ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第34章 横須賀女子海洋学校入学試験

1月19日

 

横須賀女子海洋学校の入学試験までもう間もなく。

 

受験生達は本番の試験に向けて最後のラストスパートをかけた。

 

そして、いよいよ横須賀女子海洋学校の入学試験の前日。

 

宗谷家、ましろの部屋

 

真冬「ましろ、明日はいよいよ入学試験だが、大丈夫か?」

 

真冬がましろに明日の本番について尋ねる。

 

ましろ「だ、大丈夫だよ真冬姉さん!!」

 

真冬「そうか?・・・お前は、肝心な所で抜けているからな・・・」

 

ましろ「わ、私は抜けている訳じゃない!!唯ちょっと、運が悪いだけだ!!」

 

ましろはあくまで自分は間抜けでは無く、不幸体質なのだと主張する。

 

薫「大丈夫!・・・試験会場まで私が付いて行くから!」

 

薫は、真冬とましろの会話を聞き、薫もましろの不幸体質を予見し、試験会場までついて行く事にした。

 

薫「ついでに荷物チェックに関しては、私が確認するから・・・ましろちゃん、受験票を忘れそうだし!」

 

真冬「確かにシロならありえそうだな!」

 

ましろ「‥‥」

 

薫の指摘に真冬はあり得そうだと口にし、ましろ自身も自分の不幸体質からあり得ると思った。

 

ましろ「お、お願いします。」

 

ましろは薫に頼る事にした。

 

荷物整理の時、ましろは、受験票をカバンに入れ忘れており、薫が確認しなければ、受験票を忘れているところだった。

 

そして、受験票を入れたと思ったら、今度は試験問題に出そうな問題を纏めたノートや筆記用具を入れ忘れ、何かもうグダグダだった。

 

薫「取り合えずこれで良し、受験票や受験に必要な物は入れたし、後は、当日忘れない事ね!」

 

ましろ「本当、何から何までありがとうございます。」

 

薫「礼は良いは!・・・取り合えず明日の試験は頑張ってね!」

 

ましろ「はい!」

 

そして、翌日の横須賀女子海洋学校入学試験当日

 

1月20日

 

ましろは、薫の運転するスキッパーの後ろに乗っていた。

 

薫「もうすぐ着くけど、ましろちゃん?」

 

ましろ「何です?」

 

薫「試験の時、解答欄の記入ミスは気をつけてね・・・あと受験会場の場所もよく確認する様に・・・特に実技試験の方は・・・」

 

ましろ「わ、分かっています。」

 

薫は、以前ましろがした模擬試験でのミスを指摘する。

 

本番で解答欄の記入ミスなんて起こしたら、不合格の確立もグッとあがるからだ。

 

そして、筆記試験の後に有る実技試験で、ちゃんと受験する実技科の試験会場の場所もチェックしておくように言う。

 

横須賀女子海洋学校、門前

 

薫「着いたよましろちゃん!」

 

ましろ「あ、ありがとうございます。」

 

薫の運転するスキッパーは無事に受験会場である横須賀女子海洋学校に到着した。

 

時間に余裕を持って早めに宗谷家を出たので、ましろ以外の受験生の人数もまだ少数だ。

 

薫「良いって・・・それじゃあ受験、頑張ってね!」

 

ましろ「は、はい・・・行ってきます。」

 

薫「行ってらしゃい!!」

 

ましろは、緊張した面持ちで受験会場の中へと入って行った。

 

薫は、ましろを見送ると門前に立っている第21回 横須賀海洋学校入学試験と書いてある看板を見る。

 

薫「入学試験か・・・・私もあんな風だったわね・・・」

 

薫は、辺りを見回し、昔の江田島の海士学校の入学試験を思い出す。

 

江田島の海士学校の入学試験も横須賀海洋学校の入学試験と同じで、入試に合格できるのは、ほんの僅かである。

 

だから、薫は、ましろと同じ様に入試の猛勉強をし、それが実って、主席入学をしている。

 

言わばこれは、前哨戦でもある。

 

1度潜れば、2度目はない。

 

やがて、時間が経つにつれ、受験生の人数も増えてくる。

 

薫「ん・・・あれは!?」

 

その中に薫が知っている受験生がいた。

 

明乃「人がたくさん・・・・皆、私と同じ受験生かなぁ?」

 

岬 明乃だった。

 

明乃「流石ブルーマーメイドの登竜門・・・!」

 

明乃は、沢山の受験生を見て驚く。

 

明乃「よ~しっ、今日は、頑張るぞ・・・・っ!」

 

薫「岬ちゃん!!」

 

薫は明乃の姿を見つけると声を掛けた。

 

明乃「あっ!?薫お姉ちゃん!!」

 

明乃も薫に気づき、声をかける。

 

薫「岬ちゃん!」

 

明乃「薫お姉さん、如何して此処に?」

 

薫「私は、友達の付き添いで・・・岬ちゃんは、これから入学試験でしょ!?」

 

明乃「はい!・・・合格して、立派なブルーマーメイドになります。」

 

薫「そうお、頑張ってね!・・・横須賀女子海洋学校の入学の門は狭いから侮らない様に・・・・ん!?」

 

薫達が門前でやり取りをしていると、

 

麗緒「ほら、早く・・・・っ!!」

 

留奈「待ってよ~っ!!」

 

麗緒「試験に遅刻とか、シャレになんない・・・っ!!」

 

留奈「時間は、もう大丈夫だってば~っ!!」

 

空「汗かいちゃった。」

 

桜良「折角朝シャワー浴びたのに・・・・」

 

慌てて受験会場に飛び込んできた4人の受験生がいた。

 

それは、後に機関員四人衆と言われる。

 

若狭麗緒、伊勢桜良、駿河留奈、広田 空の4人であった。

 

留奈「も~レオちゃんてば、大丈夫っって言っても止まらないんだもん。」

 

青みがかった黒髪にツーサイドアップの髪型の女の子が息を整えながら愚痴るかの様に言う。

 

麗緒「もとはと言えばルナがお寝坊するからでしょ・・・・」

 

4人のリーダー的な存在の麗緒が急いでいた理由を言う。

 

如何やら、4人の中で一番下の留奈が寝坊したのが原因の様だ。

 

空「あ~なんか全力で走したから数式忘れちゃったかも」

 

空が息を整えながら嘆く。

 

桜良「あっつ~い・・・コート脱いじゃおうかしら・・・」

 

4人の中でも背の高い桜良は手で仰ぎながらコートを脱ごうとする。

 

空「サクラそう言うのエロいから止めなって!」

 

桜良「えっ・・・!?」

 

空が桜良にコートを脱がせるのを止めた。

 

エロいと言われ、ショックを受ける桜良。

 

4人はワイワイと談笑しながら会場の中へと入っていった。

 

明乃「賑やかだなぁ・・・」

 

薫「そ、そうね・・・」

 

薫と明乃が笑みを浮かべて今の4人の感想を言った。

 

薫「それじゃあ、これ以上引き留めるも悪いから、私はこの辺で失礼するね・・・岬ちゃん、試験頑張ってね!」

 

明乃「はい!」

 

明乃は、受験会場の中に入って行った。

 

薫「さって、私は・・・」

 

試験が終了するまで、薫は、何所かで待つ事にした。

 

取り合えず学校の寮エリアの広場のベンチで待て居ると

 

薫「ん!?」

 

薫の足元に一匹の大きなドラ猫がいた。

 

薫「ああ、この前の猫!?」

 

それは、五十六だった。

 

薫は、五十六を膝の上に乗せる。

 

薫「如何したの?・・・こんな所で日なたごっこ?」

 

すると、五十六は、薫の膝の上で寝転がる。

 

薫は、寝転がる五十六のお中を指でくすぐり遊ぶ。

 

横須賀女子海洋学校、教室

 

その頃、筆記試験会場の教室では、続々と受験生が集まりかけていた。

 

そんな中、例の4人組は

 

留奈「もうすぐ試験始まるね!・・・私、昨日は、緊張して眠れなかったから、ずっと本開いてたよ・・・・」

 

桜良「ちゃんと寝ないとお肌が荒れるわよ・・・」

 

試験まじかになって、緊張する留奈に寝ないとお肌が荒れると桜良が言う。

 

空「筆記はともかく実技試験が気になるよね・・・」

 

麗緒「何するか分かんないもんね。」

 

筆記より実技が気になる2人。

 

留奈「実技より筆記だよ・・・・う・・・・また、緊張してきた・・・」

 

実技より筆記が問題だと言い、緊張する。

 

桜良「一+五は?」

 

留奈「いちご」

 

麗緒「落ち着け!」

 

空「駄目かも分からんね・・・・」

 

これから、筆記試験なのに4人は、全く落ち着きがない。

 

その後、筆記試験が開始され、受験生は、配られた問題用紙と回答欄を開く。

 

明乃(本番でも模擬試験の時みたく、いつも通りに行けば・・・・)

 

明乃は模擬試験の時の様に落ち着いて問題を解いて行き

 

明乃(あっ、コレ、もかちゃんが試験対策で教えてくれた問題だ・・・・あっ、コレは昨日やった問題と同じ公式でやれば・・・・)

 

明乃はその生まれながらの幸運と受験勉強の成果があったのか、順調に問題を消化していき、

 

ましろ(ちゃんと定規を当ててやっていけば‥‥)

 

ましろは薫から言われた定規戦法で解答欄を間違えない様に慎重に問題を解いて行く。

 

やがて、2時間15分が経過し、筆記試験終了時間が迫る。

 

各受験生は、問題用紙と回答欄を見直し、明乃、ましろも問題用紙と回答欄を見直す。

 

それから、15分経過し、筆記試験は終了する。

 

問題用紙を残し、試験官が回答欄を回収していく。

 

試験官「では、これで筆記試験は終了です・・・それでは、此処からは、各自、受験する専攻の実技試験会場に移動してください!!」

 

試験官が答案用紙を纏め、実技試験の予定を受験者達に告げると教室を去って行く。

 

筆記試験が終わると各受験生は、それぞれが専攻する科の実技試験会場に向かう。

 

明乃「航海科の試験会場に行かないと!」

 

ましろ「砲雷科の試験会場は、どっちだろう。」

 

明乃は、航海科の実技試験会場に向かい、ましろは、砲雷科の実技試験会場に向かう。

 

そして、例の4人組も

 

麗緒「ん・・・・・っ!何とか一つ終わった・・・・っ」

 

空「移動するよ・・・・機関科は機械実習室だって!」

 

4人は、機関科の実技試験会場である機械実習室へと向かう。

 

その4人を後ろで見る2人がいた。

 

1人は、この前のブルーマーメイドフェスターでましろに憧れを抱いた黒木洋美、もう1人は、彼女の幼馴染の柳原麻侖である。

 

麻侖「お?あの五月蝿ぇ四人組もあたし等と同じ機関科志望か?」

 

4人に感心する麻侖。

 

洋美「流石のマロンも今日は静かね。」

 

いつもは騒がしい麻侖も入学試験の今日はいつもよりも大人しく静かだ。

 

麻侖は麻侖なりに緊張しているのだろうと黒木はそう思っていたのだが

 

麻侖「女ってなぁ、3人集まりゃ姦しく2人だけなら女々しくなるもんなんでぃ!」

 

洋美「女々しくないと思うけど・・・」

 

やっぱり麻侖は麻侖で、一応受験会場だから周りに配慮している様だった。

 

ともあれ、2人は、4人が向かう機械実習室へと向かう。

 

各受験生が、それぞれの専攻する科の実技試験会場に移動する中、1人の受験生が通路で迷っていた。

 

主計科志望の等松美海である。

 

美海は辺りを見回し、今日自分と一緒に来た受験仲間を探すが、その姿は見当たらない。

 

美海「うーん・・・困ったなぁ・・・試験の会場は何所かしら・・・」

 

美海は筆記試験の後、1人お手洗いに行った後

 

戻ったら、受験仲間は誰もいなかった。

 

これは、別に美海がいじめを受けて居ると言う訳では無く、受験仲間はお手洗いに行った美海が先に会場へと行ったのだと思い、それぞれの専攻する科の実技試験会場へと向かったのだ。

 

美海「慣れない学校は、迷路みたいで意味分かんないわね。」

 

自分が通う学校とは違い、案内図を見ていない為、受験する学校の中に詳しくなかった。

 

美海「あ・・・・どうしよ・・・・・・このままじゃ試験に間に合わない・・・」

 

美海の脳裏に試験放棄により不合格と言う思いが強くなり、思わず泣きたくなる。

 

涙は見せられないと通路で蹲る美海。

 

その時、

 

マチコ「如何かした?」

 

1人の受験生が美海に声をかけて来た。

 

美海が顔を上げると其処には背の高い眼鏡を掛けた受験生がいた。

 

それは、航海科志望の野間マチコであった。

 

マチコ「きみ受験生?」

 

美海(イケメン・・・!?)

 

声を掛けて来たマチコに美海は思わず赤面してしまう。

 

マチコ「私も受験生なんだ航海科・・・筆記試験の教室に忘れ物をして戻ってたんだ・・・君は?」

 

美海「あ・・・あの・・・主計科・・・です。」

 

マチコ「主計科ね、確か・・・・」

 

マチコは、美海を主計科の試験会場へと案内する。

 

案内する中、美海は、マチコと居る時間が、雅に至福の時間になっていた。

 

マチコ「あった、主計科の実技試験は此処だよ!」

 

教室の扉には『主計科 実技試験会場』と書かれた張り紙が張られていた。

 

マチコ「じゃ、頑張ってね!」

 

美海を案内したマチコは、自分の受験する航海科の実技試験会場へと去って行った。

 

美海(カッコイイ・・・・・・!!)

 

美海はマチコの後姿に見とれていた。

 

そんな美海に主計科担当の試験官が見つけ、

 

試験官「貴方受験生?試験始まるよ。」

 

と、試験が始まる事を告げるが

 

美海「お構いなく・・・」

 

と、返答する。

 

試験官「いや、いや」

 

試験官は美海の手を引いて、彼女を会場へと入れた。

 

航海科の実技試験では、海図の上に船の駒を乗せて、想定された様々な天候や海上におけるケースの中、船の駒を動かし、運用方法を試験官に説明する。

 

試験前は緊張していた明乃であったが、いざ試験が始まると、先程までの緊張は一体何だったのかと言うぐらい、まるで人が変わった様に試験官に説明しながら駒を動かす。

 

砲雷科の実技試験では、砲弾や魚雷の種類、それに乗じた戦術を試験官に説明する。

 

ましろも自分の持っている知識をフル稼働して実技試験に望んだ。

 

主計科の実技試験では、会計能力や用意された材料で調理する。

 

美海は、会計能力を生かす。

 

美海の他に伊良子美甘や杵崎姉妹が用意された材料で調理を披露する。

 

横須賀女子海洋学校、機械実習室

 

一方、機関科の実技試験は

 

試験管「機関科の実技試験は・・・目の前にある分解された機関を時間内に正常に機能させること、不具合を見つけた場合は、それらを修理し、できる限り理想の状態まで組み立ててください!!」

 

機関科の実技試験は、分解された小型の機関を時間内に正常に機能させる事、不具合を見つけた場合は、修理し、できる限り理想の状態まで組み立てる内容だった。

 

麻侖「思ったより簡単そうだなぁ。」

 

洋美「そう?」

 

実技試験の内容を聞いた麻侖は問題ないと自信がある様子。

 

そんな中

 

試験管「コラ其処!・・・筆記試験の答え合わせは家に帰ってからやれ!!」

 

実技試験の最中にも関わらず、筆記試験の自己採点をしている者達がいた。

 

それは、例の4人組みだった。

 

『すみませ・・・ん!』

 

『気になって他の事が手につかなくって・・・』

 

試験官に注意を受けて、筆記試験のテスト用紙を仕舞う。

 

試験管「既に決まっていると思いますが、試験はいくつかのグループに分かれて行ってもらいます・・・・それでは始め!!」

 

試験官が試験の始まりを告げる言葉を言うと、教卓の上のタイマーがカウントを始める。

 

機関科の受験生達は一斉に工具と部品を手に機関を組み立て始めた。

 

そんな中、4人組は同じグループで

 

桜良「そう言えば、この学校、試験の成績で所属するクラスが決まるんだってね・・・」

 

桜良が横須賀女子海洋学校の合格後のクラス分けについて話しながら機関を組み立てていた。

 

麗緒「あ・・・らしいね・・・」

 

麗緒もそのシステムについては知っていた様子。

 

麗緒「此処で良い点取れれば、特待クラスも夢じゃないかも?」

 

麗緒のその発言に空は

 

空「ヘタに夢見ても足元をすくわれるから!」

 

と警告し

 

空「大企業のヒラ社員より小企業の社長、特待クラスのビリより一般クラスの首位。」

 

微妙な選択肢を突きつける。

 

留奈「ソラちゃん頭いい・・・・!」

 

留奈はそんな空を褒めるが

 

麗緒「いや頭よかったら、普通に特待行くべきでしょ!」

 

特待に行くのは、当たり前だと言う麗緒。

 

一方、洋美と麻侖のグループは

 

洋美「マロン、こっちはできたよ!」

 

麻侖「おうよ・・・!あとはコイツをこうして、チョチョイのチョイ・・・っとくらぁ。」

 

麻侖が最後の仕上げをし、機関の始動ボタンを押すと

 

ドドドルルルルルル‥‥

 

洋美と麻侖が組み立てた機関は音を上げて動き出した。

 

麻侖「ほぉら動いた!」

 

洋美「流石だねマロン!」

 

感心しているとある事に気づく。

 

洋美「あれ?まだ部品余ってるけど・・・」

 

台の上に置かれたままとなっている機関の部品を見つける。

 

麻侖「部品は少ない構造の方が優秀なんでい!」

 

洋美「いやいや、試験だから、というか何で動いてるの!?」

 

本来部品が足りない筈の機関が問題なく動いている事にツッコム洋美。

 

留奈「すごーい、あの班もう動いているよ・・・」

 

麗緒「マジ!?まだほとんど時間経ってなくない!?」

 

留奈と麗緒は麻侖達のグループが既に機関を組み立て動かしている事に驚く。

 

空「ほんとだ!」

 

留奈「凄い子がいるね・・・」

 

桜良「特待クラスになるとああいうのがゴロゴロいるのかなぁ?」

 

3人は、麻侖達のグループを見ながら呟く。

 

空「あんな小さいのに凄いわね・・・」

 

留奈「ほんとだ!すごい小さい。」

 

そんな中、空と留奈は麻侖の身長につっこむ。

 

空「人は見かけによらないねぇ。」

 

留奈「ちっちゃ・・・い。」

 

桜良「可愛い・・・」

 

空は麻侖の外見と中身の違いを指摘し、留奈と桜良は麻侖の外見の感想を言う。

 

麻侖「うるせ・・・・やぃ!!何でぃアイツら!?」

 

彼女らの会話は麻侖に聞こえており、麻侖は失礼な4人に抗議する。

 

試験管「私語は慎んでくださ・・・・い!」

 

しかし、麻侖の声もデカかったので、試験官に注意された。

 

やがて、全ての実技試験は終わり、受験生達はそれぞれ帰路に着く。

 

横須賀女子海洋学校、門前

 

試験が終わるのを知り、薫は、門前でましろが出てくるのを待っていた。

 

薫「もう試験は、終わっているから、そろそろ・・・・・・あっ!?」

 

薫は、会場から出てきた明乃を見つける。

 

薫「岬ちゃん!!」

 

明乃「あっ!?薫お姉ちゃん!!」

 

薫「試験お疲れ様!・・・如何だった?」

 

薫は、試験のてごたいは、如何だったか聞く。

 

明乃「思ったより、大丈夫でした!!」

 

日ごろの勉強やもえかの試験対策が役に立ち、明乃は、何なりと解けた。

 

薫「それは、良かったわ・・・・じゃ、後は、数日後の合格発表で合格しているか確かめるだけね!?」

 

明乃「はい!」

 

薫「じゃ、帰りは、気をつけてね!」

 

薫は、手を振り、明乃を見送る。

 

明乃が帰った後から、ましろが会場から出てきた。

 

薫「ましろちゃん!!」

 

ましろ「あっ!?薫さん!!」

 

薫「如何だった試験?」

 

ましろ「いや・・・・何とか・・・・解けました。」

 

ましろは、不機嫌そうな顔で答える。

 

薫「そう・・・それは良かったね!」

 

薫は、ましろの不機嫌な顔を見て、もしかして落第しているのかも知れないと思い、これ以上詮索しなかった。

 

薫達が帰って、数分後

 

例の4人組が会場から出てきた。

 

留奈「終わった!!」

 

留奈は両手を高く上げて背伸びをする。

 

空「いや・・・疲れた疲れた・・・やるだけやったね・・・」

 

麗緒「まぁまぁやったよね・・・」

 

桜良「ぼちぼちでんな・・・・」

 

留奈「自信まんま・・・・ん!」

 

空、麗緒、桜良はまぁやるだけの事はやったという感じだったが、留奈だけは自信満々の様子。

 

空「駄目な子ほど、自信はあるのよね・・・」

 

留奈「ひど・・・・い!」

 

空のジンクスに留奈はツッコんだ。

 

桜良「4人で受かるといいね・・・」

 

桜良はそんな留奈をフォローする。

 

留奈「一人だけ落ちたらど・・・・しよ・・・」

 

空のジンクスを聞き、不安になる留奈。

 

そんな四人の横を主計科の試験を受けた美海が通り過ぎる。

 

美海「あの人と・・・また会えるかしら・・・そう言えばお礼も言いそびれちゃったし・・・受かってると良いな・・・あの人も私も・・・そんで同じクラスにな・・・・り・・・・た・・・・い・・・・!!」

 

思わず叫ぶ美海に周囲の受験生達は驚く。

 

美海「そう言えば、あの人に名前すら聞いてないし、自己紹介もしていないし・・・あ・・・も・・・私のバカ!バカッ!」

 

美海はそんな周囲の受験生達が引いているのも知らず、頭を抱えていた。

 

しかし、彼女は後に再会する事になる。

 

自身が運命の人だと思っていた野間マチコと。

 

画して、難門と言われた横須賀海洋学校の入学試験は終了し、後は、数日後の合格発表を待つのみ。

 

果たして、合格するや否か

 

 




柳原麻侖、若狭麗緒、伊勢桜良、駿河留奈、広田 空、野間マチコ、等松美海登場
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