ラブライブ!~響き合う者達~   作:ユウキ003

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この作品はラブライブ!と仮面ライダー響鬼のクロスオーバーですが、
響鬼から出てくるのはオリ主と設定だけです。
後、オリ主とメンバーの恋愛を書くつもりです。


第1話 「始まりのPrologue」

とある世界の日本は、そこそこ平和だった。

戦争もなく、テロもなく、ロボットの反乱も、エイリアンの侵略も無い。

まぁまぁ平和な国だった。

但し、『表面上は』、である。

 

その日本では、魔化魍と言う妖怪にも似た怪物が存在していた。

魔化魍は人知れず人を襲い、喰らう。古来からずっと、人間の

常識を超えた力を持ち、普通の武器では決して倒す事の出来ない

怪物。それが魔化魍だ。

だが、そんな怪物である魔化魍と戦う戦士達もまた、古来からずっと

魔化魍と戦い続けていた。

 

人は彼らを、『鬼』、或いは、『音撃戦士』と呼んだ。

 

そして、時は現代。

音を武器に戦う戦士、新たなる鬼となる一人の男と、

歌で未来を掴もうとする少女達、歌の女神たちが出会う。

 

音と歌。彼と彼女たちは、自分が信じた物のために戦う。

音で邪な物を切り裂き、人々を護るために。

歌で頂点を目指し、大切な物を守るために。

 

これは、後に斬鬼と言う名を継ぐ一人の青年が出会った

女神たち、スクールアイドルグループ『μ’s』と青年自身が

描く、出会いと、歌と、それぞれの戦いのお話。

 

人を守る鬼は女神たちと出会い、彼女たちを守り、支える剣となる。

 

それはやがて、誰も見た事の無い協奏曲となって世界へと

響いて行く。

 

これは、友情、絆、痛み、痛みを乗り越えた先にある奇跡。

それらが詰まった青年と少女達が奏でる運命の

協奏曲(コンチェルト)。

 

今、その壮大なるコンチェルトの幕が上がる。

 

 

 

鬼と女神たちの出会いの始まりは、少し変わってこそいたが、

劇的、と言うほどではなかった。

 

???「よいしょっと」

ある日、東京都千代田区の一角に3人家族が越して来た。

その家族の一人息子の少年は、どう見ても小学校低学年の子供が

一人で持つには大きいであろう段ボールを一人で軽々と運んでいた。

それを自分の部屋に運ぶ少年。少年の部屋は2階建ての新築の、

2階の一角にあった。すると……。

母「正司。荷物は運び終わった~?」

正司「うん!終わったよお母さん!」

部屋の近くにある階段の下から、少年、『正司(しょうじ)』は

廊下に出て階段の下の方へと階段の淵から身を乗り出し、元気よく

返事をする。

母「そう。ならお手伝いは良いから、少し外でも散歩してきなさい」

正司「え!良いの!わ~~い!」

と、素直に喜ぶ正司はどたどたと階段を駆け下り、玄関へと向かった。

そこでいつも履いている靴を履いていると、母がやってきた。

母「散歩も良いけど、あまり遅くならない内に帰って来なさいね?

  後、人様に迷惑を掛けないように。良い?」

正司「うん!わかってるよお母さん!行ってきま~す!」

元気よく頷いた正司は玄関を飛び出していった。そんな正司を

見送ってから、苦笑を浮かべる母。

 

母「全く。あの元気さは誰に似たんだか。……ねぇ、お父さん」

と、彼女は静かに、どこか遠くを見つめながら呟いた。

 

 

 

 

 

 

ちなみにこの時、別の場所で一人の老人が盛大にクシャミをしたとか。

 

 

戻って、家を飛び出した正司は、今の家に着く少し前に見た公園へと

向かって全力で駆けていた。

新しく目に映る景色に驚きと笑みが混じったような表情を浮かべながら、

韋駄天もかくや、と言わんばかりの子供離れした速度で

町中を走っていた正司は、数分でその公園に到着した。

正司「ハァ、ハァ。……ふぅ」

僅かに上がっていた息を整えながらも、公園の中を見回す正司。

 

そこはありふれた公園だったが、誰に似たのか心がピュア過ぎると

言っても過言ではない正司は、公園一つでも、その目に映る新しさに

瞳をキラキラと輝かせるのだった。

  「へ~。ふ~ん。あ、ブランコだ」

一通り遊具を見回した正司は、ブランコの方へ駆け寄ろうとした。

と、その時。

 

 

 

???「やめようよ穂乃果ちゃん!」

正司「?」

何処からともなく聞こえた声に、足を止める正司。見ると、公園の

一角にある中くらいの木の元に二人の少女が集まって木の上を

見上げていた。

正司は、『何だろう』と思いつつ二人の元に近づいて行った。

  「ねぇねぇ。どうしたの?」

近づいて声をかける正司。すると、二人の内片方の少女、

青みがかった黒髪の少女が、もう一人のベージュ色の髪の

少女の後ろに隠れてしまった。

そして、二人ともどこか困ったような表情を浮かべていた。

???「あ、えっと、その」

と、ベージュ色の髪の少女がアタフタしていると……。

 

   『ガサガサッ』

木の上から何かが擦れる音がして、正司は視線を上に向けた。

正司「え?」

そして、正司はまさしく、え?な状況を目撃した。

 

何と、少女が木の上に、正確には木の枝に掴まっていたのだ。

???「んしょ、んしょ」

まるでしゃくとり虫のように、木の枝に体全体で抱き着くような

恰好をした少女が慎重に枝の上を進んでいた。

その様子に、ぽか~んとなってしまう正司。

まぁ、女の子がいきなり木に登っているのを見つけたら驚いても

仕方ないだろうが……。

   『ニャ~』

正司「あ」

そして、正司は木の枝の先に震える子猫が居る事に気付いた。

少女、『高坂 穂乃果』はその三毛猫を助けようとしていたのだ。

それを正司の隣から見守る青みがかった黒髪の少女の

『園田 海未』と、ベージュ色の髪の『南 ことり』。

二人が不安そうに穂乃果の事を見上げていた。その視線の先で、

ゆっくりと子猫に近づき、あと少しと言う所で手を伸ばす穂乃果。

穂乃果「あと、もう、少し」

と、その時。

   『ビュォォォォォォッ!』

不意に、強めの横風が吹いた。

   「あっ!くっ!」

それによって巻き上がった砂埃が穂乃果を直撃。咄嗟に片腕で

顔を庇う穂乃果だったが、次の瞬間。

   『グラッ!』

   「え?」

バランスを崩した穂乃果が木の枝から落下してしまった。

海・こ「「穂乃果(ちゃん!)!」」

それを目にした二人の悲鳴じみた叫びが響く。

 

背中から地面に向かって落下する穂乃果。このままでは確実に

頭や背中を強打する。枝から地面までの距離は有に数メートルは

ある。下手をすると、それが致命傷になりかねない。

 

穂乃果達3人は、それが酷くスローモーションに見えた。

落ちていく親友、落ちる自分。

『このままじゃ』

そんな考えが3人の頭に浮かんだ。

しかし……。

   『ザッ!』

海未達の近くに居た正司が瞬く間に穂乃果の落下地点に滑り込んだ。

そして……。

   『ガッ!』

正司「うぐっ!」

両手を広げた正司が穂乃果を受け止め、プルプルと足を震わせると……。

 

   『ドタァァァァンッ!』

盛大な音共に後ろに倒れた。

海・こ「「穂乃果(ちゃん!)!」」

その二人の元に駆け寄る海未とことり。

穂乃果「あ、れ?私」

と、受け止められた穂乃果は二人の心配を他所にケロッとした表情を

浮かべていた。

どうやら、いまいち状況が理解できていないらしい。その時。

正司「う~~。重い~。どいて~」

自分の下からそんな声が聞こえたので、穂乃果がそちらに視線を

向けた。

見ると、穂乃果は自分が少年のお腹の上に座る恰好になっている事に

気づいた。

 

穂乃果「うわ~~~!ごごご、ごめん!」

咄嗟に少年、正司の上から立ち上がる穂乃果。

彼女が退くと、正司も立ち上がってから背中やズボンについた

砂をパンパンと叩いてから笑みを浮かべた。

正司「大丈夫?怪我無い?」

穂乃果「あ、えっと。君が、助けてくれたの?」

正司「うん。そうだよ。あ。そうだ」

と言うと、何かを思い出した正司は木の方に駆け寄り、そこを

するすると登り始めた。

ことり「あ、危ないよ~」

それを下から見ていたことりが心配そうな声を上げるが……。

正司「大丈夫!これくらい慣れてるから!」

そう言って笑みを浮かべると、そのまま木を上って行った正司は、

ゆっくりと木の枝を立ったまま移動すると、子猫を片手に抱え、

もう片方の手で枝を掴み体を支えながら下へと降りて行った。

  「よっと」

軽々しく地面に着地した正司は、抱えていた子猫を地面に下ろした。

子猫は正司の顔を少しだけ見つめると、どこかへと行ってしまった。

  「バイバ~イ」

それを見送る正司。

 

と、そこへ穂乃果が駆け寄ってきた。

穂乃果「君すっごいね~!木登り上手だね~!」

正司「え?そ、そうかな?」

と、目を輝かせながらの穂乃果の言葉に、恥ずかしいのか顔を

赤くする正司。

海未「穂乃果、それより先にまずは言う事があります。

   助けてもらった人には?」

穂乃果「あ!そっか!助けてくれて、ありがとう!」

そう言ってペコリと頭を下げる穂乃果。

 

正司「うん。怪我が無くて良かったよ。でも危ないから

   もうあんな事しちゃだめだよ?」

穂乃果「う!?……でもでも!君は簡単に出来てたよね?

    どうして!?」

正司「え?う~ん。えっと、おじいちゃんの家が山の中にあって、

   そこでおじいちゃんの知り合いの人とかが特訓とか

   してて、一緒にやってたから、かな?」

と、首を傾げながら語る正司。

穂乃果「へ~~」

ことり「それより君、この辺の子なの?あんまり見かけた事

    無いけど」

頷く穂乃果に代わって、疑問を口にすることり。

正司「あ、僕は今日この街に引っ越して来たんだ。だから

   ここに来るのも今日が初めてだよ」

ことり「そうなんだ~。あ、私は南ことりだよ。初めまして」

海未「そ、園田、海未、です」

穂乃果「私は高坂穂乃果!君の名前は?」

正司「僕は」

 

 

 

のちのち、少女と少年は知る。その出会いが、全ての始まり

だったと。

 

  「僕は『戸田山正司』!初めまして!穂乃果ちゃん、

   海未ちゃん、ことりちゃん!」

 

その日、女神と鬼たちの運命は動き出した。

 

     第1話 END

 




え~、登場したオリ主ですが、苗字からわかる通り、
仮面ライダー轟鬼こと、トドロキの孫という設定です。
元々ラブライブとライダーシリーズが描きたかったので
書いてみました。
何卒よろしくお願いします。
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