SAO フェイタルバレット   作:玄神

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26話 死銃

SBCフリューゲル攻略が始まって二日目ーー。

ダンジョン内にあるロックされた扉を開ける為、カードキーが必要だった。

そのため、シロ達は以前倒したフィールドボス巡りをしていた。

 

「これで、全部かな。」

「さすがのあたしも疲れたわ。シロ、この後お茶に行こうよ。」

「私もその意見に賛成だわ~。ゆっくり涼しい所で休みたいわね。」

「確かにオアシスに飛び込みたい気分だ。僕も喉がカラカラだよ。」

みんなの意見が一致したので、SBCグロッケンに戻ってきたシロ達。

 

 

ショップに着くと、やけに人が多い。

「ずいぶん混んでいるな、めずらしい。」

「中央のモニター見て。あれってMMOストリームじゃない?」

シロはクレハに言われた通りに目をやると、生放送番組が流れていた。

 

画面には、ゼクシードと呼ばれたプレイヤーが自信満々に語ってる様子が映し出されている。

 

「…ん?なんだ、あいつは。」

イツキが何かに気付いて声をあげる。

 

骸骨の面を被った、全身黒尽くめのプレイヤーが、中央の画面に近づいて行く。

その手には銃が握られている。

 

「ゼクシード!偽りの勝利者よ!いまこそ、真なる力の裁きを受けるがいい!」

 

パンッ!

 

乾いた音と共に、中央のモニターに亀裂が入る。

ちょうど、ゼクシードの額を狙って撃たれたのだ。

 

「これが本当の力、本当の強さだ!愚か者どもよ。この名を恐怖とともに刻め!」

 

次の瞬間、モニターの画面の向こうにいるゼクシードが突然苦しみ出した。

そして、倒れたかと思うとログアウトして消えた。

 

「おれと、この銃の名はーーー《死銃》だ!!」

 

周囲の人間が何の騒ぎかと、集まり出した。

シロ達も同じく動揺していた。

 

シロがふと、イツキがいないことに気付いて、周囲を見渡す。

すると、どこかへ行っていたのか、外からショップへ入って来るイツキと目が合った。

イツキは笑顔でシロに手を振る。

 

「どこに行ってたの?」

「さっきの骸骨がどうも気になってね。後を追ったんだが、途中で見失ってしまったみたいだ。」

「気味が悪かったね。」

「タチの悪いイタズラね。運営に報告しちゃおうかしら~。」

「イタズラね。少なくとも彼の呪詛は本気のように聞こえたんだけどな。」

イツキの言葉に心配そうな顔をする、シロ。

「…なんてね。まぁ、トッププレイヤーへのひがみだろ。怖い怖い。」

 

そんな事もあり、一度解散する事にした。

 

 

シロはホームに戻って、アイテム整理をしていた。

すると、誰かからメッセージが届いた。

 

『差出人:UNKNOWN

SBCフリューゲル攻略は諦めろ。さもないと、仲間に危険が及ぶ。』

 

「!」

差出人不明のメッセージ。シロは内容を読んで、驚いた。

「マスター、どうしました?」

後ろにいたレイが心配そうに聞く。

「…なんでもないよ。クレハからのメッセージだった。」

咄嗟に嘘をついた。

 

結局、シロはメッセージのことを誰にも言えないまま、攻略再開した。

 

 

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