月兎と月夜の晩に   作:shima_calm

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あらすじ
隼はけがが治り
永遠亭で働くことになり
働き始めである日に永遠亭で働く少女
因幡てゐとあった
そして、てゐから仕事中に
見せたいものがあると引っ張られ
鈴仙と共にてゐに連れられるのだった


てゐの悪巧みに宝探し?

「ちょっとてゐ!どこまで行くのよ!」

「ふひひ!もう着くよ♪」

俺達はてゐに引っ張られ続けて

竹やぶの中を進んでいた

「け、結構遠かったけど…

ここどこなんだ?」

「いやぁ〜ここの倉庫にある宝があると

言われておりましてね♪

それで一緒に探そうかと♪」

「ちょっとてゐ今仕事中なのよ?

こんなことしてると師匠に……」

「え!?宝!!めっちゃ気になる!」

隼は鈴仙の言葉も聞かずに

てゐの言った宝という単語しか

耳に入っていなかった

「でしょ〜!だからお宝探しだー!」

「ちょっと二人とも!

早く戻らないと怒られ…」

「「出発だー!!!」」

もはや鈴仙の話に傾ける耳はなかった

「あっちょっと隼さん!

……もー!!どうなっても知らないんだから!」

 

───────1時間後────────

 

「ねぇ〜そっちあった〜?」

「いやまったく見当たらない」

あれから1時間は経っただろう

そして今更ながらの疑問に気付く

「あれ?そういえば宝って

どんな感じの形をしてる物なの?」

「へ!?」

不意をつかれたようにてゐが驚いて身動ぐ

すると、上に置いてた段ボールがてゐの頭上から

落ちてきた

「危ない!!!」

「へ?きゃあ!!」

間一髪のところで隼がてゐを庇った

「くっ!大丈夫かてゐ!」

「へ?あっうんありがとう…

でもあれくらいなら別に逃げれたけど…」

てゐが言い訳をしようとする。

「バカ!それでも守るに決まってるだろ!

幻想郷の皆に特殊な力があるのは

知ってるけど女の子なんだから!

自分のことをもっと大切にしろ!」

「は、はい」

「(な、なんだよこいつ

私らは別に平気なのに自ら怪我しに来るなんて

そっちのが馬鹿なんじゃないのか

で、でもなんでだろこの変な気持ち…)」

隼がてゐの安否を確認した後に

鈴仙が隼達の元へ来た

「二人とも!だ、大丈夫ですか!?」

「あぁこっちは大丈夫だ

体が丈夫でラッキーだったぜ♪」

「もう!私達にかっこつける暇があるなら

自分の体を大切にしてください!」

「お、おうwこりゃ言い返せんなw

ごめんごめんwてゐ大丈夫か?」

「へ?あ、あぁ大丈夫大丈夫」

3人の無事がわかって一安心したところで

また宝探しに戻る

 

──────────────────

 

てゐが言うには蒼く輝く剣があり

『蒼炎刀』というものがあるらしい

でもなにぶん古いから使えるかもわからない代物らしい

「なぁ?ほんとにあるのか?」

「そりゃあもちろん!

因幡の情報網をなめてもらっちゃ困るよ♪

あっそだ!見つけやすくするために

ほかの因幡達も呼んでくるよ〜♪

待っててね〜♪」

「え!?ちょっとてゐ!」

鈴仙がてゐを呼び止めようとする

しかし…

「すぐ戻ってくるからー!」

「あちゃ〜行っちゃったな」

「まったく…当の本人がいないと

なんにもわからないじゃない…」

「あははwまぁ戻ってくるまで

適当に休んでよっかw」

「そうですね…はぁ…」

鈴仙はだいぶ疲れ気味で

奥に置かれてる木材に腰掛けた

隼もその隣に座る

探し始めて1時間半の間鈴仙と隼は

一切休憩せずに探していて

しかも永遠亭の仕事を終わらせて

すぐにこっちの宝探しをしたので

もうクタクタなのである

「はぁ…にしても疲れたね

てゐっていつもあんな感じなの?」

「え、えぇ…ほんといつも悪ふざけばっかを

してて手を焼かされてますよ…

でもあの子の能力はとても強力なので

こちらもなかなか対抗するのが難しくて…」

鈴仙が疲れを隠すように苦笑いで応える

おそらくてゐの悪ふざけの的が鈴仙なのだろう

白い目で顔は笑ってるのになんとも疲れが

多そうな様子だ

「は、ははは…だいぶお疲れの様子だね」

「ほんとですよ…いつもいつも

落とし穴にはめられたりご飯の時も

お味噌汁にからしが入ってたりって…

隼さんも気をつけてくださいね!

あのバカ兎はなにをするかわかったもんじゃないんですから!」

「わ、わかったよw」

鈴仙が念に念を押したところで

隼との距離が近いことに気付く

「あっ!す、すみません…つい/////」

モジモジと身悶えて隼の顔を見ないようにする

当の隼といえば

「まぁてゐが何をしだすかわからないし

警戒はきちんとしておくよ

それにいつも悪ふざけをする側で

周りを見てない所もあるし

怪我がないようにちゃんと見ておかないと」

まったくもって鈴仙の様子には気が付いていなかった

やはりこの男は鈍感である。

 

──────────────────

 

しばらく無言な空間になり

なんとも気まずい状況になってしまう

「(う〜むどうしようかこの状況…

なにか打開策を講じねば…あっそう言えば…)」

「ねぇ鈴仙ちゃん1つ質問があるんだけど」

「はい?なんでしょうか?」

「そのさ、てゐの能力っていったいなんなんだ?

それに鈴仙ちゃんの能力も知らないし

幻想郷の人にはそれぞれ能力があるのは

知ってはいるけど具体的なものは

見たことがないからさ」

隼の質問に少しだけ考えてから

鈴仙は話を始めた

「えっとですね…言っても

伝わりずらいと思うので

少しだけ失礼しますね」

すると、鈴仙が隼と顔を合わせる

「危険ですのですぐやめますので」

「へ?いったいなに……!!」

(な、なんだこれ…急に感情の制御が…!!)

隼の様子がおかしくなったことに気づき

急いで鈴仙が目の色を変える

「す、すみません隼さん!!」

「はっ!も、戻った…今のはいったい…」

鈴仙が恐る恐る隼に話をする

「今のが私の力で『狂気を操る程度の能力』です」

「狂気を操る…程度?」

「はい、相手の感情の振幅を乱して

短気を通り越して狂気に変えてしまう力です」

「な、なるほど確かに危険だな

でもなんで程度なんだ?

狂気を操るって充分すごいものだし

そんな程度って言われるくらいのものじゃ

ないと思うんだけど」

隼は程度の意味がよくわからずに

その疑問を聞いてみた。

能力があるだけでもすごいことなのに

それを程度と表すのに違和感があった。

「えっとですね

程度とは物の度合いを測るものですよね?

要は私達の能力は度合いが決まっていまして

狂気と言っても別に私は相手の感情を

自在に操れるわけじゃないんです

相手を狂気に変えることが出来るだけで

それ以上のことは出来ない

それが程度と言われてる理由です」

「あ〜なるほどね

ありがとう鈴仙ちゃんよくわかったよ」

「いえそれほどでも♪」

二人は笑い合って場も和やかになってきていた

「あっそう言えば結局てゐの力ってなんなの?」

「あっ!そうでしたね!

てゐの力は『人間を幸福にする程度の能力』です」

「え!?なにそれ!?超すごいじゃん!?」

「はい、私や永遠亭の住人は妖怪なので

その能力は適応されないのですが

人間の患者様にはとても心強い能力なので

てゐの仕事は迷いの竹林の案内と

その患者に能力を使うことなんです」

「へぇ〜てゐって結構すごいやつだったんだな」

てゐの行動を見ている限りそのように見えなかった隼は

少してゐへの印象が変わったようだ

「ほんと意外と思いますよねw

でもあんまりそういうこと言ってると

てゐに怒られちゃいますよ♪」

「そ、それは勘弁だw

なにをされるかわからないからなw」

「そうですね♪」

二人は完全に打ち解けて

しばらく話が盛り上がって

宝探しのことなど忘れて話ふけってしまった

 

──────────────────

 

あれからしばらく経って

隼が疑問に思い始めた

「そう言えばさてゐ遅くないか?」

「え?あっそう言われてみれば…

因幡達を呼んだとしてもそんな時間は

かからないはずなのに…」

てゐが呼びに行って数十分は経ったであろう

彼女の戻りが遅いことに疑問を持ち始め

二人はなにか嫌な予感がした

「なんでしょうこの嫌な予感は…」

「俺もだ…ちょっと様子を見に行くか」

「そうですね

なにか企んでいる可能性もありますし」

その時、入口の方でなにか声がした

「あってゐが戻ってきたかな?」

「まったくここの戸締りはちゃんとしなさいと

あれほど言っておいたのに

後でてゐと鈴仙にはお仕置きね」

入口の方からは永琳の声がした

彼女は中にいる隼達のことに気が付かず

入口の扉を閉めてしまう

「へ!?ちょっと待って!

し、師匠!私達中にいるんです開けてください!」

しかし、二人の反応は遅く

永琳は永遠亭に帰っていった

「ちょ、ちょっとこれって…

閉じ込められちゃった?」

「そ、そのようですね……」

二人は倉庫に閉じ込められてしまった

灯りもなく暗闇の中の二人…

果たしてどうなるのか…

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