異世界隠居 身勝手に呼ばれて身勝手に捨てられたので隠居したい   作:ジト民逆脚屋

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今回も主人公の出番無し!
そして、前半表現大丈夫かな?

竜胆
もう、こいつ一人居れば、内政支配は簡単。
美少年美少女大好き!

麻野
孤児院等に行くと、子供達が我先に抱き着いてくる。特に腹回り。

浜名
どちらの世界でも二人に振り回されるニンジャ。
メインアタッカー。


魔王

 柔らかい。竜胆が目覚めと共に抱いた感触はそれだった。朝の心地好い微睡み、意識と無意識の間で、その細い両腕が、確かに抱え込むそれは、竜胆の腕の動きに合わせる様に身悶えする。

 

「ふ、やあ……!」

 

 悩まし気な声が耳に届けば、竜胆は霞む視界を僅かに開き、己の腕の中に居る者を確認する。

 小柄な己よりも小柄な躰、魚類の鰭を連想させる皮膜が張った耳、絹糸など及びもつかない程にしなやかで、僅かに水気を帯びたかの様な、冷涼感を持つ長い髪。

 その髪を指で櫛梳り、そのままの動きで、滑る様な、滑る様な、滑らかで艶やかな素肌に手を這わせる。

 

「あ、ひ……!」

 

 毛布の中で、舌なめずりをする。滑らかな手触りの中に、張りのある固さを見付け指で弄べば、背を弓に反らし、肌肉に強張りの張りが出来る。

 その強張りを指でなぞり、窪みを擽り柔かな張りを下っていけば、熱く痙攣する肉がそそり立っていた。

 

「リンドウ様……」

「朝から切ない顔するじゃないか。んン?」

 

 そそり立ち張った肉を指で擽り、僅かに濡れ始めたその先端を、人差し指で捏ね、割れ目から溢れた滑りを熱を持つ肉に塗り込んでいく。

 

「ひあぁっ!」

 

 それだけで、竜胆に掻き抱かれる少年は、甘い悲鳴と涎を口から漏らす。竜胆はそれに鋭い八重歯を覗かせ、逃げようとする柔肉を両手で弄び始めた。

 先端の括れを指で挟み、親指で滑りを垂れ流す口を擦る様に擽り、残る手で張り詰め痙攣する肉、その根本に垂れ下がる柔かな肉が、内包する心地好い固さのそれを、挟み揉み弄べば、仰け反っていた少年の躰が、脱力した様に張りを失い、形の良い唇からは蕩けきった声にならない声が、涎を伴い零れる。

 

「リンドウ様……、どうか、ご慈悲を……」

「うへへ、愛い奴愛い奴。ほら」

「ひうぅっ…… あっ……!」

 

 竜胆が張り詰めた肉を弄ぶ両手の動きを激しくすれば、竜胆の手の中で更に熱と張りを増し、滑りの溢しが噴き出し、震えと共に肉の中央を熱がせり上がってくるのが解った。

 そして、竜胆の手指が少年の肉を扱き、軽く絞めれば、丸まっていた少年の躰が、再度弓形に仰け反り、先程まで吐き出していた滑りとは、比べ物にならない熱を塊として噴き出した。

 

「あぁ、は……」

「おうおう、出る出る」

 

 脱力し蕩けた少年の躰とは裏腹に、竜胆が手の中で愛でる肉は、跳ねる様な痙攣の度に、重く粘性を持った熱の塊を吐き出していた。

 やがて、熱を吐き終えた少年は、その力と固さを失い、竜胆にその身を預けた。

 竜胆は嬉しそうに、己に身を預けた少年に目を弓にすると、粘りのある水音を絡ませた手指を少年から離す。

 

「こんなに出して、竜胆さんの手は気持ち良かったのかにゃ~?」

 

 肉食の獣を連想させる瞳を、喜色に染めた竜胆は、薄い皮膜に朱を写した少年の耳を食み、口内に存在を主張するそれを舌先で弄び、再び少年を掻き抱き、震える少年へと手を

 

「朝から何やっとるかー!!」

 

 伸ばそうとした時、昨夜少年と遊んだまま放置していたクッションが、竜胆の顔を直撃した。

 

「あぁ、あああんたねぇ……!」

「もーう、イイとこだったのに、……出歯亀か? 麻野」

「時間になっても出て来ないから、こっちから来たのよ! そしたら、あんた……!」

 

 クッションを竜胆に投げ付けた犯人、麻野がベッドで毛布にくるまり、未だに少年を抱いたままの竜胆に抗議の声を挙げる。

 

「竜胆さんの性癖に、お前が文句言う権利は無いぞー」

「喧しい! 現代日本なら弁護の余地無く、ブタ箱行きになる様な性癖して……!」

「お前のオヤジ趣味よりマシー」

「見境の無いお前と一緒にすんなー!」

 

 叫ぶ麻野だが、惚けた表情の少年を抱いた竜胆は、そんな事お構い無しに立ち上がる。

 

「ちょっ……!」

 

 隠すものなど何も無いと言わんがばかりに、竜胆は同じく全裸の少年を伴い、呆気に取られた麻野を他所に部屋から出ていく。

 

「風呂入ってくる。浜名と応接間で待っててくれ」

「……あー、もう了解。……早く出なさいよ」

「それは約束出来ないね。水場のセレ・エルフの色気は、正直辛抱堪らんぜ?」

「とっとと、行ってこい! この色ボケ!!」

 

 手元にあった小さなぬいぐるみを、投げ付けてくる麻野を他所に、竜胆は小さな少年を愛おしそうに掻き抱きながら、風呂場へと向かった。

 

 

 

 

 

 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃

 

 

 

 

 

「あ~、うむ?」

「浜名、言いたい事あるなら、はっきり言わないと、この色ボケには通じないわ」

「ひっど! 浜名、このポチャ女ひどくね!?」

 

 風呂を終えて、応接間に少年を伴いやって来た竜胆。

 思わず目頭を押さえる浜名、この世界に来てから竜胆の性癖を止めるものが無くなり、彼女自身がこの世界で得た財力がそれを加速させた。

 

「誰がポチャ女だコルァ!」

「はあぁぁっ?! その腹のどこがポチャじゃないってぇ?! 思わず揉みしだきたくなる腹しやがってよお!」

「少年、少年。こっちに来なさい。こっちが今は安全だ」

「あ、はい」

 

 黒い襟巻きで顔を隠した浜名が、少年に手招きし、竜胆と麻野が居る応接間の中央から離す。

 麻野は確かに、同年代の女性に比べてふくよかだ。この中では一番付き合いの長い浜名も、密かにそう思っている。

 

「少年、君も大変だな?」

「ううん、ボクはリンドウ様好き。……痛いことしないから」

「……そうか」

 

 少年の言葉に、浜名は言葉を作らず、短く首肯する。

 この世界でも、娼婦や男娼の扱いというものは、はっきり言って劣悪に近い。

 だがそれでも、歴代の召喚勇者により、医療知識と性病の概念が浸透したお陰で、マシにはなっているというのだ。

 

「気持ちいいことしかしないから、リンドウ様好き」

「……同意に困るなぁ」

 

 浜名がボンヤリと困った返事を返すと、セレ・エルフの少年は不思議そうに首を傾げた。

 

「うおっしゃあ!」

 

 異性が挙げたとは思いたくない雄叫びが聞こえ、浜名がそちらに視線を送れば、倒れた竜胆に麻野がガッツポーズをしていた。

 どうやら、麻野の勝ちの様だ。

 

「くっそぅ! 肉の差か?!」

「まだ言うか! お前がガリガリなだけよ!」

「いんや、麻野が太ってる……!」

 

 奇声の雄叫びを挙げて、麻野の膝が竜胆の顎を打ち抜いた。

 このままでは、第二ラウンドが始まると判断した浜名は、黙って部屋の隅に控えていたメイドに少年を預け、二人の間に割って入る。

 

「はいはい、二人共。本題に移ろう、な?」

「浜名離れて! そいつ殺せない!」

「殺したらアウトだからな?」

「そうだそうだ。竜胆さんが死んだら、米食えなくなるぞ?」

「米?! この世界、米あったの?!」

 

 竜胆の言葉に麻野が叫ぶ。

 

「この国から遥か西に、海峡を越えた大陸にあった。もう家の蔵にぶちこんである」

 

 ニヤリと、鋭い八重歯が覗く笑みを見せて、竜胆がメイドを手招きして呼びつける。

 

「食い方はあっちと同じ。味は一段落ちるが、これからの品種改良次第だな」

「神様仏様竜胆様! 私に白銀の恵みをお与えください!」

「はっはっはっ、よきにはからえい」

 

 一体、この女の手は何処まで届いているのか。浜名は頭痛を覚える。

 友人ながら、得体の知れなさでは群を抜いている。

 

「あと、ほれ」

「なんだこれ?」

 

 ソファーに凭れた竜胆が、浜名に羊皮紙の巻物を投げ渡す。

 浜名がそれを不可思議に見ると、麻野をあしらいながら竜胆が平気な調子で言い放った。

 

「山科の行き先」

「「はあ!!??」」

「だからな、お前ら二人邪魔だから、この国出て、山科追っ掛けろ」

「待て!」

 

 まだ冷静さを完全には失っていない浜名が、再び竜胆に襲い掛かろうとしていた麻野を押さえ込みながら、竜胆に待ったを掛けた。

 自分達が得たくて得たくて仕方が無かった情報を、何の事も無く投げ渡してきたのだ。待ったの一つも掛けたくなる。

 

「オーフィリア家からな。お前ら二人にだけ伝えるなら、教えるってな」

「そう、なのか?」

「ま、お前らだけだったからな。最初から最後まで、山科の味方だったのはさ……」

 

 竜胆が泣きそうな顔で目を伏せ、頭を下げる。

 

「必要なものは私が用意する。金に食い物装備、山科が必要なら土地だって、どの国のものでも構える。山科の助けになってくれ」

「……何時までに出ればいい?」

「信じるのか?」

 

 溜め息混じりに、麻野が手刀を竜胆の額に落とす。

 竜胆がそれに額を押さえれば、麻野が胸を張って言う。

 

「あんたが私らを潰しても、意味無いでしょ。政治に疎い私らでも解るわ!」

「まあなぁ」

「……そっか」

 

 竜胆が浅い笑みを見せ、麻野が鼻を鳴らす。

 浜名が広げた巻物には、地図が記されていた。

 

「アレフト?」

「ああ、そこでな、〝雷を降らす女〟が目撃されてる。なんでも、遠く離れた鉄巨人が、その女の雷で爆発したんだとよ」

「〝アルケミスト〟や〝ゾディアック〟の可能性は?」

「んじゃ、もう一つ。地味な顔に派手な躰の女だったらしいぞ」

「ああ、椎名だわ、それ……」

 

 あんまりにあんまりな情報で判別がついた事に、思わず肩を落とす。

 何処でも、はっきりとした判別方法がある事を喜ぶべきか、判断に困るが、これを見逃す訳にはいかない。

 

「この国は気にすんな。私と和泉、神野が抑える」

「なら、明日の内に発つか」

「そうだね」

「そんじゃ、任せた。必要なものは用意しとく」

 

 竜胆が隅にメイドと控えていた少年を手招きし、抱き寄せる。

 それを溜め息と共に見届け、麻野と浜名は竜胆家の応接間を後にした。

 

「リンドウ様、行かなくていいの?」

「私の戦場はテーブルの上、紙の上、そして言葉と賄賂の応酬さ。剣や魔法はあいつらの領分」

 

 言い切り、セレ・エルフ独特の低い体温を堪能する為、竜胆は己の衣服の中に、少年を収め、メイド達に人払いの目配せをする。

 

「さ、竜胆さんは次の決戦が待ってる。そんな大変な竜胆さんを癒すのが、君のお仕事」

「わかった。リンドウ様、ボクで気持ちよくなってね」

 

 ひひひと、竜胆が妖しい笑いを溢し、ソファーで二人の影が重なった。




セレ・エルフの少年
近々、竜胆さんが身請けする。
因みに、彼を一晩買うと、この世界での平均的な月収が一円残らず消し飛ぶ。
というか、半年分でも足りない。


日本人の召喚勇者や転生勇者が、異世界で求めてやまない存在。
数世紀の時を経て、竜胆さんの伝で見付けた。

雷を降らす女
目撃者曰く、顔に似合わない派手な躰をしていたらしい。
その後、目撃者はいつの間にか、自分の背後に立っていた片耳が一部欠けた獣人の少女に殺されかけたとか。
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