SAO フェイタルバレット   作:玄神

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36話 久しぶりのGGO

シロとレイは、キリトのホームへ向かった。

「あら、レイちゃん。こんにちは…ってシロ!」

「えっシロが来てるの?」

アスナの驚いた声がすると、シロが来た事を知ったメンバーたちによって、囲まれた。

 

「マスターが、無事に戻ってきたのです!」

「お久しぶり…ぐふっ!」

シロが挨拶しようとすると、アスナが一番先にシロに抱きついた。

「心配したんだよ…!事件の後、ログイン…できないのは分かってたけど。」

「ごめんね、アスナ。キリトからみんなが心配してるって聞いてる。」

「そういえば、今日は現実世界でキリトくんと会ったんだよね。」

「そうそう。人生で初めて、バイクに乗ったよー」

 

シロのその言葉に、シリカ、リズベットが詰め寄る。

「どうして、キリトさんのバイクに乗ったんですか?」

「あぁ、菊岡さんっていう人が私と話をしたかったらしくて…」

「まーたキリトのやつ、バイクの後ろに女の子の乗せるなんて…!」

2人の様子から、少し悪い事をしたのではないかと心配になる、シロ。

 

 

「はいはい、2人とも。シロが戻ってきてくれたんだし、お祝いしましょうよ。」

「それもそうですね。久しぶりに、狩りに行きますか?」

「いいわねー。」

そんな事を話していると、ホームの扉が開いた。

 

「こんにちはー。誰かいるー?」

入ってきたのは、クレハだった。

 

「やっほー…クレハさーん」

「…ってシロ!?」

予想通り、驚くクレハ。

 

現実世界でメールのやり取りはしていたが、顔を合わせるのは、事件後、今日が初めてである。

怒られる事を予想して、身構えるシロ。

だが、その予想は実現しなかった。

 

クレハは泣きそうな表情でシロに近寄ると、何も言わずに抱きしめる。

「えっ、クレハ…!?」

「バカ…無事で、本当に良かった…。」

シロは仕方なく、クレハの頭を撫でる。

 

「あんたはっ、一度本気で怒ろうと思ってたのよ!!」

しばらくして、復活したクレハとアスナからお説教されるシロであった。

 

********

「ツェリスカさんもあれから、ログインしてないから心配だわ。」

「あれだけの事があったもんね…。」

「イツキさんも、最近見てないね。」

「…。」

「大丈夫だよ、2人とも、突然顔を出したりするわよ。」

「そうだね。」

 

気付いたときにはレイはどこかへお出かけに行ったらしく、1人で自分のホームへ戻った、シロ。

ホームへ戻ると、シロの期待とは外れて、静かだった。

 

まっすぐイスに向かって、座る。

「…ハァ。」

「ため息なんかついて、どうしたんだい?」

「!」

 

驚いて、声のする方を向くと、イツキが立っていた。

「僕が来ているのに気付かないなんて、ちょっと酷くないか?」

「あっ…」

いざ本人を目の前にすると、何から言い出してよいか迷うシロだった。

「どうしたの?そんなに見つめられると、照れるじゃないか。…なーんてね。」

いつもの調子で冗談を言う、イツキ。

 

それを聞いて、安心したシロは、ぼろぼろと泣き始めた。

「あっ…シロ?ごめんよ、傷つけるつもりは、その、なくて…」

勘違いしたイツキは、シロが泣き止むまで、胸を貸すことにした。

 

 

「今まで、何してたの?」

「仕事の合間に警察へ事情を話しに行ったり…。色々あったよ。」

泣き止んでから、イスに座り、今までの話をする。

シロの目は心なしか、赤い。

 

「すぐに君に会いに行こうと思ったんだけど…いざ、連絡しようとすると、どんな顔して会えば分からなくて…すまない。」

「でも、こうして会いにきてくれたから。それだけで充分だよ。」

笑顔で言うシロを見て、イツキは少し嬉しそうな顔をする。

 

「…ゴホンッ。それで、シロ。」

「どうしたの?」

「今度の休みに、現実世界で会いたいんだけど…。」

「今、言うなんて珍しいね。」

「この部屋には2人きりだし、いいじゃないか。」

「確かに、そうだね。…うん、いいよ。今度の休みだね。」

「ありがとう。時間はまた連絡するよ。」

 

イツキはレイが戻ってくる前に、ログアウトをした。

 

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