魔法少女とドラゴン☆ボール   作:こんちわ

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なんとか2話目が出来ました。予定とはちょっと違う感じになりましたが、よろしくお願いいたします


其之二 球があった‼

ガツガツ、ズババッズズ~ッ‼

 

「ぷひゃ~食った食った~。…ねぇこのかっぷなんとかってやつもうないんか?」

 

「カップヌードルシーフード。それで最後。私の…お気に入りよ。ガクッ」

 

「そうなんか。ごちそうさま~っ!」

 

食欲旺盛な子だと思ってはいたが、保存食まで根こそぎ持っていかれるとは流石に考えていなかった。

 

「あの、ほむらちゃん…でいいのかな。私までご飯いただいちゃって、ありがとう。」

 

と、ブルマが申し訳なさそうに声を掛ける。

 

「いえ、良いんですよ。招待したのは私ですから。久々に賑やかな食事でした。あの子にはちょっと驚きましたけど。」

 

誰かと顔を会わせながら、こんな風に食事をしたのはいつぶりだろうか。

 

「チビの癖にすっごい食べるからね。誰が見たって驚くわよ。」

 

先ほど、このブルマという少女が「鳥のお化け」と言っていたことをほむらは忘れてはいない。魔女の結界内に居たことは間違いないのだ。

あの孫悟空という少年が普通でないことはわかる。しかし何故、この少女まで。

 

「いきなりで悪いですけどブルマさん、さっき鳥のお化けがどうとかって言ってましたよね。私達と出会う前に何があったんですか?」

 

ほむらも出来るだけ、自分が魔法少女だという事実を明かしたくはない。

 

「そうなのよ。鳥のお化けって言うよりは鳥頭のマッチョな変態ってとこかしら。ちゃんと羽が生えてて私の廻りをずっと飛び回ってんのよ。」

 

ブルマが遭遇した鳥のお化けとは、鳥かごの魔女の使い魔、Gotz である。

 

その役割は軽薄無思慮。群がる鳥は馬鹿な男達。

使い魔でありながら、何の役にも立たない。魔女の気を引こうと足元へ言い寄ってくるが、魔女にとっては嫌悪する対象でしかない。

 

「ちょっと出かける準備してたら急に辺りの雰囲気がガラッと変わっちゃって。何?って思ってたら、その変態がパタパタと現れて。」

 

使い魔にとっては魔女以外に可愛らしい女の子を見つけた!といった感じだったのだろうか。

 

「怖いし気持ち悪いし、ずっと逃げ回ってたのよ。もうダメって、動けなくなってたら、孫くんの声が聞こえて来て…」

 

「すぴーすぴー…」

 

満足したのもあってか、悟空にとってはもう就寝時間なのだろう。鼻提灯を膨らませている。

 

「ちょっと!孫くん‼ 食べ終わったらドラゴンボールの話するんでしょうが‼」

 

「ほぇ⁉」

 

「ったく、もう!きったないわねぇ。口の周りっ!ほらっ‼」

 

グチグチ言いながらも汚れた悟空の顔を綺麗に拭き取ってやるブルマ。弟が居たらあんな感じなのかしらと、ほむらはさほど悪くない心持ちで眺めていた。

 

「はい、これで手も綺麗に拭いてよ。それで亀仙人には会えたの?何してたのよホントに!」

 

「亀仙人のじいちゃんには会えてねぇんだ。長いこと筋斗雲乗ってたら、いきなり辺りが暗くなってよ。よくわかんねぇけどそのまんま飛んでたら、ほむらがドラゴンボール持ってんの見っけたんだ。」

 

「えっ?ほむらちゃんがドラゴンボール持ってたの?」

 

先ほどドラゴンボールを見せてくれたのは、確かにほむらだったが。

 

「私が見つけたの。今までにこんなものは見たこと無いし何かしらと思ってたら、あなたが雲に乗ってやって来たのよ。」

 

コロンと四星球をテーブルに転がす。

 

「で、これは何なのかしら?確か四星球とも言ってたわよね。お祖父さんの形見だとか。」

 

「オラのじいちゃんの形見なんだけどよ、見つかんなくて困ってたんだ。全部で7つあっからなドラゴンボールは。」

 

「これが7つも?」

 

「中の星の数が違うの。1~7つまでそれぞれ有って、全部集めると、何でも好きな願いが叶うのよ。」

 

「⁉」

 

願いが叶うと言うフレーズがほむらの頭を駆け巡る。

 

何でも好きな願いが叶う。そんな全てを一瞬で解決してしまう様な話が…有る筈が無いのだ。魔法少女の契約の裏側を知るほむらにとって簡単に受け入れることが出来る話ではないが…。

 

「ブルマッ!レーダー持ってるか⁉ 消えちまったドラゴンボールも有るかもしんねぇぞ。」

 

「あぁそうね。ちょっと使ってみるわ。」

 

ブルマは自分のリュックサックからドラゴンレーダーを取り出す。

 

「カチッ… うん、ちゃんと四星球の反応有るわね。」

 

レーダーの中央にきちんと四星球の反応が表示された。ほむらも横から顔を覗かせている。

 

「さて、と。カチカチッ… よし!残りのドラゴンボールの反応もあるわ。」

 

ブルマがレーダーの縮尺を変化させると幾つかのドラゴンボールの反応が表示された。

 

「カチカチッ…ん?…でも数が合わないわね。うーん、四星球の反応を含めても3つか。困ったわね。」

 

「なぁブルマ、やっぱりレーダー壊れてんじゃねぇのか?」

 

「壊れてないと思うんだけど…やっぱりボールの電波がキャッチ出来てないのかなぁ。」

 

「ちょっと良いかしら?」

 

二人のやり取りを神妙な面持ちで見ていたほむらが、ここで動く。

 

「ドラゴンボールの事は取り敢えずはわかりました…。それよりも今はあなた達が何者かの方が気になるわ。特に…孫悟空…。」

 

ほむらは視線を悟空へ流しながら静かに告げた。

 

「そうね!ちゃんと自己紹介しなきゃ!私はブルマ。17才です。好きな食べ物はイチゴ。得意なことは、発明かな?ちなみにこのドラゴンレーダーを開発したのも私なのよ!そして、これは言っても言わなくてもどっちでも良いんだけど…。なんと、かの有名なカプセルコーポレーションの一人娘というのがこの私なの‼」

 

自信満々に捲し立てるブルマだが、ほむらの表情にこれといった変化はない。

 

「…そして、こっちが孫悟空。まだ小さいけど、すっごく強いのよ!あの天下一武道会で準優勝したくらいなんだから。」

 

「オラは孫悟空だ!しっぽ生えてっけど多分人間だぞ。食いもんありがとうな、ほむら!」

 

しっぽを振ってみせながら、食事の礼を言う。

 

「あの雲は…何?」

 

部屋の済みで静かに待機している筋斗雲を指差すほむら。

 

「筋斗雲よーい。」

 

ひゅっと孫空の元までやって来る筋斗雲。こんな小距離移動は初めてだろう。

 

「こいつは筋斗雲だ!亀仙人のじいちゃんに貰ったんだぞ。すっげぇ速えんだ!いっつもどっか行ってんだけどよ、今日はずっと近くに居んだもんな。へんなの。」

 

筋斗雲は普段、呼び出された後はいつまにか居なくなっている。聖地カリンにでも帰っているのか。ホントの所は筋斗雲しか知らないのだった。

 

「生き物なの?」

 

ただの雲にしか見えないが、どこか動物的で意識が存在しているように感じる。

 

「そういうのは良くわかんねぇ。でも、心が清らかなよいこなら筋斗雲に乗れるんだぞ!」

 

「…そう。なら私は乗れないわね。」

 

と、どこか寂しく呟くほむら。

 

「美し過ぎることも罪なのよ‼ 私も乗れないし。」

 

「いやぁオラ、多分ほむらは乗れると思うぞ。そんな気がする。」

 

「…。」

 

筋斗雲に触れてみる。ふかふかのモフモフだ。

 

「乗ってみろって。」

 

恐る恐る筋斗雲に踏み入れてみる。足は…抜けない。

 

「…‼」

 

「やっぱり乗れたじゃねぇか。」

 

「何で⁉ 何で乗れるのよ‼ 何で私だけ乗れないのよ‼」

 

何で何でと煩いブルマを他所にほむらは困惑していた。

 

何なのだこれは。余りにも現実離れし過ぎている。魔法少女という特異な運命を背負っている自分を踏まえたとしても、この世界の現実とは、全く毛色の違うものだ。

消失していたらしい願いが叶うというドラゴンボールの出現、それを知る少年と少女。偶然にしては出来すぎている。

 

 

「フフッ…何だか可愛いわね…。」

 

 

色々な思いが渦巻いている頭の中、ついて出てきた感情は笑いだった。

 

「あら、ほむらちゃん、笑うとすっごく可愛いじゃない‼」

 

物静かで綺麗だが、どこか儚げで脆そうなほむらが少し心配だったブルマ。ほむらを乗せ、ふわふわと浮いている筋斗雲でさえも嬉しそうに見えてくる。

 

「よいこだな、ほむらは!筋斗雲なら何処でもひとっ飛びだぞ!よかったな‼」

 

悟空も嬉しそうにほむらに微笑みかける。

 

「良い子…ね…。」

 

筋斗雲から降りながら、悟空を見やる。

 

何故だろうか、この孫悟空という少年には不思議な感情を抱く。

 

7つ集めれば願いが叶うというドラゴンボール…。もし本当ならば、まどかを取り巻く絶望の運命から救い出すことが出来るはず…‼

 

 

もう誰にも頼らないつもりだったのにね…。

 

 

「…ブルマさん、あなたの言っていた鳥のお化けというのは、本当は魔女の使い魔なの。原因は解らないけど、魔女の結界に迷い混んでいたのよ。それだけは間違いないわ。」

 

「へ…? 魔女⁉ 使い魔って…⁉」

 

急に飛び出してきた言葉にブルマは戸惑う。

 

「そんで、ほむらが魔女をぶっ飛ばしたらよ、ブルマ見っけたんだぞ。」

 

「え?何それ⁉ そんな事があったわけ⁉ …て、ほむらちゃん凄いのね…。 」

 

「魔女の結界に普通に現れる人間なんてあまり見ないから。警戒してたのよ。黙っててごめんなさい。」

 

謝罪を述べた後、ほむらは決意の表情で語りだす。

 

「私は暁美ほむら。魔法少女。魔女を狩る者よ…。」

 

 

 

***

 

 

 

「取り敢えずは上手くいったようだな…。」

 

「だけど まだまだ これから… たいへん…」

 

「うむ…。」

 

「神様… 少し 楽しそう…」

 

 

 

***

 

 

 

「すぴーすぴー…」

 

悟空が筋斗雲の上で気持ち良さそうに寝息を立てている。

 

詳しい事は明日話すことにした。大変な一日だった為、今日はもうブルマにも寝て貰っている。

 

「さて、と…。」

 

彼女にはまだやることが有るのだった。

 

 

 

「ほむらちゃん、おはよう。」

 

「オッス!」

 

「おはようございます。」

 

朝の挨拶を交わしながら、ブルマが話しかける。

 

「ありがとね。お陰でぐっすり眠れたわ!ほむらちゃん、ホントに学校行かなくて良いの?」

 

「いいんです。今日はあなた達と話す事の方が大事だから。」

 

まどかとキュゥべえの接触が気にはなるが、今はこちらを優先すべきだろう。

 

「なぁ、オラ腹減っちまった。」

 

「あんたってホントにそればっかりね。待ってなさい、私に考えがあるから‼」

 

腹減ったとぶーぶー言ってる悟空は放っておいて、ブルマとほむらは昨日の話の続きを始めることにした。

 

「それで、ここの地域についてなんだけど、ほむらちゃん、教えてくれる?西の都、では無いわよね…。」

 

ブルマにコーヒーを差し出しながらほむらは答える。

 

「この辺り一帯は見滝原と言います。西の都、という様な通称で呼ばれるような所でも無いかと思います…。」

 

「そう…やっぱりね。」

 

ブルマはバカではない。ドラゴンレーダーの様な高性能な物を一人で造り出す、紛れもない天才だ。

 

「見滝原って地名は西の都じゃ聞いたことないわね。私の家の会社も知らないようだったし、何より私が魔女の結界に居たって事は空間移動をした可能性が高いって事でしょう?だって私、西の都の自宅に居たのよ。」

 

昨日ほむらの家へ向かう途中、ブルマは周囲の様子を観察していた。自身の知っている西の都とは似ても似つかないということを。

 

「ほむらちゃんが魔法少女っていう不思議な存在ってのも重要な事よね。何かあるわよ絶対。それで、ほむらちゃん?昨日あれから私達の事、調べてたんでしょ? ねっ?」

 

いたずらっぽくほむらにおどけて見せる。

 

「…! そうですね…色々な事から考えて、あなた達はこの世界の人間では無い可能性が高い…。」

 

昨晩調べた所、カプセルコーポレーションなる会社も天下一武道会なる大会も無く、まして願いの叶う玉となると検索に引っ掛かるのは、詐欺紛いの全く関係の無い物ばかりだった。

 

「そうよね。じゃあこれも使えないわね。」

 

とブルマは小さな紙切れをほむらに渡す。

 

「ゼニー。私達のお金よ。見たこと無いでしょ?」

 

ブルマは自身にとんでもないことが起きたかも知れないのに、満足した顔をしている。

 

「うんうん。こういう事が起きるの待ってたのよ~。最近つまんなくてさ。ドラゴンボールが見つかったことも偶然じゃない様な気がしてくるわね~♪」

 

想像していた反応の斜め上をブルマが駆け抜けた為、ほむらはポカンとしていた。

 

「ほむらちゃん!ちょっとコンピュータ借りていい?」

 

「えっ⁉ あ、どうぞ…」

 

少し勝手が違うパソコンをほむらに頼りながら、何やら検索している。

 

「でたわね。」

 

「あっ…!」

 

「さぁほむらちゃん!朝ごはんご馳走するわよ‼」

 

「何?メシ食いに行くのかっ⁉」

 

悟空が目を輝かせていた。

 

 

挑戦者求む‼

 

「さぁ着いたわよ!」

 

朝ごはんとは言ったものの、お日様はうんと高く登り、いいランチタイムだ。

 

「なんでしっぽ隠さなきゃいけねぇんだよ。」

 

「まあいいからいいから、さぁ孫くん、好きなだけ食べて良いのよ‼」

 

「ホントけ⁉」

 

1時間以内に食べきれたら、賞金5万円!

 

とメニューには書かれている。躊躇無くそれを注文するブルマ。

 

「お嬢さん、大丈夫?無理だと思うよ~。」

 

「良いのよ、食べるのはこの子だから。」

 

「えっこんな小さな子が?」

 

「ねぇ?制限時間内に2倍食べたら、賞金を3倍にしてくれないかしら?」

 

「えぇ⁉ 本当に言ってるのかい? …何なら賞金5倍にしてやっても良いくらいだよ!…料金はちゃんと2倍いただきますからね!」

 

通常でさえ食べきる者は居ない。だからこその破格の賞金設定なのだ。それを倍食べるなど無謀もいいところだ。

 

「じゃあそれでいいわ。賞金5倍よ!忘れないでね。」

 

したり顔でニヤリと笑うブルマ。世話になったほむらへのお返しと、新たな世界?での活動に必要な経費を中華料理店から搾取しようとしている。

 

「…悲劇ね。」

 

 

 

 

「うっひょ~♪うんめ~!」

 

一人爆食に励む悟空を前に、ブルマとほむらは慎ましくラーメンを啜っている。餃子は二人で一皿だ。

 

「あの、ブルマさん、孫悟空とはどういう関係なんですか?姉弟ではないですよね。」

 

後ろで店主が青ざめ、絶望の淵にいる事も知らぬまま、ほむらは語りかける。

 

「友達でいいのかな。私がドラゴンボールを探してる途中で出会ったんだけど、山奥の田舎者でなんにも知らないのよ!腕っぷしだけは凄いから、協力して貰ったんだけどね。」

 

「…それで、ドラゴンボールは集められたんですか?願いは叶えられたんですか?」

 

「出来たんだけど…。邪魔が入っちゃってね。」

 

「願いは⁉ 叶えられたんですか?どうなるんですか?」

 

箸を止めて、ブルマに向き直り、真剣な眼差しで見つめている。

この子の中にも譲れない大事な何かが有るのだろうとブルマは感じていた。

 

「昔、ドラゴンボールを集めた人は、願いを叶えて王様になったらしいわよ。」

 

ほむらは願いとなるとどうにも口が重くなるブルマを見て、何か裏があるのだと気が気でない。

 

「私はあなたが何を願い、何を叶えたかが知りたいんです‼」

 

バンッ‼とテーブルを叩く。廻りの人の視線が集中するのを感じる。

 

「ギャルのパンティだぞ。」

 

山の様にあった料理も、そのほとんどを食べ尽くした悟空がぽつりと一言。

 

「煩いわね!あんたは黙って食べてりゃいいのよ!」

 

「ギャ…ギャルの…パンティ…⁉」

 

到底、大事な願いとは思えない衝撃的なフレーズが感情の昂っている体を貫く。

 

「いや、それは、邪魔が入って、チャーハン…じゃなくてピラフ、でウーロンって豚が、あの…」

 

「ははは、そういやウーロンの奴、大事そうにパンツ頭に被ってたよなあ!」

 

「この、バカッ‼ もうちょっと優しく、ゆっくり話すつもりだっ…」

 

「ぶ…ぶた…ぱんてぃかぶっ…願いが…ギャルの……まどかぁ…フラフラ…バタン‼」

 

「キャアアアア⁉ ほむらちゃん!ほむらちゃん⁉ 大丈夫⁉」

 

 

 

***

 

 

 

「か…神様…」

 

「ギャ…ギャルのパンティは、不味かったか…な…。」

 

「ポポ… 心配…。」

 

 

 

***

 

 

 

ティロ・フィナーレ‼

 

 

「いやー、やっぱマミさんってカッコイイねえ!」

 

「もう、見世物じゃないのよ。危ないことしてるって意識は忘れないでおいてほしいわ。」

 

大砲を撃ち抜き、止めの一撃を放った魔法少女、巴マミは一人盛り上がる後輩に忠告を忘れない。

 

「いえーす!」

 

対する後輩の美樹さやかは先輩の大事な忠告ですら楽しんでいる様子。

 

「あ、グリーフシード、落とさなかったね。」

 

さやかの横で大人しく事の成り行きを見守る少女、鹿目まどか。魔法少女であるマミに憧れを抱く、普通の中学二年生の可愛らしい少女だ。

 

「今のは魔女から分裂した使い魔でしかないからね。グリーフシードは持ってないよ。」

 

まどかの疑問に答えるのは、ウサギの様な白く長い耳を持った小動物だ。皆からはキュゥべえと呼ばれている。

 

「何か、ここんとこずっとハズレだよね。この前の時みたいな綺麗な玉も落とさないし。」

 

「それは私にも良くわからないのよ。魔女がグリーフシード以外の物を落とすなんて。でも使い魔だって放っておけないのよ。」

 

腰に有る、リボンの纏まりをほどくと、中から小さな玉が現れる。

 

「ねぇキュゥべえ?これ、本当になにも知らないの?」

 

「僕にはわからないよ。聞いたことも見たこともない。マミが発見したのが初めてなんじゃないかな?」

 

「そう…。」

 

小さな玉の中には星が3つ綺麗に浮かんでいる。彼女達はそれがドラゴンボール、三星球で有ることを知らない。

 

「でもマミさんのイメージに凄くあってる気がします。オレンジ色で輝いてて、凄く綺麗。」

 

「あら、鹿目さん。なかなかお上手ね。」

 

「そんな。本当にマミさんに似合ってるなって、思ったから。」

 

「ありがとう。じゃあ御守りにでもしようかしら。」

 

「それは良い考えですね!マミさんのソウルジェムにもピッタリですよ!色がそっくり!」

 

「どう思う?キュゥべえ。」

 

「そうだね、マミの好きにするといいよ。」

 

魔法少女の象徴とも言えるソウルジェムをドラゴンボールにコツンと当てながら、巴マミは優しく微笑んでいた。




2話目はここまでです。ちょっと長いですかね?後書きにドラゴンボールぽい次回予告でも入れた方がそれっぽいんでしょうか。
カップヌードルシーフード味がほむらのお気に入りなのは、私がシーフード味が好きなだけっていう理由です。オリジナル設定ですかね。
次回はタイトルだけは決まってます「其之三 もう何も恐くない」です。
ご意見ご感想お待ちしております。お読みいただきありがとうございました。
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