クレハが居なくなってから、シロは自分のホームでぼんやりと過ごしていた。
「マスター、しょんぼりしたらダメです。クレハはきっと戻ってきます!」
「…ありがとう、レイ。」
レイは励ましてくれてるが、シロはかなり落ち込んでいた。
「シロはいるかしら~。」
そこへ、ツェリスカがシロのホームへ遊びにきた。
「ツェリスカ、こんにちは。」
「こんにちは。」
ツェリスカはシロの顔を見ると、落ち込んでいるのがすぐに分かった。
「クレハちゃんの件は残念だったわね。でも今は、そっとしておいた方が良さそうね。」
「…うん。昔みたいに、すぐ仲直りって言う訳にもいかないだろうなぁ…。」
「今これを言うのはとても、心苦しいのだけど…。」
「どうしたの?」
「わたしも、しばらく抜けさせてもらうわ。」
「ええっ!?どうしてですか、ツェリスカ」
ツェリスカの言葉に、シロよりも驚きを隠せないレイ。
「リアルでも、ここでも、やらなければならない用事が多くて。しばらく自由にやりたいの。」
「そっか…。」
「もともとSBCフリューゲルクエストを共闘するための、臨時加入のつもりだったから。」
「そんな…寂しいです。ツェリスカ…。」
レイが凄く落ち込む。
「…そんな顔をしないで。あなたは強いから大丈夫。クレハちゃんの問題もいつか解決するわ。」
「ありがとう。頑張る。…ツェリスカも元気でね。」
「またいつか、ご縁があれば、また仲間にしてちょうだいね。」
ツェリスカは笑顔でシロとレイの頭を撫でると、ホームを去って行った。
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その後、ツェリスカがスコードロンから抜けたと耳にしたイツキが、シロのホームへ訪れた。
「まさか、ツェリスカまでスコードロンを抜けるとは…急な話で驚いたよ。」
「ツェリスカは、やらないといけないことが、あるらしくて…。」
「クレハもツェリスカも、きっとすぐに戻ってきますよ!」
レイがシロを励ますように言う。
「残念ながら、僕はそう思わない。人は突然離れ、去ってしまうものなんだよ。」
「…。」
「引き留めるなら、早い方がいいんじゃないか?僕も探すのを手伝うよ。」
イツキはそう言ってくれるが、シロは首を横に振った。
「ありがとう。でも、今私が引き留めても、2人は戻ってこないと思う。」
「…冷静な判断だね。では、僕の力がいらないなら、しばらく自由にさせてもらおうかな。」
「えー!!」
レイの声がホームに響く。
「さっき言ったろう。人は突然離れ、去ってしまうものなんだ…と。パイソンくんがうるさくてね。」
「それは、仕方ないね。」
「もちろん、フレンド登録を削除したりなんかしない。僕は彼女達とは違う。」
「…。」
「あはは、冗談を言うシチュエーションではなかったね。ごめん。」
こうして、クレハ、ツェリスカ、イツキの三人が立て続けにスコードロンを脱退した。
「マスター…どうして、みんな離れて行ってしまうんでしょう?こんな、偶然あるんでしょうか…?そして、なにより…寂しいです…。」
レイの言葉にシロは、大丈夫だよ。と言ってあげることしか、できなかった。