ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第22章 Gフォース危機一髪! 後編

9月9日

 

首相官邸、廊下

 

龍之介「遂に此処まで来たか!」

 

真霜「ええ!」

 

龍之介と真霜は、首相官邸の廊下を歩いていた。

 

真霜「私に感謝しなさい!!・・・あの後、総理に面会できる様・・・深町国交相を説得するのにどれだけ大変だったか!」

 

真霜は、龍之介に頼まれた後、龍之介が田沼と面会できる様に深町に取り次いだ。

 

深町は反対したが、真霜は屈せずに説得を続け、深町は、それに折れ、田沼と面会できる様、取り計らう事を真霜に約束した。

 

それから数日後、深町から田沼が自ら龍之介に面会したいと言って来て、真霜は、龍之介を伴い、田沼がいる首相官邸にやって来たのだ。

 

龍之介「宗谷監督官には感謝している。」

 

龍之介は、真霜に感謝する。

 

真霜「で!・・・総理に会って、何か良い策は有るの?」

 

真霜は、龍之介に田沼を説得できる策が有るのか問う。

 

龍之介「特にない!・・・だが、何とかなるさ!!」

 

それに対して、龍之介は、何とかなるさと答える。

 

真霜「何それ!?・・・そんなので大丈夫なのかしら・・・」

 

それを聞いた真霜は、呆れながら心配する。

 

龍之介「ところで、宗谷監督官は、何で一緒に来るんだ?」

 

龍之介は、何故、真霜が一緒に来るのか問う。

 

真霜「私は、貴方が総理に無礼を働かない様に監視しないといけないから!」

 

真霜は、龍之介が田沼に何かしない様に監視する為について来た様だ。

 

龍之介「そいつは、ご苦労さま・・・」

 

真霜「その言い方、ムカつくわね!」

 

真霜は、龍之介の言い方にムカつきながら、龍之介と共に田沼のもとへと向かう。

 

横須賀基地

 

空母大鳳、会議室

 

一方、龍之介と真霜が首相官邸を訪れている頃、空母大鳳の会議室では、薫達が如何なるか、行く末を見守っていた。

 

薫「もうにい、じゃなくて准将と宗谷監督官は、今頃もう着いているだろうか?」

 

コーヒーを継ぎながら、薫は、考えていた。

 

福内「ええ、大体そうだと思います。」

 

薫が入れたコーヒーを飲みながら福内は答える。

 

Gフォースの命運が決まろうとしているのに薫や功は落ち着いていた。

 

しかし落ち着かない奴もいた。

 

次郎「ん・・・」

 

次郎である。

 

会談の結果が気になって、しょうがなく室内をウロウロしていた。

 

功「おい小沢!・・・そうウロウロするな!・・・まるで動物園の猿だぞ!!」

 

次郎「だって、如何なるか気になって、しょうがないんだよ!!」

 

功「別に如何なろうと我々は、准将に着いて行くだけで、あまり変わりない!」

 

例え状況が如何なろうと隊員達は、龍之介に忠実である事に変わりは無い。

 

次郎「そうだよな!」

 

功の言葉にようやく落ち着きを取り戻したが

 

功「だが、一番気掛かりなのが・・・」

 

功は、もし会談が決裂すれば一番危うくなるのが慶介の身柄である。

 

慶介「分かっています。」

 

次郎「すいませんね矢野主任!・・・准将の命令で!・・・主任がバカな事をしない様に見張るよう命令されたので・・・」

 

もし説得が上手くいかなければ、田沼は、慶介を必ず引き渡せと要求してくるだろう。

 

それは、慶介も分かっていた。

 

もし、そうなれば彼は、必ず自殺するだろう。

 

そうならない様に龍之介が次郎と功に慶介を見張るよう命じた。

 

平賀「あの!・・・何でそんなに技術を渡すのを拒むのですか?・・・アメリカは友好国ですよ!・・・そう簡単に悪用する事はないと思うんですけど・・・」

 

慶介「甘いな平賀さん!・・・人間とは、恐ろしい生き物だ・・・自分の良くの為なら平気で悪魔にもなる・・・それが友人でもな・・・」

 

慶介の言う通り、人間は、欲深くて、恐ろしい生き物。

 

自分の欲の為なら平気で人を裏切りやすい。

 

功「取り合えず何としても成功して貰わないと・・・もしアメリカに渡せば他の国も欲しいと要求するだろう・・・そうなれば、こっちの世界と同じ東西冷戦が起きるかもしれない!」

 

功は、向こうの世界で起きた44年間の東西冷戦が起きるかもしれないと恐れる。

 

次郎「冷戦か!・・・15年前のゴジラ戦だけは、避けたいな・・・」

 

薫「はっ!?」

 

バギーン

 

次郎の言葉を聞いて、ついコーヒカップを地面に落としてしまい、更に震えが止まらなくなってしまった。

 

薫「あ・・・」

 

震えている薫の側に平賀が心配そうに寄ってきた。

 

平賀「如何したんですか薫さん!?顔色悪いですよ!」

 

薫「だ、大丈夫!」

 

次郎「あっ!?悪い薫!・・・この事は、言わない約束だったな・・・御免!」

 

薫「良いよ次郎君!気にしてないから・・・・私、ちょっと外に出ているから・・・」

 

次郎「薫・・・」

 

薫は、気分を落ち着かせる為、外に出っていた。

 

次郎も後を追う様に出ていった。

 

平賀「如何したんですか、薫さんは・・・」

 

功「無理もない・・・彼女にとっては、15年前のゴジラ襲撃は、思い出したくない出来事だからな・・・」

 

15年前に起きった第2次ゴジラ戦は、薫にとっては、辛い記憶しかない。

 

それは、幹部の皆も知っていた。

 

第2次ゴジラ戦の戦闘は、雅に最初のゴジラ戦以上の壮絶な戦いであった。

 

核の恐怖

 

核が生み出した怪獣

 

人類は、その恐怖に怯えながらひたすら戦うしかなかった。

 

それがこの世界で再び起き様としている。

 

止めなければならない。

 

何としても

 

 

首相官邸、応接室

 

その頃、龍之介と真霜は、遂に田沼がいる応接室に入ろうとしていた。

 

コン、コン

 

真霜は、応接室のドアをノックする。

 

田沼「入れ!」

 

田沼が入室の許可を出し

 

真霜「失礼します!!・・・あっ!?」

 

龍之介「ん?」

 

真霜と龍之介は、応接室に入ると、応接室には、田沼の他に深町もいた事に驚く。

 

真霜「深町国交相!?」

 

深町「やあ、宗谷監督官!!」

 

真霜「何故此処に?」

 

真霜は、深町が何故此処にいるのか問う。

 

田沼「深町国交相も君等の話を聞きたいそうだから、私が許可した。」

 

深町も龍之介と田沼の会談が如何なるか見たいので、田沼にお願いして、参加を認めさせた。

 

田沼「で、君が例の?」

 

田沼が龍之介に視線を向ける。

 

龍之介「初めまして総理!!・・・Gフォース西部方面艦隊の山本龍之介准将と申します。」

 

総理「あの艦隊を率いる指揮官がどんな人か、一度会って見たかったよ!・・・会えて光栄だよ山本准将!!・・・私が総理の田沼忠義だ!!」

 

龍之介と田沼は、お互いに自己紹介をする。

 

龍之介「恐れ入ります!・・・私もこの国の最高責任者に会えて、嬉しいです!!」

 

田沼「で、貴重な時間を削って、私に話とは、何だね山本准将?」

 

田沼は、早速、龍之介に今日訪ねた理由を問う。

 

龍之介「では、率直に申し上げます!!・・・総理!・・・貴方は、我々がブルーマーメイドに提供する技術をアメリカに黙って渡そうとしている・・・しかも、我々が禁じている技術までも渡そうとしている・・・違いますか?」

 

龍之介は、田沼に何故、白鳳や航空機などの技術を無断でアメリカに渡すのか問う。

 

田沼「君の言う通りだ!!・・・だが、我々は、アメリカには、逆らえない!!・・・もし、拒めば、当然制裁などの圧力を掛けてくるだろう・・・それだけじゃない、国交断絶もあり得る・・・そうなれば、長年の平和も無になるだろう・・・資源の大半を依存している我が国には、到底勝ち目がない!」

 

それに対して、田沼は、資源の大半をアメリカに依存している我が国に逆らう事は出来ないと答える。

 

田沼の言う通り、龍之介の世界と同じ日本の資源の殆んどは、輸入に頼っている。

 

唯、違うのは、アメリカに勝った勝利国じゃない事である。

 

この世界では、世界大戦が無かった為、日本は、勝利国ではなく

 

唯のアメリカの同盟国である。

 

従って、アメリカが渡せと要求したら、無条件で渡さなければならない。

 

渡さなければ制裁などの圧力を掛けてくる。

 

それだけじゃない、国交断絶もあり得る。

 

そうなれば長年の平和も無になるだろう。

 

そう思い仕方なく渡す事に同意してしまったらしい。

 

龍之介「だから、それよりも!・・・我々の技術を大人しく渡してしまえば解決できると?」

 

田沼「その通りだ!!・・・それに向こうの大統領がそうしてくれるのならば・・・今掛けている関税を下げる事や来年度にブルーマーメイド、ホワイトドルフィンに配備する最新鋭の戦闘艦を唯で譲ってくれるとまで約束しているのだ!」

 

何と、技術を渡す代わりに裏取引までしていた事を龍之介や真霜に暴露した。

 

更にブルーマーメイドとホワイトドルフィンに来年度、購入する筈だった最新鋭の艦を無償で提供すると言ってきた。

 

真霜「お待ち下さい総理!!・・・それではまるで!・・・私達が、その欲しさに要求を呑んだと言う事ですか!?」

 

関税を下げる事や来年度にブルーマーメイドとホワイトドルフィンに配備する最新鋭の戦闘艦を唯で譲ってくれる裏取引を聞いて真霜は激怒した。

 

田沼「その通りだよ宗谷一等監督官!・・・アメリカが我が国に掛けている関税は、通常の50%も上がっている・・・このままでは、牛肉や鉄鉱石などの資源を他国からの輸入に頼らないといけなくなる・・・それよりも、技術を大人しく渡してしまう方が安いものだ・・・それにブルーマーメイド、ホワイトドルフィンに配備する最新鋭の戦闘艦は、コストが高い!・・・唯で譲るなら、君等にとっては、良い事だろう?」

 

真霜「それでは私達は、唯の武器商人ではありませんか!!・・・私は、ブルーマーメイドとして、彼らや彼らの技術を手放す事はできません!!」

 

真霜も来年度にブルーマーメイドとホワイトドルフィンに配備する最新鋭の戦闘艦は、手が出る程、欲しかった。

 

だが、その代わりに龍之介達を売るなんて、そんな真似は、自分自身であるブルーマーメイドの理に反するおこないだ。

 

そんな事をすれば、母である真雪を失望させてしまう。

 

真雪だけじゃない宗谷家の名に傷が付く。

 

真霜は、断じて反対する。

 

田沼「では、君は、これを断れと言うのか?・・・この様な美味い話を・・・」

 

反対する真霜に田沼は、この話を断るのかと問う。

 

真霜「そ、それは・・・」

 

それに対して、真霜は、答えられなくなる。

 

田沼「山本准将!・・・如何か、この日本を救うと思って、我々に協力してくれないか?・・・協力すれば、貴官達の身柄の安全は保証するし、総理として何でも与えるつもりだ!」

 

田沼は、龍之介達を何としても協力させ様とした。

 

協力すれば龍之介達の身柄は保証すると言うが

 

どうせ嘘だと言う事は、龍之介は分かっていた。

 

ならば選択は、一つのみ

 

龍之介「お断りだね!!」

 

龍之介は、あっさりと田沼の申し出を断る。

 

田沼「何だと!?」

 

龍之介が断った事により、田沼の顔色が変わる。

 

深町「何と!?」

 

真霜「えっ!?」

 

田沼の要求を蹴った事に深町と真霜は驚く。

 

龍之介「総理!!・・・あんたは、国の為に協力しろと言ってるが・・・結局は、自分の利益の為にしか考えていない!!・・・その為に大勢の人が、罪のない人が死んでいく!!・・・あんたは、その事を考えた事があるのか!?」

 

龍之介は、田沼が単に自分の利益を得る事しか考えていないと告げる。

 

確かにこの行為は、自分の利益の為に大勢の人が、罪のない人が死んでいく事になるのは明らかだ。

 

田沼「ふん!・・・そんな事を考える必要などないのだよ!・・・我々は、唯、利益を得る為に国に尽くしている・・・その為なら多少の犠牲は、やも得ない事だ!!」

 

それに対して、田沼は、そんな事を考える必要などない、利益を得る為に多少の犠牲は、やも得ない事だと龍之介に告げる。

 

唯、利益を得る為に多少の犠牲を払っても良いとは、何とも無責任な回答である。

 

龍之介「確かに多少の犠牲は、やも得ない!!・・・だが、俺達は、彼らの犠牲の上に成り立っている!!・・・だから、彼らの為に、より良い平和を作る為に今までゴジラと戦ってきた!!・・・俺だけじゃない、俺の部下もその為に命張って闘ってきた!!」

 

Gフォースは、ゴジラ襲来や平和の為に戦う為の創設された国連組織で戦争する為の組織ではない。

 

龍之介達は、配属以来その理想を守ってきた。

 

龍之介「改めて申し上げます・・・我々Gフォースは、協力を拒否します!!」

 

総理「ん・・・」

 

協力を拒否された事で田沼は、益々不機嫌になった。

 

龍之介「そして、これより・・・我々は、ブルーマーメイドから離脱する。」

 

何と龍之介は、ブルーマーメイドから離脱すると宣言した。

 

真霜「な、何ですって!?」

 

それを聞いた真霜は驚愕する。

 

龍之介「これ以上あんた達に迷惑は掛けられないだろ!!・・・離脱する事を許してくれ宗谷監督官!!」

 

龍之介自身、これ以上、真霜達に迷惑は掛けたくなかった。

 

田沼「待ちたまえ!!・・・君達は、ブルーマーメイドから離脱すると言うが・・・そうなれば君達は!・・・国も持たない唯の漂流者になってしまんだぞ!!・・・その後は、如何するつもりなのかね?」

 

確かにブルーマーメイドを離脱すれば、龍之介達は、一生海をさ迷う漂流者になってしまう。

 

そうなっては、補給もなく、唯死を待つだけ

 

龍之介「先の事は、俺にも分からん!・・・だが、例えそれが・・・大変な道のりでも・・・何とか元の世界へ帰る術を見つけるだけだ!!」

 

例え漂流しても元の世界へ帰るという希望を捨てない限り、元の世界へ帰る術を探す。

 

雅に龍之介らしい考えだ。

 

龍之介「では総理!・・・貴重な時間を削って頂き、ありがとうございました・・・では!」

 

龍之介は、田沼に一礼をして、応接室を後にする。

 

真霜「待って、山本准将!!」

 

真霜は、龍之介の後を追った。

 

田沼「食えぬ男だ!・・・高々、一門にもならない理想の為に己を犠牲にするとは・・・」

 

深町「それが正しいのかもしれません。」

 

田沼「何!?」

 

深町「彼の言う通り!・・・我々は、唯自分の為だけしか考えていなかったかもしれません。」

 

田沼「如何したのかね、深町君?」

 

深町「総理!・・・何故気づかないのですか!!・・・昔の貴方は、理想に溢れていたのに・・・今の貴方は、唯の・・・」

 

田沼「黙れ!!君は、私に異議を唱えるのかね?」

 

深町「総理!!・・・私は、もう貴方には、つくづくウンザリしました!!・・・私は、国土交通大臣の職を辞します!!」

 

何と深町が国土交通大臣の職を辞すると言い始めた。

 

田沼「ふん!・・・辞職したからと言って、私の考えは変わらんぞ!!」

 

だが、田沼の考えは変わらない。

 

しかし、次の言葉が田沼の態度を変えた。

 

深町「良いんですか!・・・私は、貴方が密かに汚職をしている機密を握っていると知ったら如何しますか?」

 

田沼「何!?」

 

深町「貴方が知らないうちに色々と調べさせて貰いました・・・貴方は、総理就任以来、官寮や企業から多額の裏金を貰っている様ですね・・・私がこれをマスコミに漏らしたら、貴方の政治生命も終わりだですよ!・・・それだけじゃない!・・・犯罪者として刑事裁判に裁かれるでしょう・・・」

 

深町は、如何やら説得している間に田沼の内情を探っていたらしい

 

田沼「際確かなのか、深町君!?・・・そんな事をすれば、君も道連れだぞ!!」

 

裏金の証拠をマスコミに漏らすと言う事は、深町の命も危なくなる。

 

最悪の場合殺されるかもしれない。

 

深町「昔の仲間を救うならば覚悟は出来ています!!」

 

龍之介達を救う為なら命も惜しまない覚悟だ。

 

今、田沼は、夫人の問題で野党に叩かれている。

 

その状況で裏金の証拠を突きつけられたら、田沼でも辞職を迫られるだろう。

 

そうなれば刑事裁判も免れない。

 

田沼「くぅ・・・何が望みだ?」

 

深町の脅しに屈し、田沼は、深町に何が望みか問う。

 

深町「私の望みは、唯一つです!!」

 

深町は、田沼にある要求を付き付ける。

 

首相官邸、廊下

 

一方、真霜は、龍之介に追い付き

 

真霜「待ちなさい山本准将!!」

 

行くのを止める。

 

真霜「本気なの!ブルーマーメイドを離脱するなんて!?」

 

龍之介「ああ、本気だ!!」

 

真霜「分かっているの!・・・そんな事をすれば!・・・私は、貴方達を捕まえなければならなくなるのよ!!」

 

真霜は、今までお世話になった龍之介や薫を捕まえたくない。

 

龍之介は嫌いだが、薫は、妹見たいに接して暮れていた。

 

何よりも三女のましろには、姉のように仲が良い。

 

龍之介「だが、他に方法はない!・・・もうこれ以上、無駄な戦いで血を流すのは御免だ。」

 

龍之介は、もうこれ以上、無駄な戦いで血を流すのは嫌だった。

 

真霜「准将・・・」

 

それを聞いた真霜は、龍之介の気持ちがようやく分かった様な気がした。

 

龍之介「なあ、宗谷監督官?」

 

真霜「何?」

 

龍之介「最後の頼みを聞いてくれるか?」

 

龍之介は、最後に当たって、真霜にある頼み事をする。

 

それから東京から横須賀まで1日で帰り、真霜と別れて、龍之介は、空母大鳳に帰還した。

 

横須賀基地

 

空母大鳳、会議室

 

龍之介「と言う事になった・・・」

 

帰還した龍之介は、会議室で外に出ている薫以外の幹部に説得が駄目だった事を告げる。

 

功「そうですか・・・」

 

次郎「やっぱり、そうなったか!・・・大体政治家のやる事は分かっていたけど・・・雅か売国奴見たいな事をしていたとは驚きだ!?」

 

説得が駄目だった事に功以下の殆んどが驚かなかった。

 

やっぱり上手く行くとは、思わなかった様だ。

 

美由紀「これから如何するんですか准将?」

 

美由紀がこれからの事を龍之介に聞く。

 

龍之介「分からない。」

 

『!?』

 

龍之介の言葉に幹部達が息を飲めた。

 

龍之介「分からないが、取り合えず何とか成るだろう。」

 

龍之介は、さっき、田沼に言った事を告げる。

 

功「貴方らしい答えですね!」

 

功は、龍之介の言葉に感心する。

 

龍之介「先ずは横須賀を出て!・・・それから見つからない様に姿を消す!・・・後の事は、それから考える。」

 

『はっ!』

 

龍之介「それから!・・・退艦したい者は、直ぐに退艦させておけ!・・・行きたくない者を無理して行かせたくないからな!・・・その事は、宗谷監督官に既に頼んでいる。」

 

龍之介は、予め真霜に最後の頼みとして、退艦したGF隊員達の面倒をお願いすると頼んでいた。

 

功「はい!」

 

龍之介「では諸群!かいさ・・・」

 

会議は終了し、解散しようとした。

 

その時

 

薫「待ってください准将!!」

 

不在していた薫が突然、会議室に入ってきた。

 

龍之介「何所に行ってたんだ艦長!?こんな大事な時に・・・」

 

龍之介は、会議中に不在していた事を問い詰め様とした。

 

「山本准将!」

 

だが、薫の後ろには思わぬ人物が現れた。

 

龍之介「宗谷監督官!?さっき別れて帰ったんじゃ?」

 

何と帰還の時、別れた筈の真霜が立っていた。

 

真霜「そうだったけど・・・状況に変化があったの!」

 

龍之介「何!?」

 

真霜の言葉に皆が注目する。

 

真霜「さっき、深町国交相から連絡があって・・・准将!・・・如何やら、貴方達の技術を渡す事は駄目になったそうよ!」

 

何と真霜から龍之介達が持つ技術をアメリカに渡す事が駄目になった事を告げる。

 

龍之介「えっ!?」

 

次郎「マジか!?」

 

それを聞いた龍之介と次郎は驚愕する。

 

真霜「本当よ!・・・深町国交相の説得と貴方の言葉で総理がアメリカに渡すのを拒否したそうよ!」

 

薫「だからもう大丈夫よ!!」

 

功「ははぁ・・・!!」

 

次郎「てっことは!・・・もう離脱しなくって言いて事だよな?・・・やったあ!!・・・万歳!」

 

成功した事に次郎は、万歳三唱しようとしたが

 

美由紀「待ちなさい!!」

 

次郎「えっ!?」

 

美由紀が待ったを掛けた。

 

美由紀「罠かもしれないわね・・・」

 

次郎「罠?」

 

美由紀「我々を喜ばしと言って、逆に先手を取ろうとしたりして・・・」

 

美由紀は、そう上手く行くのに疑問があった為、罠だと思った。

 

薫「何を言ってるんですか権藤中佐!!そんな事はありません!!」

 

それに対して薫は、そんな事はないと美由紀に言うが

 

美由紀「貴方は黙ってなさい!!」

 

薫「ん・・・」

 

美由紀は、薫の言葉を信用せず、薫は黙ってしまう。

 

「心配しないで下さい・・・それは、私が保証します!」

 

だが、それを覆す者が現れた。

 

真霜「お母さん?」

 

何とそれは、真霜の母、宗谷真雪であった。

 

龍之介「ま、真雪さん!?如何して此処に?」

 

真雪「深町国交相から、宗谷監督官だけじゃ信用されないと言われて、赴いたの!」

 

如何やら、深町が真霜だけでは、説得は無理だと思い、一番の説得力が有る真雪を向かわせたのだ。

 

龍之介「如何やら本当に回避された様だな!・・・これでも疑うのか、権藤中佐?」

 

真雪も来て、龍之介は、まだ疑うのかと美由紀に問う。

 

美由紀「・・・・いえ、失礼しました・・・私の勘違いだった様です。」

 

美由紀は、真雪を見て、本当だと分かり、頭を下げる。

 

次郎「やったぜ畜生!!・・・万歳!!万歳!!万歳!!」

 

やっと本当だと分かり、改めて万歳三唱する。

 

この後、色々する事はあるが、後の事は、功と美由紀に任せて龍之介と薫は、真霜と真雪と一緒に宗谷家に帰宅する事にした。

 

宗谷家

 

宗谷家の玄関に着いた途端

 

龍之介「くぅ!?」

 

薫「如何したの兄さん?」

 

龍之介は、目まいを起こす。

 

龍之介「疲れた・・・・もう駄目・・・・寝る・・・」

 

龍之介は、目まいを起こして、その場に寝ってしまった。

 

薫「ああ、兄さん!!こんな所で寝ないでください!!」

 

龍之介「ぐぅ・・・ぐぅ・・・」

 

薫と真霜が起こそうとしたが、完全に爆睡している為、起きなかった。

 

仕方なく薫が腕を勝井で部屋まで連れて行った。

 

当然、真霜と真雪も手伝い何とかべットに寝かせた。

 

薫「もう・・・世話が焼けるんだから・・・」

 

真雪「仕方ないわ!・・・色々あって疲れていたのよ!・・・無理もないわ!!」

 

真霜「お疲れさま・・・」

 

真霜は、クスリと笑って、そう言う。

 

こうして、アメリカへの裏取引は完全に駄目になり、当然アメリカからの制裁があると思ったが、如何やら向こうも状況が変わり、何も制裁は無かった。

 

これにより、龍之介達は、最悪な危機を脱したのである。

 

龍之介「ぐぅ・・・ぐぅ・・・」

 

安心して爆睡する龍之介、全く運が良いのか悪いのか

 

 

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