魔法少女とドラゴン☆ボール   作:こんちわ

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SS書くのは初めてですので、読み難かったりするかもしれませんが、宜しくお願い致します。
スマホでゆっくり書いていくつもりです。


其之一 ほむらと孫悟空

どれだけ挑もうと、奴は倒れない。

 

辺り一面瓦礫の山と化す中、あの甲高い笑い声が止むことは無かった。それでも暁美ほむらは、鹿目まどかを救うこと、その為だけに前を向き、決して諦めようとはしない。

 

 

「ひどい…!」

 

「仕方ないよ、彼女1人では荷が重すぎた。」

 

「そんな⁉あんまりだよ、こんなのってないよ!」

 

「まどか⁉ そいつの言葉に耳を貸しちゃだめぇええ!!!」

 

「諦めたらそれまでだ。でも君なら運命を変えられる。避けようのない滅びも、嘆きも全て君が覆せばいい。そのための力が君には備わっているんだから。」

 

「本当なの?私なんかでも本当に何かできるの?こんな結末を変えられるの?」

 

「もちろんさ。だから僕と契約して魔法少女になってよ。」

 

 

 

だめぇええええええーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー!!

――――――

―――――

――――

―――

――

 

 

 

私の戦場はここじゃない

 

 

 

繰り返す 私は何度でも繰り返す

 

同じ時間を何度も巡り たったひとつの出口を探る

 

あなたを…絶望の運命から救い出す道を

 

まどか…たった一人の私の友達

 

 

 

 

***

 

 

「面倒な事になった…。」

 

「地球は 地球 だけど…違う 」

 

「元に戻す事は容易い。このままで良いとすら思うが、これでは彼女達は…彼女の願いは…。」

 

「これ あまり 意味ない… たいへん…」

 

「どうしたものか…。いっそ私が…いや……。そうか…。」

 

 

 

***

 

 

天下一武道会は接戦の末、ジャッキー・チュン(武天老師)が優勝に輝いた。惜しくも優勝を逃した孫悟空は、祖父の形見の四星球を求め、修行も兼ねたドラゴンボール探しの旅に出たのであった。

道中、レッドリボン軍の妨害を物ともせずマッスルタワーを攻略し、ハッチャン(人造人間8号)との友情を深め、2つのドラゴンボールを手に入れた。

その際に壊れたドラゴンレーダーをブルマに修理してもらうべく、いざ西の都へと筋斗雲を走らせていた。

 

「弁当うまかったなぁー。ドラゴンボールも2つみっけたぞ。」

 

スノに貰った弁当を食べ終えた悟空は、二星球と六星球を手に満足げに眺めていた。

 

「じいちゃんの四星球は何時みつかっかな~。」

 

 

…ブンッ…!

 

 

「ん? タマがねえ…‼ ボールが消えちまったっ‼」

 

今の今まで、悟空の手の中にあったドラゴンボールが突然目の前で消えてしまった。

 

「ありっ?どこだ、どこ行った?」

 

廻りに有るものに入り混んでないか手当たり次第に探してみる。道着の中、風呂敷、筋斗雲の中にいたるまで。

 

「…やっぱりねえな。あるわけねぇよな。消えたもんな。」

 

今や悟空も武道の達人であり、その力は一般人の遥か遥か上を行く。たとえドラゴンボールが高速で動いたところで、悟空は再び手にできるぐらいの力はある。ましてやボールは手の中にあったのだ、高速で動くなどあり得ない。

 

「こりゃレーダー直してもらうどころの話じゃねぇな~。…ま、いっか。とりあえずブルマんとこ行こっと。」

 

 

 

 

どひゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!

 

 

 

「ブルマーーッ!!! オラがきたぞーーっ!!!」

 

途中いろいろあったが、なんとかブルマの所へたどり着いた孫悟空。ドラゴンボールが消えた消えたとうるさい悟空を後目にとりあえずドラゴンレーダーを修理しているブルマである。

 

「…よし!直ったわ!カチカチッ…あれ?ホントにボールの反応が無い。孫くんが見つけたのって二星球と六星球って言ってたわよね?」

 

「そうだぞ!その2つともオラの目の前で消えちまったんだ‼」

 

「そう…。今レーダーにはドラゴンボールの反応が全くないわ。7つ全部ね。」

 

「えぇ⁉全部⁉それじゃあオラのやつだけじゃなくて、残りの5つのドラゴンボールも消えちまったってことなんか?」

 

「ボールの電波をキャッチ出来ない状態も考えられるんだけど…。動物が食べちゃったとかね。でも7つ全部ってのは流石に考えにくいわね。」

 

「ホントにレーダー直ってんのか?」

 

「私を誰だと思ってんのよ。直ってるに決まってるじゃない。」

 

「じいちゃんの四星球どうすっかなあ~。」

 

「こんなこと初めてだし、私も気になるからちょっと調べてみるわ。孫くんはどうする?」

 

「う~ん、オラはよくわかんねぇし~どうすっかなあ。」

 

叶えたい願いが有るわけでもない悟空にはドラゴンボールの行方はブルマが何とかするだろう位にしか考えていない。

祖父の形見である四星球を探しつつ修行にもなる!というドラゴンボール探しの旅は一時中断してしまった。

事実、執拗にドラゴンボールを狙って来るレッドリボン軍との闘いは良い修行になっていたのだった。

 

「オラ修行してぇな。亀仙人のじいちゃんとこ行ってくる!クリリンにも会えるしよ。あいつらもまた攻めてこねぇかな。」

 

「亀仙人ね…。まぁいいんじゃない?何かわかったら教えてあげるから。ちょくちょく帰ってくんのよ!」

 

「わかった!じゃ行ってくる。」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

どんよりと淀んだ場所を一人歩き進める暁美ほむら。廻りには星の様に数々の宝石が浮かび、ぼんやりと輝いている。澄みきった夜空の透明感は無い。紫色の歪な空間、ここは魔女の結界である。上空には小さく鳥籠の様な物が見える。

 

結界の最深部に辿り着いた。後は台座に乗り、魔女に招かれるがままに進むだけ。台座に飛び乗ると上昇が始まった。ゆっくり上へ上へと伸びていく。ここで、ふと台座盤面の物体に目が止まる。

 

それは何度も繰り返し巡った時間の中で、ほむらにとって既視感の無いものだった。窪みにコロンと静かに納まっている。

 

「何かしらこれ…。」

 

手のひらサイズの小さな玉だ。淡く光を放ち、中には小さな星が4つ浮かんでいる。この場には似合わない優しい温かさを感じる。

 

「綺麗ね…。」

 

魔女の宝石かと思ったが、恐らく別の物だろう―。

 

 

「あーーっ‼み、みつけたっ‼ドラゴンボール!!!」

 

 

轟く大声に、驚いて顔を向けるほむら。

 

「ひぃ、ふぅ、みぃ…‼ 四星球だ!やった~!じいちゃん、じいちゃん~!」

 

そこには雲に乗った少年が、ほむらの手を指差し大騒ぎしていた。

 

「…⁉ あなた、誰⁉」カチャッ

 

少年と言えど、易々と魔女の結界に現れた事に危険を感じたほむらは、銃を構える。

 

「なんだおめぇ?ブルマみてぇなやつだなぁ!」

 

こんな少年の口から急にブルマという言葉が出てきたことに少々面食らいつつ、先の学校の授業で穿いていたブルマはどうしたかしらと一瞬考えてしまうほむらだったが、

 

「オッス!オラ孫悟空だ‼」

 

と無邪気な笑顔を向ける少年に対し

 

「暁美、暁美ほむらよ…。」

 

と、銃を下ろし、その名を告げるのであった。

 

「ほむら⁉ ははーっ!へんな名前だなぁ。」

 

「…あなた、どうやってここに来たの。普通は入れないはずよ。」

 

いきなり雲に乗って現れたかと思えば、この小さな玉を見てじいちゃんじいちゃんと…名前も西遊記に出てくる孫悟空と全く同じ…しっぽだって生え…⁉

 

「え⁉ し、しっぽが生えてる…‼」

 

「なぁ、その四星球オラにくれねぇか?じいちゃんの形見なんだ。」

 

「えっ…⁉ あぁこれのこと…。」

 

この少年は何なのだろう。敵ではなさそうであるが、余りにもイレギュラーな存在だ。このスーシンチュウなる物についても何かしら情報を持っている様子。

 

「…ちょっと待っててもらっていいかしら。ここは危険な所よ。あれが見える?」

 

とほむらは魔女を指差す。そろそろ戦闘態勢に入らなければならないところまで来ていた。

 

「なんだあれ?」

 

「あれは魔女。危ないから、ここから離れてなさい!」

 

「ふぅん。あれと闘うんか?」

 

「そうよ。だからそれに乗って、早く。」

 

ほむらは悟空に筋斗雲で逃げろと促す。

 

「手伝わなくていいんか?」

 

「何を言ってるのよ‼ 直ぐに終わらせる!一人で。」

 

「ふぅん。」

 

そこからは一瞬だった。

 

機関銃を掃射したかと思うと、ほむらの姿は既に無い。籠が破壊され、魔女の姿が剥き出しになった次の瞬間には大きな爆発が起きていた。

 

 

――――――

―――――

――――

―――

――

 

 

「ん、なんだ?」

 

綺麗な見滝原の夜空が覗く。

 

「…魔女の結界が消失したのよ。」

 

「おめぇなかなかやるんだな。」

 

素直に褒める悟空。そして筋斗雲を降りたかと思うと、ほむらに近づいて

 

 

 

パンパン

 

 

 

ほむらの下腹部を叩く悟空。パンパンッ!と小気味良く2回。

 

「やっぱりタマがねぇ‼ チンも!おめぇ女だったんか⁉」

 

パンパンは悟空固有の性別確認手段だった。

 

「なんとなくだけど、女なんじゃねぇかなとは思ってたんだ。」

 

「……………。」

 

「でもブルマみたいに尻がここに付いてねぇしよ。」

 

「 」

 

…マモレナカッタ…ゴメンネマドカァ…ワタシヨゴレチャッタ…モウオヨメニイケナイワ…ジャキッ…ガチャ…

 

ズダダダダダダダダダダダッ!!!!!

 

「あだっ‼ あたたたたたっ!!! いてぇなぁもう‼」

 

「嘘だわ‼ 何で死なないの⁉」

 

普段インキュベーターに向けるほどの殺意を持ってぶっぱなした筈が、当の本人は痛いと言うだけでピンピンしている。

 

「有り得ない…⁉ あなた何者なの⁉」

 

「おーいてぇ。ブルマのよりずっと痛かったぞ。ん?ブルマ⁉…クンクン…‼ ブルマだっ!ブルマの匂いがする!」

 

と鼻を引くつかせながら、ウロウロしだす悟空。

 

「…………。」

 

乙女の大事な所へ多大な衝撃を与えただけでは飽き足らず、今度はブルマの匂いをかぎ分けながら、目の前で徘徊し始める少年を前に、この子は大丈夫なんだろうかと心配になって来たほむらであった。

 

「あ、見つけたっ!おーい、ブルマ~!」

 

と、ほむらが呆然としているうちに、悟空は先に行ってしまった。こんなイレギュラーな存在を放っておくわけにはいかない、確認せねばならないこともたくさん有る。

 

「え⁉ 孫くん⁉ びえぇぇぇぇぇん!!! 怖かった‼ 怖かったよ~!」

 

「やっぱりブルマだっ!おめぇこんなとこでなにしてんだ⁉」

 

ほむらも悟空を追いかける。そこで泣いている少女とそれを見ながらケラケラと笑っている悟空を発見した。

 

「え~と。」

 

「暁美ほむら。ほむらで良いわ。」

 

「ほむら、こいつがブルマだ!」

 

と泣いている少女を紹介してくる悟空に対し、あぁ人の名前の事だったのかと少し安心すると共に、変…凄い名前だなとほむらは感じていた。

 

鳥のお化けが~とか、孫くん~‼などと泣き止まないブルマに対し、ほむらが声を掛ける。

 

「あの…ブルマ…さん?もう大丈夫ですよ、お化けはいないですから…。」

 

ほむらは優しくブルマの背中を擦りながら、彼女が落ち着くのを待った。少年とは違い、普通の女の子の様だ。

 

「あっそうだ!じいちゃんのドラゴンボール!!!」

 

急に悟空は思いだしたかのように、先ほど、ほむらが持っていた四星球の話を始めた。

 

「ブルマ‼ ドラゴンボール見っけたんだぞ‼」

 

「ヒック、え…? ドラゴンボール?」

 

幾らか落ち着いたのだろう、ブルマが返事を返す。

 

「これのことかしら。」

 

ほむらは二人の前に先ほど見つけたドラゴンボールを差し出す。

 

「あっ、星が4つだ…。四星球ね。」

 

「そうだぞ‼ じいちゃんのドラゴンボールだ!」

 

「良かったわね、孫くん。それより、ここどこなの?」

 

「オラにもよくわかんねぇ。急に辺りが暗くな…」

 

「あなた達、この小さな玉について何か知ってるのね。四星球だとか、ドラゴンボールとかって言ってたかしら。」

 

悟空とブルマの会話を遮る様にほむらが割って入る。

 

「色々有ったようだし、他にも聞きたいことがたくさん有るわ。ちょっと二人とも私に付いてきてくれないかしら?」

 

「いいぞ、でもオラ腹減っちまった~。なんか食いもんないか?」

 

「わかったわ。食事も出すから、とにかく付いてきて欲しい。」

 

「ホントけ⁉ やった~オラ食うぞ~‼」

 

「止めといたほうがいいんじゃ…。」

 

「ブルマさん、安心して大丈夫ですよ。さぁ早く行きましょう。」

 

ほむらがブルマの言葉の意味に気が付くのはもう少し後のことであった。

 

 




とりあえずここまでです。お読み頂きありがとうございました。
ドラゴンボールの方は原作を読み返しながら書いているので、そこまで心配していません。まどかマギカに関しては、調べてはいても知識の量が少ないので、凄く不安です。正しく書けていなかったらすいません。
次回は、ほむらの家からスタートです。この時間軸のまどか達やドラゴンボールのキャラクター達も新たに出てくる予定です。良かったら読んでみてください。感想お待ちしてます。
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