バカとテストとSAO   作:ペトリ皿

8 / 8
色々な事情で投稿が遅れました。
是非呼んで見てください!


涙と落書きと体術修行!

ミナミside

 

  ボス攻略当日、ウチは誰もいない暗がりの中で

 ひとりうずくまっていった。

 

  事の発端はほんの2・3時間前に起きたある出来事だ

 

  多分牢獄になるんだろうけどここに送りつけていった

 バカの顔を思い出す。

 

  彼は服を脱ぎ抱きついて来い!と宣言したもののウチは

 目の前に出てきたハラスメント防止コードのことを訪ねた

 

  押すななどと言ってくる割にはウチが殴ったりしただけで

 ここに送りつけてきた。そのあと《このお詫びは2層でするから

 許してください》とメッセージを飛ばしてきたときは本気でどう

 いたぶろうか真剣に悩んだほどだ

 

 

  まずは爪、そして指の骨(多分はがすことも折ることも

 できないだろうけど)そうやって考えていくと少し落ち着いてなんとか

 正気に戻ることが出来た。

 

 

  ここに来てからおよそ1時間経った頃にもう1通メッセージが飛んできた

 

  《すまないが今回の攻略は俺とアキヒサの独断により参加を

  させないことになった。俺は言って聞いてくれるだろうと言ったんだが

  アキヒサが「日頃の恨みを込めて彼女には牢獄でおとなしくしていて

  もらいたい。そしてそこで自分の愚かさに気付き悔い改め何が自分に

  あっているのかよく考えろ!貴様は僕が牢獄に送ってやる」って口走った

  あとどっかに行ったからこのメッセージを受け取っているのは牢獄の中

  かもしれないな

 

   アキヒサのメッセージのことをよく考えてショウコたちが迎えに

  来るのを待っていてくれ            

 

                           byユウジ》

 

 

   〜自分の愚かさに気付き悔い改め何が自分に

  あっているのかよく考えろ!〜 か、絶対に坂元、いやユウジの

  言葉ね・・・・・・

 

   アキがそんな難しいこと言えると思っているの?・・・・・・

 

   ウチにできること、か。

 

   アキはバカだけどゲームに関しては天才的だし、変に運動神経がいいから

  この手のゲームは得意かも、ユウジの方は喧嘩とかで実戦の経験

  はすごくしている、はず・・・・・・・

 

 

   それからコウタは無駄に速く動けるし、ヒデヨシは以心伝心?

  みたいなやつでアキとユウジが合図をしなくてもスイッチとかいう攻撃

  をスムーズに行うことができる。

 

   ミズキに至っては運動神経が悪いのにモンスターの動きを全部

  頭に詰め込んでいるから隙が出来た時に思い切り切り込む事が最近

  できるようになってきていたわよね・・・・・

 

   ウチにできること ウチにできること ウチにできること

   ウチにできること ウチにできること ウチにできること・・・・・・

 

   ・・・・・・・・・・何があるの?

 

   試験戦争では逃げたり点数の低い相手を倒すだけ。

 

   本気で戦ったことといえば美春の時くらい、Aクラス戦ではあっさり

  やられてしまった。

 

   【この世界では、一瞬の迷いが命取りになる。ゲームオーバー(死ぬこと)

  を恐れて攻撃ができなかったりすると本当に死んでしまう・・・・・・・

   ま、どうするかは各々で考えな】

  

    前に、ユウジがそう言っていた。

 

   正直、ウチはあまり戦いたくはない。戦おうと決めたのは

  ミズキが戦いたいと言ったから・・・・

 

   まさか、ミズキが戦いたいというとは思わなかった。いつもの

  ミズキは、基本的に穏やかでモンスターを殺すようなゲームは

  やりたがらない女の子だったのに!

 

   なんで、こんなに怖いゲームの戦闘に参加しようと思ったの!

 

   死ぬのよ!死んでしまうのよ!なんで?なんでよ!

   

 

   誰かの隣にいるために戦いたい気持ちと、死ぬ可能性が

  あるなら戦いたくないと思う気持ちとの葛藤の中、身体と心

  を照らす一筋の光が暗い牢獄の中に差し込んだ

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

  アキヒサside

 

  

 

   同刻、第一層攻略45分後

 

   第二層、古びた店。β時にプレイした事のある人ならば

  一度は耳にしたことのあるだろう例の店だ。

 

   この店は、β時代、偶然と気まぐれで見つけることのできた

  名店だ。僕もついさっきミナミとのやり取りがなければ存分に

  楽しんでいたのに・・・・・・・

 

   よし、現状を把握しよう。古びた店の中、人気のない店内の

  中心に位置する六人くらい座ることのできる円状の机に僕と

  ユウジが並んで座っている。そして残りの4席にユウジの方

  から霧島さん、工藤さん、美波、そして木下さんの順

  に座っている。

 

   秀吉とムッツリーニは店の端っこで他人のフリを

  決め込んでいる。

 

   すでに、5分の沈黙。

 

 

   「・・・・・・・・・・・・」

 

   「・・・・・・・・・・・・」

 

   「・・・・・・・・・・・・」

 

   「・・・・・・・・・・・・」

 

   「・・・・・・俺は関係ないぞ」

 

   「おぉぉぉいっ!貴様裏切ったな」

 

 

    確かに実行したのは僕だけどユウジには

   十割ほどの責任があってもおかしくはないだろう。

 

 

    「・・・・・・・ねえ?計画を立てたのは

    ユウジでしょ?」

 

   

    「・・いや、俺は違うぞ」

 

    「・・・・・・ユウジデショ?」

 

    「・・・・・・・・・・」

 

    「さすがショウコちゃん!話がわかるね!」

 

    「・・・・・・ユウジ、yesと取るわよ。

    それとアキヒサ静かに」

 

    「!はいっ」

 

    気まずい、何か話題を変えないと。

    そういえば、ここは一層よりもご飯も美味しくて

   特にケーキが絶品なんだ!

 

    「とりあえず、ご飯を食べよう!ここケーキが

   とても美味しいんだって!」

 

    「ええ、知ってるわ」

 

    ミナミ、アイコちゃん、ショウコちゃん、ユウコちゃんが

   待ってましたとばかりに言葉を放つ。

 

 

    「でも、ここのケーキってとっても高いんだよね!」

 

    おおーっとアイコちゃん、君は何を話しているのかな?

  

    「それは、みんなで集めたお金で食べようよ」

 

    これは、もしかして、払わせられるパターンじゃないのか?

 

    ”雄二!どうする?”

 

    ”どうするもこうも、俺は知らん!”

 

    ”おいっ!せこいぞ、せめて貴様も払え”

 

    ”そうはいくか!”

 

    「みんな、たらふく食っていいぞ!今日は

   俺の隣のやつの奢りだ」

 

    「「「「「「イェーーーイ!」」」」」」

 

     

     ・・・・・・・・・・

     俺の隣のやつの奢りだ? 

 

    「待って!ユウジも払うよね?}

   

    してやったりとばかりの笑顔でこっちを

   振り向く。

 

 

     「本人も喜んでいるからな!」

 

     このクソゴリラ!

 

     「・・・・・・ユウジ貴方も」

 

 

     「ショウコ何を言っているんだ?アキヒサが快く 

     払ってくれるて言っているのに」

 

     

     「・・・・・・ユウジとアキヒサがお金をたくさん

    持っているのは確認済み」

 

 

      待てよ、僕らはそんなこと見せないし他人には

    見ることのできないように設定している。

 

     「・・・・・・アナタ達、夜ずっと戦っているでしょ?」

 

 

     「「やっているわけないよ(あるか)」」

 

 

     「・・・・・・この前夕方から昼まで

    ずっと寝てたでしょ?」

 

     「ハハハ、寝るのは自由だろ?」

 

     「そうだよ!僕だってたくさん寝たい時だって

    あるんだよ」

 

     「・・・・・・その時に見た」

 

    

     「俺らは他人に見られないようにしているんだぞ?」

 

     同じく僕もユウジに言われて他人に見られないように

    設定してある。

 

     「・・・・・・夫のことはきちんと見ないと♡」

 

     「・・・まさか!俺の手を使って可視モードにしたって 

    ことか!」

 

      そうなら、もしや僕も!

 

     「ミナミ!ミズキちゃん!まさか!」

 

 

     ニコっと微笑みを浮かべる二人

 

     「・・・・おとなしく、言われるようにします。」

 

     ダメだ、僕の頭脳ではごまかす策が思いつかない

    

     隣のユウジも頭をうなだれているどうやら成すすべが

    無いようだ。

 

     そこから後は僕とユウジがパンとスープだけで

    食事を済ませ、「ここっていくら食べても太らない

    んだよね」とアイコちゃんの一言で女性陣の食欲に

    火がつき、かなり食べるユウジも唖然「マジか」と

    呟いていた。

 

     バカでかく、バカ高いケーキを6つも(そのうち5つ

    女性陣が)食べたせいで僕らの有り金は文字通りなくなった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

    「飯も食ったし、アルゴからの情報もある。

   さて、行くか!」

 

    「じゃ!よろしくねヒデヨシ」

 

    アルゴ曰く《体術》スキルはユウジの判断で

   比較的戦闘向きの僕、ユウジ、ムッ・・コウタが

   習得することになった。

 

    残りのヒデヨシ、ミナミ、ミズキちゃんはHPゲージが

   黄色になったら必ず逃げることを約束し僕らとは別行動をとった。

 

    体術修行の場所はフロアの端で言い表すなら

   山小屋といったところだ。

    どうやら、牧場のようなフロワの割に奥に進むと

   茂みになるようだ。

 

   「邪魔するぜ」

 

   「・・・・・・失礼」

 

    あ、周りの状況を気にしすぎて入るのが遅れた

   みたいだ。

 

 

   「おじゃましまー「お、おいっじじい何しやがる!」

   「・・・・・・屈辱」

 

   よし、帰ろう。

 

   「ごめん!先に帰るよ」

 

   「おいっこれ消えねえじゃねえか!アキヒサ

  帰ったら覚悟しろよ!」

 

   「・・・・・・消えない」

 

 

   ゴメンだけど僕には君たちと同じ場所に行く

  覚悟は出来てないいんだ・・・・

 

   「see you again・・・・君たちのことは

  3秒だけ覚えておくよ」

 

   3

 

   僕走ろうとする

 

   2

 

   後ろから茂みをかき分ける音がする

 

   1

 

   両肩を掴まれる

 

   「ひどいじゃないか、アキヒサ君?」

 

   「・・・・・・まだ覚えているよな?」

 

   

   「嫌だなぁ、僕が友人を裏切ってまで逃げようと 

  するわけないないじゃ・・・・・やめて!僕をあの空間

  に連れて行かないで!」

 

 

    1分後僕も彼らと同じようにヒゲを書かれた

 

 

   「我が門下生になったからには奥にある岩を割るまで

  武術の習得はないと思え。途中で逃げ出したものは門下生の

  印を一生背負って生きていくことになる。以上だ」

 

  

   「なんでこんな目に・・・・・・」

 

   「ユウジはナ#トみたいでいいじゃないか。

  コウタも少ししか書かれていないんだから。

   ところで僕はどんな感じ?」

 

 

   「マリ#だな」

 

   「・・・・・・マ#オ」

 

   「ちょっとまてぇい!なんでみんな3本のヒゲなのに

  僕だけ普通のヒゲなんだよ!」

 

 

   あのジジイ!もしプレイヤーだったら腕一本

  切ってやったのに。

   でも、体術修行ならすぐ終わるだろう。

 

   「おい、二人共先客だ。特にアキヒサお前の

  よく知る奴だよ」

 

   

    よく知る奴?ボブ自称エギルかな

 

   「久しぶり!真っ黒坊や!」

 

 

    真っ黒?あぁキリトのことか

 

   「ょぉ、キリト」

 

 

   「声ちっさ!もうちょい喜べよ!」

 

   「・・・・・・ナイスツッコミ」

 

     あれが壊せって言われた岩か、随分硬そうだな

    

 

   「キリト、あの石どのくらいの強度だ?」

 

  

   「ざっと破壊不能オブジェクトの一歩手前かな

   あんたらでも骨が折れるぜ」

 

  

    少し叩いてみる。二人も同じことをしている

   多分手触りでわかったんだろう。

    破壊不能オブジェクトの一歩手前だと。

   キリトの言葉は嘘なんかじゃない。

  

    本当に硬いと。

 

   「この岩、威力で割れるんじゃなく、数で

  割るとしたら、2日、それ以上かかるぜ」

 

  

    とりあえず一生懸命叩きまくるんだ!

 

   「アキヒサ、涙目で岩を叩くな」

 

    2日間も岩を叩くだなんて僕は絶対認めない

 

   「アキヒサが数で割ろうとしているから、俺は

   威力で割れるかを実験してみる。コウタお前はどうする?」

 

 

   「・・・・・・とりあえず見とく」

 

   割れろ割れろ割れろ割れろ割れろ割れろ割れろ

 

   「・・・・・・アキヒサが拳と気持ちをぶつけ始めた」

 

 

   「あのクズ、何してるんだか」

 

 

   「気になったけど、あんたら仲間か?」

 

 

   すぐに空気が変わったことが分かった。もちろん

  ユウジが、だ。

   いつものヘラヘラした感じではなく。どこからも

  付け入る隙がなく、尚且つ、油断をしたらすぐに攻撃を

  してやるというふうに。

   まず足が動いた。踏ん張りを効かせ、腰が回り伝わった

  力で一気に拳を振り抜いた

 

 

       ピシッ

 

   僅かな亀裂と微かな音、けどきちんとした

  やり方で攻撃すればすぐに砕けることがわかった。

 

   「ふぅ~、感が取り戻せないな。あの感じだ

  睦月中のトップを一撃で倒したときの感じだな」

   

 

   何やら怖いことをブツブツつぶやくユウジ。あいつのやり方

  を真似たところで無理なことがわかる。そんな一撃だった。

 

 

    『素晴らしい坂元雄二くん、いやユウジ君というべきかな』

 

 

    そこにいたのは、この世界のに1万人のプレイヤーを

   閉じ込めた張本人でありこの世界の創造者だった。

 

 

   

   

 

   

 

   




だいぶベタな展開になりました。引き続き一生懸命書くので
アドバイスがあればよろしくお願いします!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。