自由な魔導師の日常   作:ナタク

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チルノ&大妖精との日常

霧の湖

 

妖怪の山の麓にあり、湖近くには紅魔館がある。

 

普段は人が寄り付かない場所に存在する。

この湖の周りは昼間になると霧で包まれ、視界は不良である。

 

視界不良のせいで、湖はとてつもなく大きく見えるらしいが、実はそんなに大きくないと言われている。一周歩いて回っても半刻も掛からない。

 

湖には妖精や妖怪が集まりやすく、特に夏は水場を求めて多くの妖怪が集まってくる。

 

そんな湖の畔に釣竿を片手に持ち、水面に浸っている釣糸を眺める男シンヤがいた。

 

なんの変化もなく、退屈そうに釣糸を見る。

 

先程までは太公望と呼ばれる老人と一緒に釣糸を眺めていたが、急用が出来たかなにかで、この場を去った。

 

あまりにも退屈な為、釣竿を固定させて、持ってきたランチであるサンドイッチを食べようと手を伸ばすが、二人の妖精が眠っていたのを確認する。

 

氷の羽を持ち、この幻想郷にて最強(自称)している氷の妖精チルノ。

 

もう一人はそのチルノの親友の妖精、大ちゃんこと大妖精。

 

そんな二人がランチが置かれていたシートの上にて気持ち良さそうにお昼寝していた。

 

実は釣りを始める前に、人里にて道具を購入していた際に寺子屋が終わった帰りのチルノと大妖精に遭遇し、霧の湖にての釣りを始めるが、余りにも掛からない為に直ぐに飽きてしまい、二人はそのまま眠ってしまう。

 

そんな二人の寝顔を見ながら、サンドイッチを頬張ると匂いに釣られたか、目を擦りながらチルノが起き上がる。

 

「あれ?じいさん、魚釣りは?」とまだ眠たそうにチルノに聞かれるが、先に顔洗ってちゃんと目を覚ませよ?と言い聞かせ、冷水が入った容器を前に出す。

 

顔を洗うチルノに続いて大妖精も目を擦りながらこちらに歩いて来る。

まだ寝ぼけているのか、今度は胡座を掻くシンヤの膝を枕に、世に言う膝枕だ。

 

こら大ちゃん起きなさいと優しくは起こそうとするシンヤだったが、自分の膝で気持ちよく眠る姿を見れば、起こすのを諦める。

 

「大ちゃんが寝るならまだあたいも寝る!」と先ほどの目を覚ましたチルノも片方の膝を枕にし頭を乗せる。

 

そんなに膝枕がいいの~?と呟くシンヤに、レティも良いけど、じいさんの膝も気持ちいい!とチルノに返されてそうか~と陽気に返答する。

 

そんなチルノも直ぐに夢の世界に向かう為に、眠りに落ちた。

二人を膝枕するシンヤも、俺も静かに眠りますかー

と自分も静かに眠りに落ちる。

 

それから時が経ち夕時になり、チルノと大妖精を迎えに来た冬の妖怪と花の妖怪に皆揃って起こされ、1日を終える。

 

帰り際、釣竿を持ち上げるが何も釣れていなかった。

寝ぼけてもそれを見たシンヤは、へたくそだな~と呟きながら残念そうに歩き始めた。

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