4月5日
Gフォース西部方面艦隊とブルーマーメイドの部隊は、事故海域へと急行していた。
救助に備え空母大鳳の艦載機は、救助に使うE-2G、UH-1G、SH-60G以外は、全て格納庫に収容し、機密補充の為、民間人の立ち入りを禁止、衛兵を立ったせた。
艦内食堂も重傷者の搬入に備え臨時処置室に変わった。
弁天、みくらもスキッパー隊や内火艇の準備及び重傷者の搬入に備える。
一方、白鳳の方はも機密補充の為、後方支援に回された。
次郎本人は嫌がっていたが、機密補充の命令が出た以上従うしかないと承諾した。
数時間後
空母大鳳、艦橋
薫「間もなく遭難海域に入ります!」
Gフォース西部方面艦隊とブルーマーメイドの部隊は、遭難海域へと足を踏み入れる。
はやて「目標を肉眼で確認!」
艦隊は、大型豪華客船オマハを肉眼で視認できる距離までたどり着く。
『!?』
龍之介達が見たのは、嵐の中暗礁に乗り上げ航行不能となったオマハの姿だった。
オマハは、暗礁に乗り上げ、船体は、左に傾き、甲板には、何百人もの人が救助を待っていた。
その状況は、龍之介達や真冬達も艦橋から視認した。
空母大鳳、艦橋
龍之介「準備でき次第、直ちに救助を開始せよ!」
オマハの乗員救助が開始され、弁天、みくらからスキッパー隊が空母大鳳からUH-1Gが出動した。他に海に流されている者がいないか確認する為、いずもの飛行船と空母大鳳のE-2GとSH-60Gが捜索に当たった。
UH-1G、機内
GF隊員「間もなく現場に到着します。」
UH-1Gがオマハの甲板の上空に到着し、なのは、フェイト達10人が甲板に降下した。
オマハ、甲板
なのは「ブルーマーメイドです!救助に来ました!!」
オマハの乗客「助かった!?」
フェイト「我々の指示に従ってください!!・・・先ず重傷者の方から乗せますので・・・」
一応、幼い子供や負傷者を優先にUH-1Gに乗せ、その間になのはとフェイト達は、艦内を捜索にあたった。
オマハ、船内
平賀「ブルーマーメイドです!!貴方々を救助に来ました!!」
一方、船外からも平賀達が内火艇でオマハに乗船、此方も重傷者を優先に内火艇に移す作業を開始、その間に他2人を率いて船内の捜索に当たった。
やがて
なのは「平賀さん!」
平賀「なのはさん!フェイトさん!」
救助隊は、上下から合流、共にオマハの船橋に向かう。
オマハ、船橋
平賀「ブルーマーメイドの安全監督室平賀二等監察官です!・・・唯今から船内確認に入ります!」
オマハ船長「船内には、まだ乗員が残っている模様です。」
なのは「被害状況は、如何なっていますか?」
オマハ船長「はい・・・」
船長が言うには、火災は起きていないが、暗礁に乗り上げた時に船底に亀裂が生じ、其処から浸水している。
また衝撃で電気系統が故障、排水ポンプが作動不能で排水不能に落ちいている。
その為、船底区画は保々浸水している。
居住区区画あたりとかは、まだ浸水していないが
時間の問題である。
乗客には、既に避難命令を出しているが、区画の奥深くに取り残されている者も居るという。
平賀「分かりました・・・これから捜索に当たります。」
なのは「二ってに別れましょ!・・・私と平賀さんは、船首方向の捜索するから、フェイトちゃんは船尾方向の捜索をお願い!」
フェイト「うん!脅つけてね、なのは!」
なのは「フェイトちゃんもね!」
なのはと平賀は、船首方向の捜索にフェイトと他2名が船尾方向の捜索に行く。
空母大鳳、艦橋
薫「現状は、如何なってるの?」
その頃、空母大鳳の艦橋では、薫が現場の状況を無線で確認していた。
GF隊員『甲板は、人で溢れていますが、避難は順調に進んでいます。』
薫「高町隊長とフェイト隊長は?」
GF隊員『平賀さん達ブルーマーメイド隊と合流し船内の捜索に行きました。』
薫「そう・・・・引き続き避難活動を続行して!」
GF隊員『了解!』
龍之介「代われ・・・山本だ!・・・船体の進水状況は如何なっている?」
GF隊員『船長とブルーマーメイドの救助隊の報告では・・・船底は、保々浸水しています・・・各所でも浸水が広がりつつあります。』
オマハにいるGF隊員から船体の被害状況を聞く。
龍之介「どのくらいは持つんだ?」
GF隊員『そんなに長くは、持たないかもしれません。』
龍之介「・・・引き続き避難活動を続行せよ!」
GF隊員『了解!』
龍之介は、通信を切る。
もしかして、大惨事になるかもしれない、そんな不安を抱くが
龍之介「通信主!・・・他の艦に救助作業を急ぐ様に伝えろ!!」
実「了解!」
それでも龍之介は、やれる事をやるしかない、例え大惨事になっても隊員達が無事に戻ってくる事を願って
はやて(なのはちゃん・・・フェイトちゃん・・・)
はやても艦橋でなのはとフェイトの無事を祈っていた。
オマハ、甲板
一方、救助作業が行われているオマハ甲板では
GF隊員「落ち着いてください!!順番に乗せますので如何か・・・」
オマハの乗客「何で、俺を乗せない!?」
GF隊員「慌てなくても乗せます!!」
オマハの乗客「早くしろよ!!」
GF隊員「押さないで下さい!!」
甲板に居た乗客は慌てふためいていたが、避難は順調に進んでおり、重症者やお子さんなどを優先にUH-1Gに乗せる。
満員になったUH-1Gは、上空に上がり、そのまま空母大鳳といずもに着艦し、艦内に収容し、またオマハに戻る。
ブルーマーメイドの方も数隻の内火艇でUH-1Gと共同して、船側の入り口から乗客を救助し、待機している弁天、みくら、浪速に収容された。
海に投げ出された乗客もE-2Gと飛行船が捜索し、見つけ次第、SH-60Gとスキッパー隊に連絡し救助をしてもらう。
Gフォースとブルーマーメイド、訓練はしていないが、雅に連携した救助作業である。
オマハ、船内
その頃、船首の捜索に行った平賀となのはは
平賀「早く上へ!・・・急いで下さい!!」
乗客を上へと平賀が誘導する。
なのは「もう、こっちには居ないね?」
なのはは、乗客が居ない事を確認する。
ピ・・・ピ・・・
その時、なのはの携帯無線機に連絡が入る。
フェイト『なのは!』
なのは「フェイトちゃん!如何したの?」
船尾方向の捜索に行ったフェイトからの通信だった。
フェイト「こっちの方は、保々避難が完了!」
なのは『了解!・・・こっちも保々終わり!・・・今から、そっちに戻るね!』
フェイト『ん!じゃ、甲板で合流ね!』
なのは「了解!」
なのはは、通信を切る。
なのは「平賀さん!・・・船尾方向の避難は、保々終了したとの事です!」
平賀「じゃ戻りましょ・・」
なのはと平賀が甲板に引き揚げようとした。
その時
なのは「ん!?」
突然、なのはが立ち止まった。
平賀「なのはさん如何したんですか?」
なのは「今声がしたんだけど・・・」
平賀「え?・・・何も聞こえませんけど・・・」
平賀には分からなかったが、なのはには聞こえていた。
なのは「ん・・・・やっぱり聞こえる・・・こっちの方から!」
なのはは、声がする奥の方へと向かう。
平賀「な、なのはさん!!」
なのは「先に行てって下さい!!直ぐ追い掛けますから・・・」
そう言って、なのはは、奥へと行ってしまう。
平賀は、仕方なく先に甲板に上がる。
オマハ、甲板
甲板では、乗客が既に各艦に収容され、最早半数しか残っている程で、それも最後のヘリに乗せる途中だった。
GF隊員「フェイト隊長!」
フェイト「こっちは、どお?」
GF隊員「乗客の収容は、これで最後です!!」
フェイト「そう・・・」
平賀「フェイトさん!」
フェイト「平賀さん!・・・あれ、なのはは?」
平賀「なのはさんは、後から追いかけるって、言って・・・」
フェイト「雅か!?まだ中に?」
平賀「はい!」
フェイト「ん・・・」
平賀から、なのはがまだ中に残っていると聞いて、フェイトは、不安そうになのはの帰りを待つ。
オマハ、船内
その頃、なのはは
なのは「何所にいるの?」
なのはは、声がする方向を必死に探していた。
なのは「何所?」
電気系統が破壊されている為、辺りが暗い、探すに困難を招じていたが、それでもなのはは、必死に探す。
少女「ママ・・・」
なのは「あっ!?」
すると通路の隅に小さいウサギのぬいぐるみを抱いた9歳の少女が蹲っていた。
少女「ん・・・」
少女に近寄る。
なのは「大丈夫!・・・怪我はない?」
少女「ママ・・・」
なのは「あっ!?」
少女は、怪我はないが、如何やら親と逸れたらしい。
少女「ママ・・・うわぁ・・・!!」
ママが居ない事に少女は、大泣きしてしまう。
なのは「ああ、ほら泣かないで・・・」
大鳴きする少女を何とか慰め様とする。
なのは「大丈夫だよ!・・・直ぐママに会えるから・・・泣かないで!」
なのはは、少女の頭を優しく撫でる。
少女「う・・う・・」
少女は、撫でられた成果、だんだん泣くのを止め、大人しくなった。
なのは「よ~し!・・・取り合えず此処から出ましょうね・・・安全な所まで一直線だから!!」
その時、大きな揺れが2人を襲った。
なのは「あっ!?」
少女「・・・」
なのはは、少女を抱いて、甲板へと急ぐ。
突如、オマハは大きな揺れと共に沈み始めた。
空母大鳳、艦橋
その状況は、空母大鳳の艦橋でも視認した。
薫「准将!?オマハが沈みます!!」
龍之介「各救助隊は、直ちに撤収しろ!!・・・急げ!!」
このままでは、救助隊が沈没に巻き込まれる。
龍之介は、直ちに救助隊の撤収命令を出す。
オマハ、甲板
GF隊員「フェイト隊長!平賀監察官!・・急いで下さい!!」
GF隊員がフェイトと平賀に急いで最後のヘリに乗るよう言う。
もう乗客も居ない、全て各艦に収容され、もう残っている者は居ない。
だが
フェイト「待って!!まだなのはが中に・・・」
なのはがまだ捜索から戻ってきていない。
このままなのはを置いてはいけない。
GF隊員「時間がありません!!」
平賀「彼女を置いてはいけない!!」
2人は、必死になのはの帰りを待つが、状況は更に悪化しており、最早待っていられない。
GF隊員「もう待てません!!早く乗って下さい!!」
フェイト「なのは・・・・」
最早諦めようとヘリに乗ろうとした。
その時
なのは「フェイトちゃん!!」
少女を抱いたなのはが走って戻ってきた。
フェイト「なのは!?」
平賀「なのはさん!?」
フェイトと平賀は、なのはが戻って来た事に少しホッとする。
GF隊員「何をしてるんです!!早くして下さい!!」
4人を急いで乗せる。
GF隊員「いいぞ!!出せ!!出せ!!」
なのは、フェイトと平賀、それに救助した少女を収容したUH-1Gは、急いでオマハの甲板から離れ安全空域へと上昇する。
安全空域へと上昇した後、オマハの船体は急激に左に横転し沈没した。
平賀「危なかった!?」
雅に危機一髪だった。
少しでも引き揚げが遅かったら、巻き添いを食っていた可能性大だった事に3人は唖然とする。
空母大鳳、艦橋
なのは『此方なのは!』
薫「なのはちゃん!?」
なのは『救助は無事に完了しました・・・唯今から帰還します。』
なのは達からの通信を聞いて、
はやて「良かった無事で!」
薫「はは・・・了解!」
薫は、喜びながら通信を切り
薫「准将!」
龍之介「・・・」
薫「高町隊長以下救助隊、全員無事です。」
救助隊の無事を龍之介に報告をする。
『!?』
報告を聞いて、艦橋は歓喜に沸く。
龍之介「そうか・・・ご苦労だった。」
しかし、龍之介は、あまり笑顔にはならなかった。
救助隊無事の報告は、弁天やみくらにも伝えられ、真冬と福内は大喜びした。
その後、ブルーマーメイドとホワイトドルフィンの救助隊が到着したが、やはり時間が掛かり、我々が救助を拒んでいたら、大惨事になっていただろう。
空母大鳳やその他の艦艇に収容されていたオマハの乗客は到着した救助艦に移された。
数時間後
乗客の移しが完了した後、Gフォース西部方面艦隊とブルーマーメイドの部隊は、横須賀へと帰還のとに着いた。