ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

52 / 89
第11章 晴風撃沈命令と龍之介の起訴

4月8日

 

横須賀女子海洋学校、会議室

 

晴風がドイツの留学艦アドミラル・グラフ・シュペーと奮戦後、南西へと退避中、武蔵では、八神はやてが自らを犠牲に非常用無線機の奪取に成功し、救援を呼んでいる頃、ある連絡が横須賀女子海洋学校に齎された。

 

老松「校長!・・・海上安全整備局より連絡です!」

 

真雪「読んで・・・」

 

真雪の秘書の老松亮は、恐る恐る報告する。

 

老松「はい・・・今回の晴風・・・速やかに学内で処理できない場合・・・大規模叛乱行為と認定し・・・その際、貴校所属艦は拿捕・・・それが不可能であるならば、撃沈するとの事です・・・」

 

何と、海上安全整備局から横須賀女子海洋学校に齎されたのは、問答無用の晴風への撃沈命令だった。

 

真雪「っ!?」

 

海上安全整備局からの晴風撃沈命令に真雪は驚く。

 

教頭「このままでは、本当に反乱と見なされて、ブルーマーメイド及びホワイトドルフィンの本隊の治安出動もあり得ます!!」

 

いくら晴風でもブルーマーメイド及びホワイトドルフィンの本隊を相手にはできない。

 

最悪の場合は、撃沈され、薫以下生徒は、全員死亡してしまう。

 

真雪「まだ、真実が分からないのに、生徒達を危険な目に遭わせる訳にはいかない!!」

 

海上安全整備局からの晴風撃沈命令に真雪は、席を立ち

 

真雪「私達は、生徒達の安全の為、あらゆる手を尽くしましょう!」

 

真雪は、晴風を救う為、あらゆる手を尽くすと宣言する。

 

教頭「はい!」

 

真雪「先ずは、国交相に連絡を・・・」

 

こうして、真雪達は、晴風を救う為、深町国交相などの幹部を説得する。

 

しかし、そんな中、真雪は

 

真雪(真霜があの命令を下したの?・・・いや、そんな筈は‥‥)

 

海上安全整備局から下されたあの命令を真霜が下した命令とは思えない真雪。

 

いくらなんでも、自らの後輩達を殺す様な命令を自分の娘が下したとは思えなかったのだ。

 

いや、思いたくなかった。

 

国土交通省、大臣室

 

その頃、真霜は、突然の晴風撃沈命令に激怒し、何故この様な命令を出したのか、その真意を確かめるべく、深町がいる国土交通省に1人で乗り込んで来た。

 

真霜「深町国交相!!」

 

ノックもなしに真霜は、大臣室に殴り込む。

 

深町「宗谷監督官!?」

 

真霜が入ると深町は、机に座ったまま、その表情は、しょぼくれていた。

 

真霜「これは如何いう事ですか!?」

 

そんな深町に真霜は、容赦なしに問い質す。

 

深町「何がだね?」

 

真霜「この命令は、何ですかと聞いているんです!?」

 

真霜は、深町の前に真霜に送られた晴風撃沈命令書を突き付ける。

 

深町「ああ、これか・・・」

 

真霜「まだ、事件の内容も分かっていないのに・・・何故、こんな命令を出したんですか!?」

 

深町「そ、それは・・・」

 

真霜の問いに深町は、答え様にも答えられず

 

その時

 

「それは・・・私が出した命令だ!・・・宗谷監督官!」

 

真霜「はっ!?」

 

突然、後ろからの言葉に真霜は振り向く。

 

真霜「あ、貴方は!?・・・野田一誠元官房長官!?」

 

其処に立っていたのは、邦夫の父で元官房長官の野田一誠だった。

 

真霜「如何して、貴方が此処に?」

 

邦夫「失礼だぞ宗谷監督官!・・・国交相代行に対して、そんな口の言いかったは!!」

 

一誠の後から息子の邦夫が現れた。

 

真霜「国交大臣代行!?・・・嘘でしょ!・・・何故、野田元官房長官が国交相代行に・・・・雅か!?」

 

邦夫「察しの通り!・・・深町国交相は、今回の晴風の反乱で、たた今、国交大臣の任を解任され、自宅で謹慎が言い渡された・・・そして、今後の任を代行する為、私の父、野田一誠が国交大臣代行に就任した。」

 

何と、深町は解任され、その後がまに邦夫の父、一誠が国交大臣代行として、座ったのだと言うのだ。

 

真霜「何ですって!?何故ですか深町国交相!?」

 

何故一誠が、真霜は訳を聞くが、深町は何も答えず。

 

邦夫「彼は、解任された!・・・要が有るなら直接、国交相代行に言いたまえ、宗谷監督官!」

 

真霜「五月蠅い!!・・・深町国交相!・・晴風は、拘束されている山本監督官は、如何するんですか!?」

 

拘束されている龍之介達や追われている晴風は如何するのか?

 

真霜は、必死で深町に問う。

 

だが、横から邦夫が

 

邦夫「晴風については、もう命令は下っている・・・それに山本監督官については、もう既に反乱罪で起訴する事が決まっている。」

 

邦夫の口から、晴風については、先の命令どおりに、そして、龍之介達に関しては、反乱罪で起訴を決めている様だ。

 

真霜「それは、貴方が勝手に決め付けている事じゃないの・・・私は信じないわ!」

 

真霜は、邦夫の言葉を信じなかった。

 

邦夫「君が信じるか信じないかわ問題ではない・・・命令は、下っているんだ!!・・大人しく従いたまえ!!」

 

邦夫は、強引に真霜を従わせようとするが

 

真霜「ん・・・・残念だけど・・・私は、その命令には従いません!!」

 

真霜は、拒否する。

 

一誠「・・・・」

 

邦夫「貴様!・・命令に逆らえば如何なるか分かっているのか?・・・二度とブルーマーメイドには居られなくなるぞ!!・・・もう一度言う・・素直に従え宗谷監督官!!」

 

それに対して、邦夫は、命令に逆らえば二度とブルーマーメイドには居られなくなると真霜を脅す。

 

真霜「・・・・私は、独自で晴風と山本監督官の無実を証明します・・・貴方々の指図は受けない!!」

 

邦夫「何!?」

 

真霜「では!」

 

真霜は、断じて従わず、独自で捜査すると邦夫と一誠に告げて、大臣室を出る。

 

邦夫「忌々しい女め!・・・国交相代行!・・・直ぐに宗谷監督官を更迭して下さい!!」

 

独自で捜査する真霜を阻止しようと邦夫は、一誠に真霜の更迭を命じさせようとするが

 

深町「待て!」

 

それに深町が待ったを掛ける。

 

深町「今彼女を更迭すれば、この事件の対策を仕切る者がいなくなってしまう・・・それだけじゃない・・・今後のブルーマーメイドの士気に関わる!」

 

確かに深町の言う通り、今真霜を更迭すれば、事件の対策を仕切る者がいなくなってしまう。

 

更にブルーマーメイドの士気が低下してしまう。

 

深町は、真霜の更迭を阻止しようとするが

 

邦夫「あんたは、解任されたんだから、命令される筋合いはない!・・・さあ国交相代行!・・・直ぐに宗谷監督官の更迭を!」

 

それに対して、邦夫は、解任されていると言って、深町の意見を聞かず、一誠に真霜の更迭を命じるよう迫る。

 

しかし

 

一誠「いや・・・深町国交相の言う通り、今宗谷監督官を更迭すれば今後の対策が難しくなる・・・」

 

一誠は、深町の意見を尊重し、真霜を更迭しなかった。

 

邦夫「何を言ってるんですか!!・・・このまま宗谷監督官の独断を許しては、海上安全整備局の威信に関わります!!」

 

邦夫は、怒り、真霜の独断を許せば海上安全整備局の威信に関わると言い張る。

 

一誠「なら、しばらく宗谷監督官の好きな様にやらせて・・・もし何も成果が得られなかったら・・・その時は、堂々と更迭すれば良いのでは、野田監督官!」

 

それに対して、一誠は、邦夫にしばらく真霜の好きな様にやらせて、もし何も成果が得られなかったら、その時は、堂々と更迭すれば良いと提案する。

 

邦夫「くぅ・・・・この事は、総理に報告します!・・・おい!」

 

邦夫は、悔しながら一誠の提案を呑み、側近の2人を呼ぶ。

 

野田「深町前国交相を自宅まで、お送りしろ!それと監視を怠るな!」

 

『はっ!』

 

側近2人に連行され、深町は、自宅に監視付きで謹慎する事になった。

 

一誠「すまない・・・」

 

深町「分かってるよ!」

 

連行される時、一誠は、深町に謝罪し、それに深町は、分かっていたと一誠を責めず、大臣室を出て行った。

 

邦夫「後は、あの男を落とすだけだ・・・フフフハハハ・・・・!!」

 

こうして、真霜は、最大の後ろ盾を失い、孤立した。

 

横須賀ブルーマーメイド庁舎、真霜の執務室

 

国土交通省から戻った真霜は、深く考えていた。

 

真霜「これから如何すれば・・・・」

 

深町の後ろ盾を失い、完全に孤立した今、真霜は、これから如何すれば良いか迷っていた。

 

その時

 

『宗谷監督官!』

 

真霜「平賀監察官に福内監督官!?」

 

突然、平賀と福内が真霜の執務室に入って来た。

 

真霜「如何したの貴方達?」

 

福内「深町国交相の事は聞きました。」

 

平賀「私達も晴風と山本監督官の無実の証明に協力します・・・だから命令を・・宗谷監督官!」

 

深町の解任と一誠の代理就任、更に晴風の撃沈命令や龍之介の反逆罪の起訴を聞き、2人は、邦夫のいい加減な命令に従わず、孤立した真霜を支えようと協力しに来たのだ。

 

更に

 

「あたしも手伝うぜ!」

 

もう1人

 

真霜「真冬!?」

 

何と真霜の妹でもある次女の真冬までも命令に従わず、姉である真霜に協力すると言う。

 

真冬「さっき、あたしも聞いた・・・このままあの野郎に従っていたら、ましろや薫が殺されてしまう。」

 

真冬も真霜と同じ薫と一緒に晴風に乗っている妹の三女のましろが心配で一誠と邦夫が出した晴風の撃沈命令に腹をかいていた。

 

真霜「貴方達・・・」

 

真霜は、自分が孤立していた訳じゃない、ちゃんと自分を支える身内や部下がいる事に、涙を流したかったが、今は、涙を流す時ではない。

 

真霜「じゃまず、平賀と福内は、このまま明石と間宮と共に晴風の捜索を・・・上より、先に晴風を抑えて・・・」

 

『はい!』

 

真冬「あたしは、何をすれば・・・」

 

真霜「真冬は、保安即応艦隊を率いて、晴風以外の行方不明の学生艦を捜索して、晴風が反乱したと同時に位置が不明なの、彼らの安否が気がかりだわ。」

 

真冬「晴風以外の学生艦の捜索なんて、気が乗らねが、確かに真霜姉の言う通り、他の生徒の安否も気掛かりだ!!・・・分かったぜ真霜姉!!」

 

真霜「じゃ、3人とも任せたわよ!!」

 

『はい!』

 

真冬「おう!」

 

こうして、真霜達は、晴風救出と龍之介達の無実を証明すべく、行動を開始。

 

そして

 

真霜「あっ、お母さん!」

 

真霜は、真雪に電話を掛ける。

 

真霜「心配しないでね!・・・晴風の事は、私が必ず助けるわ!・・・そして、龍之介も・・・だから、お母さん!・・・お願い!・・・協力して・・・」

 

真霜は、真雪にも協力を依頼する。

 

果たして、真霜は、邦夫より先に晴風を抑えられるだろうか?

 

そして、反乱罪で起訴される龍之介の無実を証明できるのだろうか?

 




次回は、伊201との戦闘です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。