ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第10章 大規模救助要請

4月5日

 

小笠原諸島、硫黄島沖

 

この日も昨日と同じ演習が行われた。

 

空母大鳳、艦橋

 

龍之介「演習開始!」

 

空母大鳳から前回と同じスターズ隊及びライトニング隊、約40機が発艦した。

 

高千穂、艦橋

 

美由紀「演習開始!対空陣形展開!」

 

前回と同じ様に艦隊は、対空陣形を組む。

 

弁天、艦橋

 

弁天の通信主「対空陣形だそうです!」

 

真冬「よ~し!・・・今度こそ失敗しねえぞ!・・・各艦、陣形展開!!」

 

今度は、ブルーマメイドの艦艇もすむずに輪形陣を組む。

 

功「流石に昨日のが応えた見たいだな!」

 

真冬の後ろから功が見ていた。

 

さつま、CIC

 

さつまのレーダー主「敵機捕捉!?・・・機数40!」

 

前回と同様、警戒していたさつまの対空レーダーが40機の大編隊を捉えた。

 

高千穂、艦橋

 

美由紀「対空戦闘用意!」

 

対空戦闘の警報が鳴る。

 

その数分後

 

美由紀「回避行動!!各艦は、退避行動を取りながら迎撃せよ!」

 

前回と同様に高千穂やさつまなどのGフォースの艦艇は回避行動を取る。

 

しかし、スターズ隊とライトニング隊は、またもブルーマーメイドの艦艇に攻撃を仕掛けてきた。

 

弁天、艦橋

 

弁天のレーダー主「右舷9時方向から敵機!?」

 

攻撃隊は、弁天の左舷9時方向から攻撃を仕掛けてきた。

 

真冬「左舷に回避しろ!!」

 

真冬は、左舷に回避し様としたが

 

功「待て!」

 

それに功が待ったを掛けた。

 

真冬「何だ参謀!?」

 

功「これは、陽動作戦だ!!」

 

真冬「陽動作戦だって!?」

 

功「恐らく右舷から来る敵は、囮で・・・本命は、レーダーを搔い潜る為、水面擦れ擦れで向かってくる筈だ!!」

 

功は、敵の動きが陽動だと見抜き、本命は、レーダーを搔い潜る為、水面擦れ擦れで向かってくると真冬に進言する。

 

真冬「何?」

 

功「操舵主!急いで全速で回避するんだ!!」

 

弁天の操舵主「えっ!?」

 

功「早くしないか!!」

 

弁天の操舵主「は、はい!」

 

功の言う通りに前方に全速で回避した。

 

すると右舷から投下された爆弾が艦の後方に逸れた。

 

弁天の操舵主「はっ!?」

 

真冬「今のは・・・危なかった・・・」

 

敵の攻撃を回避した事に真冬達は驚愕する。

 

功「ぼさっとするな艦長!・・・砲術主は、速射砲と機銃で水面に弾幕を張れ!・・・操舵主は、その間にジグザグで回避するんだ!!」

 

『はい!』

 

功の指示通り、砲術主が主砲と機銃で水面に弾幕を張りながら、操舵主がジグザグで回避し、レーダーを搔い潜った敵機の攻撃を交わした。

 

真冬達は、功の咄嗟の指示で、この場を切り抜けた。

 

真冬「すげえぜ!!・・・参謀の判断が無かったら、あたしらは、今頃やられてたぜ!!」

 

真冬は、とっさの指示をした功を褒めるが

 

功「本当は・・・一か八かだった・・・」

 

如何やら功は、この指示は、一か八かの賭けだった様だ。

 

真冬「何だそっか!・・・参謀って言うから、あたしより頭が良いと思ってたが・・・案外普通なんだな・・・」

 

功「バカにするな!・・・これでも私は、君より10年上なんだ!」

 

真冬「わりぃわりぃ、今度酒を奢るからよ!」

 

功「それは、楽しみだ!」

 

2人は、何とも面白い状況で演習を続ける。

 

空母大鳳、艦橋

 

薫「今度は、上手くいった見たいですね!」

 

薫は、演習の結果が良好になってきた事に喜ぶ。

 

しかし

 

龍之介「ふん、これぐらい出来て、当然だ!」

 

薫「もう、素直じゃないんだから・・・」

 

それから2回も同じ訓練をし、昼ぐらいには、一時訓練を中止して、真冬達を白鳳艦橋に呼び押せ、白鳳の全力運転が行われた。

 

白鳳、艦橋

 

三郎「発進用意よし!」

 

次郎「よ~し、上昇!上昇!!」

 

左右のノズルが点火し、艦体は、海上から空中へと飛び上がった。

 

平賀「す、凄い!?」

 

福内「本当に空を飛んでる!?」

 

真冬「すげぇぜ!?」

 

飛んでいる事に真冬達は驚愕していた。

 

次郎「エンジン点火!!」

 

続いて、尾翼を広げ、メインエンジンと補助ロケットが点火する。

 

次郎「発進!」

 

白鳳は、空中をマッハ1で飛んだ。

 

福内「は、早い!?」

 

平賀「この前乗ったUH-1Gより速いわ!?」

 

龍之介「当たり前だ!!・・・この速さじゃ、もう戦闘機並だ!!」

 

平賀「えっ!?そう何ですか?」

 

龍之介「本当は、もっと速いんだが・・・今日は、訓練海域を回るだけだから、速力を絞ってるんだ。」

 

普通ならマッハ5出るが

 

今日は、訓練海域を回るだけなので、あえて出力を絞った。

 

薫「良かったね真冬!」

 

真冬「何がだよ?」

 

薫「だって真冬!・・・この前、ヘリに乗れなくって、駄々を捏ねたでしょ?」

 

この前、龍之介に居残りを命じられて、駄々を捏ねた事を言う。

 

真冬「ああ、そうだったな・・・」

 

何となく、思い出す真冬。

 

薫「もうこれで乗れたんだから、あんまり迷惑を掛けないでよ!」

 

真冬「分かってるよ!」

 

顔を丸くする真冬。

 

しかし、飛んでいる白鳳に乗れて、笑顔を露にする。

 

訓練海域を1周した後、白鳳の攻撃訓練が始まった。

 

三郎「ハイパーレーザ砲及び50mmバルカン砲攻撃準備よし!」

 

次郎「目標、岩礁!攻撃開始!!」

 

白鳳から、ハイパーレーザ砲及び50mmバルカン砲が連射され岩礁を吹っ飛ばす。

 

更に

 

次郎「フルメタルミサイル発射用意!」

 

三郎「目標ロック!」

 

次郎「発射!!」

 

白鳳からフルメタルミサイル1発が発射され、岩礁に命中したが、そのまま爆発しないで、更に後ろの岩礁にまで貫通した。

 

そして

 

次郎「よ~し、トドメだ!・・・ハイパーメ―サー砲発射用意!!」

 

白鳳の前方扉が開きハイパーメ―サー砲が発射準備をする。

 

三郎「ハイパーメ―サー砲、発射用意よし!」

 

次郎「発射!!」

 

ハイパーメ―サー砲から強力な光線が掃射され岩礁を一撃で木っ端微塵にする。

 

平賀「す、凄い!?」

 

福内「な、何て破壊力なの!?」

 

真冬「すげっ!!」

 

ハイパーメ―サー砲の破壊力に3人は、恐怖を露にした。

 

美由紀「これで秘密にしたい理由が分かったでしょう!・・・あの兵器は、余りにも強すぎるから・・・使い方を誤れば、この世界に破滅をもたらす悪魔の兵器にもなりうるの!」

 

福内「確かに、こんな兵器は、我々の手には、余る物ですね!」

 

平賀「そ、そうだね・・・」

 

もし、彼らを敵にしていたら如何なっていただろうか、福内と平賀は、恐怖に怯える。

 

真冬「何だか分かんねえが、余は危険な兵器だって事だろ!」

 

龍之介「流石真冬!単純な答えだな!」

 

真冬「それ褒めてんのか怪我してるのか?」

 

龍之介「俺的に褒めてるんだがな・・・」

 

『フフフ』

 

薫と平賀、福内が隅で笑っていた。

 

龍之介「じゃ次は・・・この艦隊のもう一つの戦力の航空攻撃を見せてやろう!!」

 

白鳳の訓練が終了して、次は、航空攻撃を真冬達に見せる。

 

龍之介「通信主!・・・上空のなのは機に航空攻撃の指示を出せ!!」

 

白鳳の通信主「了解!」

 

白鳳から上空に待機しているなのは機に攻撃指示が下る。

 

春乱、操縦席

 

なのは「准将からの攻撃命令!行くわよ!!」

 

攻撃指示が下り、なのは機が岩礁に向けて、突撃する。

 

なのは「目標ロックオン!・・・誘導弾投下!!」

 

なのは機から岩礁に向けて、500ポンド誘導爆弾2発が投下された。

 

投下された500ポンド誘導爆弾2発は、目標の岩礁に向かって降下、岩礁を吹っ飛ばした。

 

白鳳、艦橋

 

白鳳の通信主「岩礁への着弾を確認!」

 

龍之介「続けてミサイル攻撃!!」

 

誘導爆弾の着弾後、続いてミサイル攻撃を指示する。

 

春乱、操縦席

 

なのは「目標ロックオン!・・・ファイヤー!!」

 

又もなのは機から岩礁に向けて、93式空対艦誘導弾を発射した。

 

発射された93式空対艦誘導弾は、目標の岩礁に命中、岩礁を吹っ飛ばした。

 

白鳳、艦橋

 

『あっ・・・!?』

 

龍之介「これが航空攻撃だ!」

 

航空攻撃を見て、真冬達は言葉が出なくなる。

 

そんな時

 

白鳳の通信主「准将!?」

 

龍之介「如何した?」

 

白鳳の通信主「横須賀のブルーマーメイド本部より緊急入電です!!」

 

『!?』

 

突然、横須賀のブルーマーメイド庁舎から緊急入電が入ってきた。

 

龍之介「内容は?」

 

電文の内容は、救助要請であった。

 

内容によると、アメリカの大型豪華客船「オマハ号」がハワイの真珠湾から横須賀港に向かう途中、突然、低気圧に遭遇し暗礁に座礁した。

 

直ぐに横須賀からブルーマーメイドとホワイトドルフィンの救援部隊が出動しているが、時間が掛かる為、現場に一番近い龍之介達に救助を要請してきた。

 

功「如何しますか?」

 

龍之介「ん・・・」

 

救助に向かうか龍之介は悩む。

 

真冬「如何もこうもないだろう!!」

 

平賀「直ぐ救助に向かうべきです!!」

 

真冬達は、直ぐ救助に向かうよう龍之介に進言する。

 

薫「私も同感です!救助に行くべきです!!」

 

次郎「俺もだ!」

 

それに薫、次郎も同意するが

 

美由紀「待ちなさい!!」

 

『!?』

 

美由紀「准将!我々は、救助に行くべきではないと思います!!」

 

美由紀は、逆に救助に向かうのに反対する。

 

次郎「何故だ権藤中佐!?」

 

薫「理由を説明して下さい!!」

 

薫と次郎は、何故反対するのか問う。

 

美由紀「それは・・・相手がアメリカの客船だからよ!」

 

薫「それが如何したんですか?救助するのに性別なんて、要らないでしょ!」

 

美由紀「よく考えて見なさい!!・・・我々の事は・・・この世界では、極秘になっているのよ!・・・もし係われば、白鳳などの兵器の秘密がアメリカに漏れる恐れがあるわ!!」

 

アメリカの闇の恐ろしさを十分している美由紀は、この世界でも同じだと考えていた。

 

もし、我々の技術を獲得したアメリカが戦争を起こすかもしれない。

 

そうなれば我々の世界と同じになる。

 

美由紀は、恐れていた。

 

次郎「それは、買被りだろ!・・・第一、救助をしただけで・・・俺達の事が漏れる訳無いじゃないか?」

 

確かに救助しただけでは、漏れる事はない。

 

だが

 

美由紀「それでも何れは、アメリカから・・・あれは、何かと聞かれるわ!・・・もしそうなれば、永久に隠す事が出来なくなるのよ!」

 

美由紀は、もしアメリカからの追及を受けたら、Gフォースの事を永久に隠せなくなる。

 

そうなれば何れ自分達は、この世界に殺されるかもしれない。

 

美由紀は、反対し続ける。

 

薫「じゃ見捨てるんですか?・・・沢山の人を目の前で助けを待てるのに・・・」

 

美由紀「それもやもおえないわ!」

 

次郎「ふざけるな!!俺達にそんな事が出来る訳ないだろ!!」

 

薫「例え、秘密が知られても、目の前にいる大勢の人々を助ける事が人間としてするべき事じゃないんですか?」

 

例え、秘密が知られても、目の前にいる大勢の人々を放とける訳がない。

 

2人は、助けに行くべきだともう一度主張する。

 

だが、美由紀は、断固として、首を振らなかった。

 

真冬「もう良い!」

 

断固として、救助に向かうのを迷っている龍之介達に呆れた真冬は

 

真冬「私らだけでも救助に向かう!それが我々ブルーマーメイドの任務だからな!・・・行くぞお前ら!!」

 

『はい!』

 

自分達で救助に向かおうとする。

 

薫「待って真冬!私も一緒に行くわ!!」

 

次郎「俺も行くぜ!!」

 

薫と次郎も真冬達と一緒に行く事を決意する。

 

美由紀「待ちなさい2人共!!・・・勝手な行動は、許されないわよ!!・・・命令に従いなさい!!」

 

美由紀は、2人を止め様とするが

 

次郎「命令なんてクソくらいだ!!・・・俺達は、救助に向かう!!・・・行くぞ薫!!」

 

薫「うん!行こう次郎君!!」

 

2人は、命令に背き真冬達と共に救助に向かう。

 

命令に背く事は、厳罰に処される事を意味する。

 

2人は、それを重々承知で救助に向かう。

 

その時

 

龍之介「待て!」

 

龍之介が2人を止める。

 

次郎「止めないでください准将!!」

 

龍之介「誰が止めると言った・・・救助に向かうぞ!!」

 

何と龍之介は、2人に救助に向かうと告げる。

 

美由紀「えっ!?」

 

龍之介の思わぬ言葉に美由紀は驚愕し

 

次郎「い、今何と?」

 

龍之介「聞こえなかったか・・・俺達も救助に向かうって言ってんだ!!」

 

薫「はぁ・・・!」

 

龍之介の判断に薫は、笑顔を露にする。

 

美由紀「待って下さい准将!!・・・我々の秘密が国外に漏れる恐れが・・・」

 

龍之介「その時は、その時で宗谷監督官が何とかしてくれるだろ!」

 

美由紀「しかし!!」

 

龍之介「それに救助を要請しているのに無視する訳にもいかない!・・・俺達Gフォースの使命は、ゴジラから世界を守る事!・・・そして、民間人の救助もその一つだろう!」

 

美由紀「ん・・・」

 

功「中佐!・・・貴方の言いたい事は分かりますが、今は、すべき事をすべきなのでは?」

 

美由紀「ん・・・分かりました。」

 

すべき事をすべきの言葉に美由紀は、遂に承諾する。

 

龍之介「何をしている!・・・救助任務は、一刻を争うんだ!!・・・さっさと現場に向かうぞ!!」

 

『はい!』

 

龍之介の号令のもと、薫達は、急いで持ち場に戻る。

 

真冬「なあ、薫?」

 

薫「何?」

 

真冬「あいつにも良い所が有るんだな・・・見直したぜ!」

 

真冬は、龍之介の判断に感心した様だ。

 

次郎「そんなの当たり前だろ!!准将は、お前とは違うんだ!」

 

薫「もお次郎君たら、取り合えず頑張ろう真冬!!」

 

真冬「おう!」

 

こうして、Gフォース西部方面艦隊は、ブルーマーメイドの部隊と共に事故が起きている海域へと向かう事になった。

 

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