ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第21章 Gフォース危機一髪! 前編

9月5日

 

ブルーマーメイドフェスタ―が終わり、季節は、もう秋である。

 

国土交通省、国土保全委員会

 

この日、国土保全委員会では、深町国交相及びブルーマーメイドの真霜やホワイトドルフィンの邦夫、その他の幹部達が揃って、来年度の予算会議を開いていた。

 

会議は、どちらとも予算を譲らず意見は別れ、会議は難航した。

 

真霜は、今回の会議で航空機の開発と量産を幹部達に認めさせるべく挑んだ。

 

だが、幹部達は、オマハ号の遭難事件では、あれ程の活躍を見せた航空機には興味を示さなかった。

 

更に邦夫から「そんな補助見たいな玩具に予算を回す事は、金をゴミ箱に放り投げるのと同じ」だと言われ、開発と量産は、またしても先送りされ、結果は敗北であった。

 

敗北の結果に真霜は、腹が立ってならなかった。

 

それを見た邦夫は、嘲笑っていた。

 

国土交通省、大臣室

 

会議終了後、真霜は、深町に呼ばれ大臣室を訪れていた。

 

真霜「それは、如何いう事ですか!?」

 

真霜は、深町からとんでもない報を聞く。

 

深町「聞いた通りだ!・・・アメリカのキング大統領が我が総理にGフォースの白鳳などの最新技術を渡せと勧告してきた。」

 

何とアメリカの第45代大統領であるジョージ・キングが日本の第98代内閣総理大臣である田沼忠義にGフォースが所有する白鳳などの最新技術を渡せと勧告してきたのだ。

 

真霜「如何して、そんな事に?」

 

真霜は、何故そんな事になったのか理由を問う。

 

深町「如何やら・・・この前のオマハの救助をした時に向こうの諜報部員に見られたらしい・・・その情報を知ったキング大統領が我が総理に彼らの技術を渡せと言って来て、拒否すれば、断固たる処置に出ると脅された!!」

 

オマハの救助作戦の時、偶々乗り込んでいたアメリカの諜報部員が一部始終を目撃していた。

 

その情報は、キングの耳にも入り、CIAを使って、情報収集を行い。

 

Gフォースの存在や彼らの未知の技術を知った。

 

キングは、田沼にGフォースの白鳳や航空機などの最新技術を渡せと言ってきたのだ。

 

田沼もGフォースの事は、深町から聞いて知っており、拒否すれば国交や貿易などに制裁を加えると脅して来たのだ。

 

真霜「総理は、何と?」

 

真霜は、深町に田沼は、何と返答したか問う。

 

深町「まだ、返事はしていないが、当然、渡すだろう。」

 

深町は、田沼がまだ、返事はしていないが、既にGフォースの白鳳や航空機などの最新技術を渡す事を決めていると真霜に告げる。

 

真霜「しかし、そんな事したら、彼らが黙ってはいないでしょ!!」

 

深町「無論だ!・・・山本准将達は、自分達の技術が悪用されるのを一番恐れている・・・その為、何をするか分からない!」

 

確かにこれは、既に龍之介達と交わした技術交換の決まりに違反する行為だ。

 

だが、この事は、まだ、龍之介達は知らないが、何れ耳に入るだろう。

 

そうなれば何をするか、分からないだろう。

 

最悪の場合、彼らが敵になるかもしれない危険性がある。

 

航空機や光学兵器を持つ彼らと戦って勝てる見込みは薄い。

 

その事は、真霜や深町も重々承知している。

 

しかし、アメリカの要求にも逆らえない。

 

如何するか、判断が重く圧し掛かっていた。

 

深町「取り合えず総理の説得は、私が何とかする・・・君は、彼らがバカな事をしない様に抑えてくれないか?」

 

真霜「分かりました。」

 

真霜は、龍之介達を抑え様と大臣室を出るが

 

国土交通省、廊下

 

邦夫「深町国交相と何を話していたんだ?」

 

出た時に邦夫が待ち構えていた。

 

真霜「別に・・・貴方には、関係ないわ!!」

 

真霜はいつも通り、振り払って、その場を去ろうとするが

 

邦夫「どうせ奴らの技術の事だろ!」

 

それを聞いた途端、真霜の足が止まる。

 

真霜「如何してそれを?」

 

邦夫が何故それを知っているのか問う。

 

邦夫「おいおい!・・・俺は、政界にも顔が利く人間だ・・・そんな情報ぐらいは耳に入る。」

 

実は、邦夫の父親は、衆議院の議員で、息子である本人も政界に顔が利いている。

 

だから、その情報ぐらいは耳に入っていた。

 

真霜「・・・・」

 

邦夫「何なら、俺が助けても良いんだぜ!」

 

邦夫は、真霜に救いの手を差し伸べるが

 

真霜「お断りよ!貴方の助けなんていらないわ!!」

 

それに対して、真霜は、助けは要らないと断る。

 

助けを乞って、その条件として、許婚に戻れと言うのだろうと邦夫の魂胆が分かっていたからだ。

 

邦夫「相変わらず冷たいな!・・・だが、そんな事言っていられるかな?」

 

真霜(確かに・・・そんな事は言っていられない・・・でも、この男には、頼りたくない・・・如何すれば良いの?)

 

確かに邦夫の言う通り、そんな事は言ってはいられない。

 

かと言って、邦夫には頼りたくない。

 

でもこのままじゃ、龍之介達が危ない。

 

如何すれば良いのか、真霜は悩む。

 

小笠原沖

 

一方、龍之介達Gフォース西部方面艦隊は、小笠原沖で哨戒と訓練を行っていた。

 

上空

 

なのは「計器も異常ないし・・・今日も快調ね!」

 

小笠原上空をなのは機が飛んでいた。

 

なのは「此方なのは!・・・現在、時速マッハ1で順調に飛行中!・・・計器その他、異常なし!」

 

実『了解!・・・そのまま、後一回往復してから帰還してください!!』

 

なのは「了解!・・・よ~し、エンジン全開!!」

 

なのは、速度をマッハ3に上げる。

 

フェイト「なのは!・・・整備したばかりなんだから、あんまりスピードを上げると危ないよ!!」

 

後方からフェイト機が速度を上げてなのは機を追いかけていた。

 

なのは「大丈夫だよ!・・・班長が徹夜で整備した機だよ!・・・そう簡単に壊れないよ・・・」

 

フェイト「それは、分かってるんだけど・・・」

 

なのは「もう、心配症だな、フェイトちゃんは?」

 

フェイト「な、なのはだって、いつも危ない事ばかり・・・」

 

なのは「私は、隊長だよ!・・・いかなる任務でもこなさないと行けないんだから!!」

 

フェイト「私だって、隊長だけど・・・それ以上になのはの事が心配なんだから!!」

 

2人が無線で喧嘩をしていると

 

功『こら、2人共!・・・無線での私語は慎め!!』

 

『す、すいません。』

 

余りの無線での私語に功から怒られてしまった。

 

空母大鳳、艦橋

 

薫「准将!・・・なのは機及びフェイト機は、予定通り順調に飛行中!・・・機体及び計器類には、異常がないとの事です。」

 

龍之介「よろしい!・・・・事故やこれと言った事は特に起きていないな・・・」

 

薫「はい!・・・今のところ応援要請などは出ていません。」

 

龍之介「平和だな・・・事故や海賊の襲撃もない。」

 

薫「そうですね!でも油断は出来ないんじゃないの兄さん!」

 

龍之介「こら、任務中だぞ!・・・むやみに兄さんと呼ぶな薫!」

 

薫「何よ!自分だって、むやみに言ってるじゃないの!!」

 

龍之介「俺は、上官だから、良いんだ!」

 

薫「そんなの関係ないでしょう!!」

 

艦橋でも任務とは、全く関係ない事で喧嘩をする2人、だがそれを止める者がいた。

 

はやて「はい、はい、2人ともお楽しみのところ悪いんですが、そろそろ任務に戻りませんと行けないんじゃないんですか?」

 

『・・・・は~い』

 

2人は、顔を真っ赤にして戻る。

 

数時間後、なのは機とフェイト機が空母大鳳に無事に着艦する。

 

白鳳、艦橋

 

その光景は、随伴の白鳳の艦橋でも

 

次郎「良いね!・・・雅に艦載機が着艦するのは、光景な眺めだな!」

 

三郎「そうですか!・・・私には、いつもの同じ光景にしか思いませんけど・・・」

 

次郎「何で副長は、こう男のロマンを壊すんだ!」

 

三郎「そう言うキャラですから・・・」

 

次郎「それジョクか?・・・意味分からねえよ!」

 

その後、訓練と哨戒を終えたGフォース西部方面艦隊は、横須賀えと帰投する。

 

9月6日

 

横須賀ブルーマーメイド庁舎

 

横須賀に帰投した龍之介は、突然、真霜に呼ばれ、横須賀のブルーマーメイド庁舎を訪れていた。

 

横須賀ブルーマーメイド庁舎、真霜の執務室

 

真霜「どうぞ!」

 

龍之介「失礼する!」

 

横須賀のブルーマーメイド庁舎を訪れた龍之介は、そのまま真霜の執務室に入る。

 

龍之介「急に呼び出して、何だ!?」

 

龍之介は、突然の呼び出しの理由を問う。

 

真霜「いえ別に・・・唯、貴方達の任務に支障がないか、聞こうと思って!」

 

真霜は、例の件を龍之介には、隠しておこうと思ったが

 

龍之介「そんなの報告書を見れば分かることだろ?・・・態々呼ばなくても・・・」

 

真霜「でも、貴方の意見も直接聞きたいの!」

 

龍之介「ん・・・宗谷監督官!・・・良い加減、誤魔化すのを止めろ!」

 

真霜「私は、別に誤魔化してはいないわ!」

 

龍之介「俺を見くびるなよ!・・・その顔で誤魔化していないと言い切れるのか!?」

 

流石に龍之介には、真霜の考えはお見通しだった。

 

真霜「ん・・・・分かったわ・・・貴方に隠しても無駄のようね!」

 

真霜は、隠すのを止め

 

龍之介「何が合ったんだ?」

 

真霜「実は・・・」

 

龍之介に全てを打ち明けた。

 

龍之介「そうか!・・・そう言う事になっていたのか!?・・・いづれは、来るとは分かっていたが・・・」

 

真霜から事情を聞いて、龍之介もこんな事態が来る事は分かっていた。

 

龍之介「で、お前は如何するつもりだ?」

 

龍之介は、真霜の意見を問う。

 

真霜「私は、反対よ!あの技術を渡すのは!」

 

真霜も今回の不可解な要求には、反対していた。

 

龍之介「ふ~ん・・・口では、そう言いながら・・・本心では、俺達をアメリカに売りたくてウズウズしているんじゃないのか?」

 

だが、龍之介は、真霜を疑う。

 

真霜「違うわ!・・・私は、決して貴方達を見捨てる様な事はしない!!・・・どんな事をしても貴方達を守って見せる!!」

 

龍之介に嘘をついていると言われ、真霜は、怒りながら、反対してる事や守る事を本心だっと訴える。

 

龍之介「じょ、冗談だよ!・・・本気かどうか試しただけだ。」

 

龍之介もさっきのは、冗談で言った様だ。

 

真霜「もう・・・変な事言わないでよ!」

 

真霜は、不機嫌そうに答える。

 

龍之介「さ~て、如何するか?」

 

真霜「今は、深町国交相が総理を説得しているから、大丈夫だと思うけど・・・」

 

真霜は、深町が田沼を説得していると龍之介に言うが、成功するかどうかは、分からない。

 

なんせ日本の総理は、アメリカからお金を支援して貰っている為、そう簡単には、考えを変えられないだろう。

 

龍之介「それだけじゃ不足だろう?」

 

龍之介もその事は分かっていた。

 

真霜「じゃ如何すれば良いの?」

 

ならば如何するか

 

龍之介「ん・・・なら、俺を総理に会わせてくれ!」

 

真霜「えっ!?」

 

何と龍之介は、真霜に田沼と面会させろと言ってきた。

 

真霜「貴方!何を言ってるのか、分かっているの?」

 

龍之介「勿論分かっている!」

 

真霜「貴方見たいな、いち指揮官がそう簡単に総理に面会できる訳がないでしょう!!」

 

確かに田沼見たいな上級官僚にGフォースのいち指揮官である龍之介が面会できる訳が無い。

 

龍之介「だからこそ、お前に頼んでいるんだ宗谷監督官!・・・お前が深町国交相を通して、総理に面会を頼むんだ!!」

 

Gフォースのいち指揮官が面会できないのは、龍之介も分かっている。

 

だからこそ龍之介は、国土交通大臣であり、総理と面会できる深町に橋渡しをするよう真霜に頼んだ。

 

真霜「そんなの無理よ!」

 

真霜は、無理だと言うが

 

龍之介「それをやるんだ!!・・・もしこの技術がアメリカの手に渡れば、この世界は、俺達の世界と同じ戦争の渦に巻き込まれてしまう!!・・・そうなれば、日本は、真っ先にゴジラの脅威を受けるんだぞ!!・・・そうなってからでは、遅いんだ・・・頼む、宗谷監督官!!」

 

それでも龍之介は諦めず、真霜に必死に頼む。

 

真霜「ん・・・分かった・・・無理かもしれないけど何とかやって見るわ。」

 

龍之介の必死の頼みに真霜も折れ、総理と面会できるよう深町にお願いする事を龍之介に約束した。

 

龍之介「ありがとう宗谷監督官!」

 

画して、龍之介と田沼の面会が出来るように、真霜の裏工作が始まった。

 

横須賀基地

 

空母大鳳、会議室

 

横須賀のブルーマーメイド庁舎から戻った龍之介は、例の件を薫や他の幹部達に説明する。

 

次郎「如何いう事ですか?」

 

龍之介「聞いての通りだ!・・・日本政府が俺達が持つ白鳳や航空機などの技術をアメリカに渡すつもりだ!」

 

美由紀「やっぱり、そうなると思ったわ!!・・・あの宗谷監督官が其処まで守れるとは、思えなかったんですもの!」

 

例の件を聞いた美由紀は、真霜が守れるとは、最初から思っていなかった様だ。

 

薫「何でそんな事を言うんですか!!・・・宗谷監督官は、本当に私達を守ろうと必死で・・・」

 

それに対して、薫は、何でそんな事を言うんですかと美由紀に反論する。

 

美由紀「情が移し過ぎよ山本中佐!」

 

だが、美由紀は、真霜に情を移し過ぎだと逆に薫に反論する。

 

薫「私は、別に常が移した訳じゃありません!!・・・唯そう簡単に人を見ないでほしいと言ってるんです!!」

 

薫も負けずに反論するが

 

美由紀「中佐!・・・貴方は、どっちの人間なの?・・・ブルーマーメイド、それともGフォース?」

 

薫「それは・・・」

 

美由紀の言葉に薫は答えられなかった。

 

美由紀「答えられないのならGフォースにいる資格はないわ!!・・・今直ぐ辞めたら!・・・貴方見たいな人は?」

 

美由紀は、答えられない薫にGフォースにいる資格はないと告げる。

 

薫「はっ・・・・!?」

 

資格がないと言われ、薫は驚愕しながら落ち込む。

 

次郎「そんな言い方は無いんじゃないのか、権藤中佐!!」

 

それを見た次郎は、薫を庇うかの様に美由紀に反論する。

 

美由紀「何か、私の言い方に不服の様ね小沢中佐?」

 

次郎「ああ不服だね!・・・確かに薫は、優柔不断で直ぐには答えられない事もあるけど、それ以外にでも、がんばっているんだぞ、こいつは!!」

 

今まで薫は、准将が困ってる時に艦長として支えている。

 

それだけじゃない薫がいたからこそ、はやてやなのは達ががんばれるのだから

 

しかし

 

美由紀「そんなの何の意味もないわ!!」

 

次郎「何だと、この野郎!!」

 

美由紀の余りの無礼に、遂に次郎が切れ、美由紀に殴り掛かってきた。

 

薫「止めて次郎君!!」

 

それを薫とはやてが抑える。

 

次郎「離せ!!・・・この野郎には、1発分殴らない時が済まねえ・・・離せ!!」

 

薫「私の為に其処までしなくて良いから!!お願い止めて!!」

 

龍之介「止めろ!!」

 

2人の争いを龍之介は止める。

 

龍之介「話を最後まで聞け、馬鹿共!!」

 

2人は、争いを止めて、龍之介に注目する。

 

龍之介「今これを打開する為に、宗谷監督官が深町国交相を通して、総理と会談できるよう取り次いでいるところだ・・・その会談で俺は、何とか渡すのを辞めるよう説得するつもりだ!!」

 

龍之介は、真霜に頼んで田沼と会談できる様に取り計らっていると告げる。

 

『えっ!?』

 

それを聞いた薫と次郎、美由紀は驚愕する。

 

はやて「そないな事をして大丈夫なんでっか?・・・第一にそれで上手く行くんでっか?」

 

はやての言う通り、田沼と会談しても上手く行くかどうかは分からない。

 

龍之介「確かに、駄目かもしれない、だがやらないよりはましだろ!!」

 

美由紀「それで勝敗の見込みは、有るんですか?」

 

美由紀は、薫に見せた同じ目で龍之介に勝敗の見込みは有るのかと問う。

 

龍之介「正直のところ・・・無い!だが、成るより成るさ!!」

 

龍之介は、勝敗の見込みはないが、成るより成るさと告げる。

 

美由紀「ん・・・」

 

龍之介の言葉に美由紀は言い返せなかった。

 

その後、状況が回復するまで、隊員達は、停泊中の艦で過ごす事になった。

 

もし、何かあった時に素早く行動できる為である。

 

龍之介も薫も状況が回復するまで宗谷家に帰宅できない為、艦に残る事になった。

 

空母大鳳、艦橋デッキ

 

薫「何故、私は答えられなかったんだろう・・・」

 

薫は、美由紀から言われた時に、何故、直ぐに自分は、Gフォースですと言えなかったのか、自分に腹がったってならなかった。

 

そんな時

 

次郎「薫!」

 

薫「次郎君!?」

 

次郎がやって来た。

 

次郎「如何したんだ、こんな夜中に?」

 

薫「んん、別に!・・・次郎君は?」

 

次郎「俺は別に・・・唯、外の空気を吸いたかっただけで・・・」

 

本当は、嘘で美由紀に言われた薫が落ち込んでいないか、確かめに来た。

 

如何やら確かめてきて正解だった。

 

薫「ねえ、次郎君!」

 

次郎「何だ薫?」

 

薫「私は、やっぱりGフォースとして失格なのかな?」

 

次郎「はぁ~?お前、何言ってんだよ!?」

 

薫「だって私は、あの時、適切な判断ができなかった・・・やっぱり私は、兄さん見たいな人間にはなれないかも・・・」

 

次郎「ん・・・」

 

如何やら、薫は、自信を失ってる様だ。

 

こんな時は、特効薬が必要だ。

 

次郎「おい、薫!」

 

薫「イタ!?」

 

次郎は、薫のおでこにデコピンを一撃加えた。

 

薫「なっ、何するのよ!?」

 

おでこにデコピンをくらい、薫は困惑する。

 

次郎「バ~カ!・・・お前みたいな奴が、そう簡単に准将にはなれねよ!・・・第一器が全然違うし!」

 

次郎に馬鹿にされる

 

薫「如何いう意味よそれ?」

 

次郎「言葉道理だよ!・・・准将と違って、お前は運が良いし、何より頼りになる!・・・それにあぶなっかし所も少しあるしな・・・」

 

次郎本人は、馬鹿にしているつもりで慰めているんだろう。

 

薫「次郎君!・・・私を慰めているの?」

 

薫にも次郎が慰めている事が分かり、表情を変える。

 

次郎「上手く言えないけど・・・薫は、他の事で頼りになっていると思うぞ・・・マジで!」

 

薫「ありがとう!・・・・私頑張って見る!」

 

次郎の言葉に元気を取り戻した薫は、部屋へと戻っていた。

 

次郎「はぁ・・・全く!・・・ああ言うところは、昔から代わってねんだから・・・まあ、俺も昔は副長として、艦長だったあいつといつも対立してたから言えねえけど・・・」

 

次郎も学生時代は、薫と同じ駆逐艦そよかぜで副長として、配属された経歴がある。

 

その為、薫については、いつも対立しながら手を焼いている。

 

例えば、救助活動の時、薫が先ばして、勝手な事をする為、副長である次郎が「俺が行くと言って」自分が出る。

 

雅に対立しながら支えている様なものだ。

 

だが、それで薫にいつも心配を掛けている。

 

次郎「薫も、もう大丈夫だし、准将の方も何とかなるだろう・・・ん!?」

 

次郎が考えていると突然薫が戻ってきて

 

薫「ありがとう次郎君!・・・チュー!」

 

次郎に迫り、次郎の唇を奪う。

 

次郎「えっ・・・・」

 

薫「おやすみ!!」

 

薫は、元気に部屋に戻る。

 

次郎「ふひ・・・・」

 

突然、薫にキスされて、デレてしまう次郎。

 

空母大鳳、炊飯所兼食堂室

 

ヴィヴィオ「ママ!!」

 

なのはとフェイト、はやてが夕食を取っていると、寮に居る筈のヴィヴィオが目の前にいた。

 

なのは「ヴィヴィオ!?」

 

なのはとフェイト、はやては、ヴィヴィオに近づき

 

はやて「何で此処に?」

 

愛奈「御免なさい、なのはさん、フェイトさん!!」

 

ヴィヴィオの後ろには、寮母の愛奈さんや平賀と福内までがいた。

 

なのは「愛奈さん、それに平賀さんと福内さんまで・・・」

 

愛奈「この子が如何してもママに会いたいて、言うんで・・・」

 

如何やら、なのは達が帰れないと寮母の愛奈さんが電話を貰った時、それを聞いたヴィヴィオが駄々をこねて、態々、こんな所まで連れて来てくれた様だ。

 

なのは「もう駄目だよヴィヴィオ!!愛奈さんに我ままを言っちゃ!」

 

ヴィヴィオ「御免なさい。」

 

我まま言った事を謝るヴィヴィオ。

 

フェイト「仕方がないよ!・・・なのはは、ブルーマーメイドフェスタ―以来、出撃する事が多くなてるし、それに今日は、帰れると思ったら、急に帰れなくなってしまたんだから・・・」

 

はやて「ヴィヴィオが我ままを言うのは、無理ないよ!」

 

なのは「あっそっか、御免ねヴィヴィオ!!帰れなくて、でも会いに来てくれて、嬉しいよ!」

 

なのはは、嬉しそうにヴィヴィオを抱きしめる。

 

何だかんだ言って、なのはもヴィヴィオに会いたかったのだ。

 

はやて「で、平賀さんと福内さんは、何で此処に?」

 

平賀「私達は、宗谷監督官の命令で貴方達の監視を命じられました。」

 

一方の平賀と福内は、真霜の命令で龍之介達がバカな事をしてないか監視に来ていて、その途中で愛奈さんと会った様だ。

 

フェイト「それは、ご苦労様です。」

 

なのは「そうだヴィヴィオ、夕食まだでしょ、食べる?」

 

ヴィヴィオ「うん!」

 

なのは「平賀さん達も如何です?」

 

平賀「では、お言葉に甘えて・・・」

 

はやて「と言っても・・・今日は、当番が料理長ですから・・・出されるのは、中華料理だけですさかい、いた!?」

 

いきなりおたまで叩かれる。

 

俊秋「そげん言うなら食うな!このちびダヌキめ!」

 

おたまで叩いたのは、主計科長兼料理長の俊秋であった。

 

はやて「あっ、料理長!?」

 

俊秋「全く!・・・俺が中華料理しか作れねから文句を言う・・・あんたらも飯を食いたいんなら、文句を言うんじゃねえぞ!!」

 

『は、はい!』

 

俊秋に睨まれ平賀と福内は、生きてる心地がしなくなる。

 

愛奈「あの、よろしければ私が作りましょうか?」

 

愛奈さんが代わりに料理を作ると言う。

 

俊秋「何、あんたが?」

 

はやて「それ良いかも!・・・こう料理長の時は、いつも中華料理だから、愛奈さんが作ってくれれば、皆喜び・・・・」

 

俊秋「何だ!・・・俺の飯より、この女の飯が食いたいだ?・・・お前、俺に喧嘩売る気か!!」

 

愛奈「べ、別に喧嘩を売ってるんでは・・・」

 

そんな時

 

GF隊員『俺も食いたい』

 

GF隊員『私も』

 

食堂室から愛奈さんの料理が食べたいとGF隊員達の声が聞こえてきた。

 

俊秋「お前ら俺を裏切るのか?」

 

GF隊員達の声に怒りを露にする俊秋。

 

ギャオ、ギャオ

 

GF隊員達と俊秋は、既に戦闘モードに移行していた。

 

美由紀「何をやってるの、貴方達!!」

 

それを止めたのは、美由紀だった。

 

俊秋「ご、権藤中佐、い、いられたのですか?」

 

機嫌が悪そうな美由紀を見て、桐野とGF隊員達はビビてしまう。

 

美由紀「全く我々の技術が悪用されるという瀬戸際なのに、貴方達は・・・」

 

俊秋「も、もうし訳ありません!!」

 

美由紀「貴方達もこんな時に監視とは、ご苦労な事ね!」

 

『・・・・』

 

機嫌が悪い美由紀に平賀と福内は何も言えなかった。

 

平賀「随分機嫌が悪いんですね・・・権藤中佐は?」

 

フェイト「仕方ないですよ!・・・今回の件で裏切られたんで、気が立ってるんです。・・・さっきは、薫先輩や次郎君ともやりやってましたし・・・」

 

平賀「そうなんですか?」

 

福内「取り合えず如何します。」

 

俊秋「仕方ない、あんたに半分手伝って貰うぞ!!」

 

愛奈「良いんですか?」

 

俊秋「これ以上、中佐の機嫌を損ねたくないからな・・・」

 

結局、愛奈さんが俊秋の代わりに作る事になり、GF隊員達は、喜びながら食う。

 

それを見た俊秋は、その後、愛奈さんをスカウトしたが寮の仕事やヴィヴィオの面倒を見る仕事もある為、あっさり断られた。

 

空母大鳳、会議室

 

慶介「そうですか・・・私がいない間にそんな事に・・・」

 

海上安全整備局の設備研究課から戻ってきた慶介は、龍之介から事態を聞き唖然とする。

 

龍之介「すまない矢野さん!・・・俺の考えが甘かったばかりに貴方に不可解な思いをさせる事に・・・」

 

この事態で一番危ないのがGフォースの技術部にいた慶介でもあり、彼にとっては、辛い目に合わせてしまう事に龍之介は深く頭を下げる。

 

慶介「頭を上げてください!!・・・こうなる事は分かっていました・・・だが、私は、悪魔にはならない!!・・・悪魔になるぐらいなら死んだ方がましだ!!」

 

功「待ってください矢野主任!!・・・まだ望みは有ります!」

 

慶介「それは、如何いう事ですか?」

 

功は、慶介に龍之介が直接総理を説得すると説明した。

 

慶介「それで上手く行けるのですか?・・・相手は、この国の最高指導者何ですよ!」

 

龍之介「本当のところ上手く行くかは、分からない・・・だが、誰かがやらないと・・・この世界の滅びの結末を作ってしまう・・・そうなっては、俺達は、何れこの世界から殺される運命になるかも知れない!!」

 

龍之介が言う様に、この世界では、龍之介達は、単なるイレギュラーにしかすぎない。

 

もしこの世界の方針に反する事をすれば、この世界から抹殺されてしまう。

 

龍之介「だから、この事は、俺に任せてくれないか矢野主任?」

 

慶介「ん・・・・分かりました・・・私は、GF隊員ではありませんが・・・この世界では、貴方達と共に行動している身!・・・何所へなりとも貴方に従いましょう!!」

 

こうして、Gフォースの命運は、龍之介に委ねられる事になった。

 

 

 

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