ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第29章 ゴジラの亡霊

11月1日

 

国土交通省、国土保全委員会

 

この日、国土交通省では、真霜の要請で緊急会議が開かれ、深町国交相以下、国土保全委員会の幹部達が招集された。

 

深町「諸群!・・・お忙しい中集まってくれて申し訳ない!」

 

委員会の幹部達は、何故招集されたか疑問に思ったが

 

深町「実は、宗谷一等監督官の要請で・・・・宗谷一等監督官!」

 

真霜「はい!・・・実は、此処に居る山本一等監督官から、ある重大な報告が上がった為、皆さんを招集させました。」

 

真霜の隣には、龍之介の姿が有った。

 

真霜「山本一等監督官!」

 

龍之介「はい!・・・実は、この前の駿河湾での潜航艇の合同訓練で、あるブツを回収しました。」

 

龍之介は、この前の訓練で回収したSGSの事を委員会の幹部達に報告する。

 

何故龍之介が此処に居るか

 

実は、この前の慶介の報告書を見て、脳裏にゴジラの存在が露になった為、真霜にこの事を報告した。

 

しかし、まだ推測に過ぎず真霜も信じられなかったが、それでも対策を練る為、深町国交相に相談。

 

深町も龍之介と同じ考えで、直ぐ対策と支援を協議しようと、この会議を招集させた。

 

会議室のスクリーンに回収したSGSが表示され、委員会の幹部達は、手元にあった報告書に目を通す。

 

龍之介「お渡しした資料の通り・・・解析と調査をした結果、驚くべき事が分かりました。」

 

委員会幹部A「何が分かったのかね?」

 

龍之介「あくまで推測ですが・・・・ゴジラの存在が浮かび上がってきました。」

 

『・・・・』

 

ゴジラの存在が確認できたと言う事を聞いた深町は驚愕するが、委員会の幹部達は、あまり驚愕しなかった。

 

龍之介「まだ、あくまで推測ですが・・・もしゴジラの存在が確認できたら・・・我々は、相応の対策を練らなければなりません!!」

 

龍之介は、もしゴジラの存在が確認できたら、Gフォース西部方面艦隊の総力を挙げて、これに対応しようとしたが、Gフォース西部方面艦隊だけでは戦力が少ない、その為、海上安全整備局の支援が如何しても必要だった。

 

だが、委員会の幹部達から反って来た言葉は

 

委員会幹部C「何を言ってるんだ!そんな化け物が居るわけ無い!!」

 

委員会幹部B「その通りだ!!・・・仮にそんな化け物が居たとしても・・・我が国には、大和を始め18インチ砲搭載の戦艦や最新鋭の艦艇を多数保有しています・・・怪獣の1匹や2匹簡単に倒して見せましょう。」

 

委員会幹部A「それに・・・こんな不確かな情報で海上安全整備局や政府を動かす訳にはいきません。」

 

委員会の幹部達は、不確かな理由で龍之介からの支援要請を拒否

 

更に例えゴジラが現れても大和や武蔵などの戦艦で撃退できると思っていった。

 

龍之介「くぅ・・・」

 

龍之介は、黙って聞いていたが

 

委員会幹部A「全く!・・・人騒がせな話は、いい加減にして貰いたいものだな、ハハハ・・・!!」

 

『ハハハ・・・!!』

 

委員会の幹部達は、人騒がせな話だと言って、龍之介と真霜を笑い物にした。

 

ドーン!!

 

それに対して、龍之介は切れた。

 

龍之介「お言葉ですが!!」

 

真霜「止めて!」

 

真霜は、龍之介を止め様としたが

 

龍之介「もしゴジラが現れたら、そん所どころの被害ではすみません!!・・・必ず多大なる被害が出ます!!・・・それに対して、我々は、相応の対策を練らなければ・・・・」

 

それでも龍之介は、相応の対策を練ればならないと委員会の幹部達に訴える。

 

だが

 

委員会幹部A「止めたまえ!!」

 

それに対して、委員会の幹部達は、龍之介に止めろと命じる。

 

龍之介「ん!?」

 

委員会幹部A「君は、オブザーバーだ!!反論する権利はない!!」

 

龍之介「くぅ・・・!!」

 

会議は、早々に終了した。

 

だが、龍之介は、暗い表情で会議室を出る。

 

それを後ろで見ていた真霜は

 

真霜「元気出して!・・・1度負けたからって・・・」

 

真霜は、慰め様と声を掛けたが

 

龍之介「慰めは要らねよ!!」

 

と、真霜の慰めを跳ね退けて、行ってしまう。

 

龍之介は、ゴジラの恐怖を過小評価している委員会の幹部達の余りの無能さに呆れて腹が立っていたのだ。

 

真霜「龍之介・・・」

 

真霜は、何も言えず唯見ている事しかできなかった。

 

そんな時

 

「随分と浮かない顔しているね・・・宗谷監督官!」

 

真霜「!?」

 

突然、後ろから嫌な声が聞こえたので、後ろを向くと

 

邦夫「良い気味だ!・・・高々存在しない生物の為に上を動かすなど・・・所詮は、下賤な人間の悪あがきだ。」

 

其処には、邦夫が立っていて、負けった龍之介と真霜を嘲笑っていた。

 

真霜「・・・・貴方には分からないわ・・・」

 

それに対して、真霜は、一言だけ言って、龍之介の後を追う。

 

邦夫「ふん!・・・何さ・・・」

 

横須賀基地、会議室

 

横須賀基地の会議室には、Gフォースの功、美由紀、薫、次郎とブルーマーメイドの真冬、平賀、福内の面々が集まっていた。

 

功「そうですか・・・やはり向こうは、何の対策も練らないんですか?」

 

美由紀「仕方ないわ!・・・こんな情報だけじゃ、向こうもそう易々とは動かないでしょう。」

 

龍之介と真霜から、国土保全委員会との協議の結果を聞いて、功と美由紀は、愕然とする。

 

真冬「ん・・・なあ!・・・何でゴジラが出たって言うだけで、そんなに難しく考えるんだ?・・・たかが生き物だろ!」

 

愕然としている功と美由紀に真冬が何故そう難しく考えるのだと言う。

 

次郎「お前は、ゴジラ戦を経験してないから、そんな口が言えるんだ!!」

 

真冬「何だよ!!・・・第一、あたし等は、ゴジラの事なんか、何も知らないんだぜ!!」

 

真冬の言う通り、真霜達は、ゴジラに関しては何も知らない。

 

功「ああ、そうか!・・・君達には、ゴジラの事は、あまり詳しくは話していなかったね。」

 

真冬「そうだよ!・・・いきなりゴジラの事を言われても、あたし等には全く分からないんだぜ!!」

 

龍之介「次郎、薫!・・・すまんが、大鳳の資料室からゴジラに関する資料を全て持ってきてくれ!」

 

龍之介は、薫と次郎に空母大鳳の資料室からゴジラに関する資料を全て持って来るよう命じる。

 

しばらくして、2人が空母大鳳の資料室からゴジラに関する資料をダンボール箱2個分運んできた。

 

福内「こんなに!?」

 

平賀「随分一杯あるんですね・・・」

 

大量の資料に平賀と福内は驚く。

 

美由紀「こんなんで驚いちゃ困るわよ!」

 

そう言って、美由紀は、持ってきた資料から、古いフィルム箱を出す。

 

古いフィルム箱には、昭和29年と記載されていた。

 

フィルム箱からフィルムを取り出し、映写機に設置し、映写機を動かす。

 

やがて、映写機から50年前の第1次ゴジラ戦の映像が映し出された。

 

『あっ・・・!?』

 

その映像を見て、真霜や平賀、福内は驚愕する。

 

100mぐらいのある生き物が建物を物ともせず壊しながら進んでいく。

 

更に何門もある地上砲や航空機の攻撃にはビクともせず、熱線で一瞬で破壊されていく。

 

都市部は火の海になり、市民は、その中を逃げ惑う。

 

美由紀「これが50年前の最初のゴジラ戦の戦闘・・・見ての通り・・・私達が使用している武器、頭脳を結集してもゴジラに対抗する事が出来なかった。」

 

映像を見ながら、美由紀は、自分達が、ゴジラに対して無力だった事を語る。

 

平賀「そんな、じゃ私達の戦力では全くの無力ではないですか?」

 

それを聞いた平賀は、自分達の戦力も一緒だと思った。

 

薫「そうとは言いきれないわよ平賀さん!!・・・最初のゴジラは、抹殺に成功したって、聞いているわ!!」

 

だが、薫から最初のゴジラは抹殺に成功したと告げられる。

 

平賀「えっ!?」

 

福内「如何やってですか?」

 

如何やって、ゴジラを倒したか、平賀と福内は注目する。

 

薫「確か・・・ある科学者が開発した物質でゴジラは死んだって聞いているけど・・・」

 

平賀「その物質とは?」

 

薫「確か・・・」

 

慶介「オキシジェン・デストロイヤーだ!!」

 

薫に代わって、慶介が説明する。

 

『オキシジェン・デストロイヤー!?』

 

オキシジェン・デストロイヤーの言葉に真霜達は注目する。

 

慶介「通称、水中酸素破壊剤!・・・物理学者の芹沢大助博士が開発した兵器で・・・特殊な物質を電磁的に反応させる事により水中の酸素を一瞬で破壊し、その場にいる全ての生物を一瞬のうちに死に至らしめるうえ、完全に液化する・・・それを使用してゴジラ抹殺に成功している。」

 

『あっ・・・』

 

平賀「凄いですね・・・」

 

慶介からオキシジェン・デストロイヤーの威力を聞いて、真霜達は驚愕する。

 

慶介「残念ながら、この兵器の製造は不可能だ!」

 

だが、慶介は、オキシジェン・デストロイヤーの製造は不可能だと告げる。

 

『えっ!?』

 

平賀「何故ですか?」

 

何故、不可能か理由を問う。

 

慶介「あまりの破壊力に芹澤博士が自らの命と共に研究を消し去ってしまったんだ・・・だから、資料も残っていないから製造する事が出来ない。」

 

福内「資料が無いって事は、どんな兵器かも分からないんですか?」

 

慶介「そう、全く分からない。」

 

オキシジェン・デストロイヤーの破壊力に恐れをなした芹澤博士が自らの命と共に研究を消し去ってしまった。

 

真冬「ゴジラを倒せる唯一の切り札を何で消し去ったんだ?」

 

美由紀「それはね・・・兵器としての転用を恐れたからよ!」

 

『!?』

 

美由紀「考えても見なさい!!・・・こんな物を開発したら、誰だって兵器として使用する・・・そうなれば、人類は破滅してしまう。」

 

平賀「破滅!?」

 

真冬「破滅は嫌だな・・・」

 

美由紀「だから、我々はゴジラ戦後、核兵器の開発を止め、核の平和利用や核兵器廃絶の原則を制定して、更に世界にゴジラの被爆国として核兵器廃絶を訴えたの・・・再びゴジラの悲劇が起きない様に・・・」

 

平賀「そうなんですか?」

 

美由紀「でも残念ながら・・・各国は、日本の申し出を無視したわ!・・・特にアメリカとソ連は・・・その為に第2のゴジラを生み出す結果になったわ!」

 

真霜「それが貴方達と戦ったゴジラね!」

 

美由紀「そう!・・・今から15年前の出来事・・・その時は、アメリカとソ連がゴジラに対して戦術核攻撃で対抗しようとしたけど・・・当時総理であり、後に国連事務総長となる三田村清輝が、これを拒否したのよ!」

 

真冬「何でだ?」

 

次郎「核で生まれた生物が核で死ぬ訳がないと思ったんだろう・・・まあ、ゴジラは、水爆実験で生まれた生物だからな!」

 

真霜「でも如何やって対抗を?」

 

慶介「其処は、最初のゴジラ戦から30年経っている・・・それぐらいの兵器は有るし、ゴジラの生態の研究も進んでいた。」

 

美由紀「そのお陰で我々は、ゴジラを撃退する事に成功した。」

 

真霜「撃退!?抹殺はできなかったの?」

 

美由紀「抹殺までは不可能よ!・・・第一、通常兵器が効かないから、ゴジラの生態の特長を利用して、三原山に落とすぐらいしかなかったの!・・・それから10年!・・・世界は、やっとゴジラを脅威と認識して、国連でG対策センターが設立され、そしてゴジラに対抗する部隊として、我々Gフォースが組織された・・・それが今の我々よ!」

 

第2次ゴジラ戦からGフォース創設を語る。

 

真霜「成程!・・・50年も経って、やっと世界がゴジラを脅威と認識して、今の部隊が誕生した。」

 

美由紀「その通りよ宗谷監督官!・・・しかし、それでもゴジラの戦いは卑劣さを増した・・・其処で我々は、ある究極兵器の開発に乗り出した。」

 

『究極兵器!?』

 

美由紀「そう!・・・通常兵器では、ゴジラに太刀打ちできない・・・其処で考えたのがゴジラには、ゴジラ・・・生体ロボットの開発よ!」

 

次郎「三式機龍だな!」

 

真霜「三式機龍!?」

 

平賀「三式機龍とは、どんな兵器ですか?」

 

美由紀「その質問には・・・矢野主任!」

 

慶介「はい!」

 

スクリーンに映像が映し出され、慶介は、三式機龍の説明をする。

 

慶介「三式機龍とは、別名メカゴジラとも言われ、房総半島沖で発見された最初のゴジラの骨を利用して、完成させた対ゴジラ用戦闘マシンです。」

 

福内「こんな兵器が?・・・貴方達、白鳳だけじゃなく、こんな物まで作っていたの?」

 

三式機龍の映像を見て、平賀や福内は驚愕する。

 

次郎「相手は、ゴジラだぞ!・・・究極兵器なら、これぐらいは凄くないと・・・」

 

美由紀「こら、威張らない!」

 

次郎「すみません。」

 

美由紀「まあ、兎に角・・・我々は、ゴジラに対抗する兵器を手に入れた。」

 

福内「それでゴジラを倒す事は出来たのですか?」

 

美由紀「ええ!・・・究極兵器を失いながらもゴジラを海底深くに葬る事に成功した・・・それがつい1年前の事。」

 

真霜「そうだったの・・・」

 

真霜は聞きながら、龍之介の方を見る。

 

龍之介は、ボーと窓の外を見ていた。

 

あらかたの説明が終わった時

 

次郎「で如何するんです准将?」

 

龍之介「如何するとは、次郎?」

 

次郎「決まっているだろ・・・上の支援が得られないなら、俺達でだけで対処しようぜ!!」

 

次郎は、海上安全整備局の支援が得られない以上、Gフォースだけで、対処しようと龍之介に告げる。

 

美由紀「何を言ってるの小沢中佐!・・今の少ない戦力で一体何が出来るの?・・・しかも対抗できる武器も数が少ない・・・ましてや当てもないゴジラ捜索は、かなりの時間と遠出にもなる・・・それに使える物資も限られているのよ!」

 

次郎の提案に美由紀は反対する。

 

美由紀の言う通り、今のGフォース西部方面艦隊の戦力は、大型空母1隻、高速戦艦1隻、巡洋艦2隻、護衛艦4隻、補給艦2隻、航空機100機、特殊艦1隻

 

ゴジラに対抗するには戦力が少ない、そして、対ゴジラ兵器の在庫(フルメタルミサイル、D-03 掘削弾)も少ない。

 

また、ブルーマーメイドから供給されている物資も限られている。

 

これでは、ゴジラ捜索は不可能である。

 

次郎「だが、ゴジラの存在が浮かび上がってきた以上、俺達は、俺達が出来る事をすべきじゃないのか?」

 

だが、それでも次郎は、ゴジラ捜索をすべきだと訴える。

 

薫「私も賛成です!!」

 

薫も次郎に同意する。

 

美由紀「山本中佐まで!?」

 

薫「確かに私達の戦力は少ないけど、私達は、Gフォースです・・・どんな困難に有っても決して諦めず戦う事が私達の使命ではないですか?」

 

どんな困難に有っても決して諦めてはならない。

 

それがGフォースのもっとでもある。

 

美由紀「そうね!・・・諦めず戦う事が我々のもっとだったわね・・・でも、それは、此処では通用しないのよ山本中佐!」

 

薫「しかし、このまま手をこまねいていては、私達は、何の為に此処に来たのか分からなくなるじゃないですか?」

 

次郎「薫の言う通りだ!!・・・このまま手を拱いていては、俺達は、何の為に此処に来たのか分からなくなる・・・此処は早々に動くのみ!」

 

薫と次郎は、早々に動くのに賛成し、美由紀は、それに反対する。

 

意見は、二つに分かれ

 

美由紀「私が言えるのは此処まで・・・後は、准将にご決断して貰いましょう。」

 

後は、龍之介の決断に全てを委ねる事になった。

 

龍之介「・・・はぁ・・・難しいな・・・今、我々は、孤立している・・・武器も物資も足りない・・・それに数も少ない・・・この状態では、とてもゴジラ捜索やゴジラ戦は、不可能に近い・・・だが、このまま手をこまねく事もできない・・・さて如何するか?・・・難しい決断だな!」

 

龍之介は悩んでいた。

 

普通なら、ゴジラ戦で直ぐ決断を出せるのに、今は、出せない状態になっていたのだ。

 

真霜(龍之介・・・)

 

真霜は、龍之介が悩んでいた事に疑問を抱く。

 

普通なら直ぐ決断できるのにそれが出来ない。

 

やはり、あの会議での屈辱が龍之介を悩ませているんだろう。

 

龍之介「すまないが考えさせてくれ。」

 

結局、直ぐには決断できず

 

この問題の結末は、明日へと先延ばしされた。

 

真霜は、横須賀のブルーマーメイド庁に戻ろうとしたが、龍之介の事が心配になり、指揮官室に戻ろうとしている龍之介を追いかけ様としたが

 

平賀「如何したんですか宗谷監督官?」

 

真冬「如何したんだ真霜姉?」

 

真霜「えっ・・・・うん、うん・・・何でもないわ。」

 

真霜は、結局、戻る事にした。

 

宗谷家

 

真霜「ただいま!」

 

夜、真霜は仕事を終え、宗谷家に帰宅する。

 

真雪「お帰りなさい!」

 

帰宅した真霜を母、真雪が出迎える。

 

真雪「疲れたでしょう真霜!先にお風呂に入ったら?」

 

真霜「うん、そうするね。」

 

真霜は、お風呂に入るため部屋に戻り、着替えてからお風呂場に向かう。

 

しかし、途中、龍之介の事が気になり、龍之介の部屋に寄る事にした。

 

部屋を覗くと

 

部屋の中に考え込んでいる龍之介の姿が有った。

 

今日は、薫は、当直で居ない。

 

その為、今日は、龍之介1人で帰ってきた。

 

しかし、龍之介の表情は、暗かった。

 

真霜は、今入るのは不味いと思い、そのままお風呂場に向かう。

 

宗谷家、リビング

 

その後、夕食の時間になり、5人は食卓を並べながら食事をする。

 

食事中、真霜は、食べながら龍之介の方を向く。

 

龍之介は、あまり喋らず、表情は暗いまま食事をしていた。

 

その光景を真雪が心配そうに見て

 

真雪「ねぇ真霜!・・・龍之介さん如何したの?・・・何か暗いけど何か遭ったの?」

 

何か遭ったのか真霜に問う。

 

真霜「うん、ちょっとね・・・後で説明するね。」

 

流石に龍之介の前では、説明できず、夕食が終わってから説明する事にした。

 

しかし

 

真冬「よう龍之介!・・・そんな暗い顔をして・・・明るく行こうぜ、明るく!」

 

暗い龍之介を慰め様と真冬が声を掛ける。

 

真霜「全く、あの子ったら余計な事を・・・・」

 

真霜は、今の龍之介は、機嫌が悪いから切れるかも知れないと思ったが

 

龍之介「はぁ・・・お前は、のてんきで良いな・・・」

 

暗いだけで切れていない様だ。

 

真霜が慰めた時は、機嫌が悪かったのに如何してだろう。

 

夕食後、真霜は、真雪に今日の出来事を説明する。

 

真雪「そう、そんな事が有ったのね・・・」

 

真霜から事情を聞いて、真雪は、あらかた理解する。

 

真雪「それで貴方は如何したいの?」

 

真霜「ん・・・もし、龍之介さん達が海上安全整備局の協力なしで独自に動くかも知れない・・・私達は、いつも彼らに助けられていたから・・・出来れば支援したいけど・・・国土保全委員会の許可なしでは、勝手に動く事は出来ない。」

 

真雪「そうね!・・・貴方は、安全監督室の室長であり、ブルマーメイド艦隊の指揮官でもある・・・そう勝手に動く事は許されないわ。」

 

真霜も龍之介達を助けたいが国土保全委員会の許可なしに緊急以外に艦隊を動かす事は出来ない。

 

それは、真雪も分かっていたが

 

真雪「でも、真霜!・・・龍之介さんが大変な目に会おうとしているのよ!・・・貴方は出来る限り、それを助けるべきよ!!」

 

真雪は、例え動けなくても、出来る限り支援をしないといけない。

 

真雪「じゃないと肌を合わせた事が無駄になるでしょ!」

 

話してる途中で突然、妙な事を言い出した。

 

真霜「わ、私は、別に何も!?・・・あんな奴と肌を合わせたなんて無いわ!!」

 

真霜は、誤魔化すが

 

真雪「嘘は、駄目よ真霜!」

 

真霜「私は、嘘なんて付いていないわ!!」

 

真雪「じゃ聞くけど・・・真霜!・・・この前、龍之介さんと何をしてたの?」

 

真霜「えっ・・・別に何も・・・」

 

何とか隠そうとするが

 

真雪「とぼける気なの!・・・私は見てたわよ・・・貴方と龍之介さんが・・・・」

 

真霜「ああ・・・その先を言わないでお母さん!!!!」

 

如何やら、真雪は、龍之介と真霜の関係を知っていた様だ。

 

いつ気づいたかは、不明だが

 

真雪「じゃ認めるのね?」

 

真霜「はい!・・・認めます・・・」

 

これ以上隠す事が出来なくなり、真霜は空しく認める。

 

話を変えて

 

真霜「取り合えず・・・この件は、私が直に聞いて見るわ!」

 

真雪「頑張りなさいよ真霜!・・・貴方だけが頼りなんだから!」

 

それからしばらくして、真霜は、龍之介の部屋を訪れた。

 

宗谷家、龍之介の部屋

 

真霜「龍之介!」

 

龍之介「誰だ?」

 

真霜「私よ!」

 

龍之介「真霜!?・・・入れよ!」

 

真霜は、部屋に入る。

 

部屋に入ると龍之介は、机の上に座っていた。

 

龍之介「如何したんだ真霜?・・・こんな時間に訪ねてきて・・・」

 

真霜は、龍之介の隣に来て

 

真霜「うん、ちょっと気になってね・・・今日の事で貴方が決めかねていると思って・・・」

 

龍之介「ああ、そうか・・・」

 

真霜「私にできる事が有れば、相談に乗るけど・・・・」

 

龍之介「そんな事しても今の情勢は変わらないだろう。」

 

真霜「でも」

 

龍之介「それに・・・そう言ってる奴は、お前だけじゃない!」

 

真霜「えっ!?如何いう事?」

 

龍之介「実はな・・・」

 

時系列は、遡り

 

それは、会議の後、真霜達が横須賀のブルーマーメイド庁に戻って、数時間後の事だった。

 

横須賀基地、指揮官室

 

突然、指揮官室に電話が掛かってきて、龍之介は受話器を取る。

 

龍之介「もしもし・・・・」

 

田沼「やあ、山本監督官!・・・私だよ!」

 

龍之介「田沼総理!?」

 

電話の相手は、総理の田沼だった。

 

龍之介「何の様だ?・・・今、あんたと話してる暇はない!・・・要が無いなら切るぞ!」

 

龍之介は、電話を切ろうとすると

 

田沼「良いのかな・・・私が君に手を貸すと言ってもかね?」

 

龍之介「如何いう意味だ?」

 

龍之介は切らず、田沼の言い分を聞く。

 

田沼「今日、君は、ゴジラ捜索の為、国土保全委員会に支援を要求したが、断られたそうだね?」

 

龍之介「何でその事を?」

 

田沼「私は、総理だよ!・・・国土保全委員会で何の協議をしているぐらいは、分かるし、君が何をしているかも知っている。」

 

如何やら、龍之介がしている事は、全部田沼には筒抜けの様だ。

 

総理だから当然だな。

 

龍之介「それで、俺に手を貸すと言うのは?」

 

田沼「聞いての通りだ!・・・私が彼らを説得して、君の要求を通る様にして上げよう。」

 

龍之介「何!?支援要請に協力してくれるのか?」

 

ゴジラ捜索に田沼が協力してくれると言う。

 

田沼の力を使えば国土保全委員会の幹部達も文句なしに龍之介に協力するだろう。

 

しかし

 

田沼「但し、条件がある。」

 

龍之介「条件!?」

 

協力してくれる代わりに条件を突き付けてきた。

 

田沼「君が白鳳を我々に大人しく渡す事が条件だ。」

 

条件の内容は、龍之介達が持っている白鳳を渡す事だった。

 

龍之介「ふざけるな!!そんな条件を呑めるか!!」

 

龍之介は即拒否した。

 

田沼「良いのかね?・・・そんな事をすれば国土保全委員会の支援を得られなくなるぞ!」

 

龍之介「余計な御世話だ!!・・・支援を得られなくても、こっちにも考えは有る・・・あんたの思い道理にはならない・・・話は、これで終わりだ!!」

 

龍之介は、電話を切る。

 

時系列は、戻る。

 

宗谷家、龍之介の部屋

 

龍之介「と言う事だ。」

 

真霜「何よそれ!?結局技術が欲しいだけじゃないの!!」

 

田沼のやり方に真霜は呆れてしまう。

 

龍之介「俺もそう思う・・・もしかしたら、委員会の幹部達も総理に告げ口されてるから、俺達に手を貸さないのだろう。」

 

龍之介は、国土保全委員会の幹部達が田沼に買収されて、真霜や龍之介達に手を貸さない様に告げ口されているのだろう。

 

真霜「そうかも知れないわね・・・あの田沼総理の事だから、それぐらいは、やりかねないわね・・・」

 

真霜も同意見だった。

 

龍之介「だが、田沼総理のお陰で俺の腹は決まった!」

 

真霜「如何するの?」

 

龍之介「支援が得られないなら、俺達は、独自にゴジラ捜索に動くつもりだ!」

 

龍之介は、これ以上、国土保全委員会の幹部達と協議しても無駄だと思い。

 

独自にゴジラ捜索する事に決めた。

 

真霜「そんな、支援もなしに、この広い海を探すなんて、無理よ!!」

 

龍之介が決めた事に真霜は反対する。

 

真霜の言う通り、この広い海をGフォースの少数艦隊で捜索するなど不可能だ。

 

ましてやまだ、ゴジラの存在は推測に過ぎない。

 

龍之介「確かに無理だ!・・・だが、やるしかない!!」

 

しかし、龍之介の判断は変わらず

 

真霜「本気なのね?」

 

龍之介「ああ、本気だ!」

 

真霜は、龍之介が本気だと知り。

 

真霜「ん・・・なら、私達も手伝うわ!!」

 

自分も協力を申し出たが

 

龍之介「それは、駄目だ!!」

 

龍之介は拒否した。

 

真霜「如何して?」

 

龍之介「これは、俺達Gフォースの務めであって、お前達ブルーマーメイドには、関係ない事だ!!」

 

真霜「それでも、私は、龍之介の役に立ちたいの!」

 

龍之介「駄目だ真霜!!・・・勝手にそんな事をしたら、お前は、海上安全整備局から処罰される・・・最悪の場合は、左遷されるかもしれないんだぞ!!」

 

真霜「構わないわ!!貴方の為なら何だってするわ!!」

 

龍之介「馬鹿な事を言うな!!・・・お前には、家族も友達も居る・・・それにブルーマーメイドとしての誇りは如何したんだ?」

 

龍之介は、自分が決めた事に真霜を巻き込みたくなかった。

 

もし巻き込めば、自分だけじゃなく真霜にも責任が及ぶ、最悪の場合、管理職の窓際に左遷かクビになるかも知れない。

 

そうなれば、真雪や真冬、ましろに影響を及ぼしかねない。

 

龍之介は、それを恐れ、自分が決めた事に真霜を巻き込みたくなかったのだ。

 

龍之介「俺達には、もう何もない!・・・此処に飛ばされてから、俺達は、如何なっても構わないが・・・せめて、この世界が平和である事を願うつもりだ!・・・それだけは、分かってくれ真霜!」

 

龍之介の思いを聞いて、真霜は

 

真霜「・・・・分かった!・・・でもせめて、深町国交省と相談して、から決めて欲しいわ!」

 

龍之介「ああ、むろんその積りだ!!」

 

一応、深町国交相に相談してから決める事に2人は同意した。

 

そして、話は終わり、真霜は、突然、服を脱ぎ始めた。

 

龍之介「ま、真霜!?・・・な、何やってるんだ?」

 

服を脱ぐ真霜に龍之介は驚愕する。

 

真霜「何って、服を脱いでるのよ!」

 

龍之介「それは分かっているが、服を脱いで何する気だ!?」

 

真霜「鈍いわね!・・・服を脱いでやる事は、一つでしょ!」

 

服を脱いでやる事は、一つ・・・・快楽だ!

 

龍之介「おい、おい・・・今そんな気分じゃ・・・」

 

龍之介は、流石に今は、そんな気分じゃなかったが

 

真霜「私は、今したいの!」

 

龍之介「ん・・・・それなら・・・俺も脱ぐ!」

 

真霜の行為に結局、龍之介も脱ぐ事にした。

 

お互いに服を脱いで生まれた姿のまま、ベットに横たわる。

 

そして、ベットの上でお互いに快楽を楽しむ。

 

龍之介が真霜の奇麗な胸や襞を責め、真霜が龍之介の根元を責める。

 

雅に弱肉強食だ。

 

やがて、事が終わり、2人とも荒い息遣いで、ベッドの上で互いにぐったりしていると、

 

真霜「龍之介!・・・今日は、流石に一気責めるわね!」

 

龍之介「これぐらいは、当たり前だろ!」

 

真霜「それでも、少し痛いわ!」

 

真霜は、責められた襞を優しく撫でる。

 

龍之介「それぐらいは、俺の心の痛みだと思って、我慢しろ!」

 

それに対して、龍之介は、真霜の頭を撫でる。

 

真霜「意地悪!」

 

龍之介「俺は、意地悪的な事が好きなんだ!」

 

真霜「もう・・・フフフ・・・・んっ」

 

龍之介「んっ‥‥」

 

『んっ・…ちゅっ・…んむっ・…ちゅっ・…んっ・…』

 

『ちゅっ・…んっ・…ちゅっ・…んっ・…んむっ・…』

 

最後に長い口付けをして、幸せそうに眠る。

 

11月2日

 

国土交通省、大臣室

 

龍之介と真霜は、深町国交相に相談すべく国土交通省を訪れていた。

 

そして、大臣室の扉をノックして

 

深町「入れ!!」

 

『失礼します!!』

 

龍之介と真霜は、大臣室に入る。

 

深町「おお、山本監督官!それに宗谷監督官まで・・・如何したんだ?」

 

龍之介「実は、深町国交相にお願いがあって参りました。」

 

龍之介は、深町にゴジラ捜索の許可を貰おうとするが

 

深町「お願いと言うと・・・ゴジラ捜索の許可かね?」

 

真霜「えっ!?」

 

龍之介「何故、ご存知で?」

 

深町「君ら2人が此処に来るのは、それぐらいしかないだろう。」

 

何と深町は、既に龍之介が何出来たのか存じていた。

 

龍之介「では、率直に申し上げます!・・・ゴジラ捜索を・・・」

 

龍之介は、改めて、ゴジラ捜索の許可を貰おうとするが

 

深町「許可する!」

 

龍之介「えっ!?今何と?」

 

深町「ゴジラ捜索を許可すると言ったのだよ!」

 

何と深町は、ゴジラ捜索を許可したのだ。

 

真霜「本当ですか?」

 

深町「鈍いぞ!本当だ!!」

 

真霜「やったわ!・・・これで動けるわね!」

 

ゴジラ捜索の許可が出たので、真霜は大喜びした。

 

深町「但し、条件がある。」

 

しかし、喜びも束の間、ゴジラ捜索には条件が有った。

 

龍之介「何ですか?」

 

深町「1つは・・・捜索期限・・・捜索に与えられる期限は、3ヶ月だ!!」

 

条件の1つは、ゴジラ捜索期限が僅か3ヶ月しかない事。

 

龍之介「たった3ヶ月では、十分な捜索はできません!!・・・もう少し、余裕をくれますか?」

 

龍之介の言う通り、たった3ヶ月では、十分な捜索はできない。

 

もう少し、有余をくれますかとお願いするが

 

深町「残念ながら、これ以上は伸ばせない。」

 

深町もこれ以上は伸ばせなかった。

 

龍之介「ん・・・分かりました・・・他には?」

 

それを聞いた龍之介は仕方なく承諾する。

 

深町「2つめは・・・この捜索には、Gフォースだけで行う事・・・ブルーマーメイドの支援は、物資の補給のみ・・・それ以上は認められない。」

 

そして、2つめの条件は、ゴジラ捜索は、あくまで龍之介達Gフォース西部方面艦隊のみで行う事、真霜達ブルーマーメイドは、物資の補給のみ以外は、支援を認められない。

 

真霜「そんな!?それでは、我々は、唯見ているだけですか?」

 

それに真霜は、不服を申し立てるが

 

深町「そうしないと委員会の幹部達が納得しないのだ・・・これ以上、君達が関われば、向こうもどんな事をするか分からない・・・だから、この任務は、Gフォースだけで行う事で許可を得られたのだ。」

 

深町も本当は、ブルーマーメイドも捜索に刈り出そうと思ったが、それでは、国土保全委員会の幹部達が納得しなかったので、仕方なく、Gフォース西部方面艦隊のみで行う事で、了承を得たのだ。

 

真霜「しかし!」

 

それでも真霜は、反論するが

 

龍之介「もう良いよ真霜!」

 

真霜「でも」

 

龍之介「補給だけで十分だ!」

 

龍之介は承諾する。

 

龍之介「では、深町国交相!・・・許可を得たので、早速、ゴジラ捜索に出撃します。」

 

龍之介と真霜は、大臣室を出るが

 

深町「山本監督官!!」

 

深町が突然呼び止める。

 

龍之介「ん!?」

 

深町「私もゴジラの存在は、明らかだと思っている。」

 

龍之介「え!?」

 

深町「ゴジラは、人類にとっては最大の脅威だ!!・・・良い報告を期待している。」

 

龍之介「ん・・・」

 

深町の言葉に疑問を持ち始めた。

 

龍之介(・・・委員会の幹部達を納得させるとは・・・この男は、何者なんだ!?・・・何故其処まで、俺達を助けてくれるんだ?)

 

アレだけ馬鹿にしていた国土保全委員会の幹部達を承諾させるとは、一体何者なのか、龍之介は疑問を抱く。

 

横須賀基地、会議室

 

国土交通省から帰ってきた龍之介と真霜は、功、美由紀、薫、次郎、はやて、真冬、平賀、福内を横須賀基地の会議室に集めた。

 

功「本当に許可してくれると言ったんですか?」

 

龍之介「ああ、これで俺達は、晴れてゴジラ捜索に望めると言う訳だ。」

 

美由紀「しかし、驚きですね!?・・・一体如何やって、深町国交相は、委員会の幹部達を納得させたんですか?」

 

真霜「詳しい事は、分からないんですけど・・・条件付きで納得させたそうです。」

 

薫「条件?」

 

龍之介「1つは、ゴジラ捜索の期限が3ヶ月しかない事だ。」

 

『3ヶ月!?』

 

はやて「3ヶ月では、めっさゴジラ発見はできまへん!!」

 

龍之介「しかし、それをやるしかないんだ八神中佐!」

 

はやて「せやけど・・・」

 

薫「仕方ないよはやてちゃん!・・・准将もそれは、分かってる事だから、私達は、その期間で出来る限りの捜索を行おう。」

 

次郎「そうだ、はやて!!いざと言う時は、白鳳で倒してやるさ!!」

 

美由紀「止めなさい!!楽観的は、禁物よ!!」

 

次郎「すいません。」

 

龍之介「とは、言え、3ヶ月は短い期間の為、通常の捜索は難しい・・・その為、部隊を2つに分けて、捜索する。」

 

龍之介の捜索方法は、先ず部隊を2つに分け、一方の部隊が北を捜索し、もう一方の部隊が南を捜索すると言う方法だ。

 

北を捜索する部隊は、美由紀が担当し、南を捜索する部隊は、龍之介が担当する事になった。

 

そして、2つめの条件では

 

真霜「そして、2つめの条件は、私達ブルーマーメイドは、物資の補給のみ支援できない事。」

 

平賀「えっ!?じゃ私達は何もできないんですか?」

 

真霜「そうよ!」

 

真冬「何でだよ真霜姉!?何で支援できねんだよ?」

 

真霜「これは命令だから、仕方がないの!・・・分かってよ真冬!」

 

真冬「ん・・・」

 

龍之介「真冬!・・・お前の気持ちも分かる・・・だが、お前も命令には従え・・・良いな!」

 

真冬「分かったよ!」

 

真霜と龍之介に言われて、真冬は、空しく返事をする。

 

11月2日

 

Gフォース西部方面艦隊は、横須賀を出撃した。

 

空母大鳳、艦橋

 

龍之介「ゴジラか・・・・推測であってほしいな・・・・」

 

薫「・・・・」

 

画して、Gフォースによるゴジラ大捜索は開始された。

 

海上安全整備局、国立海洋医科大学先端医療研究所

 

その頃、海上安全整備局の国立海洋医科大学先端医療研究所内では

 

研究員達が突然変異種のマウスを調査、研究を続けていた。

 

その結果、特殊な生体電流が確認された。

 

この生体電流に関しては、まだ調査中で、如何いった電流なのかは、不明だったが、それ以上の研究目的として、「密閉環境における生命維持及び低酸素環境に適応するための遺伝子導入実験」と言う研究が行われる事になった。

 

この実験に何故、このマウスが使用されたのかと言うと、ウイルスの影響下にも生き残ったのだから、この実験にも耐えられるか如何かと言う理由で使用される事になった。

 

実験は、先ずマウス達を実験艦(潜水艦)に乗せ、その実験艦をある程度の深さの海の底へ一定期間沈めた後、その後浮上させ、マウスの状態を見ると言うモノだった。

 

マウスを乗せた実験艦は、現在海底火山の動きがみられ、現在船舶、潜水艦の航行が禁止となっている小笠原諸島の西之島新島付近の海域に沈められる事になった。

 

この海域ならば、船舶及び潜水艦の航行が無いので、誰にも邪魔されずに実験を行えると言う為、この海域が選ばれたのだ。

 

マウスを乗せた実験艦は予定通りの深さで海の底へと沈められ、後は浮上時期に生き残っていたこのマウスと搭載されている計器のデータを回収し研究、解析をするだけだった。

 

勿論実験艦の位置はビーコンで常にその位置は探知されており、見失う心配はなかった。

 

しかし、選んだこの海域が現在海底火山の動きがみられる海域であり、ある日、その海底火山の活動により、実験艦は、サルベージ不可能な水深1500mまで沈没してしまった。

 

深海深くへと沈んだ事で実験艦からのビーコンも届かなくなり、その事から、実験艦は水圧で圧潰し、マウスは全滅したものと推測された。

 

国立海洋医科大学先端医療研究所は、この結果を田沼総理に報告した。

 

報告を受けた田沼総理は、失敗に愕然とした。

 

そして、実験データや資料を焼却や削除処分を命じ、存在を闇へと葬った。

 

研究員達も失敗の責任を問われ、他の部署に左遷させられた。

 

しかし、中には、諦めない研究員達も居て、廃棄される筈だった実験データや資料を秘かに盗んで研究を続けていた。

 

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