新キャラ登場!
わかる人はわかる
古城 三人称
「団長はいま何処に?」
「アクセルの公衆浴場に行ってくるって言ってたわよ」
古城のとある一室。
そこでベルディアとモネは話していた。
モネは人の姿に化けながら簡易型のベットに横たわっている。
きっとソイホンにやられた傷が思った以上に深かった為だろう。
腹には包帯を巻いておりベットのすぐ側に設置された机には薬草のような物が置かれていた。
ベルディアは看病するようにその簡易型ベットの隣に立ちながらモネを見る。
「やあ二人共♥今帰ったよ♥」
二人がいる部屋の扉が開かれモネとベルディアは同時に扉の方向に視線を向けた。
二人の視線の先には男がいた。
その男は一言で言えば道化のような恰好をしていた。
髪はピンクに近い赤色をしており、右目の下には星印。左目の下には雫の形をした刺青のような物をしている。
身長は190cmを超えており整った顔立ちをしている。切れ長な目に筋の通った鼻。小さめの顔に綺麗な白い肌。世の女性を虜にしそうな顔立ちだが服装が残念。
胸の部分には右側に♥左側に♠のマークが施されていて腰には腹巻のようなものを巻いておりファッションセンスを疑う。しかしムカつくことに顔がカッコいいので服のダサさを帳消しにしている。
「団長。モネ副団長は次の戦闘までに回復を見込めません。今度は俺だけで行ってきます。」
ベルディアは団長と呼んだ男と向き合いそう言う。
「ん~大丈夫なの?君一人で♠。君より強い人少なくとも二人はいるんでしょ?♦」
「ええ。俺はあいつらに言わなければならない事があるので。例え団長が止めたとしても俺は行きますよ」
ベルディアは自分の上司である目の前の男に強気な発言をする。
そしてそれを聞いた道化の男は当然怒る・・・・ことはなかった。
「良いね君のそのやる気♥ゾクゾクするよ♥」
嗤いながら道化の男は体を捩らせベルディアとモネをドン引きさせた。
「団長・・・その体を捩るのやめてくれない?」
横になりながらモネは道化の男・・・団長に抗議する。
部下思いの団長なのか部下の言われた通りに捩る動作をやめてモネを見た。
「モネ♥君は先に魔王城に帰るんだ♠」
その言葉にモネは神妙な顔つきになり団長に聞く。
「どうしてですか?」
モネは聞く。だが、
「そんなの僕じゃなくて彼に聞いてよ♠︎。」
「「彼?」」
モネとベルディアは同時に同じ言葉を発した。団長はそのまま扉の方を向く。
「魔王軍第四師団調査部隊副団長。ハーピーのモネ。お前は魔王城に戻ってもらう」
この部屋に新たな人物が姿を現した。
「さ、参謀総長!!」
ベルディアは手に持っていた自身の首をつい落としてしまうほどに驚いていた。
「ど、どうしてここに参謀総長が・・・?」
「師団長のこいつが俺を呼んだのだ」
「え?」
男は団長を見ながらベルディアにそう言う。
参謀総長と言われたこの男は20代前半くらいの見た目をしており上半身は長袖の白いコート。下半身は白い長ズボンを身に着けており腰にはどこにでも売っていそうな剣を携えていた。
容姿は虚ろな瞳に黒い髪。両目の下には真っ直ぐに伸びた長い線があり傍から見ると涙を流しているようにも見える。そして何より目に入るのは病的にまで白い肌。美とは少し違う白さだ。
「本当にこの街に奴がいるのだろうな」
男は団長に視線を向けて聞く。
「うん♥きっといるよ♦他にも王下七武神とかもいるからね♠こちらも少し戦力増やしたほうがいいと思うよ♥」
「その点はもう済ました。明日中にこの街に俺を含める増援を呼んである。」
「へえ♥それは誰を呼んだんだい♠」
「十二師団から。第二師団暗殺部隊第四席ジオヴェガ。第三師団特殊能力部隊副団長『魔術師』メディア。第九師団副団長殺人部隊『山風』カク。第六師団蹂躙部隊第三席エドラド・リオネス。」
「へえ♥君が選んだのかい♥?」
「違う。こいつらは自分で志願したのだ。手柄を立て八王に近づく為にな」
吐き捨てるように参謀総長と呼ばれた男は言った。
「八王・・・・・いいね♠」
団長は再び嗤う。
「そして八王から一人。志願したものがいた」
「「「!!?」」」
団長。モネ。ベルディアは驚きの表情を表にだし参謀総長に視線を向かせる。
「それは一体誰?」
モネは参謀総長に聞く。しかし、
「副団長モネ。お前はもうここでは戦わないつまりだ、これ以上お前が知る必要はない」
参謀総長はそう言いながらモネに近づき、ポケットから何かを取り出し見せた。
「転送玉だ。城の奴らには俺からすでに言ってある。副団長モネは負傷したため任務から離脱すると」
そしてモネは転送玉を受け取り暗い顔をしながら、
「そう。悪かったわね」
誰だかわかるかな?
ヒントは「心」