戦姫絶唱シンフォギアマッハジード   作:ルオン

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このプロローグは、設定を作り直して再投稿した物になります。

※元々は2020/04/14に投稿してます。


プロローグ:終わりと始まり

とあるビルの地下駐車場にて、白い仮面の戦士と金色の仮面の戦士が戦っていた。

戦いが激しくなるに連れ、白い仮面の戦士──仮面ライダーマッハこと詩島(しじま) (ごう)の体が鈍くなっていき、金色の仮面の戦士───ゴルドドライブこと蛮野(ばんの) 天十郎(てんじゅうろう)

 

「技もまともに撃てない体で、私に挑むとは、まさに愚か者だ」

 

「なんだと……‼グワッ‼」

 

掴みかかろうとした剛であったが、敵であり父親である蛮野に蹴り飛ばされる。

 

「お前は私の恥だ‼醜く死ぬがいい‼」

 

「がはっ……(ごめん……姉ちゃん)」

 

「剛⁉」

 

蛮野が剛を攻撃する瞬間、剛の変身が解ける前に戦っていた機械生命体ロイミュードの一体で、仮面ライダーチェイサーとして戦っていたチェイスが、魔進チェイサーへ変身し、剛の盾になるように剛と蛮野の間に入る。

 

「グッ⁉ガァっ⁉」

 

「チェイス⁉」

 

「砕けろ‼」

 

「ぐぁあああ⁉」

 

「死ね‼」

 

「グッ‼」

 

蛮野の攻撃を受けすぎたせいで限界を超えたチェイスは、変身が解けてしまい、仰向けに倒れこむ。

剛は体をお越し、倒れてくるチェイスを受けとめた。

 

「おい‼……嘘だろ……なにやってんだよ⁉」

 

「……これでいいんだ……剛。霧子が愛する者たちを守れるなら……本望だ」

 

「……人間が俺にくれた……宝物だ。……俺とお前はダチではないが…………持っていてくれ……燃えてしまうと…………勿体ない」

 

「……………………」

 

「…………ふん‼」

 

「うわっ‼」

 

自分の宝物だと言って、変身に使う【シグナルチェイサー】と免許証を剛に預けたチェイスは、剛を押し退け、蛮野に向かって駆け出し、蛮野の腰に抱きついた。

 

「くっ!?このっ!!離せ‼」

 

「うぉおおおお‼」

─ドガァアアアアアアン─

 

「チェイスゥウウウ‼」

 

チェイスは最後の力で、蛮野を巻き込んで自爆し、ロイミュードの心臓となる【コア】が煙の中から出てきて、砕け散った。

それを見た剛は瞳から涙を流し、シグナルチェイサーと免許証を握りしめる。

 

「ふざけんな…………こんな死に方迷惑だろ…………バカヤロウ……誰もこんなこと望んじゃいねぇよ‼」

 

「フハハハッ‼」

 

「お前‼」

 

死んだと思った蛮野が、煙の中から出てきて凝視する剛。

そんな剛を嘲笑いながら、蛮野が話しかけた。

 

「理解したろ、剛?プロトゼロは無駄死にした。愚か者がすることは全て、無意味なのだ」

 

「……だったら、テメェの存在も無意味だな。」

 

「ああん?」

 

「人間じゃねぇ奴が……こんなに優しいのによ‼」

〈〉シグナルバイク‼〉

 

「Let's変身‼」

〈ライダー‼マッハ‼〉

 

剛はそう言いながら立ちあがり、自分の変身アイテムである【シグナルマッハ】を取り出し、腰に装着した【マッハドライバー炎】に挿入し、再び仮面ライダーマッハへと変身した剛。

剛は武器である【ゼンリンシューター】を取り出し、エネルギー弾を放ちながら蛮野へと近づいていき、蛮野へと掴みかかる。

 

「腐りきったお前の心こそ、一番愚かだ‼」

 

「記憶力のない奴だ。そもそもお前の体の不調が、プロトゼロを殺したのだと、もう忘れたのか‼」

 

「黙れぇえええ‼あああ‼」

 

「最後だ…………剛‼」

 

「うわぁああ」

 

蛮野の攻撃で、仰向けに倒れてしまう剛。

倒れた剛は瞳を閉じ、今までのチェイスに対する態度に、深い後悔をしていた。

 

「(バカヤロウは俺だ…………意地ばっかはって、失うまで気づかねぇで)」

 

目を開き、立ち上がる剛。

 

「待てよ……」

 

「剛⁉バカな‼もはや力のかけらすら残ってないはず⁉」

 

「寝ぼけたこと言うな……俺の全身から溢れ出す、

怒りの炎が見えねぇのか⁉」

 

剛はそう言いながら、チェイスから受け取ったシグナルチェイサーを取り出す。

 

「テメェは、いくつも許せねぇ事をした。俺の心を利用し、姉ちゃんを侮辱し、クリムの発明を悪用し続けた。だがな、今一番許せねぇのは…………俺の……俺のダチの命を奪ったことだぁ‼」

 

「行くぜチェイス‼一緒に戦ってくれ‼」

〈シグナルバイク‼ライダー‼チェイサー‼〉

 

「はぁああああ‼」

 

剛がドライバーにシグナルチェイサーを装填すると、マッハの下半身のアーマーに、チェイサーのアーマーが装着され、剛は【仮面ライダーチェイサーマッハ】へと変身した。

それを見たゴルドドライブは、驚きを隠せなかった。

 

「なんだこのマッハは⁉こんな形状…………ありえない‼」

 

《ズーット、チェイサー‼》

 

「はぁああああ‼」

 

「グアッ‼」

 

高速移動での攻撃で、蛮野にダメージを与えて追い込んでいく剛。

 

「こいつで……終いだ!!」

〈ヒッサツ!!フルスロットル!!チェイサー!!〉

 

「はぁぁぁ………デヤァアアアア!!」

 

「がぁああああああ!?」

 

剛の必殺技のキックで蛮野は蹴り飛ばされ、耐えきれないダメージにより爆発した。

対して剛は限界を超えてしまい、変身が解けてしまう。

今にでも倒れそうな剛だが、踏みとどまり、チェイスが使っていた【シンゴウアックス】を拾い上げ、ゴルドドライブが爆発した時に離れた、ベルト――蛮野の本体へと歩いて行く。

 

「くっ‼まさか剛がここまでやるとは⁉仕方がない……今のうちにシグマに私の意識を」

 

「させるかよ」

 

「ッ⁉剛⁉」

 

「…………」

〈ヒッサツ‼マッテローヨ‼〉

 

剛は無言のままシンゴウアックスに、シグナルチェイサーを装填する。

その行動に、蛮野は命の危険を感じる。

 

「ま、待て剛⁉私のような頭脳を失えば、世界は――⁉」

〈イッテイーヨ‼〉

 

「いって……いいってさ」

 

「や、やめろ‼剛‼」

 

蛮野の言葉を無視して、剛はシンゴウアックスを振り下ろして蛮野を破壊した。

蛮野を破壊した剛は、その場へ倒れこむ。

 

「はぁ……はぁ……終わったぜ…………チェイス」

 

「剛‼」

 

仰向けに倒れた剛の元に、剛の姉である詩島(しじま) 霧子(きりこ)が駆け寄って、剛を抱き上げる。

 

「剛‼」

 

「…………姉ちゃん」

 

「倒したのね…………ゴルドドライブを」

 

「ああ……でも……チェイスが………死んじまった」

 

「チェイスが⁉」

 

「ごめん…………姉ちゃん……」

 

「剛?」

 

「俺も…………限界みたい……」

 

「えっ?」

 

「姉ちゃん…………進兄さんと…………幸せに……なって……くれ…………よ……」

 

「剛‼」

 

「……あり……がとう……」

 

「剛?…………剛‼」

 

「……………………」

 

「剛……ごぉおおおおう‼」

 

姉である霧子に看取られながら仮面ライダーマッハ、詩島剛の物語は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

とある世界では、人類を守るために戦った巨人の1人である【ウルトラマンジード】こと朝倉リクは、ボロボロの状態で仰向けに倒れていた。

そのリクの元に仲間である鳥羽ライハとペガ、愛崎モアに伊賀栗レイト、先程まで共に戦っていた仲間の巨人【ウルトラマンゼロ】と【ウルトラマンゼット】が駆け寄る。

 

「「「「リク(くん)⁉」」」」

 

「「ジード(先輩)!!」」

 

「ハァ・・・・・ハァ・・・・・皆・・・・・アブソリューティアンは・・・・・・・ヤプールは・・・・・?」

 

「大丈夫だ!お前のおかげでヤプールは倒されて、アブソリューティアンの奴等は逃げた!」

 

「ジード先輩!先輩は皆を守ったんですよ!」

 

「そっか・・・・・・・良かった・・・・」

 

ゼロとゼットからの言葉を聞き、安心した顔をするリク。

すると突然リクの体が薄く光り出し、体から光の粒子が出始める。

 

「リク!?」

 

「ごめん・・・・・限界みたい・・・・・・」

 

「駄目だよリク‼」

 

「お願いリクくん‼消えないで‼」

 

「リクくん⁉」

 

「諦めるなジード!」

 

「ジード先輩!駄目です!」

 

リクが死んでしまうのを予感した仲間達は、必死にリクに呼びかけるがリクの体は段々と薄くなっていく。

 

「ハァ・・・・・・ハァ・・・・ごめん・・・・・皆・・・・・あとは・・・・・・・・・お願い・・・・・・・」

 

「リク・・・・・・」

 

「あり・・・・・・がとう・・・・・・」

 

リクは仲間達にお礼を言うと、完全に光の粒子となって消えてしまった。

こうして、朝倉リクことウルトラマンジードの物語は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、2人の戦士の物語は、新たな物語となって再び動きだそうとしていた。

 

とある空間

そこには、力つき、死んでしまった剛とリクがいた。

 

「な、なんだここ?」

 

「俺、さっき消えた筈なのに」

 

何故自分がこんなところにいるのか分からず、戸惑い混乱してしまう剛とリク。

その時

 

「目覚めたのですね」

 

「「えっ?」」

 

剛とリク以外の声が響き渡る。

2人が振り返ると、そこには1人の女性がいた。

 

「「誰?」」

 

「やはり…………覚えていないのですね········今から、お2人の魂を()()()()()()()

 

「はっ?何を言って―――ぐっ⁉」

 

「ぐぅ――な、なんだ⁉」

 

突然苦しみ出す剛とリク。

すると突然2人の体が光だし、2つの光の球へと変わる。

2つの光の球は引かれ合うように触れ合い、1つの光の球となると段々とその形を変えていき1人の青年の姿へとなった。

 

「ここは?」

 

「目を覚ましましたね♪朝倉剛さん♪」

 

「えっ?あ、アリア様!?」

 

青年―――朝倉(あさくら) (ごう)は、女性──アリアを見て驚いた。

 

「どうやら、魂を2つに別けた状態で転生させた影響で、記憶を失ってしまったようですね」

 

「そ、そうなのか?」

 

「はい♪とりあえず一言…………まったく‼あんまり無茶はしないようにしてください!異例の事とは言え、2人の人間に転生したのにどちらも戦死なんて笑えませんよ!」

 

「わ、悪かったってアリア様‼」

 

生と死の狭間と呼ばれる、あの世とこの世の間にある空間で、剛は世界を管理する神の1人であるアリアに叱られていた。

 

元々彼は特撮好きの大学生だった。

大学での講義を終えて友人と帰っていた彼は、横断歩道を渡る子供と信号無視して走行している車を視界に入れその場から駆け出し、子供を庇って死んでしまった。

その後、目が覚めた彼は生と死の狭間と呼ばれる空間にてアリアと出会い、彼の死が本来であればなかったものである事、あの事故は彼女達が住む天界の見習い天使が引き起こしてしまった物である事であることと説明を受け、アリアからお詫びも兼ねて転生しないかと提案された。

提案を受け入れた剛はくじ引きで転生先を決めたのだが、引き抜いた紙には【仮面ライダードライブの世界】と【ウルトラマンジードの世界】と記入されていた。

順番に転生するものと思っていた剛だったが、同時に転生する事になってしまっていた。

変更する事すらできない異例の事態に驚いたアリアは、最終手段として剛の魂を2つに分けて、それぞれの世界へと転生させた。

しかし魂を2つに分けた事で、詩島剛となった魂と朝倉リクとなった魂は自身が転生者である事、魂が分かれた事、前世での記憶を失い、それぞれの人生を送っていたのだ。

 

「…………まぁいいでしょう。次の世界ですが、どこか希望はありますか?」

 

「えっ?転生ってまだできるの?」

 

「はい。貴方が転生した後、私の兄である神の1人と次元最高神様が話し合った結果、貴方にはもう一度転生する権利を与える事になりました」

 

「そうなのか········」

 

「それで、どうしますか?」

 

「ん~…………無しってできない?」

 

「えっ!?」

 

断られると思ってなかったのか、アリアは、驚きの声をあげながら剛を見る。

 

「ど、どうしてです?初めて会った頃は転生する事を楽しみにしていたので、それで兄と次元最高神様に進言したのですが·······」

 

「いや、気持ちは嬉しいんだけどさ・・・・・・大事なダチをくだらない意地でダチと認めないで、俺のせいで死なせちまった・・・・・・・・・・・・・・そんな俺がまた転生して人生過ごすのはのは・・・・・・」

 

「剛さん・・・・・・」

 

「だから、転生は無しってこと「気にするな」えっ?」

 

「私の友人である他の女神から、チェイスさんからの言伝を預かっています。『気にするな、お前はちゃんと応えてくれた。だから・・・・生きてくれ剛』と、言っていたそうです」

 

「チェイスが・・・・・・」

 

「言伝を預った時は不思議でしたが、チェイスさんは剛さんが何を言うか予想していたのでしょうね」

 

「チェイス…………」

 

アリアからチェイスの言伝てを聞き、瞳に涙をうかべる剛。

そんな剛に、アリアは再び問いかける。

 

「再び聞きます剛さん、転生しますか?」

 

「・・・・・・・・・・頼む。希望はない」

 

「分かりました。少々お待ちください」

 

剛の返事を聞いたアリアは笑顔を浮かべ、目タブレットを出現させ操作する。

暫くすると2人の目の前に、1つの画面が出現する。

 

「剛さん、ランダムで1つの世界が出ました。ですがこの世界、天界側で調査対象予定の世界ですね」

 

「どんな世界?」

 

「人類共通の脅威とされる【ノイズ】と呼ばれる存在等から、人々を守る為に【シンフォギア】と呼ばれる物を纏って少女たちが戦う世界です」

 

「そんで、調査対象ってなんで?」

 

「実はこの世界で、本来なら起こりえない事が起きると、天界で開発した予測演算システムが導き出したんです」

 

「…………そんじゃ、その世界で頼むよ」

 

「いいんですか?」

 

「あぁ。アイツの言葉を聞かせてくれた礼だ」

 

「分かりました。では転生の準備を開始します」

 

アリアはそう言って再びタブレットを操作する。

すると、剛の体が光だした。

 

「まもなく転生です。…………剛さん」

 

「ん?」

 

「お願いですから·········無理はしないでください」

 

「ははは·······努力はしてみるさ」

 

アリアの言葉に苦笑いしながら答えた剛は、光となってその場から消えた。

この時より、2人の戦士に転生して戦った青年、朝倉 剛の新たな物語が動き出したのであった。




という事でマッハとジードに変身する主人公が活躍する、シンフォギアの作品になります!

次回は転生した剛が戦います。
次回も是非読んでください!
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