ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第30章 恋の進展

12月1日

 

ゴジラ捜索から1ヶ月半が過ぎようとしていた。

 

今だにGフォース西部方面艦隊は、ゴジラ発見には、至っておらず、巡洋艦すくね、さつまの対潜哨戒ヘリやゴジラ索敵用に改造したE2Gの超音波カメラでの海面下撮影では、発見できず、それどころか痕跡すらも見つからなかった。

 

時間だけが過ぎていき、龍之介は、もしかしたら、ゴジラは、この世界に存在しないのではないのか、そう疑う様に成りかけるが、それでもゴジラ捜索を続けるのだった。

 

12月20日

 

横須賀基地

 

ゴジラ捜索中だったGフォース西部方面艦隊は、物資補給、整備修理と隊員達の休息の為、横須賀へと帰投した。

 

帰投した龍之介は、突然、真雪に呼ばれ、功と共に横須賀女子海洋学校へと向かう。

 

横須賀女子海洋学校、廊下

 

龍之介「こんな忙しい時に一体なんだろう?」

 

功「分かりませんが、余程重要な事でしょう。」

 

2人は、何故真雪に呼ばれたのか、分からなかった。

 

校長室に通じる廊下を歩いていると、前から1人の女性教官がやってきた。

 

功「あっ!?」

 

その女性教官を見た功は、足を止める。

 

「あっ!?」

 

反対側の女性教官も功を見て、足を止めた。

 

女性は、指導教官の古庄薫だった。

 

古庄「貴方は!?」

 

功「此処の教員でしたか!?」

 

2人は、顔見知りの様だった。

 

龍之介「何だ参謀!・・・知り合いか?」

 

功「ええ、まあ・・・」

 

古庄「申し送れました・・・私は、指導教官の古庄 薫です!」

 

龍之介「ああ、貴方が!?・・・薫が言ってた熱血教師って言うのは…」

 

古庄「え!」

 

龍之介「失礼、俺は、Gフォースの山本龍之介、こっちは、参謀の・・・」

 

古庄「徳吉 功さんでしょう。」

 

何故か古庄は、功の名前を知っていた。

 

龍之介「何で知ってるんだ?」

 

何故、古庄が功の名前をしているのか問う。

 

古庄「寮が隣同士なので、それで、名前を知っていました。」

 

龍之介「そうなのか参謀?」

 

功「ええ、まあ、なりいきで・・・」

 

如何やら、功は、なりいきで古庄と寮が隣同士になってしまい、それで知り合いになってしまった様だ。

 

龍之介「なりいきね・・・」

 

だが、龍之介は、2人を見て、唯寮が隣同士の関係じゃない様だ。

 

もしかしたら、それ以上の関係になっているかも

 

龍之介「ちょっど良い参謀!・・・しばらく古庄教官と話をしてると良い。」

 

それを見抜いた龍之介は、功と古庄を2人だけにする。

 

功「えっ!?しかし・・・」

 

龍之介「俺1人で十分だよ!・・・じゃあな!」

 

そう言って、龍之介は、1人で向かう。

 

古庄「随分と変わった人ですね。」

 

功「其処が良いんです。」

 

横須賀女子海洋学校、校長室

 

校長室のドアをノックすると、中から「どうぞ」と、真雪が入室の許可を出す。

 

龍之介「山本龍之介一等監督官参りました。」

 

龍之介は校長室に入り、真雪に一礼する。

 

真雪「待っていたわ!・・・さっ、どうぞ・・・座って・・・」

 

龍之介「はっ」

 

真雪は、龍之介を応接用のソファーへと座る様に促すと、龍之介はソファーへと座る。

 

龍之介「それで、お忙しいところを態々呼び出した御用件は何でしょうか?」

 

龍之介は、早速真雪に今日、自分を呼んだ件について尋ねる。

 

真雪「実は、貴方達が保有する航空機に関してだけど・・・」

 

龍之介「ああ、その事ですか!」

 

如何やら、今回呼ばれたのは、龍之介達が保有する航空機に関しての事の様だ。

 

現在、航空機は、ブルーマーメイドの設備研究課で慶介の主導のもと、試作機を製作中であった。

 

真雪「実はね・・・ブルーマーメイドの育成校とホワイトドルフィンの育成校が協力して、航空士の育成校を創設を計画してるの!」

 

何とブルーマーメイドの育成校とホワイトドルフィンの育成校が協力して、航空士の育成校を創設する事を計画してるとの事だ。

 

龍之介「育成校ですか!?」

 

航空士の育成校の創設を計画している事に龍之介は驚く。

 

龍之介「いつ創設を?」

 

いつ創設されるのか問うと

 

真雪「まだ検討中よ!」

 

如何やら、まだ検討中の様だ。

 

まあ確かに創設するとなると、創設場所を何所にするか、また飛行場の建設場所や空母の建造が必要になる。

 

龍之介「そうですか・・・」

 

真雪「それで、呼んだのは、他の事よ!」

 

龍之介「何ですか?」

 

真雪「もし育成校が創設した暁には・・・そちらから教官として、隊員を何人か派遣してほしいの!」

 

真雪の依頼は、育成校に必要な隊員を教官として派遣してほしいと言う事だった。

 

龍之介「構いませんが・・・此方も戦力の温存の為、そんなには派遣できませんよ!」

 

確かに今、現役のエース航空士は、なのはとフェイトの僅かしか居らず、後は、普通に操縦できる者しかいない。

 

それに補充が出来ない為、戦力の削減も出来ない。

 

真雪「それは、知っているわ!だから、其方が派遣できる人数で良いわ!!」

 

如何やら、派遣できる人数は、此方で決めて良いそうだ。

 

龍之介「ん・・・分かりました・・・創設した暁には、其方に協力しましょう。」

 

龍之介は、協力を承諾する事を真雪に告げた。

 

真雪「助かるわ。」

 

龍之介「では、私は、これで・・・」

 

要が終わり、龍之介は、校長室を出ると

 

真雪「ああ、待て!」

 

龍之介「まだ何か?」

 

真雪「最近どお・・・真霜は?」

 

龍之介「な、何の事ですか?」

 

真雪「しらを切る気なの?・・・知ってるわよ!・・・貴方と真霜が付き合っている事ぐらい!」

 

龍之介「えっ!?」

 

いきなり真霜との関係を言われ、龍之介は、顔が真っ白になる。

 

龍之介「ど、如何してそれを!?」

 

真雪「あら、私が気づかないとでも思っていったの?」

 

龍之介「ん・・・いつからですか?」

 

真雪「この前の夜に、ちょっと・・・」

 

龍之介「す、すいません!!・・・真霜との関係は、何れ真雪さんに話すつもりでしたけど、話す勇気が無くて、その・・・」

 

真霜に手を出した事を謝罪する。

 

真雪「謝らないで良いわ!!・・・貴方も遊びで付き合っている訳じゃないみたいだし、真霜も嫌で付き合ってる訳もない見たいだし!」

 

真雪は、龍之介や真霜の気持ちも分かっていた。

 

龍之介「じゃ、許してくれるんですか?」

 

真雪「ええ・・・でも1つだけ約束してほしいの!」

 

真雪は、真霜とこれからずっと付き合うなら、1つだけ条件を付き付けてきた。

 

龍之介「何でしょう。」

 

真雪「決して、あの子を裏切るマネはしないで、それだけよ!」

 

真雪が突き付けた条件は、決して真霜を裏切るマネはしないでと言う事だった。

 

しかし、龍之介は

 

龍之介「ん・・・それは、難しいですね。」

 

難しいと答える。

 

真雪「如何して?」

 

龍之介「真雪さんも知っているでしょう・・・今、俺達は、ゴジラ捜索に全力を尽くしています。」

 

真雪「それは、知っているわ!!・・・それと何か関係あるの?」

 

龍之介「俺は、指揮官です!・・・もしゴジラが現れれば・・・俺は、真霜より任務を優先するかもしれません・・・何故なら、ゴジラを倒す事が俺達の使命ですから!!」

 

龍之介は、真雪が着きつけた条件を守る事が難しかった。

 

何故なら、龍之介は、ゴジラと最前線で戦う指揮官でもある。

 

もしゴジラが現れれば真霜の事より、其方に行くだろう。

 

それは、真霜を捨てる事と同じである。

 

真雪「酷い事を言うのね。」

 

それに対して、真雪は、不機嫌になる。

 

龍之介「確かに酷いですが・・・俺は、1人の幸せより、何100人の幸せを願っているのです・・・だから、俺は、ゴジラと戦う。」

 

例え真霜を捨てる事になっても龍之介は、戦わなければならなかった。

 

龍之介「もし事が終われば、俺は、真霜のところに戻るつもりです・・・でも、それまで、真霜が待っていればの事ですが・・・」

 

ゴジラとの戦いが終われば龍之介は、真霜のところに戻るつもりでいる。

 

だが、真霜もまだ若い、他の男の元に行くかもしれない。

 

真雪「ん・・・それは難しいわね・・・あの子の事だから、龍之介さんを追いかけて来るかもしれないわよ!」

 

真雪は、真霜の事だから、諦められず追いかけてくるかもしれない。

 

龍之介「それは、ちょっと判断できないな・・・」

 

そうなったら、龍之介でも判断が難しかった。

 

真雪「フフフ・・・まあ良いわ!・・・兎に角、貴方が何事も無く真霜を幸せにしてくれる事を祈るだけよ!」

 

真雪は、それでも龍之介と真霜の幸せを願っていた。

 

龍之介「そうなれば良いと、俺も祈りたいです。」

 

龍之介もそれを願っていた。

 

龍之介「では、これで・・・」

 

真雪との会談を終えて、龍之介は、校長室を後にする。

 

真雪(あの人なら・・・今度こそ真霜を幸せにしてくれるかも知れないわね・・・)

 

真雪は、龍之介を見て、今度こそ真霜を幸せにしてくれるのかもしれないと思った。

 

横須賀女子海洋学校、廊下

 

校長室を後にした龍之介は、古庄と会話している功の元へ向かう。

 

龍之介「参謀!!」

 

功「あっ!?もう話は終わったんですか?」

 

古庄「・・・・」

 

龍之介「ああ、終わった。」

 

古庄「では、私は、これで・・・また後ほど・・・」

 

功「ええ、今度は、ゆくっり何所かで飲みながら話し合いましょう。」

 

古庄「ええ、楽しみにしています。」

 

功と飲みに行く約束をして、古庄は去っていた。

 

龍之介「やったな参謀、デートの約束が出来て・・・・この!!」

 

古庄とデートが出来る事になり、龍之介に責められる。

 

功「いえ・・・その・・・」

 

それに対して、功は照れる。

 

2人は、そのまま基地に戻る。

 

宗谷家、龍之介の部屋

 

宗谷家に帰宅した龍之介は、夕食後に薫と真霜を自分の部屋に呼び寄せ、今日の事を話した。

 

龍之介「と言う訳だ!」

 

薫「詰まり、真雪さんは・・・兄さんと真霜姉さんの関係を知っていたと言う事!?」

 

龍之介「そう言う事になるな!」

 

薫「嘘・・・!?」

 

真雪が龍之介と真霜の関係をしていた事に薫は驚愕する。

 

薫「い、いつ知ったんだろうね真霜姉さん!?」

 

真霜「そ、そうね・・・」

 

薫は、驚愕していたが、真霜は、余り驚かなかった。

 

薫「もしかして!?・・・真霜姉さんも知ってたんですか?」

 

真霜「う、うん!」

 

薫「知らなかったのは、私だけ・・・」

 

真霜も知っていて、薫は、自分だけ知らなかった事に落ち込む。

 

龍之介「良いじゃないか!・・・これで真雪さんに隠さず済むし・・・俺的には、喜んでいる。」

 

龍之介は、真雪の顔を気にせず、真霜と付き合える事に喜んでいた。

 

薫「まあ、そうだけど・・・」

 

薫もまあまあ納得する。

 

まあ、ともあれ、2人の関係は、何とか真雪に伝わり、龍之介と真霜は、ホッとする。

 

しかし、あと1つの問題があった。

 

それは

 

龍之介「それより、お前の方は如何なんだ?」

 

薫「私?」

 

薫の事だった。

 

龍之介「最近・・・次郎とは、何所まで行ったんだ?」

 

最近、次郎との関係は、如何だと問う。

 

薫「べ、別に良いでしょ!・・・関係ない事なんだから!」

 

それに対して、薫は、隠そうとするが

 

龍之介「関係なくないだろう!!・・・俺は、お前の兄だぞ!・・・兄として、お前の事は、ちゃんと知る権利がある!」

 

龍之介は、兄として、知る権利が有ると尊重する。

 

薫「ん・・・」

 

真霜「確かに龍之介の言葉にも一理あるわね!」

 

それに真霜も同意する。

 

薫「真霜姉さんまで・・・」

 

龍之介「で、如何なんだ?・・・次郎とは、上手く言ってるのか?」

 

薫「うん・・・・そこそこ・・・」

 

2人に責められ、薫は、泣く泣くそこそこと言う。

 

龍之介「雅か!?・・・肌を合わせるところまで行ってないよな?」

 

ギク!?

 

龍之介「行ったのか?」

 

薫「・・・うん!」

 

薫は、快楽した事を認める。

 

龍之介「お、お前は・・・」

 

薫と次郎が快楽まで行った事に龍之介は怒る。

 

真霜「怒らないで!・・・薫だって、分かってる事なんだから・・・」

 

龍之介「しかし!」

 

真霜「薫も大人よ!・・・もうそれぐらいは、する年頃なんだから、そうでしょう薫!」

 

真霜の言う通り、薫も、もう21歳だから、それぐらいは、する年でもある。

 

しかし、龍之介は認めていない、付き合うまでは、許しても快楽までは、許していない。

 

それに対して、薫は

 

薫「そうだよ・・・私は、大人だよ!・・・兄さんに指図される言われわないわ!!」

 

関係を認めない龍之介と対立する。

 

龍之介「薫!!」

 

薫「兄さんは、ずるいよ!!・・・自分だけ真霜姉さんといちゃいちゃして、私と次郎君の事は許してくれないの?」

 

龍之介「俺は・・・」

 

薫「もう良い!!・・・兄さんが何と言をと私は、次郎君と別れる気はないからね!・・・これだけは譲れない!!」

 

龍之介「か、薫!!」

 

薫は、怒って、部屋を出ていった。

 

龍之介「はぁ・・・俺は、馬鹿だな!・・・薫の事になると、直ぐこれだ!!」

 

薫が出ていった後、龍之介は、自分が馬鹿な事をしたと、つくづく悔やむ。

 

真霜「仕方がないわ!それが兄弟と言うものよ!」

 

龍之介「それだけじゃない・・・俺は、もしかしたら・・・あいつを不幸にしているのかもしれないな・・・」

 

真霜「えっ!?」

 

龍之介「俺は、いつもあいつに何もしてやれない・・・あの時だってそうだ・・・両親が死んだ時も・・・」

 

真霜「龍之介・・・」

 

龍之介「あの時、まだ俺は、小学生のわんぱく坊主で薫は、まだ幼稚園児だった・・・俺達2人は、親父が経営する下町工場で暮らしていた・・・貧乏だったけど決して不自由はなかった・・・薫も赤ん坊みたいにお袋に甘えていた・・・だが、あのゴジラ戦で何もかも失った・・・家や工場、そして、親父とお袋も死んだ・・・それだけじゃない・・・俺は・・・俺は・・・」

 

昔の事を思い出し、龍之介は、泣き叫ぶ。

 

真霜「もう良いよ龍之介!」

 

龍之介「真霜!?」

 

それを真霜が抱きしめる。

 

真霜「貴方は、十分苦しんだ!!・・・だから、もう苦しまないで・・・」

 

龍之介「真霜!」

 

真霜「私が貴方を支える・・・だから、もう苦しまないで・・・」

 

龍之介「すまない。」

 

真霜の言葉を聞いて、龍之介は、落ち着く。

 

真霜「今日は、もう寝よう・・・私も一緒に寝て挙げるから・・・」

 

真霜は、このまま龍之介を1人にさせる訳にはいかないし、何しろ今日は、久しぶりに顔を合わせたのだから、今日は、一緒に寝たい。

 

12月21日

 

横須賀基地、指揮官室

 

次郎「小沢次郎中佐、参りました!!」

 

龍之介は、突然、次郎を指揮官室に呼び寄せた。

 

龍之介「休め!」

 

次郎「今日は、何かご用件でも?」

 

龍之介「別に要と言う訳ではない・・・唯お前に聞きたい事がある。」

 

次郎「な、何でしょう。」

 

龍之介「お前、俺の許しなく、薫に手を出したな?」

 

龍之介は、次郎に薫と快楽をした事を問う。

 

次郎「うっ!?」

 

それを聞いた次郎は、不味い顔し

 

次郎「すみません、堆なりいきで我慢できなくて、その・・・」

 

快楽した事を謝罪する。

 

龍之介「はぁ・・・お前には呆れるよ・・・お前のせいで、また薫と喧嘩してしまったじゃないか!!」

 

次郎「それは・・・・申し訳ない事をしました!!・・・この償いは・・・」

 

次郎は、償いをすると言うが

 

龍之介「償いは、俺の代わりに薫を幸せにしてくれる事だ!!」

 

次郎「えっ!?」

 

龍之介は、次郎の償いは、自分の代わりに次郎が薫を幸せにして欲しいと告げる。

 

龍之介「俺は、もう薫を幸せにする事が出来ない・・・だから、お前が俺に代わって、薫を幸せにして欲しい!!」

 

次郎「准将!」

 

龍之介「薫もそれを望んでいる・・・俺に対しても「これだけは譲れない!」まで言っている。」

 

次郎「あいつ、そんな事まで!?」

 

龍之介「だから、お前が俺に代わって、薫を幸せにして欲しい!」

 

次郎「しかし、それでは、准将が?」

 

龍之介「俺の事は気にするな!・・・お前は、俺から、薫を託されたんだから、その命を果たせ・・・良いな!!」

 

次郎「は、はい!」

 

こうして、薫は、龍之介から次郎の手に託される事になった。

 

龍之介「話は以上だ!行け!!」

 

次郎「失礼しました。」

 

次郎は、指揮官室を後にする。

 

それから数日後、補給と整備を終えたGフォース西部方面艦隊は、再びゴジラ捜索に出撃した。

 

 

 

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