「アキヒサ少しいいか?」
「ん?何」
「明日の攻略会議ミナミは参加させないことにした」
「いきなりどうしたの?こんなに頑張ったんだからみんなで参加しようよ」
「勘なんだが、あいつをボス攻略に参加させたら死んでしまう気がする、
現時点では全体的にトップレベルだが俺達戦闘員のなかじゃ一番低レベルだ、
それに加えて戦いにも慣れてる様子が見当たらない・・・・正直ボス攻略には
絶対に参加させたくない」
「ユウジの判断なら仕方ないね、でもどうするの?」
「・・・・・頼んだ。」
「・・・・・・・・・・・えっ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ボス攻略会議当日、僕はユウジに言われた通りミナミを攻略会議に参加
させないため巻こうと必死だった。
ボス攻略3時間前僕はミナミにメールを送った。
《噴水まで来て欲しい、話があるんだ》
「っよし!これでok]
これで一段落ついたさて、どうやって巻こうかな?
「で、話って何よ?」
「どんとこい!」
僕は両手を広げてミナミが抱きついて来るのを待った。
作戦はこうだ、僕が両手を広げて抱きつかれるのを待つ、抱きついて来た時に
ハラスメント防止コードが起動するのでレッツ黒鉄宮!って寸法だ。
「嫌よ」
「なんで?」
なぜだ!僕の作戦に死角はないはずだ!
「だって・・・・・その・・・・・・明らかに怪しいじゃない」
う~ん、困るなこれだけはどうしても譲れないし、でもしばらくは
おとなしくしてもらわないと困るし、口で言っても聞いてくれるとは思わないし
申し訳ないけど牢獄でおとなしく待ってもらわないと・・・・・・・
そのためには・・・・・・・・どうにかしてハラスメントコードを
起動させないないと
「さあ、こいっ!」
「明らかに不謹慎になってるわよ・・・・・・・」
ここまで言っても手を出してくれないなら強制的に
ハラスメント防止コードを起動させるしかない!
「ミナミ、後ろを向いていてくれない?」
「ん、別にいいけど・・・・」
む、ハラスメントコードを起動させる
には上だけ脱げばいいのだろうか・・・・・・・
「え~っと、一応後ろを向いてみて」
「じゃあ、・・・・・・キャーー!!!!!!」
ハッハッハ、これでミッションコンプリートだ!
「ねえ、アキ!ハラスメント警告コードが出てるけど
yesって押していいの!?」
「いやああああああああ!やめてえええええええ!」
僕は牢獄になんて行きたくないっ!けど・・・・・・・・
これは賭けてみてもいいかもしれない!
「こっちに、来いやあああああ!」
「イヤァァァァァァ」
っしゃあ~!これで任務完了だ!
同時にブウォンと顔に不快な振動、そして服のない脇腹に
間を入れず蹴りが飛んでくる、服がなかったせいかこれがきっかけで
防止コードが発動
横に飛ばされたあと、まるで瞬間移動をしたみたいにミナミのアバターは
黒鉄宮?に移動した
《このお詫びは2層でするから許してください》
今頃、牢獄にいるミナミにメッセージを送って罪悪感を振り払う
一応ユウジにも作戦完了と送って急いで攻略会議に向かう。
そういえば2層には美味しいケーキがあったな~と心の隅
で考えながら急いで攻略会議の場に足を運んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
場所は軽く見てもバスケットボールができる広さで
周りを段差で囲んでいる広場だった、そこに連なる面々はいかにも
強そうな装備で身を包み何とも言えない貫禄を醸し出して佇んでいる
その一角に装備をつけず短パンにタンクトップ姿で寝ている長身
の男とクリスタルらしきものをやたらといじっている少年、近くに
見ていて和む表情で話す二人の少女が見えた、場違いなのでは?と
僕でも思うほどの雰囲気がにじみ出ている。
あ、この人たち知っている
「君たちアホなの?攻略する気あるの?」
「お、帰ってきたてことはきちんとやり遂げたってことだな
よくやった、俺的にはお前が牢獄に行くと思ってたんだが
読みが外れたか・・・・」
こいつは一体どういう気持ちで僕を送り出したんだろう
「ちなみに詫びと謝罪は自分でやれよ」
どこまでこいつの心は汚いんだ・・・・・・・・・
「あの、そんなことよりもうすぐ会議も始まるんですから
さか・・ ユウジくんはきちんと着替えたほうがいいんじゃないでしょうか」
「それもそうだ。きちんと上着くらい着るさ・・・・・
それにお前に下の名前で呼ばれるのはなんか違和感があるな」
「仕方ないじゃないですかここでは『ユウジ』って名前なんですから」
「すまんすまん、仕方ないことないことを言ってしまって」
「・・・・・・確かに違和感がある」
「すぐになれるじゃろ」
確かにミズキちゃんは向こうではいつも苗字(僕を除いて)で
読んでいたからな・・・・・・・
「皆集まってくれてありがとう!
これから攻略会議を始めようと思う!!」
「みんな大して話聞かなくていいぞ、ほとんど無駄だからな
敵情視察でもしとけ」
「あ、はい」
ご丁寧に返事を返すミズキちゃんこんなやつの指示に
わざわざ返事しなくていいのに・・・・・・
「は~い、それでははじめさせてもらいま~す
今日は俺の呼びかけに応じてくれてありがとう
俺はディアベル。職業は気持ち的に騎士《ナイト》やってます!」
やっぱりこういうゲームには痛い人はつきものだよね・・・・・
「お~いおっさん痛々しいぞ~」
ハハハと豪快に笑うユウジ本当に楽しそうだな~
「それ言ったらダメだろっ!」
思わず突っ込んでしまったじゃないか
さっきの自己紹介で笑っていた人は多かったけど
ユウジの言葉でヤジが増えてるじゃないか
『キャハハ、いい年してナイトだと?』
『いい顔がもったいねーぞ』
『その髪海藻みたいでキモいんだよ!』
どうやらここは攻略会議の場所じゃないみたいだ
「今日、俺達のパーティーが、
ボスの部屋部屋を見つけた・・・」
何故かとても悲しそうな表情で話を切り出した
『何か言ってみろよ!』
『お前は俺たちニートの気持ちがわかんねえだろうけどな』
『えっお前ニートなの?道理で話題が乏しいわけだ・・・ップ」
『そこ笑うとこじゃないだろ!』
そうか、僕たちは集合場所を間違えたんだ、きっと
「俺たちはボスを倒して次の層へ進んでこのデスゲームを
いつかクリアできる事を始まりの街のみんなに伝えなくちゃ
ならない!それが今この場所にいる俺たちの義務なんだ!
そうだろうみんな!」
『ワカメの癖にいいこというじゃねえか』
『見直したぜ!兄ちゃん』
『海藻にそんなこと言われたらやるっきゃねーな!』
評価は上がっているように見えないけどここにいるほとんどの
プレイヤーが彼をリーダーとして認めている、その証拠にパチパチ
と拍手が聞こえ始めお兄さんも元気を取り戻したようだ。
「OK、それじゃ早速だけど6人でパーティーを組んでくれ」
ここに居るのは僕、ムッ・・・コウタ、ユウジ、ヒデヨシ
ミズキちゃんの5人でキリが悪いけど一応足りるには足りる人数だ
ここのレイドの人数は最大6人そして
最大8つのレイドがボス部屋に入ることができる。
総計48人という人数でボスに挑める。
『あんたもあぶれたのか?』
『あぶれてない、周りがお仲間同士みたいだったから
遠慮しただけ』
「君たち僕と組まない?」
ポケ~とこっちを見てくる少年その隣にフードをかぶった
少女?の絶対零度の視線が突き刺さる。
その視線は周りのものを凍てつかせる冷気を帯びながらも
今にも崩れそうな虚ろな感じもした。
僕は困っている人を助けたくなる性格だ。ユウジには
「お前はアホだから」とか失礼なことを言われるけどそうなのかもしれない
小学校の時も学園に入ってからも困っている人に
献身的になって助けていた、自分でも長所か短所かは未だにわからない
けれど、今ほどこの性格をいらないと思ったことはない
少女?の目は明らかに疑惑と拒絶の色が濃くなっていくばかりだ
「ちょい待ってくれんか」
気付くと後ろにトゲトゲ頭の男が立っていて結構な高さの階段を
3回ほど跳躍してからディアベルの横に立つ。
ちなみに彼は現時点ではかなりのハイレベルプレイヤーに属する
ステータスだと思う。
「ワイは《キバオウ》ってもんや、ボスとケリ付ける前に
一つ言いたいことがある。こんなかに今まで死んでいった人達に
謝らんといかん奴がおるはずや!」
「キバオウさん君のいう奴らはβテスターのことかい?」
「もちろんや!ベータ上がりのクソどもはデスゲームになった瞬間
初心者見捨てて消えおった、奴らはいい狩場やらうまいクエストを独り占め
して、自分らだけどんどん強なってその後もずーっと知らんふりや
こんなかにもおるはずやでベータ上がりの奴が!そいつらに土下座させて
溜め込んだもの全てをはきだしてもらわなパーティーメンバーとして
命は預けられんし預かれん!」
目の前の少年はキバオウの言葉を受け止めどうしようか必死で
悩んでいる、僕もβ上がりだけどバレなければいいと思っていたので
そんなことは考えたことがなかった
「おいおい、キバオウさんとやら少しいいか?」
近くにいる赤髪の男もといユウジはふてぶてしそうにしかも
当然かのように発言した
「なんや?ワレ」
「β上がりのクソどもが狩場を独占しただのうまいクエを一人占めした
だの土下座して溜め込んだものはきだしてもらわないと命を預かれんし
預かれん?はっふざけんなよ、もしかしたらそのβ上がりのくそどもが
このゲームをクリアしてくれるかもしれない、自分ひとりの命で精一杯
でいざという時には助ける実行力もないくせに綺麗事抜かすんじゃねぇ!
死ぬのが怖かったら始まりの町で引きこもってβ上がりがこのゲームを
クリアするのをおとなしく待っとけ!ここはいつ死んでも未練がない奴らが
集まる戦場のど真ん中だ、死ぬのが怖ければ今のうちにこの場所から出て行け
なんでもかんでもβのやつらに責任転換するのはやめろ!ここで生き残るため
には仕方ないことだ。そして死んだ奴らの半数がベータの人たちでもある、βの時の
情報で退く時を間違え死んでいった奴らがほとんどだ。
それに比べて臆病なお前たちは現時点であまり死んでない、お前たちの方が
有利な位置にいるのを考えたことはないのか?以上だ」
ザワザワ、パチパチなどいろいろな音が混ざる中
ふん、といったかんじで腰を落とした
「なんやワレ!貴様もβテスターなんやろ」
「おやおや、そんなこと言っていたらβのやつに失礼だぞ
この武器みりゃわかるだろ?」
確かにそうだと誰かがつぶやき笑い声まで聞こえる
ユウジの熱弁は人々を説き伏せ同調させ雰囲気まで変える
素晴らしいものだった
「俺も発言いいか?」
本当にぬぅっって感じのおっきい外国人っぽい人が
キバオウのまえに立ちはだかる、キバオウは若干押され気味で
「な、なんや?」と答えた
「俺の名はエギルだあんたの言いたいことはよくわかる
ベータテスターが面倒を見なかったからビギナーがたくさん死んだ。
その責任を取って謝罪、賠償をしろ。だろ?」
「そ、そや!」
「道具屋で無料配布してあるガイドブックは
みんな知っているだろう?
配布しているのはベータテスターしかありえないと
考えたことはないのか?
情報は誰にでも手に入れられた、それでもたくさんのプレイヤー
が死んだ。それを踏まえて俺たちはどうボスに挑むべきかそれが
この場で論議されると思ったんだがな」
「いいねぇ、あんた!ブラボーだ」
よこのユウジが大声で褒め拍手をすると周りも応え
キバオウはいかにも面白くなさそうに手近な段差に腰掛けた
「ボスの情報だがさっき情報が入ってきたボスの名前は
イルファング・ザ・コボルトロード・・・・・
『おい、あのキモ海藻がまた何か言ってるぞ?』
『俺はエギルさんがリーダーでもいいんだけどな・・・』
『いや、ユウジさんも捨てられねーぜ』
彼の高評価はユウジたちに持って行かれたようだ
・・・・・・・は朝10時に出発する、解散!」
あっという間に会議も終わって僕は再び彼らのとこに行った
「それで、パーティーの話はどうかな?」
「俺は歓迎する。あなたがいるとより安全だし、でも・・・・」
チラリ、横のメンバーに目で訴えるように問いかけると
ふんと返事して
「あなたが信じているならそれでいいわよ」
いかにも渋々返事した彼女?に心の中でお礼を
言う。後で機嫌を取ろう!
「おいアキヒサそいつらとパーティー組むならミズキ
を頼む、俺はエギルたちと組むからミズキを守ってやってくれ」
ユウジの隣に本当にあの巨漢がいて時々「クレイジーな兄ちゃん
あんた最高だ」と言って拳を突き合わせていた。
向こうにはミズキちゃん含めて6人丁度でこっちに来る必要
はないと思うんだけど・・・・
「二度も言わすなミズキを頼んだぞ!」
「OK命にかえても守るよ」
キリトからパーティー申請が来たので承諾すると左上に
《kirito》《asuna》《mizuki》の文字が
現れた
「よろしくね!キリト、アスナちゃん」
「なんで名前を知ってるの?」
なぜ?といった目で僕を見てくる少女に僕は答えた
「右上に書いてあるんだよ、見てごらん」
「キリト、アキヒサ、ミズキこれがあなたたちの名前?」
「そうだよ、よろしくね!」
「よろしくお願いします、キリトくん、アスナちゃん」
「いえ、こちらこそ」
「・・・・・・・お願いします」
律儀に挨拶を返す二人、中学生くらいなのかな?
それはそうとパーティーメンバーなんだし僕たちのホームに
招待しようかな
「君たち暇なら僕らのホームに来ない?そこそこ広い
し料理も美味しいし」
「それにベッドも大きいのがありますしお風呂も
設備されてますしね」
「!・・・・・今なんて?」
やけに食いついてくるなぁアスナちゃん、キリトの方もしてやられた
って表情だし
「アキヒサたちがあそこをとっていたのか。」
「ごめんごめん、あまりにもいいところでさ」
横にいるミズキちゃんがもアスナちゃんに説明を終えたらしく
「・・・・・ぜひお願いします」とか楽しそうな笑い声まで聞こえる
「ということでユウジもちろんいいよね」
「もちろんだ、ただ1ついうことがある。キリトとやら
お前が寝るとこ[床]だぞ」
「なんでだよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
時刻は6時、僕らはホームに戻って夕食を食べていた
あんな感じだったアスナちゃんも時折笑顔が見え始めた
「これとても美味しいです」
「ありがとう、どんどん食べてね☆」
「・・・・・・ユウジ、お風呂」
「やめろ!!俺はまだ牢獄へは行きたくない!」
「ふああ♡これもこれも美味しいですアイコちゃん」
「ミズキそんなに食べてるからお腹が出るのよ」
「ふえっ!そんな冗談やめてください酷いですユウコちゃん」
「ごめんごめん」
「・・・・・・ごふっ(ビックンビックン)」
「コウタどうしたのじゃ!まさか・・・・」
「あ!私の作ったクッキー美味しかったですか?」
「・・・・・・・(グッ)☆」
馬鹿な!あの殺戮兵器がここでも再現されるなんて
「スゲー賑やかだな」
不意にキリトがつぶやく、まだキバオウの言ったこと気にしているのか
ユウジの熱弁ですっかり忘れていたけど彼の主張は間違っていない
「君はどう思っているかわからないけどそんなに
心配することはない、その時は僕らのギルドに入ればいいさ!
これでも食べて元気出して!」
さあ、キリトくんミズキちゃんクッキーで悶絶しろ!
「すまない・・・・・・がはッ」
俺ことキリトはそのあと記憶がない・・・・
グダグダですがどうか気にせずにお読みください
間違いがあればどんどん指摘をお願いします