スタンダード次元 舞網市では、今一つの噂話が話題になっている。曰く『見たことのない召喚法、見たことのないカードを使い連戦連勝、その戦歴には一つの黒星も無く、その後には数多くの決闘者の屍がある』というものだが、この手の話は大抵は噂が噂を呼んで話が大げさになったものであるのだが、とある有名な決闘塾の決闘者が実際にこの噂の相手とデュエルをしてこの噂が本物だと証明したのだ。その時に彼は「あれは間違いなく最強の決闘者だ、俺はアイツのライフを一ポイントも減らすことどころか何もさせてもらえずに完膚無きまでに叩き潰されたよ」と語ったそうだ。そして、またここにもその噂の決闘者との対戦を望む者がいた
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「で、本当にその噂の相手がいるとして、なんでそんな相手にわざわざデュエルを挑むのよ?」
緑がかった黒髪を切り揃えたロングヘアーの女の子…光津真澄がこの話をした相手にそう言うと
「決まってるだろ!僕の華々しい50連勝目の相手になってもらってついでにその噂の相手に初の黒星を付けてやるのさ!」
後ろに反り返った紫色の髪が特徴の男…志島北斗が答えた。彼らはLDSの塾生で共に融合・エクシーズコースの首席で、本当はここにシンクロコースの首席である刀堂刃も加わるのだが、彼は用事でここにはいないようだ
「...まぁいいけどね。その噂の決闘者にどうやって会うのよ。デュエルするにしても会えなきゃ意味無いでしょ」
「その辺の抜かりはないよ。ちゃんと調べてある」
そう言って北斗は手元のPatを操作して真澄に見せる、見せられた画面には舞網市の地図であり一部には赤い円がある
「その噂の決闘者は毎日この場所を徘徊しているらしくてね。明日からこの周辺を捜索するのさ」
「へぇそう、まあ頑張りなさい。あと、どんなカードを使うのか教えなさいよ。私も挑みたいのだから」
「まぁ記憶に残ってたら教えてあげるよ」
そう言って彼らは解散した
ーーー
そして次の日、北斗は噂の決闘者が出没すると言う場所で決闘者を探していた時
「ねぇ、あなた、デュエルしましょう」
その声に北斗が振り向くとそこには、デュエルディスクを構えた金色の長いストレートの少女が居た
「君が噂の決闘者かな?」
「噂って?」
「簡単に言うと、連戦連勝で負け無しの決闘者かってこと」
「うーん、それが私かどうかはわかんないけど、今のところ負け無しだよ」
「そうか、ならお相手願おうかな」
そう言って北斗もデュエルディスクを装着した
「「デュエル!!」」
ーー「ところでデュエル形式はスタンダードですが、大丈夫ですか?」「あ、大丈夫だよ」ーーー
北斗LP4000
VS
少女LP4000
「先行は僕がもらう!僕は『セイクリッド・グレディ』を召喚!グレディは召喚に成功した時、手札の『セイクリッド』モンスターを1体、特殊召喚できる!この効果により、僕は『セイクリッド・カウスト』を特殊召喚!『セイクリッド・カウスト』のモンスター効果!1ターンに2度、自分フィールドの『セイクリッド』モンスターのレベルを1つ変化させる!カウストとグレディのレベルを1つあげる!」
カウストの効果によりこれで北斗の場には光属性レベル5のモンスターが二体揃った
「僕はレベル5のグレディとカウストの2体で、オーバーレイネットワークを構築!星々の光よ!今大地を震わせ降臨せよ!エクシーズ召喚!ランク5!『セイクリッド・プレアデス』!!さらにカードを二枚伏せてターンエンド」
北斗LP4000手札1
モンスター『セイクリッド・プレアデス』攻2500
魔法・罠 伏せ2
少女LP4000手札5
モンスター
魔法・罠
「私のターンドロー、私は『トリオンの蟲惑魔』を召喚。さらにトリオンの効果でデッキから『ホール』または『落とし穴』と名のついた通常罠を一枚手札に加えます」
「させるか!プレアデスの効果発動!このカードのオーバーレイユニットを一つ使って相手フィールドのカードを一枚手札に戻す!僕は『トリオンの蟲惑魔』を対象にしてそいつを手札に戻す!」
プレアデスのオーバーレイユニットがプレアデスの胸に吸い込まれ光の波動のようなものがトリオンを手札に押し戻そうとするが
「エクストラデッキの『サラの蟲惑魔』は自分フィールドのXモンスター以外の『蟲惑魔』モンスターが、戦闘・効果の対象となった際、それを無効にし、その無効にしたカードと対象となったカード全てをX素材としてX召喚します」
「はァ!?」
プレアデスとトリオンを飲み込む程の大きな穴が開き、トリオンは嬉嬉として飲み込まれたが、プレアデスは飲み込まれんと抵抗するがそれも虚しく、その穴から伸びてきた蔦に絡め取られ飲み込まれた。穴が閉じた時、そこにはいつの間にか可愛らしい少女のようなモンスターが居た
『サラの蟲惑魔』攻2500
「あぁ、僕の、プレアデスが」
「バトルフェイズに入ります。サラであなたにダイレクトアタック」
「ッ!トラップカードオープン!『聖なるバリアーミラーフォース』!これで君のモンスターには消えてもらう!」
「『サラの蟲惑魔』はX素材を持っている時トラップカードの効果を受けません」
北斗の周りに展開されたバリアをすり抜け、サラの蟲惑魔は北斗を攻撃する
北斗LP4000→1500
「サラの効果発動、X素材を一つ使ってデッキから『蟲惑魔』モンスターを召喚します。『トリオンの蟲惑魔』を召喚。召喚成功時デッキから『狡猾な落とし穴』を手札に加えます」
『トリオンの蟲惑魔』攻1600
「まさか、こんな簡単に、僕が」
「バトル、トリオンでダイレクトアタック」
「僕の50連勝があぁぁぁァ!!」
北斗LP1500→0
『WINNER 少女』
ーーー
「ありがとうございました」
そう言って少女は去っていったが、北斗はしばらく呆然としていた
(...負けた、完敗だ)
そう、完敗だ。自分の切り札は何も出来ないどころか相手に利用され結果的このような敗北となってしまった
(いつまでもくよくよしたってしょうがない。もう一度、デッキを見直して、相手の戦術を調べてもう一度リベンジするんだ!)
「そうと決まれば、もう一度49連勝し直すか!」
そう言って彼はLDSに帰っていった
ーーー
そして、北斗と戦った噂の少女は
「はー緊張したなぁ」
(まさか原作キャラだったとは思わなかったよ)
そう、彼女はいわゆる転生者というものだが、神様にあったわけでもなく気づいたらこの世界に居たというものだ。カードもその際彼女と一緒にあったデッキが数個あり、彼女はそのデッキを少しづつ改造しながら使っている。
(確か彼はLDSの塾生だったし、これから原作との関わりたいしなぁ。やっぱりLDSに行ったほうがいいかな)
だが、それには問題がある。彼女の使っているカードはこの世界には存在しない。いや、どこの次元にも存在しないカードだ。このカードたちのことを知られては何となくまずいのではという不安があるのだ。
「まぁなるようになるしかないよねぇ」
彼女はそう言って一つ背伸びをして彼女は自分の家に向かった
実はまだサラの蟲惑魔の本領は発揮してなかったりして
「『サラの蟲惑魔』
ランク4 エクシーズ
このカードは通常X召喚出来ない。自分フィールドのXモンスター以外の『蟲惑魔』モンスターが戦闘・効果の対象となった際、それを無効にし、その無効にしたカードと対象となったカード全てをX素材として特殊X召喚出来る。『サラの蟲惑魔』は1ターンに1度しか特殊召喚出来ない
①X素材を持ったこのカードは罠カードの効果を受けない
②このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いに『蟲惑魔』モンスター以外のモンスターを特殊召喚できず、フィールド上で発動する効果を発動出来ない。
③1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動出来る。この効果は相手ターンにも使える。●デッキから『蟲惑魔』モンスターを1体特殊召喚する。●デッキから『蟲惑魔』モンスターを1体召喚する。」