無限の剣を持つ男の異世界物語   作:ランホーク

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長らくお待たせしました!

この無限の剣製を持って異世界へのリメイク版です!

亀更新になるかもしれませんがこれからよろしくお願いします!

それはどうぞ!


目覚め

いつの間にかに眠っていたのだろう。俺は眼を開けると太陽の輝が両目に差し込む。

 

今まで閉じられていた俺の両目は反射的にもう一度閉じてしまった。

 

「今何時だっけ・・・」

 

俺は起き上がり今自分に置かれている状況を確認する。

 

見渡す限り見通しの良い草原が辺り一面に広がっている。

 

そして俺の後ろのすぐ近くには20mはありそうな大木が堂々と立っている。おそらくこの草原にたった一本しか生えていない大木だろう。

 

陽が少し西側に傾いている。おそらく今の時間帯は働いている人々が腹を空かせ昼食を取る頃だろう。

 

事実俺も少しだけ小腹が空いている。これは目覚めたばかりという事もあるだろう。

 

俺は立ち上がり鈍った体を無理矢理に動かす。

 

「早くクエストをこなさいと」

 

俺はそのまま真っ直ぐと歩き出した。

 

歩きながら俺は眠っていた時の事を思い出す。

永い夢を見ていた。

 

しかし何時も思う。永い夢を見ていたのに眼が覚めれば一瞬の出来事にしか感じなくなる。

 

永いのに一瞬。

 

この二律背反・・・世間では矛盾と言われるのが普通か?

 

どちらでもいいが俺はいつもどうでもいい事に頭を悩ませ脳を疲れさせる。

 

その結果眠くなり人生の大事な時間を無駄な惰眠で貪ってしまう。

 

さっき寝ていたのも寝る前に何か無駄な事を考えていたからだろう。なにを考えていたかは忘れてしまったが。

 

 

 

「助けてくれアクアああああああああああ!!」

 

「ぷーくすくす!!めっちゃ追いかけられてるんですけど!!!」

 

 

そんな声・・・いや叫び声と嘲笑の声が聞こえて来た。

 

いつの間にか俺の30m程前方に冒険者と思われる男女が現れた。

 

『鷹の眼』

 

俺はそう呟く。これは俺のスキルの一つで視力を何十倍に上げる事が出来る。

 

そして突然現れた男女を見る。

 

片方は茶髪黒目で右手に短刀を携えた十代前半と思われる少年。あまり見かけない服装をしているので田舎から出て来たばかりなのだろうか。ジャイアントトードに追いかけられながらもう一人の全身を青を基調とした少女に助けを懇願している。

 

「カズマあああ!助けてほしかったらまずは私をさん付けする所から始めましょうねええ!」

 

「アクア様あああああ!!!」

 

仲間?が助けを懇願しているのにそれを笑いながら見物する青い少女。

 

その少女は完璧と言っていいほどに顔の造形が整っていて、その全体像を見る辺りスタイルも抜群だ。出る所は出て引っ込むとこは引っ込む。しかし性格に難があるのが傷だな。

 

「ん?」

 

何故か少年を追いかけていた蛙が突然追いかけるのをやめた。そしてなにやら一人でブツブツと呟いている青い少女に視線を向ける。

 

「まずはアクシズ教に入信する事。そしてご飯の時は私が頂戴って言った物は文句を言わずに寄越す事。それから・・」

 

眼を瞑りながら喋っているため目前にまで接近した蛙に気づかない間抜けがいる。

 

「ゲコッ」

 

「え?へグッ!!」

 

パクッという効果音が合いそうな感じでその青い少女は蛙に丸呑みにされた。

 

「アクアあああああああああ!!!」

 

青い少女が食べられて少女の名前を叫びながら茶髪の青年が助けに向かう。

 

だが、

 

「おえ?ええええええええ!!!」

 

助けに行くため走っていたらその走る衝撃が地面に伝わり眠っていた蛙たちが一斉に地中から姿を現した。その数八匹。

 

「ぎやああああああああああ!!!何でこうなったああああああ!!!」

 

少年はその新たに出現した蛙から逃げるのに精一杯のようだ。その間にも青い少女は飲み込まれていく。

 

「仕方ない。」

 

助けてやるとするか。正直冒険者は助けたくないのだが。理由は至って簡単それは・・・・いやその前に助けてからにしよう。

 

 

「トレース・オン」

 

詠唱する。『トレース・オン』これは俺のある能力を作動するために必要な詠唱だ。

 

そしてその瞬間。何も持っていなかった俺の両手には弓矢が握られていた。

 

矢をセットして狙いを定める。

 

「まずは食われている方からだな。フンッ!!」

 

俺の手元から発射した弓は超スピードで青い少女を食っている蛙目掛けて飛んでいく。

 

「ゲコッ!!」

 

狙いは寸分違わず蛙の脳天に命中した。

 

「次はこっちか」

 

新たに出て来た蛙を仕留めるのに俺は新たに矢を作り出す。その数一本。

 

構えて俺は矢を放つ。最初よりも強く力を込めて。

 

「ハッ!!!」

 

ドヒュンという音を辺りに響き渡らせ俺の放った矢は真っ直ぐ飛んでいく。

 

するとその直線上にいた五匹の蛙を貫通し、そして直線上にはいなかったがその近くにいた他の二匹の蛙は放った矢の風圧だけで吹き飛ばした。その吹き飛ばした後の地面との衝突により二匹の蛙は絶命した。

 

 

「え!一体何が起きてるんだ!!」

 

茶髪の少年が起こった事を理解できずに足を止める。あのバカッ!

 

「ゲコッ」

 

「え!ああああ!!そうだったああ!!」

 

あの少年を追いかけていた蛙はまだ倒してない。つまり少年が足を止めた事により蛙は一気に少年との距離を縮めた。大きな口を開けて少年を丸呑みにしようとしている。

 

少年は腰を抜かしたのかその場にへたりと倒れ込み逃げようとしない。間に合うか?

 

俺は急いで新たな矢を作り出し少年を捕食しようとしている蛙に向けるがやはり間に合わない。まあいいかすぐに飲み込まれる訳ではないし。一度捕食させてからゆっくりと助けるとしよう。

 

俺が助けるのを諦めたその時、

 

「グリムゾンカット!!!」

 

一瞬にして少年を捕食しようとしていた蛙が比喩抜きで細切れになった。

 

「えっ?えっ・・?」

 

少年には何が起きたかわからずキョトンとしている。

 

「あっ!いた。おいハクヤ!!何時まで蛙狩りのクエストしてんだ!!もうクエスト受けてから三時間だぞ!!」

 

そう怒りながら俺に近づいてきた一人の少女。

 

その少女は黒髪黒目をした凛とした少女だった。顔は幼いながらもどこか美しさを漂わせる。

 

黒い髪は肩辺りにしか伸ばしておらず服装は動きやすい格闘家風の黒胴着。所々露出は見られるものの本人はそれを気にしていないらしい。こっちは少し気にするが。まあこいつが暴漢に襲われる事はまずないだろう。

 

理由は1つ。とてつもなく強いからだ。

 

さきほど茶髪の青年を襲っていた蛙を粉々にしたのは紛れもなくこの俺の仲間のソイホンがした事だ。

 

街の住人もソイホンの強さを知っている。故に誰も襲おうと考える者はいない。以前に一人まだソイホンの強さが知れ渡る前に一度だけナンパを仕掛けた冒険者がいたのだが。そいつはソイホンに顔の原型が保たなくなるまでにボコボコにされ尚且つ先ほどの技の応用でその男の服だけをカットして全裸にして聴衆の晒し者にしたのだ。なんと恐ろしい。

 

細い腕に細い脚に細い体。一件か弱いどこにでもいる少女に見えるが、そのか弱い少女を装ったゴリラなのだ。

 

「おいお前今失礼な事考えなかったか?」

 

「いや。そんな事ないさ」

 

ポーカーフェイスで何とか凌ぐ。こいつすごいな。

 

「ハクヤ。なぜこれほどまで時間がかかっている。お前なら蛙を絶滅させるくらい物の数分で出来るだろう」

 

「絶滅って・・そんな事をしたら生態系が崩れちゃうだろう。少し眠かったから仮眠を取っていただけさ」

 

「仮眠だと!!貴様!!ルナから頼まれた依頼をしている際中に寝ていたのか!!」

 

「まあそう怒るなよ。てか一応俺パーティーリーダーだからね?お前とか貴様って言うのやめようか」

 

俺が頼み込むと落ち着いたのかソイホンは一度深呼吸する。

 

「すまないハクヤ。頭に血が昇っていた許してくれ」

 

こういう素直な所は俺は好きだ。

 

「さて、まあ何はともあれクエストは完了したんだ。街に戻るとするか」

 

「そうだな」

 

俺とソイホンが街に帰ろうとした時、

 

「あのすいません!!さっきは助けてくれてありがとうございます!!」

 

突然話しかけて来たのは先ほど蛙に襲われていた少年と泣きながら少年の後ろに立つ青い少女。

 

「ああ。別に構わないさ。ただ自分の身の丈にあった依頼をするようにな。今回は俺が偶然いたからよかったものの」

 

「はい。すみません。これから気を付けます」

 

「つけます・・」

 

少年に続いて青い少女も俺に言ってきた。

 

「あのお名前はなんて言うんですか?」

 

「俺はハクヤ。冒険者さ」

 

「私はソイホン。ハクヤの仲間の一人だ」

 

俺に続いてソイホンも自己紹介をする。

 

「ハクヤさんとソイホンさん!さっきは助けてくれて本当にありがとうございます!!俺はカズマって言いますそしてこっちのバカが自称女神アクアです」

 

「ちょっと自称じゃないわよちゃんと女神よ女神よ!!」

 

「うるせええ!!人が襲われてるのに笑いながら高見の見物しやがって!!」

 

カズマと名乗った少年と自称女神らしいアクアという少女いきなり俺たちの前でケンカをし始めた。仲がいいんだな。

 

「まあ同じ冒険者同士よろしくな。蛙の死体はあんた達にやるよ。売れば10万エリスくらいにはなるからさ」

 

「いいんですか!!ありがとうございます!!」

 

頭を下げてお礼を言ってくるカズマ。礼儀正しいのはいい事だな。

 

「じゃあなカズマ。アクア。」

 

俺とソイホンは二人に背を向けて走りだす。そして一気に離れていきカズマ達の視界からは完全に消えた。

 

カズマサイド

 

「は、早えええええ!!おいアクア!!この世界の人間って皆あんな風になれるのか!!」

 

「そんな訳ないでしょう。カズマって本当に頭が幼稚園児ね。いい?確かにさっきの人達はものすごく強いみたいだけどあんな風になれるのは極々一部の人間だけよ。」

 

むかつく枕詞が聞こえたが無視しよう。だけどさっきの人達アニメの世界かってくらいすごかった。

 

俺もあんな風になれる特典選んでれば・・・・。クソ!!なんでこんな駄女神にしちまったんだ!!

 

「おいアクア。もう帰るぞ。蛙売って今晩のご飯代作らないといけないんだから。」

 

「えええ!これ全部運ぶの?」

 

「文句言わずにやれ!!」

 

俺の言葉に渋々従うアクア。まだ異世界に来たばかりだけど俺もあの人達みたいに頑張らなければ。

 

 

しかしこの先あのハクヤと名乗った人と共に歩む絶望を俺はまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






ソイホン

モデル BLEACH 砕蜂

ハクヤの仲間の一人。

詳しい説明はこの先で。
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