用語解説は次回するのだ!
よろしくお願いするのだ!
精霊
隣界に存在する特殊災害指定生命体。
対処法、一
「武力を以てこれを殲滅する」
対処法、二
「デートをして、デレさせる」
対処法、三
「ーーーーーーーーーーーー」
ーーーーーーーー
空が歪む。
空間が歪む。
空間に亀裂が入り、徐々に振動は大きくなっていく。溢れ出した泉の如く、その現象は突如として発生する。
空間震
隣界に存在する“精霊”と呼ばれる生命体がこの世界に限界する際に発生する余波。その規模は精霊によってまちまちだが、基本的に半径二、三キロを荒地にする事など珍しくない。精霊自身の強さに関係なく空間震は発生するのだ。
そしてたった今、その空間震が発生したのだ。
ーーー場所は南極大陸。地球最果ての地の三分の二の範囲を
「ーーー状況は!?」
真紅の軍服をシャツの上から羽織った少女は、艦橋に入るなり焦燥か、もしくは何かに怯えるかのようにそう言った。
「し、司令・・・・・・!」
「最悪の事態だ。座標は南緯九十度、南極点の上空にて巨大な空間震を確認。ーーーー崩壊現界だ」
「映像、出します!」
艦橋の大モニターにリアルタイム映像が出された。それを見た司令と呼ばれる少女は更に顔を歪める。
南極大陸の三分の二を抉る巨大なクレーター。本来ならば海水がその穴に流れ込むはずなのだが、そのクレーターの周囲に留まっている。そして、その上空に佇む紅色の繭。
「人類初の接触、ですね・・・・・・」
「・・・・ええ」
「崩壊現界ということは、噂に聞く熾精霊か」
「これは・・・・・・
「なにィ!?」
「よりにもよって、
「どうしますか、司令・・・・・?」
「絶対に下手に動かないこと・・・・・・変に刺激すれば本当にこの世の終わりよ。ーーー令音」
「ASTの動きはまだない。安心したまえ」
「
「いえ、まだ何も」
「現界が南極なのが不幸中の幸い、ですね」
「・・・・・・・」
真紅の少女は咥えている飴をガリッと噛み砕いた。
ーーーーーーーー
それは突如として起きた。崩壊現界からやく十分後、真紅の繭に変化が起きる。その繭は、次第に六枚の真紅の翼へと変化し、膝を抱えて蹲る
その翼が少年を抱き込むように包み込み、ドクンッ、と一つ脈打った。
そしてーーーーー
一気に翼を開く。上空の雲を一つ残らず吹き飛ばし、凄まじい暴風が辺りを襲う。海は荒れ、渦を巻く。
焔のコートを纏い、頭上には天使の輪。そして背には六枚の真紅の翼。リアルタイムで見る熾精霊の覚醒。その一連の動きは正しく神々しかった。
瞳も髪も、全てを燃やし尽くす灼熱の赤。そして、口を開く。
熾精霊、
「人類よ。命を懸けて、足掻いてみせろ」