SAO フェイタルバレット   作:玄神

29 / 39
27話 SBCフリューゲル最奥

SBCフリューゲル最奥ーー

カードキーを使って扉を開けて、前へ進んだシロ達。

 

「もしかして…ここが一番奥?」

「他にプレイヤーは見当たらないし…私たちが一番手ね~。」

「一番手!?すごい、最速攻略なんて。やったね、シロ!」

「早くお母さんに会いに行きましょう、マスター」

「まだ油断は禁物だよ。ほら、奥をご覧よ。あそこにいるのはエネミーじゃないかな。」

イツキが指差す先に、エネミーと思われる姿が見えた。

「あれが、ラスボスみたいだね。」

「待て。ラスボスの手前に設置してあるのは…コンソールじゃないか?行ってみよう。何か情報があるかもしれない。」

 

キリトの言う通りにコンソールの前へ移動する。

レイがコンソールに触ると、システム音が聞こえた。

「レイちゃん、通訳お願い。」

「…。」

「レイちゃん、どうしたの?」

レイは難しい表情で、通訳を始める。

 

「SBCフリューゲルの基幹システム・マザー クラヴィーアに異常発生。オペレーションマニュアル189-Aを実行せよ。

OSを再インストール後、システムを再起動することで、マザークラヴィーアは初期化され、機能は回復する。」

 

レイの言葉を聞いて、驚くクレハ。

「初期化?まさか…」

「なるほど、再インストールの方法はどうするんだい?」

「イツキ!あなた、自分が何を言ってるのか分かってるの?」

「…いいんです。わたしはマスターのアファシスです。だから…ちゃんと全部説明します。ここのコンソールから再インストールで来ます。ですが…。」

レイの言いたい事は理解している、シロ。

初期化をすれば、マザー クラヴィーアの記憶も一緒に無くなってしまうからだ。

 

シロはレイの肩に手を置く。

「別の方法がないか、探そう。」

「…はい!」

レイの表情が明るくなる。

 

「…危険ですし、100%成功するかわかりませんが…。お母さんと物理的に接続出来れば、わたしの修復機能で直せるかもしれません。」

 

「つまり、あの奥にいるエネミーを倒せ、ということか。」

「あのエネミーは要するにラスボスだろ。今の僕たちじゃ絶対にムリだ。全滅してしまったら、戻ってくるのに時間がかかる。その間に別のパーティーがOSを再インストールしてクリアしてしまう可能性もある。…となれば、僕なら確実にクリアする方法をとるけど。」

 

シロはクレハの方を見る。

「…正直に言うわ。せっかくここまでやってきたんだもの。絶対にクエストはクリアしたい。でも、レイちゃんをお母さんにも会わせてあげたい。ごめん、あたしには決められないや。」

「私は…リーダーのあなたの決断に従うわ~。」

ツェリスカもクレハと同じく判断をシロに任せてくれるらしい。

 

「それで、どうするんだい?」

「…ごめんね、イツキ。もう、答えは出てる。」

「謝らなくていいよ。何となく、君がどちらを選ぶかなんて分かってはいたさ。」

「みんな…ラスボスを倒して、レイをお母さんと会わせたい。だから、協力して欲しい。」

「…マスター!わかりました。わたしも精一杯がんばります。」

「いきなり最終決戦か…。まぁでも、俺たちならきっといけるさ。」

「みんなHPは大丈夫?残弾や装備のチェックはしっかりね。」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。