転生してアイドルになった件(徐行更新中)   作:amedama

12 / 25
大学での生活にも慣れてきた今日この頃、漸く更新を再開することが出来るようになりました。ここまでお待たせしてしまったことについて、深くお詫び申し上げます。また、このエピソードを見てくれることに、心から御礼申し上げます。
大学生活が始まり、炊事洗濯掃除を自分の手でやることになると、どうも時間が足りないようにも思えてきます。これから、主人公のアイドルとしての活動も本格化させていくわけですが、主人公の今後の活動を考えていくうちに、主人公はアイドルであり、クリエイターであり、プロモーターでもある、というセルフプロデュースの要素も強めていこうかと思案中です。
前置きが長くなってしまいましたが、どうぞよろしくお願いします。


第12話 featuring

あの歌番組から1週間が経った。

歌番組では、ミスは1つもなく、落ち着いた状態でパフォーマンスを行うことが出来た。

え?ラジオは?

・・・一応うまくいったけど、途中からバスケ談義になって、ものすごく脱線した。DJさんもバスケの中継の実況とかしてるから、知識が多くて結構話が弾んで・・・本来のトーク内容忘れてディレクターさんに注意されたなぁ・・・まあ、後でバスケ系の番組みたいなののオファーするかもしれないとか言われたから、結果オーライなのかな?

その後、SNSでエゴサを少ししてみたが、特にこれといった批判は無いようだった。どちらかというと、次のシングルや、次のテレビ出演などへの期待の声があった。

こうして期待されているのだとわかると、なんだか照れくさくなってくる。

 

そんなことを考えながら、私はカフェで紅茶を飲んでいる。私の目の前には、レモンの入った紅茶と、パソコンがある。ちなみにパソコンに入れた曲をヘッドホンで聴いている。まだ出してない、インボーカルのテスト音源だ。

この曲について、こんな事を考えていた。

 

これ、私の声に合わないような感じしかしないよ?

 

「これを歌える声の持ち主、捜すべきかな・・・」

『Nectar』を歌える声の持ち主・・・

色っぽく、大人のような声を出せる人・・・

それは私の近くに居るのだろうか・・・

 

 

 

あ、リサさんいるじゃん。

彼女だったら、この曲に合うよ。『Nectar』のアダルティな世界観に合う声をだせるはず。

試す価値は十分にある。

私は早速346プロに向かうことにした。346から承諾を得ないことにはコラボは難しい筈だ。

 

 

 

事務所に着いて、早速上郷さんの部屋に向かう。

ノックをして、

「どうぞ」

と返ってきたので、入る。

「失礼します」

「遥か。今日はオフだったような気がするけど、どうしたんだ?」

・・・よし、ここまで来たら言ってしまおう。

「上郷さん。単刀直入に言います。Roseliaの今井リサさんとコラボしたいと考えています。346の承諾を得てから、向こうに打診をする予定です。内容としては、リサさんに曲を歌ってもらおうと考えています」

「つまり、楽曲提供をしたいと言うことかい?」

「いいえ、フィーチャリング・アーティストとしてやってもらおうと思ってます。今私が事務所に出してない音源の中に、私の歌声に合わなさそうな曲があって、リサさんなら曲と声がフィットするのではないかと考えました」

「なるほど。ちょっと待っててくれ、今西部長にかけ合ってくる」

「ありがとうございます」

上郷さんは部屋を出て、今西部長の部屋に行った。

 

 

10分後、今西部長と上郷さんが部屋に戻って来た。

「お待たせしてすまない。では、会議室に行こうか。そこで詳しい話を聞きたい」

同じフロアの小会議室に移る。

部屋に入るとすぐに今西部長が話を始める。

「まず、その曲を聴かせてくれないかな?」

と言ってくる。まあ、予想通りだ。

そこで、パソコンをスピーカーにつないで、音源を流す。

流し終わった後、今西部長はこう言った。

「とても良い曲だ。コラボについては、我々もバックアップすることにしよう。常務もそれを認めてくれたから、安心して次のステップに入ってくれ」

「ありがとうございます!では、これからK's tuneの方に行って来ます」

会議室を出た私は、早速ある人に電話をかける。

「もしもしエルザさん?遥です」

「遥ちゃん、急にどうしたの?」

電話の相手はエルザさんだ。この前の放送後、後々の交流も視野に入れて連絡先を交換していたのだ。

「リサさんは今事務所に居ますか?」

「いるよー。何か用事でもあるの?」

「はい、仕事についてです」

「私もそれに同席して良いかな?」

「ええ、もちろんです」

「じゃあ、気をつけて来てねー!」

「ありがとうございます、では、また後で」

急いで事務所に行こう。待たせてしまっては良くない。

 

 

K's tuneの事務所は赤坂にある。

赤坂セントラルビルという、東都放送系の不動産会社のビルだ。そこの10階に、事務所は置かれている。

因みにここには346のスタジオもあり、私はパスを持っているため、すぐにビルの中に入れた。

事務所のドアを開けると、すぐにエルザさんが出てくる。

「いらっしゃい!待ってたよ~」

「突然すみません、お邪魔します」

「いいのいいの。ほら、リサちゃん待ってるよ」

私とエルザさんは応接室に向かった。

K's tuneの応接室はかなりシンプルで、豪華さは無く、どちらかというと機能性重視だ。

・・・ただ、なぜか窓側にはファミレスでよく見るドリンクバーが置かれている。

まあ、私としてはこういうのがあると嬉しいんだけどね。

部屋に入ると、リサさんがアイスコーヒーを飲んでいた。一つ一つの動きもまた、大人っぽくて、つい見惚れてしまう。

「あ、遥ちゃん。待ってたよ」

「突然の訪問ですみません、リサさん」

「いいのいいの、気にしないで。それで、仕事の話つて聞いてるけど、どうしたの?」

「・・・単刀直入に申し上げます。私が作った曲をリサさんに歌ってほしいんです」

 

 

 

 

 

「・・・・・・ふぇ?」

 

 

数秒の沈黙。しかしそれもすぐに崩れる。

 

 

 

 

 

「えええええええええ!?」

 

 

 

リサさんは驚愕に満ちた叫び声をあげる。

「ちょっと待って、アタシ!?友希那じゃなくて、アタシ!?」

「はい。正直に言うと、この曲は友希那さんの歌声には合わないと思ってます。勿論、私の歌声とも合わないと考えてます。でも、リサさんならしっくりくると思います。リサさんには、私のフィーチャリング・アーティストとして参加してもらえればと考えています」

「ねえ遥ちゃん。その曲、聴かせてくれないかな」

エルザさんがこう言う。予想通りだ。

エルザさんに聴いてもらった後、エルザさんはこう言った。

「確かに、この曲はリサが一番の適任かもしれないわね。リサ、やってみたらどう?」

と。どうやらエルザさんは賛成のようだ。

「私からも、お願いします。この曲は、リサさんが一番向いてます」

と、私からもそうお願いする。

「まじかー・・・どうしよ・・・」

リサさんはうーん、と考え始めた。その時、

 

「やってみたらどう?」

 

その声の方に顔を向けると、友希那さんがいた。

「こんな機会、めったに無いと思うわ。リサにとっても、良い経験になるんじゃないかしら」

「友希那・・・」

リサさんは再び考えはじめ、数秒してから

「・・・うん、やる。やってみるよ、アタシ」

リサさんはそう答えた。

「よろしくお願いします、リサさん」

「うん、よろしくね、遥ちゃん」

そうして私とリサさんは固い握手を交わした。




今回はここまでです。
ありがとうございました。

今回のパロ曲
Nectar(まふまふfeat.nqrse)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。