ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第14章 乙女のピンチ! 前編

4月13日

 

10:00 

 

日本近海、四国沖

 

伊号第201潜水艦の攻撃を無事切り抜けた晴風は、横須賀女子海洋学校からの全艦帰港命令に従い、一路、横須賀を目指していた。

 

晴風、倉庫

 

そんな中、生活物資が保管されている晴風の倉庫にて、媛萌と百々が備蓄物資のチェックを行っていた。

 

媛萌「お米が120kg、缶詰肉が10箱程‥‥」

 

媛萌がタブレットに備蓄物資の量を記入していく。

 

百々「まだまだ余裕っすね・・・」

 

百々がこの分なら学校に着くまで物資は持つだろうと思い呟く。

 

だが、倉庫のチェックが進んでいく中

 

百々「あっ!?」

 

百々がある段ボール箱を見つける。

 

『ん・・・・・・?』

 

媛萌も気になって、2人は、段ボール箱を覗くと

 

百々「あれ!?」

 

何と、段ボール箱の中は、空っぽで、段ボール箱の外側には、トイレットペーパーの絵が記載されていた。

 

晴風、艦橋

 

所変わって、晴風の艦橋では、普段と変わらない当直体制が行われていた。

 

ましろ「・・・・横須賀までどれくらい掛かる?」

 

ましろは、鈴に今の位置から横須賀まで掛かる時間を問う。

 

鈴「えっ!?・・・・えっと、26時間・・・・かな?」

 

鈴は、大体で1日ぐらい掛かると言う。

 

ましろ「艦長、可能な限り急ぎましょう!!・・・学校側から戦闘停止命令が出ているとはいえ、これ以上、他船と遭遇したくない!!」

 

ましろは明乃に急いで横須賀女子海洋学校に帰投すろよう進言する。

 

薫「そうね、副長の言う通り!・・これ以上面倒な事には巻き込まれたくないわよね!」

 

ましろの進言に薫も同意する。

 

確かに学校側からは戦闘停止命令が出ているが、大元の海上安全整備局からは、晴風撃沈命令は撤回されていない。

先の戦闘の様な事が、また起きても可笑しくない。

 

志摩「うぃ」

 

芽衣「あぁ・・・もう撃てないんだ・・・」

 

志摩もましろと同意見、それに比べて、芽衣は、大好きなドンパチが出来ないと知り残念がる。

 

そんな2人を見ていたましろは、明乃が自分の話を聞かず、何かを考えているのか、ぼ~としている事に気づく。

 

ましろ「艦長?」

 

明乃「・・・・」

 

ましろは、声を掛けるが、ぼ~としているせいか、明乃は、気づかない。

 

ましろ「艦長!!」

 

今度は、大声を掛けた。

 

明乃「!?・・あっ、御免・・・・」

 

ましろが声を掛けているのに、ようやく気付く明乃。

 

薫「大丈夫!‥気分が優れないなら、無理せず休んだら?」

 

明乃は、余りにもぼ~としているので、薫が休養を勧める。

 

明乃「い、いえ・・・大丈夫です‥‥」

 

だが、明乃は、大丈夫だと言って断る。

 

そんな明乃を見て、幸子が

 

幸子「『私、本当は武蔵のSOSに応えたいの!』『何を言っている!・・全艦学校に戻れと言われたろ!』『分かっている、でも・・・』」

 

と、明乃の気持ちを代弁するかの様に幸子が一人芝居を始める。

 

『アハハ・・・』

 

幸子の一人芝居に皆は、苦笑いをする。

 

明乃「ううん、きっと武蔵は大丈夫!・・・私達は急いで学校へ戻ろう。」

 

幸子の一人芝居に立ち直った明乃は、武蔵が大丈夫な事を信じ、急いで横須賀女子海洋学校へと帰還しようと告げる。

 

薫「・・・・」

 

だが、明乃の態度を見て、薫は、大丈夫じゃないと思った。

 

そして

 

薫「・・・かん」

 

何かを言ようとした時だった。

 

「艦長!?」

 

『!?』

 

突然、明乃を呼ぶ声が響き、右を向くと

 

媛萌「大変!!大変!!」

 

百々「一大事ッス・・・!」

 

何と媛萌と百々が血相を変えて艦橋に飛び込んできたのだ。

 

薫「如何したの2人とも、そんなに血相を変えて!?」

 

突然、飛び込んできて、何かと思う薫。

 

媛萌「と、トイレが……」

 

ましろ「トイレ?」

 

明乃「もしかして、トイレに何か遭ったの?」

 

トイレだっと言って、トイレに何かヤバい事でも起きたのかと問う

 

百々「と、兎に角、緊急会議の招集を要求するッス!」

 

ましろ「そんなに深刻な事態なのか?」

 

明乃「分かった!!じゃあ、皆を教室に集めよう!!」

 

何が起きているのか分らず、取り合えず、交代と見張りの者だけを残し、大部分の生徒は、晴風の教室に集められた。

 

晴風、教室

 

教室に集まった生徒達は突然の招集に何事かと思い、教壇に上がった媛萌と百々が今回、全員を招集した理由を話し始めた。

媛萌「日本トイレ連盟によると、女性が一日に使うトイレットペーパーの長さの平均は12.5m・・うちのクラスは30人、航海実習は2週間続く予定だったので、余裕を見て、250ロールは用意していたんです・・それが・・・・」

 

薫「つまり何が言いたいの和住さん?」

 

何が言いたいのか、薫は、答えを迫る。

 

媛萌「つまり・・・・もうトイレットペーパーがありません!!」

 

『ええ・・・・・・!?』

 

トイレットペーパーが無いと言う現実を告げられ、皆は驚愕する。

 

薫「トイレットペーパーが・・・無い!?・・・・如何して、そんな事に?」

 

何故、トイレットペーパーが無くなったのか理由を詮索すると

 

留奈「誰がそんなに使ったの!?」

 

空「このクラス、トイレ近い人ばっかなの?」

 

辺りで責任の追及を始めた。

 

桜良「1回10cmに制限すれば?」

 

麗緒「えー困る・・・!?」

 

中には、トイレットペーパーの制限案も出たが、直ぐに却下された。

 

芽衣「誰よ!?・・無駄に一杯使ってんのは?」

 

芽衣までもが犯人を探ろうとした時

 

幸子「あ・・・でも私トイレットペーパーで鼻もかんじゃいます・・・」

 

何とトイレットペーパーの使い過ぎを幸子が自ら自供した。

 

犯人は、幸子だけかと思ったら

 

鶫「すいません!・・私、持ち込んだティッシュが無くなったので、1個通信室に持ち込みました!」

 

更に鶫が自分の持ち場にトイレットペーパーを持ち込んだことを白状。

 

果代子「食堂でも見たよ、ロール」

 

ほまれ「ちょこっと拭くのに便利なんだよね!」

 

あかね「うん便利!便利!」

 

続いて、果代子の目撃情報で杵崎姉妹が使った事を白状した。

 

麻侖「全く、どいつもこいつもすっとこどっこいだなぁ・・・」

 

そんなやりとりを聞きながら麻侖が鼻を鳴らした。

 

それから、殆んどの生徒がトイレットペーパーを無断で使用した事が明らかになった。

 

薫「大体、無くなった原因は分かりました・・・・貴方達の忍耐力が無いと言う事が・・・・」

 

無くなった原因が無断使用と皆の我慢の忍耐力が無い事が分かり、薫は、呆れてしまう。

 

鈴「如何しよう・・・無くなったら、おトイレ行けなくなるのかな・・・」

 

鈴が今後のトイレの不安を言う。

 

志摩「・・・・」

 

五十六「ぬう」

 

横では、志摩が今後のトイレ問題が深刻化するかもしれないと言うのに、手製の猫じゃらしで五十六と遊んでいる。

 

ミーナ「それもこれも、日本のトイレットペーパーが柔らか過ぎるのが駄目なんだ!・・・だからつい沢山使ってしまう!」

 

ミーナが席から立ち上がり日本のトイレットペーパーの素晴らしさを力説する。

 

美波「蛙鳴蝉噪」

 

トイレットペーパーの問題で論争する生徒を見て美波がポツリと呟く。

 

ミーナ「戦争だと!?」

 

ミーナが美波の聞こえた言葉の部分に反応する。

 

幸子「意味は「五月蠅いだけで無駄な論議」って事ですよ!」

 

幸子がミーナに蛙鳴蝉噪の意味を教える。

 

更にトイレットペーパーの論争が激しくなり、収拾が着かなくなる。

 

ましろ「艦長、まとめて下さい!!」

 

それを見かねたましろは、明乃に皆をまとめる様、指示する。

 

明乃「あ、うん・・・・み、みん」

 

薫「静かに!・・・皆、落ち着きなさい!!」

 

明乃が皆をまとめようと言おうとした時、薫が替わりに皆の論争を止める。

 

薫の一声に皆は論争を止め、薫に注目する。

 

薫「では、艦長!」

 

注目したところで、直ぐに明乃にバトンタッチする

 

明乃「は、はい・・皆!!・・・他にも足りない物、必要な物、ない?」

 

明乃がトイレットペーパーの他に何か不足している物は無いか皆に尋ねる。

 

すると

 

芽衣「魚雷!」

 

ミーナ「ソーセージ!」

 

媛萌「模型雑誌!」

 

楓「真空管・・・・」

 

何とも、今、必要が無い物ばかりが出る。

 

薫「・・・・はぁ・・・西崎さん!・・魚雷は、今は、要らないでしょう・・・ミーナさん!・・ソーセージは無くてもウィンナーがあるから、それで我慢して・・・和住さん!・・模型雑誌は娯楽品だから却下します・・・万里小路さん!・・真空管は何に使うの?」

 

4人から出てきた意見を薫は、呆れながら切り捨てた。

 

ましろ「これから学校へ戻るとすると、2日は掛かる・・・何とか物資を補給したいところだ。」

 

明乃「燃料や弾薬は学校経由じゃないと調達できないから、薬品、食料、最低限必要な日用品だけでも、如何にかしたいな・・・・」

 

横須賀女子海洋学校まで、まる2日は掛かる。

 

だが、それまで物資が持つか、分からない。

 

何とか物資を何所かで調達したいが、今は、追われているので、何所の港にも寄港できない。

 

鈴「戦闘禁止命令が出ているとはいえ、なるべく他の船には、遭遇したくないよね・・・・」

 

幸子「位置がバレるんで、通販は出来ないですし‥‥」

 

鈴も幸子も同意見である。

 

そうなると、残る手は、一つ

 

芽衣「買い出し行こう、買い出し!!」

 

買い出しだ。

 

明乃「買い出し?」

 

芽衣が買い出しに思いつき、明乃もそれにくいつく。

 

薫「買い出しね・・・・それなら、多分大丈夫な筈・・・納沙さん、何所かこの近くで買い出しできるところは?」

 

薫に言われ、幸子は、タブレットで何所か近くで買い出しできる場所を探す。

 

幸子「えっと・・・確か此処に『オーシャンモール四国沖店』がある見たいですけど・・・・」

 

すると、近くにオーシャンモール四国沖店があるのを探し当てる。

 

鶫「買い物・・・・行きたい!行きたい!」

 

留奈「日焼け止め持ってくるの忘れちゃったし」

 

桜良「私もヘアコンディショナー無くなっちゃった・・・皆、私の使うんだもん!」

 

買い出しの言葉を聞いて、皆がオーシャンモール四国沖店に行きたくなる。

 

だが

 

薫「皆、そう行きたいのは、山々だけど・・・今が如何ゆう状況か・・・分かっているの?」

 

『・・・・』

 

薫の言葉に、皆は、沈黙した。

 

薫の優等り、今の状況下で晴風の生徒全員が買い物へゾロゾロと行ける筈がない。

 

ましろ「確かに、今の状況で皆で楽しく買い物に行く訳には行けません!!」

 

明乃「だね・・目立たない様に少人数で買い出しに行こう!!」

 

買い物を楽しみにしている生徒達には悪いが、此処は少人数で目立たない様に買い出しに行くしかなかった。

 

美海「艦長!・・もう一つ重大な問題が!」

 

オーシャンモール四国沖店へ買い出しに行く事が決まった中、突然、美海が立ち上がり、明乃に、ある重大な問題を言う。

 

明乃「何?」

 

明乃が何かと問う。

 

美海「・・・・お金が・・・・足りません・・・・」

 

明乃「・・・・えっ!?・・・・」

 

何と買い出しに必要な資金が無かったのだ。

 

美海の発言の内容を聞いて全員が硬直する。

 

薫「お金‥‥足りないの‥‥全然?」

 

美海「はい‥元々2週間の航海予定で寄港地はありませんでしたし、補給に関しても実習中に受ける予定だったので‥‥」

 

ましろ「と言う事は・・・トイレットペーパーを買いに行けるようなお金も‥‥」

 

美海「はい、主計科にはありません!!」

 

お金が無ければ、トイレットペーパーが買えない。

 

『・・・・』

 

その事実を知り、皆の顔が絶望に変わる。

 

お金が無いなら調達するしかない

 

明乃は艦長帽を脱ぎ、逆さにし

 

明乃「トイレットペーパー募金、お願いしまーす!!」

 

明乃は駅前で募金活動を行っている人と同じ様に皆にトイレットペーパーの募金を呼びかける。

 

皆もそれに乗じて、ポケットから財布を取り出し、中身を確かめる。

 

しかし、お金が少ないなのか、皆の表情は優れない。

 

中には不満そうな顔の者も居る。

 

明乃「麻侖ちゃんは‥‥」

 

麻侖「宵越しの金は持たねぇ!」

 

意味不明、つまりお金を持っていないと言う事なのだろう。

 

洋美「いや、マロンそれ胸を張って言う事じゃないから・・・それにまだ宵越してなから・・・杵﨑さん達と初めて会った時も同じ事言っていたし・・・って言うか、あの時立て替えたお団子代、まだ返して貰っていないんだけど・・・」

 

それに対して、横から洋美が貸したお金の返済を迫る。

 

麻侖「なんでぇクロちゃん文句あんのか?」

 

洋美「私のお金なんだから、ちゃんと返して!!」

 

結局は、貸しっぱなしの様だ。

 

楓「小切手は使えませんわよね‥‥」

 

明乃「うん‥多分・・」

 

楓は、お嬢様だから、支払いも小切手だったが、本人が行く訳じゃないので、使える訳が無い。

 

幸子「ジンバブエのお金ですが、良いですか・・・?」

 

今度は、幸子が外国の紙幣を出してきた。

 

だが、外国の紙幣は、銀行で日本の紙幣に変えなければならない。

 

当然、本人確認の署名をさせられるので、却下された。

 

ミーナ「ワシはユーロしかない!」

 

ミーナは、ドイツから留学生なので、持っているのも幸子と同じ外国の紙幣なので、却下。

 

『ワシ?』

 

ミーナの一人称に杵﨑姉妹が聞き違いか?とミーナの顔を見ながら聞き返す。

 

ミーナ「‥‥何かワシの顔に付いてるか?」

 

周囲の人が自分の顔を見ていたので、ミーナは周りの人に何かと尋ねる。

 

空「ワシ・・・!?」

 

『きゃはは・・・・・・!!』

 

女学生の一人称にしては可笑しかったのか、周囲から笑い声が立ち始める。

 

ミーナ「な、何が可笑しいんだ・・・!?」

 

皆に笑われ、ミーナは両手を上げ、ムキッーと声を上げた。

 

こうして、生徒全員の協力で何とか、お金を手に入れた。

 

だが、まだ足りない。

 

其処で、明乃は

 

明乃「教官!・・・お金ありますか?」

 

教員である薫にもお金を出すようお願いする。

 

薫「えっ!?・・・わ、私も・・・」

 

薫は、自分も出さないといけないのに驚愕する。

 

それを見た皆は、薫の事をジッと見る。

 

薫「・・・・はぁ・・・分かったわよ・・・」

 

流石の薫も皆だけ出しといて、自分だけは、出さないと言う事はできなかった。

 

薫は、空しく懐から財布を取り出し、中から必要なお金を出す。

 

薫「取り合えず、これぐらい有れば大丈夫でしょう!」

 

薫は、2万円程、明乃に手渡す。

 

明乃「こんなに・・・ありがとうございます!!」

 

余りの大金に明乃は、喜ぶ。

 

薫(本当は、来月に新しいレオタードを買う為に貯めてたのに・・・トホホホ・・・)

 

如何やら、今の2万円は、来月に新しいレオタードを買う為の薫のヘソクリだった様だ。

 

それが駄目になったのを薫は、落ち込む。

 

とは言え、これで買い出しに必要なお金は調達できた。

 

後は、行く人選を決定するのみ。

 

人選は、各自でジャンケンで決め、勝った方が行く事になった。

 

ある程度、決まった人選は

 

まず、教員として、山本薫、そして、生徒から岬 明乃、和住媛萌、伊良子美甘、鏑木美波の計4人が選ばれた。

 

5人は、怪しまれない様に私服に着替え、スキッパーが置いてある前部甲板に集合する。

 

晴風、前部甲板

 

明乃「それじゃあ、私と教官、ミカンちゃん、ヒメちゃん、みなみさんとで、買い出しに行ってくるから、晴風をお願いね、シロちゃん!!」

 

明乃は、自分が艦を離れている間、ましろに指揮を委ねる。

 

ましろ「艦長!?・・・・副長もしくは、宗谷さんと呼んでください!!」

 

相変わらずあだ名で言われるのが嫌いなましろ。

 

幸子「副長、そればっかりですね!!」

 

後ろから幸子がツッコム。

 

薫「じゃ副長!・・・私達が帰ってくるまで、晴風の事、よろしく頼んだわよ!」

 

ましろ「は~い」

 

ましろに留守をお願いし、5人は、それぞれ2艇のスキッパーに乗艇する。

 

スキッパー1号艇

 

操縦士

 

岬 明乃

 

便乗者

 

山本薫、伊良子美甘

 

スキッパー2号艇

 

操縦士

 

和住媛萌

 

便乗者

 

鏑木美波

 

乗艇後、スキッパーが海上に降ろされ、2艇は、オーシャンモール四国沖店へと向かう。

 

海上

 

明乃「一度、駅に寄って、バスでオーシャンモールに行くから・・・」

 

何所にブルーマーメイド、ホワイトドルフィンの目が有るか分からないので、直接では無く、駅からショッピングモールへと向かう事にした。

 

美波「お忍びで行く訳だな!」

 

美甘「ちょっと、カッコイイね!」

 

媛萌「艦の話とか専門用語を出しちゃ駄目だからね!・・・それと無駄な買い物も駄目。」

 

美甘「卵と生クリームとイチゴを買いたいんだけど・・・」

 

媛萌「駄目に決まっているでしょ!」

 

美甘「ヒメちゃん、レバーとかチーズとか食べてる?」

 

媛萌「どっちも嫌いだし」

 

美甘「やっぱり~ビタミンB12が足りないとイライラするらしいよ・・・」

 

媛萌「してないから!」

 

2人は、無駄な論争を始める。

 

薫「はいはい、2人とも無駄なお喋りは其処まで!・・・全く・・・半分は、私のお金だと言う事を忘れているわよ・・・・」

 

『ん・・・・』

 

流石に使うお金の半分は、薫から出したお金だと事実を突き付けられ、2人は、論争を止める。

 

とは言え、スキッパー2艇は、オーシャンモール四国沖店へと向かう。

 

晴風、前部甲板

 

明乃達を見送り、ましろ達は、艦橋に戻る。

 

ましろ「艦長直々にトイレットペーパーの買い出しとは・・・はぁ・・・艦長は、自分の艦に・・・」

 

幸子「副長がジャンケンで負けるからじゃないですか・・・10回連続で・・・あれは、見事でしたねぇ~」

 

ましろは、本来なら自分が行くべきだったが明乃にジャンケンで10回負けたので、仕方なく艦に残った。

 

ましろ「艦長にジャンケンで挑んだのが間違いだった…」

 

ましろは、自分の運が付いていないのに、運が付いている明乃と勝負したのが間違いだった事につくづく自分の行動に呆れてしまう。

 

幸子「ジャンケンは、ジャンケンでも・・・・負けた方が行くって事にしておけば良かったんじゃないですか?」

 

ましろ「!?・・・もっと早く言えっ!」

 

幸子からの意外な案が出たが、時既に遅く、もっと早く言えとましろは、幸子を怒鳴る。

 

幸子「きゃ~コワ~イ」

 

ましろに怒鳴られ、幸子は、まるで子供みたいに逃げる。

 

芽衣「そもそも副長、スキッパー運転できるのかな?」

 

鈴「さぁ・・・」

 

芽衣と鈴がましろにスキッパーの運転が出来るのか、思い詰める。

 

本当は、ましろは、スキッパーの免許は持っていないのだ。

 

だから、行っても、足手まといになるだけである。

 

その事に本人は、全く気づかない様だ。

 

晴風、艦橋

 

その頃、艦橋では、聡子が交代中に秀子とまゆみの3人でクイズをしていた。

 

聡子「じゃあ次の課題いくぞな・・・パンはパンでも食べられないパンの正しい答えをいい加減決めるべきぞな!」

 

秀子「やっぱりフライパンが正解じゃない?」

 

まゆみ「パンツ、審判、腐ったパン・・・パンが付くもの何て、いくらでも有るからね・・・食べられない=吐く=穿く=穿くパンでパンツって事で如何でしょう?」

 

聡子「目から鱗ぞな・・・」

 

秀子「パンツ、海パン、短パン、ジーパン、パンプスもありますが・・・」

 

聡子「議論は常に堂々巡りぞな・・・」

 

クイズの答えは、結局分からず、議論は難航する。

 

そんな時

 

鈴「ただいま・・・」

 

協議と見送りに行っていたましろ、鈴、幸子、志摩の4人が艦橋に戻って来た。

 

聡子「おおっ航海長、待っとったぞな・・・」

 

鈴「勝田さん、交代ありがと」

 

聡子「お安いご用ぞな!」

 

鈴は、聡子から舵をもらう。

 

まゆみ「此方特に異常なしでーす!」

 

秀子「結局なんの話だったの・・・?」

 

秀子は、鈴から先程の召集の内容を聞く。

 

鈴「えっと・・・に・・・日本トイレ連盟によると・・・・」

 

鈴は、3人に先程の召集の内容を説明する。

 

ましろ「知床さん、其処から説明しなくても・・・」

 

鈴が余りにも長い説明する為、ましろは、率直に言うよう指示する。

 

まゆみ「トイレットペーパーが無くなったぁ!?」

 

トイレットペーパーが無いと言う事を聞いて、3人は、ビックリする。

 

聡子「成程のう、そりゃ一大事ぞな!」

 

秀子「まゆちゃん如何したの?」

 

まゆみ「すみません・・・私、少し前から、おトイレ我慢してたんですけど・・・ひょっとして如何にもなりません・・・?」

 

トイレットペーパーが無いと言う事を聞いて、聡子は、悩み、隣では、まゆみがトイレに行けない事に困り果てる。

 

『えぇっ!?』

 

まゆみのトイレに行けない事を知って、二人は、戸惑う。

 

聡子「紙が無ければ如何しょうもないぞな・・・」

 

確かに紙が無ければ如何しようもない

 

聡子「・・・艦・・・海・・・・・・良い事、思いついたぞな!」

 

そんな時、聡子がとんでもない事を思いつく

 

聡子「まず水着になって・・・」

 

ましろ「言うな・・・今トイレにある分は、何とかなる。」

 

聡子が思いついたとんでもない事とは、水着を着て、海の中で尿をたそうと言う事で、余りに馬鹿な提案の為、ましろに今ある分だけで何とかなると言われ、却下された。

 

まだ、トイレに行ける事が分かり、他の2人も安心する。

 

秀子「それで教官と艦長達は、買い出しに行ったんだ。」

 

大体の理由は、3人も分かった。

 

聡子「ウチも行きたかったぞな・・・!」

 

聡子は、買い出しに自分も行けなかった事に駄々をこねる

 

鈴「芽衣ちゃんは?」

 

隣では、鈴は、芽衣が何所行ったか、幸子に問う。

 

幸子「さぁ~さっき、かよちゃん達と話してましたけど・・・」

 

幸子の説明によると、芽衣は、艦橋に戻る途中で果代子と理都子のもとに行った様だ。

 

まゆみ「じゃあ教官と艦長が戻るまでは、自由時間ですか?」

 

ましろ「うん・・・まあハメを外さない程度にな・・・仕事が有ったら、そっち優先だぞ・・・」

 

と言う事で、買い出しの5人が帰って来るまで、しばらくは、休養になった。

 

ましろ「そうだ!?・・・見張り台にいる野間さんにも状況を伝えないと・・・」

 

幸子「あっ、そうですね・・・」

 

聡子「そんならウチが伝えるぞな!・・・・ついでに見張り交代してくるぞな・・・!」

 

聡子は、マチコに状況と交代を伝える為、元気よく艦橋を飛び出しっていた。

 

ましろ「元気な人だ・・・」

 

幸子「進んで仕事を代わるあたり優等生ですよね・・・・」

 

飛び出しっていた聡子を見て、2人は感心する。

 

まゆみ「私達は、如何する?」

 

秀子「何かやる事、有ったかな・・・」

 

自由時間になったので、何をすれば良いのか、まゆみと秀子は、考えていると

 

秀子「そう言えば、さっき外に鯨・・・が見えた様な?」

 

秀子は、先、鯨を目撃した事を思い出す。

 

まゆみ「鯨!?見たい!見たい!・・・私達も見張り台行ってみる?」

 

まゆみは、鯨を見ようと聡子の後を追って、見張り台に行こうと秀子を誘うが

 

秀子「あんまり高い所は、ちょっと怖いな・・・・」

 

高所恐怖症のせいか、秀子は、高い所に登るのを嫌がる。

 

まゆみ「それなら・・・これで!」

 

高い所に登るのを嫌がる秀子をまゆみは、肩車をする。

 

秀子「普通に探さない?」

 

肩車をしたが、結局やめて、普通に探す事にした。

 

晴風、見張り台

 

聡子「よっと」

 

見張り台に行った聡子は、マストを登り

 

聡子「ひゃぁ・・・・良い眺めぞな・・・!」

 

見張り台の横から景色を見る。

 

聡子「野間さん!野間さん!報告ぞな」

 

聡子は、マチコに状況を説明するが

 

マチコ「・・・」

 

暇なせいか、マチコは、寝ている。

 

聡子「あれ、寝てるぞな?」

 

仕方なく聡子は、マチコを起こす。

 

聡子「・・・そう言う訳で艦長が戻るまで休憩ぞな!」

 

起きたマチコに聡子は、状況を説明する。

 

マチコ「ん・・・そうか」

 

聡子「此処もウチが代わるから、お昼ご飯でも食べてくると良いぞな」

 

マチコ「すまないな」

 

聡子「それにしても野間さんて、シャキっとしとー思っとったけど、意外とあんきまごろくなんじゃのぅ・・・」

 

聡子は、意味不明な言葉でマチコに言う。

 

マチコ「ああ・・・それ程でも」

 

意味が分からないが何となく乗るマチコ。

 

マチコ「それじゃ少しの間頼むよ!」

 

聡子「任せるぞな・・・!!」

 

と言う事でマチコは、聡子と交代する。

 

聡子「そう言えば見張りの時は、ようメガネ外し取るけど、それは伊達ぞな?」

 

聡子は、マチコが良く眼鏡を掛けている事を聞く。

 

マチコ「ああ・・・これは遠視用なんだ・・普段はこれを掛けて置かないと辛くてね」

 

如何やら、眼鏡が無いと見えない様だ。

 

聡子「ほう・・・ちょっと貸してほしいぞな?」

 

聡子は、マチコから眼鏡を借りる。

 

聡子「似合うぞな?」

 

マチコから眼鏡を借り、自分に掛ける。

 

マチコ「よく見えん」

 

すると、マチコは、聡子をじっと睨む。

 

聡子「顔が怖いぞな・・・」

 

聡子を睨むとは、相当、目が悪い様だ。

 

オーシャンモール四国沖店、無料シャトルバス駅

 

一方、買い出しに出かけた薫と明乃達は、オーシャンモール四国沖店に無事に着く。

 

美甘「え~と・・・・無料シャトルバスが有る筈なんだけど・・・・・・」

 

付いたそうそう、美甘は、ショッピングモール方面に向かう無料シャトルバスを探す。

 

美甘「あっ!・・あれ!あれ!」

 

無料シャトルバスを見つけ、スキッパーを駐艇場に止めてから、5人は、無料シャトルバスに乗り、ショッピングモール方面に向かう。

 

暫くして、無料シャトルバスは、ショッピングモールに着く。

 

明乃「わぁ・・・・!」

 

初めて着たのか、明乃は、ついはしゃいでしまう。

 

薫「岬ちゃん、はしゃがないで」

 

明乃「あ、御免なさい、きょ、いや、薫お姉ちゃん!」

 

正体がばれない様に一応、5人は、薫の姉妹として、振舞う事を薫から命じられていた。

 

美波「平和だ!」

 

美甘「お茶する時間ぐらいあるよね!?」

 

媛萌「ないから・・・」

 

美甘「ヒメちゃん、それ、かえって目立つよ!」

 

媛萌は変装なのかマスクにサングラスを装着しており、美甘の言う通り怪しさ抜群な姿でかえって目立つ格好だった。

 

明乃「じゃあ中、入ろうか?」

 

とは言え、5人は、ショッピングモールへと歩み出す。

 

 

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