無限の剣を持つ男の異世界物語   作:ランホーク

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20話です!


林檎

ハクヤサイド

 

「ではハクヤさん。お金は用意が出来たらでいいので」

 

「ああわかった。ありがとうウィズ。おかげで魔王軍の事をよく知れた。ありがとう」

 

「構いませんよ。」

 

そうにっこりと笑いながらウィズは病室を後にした。

 

ベッドに寝転がりながら机に置いてあった林檎を手に取り口に運ぶ。

 

「第十師団と第十二師団ねえ・・・・」

 

林檎を齧り咀嚼しながら俺は体に撒かれた包帯を少しづつ剥がすのであった。

 

 

 

 

マリーサイド

 

「いやあああああああ!!!何か来た!!何か来たんですけどおおおお!!」

 

アクアの叫びが湖に響き渡る。

 

「ブルーゲルアリゲーター。第五級指定モンスターに登録されているモンスターだ。」

 

ダクネスが湖に現れたモンスターの説明をする。ハーピーの事も知っていたしダクネスはモンスターに詳しいみたいだ。

 

「指定モンスター?なんだそれ?」

 

指定モンスターも知らないとは驚いた。カズマは本当に無知なんだね。

 

「カズマ。お前は何も知らないんだな」

 

ソイホンがゴミを見る目でカズマを見る。二度目ね。

 

「そう言う風に言われるとムカつくんだが!!!俺はこの街にはまだ来たばかりだからあまり世間一般常識とかには疎いんだ。」

 

地方出身なのかな?それでも七武神を知らないんだ。相当な田舎なんだろう。

 

「いやああああああああ!!変な音が鳴った!!!檻からしちゃいけない音が鳴ったんですけど!!」

 

アクアが入れられている檻の回りを囲うように現れたブルーゲルアリゲーターたちはアクアの檻をガジガジと噛んでいる。しかし檻は少し傷がつくだけで壊れる様子を見せない。

 

「仕方がない私が教えてあげよう。」

 

皆アクアの事助けに行く素振りすら見せないけどいいんだよねこれ?

 

ソイホンが腕を組み語り出した。

 

「危険指定モンスターっていうのはその名の通り国が危険であると定めたモンスターの事だ。階級は基本は1~5級まであって数字が若い程討伐が難しくなるんだ。」

 

「ブルーゲルアリゲーターは確か5級でしたよね?」

 

「そうだめぐみん。5級なら中級職の冒険者なら問題なく倒せるランクだな。ちなみにこの街で出会うモンスターは最高でも4級までだ。それ以上はもっと先の街に行かないと出会わないから安心しろ」

 

「ちなみに4級は経験を積んだ上級職がギリギリ倒せるくらいの強さかな。まあパーティー総出で行けば楽勝って感じだね。」

 

私がソイホンに続けて補足説明をする。・・・・ソイホンを倒したハーピーはどの階級なんだろう・・?

 

「この街なら初心者殺しとかか?」

 

「あれは5級でしょ。4級なら冬将軍とかじゃない?」

 

「ああ。確かに」

 

「いいいいいいいいやあああああああああああああ!!!!」

 

 

カズマサイド  4時間後

 

 

空に昇っていた太陽が西に傾き夕方と呼べる時間になった時。湖の浄化作業が終わったのか先ほどまでアクアの檻をこれでもかというほどに齧ったりしてたブルーゲルアリゲーター達はどこかに消えていた。

 

「おお!!水が綺麗だ!!」

 

「すごい綺麗だな。さっきまでは茶色と緑が混ざった色をしていたのに今では透明だ。」

 

「見てください!!魚が泳いでますよ!!」

 

ダクネス、ソイホン、めぐみんが綺麗になった水を掛け合いっこしているが俺とマリーはすぐにアクアの所へと向かった。

 

「おーいアクア。大丈夫か?」

 

「アクア?もうワニはいないよ?出ておいで」

 

俺とマリーは優しく声を掛けるがアクアは反応しない。

 

「・・・ヒッグ・・・・」

 

泣き出してしまったアクア。それはまでに怖かったのか。そして水遊びに飽きたのか、めぐみん達もアクアの檻の回りにやってきた。

 

「大丈夫ですかアクア?」

 

「顔が死んでるな。大丈夫かアクア」

 

皆声を掛けるが返事はない。

 

「なあアクア。皆で話し合ったのだが・・・今回の報酬は全てアクアの物ってなったんだ」

 

ダクネスが優しくそう言うと一瞬ピクっと反応するアクア。しかし顔は上げない。

 

「そうですよアクア!!50万エリス全てアクアのものですよ!!」

 

「そうだぞアクア。お前が浄化したんだ。報酬はお前が貰うのが筋ってものだ」

 

俺とマリーは顔を見合わせる。

 

「ダメだなこりゃ」

 

「そうだね」

 

今回のクエストは蛙の時と同じでまたアクアにトラウマを植え付けてしまったらしい。

 

 






次回新キャラ登場!
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