仮面ライダーカオス ~何でもあって、何でも無い~   作:彼是

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 待たせたな(震え声)。まだ書き終わってないけど上げます。とりあえずストック切れるまで定期的にあげます。
 


ライダーキックだぁぁぁ!!

 【コア】が鼓動する度に力が血液の様に全身に行き渡り俺の身体を急速に治し強化し変異させるのがわかる。しかし不思議と怖くは無かった。

 

 グッと拳に力を入れる。ギュッとゴムを握った時になる音に似ている音がする。

 

 前まで車ぐらいと言っていたが今はトラックぐらいならいけそうだし走ってる車を止めれそうだ。

 

 そして遂に名乗ってしまった・・・【仮面ライダーカオス】だ。この名前を名乗ったからにはもう逃げれない気がする。

 

【仮面ライダーカオス】ザド!?(【仮面ライダーカオス】だと!?)ズザベダボドゾ!?(ふざけた事を!?)

 

 そう言って【グロンギ】は俺に向かって殴りかかってくる。どうやら【リント】の言葉は使わないが理解できるようだ。

 

「はぁぁ!!」

「グッ!」

 

 【グロンギ】の攻撃を右手で逸らし空いた左手で顔を殴ろうとしたが空いている手でガードされてしまった。

 

「じゃあコレならどうだ!」

 

 俺は4本の触手を使い【グロンギ】を捕まえようとするが、相手も相当警戒しているようで躱すか腕で弾く。

 

「ハッ!!」

「ぐっ!」

 

 触手を操るのに集中したスキを見逃さずに【グロンギ】は触手を避けたと同時に左腕をこちらに向け膨張させ杭を飛ばしてきた。

 

《触手はなれてぇねぇからどうしてもスキが多いな》

(そうだね。でも勝つよ)

《ほぅ。言い切ったな。どうした?いつものお前らしくねぇな》

(そうかな?)

《そうさ。でもまぁ・・悪くねぇな》

(そっか)

 

 俺は触手を操るのを一旦諦め拳に力を込める。

 【クウガ】では封印エネルギーと言える物を相手に注ぎ込んで倒していた。もしかしたら拳にもその封印エネルギーを溜めれるのではと試したら。

 

「あ、できたわ」

ゴ、ゴンヂバサパ【クウガ】!?(そ、その力は【クウガ】!?)ジャザシビガラ!【クウガ】バ!(やはり貴様!【クウガ】か!)

 

 俺の拳にうっすらと光の膜が出来ている。これがたぶん封印エネルギーだろう。

 

「俺は【仮面ライダーカオス】だ!」

ぐガァぁ!!(ぐあぁぁ)

 

 驚いてガードが間に合わなかったのか、うまい事腹に一発入れてやった。

 

「グ、グアァァァァ!?」

 

 ダメージは与えられたが身体に変化はなさそうだ。明らかに封印エネルギーは不発のようだ。

 

(あれぇ?おっかしいなぁ。【クウガ】の封印エネルギーで身体にひび入るのでは)

《いや、そんなに【クウガ】の力ねぇから》

(それもそうか)

 

 ここでネタ晴らしをすると俺の【ホラー】の能力は吸収だった。正確には【ホラー】【アギト】【オルフェノク】の全部合わさってだが。

 

 俺が試した事とは【グロンギ】の力を吸収して【クウガ】の能力を手に入れれないか?という事だった。

 

 元は同じ力だったはずなのでいけるのではないのかと試した。

 どうやって【クウガ】の力を吸収したのかは杭を吸収した。杭は元は【グロンギ】から出ている物だし力を込めてるだろうしいけるのではと【コア】にずっと触手で吸収して周ってもらった。

 結果・・・

 

《大体20%ぐらいだな》

(な、無いよりマシレベルだ・・)

 

 たぶんこのベルトとか足で限界だろう。つまり封印エネルギーも20%か・・・

 

《でも【クウガ】を手に入れたおかげで他の能力が活性化したから大幅なパワーアップにはなったな》

(なら他の力を手に入れればもっと強くなれそうだね)

《ああ。でもまずは目の前の敵に集中しろよ》

(おう!)

 

 触手を操るとスキが多くなるので攻撃と同時に動かせばスキが減るのではと試す。

 

 左腕で【グロンギ】に殴りかかりついでに触手を一本同じ様に動かす。

 

「はっ!」

「ッグ!」

 

 右手は受け流され触手は顔を逸らして避けられたが、先程の攻撃はダメージになってるようで先ほどより動きにキレが無い。いけるぞ!

 

「はぁぁ!!」

 

 更に踏み込み相手の懐に入り裏拳で【グロンギ】の心臓部分を殴る。触手は鞭の様に撓らせ左右から挟むように同時に攻撃する。

 

「グアァァァ!!」

 

 先に鞭をガードするしかなかった【グロンギ】は裏拳が当たる直前に杭を出し直撃を防ぐ。

 カウンターを受けた俺の右腕の掌は酷い有様だったが【グロンギ】は衝撃で廃工場に吹き飛び距離が空く。

 

「ぐ、ぐぅぅ・・」

《お前アホだろ》

「違うんだ。あまりにも思い通りに身体が動くからつい・・」

 

 昔イメージ通りに動けたらスポーツとか楽しいだろうなと思っていたが実際に動いたら予想以上に楽しい。なんちゃって中国拳法とか出来る。だが今回の代償は右拳だ。

 

《あ~こりゃ治すのに時間がかかるぞ》

(マジか・・・)

 

 しかも戦闘が不利になった。調子に乗るんじゃなかった・・

 

 廃工場に飛んで行った【グロンギ】を追いかけて中に入る。

 埃が舞い夕日も落ち、周囲も暗くなってるせいですごく視界が悪い。

 

《まずいな・・》

(どうした?)

《相手は戦闘のプロだぞ?素人に毛が生えたレベルのお前が戦えたのは相手のプライドを刺激し熱くさした事もあるが一番は怒涛の変身で驚かしたからだ。その熱くなって冷静じゃないはずの【グロンギ】がいないのはなんでだ?》

 

 ガタ

 

 廃工場の奥から物音と共に黒い杭がいくつか飛んでくる。

 

(!?杭が見えねぇ!?)

「っ!」

 

 黒い杭がこの視界の悪さで見えず運良く何本かは触手と左腕で弾けたが少し脇を掠ってしまった。

 

 右手で掠った部分を抑えていると更に別の方向からガタっと音がして杭が飛んでくる。

 

「くっぅぅ!!」

《ちっ!アイツ一番嫌な事を・・》

 

 今俺達の一番困る事は死ぬ事だ。つまり最悪逃げられてもいい。触手があるおかげで接近戦はいい勝負が出来るが【グロンギ】に冷静に狩り(・・・・)をされるのが一番困る。

 

 【グロンギ】は更に別方向から物音と主に攻撃してくる。目が慣れて被害は減らせたがこのままだとジリ貧だ。

 

 5回ほど攻撃をされて始めの脇の傷から頬、左足、右肩を掠り、体力と精神力はガリガリ削られる。

 

「はぁ・・はぁ・・」

《くっそ!せめて視界がよければ・・・》

 

 ガタ

 

「!?」

 

 また物音が聞こえてそこから杭が飛んでくる。しかし今回何故か違和感を感じた。

 

(なんだ?さっきと違う気がする・・)

《なに?なんだ?何が違うんだ?・・後ろだぁぁぁ!》

「!?しま」

ドダダ!(取った!)

 

 触手で弾いた時に気付いた。飛んでくる杭の数と強度が違う!

 その時にはもう遅く【グロンギ】は右腕をデカイ杭に変化させ物音せず背後に移動してきて飛びかかってくる。

 

 

(間に合え!?)

 

 俺は気が付いた瞬間身体のプロテクターを攻撃が当たるであろうお腹の辺りに集中させる。

 

「うぁぁぁ!!がぁぁぁ!!!」

バンザド!?(なんだと!?)

 

 プロテクターは少しだけ間に合って直撃は避けれた。身体に少し刺さったが杭を止め事が出来た。

 そしてその後プロテクターが順次集まってくるのでそのままプロテクターで拘束する。

 

「ぐぐぐぅぅ!!」

《よぅし!!よくやった!離すなよ!》

ゲゲギ!ザバゲ!(ええい!離せ!)

「ぐっ!」

《気張れ!》

「ぐぐぐ・・」

 

 プロテクターで杭を拘束しつつ吸収していく。ちょっとづつ力がこちらに流れているのがわかる。

 

ヂ、ヂバサグ・・・(ち、力が・・・)ボギヅラガバブデデギスボバ!?(コイツまさか食っているのか!?)

 

 わかった所で遅い!腕を吸収しているので【グロンギ】は思いのほか力が出せないようだ。

 

《もっとだ!もっと寄越せぇぇぇ!!!》

ぐ・・・パ、ザバゲ!(ぐっ・・は、離せ!)

 

 【グロンギ】の身体が膨張して体中から杭が飛び出してくる。

 

「ぐっ・・離、なすかぁぁぁぁ!!」

バビィィ!?(何ィィ!?)

 

 顔の下半分を保護していたプロテクターまで吸収に回しているので杭が頬をパックリと切り裂いたがそれでも俺は離さない。

 

ヂィィィ!(ちぃぃぃ!)

「なっ!?」

 

 【グロンギ】は吸収している腕からプロテクターが徐々に伸びている事に気付くと左腕で自分の右手を切断し俺の腹を蹴り、その衝撃でかなり離れてしまう。

 

「ぐっ・・な、なんて奴だ」

「ハァハァ・・・ビガラァァァァ!!(貴様ぁぁぁぁ!!)ジュスガン!(許さん!)ゼダダギビジュスガンゾォォォォォォ!!(絶対に許さんぞぉぉぉぉぉぉ!!)

 

 片腕を失い【グロンギ】は怒りのまま吠える。先ほどまで少し余裕があった気がするが今は完全に切れている。

 

《ゲップ・・失礼》

(どうだ?)

《ああ。大分手に入れたぜ。攻撃に集中させて封印エネルギーは50%だな》

(十分!)

 

 俺は試したい事が出来たので足に封印エネルギーを集中させ走り出す。

 

ボソギデジャス!(殺してやる!)ゼダダギビボソギデジャス!(絶対に殺してやる!)

 

俺が走り出したのを見て【グロンギ】も走り出す。その姿を確認して俺は触手を全て最大に伸ばし【グロンギ】に向け攻撃する。

 

 【グロンギ】は残った左腕を大きな杭に変化させる。自分の右腕の血でその杭は真紅の杭になっていた。

 

「ハァァァァァ!!」

 

 【グロンギ】は狙い通り(・・・・)俺の触手を弾く。

 

 俺は【グロンギ】が触手を弾いた瞬間に飛び上がる。【グロンギ】からしたら触手を弾いた瞬間俺の姿が消えたように見えただろうな。

 

ギベェェェェェ!!!?(死ねぇぇぇぇぇ!!!)

 

 【グロンギ】が俺の姿を確認した時は・・・

 

「!?」

「もう遅い!!」

 

 ジャンプし空中で急速に加速し【グロンギ】に向かう。先ほど弾かれた触手は周囲に食い込み、俺を急速に巻き取る。これが俺の

 

「ライダーキックだぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

「!?」

 

 走りと触手での加速でかなりの速度になった俺の蹴りは【グロンキ】の真紅の杭を風圧と封印エネルギーで弾き胸に向かって行く。

 

パリン!!

 

「なっ!?っぐぁぁぁ!?」

「!?」

 

 ライダーキックが決まる瞬間に結界にヒビが割れ真っ白な手斧が飛んできて俺をに当たる。

 運良く封印エネルギーが集中している所でよかったが身体にあたっていたら死んでいた。

 

 【グロンギ】はその光景に一瞬唖然としていたが結界も崩壊し始めているし先ほどのライダーキックのせいで真紅の杭にヒビがいってる事に気づき冷静になったのか逃走してしまう。

 

「あ、くっそ!」

《おい!やべぇぞ!結界が壊された!》

「わかってるよ!」

 

 俺は飛んできた手斧を回収して出来るだけ早くその場を後にする。

 

 【グロンギ】を逃がしたのは辛いがあの傷だ。当分は動けないだろう。しかしこの手斧は・・・

 

《・・・・おい!アレ見てみろ》

 

 【コア】が言う方向を見ると結界が無くなっていく風景に白い光る輪っかが見える。

 

「・・・【アンノウン】」

 

 天使、使徒。神の使いで【アギト】を殺す者。

 遥か昔、世界を創造した一人創生者【テオス】の【闇の力】の下僕がそこにはいた。

 

《おい!今の状態で【アンノウン】はやべぇ!逃げるぞぉ!》

(ああ!)

 

 俺は地面を蹴り廃工場の天井を突き破り屋上に出る。

 触手を先行させジャンプしては触手に引っ張らせ全力で逃げる。

 

 【アンノウン】の姿は確認出来なかったが、あの輪っかは絶対に【アンノウン】だ。

 アイツ等は凄くしつこい。【アギト】の力は遺伝しやすいので【アギト】の発言者を一人見つけたらその親類まで襲う奴らだ。

 

 今の状態は非常にヤバイ。全身に大ダメージに慣れない身体に俺達の罠結界を軽々砕くあの攻撃力はマジでヤバイ。たぶんあの【グロンギ】より強い。

 

(どうだ!追って来てないか?)

《ああ。今の所は追っては来てねぇ》

 

 街外れの廃工場から隣町まで逃げてきた。夜で視界が悪かったのが良かったのかどうやら逃げられたようだ。

 

「はぁはぁ・・・」

《大丈夫か?》

(ああ・・)

 

 俺は隣町の路地に身を隠し一息付く。周囲には表通りのお店の残飯や生活ゴミ等が置いてって中々酷い匂いがしたが見つからないようにする為に我慢した。

 

《・・・・どうやら逃げ切れたみたいだな・・》

(ああ)

 

 本当に逃げ切れたかはあやしい。【アンノウン】の中にはテレポートが出来る個体がいたはず。特にこの手斧を投げてきた個体の姿を見ていないのでなんの個体かわからないので対策すら出来なのが辛い。

 

《しっかしまさか【グロンギ】に引き続き【アンノウン】まで会うとはな》

(【アンノウン】にはいつか会うと思ってたけどね)

 

 なんせ【アギト】絶対殺すマンだしな。俺達の結界が【アギト】の力をベースに作ってる以上時間の問題だったがタイミングが酷い。

 

《とりあえずここにいても仕方ねぇ。戻ろうぜ》

(そうだね)

 

 少しゴミっぽい臭いが移ったかもしれないが仕方ない。歩きではしんどいし、電車で帰ることにした。ちょっと周囲の目が気になった。【アンノウン】許すまじ。

 

 

 

 




 グロンギよりも強いアンノウン。アンノウンより強いホラー。じゃあオルフェノクは?
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