ヴワル魔法図書館
紅魔館の地下にある、幻想郷最大の蔵書量を誇る図書館。主に魔導書、希に入ってくる外の世界の本も置いている。
この図書館はよく利用者も多く、シンヤもその利用者の一人である。
そしてこの図書館の主であり、この館の主の友人である。
「パチュリー·ノーレッジ」
図書館の実質的な館長で、保管されている本は全て彼女の蔵書として扱われる。
ほとんどを図書館に引きこもって過ごす俺と同じ魔法使い。
パチュリー「あらいらっしゃい。今日は何の用事かしら?」
「いやなに、今回の分を持ってきたよ~」
そうシンヤがパチュリーの机に置いたのは前回魔理沙の家で清掃した際に回収した、この図書館の魔導書である。
いつも「死ぬまで借りていく」その言葉通りに借りパクし、いつもパチュリーを困らせる。だから週一に家を訪ねる。
パチュリー「いつもご苦労様。小悪魔」
誰かに呼び掛けると上の階から「はーい、只今」と西洋の妖怪であり、赤い髪が特徴的で、その名前のように悪魔の「小悪魔」が現れた。
小悪魔「あれま、シンヤさんではないですか。いつもご苦労様です」
そちらこそいつもご苦労様と返事をし、小悪魔に今回持ってきた魔導書を確認させる。
確認を終えた小悪魔は、何冊の魔導書を手に持ち上の階へと飛んでいった。
シンヤも何冊か手に持ち、魔導書を元ある本棚に収納する為に歩きだす。
何度も魔理沙が借りパクした本を返しに図書館に来ているので大体の場所はわかっている。
パチュリー「小悪魔に任せればいいのに」
本棚に収納しながら歩き回っていると、そんなパチュリーの声が聞こえて来る。
いいよ~、俺が好きでやっているから~と奥の方から呑気なシンヤの声が聞こえて来た。
先に上の階の本棚に収納していた小悪魔が降りて来て、次の魔導書を手に持とうするが「小悪魔。先に紅茶を、シンヤにはコーヒーね」と命ぜられた小悪魔は「では、失礼します」と告げて退室する。
小悪魔が退室し、静寂が図書館を包み込んだがそれもつかの間、「パチュリー。耳塞いでてね~」と奥からシンヤの声に応じるように慣れているように防音障壁の魔法で自分を包み込んだ瞬間、
魔理沙「ヤッホー!!パチュリー、死ぬまで借りt「チャオ~」ジジイ居たのかよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
図書館の扉を勢いよくこじ開けた魔理沙であったが、来ることを予知していたシンヤが扉の前で小型のブラックホールを造り出し待ち伏せされていて、何の抵抗することもなく吸い込まれていった。
「いや~、あいつには困ったもんだ。あっ、いいよパチュリー解除しても」
そう言われて解除するパチュリー、「魔理沙は大丈夫なのブラックホールなんかにぶちこんで?」と聞くが、
「なぁに、ブラックホールと言ってもあいつの家に送り返しただけ」と答えるシンヤに「あら、なら安心ね」と少しも心配する様子も見せないパチュリーにシンヤもご満悦であった。
その後、紅茶などをお持ちした小悪魔と一緒に一休みすることにしたシンヤとパチュリー。
小悪魔「シンヤさんは何用で紅魔館に?」
その一言でシンヤは思い出す、しまったあの子との約束があったことを、魔理沙の件ですっかり忘れていた。
急いで向かおうとしたその瞬間、
「おじ様ー!!」図書館の上から元気な声と共にシンヤの胸に急降下ダイブ!シンヤも受け止めるが、パチュリー達から離れる位の衝撃とシンヤの腰にも悲鳴が少しだけであるが聞こえる。
「こら。いきなりは駄目とこの間言っただろ、フランドール」
フランドール「だっておじ様。フランはずっと待っていたわ。ずっとよ?だから我慢出来なくて、それで咲夜に聞いたら図書館にいるって聞いたら飛んできたの!」
シンヤに飛び込んで来たのは、この紅魔館の主の妹であり吸血鬼
「フランドール·スカーレット」である。
毎度シンヤが紅魔館を訪ねる度にこうしてシンヤに飛び付いては、シンヤに軽く怒られる。
「そうかそれはすまなかったなフランドール、御詫びにたくさん遊んでやるぞ~」
その言葉が嬉しいのだろう、吸血鬼の特徴とも言える羽を上下に動かし、フランの顔も花が咲いたように笑顔が満開であった。
その微笑ましい光景にパチュリー達も微笑む。
咲夜「フランドール様。お楽しみの所申し訳ありません。お嬢様がお呼びであります」
そんなフランとシンヤの前に現れたのは、この紅魔館のメイド長である、十六夜咲夜である。
フラン「お姉様が?え~、折角おじ様と遊ぼうと思ったのに~」
両頬を膨らませて不貞腐れながらも、シンヤから離れ
「じゃあおじ様、また後でね」と笑顔でこちらにそう言い、図書館から退室する。
フランが退室し、「そろそろあいつに挨拶するか~」とのんびり向かおうとするが、
(あいつの部屋何処だっけ?)
恥ずかしいが、何度も紅魔館には来るのだがいつもあいつの部屋の場所を忘れる。これならフランと一緒に行けばよかったと思っていると、
咲夜「シンヤ様。お嬢様のお部屋までご案内致します」
悩んでいたシンヤに救いの言葉。そのお言葉に甘えて、咲夜によろしく頼むと返事する。
咲夜「では、後ろに付いてきて下さい」
シンヤはパチュリー達に別れを告げて、咲夜の後に付いて行った。ここの主がお待ちだろうしね。