SAO フェイタルバレット   作:玄神

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32話 死銃からの挑戦

シロはキリトに呼ばれて、彼のホームへ足を運んでいた。

キリトは死銃に関して調査をするために《BoB》に参加すること、政府が管理していた《ナーヴギア》が盗まれたこと…。

かなり危険な内容だったが、シロはイツキにも気をつけるように伝えるため、今度は《アルファルド》へ向かった。

 

 

「…危険なことは、よく分かった。教えてくれて、ありがとう。」

「イツキも、気をつけてね。」

「僕なら大丈夫さ。アルファルドの雑用や、パイソンくん達との約束がいっぱいでね。常に誰かと一緒にいる状況さ。」

「それなら、安心だね。」

「君の方が有名人なんだから、気をつけるんだよ。…すでに死銃が君に目をつけているかもしれない。…なーんてね。」

イツキの笑えない冗談を聞き流して、シロは帰る事にした。

 

見送りをパイソンがしてくれた。

「私が言うのもなんですが、イツキから目を離さない様にお願いします。」

「あの人が退屈だからと逃げ回らない限りは、大丈夫ですよ。…シロさんの方も死銃だなんだと、不吉な話が出ているので、気をつけて下さいね。」

 

シロが去って行く姿を、パイソンはずっと眺めていた。

 

 

********

次の日、シロはいつも通りホームでレイと話していた。

「それではマスター。今日はどこへ行きますか?」

「どうしようかなー」

そこへ、シロにメッセージが届く。

 

「メッセージが来ましたよ、マスター。差出人は…Death Gun!?」

 

『シローー偽りの英雄よ。おまえが手にした勝利者の名はわずかな幸運で手に入れたもの。

力こそ全ての世界でそのような偽りは許されない。命をかけ、おまえ自身の新の力を示せ。

決闘場への招待状をお前の自宅に送った。覚悟を決めたのなら、ログアウトしろ。

おまえの動向は常に見張っている。助けを求めることは許さない。わずかでも洩らせばーー貴様の罪による代償を、おまえの大事な物に支払ってもらう。

ーー死銃。』

 

(自宅…?常に、見張っている…?)

 

「レイ、ちょっと待ってて。」

 

シロは一度ログアウトをして、家の中を確認する。

 

特に異常は見られないが、玄関の扉に配達の不在届けが置かれていた。

急いで再配達の手続きをして、荷物を受け取るのに、そう時間はかからなかった。

 

大きめの段ボールで、宛名は空欄のまま。

中を開けて確認すると、シロは驚いた。

「ナーヴギア…!」

ソードアート・オンライン事件で散々テレビに映っていたから、シロでも理解出来る。

 

これが、死銃からの招待状だということを。

 

********

再び、GGOにログインして戻ってきたシロ。

「お帰りなさい、マスター。」

心配そうな顔でレイが迎える。

 

「死銃からのメッセージは本気みたい。私の家にわざわざ、ナーヴギアを送ってくるってことは相手も本気なんだろうね。」

「キリト達に伝えた方がいいですよ…。」

「残念だけど、それは止めておいた方がいいね。」

「どうしてですか!」

「常に、見張っている…。どんな手を使ってるか知らないけど。私たちの行動は見られてる可能性があるの。」

「そんな…。そもそも、なぜ死銃はマスターのリアルの住所を知ってるんですか…。これは罠に決まってます。」

「レイ…。でも、行かないと大事な人が傷つく。」

「…分かりました。どうしても行くのならお願いがあります。」

「お願いって…何?」

「わたしも連れて行って下さい。」

アファシスはあくまでGGOのAIだ。

一緒に連れて行けるかは、シロにも分からない。

しかし、レイの真剣な表情に、根負けする。

 

「…分かったよ。約束する。」

「絶対ですよ!」

レイはそう言うと、準備をしてきます!とショップへ向かった。

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