ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第5章 異変

4月6日

 

日本近海

 

その頃、武蔵は、晴風と同じ様に集合地点の西之島新島沖へと向かっていた。

 

武蔵、艦橋

 

親子「明日から他のクラスと合流ですね!」

 

海図を見ながら当直中のクラスメイト、吉田親子がもえかに声を掛ける。

 

もえか「うん!」

 

海図から吉田に笑みを浮かべながら言うもえか。

 

はやて「フフフ・・・・何だか楽しそうやね、知名さん!」

 

もえか「はい!・・・もう直ぐ合流だと聞いて、もう居ても経っても居られなくって・・・」

 

はやて「その割には、晴風と合流するのが嬉しんやろ!」

 

もえか「えっ!?」

 

はやて「やっぱり、図星やろ!」

 

もえか「もう~教官たら・・・」

 

はやてにからかわられて、もえかは、顔をムッとしながら見張りをする。

 

もえか「航海艦橋へ連絡!!・・・・左60度、距離10000に貨物船・・注意して・・・」

 

親子「了解しました。」

 

近くに貨物船が航行しているのを見つけ、報告すると、その貨物船の動向に注意しろと指示を出す。

 

親子が艦内電話にて、航海艦橋へ電話を入れるが

 

親子「もしもし・・・・」

 

受話器を耳に当てながら、親子は眉を顰める。

 

もえか「ん?如何かしたの?」

 

親子の様子を見て、もえかは、彼女に尋ねる。

 

親子「艦長、応答ありません。」

 

もえか「えっ?」

 

その直後

 

はやて「知名さん、あれ!?」

 

武蔵の第一砲塔が何故か、右に旋回し、突如、近くを航行していた貨物船を砲撃し始めた。

 

『っ!?』

 

突然の貨物船への砲撃に艦橋に居た皆は唖然とした。

 

もえか「射撃指揮所、応答して!!」

 

もえかは、何故突然貨物船に砲撃したのか、その理由を聞く為、伝声管で射撃指揮所を呼び出すが、応答がない。

 

はやて「ちょっと替わって・・・此方は、艦橋・・・何故貨物船を砲撃したの?・・・・応答しなさい!!」

 

はやてが替わり、射撃指揮所を呼び出すが、此方も応答がない

 

もえか「っ!?」

 

親子「教官、艦長!!」

 

もえか「ちょっと見てくる。」

 

何か遭ったと思い、もえかは、様子を見に艦橋を降りた。

 

はやて「待って、艦長!・・・それなら私も・・・・」

 

親子「私も行きます。」

 

はやてと親子も、もえかの後を追い、艦橋を降りて射撃指揮所へと向かう。

 

その最中に武蔵は予定針路からズレ始めたが、この時点でそれに気づいた艦橋員は居なかった。

 

武蔵、通路

 

射撃指揮所へと向かっていると、通路の向こうからまるで何かから逃げているかの様に走って来るクラスメイトの角田夏美がいた。

 

はやて「角田さん?」

 

夏美「教官、艦長!!」

 

はやて「落ち着いて!一体何が?」

 

夏美は、はやてに飛びついて涙を流す。

 

夏美「皆が・・・皆が・・・」

 

もえか「皆って?」

 

3人が、夏美が逃げて来た通路の先を見ると、其処には大勢のクラスメイトの姿があった。

 

夏美「ひぃっ!?」

夏美はそんなクラスメイト達の姿を見て怯える。

 

はやて「如何したの貴方達!?・・何を・・」

 

はやては、恐る恐るクラスメイト達に声を掛けるが、彼女達は、無口無表情のまま何も言ってこない。

 

もえか「貴方達!?・・一体・・・」

 

もえかも恐る恐るクラスメイト達に声を掛けるが、やはり彼女達は、無口無表情のまま何も言ってこない。

 

すると、彼女達は、無口無表情のままゆっくりとはやて達に近づいてくる。

 

それは、まるでゾンビの行進の様にも見えた。

 

はやて「不味い艦長!・・急いで艦橋に・・・・」

 

もえか「は、はい・・・走して!!」

 

夏美「え?」

 

もえか「こっち!」

 

本能的に危機感を感じたはやては、急いでもえか達を艦橋へと避難させる。

 

亜衣子「あれ、艦長如何したんですか?」

 

逃げる途中、偶然、艦橋に報告しに通路を歩いていたクラスメイトの小林亜衣子と出くわした。

 

もえか「小林さんも急いで上に!!」

 

亜衣子「何か遭ったんですか!?」

 

もえか「良いから上に・・・付いてきて!!」

 

はやて「早く艦橋に・・・急ぐんや!!」

 

亜衣子は、理由も聞けず、何事かと思い、もえか達と共に艦橋へと避難する。

 

武蔵、艦橋

 

艦橋に避難したはやてともえか達は、急いでドアに鍵を掛け、ついでにバリケードを構築し、階段(ラッタル)のハッチを閉め、モップの柄とロープを使い、階段(ラッタル)のハッチを開かない様にした。

 

はやて「これでしばらくは、誰も入って来られない!」

 

誰も入って来られないと聞いて、5人は、安心する。

 

亜衣子「何が何だか分かりませんが、そもそもこうなった原因は何ですか?」

 

はやて「それは私にも分からへん・・・角田さんは、何か知ってる?」

 

夏美「わ、私にも分かりません・・・機関の調子を見に行こうと機関室に行こうとした時、急に皆に襲われて・・・その後、何も考えず逃げたんです!!」

 

はやて「と言う事は、原因は、全く分からへんと言う事やな!」

 

親子「これから如何しますか教官?」

 

はやて「取り合えず、やるべき事は・・・先ず状況の把握と必要な物の調達や・・・」

 

はやては、状況の把握と必要な物の調達を指示した。

 

先ず、はやてともえかが状況の把握の為、辺りを確認してくると残りの3人は、必要な物の調達を命じられた。

 

もえか「じゃ、3人とも危なくなったら直ぐ戻ってきて・・・」

 

親子「分かりました。」

 

はやて「それから私と艦長のどちらかが戻らなかった場合、探しに来ないで・・・」

 

夏美「何故ですか?」

 

はやて「まだどんな危険が有るか分からへん・・・貴方達を危険に巻き込む訳にはいかへん・・・私は、宗谷校長から貴方達をどんな事から守ってほしいと言われてるさかい・・・・」

 

夏美「教官、艦長・・・」

 

はやて「それじゃ・・・行こうか・・・」

 

ミッションが開始され、はやてともえかは、階段から、他の3人は、エレベーターから下へと降りて行った。

 

そして、武蔵から位置を知らせるビーコンが途絶え、行方不明になった事にはやてやもえか達は気づかなかった。

 

 

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