ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第7章 濡れ衣と拘束

時系列は、遡り

 

4月7日

 

国土交通省、国土保全委員会

 

晴風反乱の報が入る数分前、国土交通省の会議室では、完成した試作ハイブリッド機烈風の飛行テスト及び量産について国土保全委員会が協議を行っていた。

 

委員会幹部B「私は反対だ!!・・・考えても見たまえ、完成した試作機は、元々奴らが使っていた戦闘機と言う物を似せて作った物だ・・・そんな物を量産する方が余程、金の無駄ずかいだ!!」

 

委員会の幹部の一部は、烈風の量産に反対。

 

委員会幹部C「しかし、彼らの兵器をコピーしたものだから、かなりの性能を持っているのかもしれません。」

 

だが、一部には、賛成もあった。

 

委員会幹部B「ふん・・・とてもそうは思えんがね・・・深町国交相も同意見でしょ?」

 

深町「いや、私は賛成だね!」

 

委員会幹部B「何を言ってるんですか深町国交相!?」

 

深町の賛成に驚く委員会の幹部。

 

深町「今我々に必要なのは・・・空を守り水上部隊を支援できる戦闘機だ・・・だが、我々には、今それが無い・・・だからこそ、烈風の飛行テストと量産が必要ではないのかね?」

 

深町の言葉に委員会の幹部達は、沈黙する。

 

その時

 

国交職員「失礼します!!」

 

突然、国交職員の1人が会議室に乱入してきた。

 

委員会幹部B「何事だ!?会議中だぞ!!」

 

国交職員「申し訳ありません!!ですが、唯今羽田港港湾管理局から緊急電が・・・」

 

深町「内容は?」

 

国交職員「小笠原諸島、西之島新島沖にって、横須賀女子海洋学校所属の航洋艦晴風が突如反乱を起こし、教官艦さるしまを攻撃!・・・撃沈したとの事です。」

 

深町「教育艦が反乱!?」

 

晴風反乱の報に委員会の幹部達は、愕然する。

 

横須賀ブルーマーメイド庁舎、真霜の執務室

 

そして、その報は、横須賀のブルーマーメイド庁舎の真霜のもとにも知らされた。

 

真霜「晴風が反乱!?何かの間違いでしょ?」

 

晴風の反乱の報を聞いた真霜は驚き、何かの間違いじゃないかと問う。

 

BPF隊員「いえ・・・残念ながら・・・」

 

だが、BPF隊員は、間違いないと答え

 

真霜「薫・・・ましろ!?」

 

それを聞いた真霜は、愕然とする。

 

横須賀女子海洋学校、校長室

 

一方、晴風反乱の報は、横須賀女子海洋学校にも届く。

 

真雪「晴風が叛乱!?」

 

教頭「はい、集合時間に遅れて到着した晴風は、突如教官艦さるしまを攻撃・・撃沈したそうです。」

 

教頭から晴風反乱の報を聞いて、真雪は驚愕した。

 

真雪「!!・・・何故そんな事態に!?」

 

教頭「さるしま艦長、古庄教官は、意識を失った状態で・・・・まだ詳しい事は、分かっていません。」

 

真雪の表情は唖然としていた。

 

真雪(・・・薫さん・・・一体、如何したと言うの?)

 

真雪は、不吉な予感に惑わされたが

 

真雪「直ぐに対策会議を設置し、海上安全整備局とは、独自に調査を行えるよう準備を・・・」

 

教頭「はい!」

 

不吉な予感を押さえ、海上安全整備局とは、独自に晴風への対策会議の設置を命じた。

 

そして、晴風反乱の報は、此処にも届いていた。

 

首相官邸

 

側近B「総理!?」

 

突然、総理の執務室に総理の側近の1人が入ってきた。

 

側近A「何だ?」

 

田沼「!?」

 

側近B「唯今、羽田港港湾管理局から、急報で横須賀女子海洋学校所属の教育艦が反乱したとの事です。」

 

田沼「!?」

 

側近A「それが如何したんだ!!そんなちっぽけな報告をイチイチするな!!」

 

晴風反乱の報に田沼ともう1人の側近は、あまり驚かず、そればかりかそんな報告をするなと嫌味を言う。

 

まあ、連中にとっては、晴風の反乱などちっぽけな事なのだろう。

 

しかし

 

田沼「待って!」

 

側近A「総理?」

 

田沼「確か今、横須賀女子海洋学校所属の教育艦と言ったな?」

 

側近B「は、はい!」

 

田沼「ふん、横須賀女子海洋学校、宗谷真雪の失態か・・・それで・・・」

 

横須賀女子海洋学校所属の教育艦が反乱と知り、田沼は、宗谷真雪の失態かとにこりと笑う表情をする。

 

側近B「はっ!・・・現在晴風は、教官艦さるしまを攻撃、撃沈した後、逃走したとの事です。」

 

側近A「逃走!?・・・海上安全整備局は何をしてるんだ!!」

 

側近B「現在、対応の対策を練っているとの事です。」

 

田沼「ふん、深町め!・・・たかだか教育艦一隻如きに何をゆうちょうにしているんだ!」

 

深町の対応の手緩さに田沼は呆れる。

 

だが、もう一つの報告を聞いて、呆れを止める。

 

側近B「それと、この報告には、まだ続きが・・・」

 

田沼「ん?」

 

側近B「反乱を起こした晴風には、例のGフォースの隊員の1人が乗り込んでいるそうです。」

 

側近A「何!?」

 

側近B「情報によれば山本監督官が宗谷校長に頼まれて、2人ほど教育艦に乗せたそうで、その1人が反乱を起こした晴風に・・・」

 

側近A「と言う事は・・・総理!」

 

田沼「これは、天が我々に与えてくれた好機!」

 

側近から齎された情報を聞き、田沼は、直ぐに行動を開始した。

 

しかし、田沼は知らなかった。

 

雅か、自分が研究を命じていた兵器が事件を引き起こしていた事を

 

横須賀基地

 

その頃、龍之介達は、晴風反乱の事は知らず、平凡に過ごしていた。

 

横須賀基地、艦載機置場

 

基地の敷地にある艦載機置場には、整備中の空母大鳳から降ろされた艦載機が置かれ、それを整備班長である文雄以下の整備士が整備をしていた。

 

文雄「よし・・撃て!」

 

春乱の30mm機関砲が用意された標的に向かって、掃射する。

 

しかし、弾は、標的に当たらず付近に着弾する。

 

文雄「撃ち方止め!」

 

春乱は、掃射を止める。

 

文雄「駄目だな・・・全く的に命中していない・・・」

 

文雄は、機関砲が的をそれ、左に命中していたのを確認する。

 

文雄「もう少し右に10度ずらしてみろ。」

 

如何やら、機関砲の調整整備の様だ、調整をやり直して、今度は、命中した。

 

横須賀基地、ブルーマーメイド女子寮

 

ブルーマーメイド女子寮では、なのはとフェイト、ヴィヴィオの3人でご飯にしていた。

 

なのは「はい、ヴィヴィオ!」

 

なのはは、おやつであるキャラメルミルクを作り、それをヴィヴィオに渡す。

 

ヴィヴィオ「わぁ~!!なのはママありがとう。」

 

キャラメルミルクにヴィヴィオは、大喜びしながら食べる。

 

フェイト「美味しい?」

 

ヴィヴィオ「うん!」

 

3人は、笑顔でご飯を食べていた。

 

横須賀基地、運動場

 

横須賀基地の運動場では、矢代中尉らGFの航空兵がマラソンをしていた。

 

矢代「あと3周だ!」

 

GF隊員「あと3周!?」

 

GF隊員「もう駄目・・・」

 

あと3周だと聞いて、GF隊員達は、疲れ果てる。

 

矢代「何だ、そのザマは!」

 

たるんでるGF隊員達を見て、矢代は激怒する。

 

横須賀基地、医務室

 

横須賀基地の医務室では、軍医の悟郎が昼間なのに大酒を食らっていた。

 

悟郎「ん・・ん・・あっ・・・いや・・・昼間に飲む酒もまた格別だな・・・」

 

今日は、急病や診察の患者もいない為、昼間から大酒を食らっていた。

 

悟郎「ん・・ん・・あっ・・・今日は、診察する患者もいない・・・暇だな・・・」

 

そんな時

 

「ニャ~ン」

 

一匹の猫が悟郎の側に寄ってきた。

 

悟郎「おお、ミーくん!お前も飲むか?」

 

ミーくん「ニャ~ン」

 

悟郎は、酒を注ぐ、猫は、両手でお酒を酌み、舌でなめる。

 

この猫の名前は、ミーくんで悟郎の愛猫である。

 

悟郎「美味いかミーくん?」

 

ミーくん「ニャ~ン」

 

ミーくんは、嬉しそうに酒を飲む。

 

横須賀基地、指揮官室

 

そして、此処指揮官室では

 

龍之介「今頃、薫とはやては、仲良く海洋実習中か・・・」

 

功「そうですね・・・今頃は、かお、いや、古庄教官にめっちり生徒の教育の仕方を教えられてるでしょ・・・」

 

龍之介「参謀!?・・・今、薫と聞こえたが、古庄教官とは、下の名前を呼ぶ程の中になったのか?」

 

龍之介は、功が古庄と寮が隣の事や付き合っているのは知っているが、雅か下の名前を呼ぶ程の中になっているのは知らなかった。

 

功「そ、それは・・・いくら准将でも言えません。」

 

それについては、秘密の様だ。

 

功「准将こそ、宗谷監督官とは、何処まで行ったんですか?」

 

それに対して、功も同じ事を聞いてきた。

 

龍之介「そ、それは秘密だ!!」

 

龍之介も功と同じ事を言う。

 

如何やら2人とも肌を合わせたところまで行った事は、お互い言えない様だ。

 

そんな中、基地内が何だか騒がしいくなってきた。

 

龍之介「ん・・・何だか基地内が慌ただしくなってきたが・・・」

 

功「何か遭ったんでしょうか?」

 

その時、指揮官室のドアが開き

 

功「何だ、お前達は!?」

 

其処から、黒ずくめの男2人と武装した兵士4人が入ってきた。

 

黒ずくめの男「山本一等監督官及び徳吉二等監督官!・・・貴方々2人を逮捕します。」

 

いきなり2人に逮捕状を突き付ける。

 

龍之介「逮捕だと!?何の容疑で?」

 

黒ずくめの男「容疑は、国家に対する反逆罪です!」

 

容疑は、国家反逆罪だった。

 

龍之介「反逆!?」

 

反逆だと聞いて、龍之介は驚愕する。

 

功「何かの間違いだ!・・・我々は、反逆に値する事は何もしていない!!」

 

功は、断固抗議するが

 

黒ずくめの男「何もしていない・・・では、晴風の事については、如何説明するのですか?」

 

龍之介「何!?・・・晴風が・・・薫が如何したんだ!?」

 

晴風の事を聞いて、龍之介は、黒ずくめの男を問い詰める。

 

黒ずくめの男「晴風は、反乱を起こした!」

 

龍之介「は、反乱!?」

 

反乱だと聞いて、龍之介の表情は唖然となる。

 

功「と言う事は、八神中佐も・・古庄教官も・・」

 

龍之介「そんな馬鹿な!?・・薫が・・・反乱をする訳がない!・・・いや、あり得ない事だ!!」

 

龍之介は、薫が反乱するわけ無いと言い張るが

 

黒ずくめの男「良い訳は、牢の中で言うんだな・・・連行しろ!!」

 

黒ずくめの男は、側にいた兵士4人に拘束を命ずる。

 

功「如何しますか准将?」

 

龍之介「ん・・・まし、宗谷監督官は、この事をしているのか?」

 

龍之介は、真霜は、この事を知っているかと聞くと

 

黒ずくめの男「当然知っている・・・それに逮捕を命じたのは、深町国交相だ!!」

 

黒ずくめの男は、当然嘘を言ったが

 

功「雅か、深町国交相まで・・・」

 

功は、ガッカリする。

 

龍之介「ん・・・」

 

それに対して、龍之介も何も言えない。

 

黒ずくめの男「これで、分かったでしょ・・・貴方々を助ける者は、もう誰もいない・・おい!」

 

兵士4人は、龍之介と功に手錠を掛け、連行する。

 

龍之介と功が逮捕される中、GF隊員達も黒ずくめの男達が連れてきた兵士達に拘束されていた。

 

GF隊員「これは、何の真似だ!?」

 

GF隊員「私達は、何もしていないわ!!」

 

いきなり取り囲まれ、銃を突き付けられた状態で彼らも無実を訴える。

 

そして、彼らだけじゃない。

 

BPF隊員「何なんですか貴方達は!?」

 

BPF隊員「何故、彼らを拘束するんですか?」

 

基地に居たBPF隊員達も彼らGF隊員達の無実を訴えていた。

 

そんな中

 

GF隊員「あっ准将!?」

 

彼らの前に手錠を掛けられた龍之介と功が差し出された。

 

龍之介「・・・・」

 

功「・・・・」

 

拘束されたGF隊員達を見て、2人は、唖然とする。

 

なのは「准将!?」

 

フェイト「参謀!?」

 

そして、拘束されているGF隊員の中にヴィヴィオを連れたなのはとフェイトの姿もあった。

 

龍之介「大丈夫だ!・・・これは何かの間違いだから心配するな!!」

 

龍之介は、不安になっている隊員達を安心させる。

 

ヴィヴィオ「准将さん・・・」

 

ヴィヴィオが龍之介を見て、不安そうな表情をする。

 

龍之介「大丈夫だヴィヴィオ!・・お兄ちゃんは、直ぐ戻ってくるから・・・」

 

それに対して、龍之介は、優しい表情で慰める。

 

しかし、それを見かねた兵士が

 

兵士「おい!・・・犯罪者がきあすく触るんじゃない!!」

 

と龍之介と功を強制的に連行する。

 

GF隊員「准将!!」

 

GF隊員「准将!!」

 

強制的に連行される龍之介と功を見て、GF隊員達が必死で叫ぶ。

 

龍之介「心配するな!!・・・これは何かの間違いだ!!・・・俺は、必ず戻ってくる・・・だから、抵抗せず大人しく待っていてくれ!!・・・良いな!」

 

龍之介は、隊員達に自分が戻ってくるまで、決して馬鹿な事をするなと言明した。

 

それを聞いた、なのは達や他のGF隊員達は、抵抗せず唖然とした表情で2人を見る。

 

そして、2人が車に押し込まれようとした時

 

『山本監督官!!』

 

声を掛けられ振り返ると平賀と福内がその場にいた。

 

2人は、龍之介と功が拘束されたと基地で部下から聞き、急いで此処に来たのだ。

 

2人の拘束姿を見たせいか、平賀と福内は、驚きな表情だった。

 

しかし、龍之介は、そんな2人に何も言わず、そのまま車に押し込まれ、連行される。

 

その後、平賀と福内は、急いで、この事を真霜に連絡する。

 

龍之介と功が連れて行かれた後、海上安全整備局の設備研究課に居た慶介も拘束され、なのはやフェイトの他のGF隊員達も基地の留置所や所属艦艇の食堂などに押し込まれる。

 

しかし、それだけでは済まなかった。

 

横須賀造船所、6号ドック

 

横須賀の6号ドックで整備中だった空母大鳳も占拠され

 

夏雄「てめぇら何所のもんでぇい!?・・・離せこのやろう!!」

 

整備を監督していた夏雄達も強制的に拘束された。

 

そして、内部にあるコンピュータ室から機密情報を抜き取ろうとしたが、徹底したセキュリティーシステムに妨害され機密情報の抜き取りに失敗する。

 

横須賀ブルーマーメイド庁舎、真霜の執務室

 

一方、真霜は、晴風反乱の対策を練っていた。

 

真霜「一応、晴風反乱については・・・宗谷校長と早急に対策を練る必要が有るわね!」

 

BPF隊員「はっ!」

 

真霜は、晴風の対策を真雪と練ようとしていた。

 

そんな中、突然、真霜の携帯が鳴る。

 

真霜「ん、誰だろう?」

 

真霜は、ポケットから携帯を出すと

 

真霜「ああ、平賀監察官!ちょうど良かったわ!」

 

画面を見ると平賀からだったので、真霜は、ちょうど平賀に晴風反乱で動いて貰おうと頼もうと出て見ると

 

真霜「もしもし!」

 

平賀『あっ宗谷監督官!大変です!!』

 

真霜「ど、如何したのよ平賀監察官!?・・・そんなに慌てて・・・」

 

しかし、出て見ると、平賀は何かに慌てていたので、真霜は、理由を聞く。

 

平賀『今、山本監督官と徳吉監督官が拘束されました。』

 

真霜「こ、拘束!?」

 

龍之介と功の拘束を聞いて、真霜は驚愕する。

 

真霜「な、何故そんな事態に!?」

 

平賀『理由は、晴風反乱の件でだそうです。』

 

真霜「あり得ないわ!・・・その件については、まだ捜査も対策を練っている途中なのよ!」

 

平賀『ですが、現にその件で2人は拘束されました。』

 

真霜「ん・・・・分かったわ平賀監察官!・・・取り合えず、その件については、私が調べるから、貴方は、こっちに戻ってきて!!」

 

平賀『はい!』

 

真霜は、携帯を切る。

 

真霜(如何してなの?・・・何で龍之介が拘束されなければならないの?・・・確かに薫と八神中佐に臨時教員の許可を出して乗艦させたけど・・・でも、その件について、まだ何にも調べていないのに・・・如何して・・・)

 

何故、龍之介が捕まったか、彼だけじゃなく功や他のGF隊員まで拘束される何て、真霜は、自分が知らない内に何故そんな事になっているのか、全く分からなかった。

 

だが、躊躇している訳には行かない。

 

真霜は、理由を聞く為、直ぐに深町に電話をする。

 

真霜「深町国交相!」

 

深町『如何したんだ宗谷監督官!?』

 

いきなりの真霜の電話に深町は、驚く。

 

真霜「何故、山本監督官と徳吉監督官を拘束したんですか!?」

 

真霜は、そのまま単刀直入に龍之介の拘束の理由を問う。

 

深町『拘束!?・・・何の事だ?』

 

真霜から龍之介の拘束の事を聞いて驚く。

 

真霜「さっき、平賀監察官から電話で山本監督官とその部下達が武装した兵士に拘束されたとの連絡が入っています。」

 

深町『何だと!?・・・私は、何も知らんぞ!!』

 

龍之介達の拘束については、あくまで知らないと言う。

 

真霜「ですが、現に・・・」

 

深町『待て、宗谷監督官!・・・それについては、私は何も知らないし、命じてもいない!!』

 

深町は、取り合えず真霜を落ち着かせてから、自分が何もしてない事を説明する。

 

真霜「では、誰が?」

 

深町『ん・・・君や私じゃなければ・・・後は・・・』

 

真霜「・・・はぁ・・ま、雅か!?」

 

真霜の脳裏にある人物の存在が浮かび上がる。

 

そして、深町も

 

深町『田沼総理!』

 

脳裏に田沼の存在が浮かび上がる。

 

真霜「しかし、何故、田沼総理が?」

 

真霜は、何故、田沼が龍之介達を拘束したのか理由を聞く。

 

深町『それは分からん・・・兎に角・・・この件は、私から直接、総理に聞く・・君は、晴風の反乱の対策と捜査を続行してくれ!!』

 

しかし、深町も理由は分からず。

 

取り合えずこの件は、深町が直接聞く事にし、真霜には、このまま晴風の反乱の対策と捜査を続行するよう命じた。

 

真霜「分かりました。」

 

真霜も不安な面が有ったが深町を信じ、このまま捜査を続行する事にした。

 

そして、時系列は、水平に戻り

 

日本近海

 

一方、晴風は、さるしまを航行不能にし、戦闘海域を離脱。

 

その後、第二集合地点である鳥島沖に向かっていた。

 

だが、その途中、自分達が反乱の首謀者になった事を知る。

 

晴風、艦橋

 

『・…ザー・…学生艦が反乱さるしまを攻撃・・・さるしまは沈没、艦長以下乗組員は全員無事・…』

 

薫「・・・・」

 

無線で流れている様に晴風が反乱の首謀者になっているのは、保々確実だった。

 

芽衣「何で叛乱した事になってんの!?・・先に攻撃したのは、さるしまでしょ!!」

 

芽衣は無線を聴き、怒気を露わにする。

 

鈴「ええ・・・・!?・・・わ、私に言われても・・・・」

 

鈴は芽衣に責め当たられ涙目する。

 

ましろ「知床さんに言ったって、仕方ないだろう・・・・」

 

ましろは、鈴に責め当たる芽衣を引き離す。

 

芽衣「あ・・・御免御免・・・・」

 

芽衣は、ましろに引きずられながら謝る。

 

それを素直に受け取った鈴が艦橋を見回す。

 

鈴「で、でも、如何して沈没しちゃったんだろう!・・・模擬弾、だったのに・・・・」

 

薫「・・・・」

 

明乃「・・・・」

 

鈴の言葉に薫も明乃も何故、さるしまが沈没したのか、分からなかった。

 

鈴「もしかすると、これも演習の一環なんじゃ・・・・」

 

鈴は、ふっとこれも演習の一環と思ったが

 

ましろ「演習で沈没するか!?」

 

確かに演習の一環なら沈没もしないし、我々も反乱の首謀者にはならない筈。

 

だが、現にさるしまは、沈没し、自衛の為に反撃した晴風は、反乱の首謀者として、追われている。

 

ましろ「教官!?・・・この事に付いて、何か知ってるんですか?」

 

ましろは、薫が何か知っているのか聞く。

 

『ん!?』

 

皆が薫に注目する。

 

薫「御免なさい・・・私にも何が如何なっているのか、分からないわ・・・・」

 

しかし、薫も何故こういう事になっているのか全く分からず、皆は、不安になる。

 

そんな時

 

幸子「ならわざと沈没したとか!?・・・私達、偶然にも何かさるしまの黒い秘密を知ってしまったんですよ!」

 

幸子が何故か此処でヒートアップする。

 

ましろ「始まった・・・・」

 

芽衣「私ら遅刻しただけじゃん・・・・」

 

ヒートアップした幸子とは反対に他の艦橋メンバーは白けている。

 

その為、艦橋内には幸子の声のみが大きく響く。

 

幸子「『お前ら・・・見たな・・・』『私達、何も見てません!!』『ええい、このまま生かしてはおけん!』ズドーン!『あ、逃げられた。ええい、このまま秘密と共に沈んでやる・・・!』」

 

幸子は、声色と共に顔芸で独り芝居をする。

 

芽衣「全部、妄想でしょ・・・・」

 

芽衣が呆れた様な表情を浮かべながら言う。

 

薫「フフフ・・・ハハハ・・・!!」

 

しかし、薫は、何故か幸子の独り芝居に笑う。

 

ましろ「教官、笑うところじゃないですよ!」

 

薫「御免!御免!・・納沙さんの独り芝居が面白くって、堆我慢できなくって・・・フハハハ・・・・!!」

 

如何やら、幸子の独り芝居が薫には受けた様だ。

 

ましろ「たく教官たら・・・・それより納沙さん、そのタブレット、通信切ってあるの?」

 

笑う薫に呆れながら、ましろは、幸子にタブレット端末の通信を切ってあるのか確認する。

 

幸子「大丈夫です・・・さっき教官の指示があった時にOFFにしてます。」

 

薫は、追撃と無駄な戦闘を避ける為、艦の位置情報のビーコンも切り、生徒達には携帯のGPS機能を切るか電源を切りってもらい、通話・メールの使用を禁止する旨を伝えた。

 

勿論、幸子の愛用しているタブレットも例外ではない。

 

ましろ「通信機器が使えないのは、不便だけどな・・・」

 

芽衣「ま、今発見されたら面倒・・だしね・・・仕方ないよ。」

 

携帯が使えない分、彼女らにとっては、不便だろうが仕方がない。

 

明乃「御免ね・・・不便だと思うけど・・・第2合流地点の鳥島沖までだから・・・・」

 

鈴「い、位置情報のビーコンも切ってあるけど・・・・私達お尋ね者って事だよね?・・・高校生になったばっかりなのに犯罪者になっちゃったんだよね・・・ こんなの嘘だよね?・・・嘘だと言って・・・・ぇ・・・・!!」

 

舵輪を握りながら号泣する鈴。

 

志摩「う、う・・・・」

 

すると志摩が何かを言いだそうとする。

 

幸子「如何かしましたか?・・・立石さん?」

 

志摩が何かを求めているのかと思った幸子が志摩に声をかける。

 

志摩「嘘・・・・」

 

鈴「あ、ありがと・・・・言ってくれて・・・あっ私の事は鈴って呼んでくれていいよ・・・」

 

志摩「りん・・・・」

 

立石の「嘘」と言う言葉を聞き、安心したのか泣き止む鈴。

 

しかし、例え志摩が否定しても事態は何も変わらないのに、何故か嬉しそうな鈴だった。

 

ましろ「はぁ・・・・」

 

そんな志摩と鈴の会話を見て、ましろは、呆れてしまう。

 

薫「皆!ちょっと聞いて!!」

 

その時、笑っていた薫が気を取り直して、明乃達に言う。

 

明乃達は、薫に注目する。

 

薫「今、現状は、あまり良くない・・・でも、私達は反乱などしていない・・・これだけは肝に銘じてほしいの・・・そして、これから、どんな事態が待ち受けているか分からない・・・けど、決して諦めず私を信じて付いてきて欲しい・・・」

 

晴風は今、反乱艦として追われる身、どんな事態が待ち受けているかも分からない、だが、決して、諦めないで付いて来て欲しいと薫は、明乃達にそう宣言する。

 

ましろ「・・・・」

 

芽衣「そりゃま、教官が言うのもね・・・・」

 

幸子「確かにそうですね・・・・」

 

鈴「付いてきてって言われても・・・・」

 

志摩「うぃ・・・・」

 

やはり事情も知らない薫の言葉に5人は、疑いの表情をする。

 

明乃「皆、教官を信じようよ!」

 

だが、真っ先に教官を信じたのは、艦長の明乃だった。

 

明乃「確かに教官の言葉に疑わしいところもあるけど、教官だって、皆を守ろうと必死なんだから・・・そうですよね?」

 

薫「そ、そうよ、当たり前じゃない・・・私は、教官として、皆を守る責任が有るの・・・」

 

明乃「だから、皆、教官に付いて行こうよ!」

 

明乃は、何とか皆を説得する。

 

芽衣「まあ、艦長が言うなら・・・」

 

志摩「うぃ・・・」

 

幸子「今、疑ってもしょうがないですからね・・・」

 

鈴「そうだね・・・ちょっと怖いけど・・・」

 

それに対して、4人は、薫に付いて行く事にした。

 

ましろ「・・・・」

 

しかし、ましろは、やはり薫の言葉を信じられず1人艦橋の窓から水平線を見る。

 

薫「ん・・・・」

 

そんなましろに薫は、何も言えなかった。

 

それからしばらくして、艦橋には、当直のましろと明乃を残し、薫以下3人は、それぞれ部屋に戻る。

 

部屋に戻る途中、薫は、他の生徒の様子を見ようと食堂室に向かう。

 

晴風、炊飯所兼食堂室

 

食堂室には、美甘と杵崎姉妹に機関科の機関員四人衆もいた。

 

留奈「炊飯器大丈夫だったの?」

 

美甘「ヒメちゃん達が何とかしてくれるって・・・」

 

ほまれ「何かお礼しないとね・・・・」

 

如何やら、さっきの戦闘の時に炊飯所にある炊飯器が故障したので応急員の媛萌が修理を請け負っている様だ。

 

薫は、食堂室に入らず隅っこから彼女らの様子を見る。

 

空「それにしても結局、あの攻撃は何だったの?」

 

桜良「遅刻したくらいじゃ普通撃たないよね・・・・」

 

麗緒「古庄教官って結構キレやすいのかな?」

 

3人は、何故古庄が攻撃してきたか、疑問に思っていた。

 

薫は、何も言えず、唯、黙って見ていた。

 

留奈「古庄教官はそんな人じゃないよ!キレイだし!」

 

それに対して、留奈が関係ない事でかばおうとする。

 

空「あんま関係なくない?」

 

麗緒「まぁ綺麗な人だし、優しそうではあるけどね。」

 

綺麗は、関係ないがそれ以外なら空と麗緒は同意する。

 

留奈「私も将来あんな感じになりたい!」

 

空「あんな感じって・・・」

 

桜良「見た目だけならわりと様になってるわね。」

 

2人は、留奈の教官姿をイメージする。

 

麗緒「でもさ、山本教官も綺麗だよね!」

 

薫(えっ!?)

 

麗緒が突然、薫の方に話題を変える。

 

留奈「そうだね、古庄教官に比べれば山本教官も綺麗だよね!」

 

空「それにあの胸の大きさ・・・サクラより大きいよね!」

 

空は、薫の胸の大きさが桜良よりデカイと言う。

 

『うん』

 

それに対して、桜良以外の2人は、頷く。

 

麗緒「あれは、別格だよね!」

 

留奈「うん、別格だね!」

 

薫(そんなに私の胸は、大きいのかしら・・・・)

 

薫は、自分の胸に視線を向ける。

 

確かに薫の胸は、桜良より大きい。

 

大きさは、平賀と同じぐらいの巨乳。

 

しかし、薫は、そんな事は全く気にしていなかった。

 

薫は、その場を去る。

 

晴風、教員用居住室

 

部屋に戻りベットに横になる。

 

薫「はぁ・・・」

 

色々あり過ぎたせいか薫も疲れていった。

 

薫「如何して、こんな事になっちゃったんだろう?」

 

横に成りながら薫は、何故こんな事になってしまったか、薫は考えていた。

 

薫(兄さん・・・私は、如何したら良いの?・・・皆には、ああ言ったけど、本当は、怖い!・・・)

 

薫は、不安になりながらポケットに仕舞って置いた携帯を取り出す。

 

そして、携帯で龍之介に連絡をしようとした。

 

薫は、一応、龍之介達の安否を確かめる事と如何したら良いか聞こうと思ったが

 

薫「駄目だわ!」

 

今、通信したら晴風の位置がバレてしまう事に気づき、操作を止める。

 

薫「こんな時、次郎君が居てくれたら・・・・」

 

こんな時、次郎君やはやてちゃんが居れば、少しは明るくなるのかもしれないが、次郎君は、任務でいないし、はやては、今は武蔵にいる。

 

そんな時

 

薫「五十六!?」

 

部屋に五十六が入ってきた。

 

五十六「ぬっ」

 

薫は、入って来た五十六を抱き

 

薫「五十六あたしを慰めてくれるんだ・・・嬉しい・・・」

 

五十六を抱きしめる。

 

薫「そうだね!・・・例えそうだとしてもとして、私は、教員として、皆を守らないといけない・・・兄さん、皆無事でいてね・・・」

 

薫は、晴風の生徒を守る事を決心しながら龍之介達の無事を祈った。

 

 

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