SAO フェイタルバレット   作:玄神

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19話 そうだ、友達になろう

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「ようこそ。ここが僕のホームさ。」

イツキがそう言いながら、中を案内してくれた。

 

イツキに向かって、モヒカンやガスマスクを装着してるプレイヤー達が口々におかえりなさい。と挨拶を送っていた。

「お客さんですか、イツキさん。お茶用意しましょうか。」

「ありがとう。僕の友達だからもてなしは自分でやるよ。」

 

奥のテーブルへ案内され、クレハとシロは少し緊張気味に座った。

レイだけは何も考えてないのか、とても楽しそうにしている。

残った空席にイツキは座った。

 

「荒っぽい連中ばかりで驚いたかい?」

「GGOらしい人たちですね。」

「キミの言う通りだよ。腕はかなりいいけど、性格は難アリなのが多いかな。」

「あんたはまだ知らないだろうけど、イツキさんのスコードロン《アルファルド》は有名なんだよ。」

クレハの説明にへーそうなんだ、と頷くシロ。

「集団戦ならGGOでもベスト5に入る強さで、トッププレイヤーでなければ加入出来ない、って話もあるくらいよ。」

 

「はは、我々のスコードロンにそういったルールはありませんよ。全てはリーダーのイツキさん次第ですから。」

そう説明を足してくれたのは、イツキの後ろに控えている白いコスチュームの男性。

「申し遅れました、私はパイソンと申します。以後お見知りおきを。」

 

「彼はアルファルドの実質的なまとめ役さ。僕はたいていフラフラ遊んでいるからね。」

「ご冗談を。みんなイツキさんを慕ってきた者ばかりです。」

 

「イツキさんって、強いし、頭もいいし。人望があるのも納得ですね。」

クレハがイツキを褒めちぎる。

(違うよー、クレハ。最後に「腹黒い」が抜けてるよ。)

心の中でツッコミを入れるシロ。

 

「人望ねえ。なんかうさんくさいなあ。僕はみんなの夢や話を聞いてあげただけなんだけど。」

(イツキが人のこと言えるのかああっ)

心のうちを言いたいけど、こんなにイツキを慕ってる人達の前では言い出せない。

 

「みんなに認められたい、かっこよくなりたい、銃を撃ちたい、戦場を味わってみたい。

ーー何より、強くなりたい。強者として頂点に立ちたい…とかね。

はは。不思議だね。仮想空間だから実現できると思っているのかな?」

 

「お、おかしいですか?こういうのって普通だと思いますけど。」

「クレハ、イツキさんの言うことを真に受けたらダメ。」

明らかに動揺しているクレハを心配するシロ。

 

「普通か…その定義がなんなのかによるけど、VRMMORPGのプレイヤーの多くがそうなのだからーー。うん。GGOにおいて、それらの願望は普通と言えるだろうね。」

「そ、そうですよ。他にも…銃を使ってみたかったり、友達欲しいとか理由はいろいろでしょうけど。」

 

「なるほどね。つまり、誰もが何かしら求めるものがあって来ているという訳だ。

この広大で無限の可能性を秘めたGGOへ!…なんてね。

はは。我ながらかなり青臭いな。」

(はい、ドン引きなくらい臭いです。)

 

「ちなみに、君たちがGGOに来た理由は?」

この問いにクレハはガンゲーに興味があったからと答える。

「イツキさんはなんでGGOに?」

「たいした理由は無い。退屈を紛らわせる為さ。シロ、きみはどうなんだい?」

 

どうもこうもなぁ…とシロが答えようとすると、

「シロはあたしが誘ったから来たんだものね。特に理由はないんじゃない?」

クレハが代わりに答えてくれた。

「へえ、君たちはリアルでの知り合いなのか。じゃあGGOを続けているのはただの付き合い?」

 

「そういうわけでもないですよ。」

「じゃあ、キミがGGOを続ける理由が見つかったら教えて欲しいな。キミはもしかすると普通ではない答えを見出すかもしれない。」

 

そこから、イツキは楽しそうな顔をしながら提案した。

「そうだ、キミが答えを出す過程も見てみたいなぁ。よかったら、うちのスコードロンに入らないかい?これは僕のカンだけど、キミは将来、何かとんでもないことを成し遂げそうな予感がするんだよね。ま、あくまでカンなんだけど。だから、どうかな?」

 

そこでやっと、パイソンが止めに入る。

「イツキさん。初心者のスコードロン入りというのはいかがでしょう。他のメンバーの士気にかかわります。」

「高レベルプレイヤーしか加入できない…なんて規則を僕は作った覚えは無いんだけど。」

 

作った覚えはないだろうが、どうせ「強いメンバーを集めておいてくれ」など適当なことを言ってる姿をシロには予想がつく。

 

「スコードロンに入るつもりはないです。」

「了解。無理強いをする気はないよ。けどさ、キミの友達になるのは構わないだろ」

 

「イツキさん!」

イツキの気まぐれに焦るパイソン。

「なら決まりだ。僕がキミのパーティーに入るよ。」

「「!?」」

さらに驚くパイソンとクレハ。

 

イツキは笑顔で歩み寄ると、

「そうと決まれば、早速フレンド登録しよう。」

シロに、拒否権は、なさそうだ。

 

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