ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第23章 宗谷家での生活 3

9月20日

 

龍之介達が最悪の危機を脱してから、数日後。

 

宗谷家、リビング

 

真霜「・・・・」

 

真霜は、久々の休みで、コーヒーを飲みながら寛いでいた。

 

だが、久々の休みを貰っている奴がもう1人いった。

 

龍之介「ふぁ~」

 

龍之介であった。

 

龍之介「ふぁ~、おはよう・・・」

 

寝間着姿で頭ボサボサながら、大あくびをする龍之介は、リビングでコーヒーを飲む真霜に挨拶する。

 

真霜「何寝ぼけてるの?もうお昼よ!」

 

真霜に言われ、時計を見ると

 

もう昼の12時である事に気づく。

 

如何やら相当寝ていた様だ。

 

真霜「全く!寝ぼけて時間も忘れてしまったの?」

 

真霜は、寝ぼけた龍之介に呆れる。

 

実は、真霜もさっき起きたばっかりで、人の事は言えない。

 

龍之介「五月蠅いな!・・・あれから色々あったから、こっちは疲れてるんだよ!」

 

真霜「情けないわね・・・こっちは、折角の最新鋭艦の配備をフイにしてまで、貴方達を助けたんだから!・・・その責任は取って貰わないと!」

 

真霜は、来年に配備される筈だった最新鋭艦の話をフイにしてまで、龍之介達を助けたので、その責任を龍之介に取らせようとした。

 

龍之介「責任って!?・・・お、お前だって!あん時、裏取引には反対してたんじゃないか?」

 

龍之介は、真霜に自分だって、反対したじゃないかと言うが

 

真霜「そんな事したかしら?」

 

真霜は惚ける。

 

本当は嘘で、内は、ホッとしていたのだ。

 

龍之介(相変わらず嫌な奴!!)

 

顔を丸くする龍之介。

 

龍之介と真霜は、Gフォースが保有する技術をアメリカから何とか守れた。

 

だが、技術をこれ以上、日本だけで独占する事は、危険だと判断。

 

其処で、深町国交相の提案により、白鳳以外の航空機やミサイルなどの技術を各国のブルーマーメイドやホワイトドルフィンのみに提供する事にした。

 

平和を愛する国際機関であるブルーマーメイドやホワイトドルフィンに提供する事を各国に約束した。

 

しかし各国は、まだ航空機の開発には興味が薄く、実用化には程遠いものだった。

 

 

真霜「それよりも・・・今日は、折角の休みなんだし!・・・如何過ごすの?」

 

真霜は、龍之介から今日の予定を問う。

 

龍之介「別に・・・昼飯食って、寝るだけだが?」

 

真霜「何それ・・・相変わらず、ずぼらね・・・」

 

龍之介の予定を聞いて、呆れる真霜。

 

龍之介「じゃ、他に何か有るのかよ?」

 

それに対して、他に何か有るのか問う。

 

真霜「普通・・・折角の休みなんだから、何所かに遊びに行かないとか言うもんじゃないの?」

 

龍之介「そんな事、言ったて・・・薫は、次郎や真冬達と一緒に何所かに出かけてるし・・・俺と行く奴なんていないだろ!」

 

薫は、朝早く次郎と真冬やはやて達と一緒に出かけているし、真雪さんは、仕事でましろは、学校に行っている。

 

今、家にいるのは、龍之介と真霜の2人だけである。

 

真霜「あら居るじゃないの?」

 

龍之介「居る!?・・・・何所に?」

 

真霜の言葉に龍之介は、家の中を見回すが

 

真霜以外誰もいない

 

一体誰がいるんだと龍之介は、真霜に問う。

 

真霜「眼の前に居るじゃないの!」

 

龍之介「えっ・・・・」

 

そう言われもう一度辺りを見回すと

 

龍之介「お前が!?」

 

何と目の前にいる真霜が龍之介に何所かに連れっててくれと頼んできたのだ。

 

龍之介「如何いう風の吹きまわしだ!」

 

龍之介は、真霜が何所かに連れっててくれと頼むなんて、普通は、あり得なかった。

 

いつもなら、龍之介を嫌って、薫しか相手しなかったのに、今日は、何故か龍之介に接して来ている事に、龍之介は不気味に思った。

 

真霜「別に!・・・貴方が寝て手ばかりで暇そうだから、何所かに連れてて貰えるのかしらって・・・」

 

龍之介「別に暇じゃないけど・・・お前は、何所かに行きたいのか?」

 

真霜「そうね・・・一応買いたい物とかあるけど・・・」

 

真霜は、如何やら今回の事で、龍之介の事が気に入ってしまった様だ。

 

龍之介「じゃ・・・一緒に行くか?」

 

何と龍之介が真霜を誘う。

 

真霜「えっ!?・・・本当に?・・・本当に一緒に来てくれるの?」

 

龍之介「この前、助けてくれた借りもあるし・・・埋め合わせをしとかなきゃな・・・」

 

真霜「フフ!」

 

龍之介の言葉に真霜は喜ぶ。

 

龍之介「じゃ、準備して、待ってるから・・・」

 

真霜「なら20分後!・・・玄関で!」

 

龍之介「ああ、了解した。」

 

龍之介は、一度部屋に戻り、服装と髪型を整えてから玄関で待った。

 

20分後

 

真霜「お待たせ~!」

 

龍之介「ん?・・・あっ!?」

 

龍之介が振り向くと其処には、長い黒い髪に薄めのメイク、胸のボリュームが良く分かるカットソーの上に、黒の長袖シャツ、更に腰より少し上までの白いスカートを着た真霜が立っていた。

 

龍之介「あっ・・・・!?」

 

真霜「何、見てるのよ?」

 

龍之介「いや・・・別に・・・」

 

奇麗な真霜を見て、つい見とれてしまった。

 

真霜「さあ、行きましょう!」

 

龍之介と真霜は、宗谷家を出る。

 

龍之介「取り合えず何所に行くんだ?」

 

真霜「そうね・・・何所に行こうかしら?」

 

真霜は、何所に行くかは不明で、取り合えず考えるより、行動あるのみと思い行くのだった。

 

2人は、先ず腹ごしらえに横須賀の有名な飲食店に入る。

 

真霜は、チェリーチーズケーキを頼み、龍之介は、コーラを頼む。

 

コーラを飲みながら、チェリーチーズケーキを食べる真霜を見て思う。

 

龍之介(・・・以外と甘党なんだな・・・)

 

龍之介も真霜と同じ甘党で、唯少し違うのは、下戸の甘党で、お酒が飲めずその逆にお菓子屋や飲料水を食べ飲む。

 

しかし、余り体に悪いと薫によく言われている。

 

真霜「何よ!先からジロジロ見て・・・気持悪い!」

 

龍之介「べ、別に・・・唯・・・ほっぺにチェリーチーズケーキが着いてるぞ!」

 

真霜「えっ!?・・・やだ・・・」

 

真霜は、側にあるペーパー布巾で顔を拭く。

 

龍之介「クッ・・・クッ・・・ク・・・!」

 

龍之介は、それを見て、クスクスと笑う。

 

真霜「もう、笑うなんて、酷いわ!!」

 

真霜は怒って、顔を丸くする。

 

龍之介「いや、すまない!・・・お前も、そう言う顔をするんだと思って・・・いつも厳しい性格であまり、そんな顔を見せた事が無いからと驚いてるんだ!」

 

真霜「私だって、いつもこう言う顔してるわよ・・・」

 

龍之介「そうかな・・・」

 

龍之介には、いつも真霜は、厳しい性格しか思いつかなかった。

 

その後、飲食店を後にし

 

龍之介「で買い物は、何所でするんだ?」

 

真霜「良いから着いてくる。」

 

龍之介「お、おい、そんなに腕を引っ張るな・・・!!」

 

龍之介は、真霜に連れられて、服屋に入り、其処でお互いに服の着せ替えをし、どちらがに合うか競い合い、今度は、娯楽施設でボウリングやクレーンゲームなどで遊んだ。

 

横須賀のとある公園

 

しばらくして、2人は、横須賀のとある公園のベンチに座る。

 

真霜「い~や、以外と楽しかったわ!!」

 

龍之介「お楽しみのとこ悪いが・・・買いたい物があったんじゃないのかな?」

 

真霜「えっ、別に買いたい物とかないけど・・・」

 

龍之介「何!?」

 

真霜「ちっ・・・ちっ・・・ちっ、いやね・・・女の子は、買いたい物がなくても、お買い物に行く物なのよ!」

 

如何やら買い物に行くと言うのは口実で、本当は、唯遊びたかっただけの様だ。

 

龍之介(全く分からん!!・・・要は、買い物は口実で、ただ遊びた方だけじゃないか!?・・・まあ、それを見抜けなかった俺も馬鹿だけど・・・)

 

真霜の策略にマンマトはまってしまった事に龍之介は、ガクリと頭を下げる。

 

それを見た真霜は

 

真霜「何よ!私と一緒じゃ楽しくないと思ってるの?」

 

真霜は、厳しい表情で龍之介を見る。

 

龍之介「いや、楽しいよ・・・唯・・・こういう風に女の子と遊んだり喋った事が無いんだ・・・」

 

真霜「えっ!?・・・向こうの世界じゃ、友達と一緒に遊んだ事無いの?」

 

龍之介「全然!!・・・仕事ばかりしていたから、友達と一緒に遊んだ事は、無い!」

 

真霜「あっ・・・」

 

龍之介「薫から聞いているだろ!・・・俺達兄弟は、第2次ゴジラ戦で両親を失った事!」

 

真霜「知ってるわよ!・・・大変だったわね!」

 

龍之介「あの時、親の工場も焼けてしまってね!」

 

真霜「お父さんは、何の仕事をしていたの?」

 

龍之介「新宿で小さな町工場を経営していた。」

 

龍之介の父である英二は、新宿で小さな町工場を経営していた。

 

主に航空機の小さな精密部品を製作していた。

 

龍之介「それが一瞬にして失った・・・残ったのは多額の借金だけで、俺は、薫を養おうと必死で働くしかなかった・・・学校も学べながら給料が貰える国防軍の海士学校を受験して、更に給料が高い航空士学校に転校しパイロットになった。」

 

真霜「・・・・」

 

龍之介の過去を真霜は、静かに聞く。

 

龍之介「だが、事故で右目の視力が低下してしまって、俺は、もう二度とパイロットに戻る事ができなくなった・・・正直、もう国防軍を止め様と思った時もあった。」

 

龍之介は、右目に手を当て、事故の事を思い出す。

 

真霜「ええ!?」

 

国防軍を止め様と思ったと聞いた真霜は驚く。

 

龍之介「だけど、俺の上官が・・・今辞めたら、妹や養っている親戚は、如何するのかと言われて・・・結局、残る事にした・・・それから、その上官の勧めでエリートばかりの特殊戦略作戦室に入って、その上官の下で働いた。」

 

龍之介のかつての上官である黒木准将は、龍之介の才能を失うのは、惜しいと思い、自分の部署に入れる事によって、国防軍を止めるのを思い留まらせたのだ。

 

真霜「そうだったの・・・悪い事を聞いてしまったわね・・・御免なさい!」

 

龍之介の辛い過去を聞いて、真霜は、悪い事を聞いてしまったと龍之介に謝罪する。

 

龍之介「良いんだよ!・・・それに、お前には感謝しているんだ!!・・・俺や薫達の為に働いてくれた事を・・・だけど、俺は、お前を誤解していた!・・・数々と疑って、すまなかった!!」

 

逆に龍之介も真霜に数々と疑った事を謝罪した。

 

真霜「・・・フフ・・・フフフ!!」

 

龍之介「・・・ハハ・・・ハハハ!!」

 

2人は、何故か意気投合する。

 

龍之介「ちょっと俺、向こうでジュースを買ってくる!!」

 

龍之介は、飲み物を買ってこ様と、自動販売機へと向かう。

 

真霜「ん・・・」

 

1人になった真霜は、急に何故か胸が痛くなり、手で押さえた。

 

真霜(・・・何だろうこの痛み?・・・如何したんだろう私・・・)

 

何故胸が痛いのか、真霜は分からなかった。

 

そんな時

 

「お嬢さん!」

 

真霜「!?」

 

突然、真霜の前に2人の男性が現れた。

 

『へっへっへ』

 

真霜の前に現れた男性2人は、年は20代ぐらいで、服装から、此処ら辺を縄張りしている不良少年の様だ。

 

真霜「ん・・・」

 

そうだと分かった真霜は、厳しい表情で彼らを見る。

 

不良少年A「こんな所で何してるんだい?」

 

不良少年B「暇なら俺らと遊ばねぇか?」

 

2人は、真霜に絡むが

 

真霜「・・・残念だけど!・・・私には、連れがいるから、失礼するわ!!」

 

真霜は、2人に構わず、龍之介の元に向かおうとした。

 

だが

 

不良少年A「良いじゃねえか、ちょっとぐらいよ・・・」

 

不良少年の1人が、真霜の行く手を阻んだ。

 

真霜「退いて!!私は、貴方達と構ってる暇わないの!!」

 

真霜は、構わず龍之介の元に向かおうとするが

 

不良少年B「おい、お嬢さん!!・・・人と話す時は、相手の顔を見ろと教わらなかったのか?ええ、おい!」

 

もう1人の不良少年が真霜の手を掴もうとする。

 

真霜「い、いやっ!!」

 

真霜は反射的に、その手を振り払う。

 

不良少年B「くそ!こっちが下手に出てりゃ、図に乗りやがって、このアマ!」

 

真霜に振り払われて、腹をかいた不良少年が真霜の手を無理やり掴む。

 

真霜「い、いや、は、離して!!」

 

真霜は、必死で不良少年の手から逃れようと抵抗する。

 

不良少年A「面倒くせぇ!此処でやっちまおうぜ!!」

 

不良少年B「ヘヘ、そうだな・・・」

 

不良少年の1人が懐からナイフを取り出し真霜に向ける。

 

真霜「はっ!?」

 

ナイフを見た瞬間、真霜は恐怖に陥る。

 

真霜「だ、誰か・・・」

 

ナイフを向けられ、真霜は必死で助けを呼ぶが、公園には、人の姿が無かった。

 

その為、助けを呼ぼうとしたが、誰も助けに来ない。

 

不良少年A「へっへっへ、たっぷり可愛がってやる・・・」

 

真霜(このままじゃ・・・いたぶられて・・・殺される・・・)

 

真霜は、恐怖に怯える。

 

怯える真霜に不良少年2人が迫ってきた。

 

最早、もう駄目かっと思った。

 

その時

 

龍之介「おい!」

 

不良少年『あん!?』

 

突然、後ろから龍之介が現れた。

 

龍之介は、自動販売機で飲み物を買っていたら、突然、真霜の悲鳴が聞こえて、何か遭ったと思い、急いで戻ってきたのだ。

 

真霜「あっ!?」

 

不良少年B「あんだっお前?」

 

龍之介「俺は、そいつの連れだ!!お前らこそ、俺の連れに何しているんだ!?」

 

龍之介は、不良少年2人を睨みながら、真霜に何をしてるんだと問い詰める。

 

不良少年A「俺らは、このお嬢さんと遊んでいるだけなんだよ!」

 

それに対して、不良少年の1人が真霜と遊んでいるだけなんだと言うが、龍之介は、彼らがナイフをかざしているのを見て、龍之介は、そうではないと見破る。

 

龍之介「成程!・・・ナイフを持って遊ぶのが、お前らの趣味か?」

 

不良少年A「何だと!!」

 

龍之介「悪趣味て、言ってんだよ!!この進歩が無いションベンハゲ共め!!」

 

龍之介は、不良少年2人にそう告げる。

 

不良少年A「この野郎!!」

 

不良少年B「言わせておけば!!」

 

それを聞いた不良少年2人は怒り狂って、真霜を放り出し、ナイフを振りかざしながら、龍之介に向かってきた。

 

真霜「イタ!?」

 

放り出された真霜は腰が抜け、その場に尻を着く。

 

龍之介とナイフを装備した不良少年2人の戦いは、先ず不良少年の1人が龍之介に殴り掛かってきた。

 

龍之介は、それをかわして、相手の腹に一発、拳をお見舞いした。

 

不良少年B「うっ!?」

 

龍之介の拳の一撃を喰らって、その場に倒れる。

 

それを見たもう1人の不良少年が

 

不良少年A「てめぇ・・・よくも!!」

 

怒り狂って、持ってたナイフで龍之介を刺そうとした。

 

真霜「危ない!!」

 

真霜は、危ないと叫ぶ。

 

だが龍之介は、巧みにかわし、不良少年がナイフを振り回している最中に、下から顔面目掛けて、再び拳をお見舞いした。

 

不良少年A「ぐはっ!?」

 

龍之介の拳を受けて、その場にノックアウトした。

 

龍之介「何だ?・・・偉そうに言っといて・・・弱いな・・・」

 

彼らを見て、呆れた顔で龍之介は、その場に落ちてったナイフを拾い、不良少年の1人に向けった。

 

真霜「!?」

 

真霜は、雅か、ナイフを拾った龍之介があの2人を殺すのではないかと思い、何とか止め様と声を掛けようとしたが

 

龍之介「こういう危ない玩具持ち出すと!・・・如何ゆう事になるか!・・・きちり教えてやろうか!!」

 

ナイフで不良少年の片方の眉毛を剃った。

 

不良少年A「ひ・・・!!」

 

眉毛を剃られ不良少年2人は、龍之介にビビってしまう。

 

龍之介「にぞと面見せるな!」

 

不良少年『す、すいませんでした・・・・!!』

 

不良少年2人は、逃げ去っていった。

 

龍之介「全く!・・・近頃の奴らは・・・ああ、このナイフ如何しよう?・・・後で交番にでも届けておくか?」

 

龍之介は、不良少年2人が置いていったナイフを後で交番に届ける事にし、真霜の元へと向かう。

 

龍之介「大丈夫か?」

 

その場に尻を付いた真霜に龍之介は、手を差し向ける。

 

真霜「う、うん!」

 

真霜は、龍之介の手を握り、何とか立つ。

 

立った真霜を龍之介は見て

 

龍之介「如何やら、怪我は無い様だな!」

 

怪我が無い事を確認したが

 

真霜「ええ・・・あっ、血!?」

 

先のナイフの攻撃を受けたか、龍之介の左手から血が出ていた。

 

龍之介「えっ?・・・ああ、大丈夫だ!・・・こんなのかすり傷程度だから・・・」

 

傷が浅かったので龍之介は、大丈夫だと言うが

 

真霜「駄目よ!・・・ちゃんと手当てしないと・・・」

 

真霜は、バッグからハンカチを取り出し、怪我した龍之介の左手を応急処置する。

 

龍之介「ああ・・・」

 

龍之介は照れる。

 

真霜「これでよし!」

 

龍之介「あ、ありがとう・・・」

 

真霜から手当てを受けて、龍之介は、照れながらお礼を言う。

 

真霜「さあ、帰りましょう!」

 

龍之介「あっ、ああ!」

 

公園を後にし、龍之介と真霜は、先のナイフを交番に届け、宗谷家に帰宅する。

 

宗谷家

 

真霜「ただいま!」

 

薫「お帰り!」

 

ましろ「お帰り、真霜姉さん!」

 

帰宅した龍之介と真霜を薫とましろが迎える。

 

薫「遅かったわね!・・・2人共、何所行ってたの?」

 

真霜「ちょっと買い物に・・・」

 

薫「へ・・・兄さんは?」

 

龍之介「俺も買い物だけど・・・」

 

薫「何だ・・・2人揃って行ってたから・・・てっきり、デートかと思った。」

 

薫は、2人揃って出かけたから、てっきりデートかと思ったらしい。

 

『!?』

 

それを聞いた2人は驚愕し

 

龍之介「な、何言ってるんだよ薫!!・・・そ、そんな馬鹿な事・・・」

 

真霜「そ、そうよ!・・・そんな事、有る訳ないでしょ!」

 

誤魔化すが

 

薫「あっ!?」

 

薫が龍之介の手を見て

 

薫「ちょっと兄さん!!その手、如何したのよ!?」

 

龍之介の手に巻かれた血の滲んだハンカチに驚いた。

 

ましろ「あわ・・・・!?」

 

ましろの方は、血が滲んでいたと言う事で狼狽した。

 

龍之介「あっ、ああ‥これ!・・・これは・・・」

 

龍之介は手の負傷した経緯を話そうとした。

 

後から、ましろの狼狽に気づき、真雪と真冬が駆けつけてきた。

 

龍之介は、2人にも経緯を話した。

 

龍之介が真霜の買い物に付き合っている途中に、真霜が不良少年2人に絡まれて、それを助け様と手に傷を負った事を話した。

 

その話を聞いた真雪は

 

真雪「そうだったの!大丈夫だった真霜?」

 

真霜が不良少年2人に絡まれた事を聞いて、心配そうな顔をする。

 

真霜「大丈夫よお母さん!龍之介さんが守ってくれたから・・・」

 

真雪「そう・・・ありがとうございます龍之介さん!・・・うちの娘を助けてくれて!」

 

真雪は、真霜を助けた事を龍之介に礼を言う。

 

龍之介「い、いや、男として当然の事をしたまでです。」

 

真冬「へぇ~流石、龍之介!!良い根性してんじゃん!」

 

真冬は、龍之介の行動を褒めた。

 

真雪「でも、あまり無茶な事は、しちゃ駄目よ!」

 

真雪は龍之介に無茶な行動は控える様にと言う。

 

龍之介「は、はぁ・・・」

 

龍之介は、静かに頭を下げる。

 

しばらくして、皆は、揃って、夕食を取る。

 

夕食の最中、龍之介は、怪我で不自由な手を使って食事をとるが、途中から薫が加勢して、その場を凌ぐ。

 

その光景を見た真霜は

 

真霜「・・・・」

 

加勢している薫を見て、何故か浮かない顔をする。

 

ましろ「姉さん、大丈夫?」

 

横から、ましろが訊ねてきた。

 

真霜「あっ!?何、真霜?」

 

ましろ「先から全然、箸が止まっているんですけど・・・如何したんですか姉さん?」

 

ましろは、先から箸が止まったままの真霜が気になってしょうがなかった。

 

真霜「な、何でもないわよましろ!!・・・ハッ、ハハハ・・・」

 

慌てて、飯を食べる真霜。

 

この日から真霜は、龍之介の事が気になって、しょうがなくなってしまった。

 

何やら、嫌な事が起きるかも

 

果たして、如何なるだろうか?

 

 

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