ブラッククローバー ~武器魔法の使い手   作:晴月

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覚醒し、シルフを喚び出す事に成功したユノ。そのまま黒衣の魔女を吹き飛ばすのであった。


ページ24 チャーミーの本気/獅子王、出陣する...!

(━━━そうか...常に精霊から(マナ)のサインは出ていたんだ...視覚や聴覚に頼るがあまりそれが見えていなかった...)

 

精霊を再び喚び出した事で、今まで発動出来なかった原因に気付いたユノ。

 

(ヤバイ...!!奪った魔力を使って防御しないと━━━...!!)

 

そう判断するも、シルフの放った風魔法は強大で、例えるならば台風のような風を全て受けているようなもの。防御の文字が出てから対処したのでは遅すぎたのだ。

 

━━━━━━━━━━━━━

 

「おおおお~~~~いしぃ━━━━━━!!!!」

 

一方此方は、チャーミー。料理長の作ったメインディッシュに舌鼓を打っていた。

 

 

(国のいちだいじに何やってるんだろう、この人達...)

 

ホントにそうだ。こんな一大事は国を守る為に戦うのが魔法騎士団としての役割なのだから。

 

すると突然、チャーミーの背後から轟音が鳴り響き、壁を壊して先程の黒衣の魔女が現れた。

 

「ん?」

 

「...う...ううう...」

 

だが、其処にいたのは先程ユノを翻弄していた姿の魔女ではなく、しわがれた、老婆のような姿をした魔女であった。

 

「............」((マナ)が...足りない!!)

 

どうやら、市民から奪った魔で姿を若々しく保っていただけであったようだ。そんな魔女が次に狙いを付けたのは、

 

「.........」

 

先程まで食事を楽しんでおり、肌が艶々なチャーミーであった。

 

(奪わないと.........!)「...よこせ」((マナ)を......)「よこせぇぇぇ!!!」

 

(よこせ...それって...ま...まさか、ご飯を...!?)

 

い...嫌だあ━━━━━!

 

盛大に勘違いしているチャーミーと、もう後がない黒衣の魔女

 

「よこせぇぇぇ!!!」

 

「嫌だぁぁ━━━━」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

一方、ユノは...

 

「.........」

 

先程吹き飛ばした魔女を魔感知で追っていた。

 

(この(マナ)の感じ...あの女やはりまだ息がある━━━━━...!)

 

そして、もう直ぐそこまで来た所、ユノは王宮の塔から溢れそうな魔力を感じ取った。

 

(何だ...!?この膨れ上がる魔力は━━━━━)

 

よこせぇぇぇ

 

「嫌だって言ってるでしょ...」

 

その時のチャーミーは今までに見たことない程の威圧感を放っており、目が本気であった。

 

「え...」

 

それを見たであろう黒衣の魔女は動きを止めた。

 

綿創成魔法 "眠れる羊の一撃"

 

チャーミーの発動した魔法の一撃により、魔女は再び飛ばされていく。

 

「................」

 

それを見ていた料理人達は開いた口が塞がらなかった。

 

「何人たりとも我がゴハンに触れることなかれ...!」

 

ホントは(魔力)をよこせって事だったのだが...取り敢えずチャーミーの一撃により、魔女は倒れた。

 

その衝撃のせいか、

 

先程までチャーミーが食べていた料理も開いた穴から地上に落ちていく。

 

「らああああああ!!!!!」

 

慌てて料理を取り戻そうと必死に走るチャーミー。

 

「ゴハぁぁ~ン!!!!」

 

その時、先程の魔女を追って来たユノが料理を風で受け止め、チャーミーの元へと降り立った。

 

(子供............?さっきのとてつもない魔力の魔法...この子が......?...!黒の暴牛のローブ...やはりこの子が.........!)

 

「どうぞ...」

 

よく分からないが、兎に角飛んできた料理をチャーミーに渡したユノ。

 

それを受け取ったチャーミーは何故か胸の高鳴りを感じ取った。

 

(救食の王子様キタァ━━━━━━━)あっ...あっ...ありがとうございますぅぅぅぅ

 

「...いえ。」

 

ユノはチャーミーに料理を手渡した後、全身に極度の疲労を感じた。

 

(さすがに...あの魔法は体への負担が大きいか...もっと...上手く扱えるようにならないと.........)

 

「危な━い!!」

 

チャーミーが咄嗟に魔法でクッションを作ったおかげでユノはその場に倒れ込まずにすんだが、チャーミーを押し倒すような形になってしまう。

 

「と...取り敢えず食べとこう///」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「おおお...!!!」

 

アスタは、屍霊を操る魔導士と戦いを続けていた。

 

何度も放たれる魔法を剣で斬り続けるが、攻撃が止まる事はない。

 

「ぐ......!!」

 

攻撃を行っている屍体は宙に浮き、全身から魔力を放出させている。

 

「No.2...アルフレッド。お得意の(アンチ)魔法の剣も...相手が浮いてて当てられなきゃ何の意味もねぇな~~~~~~~」

 

「アスタ━━━━━!!」(あの時みたいに力を貸せれば━━━━...)

 

だが、ノエル達の前に泥水を操る屍体が現れる。

 

「お前らの相手はそいつだ!!」

 

(泥水の魔法...!相性が悪い............!!)「く...」

 

「............」(アスタ━━━━━...!!さっきの奴にやられた傷が............!)

 

「「お前自身がかかって来い」だぁ............!?屍体操って俺は見てるだけで勝つ━━━━━━━━それが俺の戦い方なんだよバァカ!!」

 

「.........」(...くそ...あんな人を人とも思ってねークソヤローに.........負けたくねぇ...!!!)

 

「...何だぁ...?その目は━━━━━━...!気合いだけじゃあどうにもなんねぇんだよクソガキがぁ!!殺れぇアルフレッド━━━!!」

 

(...体が...動かね━━━━)

 

此処までか、そうアスタが思った時、

 

ゴウッ!!!と目の前の屍体が焼き尽くされる。

 

「..................!!」(俺のアルフレッドを...一瞬で消し炭に............!?━━━━━...アイツは......)

 

(.........チクショー......勝てな...かった......)

 

一瞬で消し炭にされた屍体を見て、アスタは悔しさと自身に対する憤りを感じた。自分が倒さなくてはならない筈なのに、倒されてしまった(・・・・・・・・)。その事実がアスタを苦しめる。

 

「お前の戦いに横槍を入れてすまなかった...」

 

肩を叩かれ、振り向くと其処には、

 

「今死ぬには惜しい男だと思ってしまってな...赦せ...!」

 

(この人は...確か...)

 

朦朧とする意識の中で、アスタは彼の名を思い起こす。

 

「下民で...魔力が無い身で...よくぞ此処まで戦い抜いて来た...悔しいがヤミの奴の方が先見の明を持っていたようだ。」

 

「......」

 

「アスタといったか...オマエ、魔法帝になると言ったな...」

 

「はぁ!?魔法帝になるだぁ~~~!?オマエごときがなれるワケねぇだろ!!」

 

魔導士はアスタの夢を馬鹿にしたが、彼"フエゴレオン"はそうではない(・・・・・・)と心の中でアスタを擁護する。

 

「...では...」

 

振り向いてアスタを見た。

 

「この私ともライバルだな」

 

その顔は何処か嬉しげであり、楽しみにしているといった表情であった。

 

「そうか...コイツが━━━...」(━━━━魔法騎士団『紅蓮の獅子王』団長)

 

「あとは任せておけ!!」

 

(フエゴレオン...ヴァーミリオン!!!)

 

紅蓮の獅子、出陣す━━━━━

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