ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第32章 中止命令

1月1日

 

横須賀ブルーマーメイド庁舎、真霜の執務室

 

晴風乗員達が初詣をしている頃、横須賀のブルーマーメイド庁舎では

 

真霜「今何と?」

 

深町『聞いての通りだ・・・ゴジラ捜索を中止する!』

 

深町は、ゴジラ捜索を中止する事を真霜に告げた。

 

真霜「待ってください!!・・・期限は、3ヶ月と決まっていたのでは?」

 

真霜の言う通り、捜索期限は、3ヶ月、つまりあと1ヶ月残っていた。

 

それを早めに切り上げた。

 

深町『残念ながら、直ちにゴジラ捜索を中止する様、内閣から通達が来た。』

 

元々、ゴジラ捜索は、深町国交相が独断で許可を出したもので、それに不満を抱いていた幹部達が田沼総理に告げ口をし、田沼は、深町に直ちにGフォースのゴジラ捜索を中止するよう通告した。

 

真霜「そんな!?・・・何とかならないんですか?」

 

深町『私も総理に継続を申し上げたが・・・これ以上無駄な捜索に資金は出せない!・・・もし続けるなら、辞表を提出しろと言われた・・・今、私も辞める訳には行かない・・・もし辞めれば、総理を抑える事が出来なくなる・・・それで仕方なく捜索を中止する事に決めた。」

 

深町も今、国土交通大臣の座を辞める訳には行かなかった。

 

今、辞めれば、田沼総理は、間違いなく龍之介達が持つ技術を悪用するだろう。

 

そうなれば、龍之介達は、反乱をして何処かへと逃げるだろう。

 

そんな事をさせない為、仕方なく捜索を中止する事に決めた。

 

真霜「そうですか・・・しかし、山本監督官には、何と?」

 

真霜は、龍之介には、言い難かったが

 

深町『事情は、私から伝える・・・君は、山本監督官に直ちに帰還するよう命じてくれ!!』

 

真霜「分かりました。」

 

こうして、ゴジラ捜索中止は、真霜から直接伝えられる事になった。

 

その頃、Gフォース西部方面艦隊は、小笠原諸島の西之島新島沖を航行していた。

 

空母大鳳、艦橋

 

はやて「凄いね!・・・1度この海域を哨戒した事があるけど、その時は、まだ小さかったのにもうあないに成長しとる・・・流石は、自然やね。」

 

薫「本当ね!・・・自然は侮れないわね!」

 

付近では、火山活動で島が誕生していた。

 

まだ小さいが何れは、大きな島へと成長するだろう。

 

その凄さに薫とはやては、感動していたが

 

龍之介「こら艦長に副長!!・・・感動余りに任務を忘れるな!!」

 

薫「すいません!!」

 

はやて「す、すいまへん!」

 

龍之介「全く・・・まあ、2ヶ月のゴジラ捜索で気が緩むのも仕方がないが・・・通信主!・・・その後、捜索機からの報告は?」

 

実「いえ、まだ何も・・・・」

 

空母大鳳からは、3機のE2Gがゴジラ捜索の為、発艦している。

 

しかし、4時間近く経っても発見の連絡が無い。

 

またしても、発見できないまま時間だけが過ぎていく。

 

その時

 

実「准将!」

 

龍之介「見つけたか?」

 

実「いえ、その・・・横須賀のブルーマーメイド庁からの緊急電です。」

 

龍之介「宗谷監督官から・・・何事だ?」

 

いきなりの真霜からの通信に龍之介は、何事かと思いながら、通信を受ける。

 

龍之介「何!?・・・・ゴジラ捜索を中止して直ちに帰還しろ・・・如何ゆう事だ!?」

 

行き成りのゴジラ捜索を中止の命令を聞いて、龍之介は、激怒し、理由を問う。

 

真霜『聞いての通りよ!・・・直ちに捜索を中止して、横須賀に帰還して!』

 

龍之介「何故中止何だ!?」

 

真霜『それは、戻ってから説明するわ・・・兎に角今は、帰還して!』

 

龍之介「ん・・・分かった。」

 

龍之介は、虚しく、通信を切る。

 

龍之介「聞いての通りだ・・・全ての捜索を中止し、直ちに横須賀に帰投する。」

 

薫「そんな!?・・・今中止したら、永遠にゴジラ発見が出来なくなります!!」

 

龍之介「これは、命令だ!!」

 

薫「ん・・・」

 

龍之介「通信主!・・・出ている捜索機は、直ちに本艦に帰還せよ・・・収容が終わり次第、権藤中佐の部隊と合流、横須賀に帰投する。」

 

実「了解!・・・やれやれか!」

 

龍之介の部隊は、直ちに航空機を収容し、権藤中佐の部隊と合流すべく北方に針路を取る。

 

そして、権藤中佐の部隊も

 

高速戦艦高千穂 第一艦橋

 

美由紀「任務を中止して、帰還せよとは如何いう事ですか!?」

 

龍之介の通信を受けて、美由紀は激怒する。

 

龍之介『聞いての通りだ・・・捜索を中止して、横須賀に帰還せよ・・・宗谷監督官からの命令だ!!』

 

美由紀「何ですか、その命令は、結局、反論もせず承諾したんですか?」

 

龍之介『元々この任務は、此方が勝手に頼んだ事だ・・・我々に反論する権利はない!』

 

美由紀「くぅ・・・結局、無駄でしたね!」

 

龍之介『ん・・・兎に角、捜索を中止して、此方と合流せよ・・・これは、命令だ!!』

 

美由紀「分かりました・・・直ちに合流します。」

 

美由紀は、通信を切る。

 

文夫「命令では、仕方ありません。」

 

美由紀「はぁ・・・いちいち指図されては迷惑よ!」

 

文夫「此処は、我々の世界とは違うんです!・・・勝手なマネはできません。」

 

美由紀「そんな事は分かっているわ!!」

 

自由にゴジラ捜索が出来ない事に美由紀は、イラついていた。

 

向こうの世界なら、国連所属の肩書で自由にゴジラ捜索や殲滅が可能だったのに、此方の世界に飛ばされて、ブルーマーメイドの所属な為、上からの許可なしでは、自由にゴジラ捜索や殲滅ができない。

 

美由紀(何故こう指図されなければならないの?・・・我々は、ブルーマーメイドではなくGフォースなのに・・・・)

 

その仕組みに美由紀は、イラついていた。

 

しかし、指揮系統を失っている以上、龍之介達は従うしかない。

 

美由紀は、直ちに海中を捜索している白鳳を呼び戻し、龍之介の部隊と合流する。

 

しかし、帰還の途中、空母大鳳に異常が発生した。

 

空母大鳳、艦橋

 

薫「速度が落ちている!?・・・如何したの航海長?」

 

美奈「分かりません・・・・何が何だか?」

 

突然、空母大鳳の速力が低下していた。

 

薫「機関室!!・・・如何したの!?・・・速度が低下してるけど・・・」

 

薫は、急いで機関室に状況を問う。

 

夏雄『此方機関室!!・・・蒸気調整バルブ破損!!・・・蒸気調整が不能でぃ!!』

 

薫「何ですって!?・・・急いで機関を停止して、直ぐに蒸気排出して!!」

 

機関室の状況を聞いた薫は、直ちに機関を停止して、ボイラーの火を落として蒸気を抜くよう命じる。

 

このままでは、ボイラー室の圧力が上昇して、水蒸気爆発を起こしかねない。

 

そうなれば機関室の近くにある格納庫や弾薬庫が誘爆する危険性があった。

 

夏雄『言われなくても今やってる!!』

 

だが、既に夏雄は、作業を開始していた。

 

薫「流石機関長!!・・・急いで応援を遣します!!」

 

夏雄『頼む!!』

 

薫「整備班は、機関室へ!!」

 

薫は、急いで整備班を機関室の応援に向かわせる。

 

薫「准将!!・・・機関室でバルブが破損!!・・・蒸気調整が不能!!・・・現在、篠原機関長が作業中!!」

 

龍之介「何としても食い止めるんだ!!」

 

薫「了解!!」

 

龍之介「通信主!・・・高千穂に現在の状況を伝えろ!!」

 

実「了解!」

 

状況は、直ちに先頭の高千穂に伝えた。

 

空母にとって、一番の危険は、火災による被害である。

 

何故なら、空母には、弾薬の他に格納庫に置かれている航空機や航空燃料が搭載されている。

 

もし火災が起きれば、それらに引火して、大爆発を起こす。

 

最悪の場合、轟沈の恐れもある。

 

それを避ける為、整備員、機関員は、必死に対応する。

 

数時間後、整備員、機関員の必死の作業で一応水蒸気爆発は避けられた。

 

溜まっていた蒸気も艦外へと排出され、空母大鳳は、一時白い雲を引きながら航行し、停止する。

 

しかし、ボイラーの調整が出来ない以上、機関を始動させる事はできない。

 

その為、通常の航行は不可能。

 

仕方が無く、巡洋艦すくね、さつま2隻が空母大鳳を曳航する事になった。

 

1月4日

 

Gフォース西部方面艦隊が横須賀に帰投する。

 

空母大鳳も曳航されながら、横須賀造船所の6号ドックへと入渠する。

 

横須賀に帰投した龍之介は、功と美由紀を連れて、そのまま真霜の元に向かう。

 

横須賀ブルーマーメイド庁舎、真霜の執務室

 

真霜「どうぞ!」

 

龍之介「入るぞ!!」

 

真霜「良く戻って来てくれたわ、山本監督官!」

 

帰投した龍之介達を真霜は、笑顔で迎えるが

 

美由紀「任務の途中で戻ってきたんですけど・・・」

 

美由紀からキツイ目線で言われる。

 

功「口が過ぎるじゃないんですか権藤中佐!!」

 

功は、抑え様とした。

 

美由紀「私は、唯事実を述べただけです。」

 

龍之介「はぁ・・・それで、何故急にゴジラ捜索を中止して、帰投しろと言う命令を出したんだ。」

 

功でも流石に美由紀を抑える事は出来ない、ともあれ、龍之介は、真霜に中止命令を出した理由を聞く。

 

真霜「その事は、私からも申し訳ないと思っている・・・・でも、その事は、私と一緒に深町国交相から直に聞いた方が良いわ!」

 

龍之介「分かった・・・だが、この2人も一緒に連れて行く。」

 

真霜「えっ?」

 

龍之介は、同行するなら、功と美由紀も同行させると言ってきた。

 

龍之介「そうしないと納得しないだろう・・・特に権藤中佐は・・・」

 

龍之介は、ひそひそと指で指す

 

美由紀「当たり前です!!・・・いきなり帰れて言われたら、いくら私でも納得できる説明を!!」

 

真霜「分かりました権藤監督官!」

 

真霜は、机に向かい、机の上にある電話で深町国交相に電話してから、龍之介達と共に国土交通省へと向かう。

 

国土交通省、大臣室

 

国土交通省に着いた真霜と龍之介達は

 

真霜「安全監督室室長の宗谷です!!・・・山本監督官以下3名をお連れしました!!」

 

深町「入れ!」

 

真霜「失礼します!!」

 

大臣室に入る。

 

深町「おお、山本監督官!よく戻って来てくれた!!」

 

帰還した龍之介達を深町は、笑顔で迎えるが

 

美由紀「失礼します深町国交相!」

 

深町「何かね権藤監督官!?」

 

龍之介が口を出す前に美由紀が先に深町につかかった。

 

美由紀「深町国交相!・・・何故ゴジラ捜索を中止するんですか?・・・まだゴジラの手がかりも何も見つけていないのに!・・・このままでは、納得できません!!」

 

美由紀は、自分の意見を深町に着き付ける。

 

深町「ん・・・権藤監督官の言う通りだ!!・・・まだゴジラの手がかりも何も見つけていないのに捜索を中止するのは馬鹿げている・・・しかし、権藤監督官!・・・中止命令が出た以上、それに従うのが道理じゃないのか?」

 

それに対して、深町も美由紀と同じ意見だが、中止命令が出た以上、それに従うのが当たり前だと言う。

 

美由紀「確かにその通りです・・・ですが!・・・ゴジラ捜索と殲滅は、我々Gフォースの使命・・・使命を全うする事も道理じゃないのですか?」

 

命令に従うのも道理、使命を全うするのも道理。

 

どちらも正しい。

 

だが

 

深町「権藤監督官!・・・君は、使命だと言っているが・・・本当は、個人的な感情でゴジラに復讐しようとしているのじゃないのかね?」

 

深町は、美由紀が個人的な感情でゴジラに復讐しようとしていると見抜く。

 

美由紀「私は、個人的な感情など有りません!!」

 

美由紀は、個人的な感情などないと言い張るが

 

深町「なら、従ってくれないか権藤監督官!・・・私も個人的な感情で君らにゴジラ捜索をさせってしまった・・・そのせいで君らに迷惑を掛けてしまった・・・何とお詫びしたらいいか・・・」

 

深町は、美由紀の前で頭を下げて謝罪する。

 

美由紀「そ、そんな事で私は・・・」

 

謝罪する深町に美由紀は戸惑う。

 

龍之介「もう良いだろ権藤中佐!・・・深町国交相も反省している・・・それに、この任務は、俺達が言い出した事だ・・・俺達に責める資格はない!」

 

龍之介も元々自分達が言い出した事だからと深町を庇う。

 

美由紀「・・・・・」

 

それに対して、もう美由紀は何も言えなくなった。

 

功「それで深町国交相!・・・我々は、これから如何すれば?」

 

話が落ち着き、功は、今後の事を聞く。

 

深町「その事だが・・・・君達は、しばらく此方からの指示があるまで、そのまま待機してくれ。」

 

田沼総理が睨みを利かせている以上、勝手なマネは出来ない。

 

その為、深町からの指示があるまで、大人しくしているしかない。

 

龍之介「分かりました・・・どうせ此方も旗艦の大鳳が機関故障で動けないので・・・」

 

深町の指示なしでも、龍之介達は動けない。

 

何故なら、旗艦の空母大鳳は、機関が故障して、航行不能の状態で艦載機も発進不能になっている。

 

深町「故障!?・・・修理は、どのくらい掛かるのかね?」

 

功「詳しい事はまだ分かりません。」

 

深町「そうか・・・」

 

龍之介「では、指示があるまで待機しています。」

 

深町「そうしてくれ。」

 

龍之介「では、これで・・・・」

 

龍之介達と真霜は、大臣室を後にする。

 

国土交通省、廊下

 

龍之介「なあ真霜!」

 

真霜「何?」

 

大臣室を出ると龍之介は、真霜にある事を聞く。

 

龍之介「今回の中止命令は、深町国交相が出したものじゃないんだろ?」

 

龍之介は、真霜に本当の事を聞く。

 

真霜「ええそうよ!・・・中止命令を出したのは、深町国交相ではなく田沼総理よ!」

 

龍之介「やっぱり、あの欲深い野郎の仕業か!」

 

真霜「もし続けるなら、辞表を提出しろとまで言われたそうよ!」

 

龍之介「あの野郎!・・・其処までして、俺達を追い込ませる気だな!」

 

田沼の汚いやり方に龍之介は腹が立つ。

 

功「如何しますか准将?」

 

龍之介「如何しますかって・・・此処は、大人しく従うしかないだろう・・・これ以上は、深町国交相を辞任に追い込む事になる・・・俺達を守っている人を其処まで追い詰める事はできない!!」

 

龍之介は、今まで助けてくれた深町を追い込む事だけはしたくない。

 

美由紀「あ・・・・」

 

美由紀は、落ち込んでいた。

 

龍之介「ん?・・・如何した権藤中佐?」

 

美由紀「准将!・・・私は、如何やら、個人的な感情で動いていたかもしれません。」

 

『え!?』

 

美由紀「深町国交相が追い詰められている事も知らずに私は、国交相に使命だとか言って、酷い事を言いました・・・何と謝罪すれば良いか・・・」

 

真霜から本当の事を聞いて、美由紀は、申し訳ない事をしたと反省していた。

 

龍之介「はぁ・・・・別に良いじゃねえか・・・向こうもそれぐらい分かっているんだろうし!」

 

美由紀「しかし、私は!」

 

龍之介「相変わらずひつこいな権藤中佐!」

 

美由紀「別にひつこくありません!!」

 

龍之介の馬鹿な言い方で権藤中佐の機嫌も直り、艦隊へと戻る。

 

横須賀造船所、6号ドック

 

機関が故障した空母大鳳は、横須賀造船所の6号ドックに入渠していた。

 

龍之介「よう薫!」

 

飛行甲板で作業をしている薫、はやてに声を掛ける。

 

薫「あっ!?准将!!」

 

龍之介「如何だ状況は?」

 

はやて「如何もこうもないよ、状況は、最悪やねん!」

 

龍之介「そんなに悪いのか?」

 

薫「ん・・・実は・・・」

 

薫は、龍之介に状況を説明する。

 

薫が言うには、調整バルブの故障原因は、バルブに使用している部品の老朽化が原因で蒸気の熱に耐えられなく破損した。

 

直ぐに新しい部品と取り換えたが故障は、それだけで済まなかった。

 

他にも故障が無いか調査したら、ボイラー室とタービンを繋ぐパイプの2~3本に亀裂が見つかり、更には、艦載機用エレベーターの4基のうち2基が故障し、至る所で故障が見つかる事態になった。

 

真霜「故障したのは、機関だけじゃなかったの?」

 

薫「最初は、機関だけでしたけど、後から、後からと至る所で故障が見つかり・・・それで整備班長や機関長と話した結果・・・艦のオーバーホールをする事になりました。」

 

至る所で見つかった故障を直す為、整備班長の文雄や機関長の夏雄と相談した結果、艦のオーバーホールをする事に決まった。

 

龍之介「そうか、まあ仕方がない・・・何せ30年前に作られた冷戦の遺物だ・・・後に作られた5番艦の翔鶴や6番艦の瑞鶴とは違うからな・・・」

 

龍之介の言う通り、空母大鳳は、冷戦時に建造された超大型空母で1番艦から4番艦と共に冷戦の遺物と言われ、数々の作戦に参加した。

 

だが、冷戦も既に終結し、艦体は、老朽化していたのだ。

 

今回の故障は、そのツケが来たのだろう。

 

龍之介「で、期間は?」

 

薫「およそ1年」

 

何と修理期間は、1年も掛かるとの事だ。

 

龍之介「1年!?」

 

薫「でもそんなに余裕がないから、機関長は、半年でやり遂げるとの事です。」

 

だが、そんなに余裕がないので、夏雄は、半年で完了すると薫は言う。

 

真霜「半年でやり遂げられるの?」

 

1年掛かるオーバーホールを半年でやり遂げると聞いて真霜は驚く。

 

薫「大丈夫です!うちの機関長がああ言うんですから・・・」

 

龍之介「そうだな!・・・あの機関長がそう言うんだから、信じよう。」

 

真霜「え、ええ・・・」

 

2人は、薫が言う事を信じる事にした。

 

ともあれ、しばらくは、動けない状態な為、GF隊員達には休暇が与えられた。

 

宗谷家

 

龍之介「ただいま!」

 

龍之介と薫は、久しぶりに宗谷家に帰宅する。

 

真雪「お帰りなさい!!」

 

帰宅した龍之介と薫を真雪が笑顔で迎える。

 

真雪「大変だったわね!」

 

龍之介「大変と言うよりは、無駄な任務でしたよ!」

 

真雪「そう・・・」

 

龍之介「取り合えず今は、ゆっくり休みたい!」

 

薫「私も疲れた!!」

 

これ以上、龍之介は、何も言いたくなく、薫も修理作業とかで、もうヘトヘトだった。

 

真雪「まあ、2人共、兎に角上がって、ゆっくり休みなさい!!」

 

真雪もこれ以上あまり聞かなかった。

 

龍之介は、そのまま部屋に入る。

 

薫も部屋に入っったが、着替えてから、ましろが居る部屋に向かう。

 

薫「ましろちゃん居る?」

 

薫は、ましろの部屋をそっと覗く。

 

覗いて見ると、ましろは、机に向って、試験勉強中だった。

 

横須賀女子海洋学校の入学試験まで、あと20日ぐらいに迫っていた。

 

その為、ましろは、試験勉強を徹夜で頑張っていた。

 

薫は、そんなましろの邪魔をしない様に、そっと部屋から離れる。

 

しばらくして、真霜と真冬が帰宅する。

 

夕食後、真霜は、龍之介の部屋へと向かう。

 

宗谷家、龍之介の部屋

 

真霜「龍之介居る?」

 

龍之介「おお真霜か!入れよ!!」

 

真霜は、龍之介の部屋へと入る。

 

龍之介「如何した?」

 

真霜「ん・・・龍之介、大丈夫?」

 

龍之介「何がだ?」

 

真霜「その・・・任務が中止になって、悔しがってないかなっと思って?」

 

今回の任務の中止で龍之介が悔しがっていないだろうか、美由紀や功が居たため聞けなかったので真霜は、気になっていた。

 

それに対して龍之介は

 

龍之介「そりゃ悔しいさ・・・任務は、途中で中止になるし、委員会の幹部達の鼻を明かす事もできなかった・・・腹が立つほど悔しい!・・・・でも、本当は、ホッとしているんだ。」

 

今回の任務の中止で龍之介は、悔しがっていたが、でもそれとは、反対に実は、ホッとしていた。

 

真霜「何で?負けたのに如何して?」

 

何故、負けたのにホッとしているのか真霜は問う。

 

龍之介「確かに俺は負けたが、2ヶ月の捜索でゴジラの存在は確認できなかった・・・これは、ゴジラが存在しないと言う事だ・・・と言う事は、ゴジラの恐怖に怯える事はもうない。」

 

国土保全委員会の幹部達には負けたが、ゴジラが存在しない立証は、これではっきりした。

 

それだけでも龍之介は喜んでいた。

 

真霜「それもそうだけど・・・・」

 

しかし、真霜は、不機嫌になる。

 

龍之介「何だ、嬉しくないのか真霜?・・・ゴジラが存在しないと言う事に・・・」

 

真霜「それは嬉しいは、でも、龍之介悔しくないの?・・・あんなに馬鹿にされながら、任務を全うしたのに結局、上からの理由で中止に追い込まれて・・・」

 

龍之介「そりゃあ、最初は悔しがったさ・・・でも、それは、乗り越えなければならない・・・乗り越えなければ、それは、指揮官失格だ!・・・指揮官は、どんな事が当ても、それに耐えなければならない・・・そうしないと正しい判断が出来ない!・・・それは、分かるよな真霜?」

 

真霜「うん!」

 

龍之介の言葉に真霜は何も言えなくなる。

 

指揮官は、どんな事が当ても、それに耐えなければならない。

 

そうしないと正しい判断が出来ない。

 

真霜もそれは、分かっていた。

 

真霜も安全監督室室長であり、ブルーマーメイドの最高指揮官なのだから

 

でも、真霜の不機嫌は、治らず

 

龍之介「仕方ないな・・・」

 

仕方なく龍之介は

 

龍之介「そう言えばお前、明日、休みだったな?」

 

真霜「そうだけど・・・」

 

龍之介「じゃ、遅くなったが・・・2人で初詣に行かないか?」

 

真霜「え!?」

 

龍之介は、真霜の不機嫌さを直す為、明日、諏訪神社に初詣に行こうと真霜を誘う。

 

龍之介「行けば、不機嫌さも治るだろ!如何だ?」

 

真霜「そうね・・・久しぶりに龍之介と一緒に出かけたいし!」

 

それに対して、真霜は承諾する。

 

真霜も龍之介とは、久々にデートをしたかったのだ。

 

龍之介「なら決まりだ!・・・さあ、明日に備えて、今日は、もう寝るぞ!!」

 

真霜「うん・・・おやすみ!」

 

明日に備え今日は、早く寝る。

 

真霜が出た後、龍之介は、ベットの上である事を考えていた

 

龍之介「ゴジラは居なかった・・・となると俺達は、もうこの世界では、必要ない存在なのだろうか?・・・そうなると解散も有るかもな・・・」

 

龍之介の頭には、解散の文字が浮かび上がっていた。

 

しかし、ゴジラは、本当に居なかったのだろうか

 

太平洋のとある海域

 

漁船員「ん!?・・・何だあれは?」

 

太平洋の日本領海内で漁業をしていた日本の漁船が夜、漁業をしていると、突然、海中から謎の岩礁が現れ、数分で海中に没した。

 

漁船員は、急いで、無線で海上安全整備局に連絡したが、イタズラだと思われ、相手にされなかった。

 

漁船員も数分だった為、証拠の写真も撮れなかった。

 

もしかしたら幻覚でも見たんだろうと思い、そのまま、漁業を終え、港へと帰還した。

 

しかし、漁船員が目撃した岩礁は、岩礁ではなく、ある生物の背びれであった。

 

その生物は、海面に姿を現さず、そのまま海底に没した。

 

 




ゴジラ登場か?


あともう少しで黎明編が終了します。

今度は、本文です。
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