転生してアイドルになった件(徐行更新中)   作:amedama

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大変ご無沙汰しております。
まず、またもや1年以上の間が空いてしまっていること、心よりお詫び申し上げます。
理由としては、一昨年の1年間の私の就職活動が就職先決定までに半年以上かかってしまったこと、その後の卒業研究にも時間と力を全振りする必要があったこと、就職先に入社してから本年3月までが研修期間であり、ここまでがかなり詰め込み気味のスケジュールであったことがあります。
どれも私の能力不足にある所でもあり、猛省しております。
申し上げた通り、研修は本年3月までの予定であり、そこまではまだまだ多忙な日々が続きますが、2年目以降は残業等も少なく自分の時間を大いに取れる職場ですので、本年4月以降は投稿開始時より早い更新ペースに再び持ち直せる公算が高い状況ですので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。







RIZIN.1 2012.06.17(SUN) SAITAMA INTERNATIONAL ARENA
ARTISTS ORDER
-OPENING-
1 神崎エルザ
2 高垣楓
3 桜木遥
-30分休憩-
4 Lyrical Lily
5 Photon Maiden
6 Afterglow
-30分休憩-
7 クレシェンドブルー
8 青柳椿
9 -SECRET-
10 Roselia

各ユニットおおよそ20分ほどで、3組、3組、4組の3部制。準備等もありユニット間で10分のインターバルあり。
見込み総時間は370分(約6時間)
そのため、自由席区画・スタンディングエリアを一部に設け、そこに関しては第1部だけ、などの時間制限がある格安のチケットも発売している。



第22話 RIZIN.1~beginning~

2012.06.17 08:00 さいたま国際アリーナ

 

「・・・ほんと、でっかいわ」

でっかいわ!でっかいわ!丸々でっかいわ!!!*1

 

アリーナモードで実施するとはいえ、メインアリーナの規模の大きさには本当に驚かされる。

待ちに待った当日。前日にはリハがあったので今日は開場1時間前には全員集まっていればいいのだが、やはり楽しみすぎるというのもあり、私は2時間前に来ていた。

私のソロでの出番は全体の3番目。そして、ユニットはシークレット枠で全体の9番目。

各ユニット、3~4曲程度で、3部制で一部は観客を入れ替えるらしい。そこはワンデーフェス、というような考え方もあって、ということだろう。

さらに驚くのはカメラの多さ。今回のイベントはネット配信もするし、CSでのペイパービューもするし、有料の音楽チャンネルとかでも放映することが決まっている。それ以外にも報道関係も多く、メインアリーナに隣接するコミュニティアリーナはプレスセンターとして使われている。今回はメインステージと花道、そして八角形のセンターステージが設置されていて、どっちでパフォーマンスするかを選択できる。花道を使ってメインとセンターを移動しながらもできる。

 

アリーナのエントランスにあったRIZIN.1のポスターには

『ようこそ、ここは歌のオクタゴン。』

とあり、八角形のステージを強調している。

 

もはや某格闘技*2を意識しているだろうし、多分スタッフの中に格オタいるでしょ、これ。

 

実際中継のナビゲーター兼アンバサダーが広田克彦って・・・もう格闘技色強いじゃん。

 

ちなみに、今私はその八角形のステージから観客席を撮影しています。

実はデビューミニライブの会場とかも撮影していたり、会場マニア的なものが私の中にあると自覚している。行った先のボートレース場とか、バスケの試合会場とかも写真に残したり、ね。

『お知らせいたします。出演者の皆様は最終ミーティングを行いますので、地下1階、イベント控室001にお集まりください。』

アナウンスが入り、呼び出される。私はデジカメとスマホを片付け、地下の控室に向かった。

 

地下1階 イベント控室001

 

控室に着くと、他の参加メンバーもそこそこそろっていた。

奥の方でAfterglowの皆さんが話しているし、GRANDE5(うち)の他のメンバーはあと少しで来るから、それまで混ざってようかな・・・

と、奥の方に行こうとすると

「あああ!桜木遥ちゃんだ!!!」

と大きい声で私のことを呼ぶ人がいたのでそっちを振り向くと

「ノアちゃんちょっとうるさいよ!・・・ごめんね、うちのノアが・・・」

「いやいや、乙和(とわ)だってサインをもらおうと色紙大量に持ってきてるじゃん」

「2人とも、静かに。周りにも迷惑でしょう?・・・久しぶり、遥ちゃん」

「・・・桜木さん、久しぶり」

「衣舞紀さん、咲姫(さき)さん、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします。」

この人たちはPhoton Maidenさん。新興のネビュラプロダクション所属のグループで、全員がオーディションで選ばれている。

音楽に色彩を感じる共感覚の持ち主であるDJの出雲咲姫(さき)さん、様々なスポーツを経験しているリーダーの新島衣舞紀さん、アイドルマニアで今でもライブ通いを欠かさない花巻乙和(とわ)さん、文学好きで一見クールそうながらもかわいいものが絡むと周囲が引くほど饒舌になる福島ノアさん。あまり交わりそうにない個性派ぞろいながら、未來感あるビジュアルと一糸乱れぬパフォーマンスは圧巻だ。私も事前のあいさつで事務所を訪れた際に遠くからリハーサルを観たが、キレキレのダンスには舌を巻いた。ほんと、ノアさんと乙和さんのオタクっぷりが前面に出なければすごいかっこいいんだけどね・・・。

ちなみに、なぜ咲姫さんと衣舞紀さんが私のことを知っているかというと、代表者の顔合わせの時に来ていたのがその2人であるから、というものだ。

衣舞紀「ユニットの調子はどう?うまく進んでる?」

「はい、もう数曲ほど表に出せるくらいまでには仕上げてこれた感じです」

咲姫「うまくいくように、応援してるね」

「ありがとうございます。では、また後で」

そうして今度こそAfterglowの方に行こうとすると、突然肩を優しくたたかれる。

そして振り向くと・・・

 

「ひさしぶり、遥ちゃん・・・♡」

エルザさんが顔を寄せてきていた。

とっさによける。危ない・・・あと少しでキスされるとこだった。

「なんでよけるのさ!!あと少しでキスできたのに・・・」

「なんでこんな人の多いところでキスしようとしてくるんですか!恥ずかしすぎるでしょう」

「・・・へぇ。じゃあ・・・二人きりのところならいいんだ?

「んなッ!?」

「こんなところで・・・やめてください、エルザさん」

「えぇ~せっかく面白い反応が見れると思ったのに。水を差さないでよ友希那」

助かった・・・

「お久しぶりです、友希那さん」

「・・・そんなに久しぶりというような間でもないでしょう」

「むぅ・・・」

「いつまでむくれてるんですか・・・」

「あ、そうだ遥ちゃん。今度私の番組出てよ」

「話題そらしましたね・・・番組っていうと、ラジオですか?」

「そうそう、朝のやつ。EK RADIO-TOKYO MORNING-だね」

「あれだいぶ早いですよね?6時からだったような」

「でも大丈夫だよ。出てもらうのは9時からの第2部の方」

「金曜の回ですか。それなら多分大丈夫だとは思いますけど、一応事務所にも伝えてもらってもいいですか?」

「わかった。伝えとくよ」

この人、ほんとに読めないなぁ・・・

 

「あの、桜木遥さんですよね?」

突然後ろから声を掛けられ振り向く。

 

そこにいたのは、クレシェンドブルーの最上静香さんだった。

顔合わせの時にはクレシェンドブルーは来れなかったこともあり、彼女とはここが初対面だったりする。

「初めまして。桜木遥です。今日はよろしくお願いします」

「最上静香です。デビューシングル聴きました。凄く良かったです」

なんと・・・

「そうだったんですか!?ありがとうございます」

「この前デビューしたばかりだと思ってたらいつの間にかこんなに大きいフェスの中枢に立っているなんて、私には想像がつきません。ただただ驚いてます」

「確かに、私がやってることは普通のアイドルのそれじゃないですからね・・・」

「そうかもしれませんが、ここまで思い描いていることをかたちにできるというのは、すごいことだと思います。遥さんだからこそ出来たんだと思います」

「そういってもらえると、ここまでやってきた、ついてきてくれた皆の苦労が報われるように感じますね」

「・・・そろそろ始まりますね。よろしくお願いします」

そういって別れ、ミーティングが始まる。

ミーティングは問題なく進み、最後に私の挨拶の番になった。

一応、発起人は私ってことになってるし、ね。

「・・・今日は参加していただきありがとうございます。この催しは、間違いなく歴史に残ります。今回は大手の人で固まってはいますが、これから先、大手ではないけど、確かな実力を持った人たちが、夢への、表舞台への登竜門のようなものになっていく、この舞台はそういった意味を持つことになる舞台です。みんなが夢を抱ける、夢を託せる舞台にして行きましょう!よろしくお願いします!!

皆が頷き、エルザさんが私にこう返す。

「絶対に成功させようね」

・・・本当に、いい人たちに恵まれたと、心から思った。

 

 

-13:00 開演-

 

 

「・・・うわぁ、札止めってこういう状態を言うのかな」

スタンディングエリアも自由席もかなり人が多いし、指定席エリアも満席。

芸能界では例を見ない催しの幕開けに期待が寄せられる中、オープニングセレモニーが始まる。

行進曲のようなテーマが流れる中、中継ナビゲーターの広田克彦さんがステージの中央に立つ。

・・・待って。そこまで打合せしてたっけ!?このままだと名前通りに流れていかない?ちょ、ちょっと待っ

『・・・歌姫の中の、歌姫たちよ・・・。・・・出てこいやぁぁぁぁ!!!!

『Ladies and gentlemen, welcome to the most exciting live entertainment show! Hello, RIZIN.1! Starts...NOW!!!!』

・・・もはやまんま格闘技のオープニング。しかし、会場の歓声が半端ない。やっぱり盛り上がるタイミングって万国共通なんだね。

順番にアーティストの名前がコールされ、舞台袖からステージ、花道へと歩いていく。

『From Mishiro Production! Haruka Sakuragi!!!』

コールがされ、私も舞台袖から表へ出ていく。

手を振りながらセンターステージへ歩いていくと、アリーナ席からもスタンド席からも声が飛んでくる。

「テレビ見てたよー!!」

「CD買ったよー!」

がんばれぇぇーーーー!!!!

・・・どっか結果発表に向いてる声が聞こえてくるね・・・。*3

しばらくして、GRANDE5を除くすべてのグループがステージ、花道に出そろい、オープニングセレモニーが終わる。

『RIZIN...Begins!!!!!』

まだオープニングなのに、ものすごい盛り上がりだ。

 

~そして約50分後~

 

・・・ついに私の出番になった。舞台袖で

最初のエルザさんは1曲目こそ「ピルグリム」で静かめだったけど、その後は「Disorder」、「Independence」とロック調の曲で会場のボルテージを高める。

次に出てきた楓さんは代表曲の「こいかぜ」に始まり、私が提供した「春風」、そして私が天体観測の隠しトラックに入れていた「リボン」をカバーしていた。

「春風」は既にリリースしていたし、そう考えると2人とも新曲は入れてない。

 

・・・あれ?だとすると後のユニットによってはデビュー組以外で新曲入れてるの私だけになるんjy

『・・・では、第1部のラストになります。いよいよ発起人が登場だ!桜木遥、出てこいや!!

・・・いや、空気読んでよ。・・・しゃーない、行きますか!!

 

「じゃあ、よろしくね」

エリカ「おっけ」

佳奈「行きますかぁ」

蘭「任せて」

瞳「おぉ~」

・・・そう、今回4人にはグループとしてだけでなく、バックバンドとしても入ってもらっている。

椎名林檎と東京事変みたいな位置づけに若干、というかもろになっているけども。ほかの人に任せるよりかはこっちの方が合わせやすい。実際先立ってのリハでは上郷さんやエルザさんが唖然としていた。

エルザさんに至っては

「・・・これを当日私の後にぶつけるとか反則じゃん」

いや、そこまで?

 

まあ、閑話休題(それはさておき)

 

「・・・じゃあ、いくよ!!!」

佳奈のドラムで1曲目が始まる。うん、前奏からしっかり合ってるね。

あとはみんなで走りきるだけ!!

 

「恐らく気付いてしまったみたい

 あくびの色した毎日を

 丸ごと映画のように変える

 種と仕掛けに出会えた事

 仲良くなれない空の下

 心はしまって鍵かけて

 そんな風にどうにか生きてきた

 メロディが重なった

 小さくたっていい

 街のどんな灯よりも

 ちゃんと見つけられる

 目印が欲しかった

 この目が選んだ景色に

 ひとつずつリボンかけて

 お土産みたいに集めながら続くよ 帰り道

 季節があいさつくれたよ

 涙もちょっと拾ったよ

 どこから話そう あなたに貰った この帰り道」

 

1番も終わりかけ、5人で歌うコーラスパートに入る。

『歩いて歩いて

 時々なんか急いで

 あなたに向かう道を

 Whoa whoa whoa whoa

 走って走って

 いやいややっぱ歩いて

 あなたに向かう道を

 Whoa whoa whoa whoa』

 

・・・そして問題なく1曲目が終わる。

最初から新曲できたからか、歓声と若干の戸惑いが聞こえてくる。

 

「皆さんこんにちは、桜木遥です。RIZIN.1、楽しんでますかぁぁぁ!!!」

MCに入り、会場に問いかけると、会場中から歓声が聞こえてきた。

「いきなり聴き覚えのない曲で戸惑った人もいると思うのですが、新曲から行かせてもらいました。今披露したのが、今度の1stアルバム『Souvenir Box』の収録曲の『Souvenir』です。アルバムが出たら、ぜひ聴いてください。次も新曲で行きたいと思います。準備はいいですか?」

そう問いかけると、勢いよく会場から歓声が飛んでくる。

「いいよぉ!!」

「2つも新曲聞けるの!?すご!」

がんばれぇぇーーーー!!!!

・・・ほんとに最後の誰なんだろ・・・。

「じゃあ行きます。あ、いままでに出した曲と若干毛色違うから戸惑わないでくださいね?・・・聴いてください。『ここでキスして。』」

 

「I'll never be able to give up on you

 So never say good bye and kiss me once again...」

 

今までの曲とは、今までの私とは若干違う感じ。

観客の反応は様々だ。

ここから見るだけでも、魅入っている人、ペンライトをゆっくり振る人、少しだけ戸惑う人。

まあ、ティーンエイジャーが出す曲にしては大人びてるしね。

 

・・・そして2曲目も終わった。

「・・・らしくないかな?今の。どうでしたか?」

問いかけてみる。

「いい曲だったよー!」

「感動したよー!」

・・・これはよかったぽいね。安心安心。

「ありがとうございます!・・・では、次はこの前出した曲行きます。その前に・・・」

私はメインステージで演奏していたわけなんだけど、踊るならセンターのほうがいいよね。

というか、次の「メランコリック」と最後の「天体観測」はセンターでやることにしていた。

使っていたレスポール・スタンダードをギタースタンドにかける。レスポール・スペシャルはセンターステージに置かれていた。

「次と最後の曲はセンターステージでやりまーす!!」

と言いながら花道を走る。当然会場のボルテージも高まってくる。

 

「ふぅ。ちょっと距離あるねこれ」

水を少し飲んで、準備完了!!

「では、聴いてください。『メランコリック』!」

 

 

-15 minutes later-

 

「ちかれたぁぁ。。」

「あはは、お疲れ様。この後も頑張ろうね。今はゆっくり休んで」

残り2曲を無事に終え、私は控室に戻ってきていた。そしてソファにもたれてエリカに扇いでもらっている。

ほかの3人は箱巡り中である。

「・・・すごすぎた。圧巻だったよ。一緒のステージに立てていることがまだ信じられないや」

「・・・この後みんなで立ってスポットライトを浴びるんだよ?緊張してきた?」

「してるけど、それと同じくらいワクワクが大きくなってきてるよ」

「そっか」

「・・・がんばろうね」

「・・・私たちなら大丈夫だよ」

「遥は強いね」

「そうかな?」

「そうだよ」

 

そういって、私たちは拳を合わせた。

 

GRANDE5(わたしたち)の出番まで、約4時間。

 

*1
石丸電気の昔のCMソング。

*2
現実で言うUFCあるいはRIZIN LANDMARK

*3
どこかのジャンクSPORTS




広田 克彦(ひろた かつひこ)
pixivにて展開中の作品の登場人物。ここでは元格闘家・プロレスラーで今はタレント・俳優・歌手。RIZINのナビゲーターでありアンバサダー。しかし、これ以降登場するかと言われるとわからない。

EK RADIO-TOKYO MORNING-
Japan FM(FM81.9Mhz)で毎週月~金の朝6時~9時(金曜のみ11時まで)放送中の番組で、神崎エルザの冠番組。金曜日と年末年始のみ11時までの第2部を放送している。
メインパーソナリティは神崎エルザで、ニュース解説や証券市場解説などを行うサブのパーソナリティとして実業家でジャーナリストの柏木エリーが出演している。タイトルのEKは2人の共通点であるイニシャルから。
音楽シーンやエンタメ、ニュースやNYと東京の市場情報など、学生からビジネスマン、投資家など幅広いリスナー層を誇る同局の看板番組。
なおモデルはJ-WAVEのJK RADIO-TOKYO UNITED-(毎週金曜朝6時から)。


第1部セトリ(今回の登場曲含め参考程度)
○神崎エルザ
1.ピルグリム
2.Disorder
3.Independence
○高垣楓
1.こいかぜ
2.春風(元の曲:Rihwaさんの『春風』)
3.リボン(BUMP OF CHICKEN)
○桜木遥
1.Souvenir(BUMP OF CHICKEN)
※キーは松永依織さんのカバーのもののイメージ
2.ここでキスして。(椎名林檎)
3.メランコリック(Junky)
4.天体観測(BUMP OF CHICKEN)




遥「・・・で?何かいうことは?」満面の笑み
作者「・・・すみませんでした」orz
エリカ「・・・有明海飛び込んできたら?」
作者「やめてくださいしんでしまいます」
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