無限の剣を持つ男の異世界物語   作:ランホーク

10 / 25


10話です!


ゼロ

 

ハクヤサイド

 

俺とコジロウがソイホンにボコボコにされてから二週間が経った。

 

この二週間で起きた事をダイジェストでまとめるとまず一人でキャベツ狩りに参加していたマリーはギルドからの報酬で200万エリス稼いでいた。今年のキャベツは質が良くて一玉一万エリスで取引されたらしい。事実ギルドで出たキャベツ定食は信じられないくらいに美味しかった。クソ!!俺も参加しとけばよかった!!ちなみに今マリーはソイホンと一緒にエステマッサージというのを受けているらしい。

 

そしてあのダスティネスのお嬢様がついにある冒険者パーティーに入ったらしい。一応説明しとくと俺は彼女が小さい時に一度王都の晩餐会で会っているのだ。きっと彼女は忘れているだろうが俺ははっきりと覚えている。だが何故王国の懐刀と言われている大貴族の令嬢がこの街で冒険者などをやっているのかは不明だ。それにこの街ではダクネスという名前で通っているみたいだしな。一応マリーとソイホンにはそのことを伝えておいた。知らない内に粗相をしでかさないでほしいからな。でも二人共俺の言う事には半信半疑だった。信頼がないのかな?ぐすん。

 

フーリンは相変わらずバイトに勤しんでいる。毎月100万エリスは王都から振り込まれるだろうに。まあ俺には関係ないけどね。コジロウは王都から招集を掛けられて来週辺りに王都に向かうらしい。『首切り』の討伐だとさ。まあコジロウの他にも二人ほど招集されてるらしいし俺が出る幕でもないな。

 

そして俺は、

 

 

「あー暇だな」

 

「ハクヤ。お前昼間から飲んでんのかよ」

 

「ウルセーこの野郎。暇なんだよ」

 

ギルドで昼間っから安酒を食らってダラダラしていた。そんな俺を見たフーリンは呆れたような顔をしている。

 

「おい、もう空だぞ。次の酒持ってこい。」

 

机に突っ伏しながらフーリンに言うが、

 

「これでもう八杯目だぞ?つーかお前金あんのか?」

 

「ねえ」

 

「ねえじゃねーよゴラ!!なに無一文で酒飲んでだ!!」

 

ああ耳元で叫ばないで。キーンってする。

 

「だってしょうがねーだろ。最近いろいろあってお金全部使っちゃったんだお」

 

「使っちゃったんだおじゃねーよ!!銀行からおろしてこい!!」

 

「残念。残高ゼロ所持金ゼロ。質に入れられる物もゼ~ロ~」

 

「テメーぶっ飛ばされてーのか!!」

 

キレたのか俺の胸倉を掴んでくるフーリン。

 

「だってしゃあねーだろ。七武神の時の金はその当時にもう使い果たしたし。クエストで稼いだ金も半分は金のない子供達に寄付してるし残りは食費と雑費に全部使っちまってスッカラカンよ。」

 

「だからってなあ・・」

 

「ああもうわかったって。ツケで頼むよ。」

 

「く・・・ち!!今回だけだからな!!」

 

やっとフーリンは手を離してくれた。一応俺が言った事は全て事実。それをフーリンは知ってるからね。特別にツケで許してくれた。

 

「たく・・・ところでお前。七武神に戻る気はねーのか?」

 

「ない」

 

「即答かよ・・・」

 

そんな他愛もない事を話してた時、

 

「緊急!!緊急!!全ての冒険者は直ちに武装し街の正門に集まってください!!」

 

このギルドの受付をやっているルナさんが大声で言う。

 

「なんだ一体?」

 

「わかんね。だがちょうど暇だったんだ。俺も行くとするオロロロロロロロロロ!!!!」

 

「だああああ!!テメえええ!!吐いてんじゃねえええええええええ!!!」

 

 

ソイホンサイド

 

「あああ!!最高に気持ちよかったな!!」

 

「うん!!エステってあんなに気持ちよかったんだ!」

 

私とマリーは前から行きたいと思っていたエステマッサージを受けて来た所だ。体全身の筋肉をほぐされて力が漲ってくる!!

 

「「!!」」

 

私は感覚が鋭敏になっている所為か何かを感じ取った。

 

「ソイホンこれ!」

 

「マリーも気づいたか。この街の正門に何かいるな」

 

この気配・・・かなりの手練れだな。この街の冒険者だけじゃダメだ。

 

「私達も行こう。」

 

「うん!」

 

私とマリーは正門に駆け出した。

 

 

 

街の正門。

 

私達が正門に着いた時には何故かこの街のほとんどの冒険者が集まっていた。

 

 

「あれはただごとじゃねえ!」

 

誰かがそう言う。確かにただ事じゃないな。

 

「おいなんだよあいつ()めちゃくちゃ強そうだぞ!!」

 

確かに強そうなのが2人もいるな。

 

 

一人は上半身裸の金髪の中年男。露出された部分は鍛えに鍛え抜かれていて一目見ればその男が強者だという事を感じさせるほどの雰囲気を放っている。

 

もう一人は正確に言えば人間ではない。いや元人間と言った方がいいのか?アンデット。それもリッチーにならぶ最上位アンデットであるデュラハンだ。全身は漆黒の甲冑で纏いなんだか体を震わせている。

 

「下がっててくれ皆。」

 

「私達が相手をするわ」

 

私とマリーは自ら前へと出る。

 

「おお!!マリーとソイホンだ!!」

 

「この二人がいれば100人力だ!!」

 

「ハクヤはいないのか?」

 

「コジロウとクー・フーリンはどこだ!!」

 

他の冒険者が騒ぎ出したが私達は目の前の敵に集中する。

 

「俺たちはつい先日近くの城に越してきた魔王軍の者だ」

 

デュラハンが声を上げる。やはり魔王軍か。しかも近くの古城にいたやつら。

 

私とマリーは戦闘に備えて構える。何故かわからないがデュラハンの奴ずっと体を震わせている。寒いのかな?

 

「毎日毎日毎日毎日毎日毎日!!!!お、俺たちの城に爆裂魔法を放つ大馬鹿者は誰だあああああああああああああああああああああ!!!!」

 

そう叫んだデュラハンのバックには大きな雷が落ちてました。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。