シロ達は、SBCフリューゲルのラスボスと戦い、無事に倒す事ができた。
「かなりの強敵だったね。」
「ああ。全く情報も無かったからな。正直なところ、よく倒せたと思う。」
「普通なら、何度か試しに戦って、敵の特徴や戦闘パターンを確認しますもんね。」
「でも、レイちゃんのお母さんを確実に助けるには、このチャンスは逃せなかったもの。ベストな選択だったと思うわ、シロ。」
アスナがシロを褒める。
「レイを悲しませたくなかったから。」
「…そうだな。アファシスにとっても、君にとっても、この戦いはゲームではなかったんだよな。」
キリトの言葉に、イツキが驚く。
「…ゲームでは、ない?」
その間にもレイは、マザークラヴィーアの修復にとりかかっている。
自己修繕プログラムが働いたのか、無事にマザークラヴィーアと会話ができた。
『私を助けて下さった皆さん。あなたがたにはお礼をさしあげます。
きっと今後の戦いに役立つでしょう。
そして、アファシスA290-00のマスターであるあなたには…。新たな力を授けましょう。』
シロはステータス画面を開く。
そこには、見たことの無いスキルが追加されていた。
『これからも、私の愛しい子をよろしくお願いします。』
こうして、SBCフリューゲルの攻略を無事に終えた。
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「「クリアおめでとうー!」」
キリトのホームへ戻ったシロ達は、クエスト攻略クリアを祝う為にパーティーを開いていた。
「いっぱい用意したから、どんどん食べてね。」
テーブルの上を見ると、たくさんの料理と飲み物が並んでいる。
「みんなお祝いに駆けつけてきてるんだから、今日は寝落ちするまでパーティーよ!」
「やったぁー!」
リズベットとユウキがとても楽しそうにはしゃぐ。
部屋にいたメンバー達とひととおり会話したあと、イツキとまだ話してない事に気付く、シロ。
しかし、部屋を見渡しても彼の姿が見えない。
側を通ったツェリスカに、イツキのことを尋ねる。
「そういえば姿を見ないわね~。もしかしたら気まずいのかもしれないわね。」
「気まずい?どうして?」
「最後にあなたと真逆の判断をしていたから。あいつ、デリカシーはないくせにデリケートだから~。」
ツェリスカの言葉に、シロは確かにそうだね。と笑う。
当の本人であるイツキは、ホームをでたところで、バザルト・ジョーに捕まっていた。
「お前さん、いいのかよ。まだ打ち上げの途中だろ。」
「別に構わないさ。後で本人とゆっくり喋るつもりだ。」
そこへ、ツェリスカがホームから出てきて鉢合わせをした。
「あらあら~。めずらしい組み合わせね。」
「ツェリスカじゃねえか。SBCフリューゲルの最速攻略おめでとう。」
「あなたもお祝いに来てくれたのね。…イツキ、シロがあなたを探していたわよ。」
「…ふん。」
「拗ねてないで、お祝いしにいったら?」
「は?どうしてそんな言葉が出てくるのか、意味が分からないんだが。」
「最近のあなたはとても楽しそうだわ。GGOを始めたころみたいに。」
「ああ、おれ様もそう思うぜ。よっぽどSBCフリューゲル攻略がおもしろかったんだな。」
「…はぁ。最悪な気分なので失礼するよ。」
イツキが不機嫌に去って行って、バザルト・ジョーは不思議がる。
「どうしたんだ、あいつ?」
「…自分のおもちゃをとられて怒ってる子供みたいね。」
「…まぁいいんじゃねえか?人形みたいなツラより、今の仏頂面の方が100倍マシだぜ。」