転生してアイドルになった件(徐行更新中)   作:amedama

9 / 24
好きな人に2度目の告白、そして2度もフラれる大惨事(別作品「比企谷八幡は失踪することにした。」#9の前書き参照)・・・。どうも作者です。
なんか、最近すらすらと書くことが難しいんです・・・。

・・・では、どうぞ。








楠木翔太(くすのき しょうた)
東都放送ディレクター。
東都放送本社ビル
赤坂にある。30階建て。


第9話 歌番組!①

土曜日 昼 東京赤坂

 

私は番組の打ち合わせ、リハーサル等があるため昼に東都放送の本社に来ていた。

この前のインタビューの時に、パスを貰っていたので、すんなり入れた。

打ち合わせまであと2時間はある。

お昼は11階のTclubというレストランで食べることにした。上郷さんのおすすめの所だ。

日替わり、肉料理、魚料理、麺のどれかを選べて、ドリンクバー、サラダバー付きで1000円。かなりお得だ。

肉料理を選択して、席で待つ。

注文直後にサラダを取ってきた。

「・・・美味しい」

うん、値段のわりに質が高そうだ。

チキンソテーもとても美味しかった。

食後に紅茶を飲んで、お店を後にした。

あと1時間。

社内を見て回ることにした。

見て回っていると、色んな施設がある。

診療所、仮眠室、シャワー室、カフェ、コンビニ。

福利厚生が充実しているようだ。

こういう職場で働いてみたかったりするんだよね~。

打ち合わせまで45分を切ったとき、タレントクロークを通って、楽屋に入る。

楽屋は洋風かつシンプルだが、よく見ると奥に畳が敷かれていた。

一人にはいささか広い、そんな感じがする。

物を置いて、衣装に着替えて、森田さんの楽屋に向かう。

ノックをして、ドアの奥から「どうぞ」と声がした。

「失礼します」

「桜木さん。今日はよろしく」

「はい、よろしくお願いします」

「はじめての音楽番組、緊張する?」

「そうですね。それに生放送ですから、ミスしちゃいけないですよね」

「そこまで緊張する必要はない。デビューミニライブと同じようにすれば大丈夫さ」

「そう言ってもらえてちょっと楽になりました。ありがとうございます」

「頑張ってね」

「はい、失礼しました」

このあとも他の出演者の人たちに挨拶回りをして、楽屋に戻る。

5分後、上郷さんが来た。

「ごめんよ、他の人の仕事が長引いちゃって」

「いいですよ。上郷さんが忙しいのはわかってます。それよりも、あと10分で打ち合わせですから、早く行きましょう」

そうして、打ち合わせが行われる会議室に向かった。

「おはようございます」

と、入室と同時に挨拶する。

「おはようございます。東都放送ディレクターの楠木と申します」

「346プロダクションアイドル事業部プロデューサーの上郷です。よろしくお願いします」

「桜木 遥です。よろしくお願いします」

「では、名札のあるところに座ってください、そろそろ会議が始まりますので」

暫くすると、会議が始まる。

まず、スタッフ、出演者の自己紹介から始まり、全体のおおまかな流れの説明と確認がされる。

今回は6組が出演し、私は4番目だと言う。

そして、私たちはスタジオへと向かう。

リハーサルは流れ確認して、そのなかでワンコーラス歌うそうだ。

私の番になる。

機材は問題ない。歌もしっかり歌えてる。

「問題は、・・・ないか」

問題無さそうなことを確認して、安堵した。

そして、リハーサルは無事終わり、楽屋に戻ろうとしたが、森田さんに呼び止められる。

「桜木さん、初めての歌番組、どうかな」

「すごく緊張します」

「本番のトークはこっちが適当に質問を振るから、それに答えてくれるかな」

「はい、わかりました」

「なるべくリラックスして、本番に臨んでね」

「ありがとうございます」

やっぱり森田さんはいい人だ。

・・・よし、本番頑張ろっ!




今回はここまでです。
次回をお楽しみに。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。