ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第16章 乙女のピンチ! 後編

4月13日

 

16:00

 

オーシャンモール四国沖店

 

一方、晴風を捜索している平賀達は、真霜からの情報を頼りにオーシャンモール四国沖店にいた。

 

平賀「宗谷監督官の情報によれば、晴風は、この付近の海域に潜んでいる筈!」

 

寒川「間宮と明石、浜風、舞風に、この近海の哨戒を依頼しましょう。」

 

平賀「そうね!・・・そうして頂戴!!・・・但し、夜まで見つからない様なら、戻って来るように伝えて・・・」

 

寒川「はっ!」

 

平賀「それと私達も哨戒艇にて哨戒を行います・・準備をして・・・」

 

志度「はっ!」

 

平賀達は間宮と明石、浜風、舞風に、この近海の哨戒を依頼する。

 

更に自らも哨戒艇にて哨戒する為、桟橋へと向かう。

 

その途中で、前方から4人の高校生を見かける。

 

平賀「ん!?」

 

4人の高校生を見て、平賀は、突然、足を止め、その4人の高校生の方を向く。

 

志度「如何したんですか、平賀監察官!?」

 

平賀「・・・今、晴風の乗員らしき生徒を見かけたわ!」

 

寒川「本当ですか?」

 

平賀「間違いないわ!!後を追うわよ!」

 

『はっ!』

 

平賀達は、その4人の高校生の後を追う。

 

その4人の高校生は、紛れもなく買い出しに来た明乃と美甘、美波、媛萌だった。

 

4人は、買い物で抽選券を貰ったので、福引する為、福引会場に向かっていた。

 

オーシャンモール四国沖店、福引会場

 

4人は、福引会場に着き、そして、誰が引くか協議する。

 

協議した結果、艦長である明乃が引く事になった。

 

明乃は、恐る恐るハンドルを回す。

 

次の瞬間

 

店員「トイレットペーパー1年・・分おめでとうございます!!」

 

金の玉が出て、一等のトイレットペーパー1年分が当たった。

 

カランカランと鐘をならす店員。

 

明乃「やった・・・!!」

 

美甘「艦長・・・・じゃなくて岬さんすごっ!?」

 

媛萌「何て運の良い…抽選券1枚しか貰えなかったのに・・・」

 

3人が明乃の幸運体質に驚く。

 

美甘「良かったね・・・トイレットペーパーまだ買わなくて・・・」

 

福引でトイレットペーパー1年分が当たり、美甘は喜ぶ。

 

福引でトイレットペーパーが当たり、トイレットペーパーを買う必要がなくなったのだ。

 

美波「でも、1年分なんて如何やって、持って帰るんだ?」

 

しかし、美波の言う通り、トイレットペーパー1年分は、4人では、到底持って帰る事は出来ない。

 

そんな時

 

店員「ご自宅までお送りしますよ!」

 

運搬方法を考える4人に店員が家まで配送してくれると言ってくれたが、それは無理な相談である。

 

『えっ・・・・』

 

それを聞いた4人は、円陣を組む。

 

明乃「如何しよう、艦まで送って貰えないし・・・・」

 

媛萌「持てるだけ持って帰ろうよ!」

 

取り合えず持ってる分だけ持って帰る事にした。

 

しかし、4人は、平賀達にマークされていた事に気づかなかった。

 

そして、無料シャトルバスの駅まで戻ろうと歩いていると

 

明乃「ん!?」

 

前方に平賀達が立ちはだかる。

 

『・・・ん?』

 

4人は、何かと思った時

 

平賀「貴方達、晴風の乗員ね!」

 

『うえっ!?』

 

突然、自分達の正体がばれ

 

媛萌「戦略的撤退よ!」

 

急いでトイレットペーパーを捨てて、その場から逃げる。

 

明乃「ま、待って、皆・・・・・・」

 

明乃も遅れて、急いで3人の後を追う。

 

平賀「あ、待ちなさい!!」

 

逃げる4人を平賀は、急いで後を追いかける。

 

少年「あっ!」

 

だが、急いで逃げた為、通行人の少年が逃げる媛萌を避けようとしたせいで地面に尻もちを着く。

 

明乃「あっ!」

 

地面に尻もちを着いた少年に気づき

 

明乃「大丈夫?」

 

明乃は、咄嗟にその少年を気遣う。

 

だが

 

明乃「う・・うぁ・・・!!」

 

その少年を気遣ってるうちに明乃は、寒川と志度に取り押さえられてしまった。

 

美甘「あっ・・・・艦長!!」

 

明乃が捕まってしまい、更に他の3人も捕まってしまった。

 

海上安全整備局、真霜の執務室

 

平賀『晴風の艦長以下4名を拘束しました。』

 

平賀は、明乃達を拘束した事を真霜に報告する。

 

真霜「ご苦労様!・・・ところでその中にかお、いや、山本二等監督官は、居なかった?」

 

報告を受けた真霜は、捕まえた4人の中に薫がいないか確認する。

 

平賀『・・いえ、残念ながら・・・』

 

真霜「必ず居る筈!・・・彼女は、決して人に任せる事はしない筈だから・・・」

 

真霜は、薫の長所を知っていたので、決して生徒だけで買い出しになんて行かせない事は分かっていた。

 

平賀『分かりました・・・取り合えず4人から事情聴衆をして、山本二等監督官の居場所を聞き出します・・・』

 

真霜「頼むわよ平賀監察官!」

 

平賀『では・・・』

 

電話を切る。

 

真霜「薫・・・貴方は、今・・・何所に居るの?」

 

真霜は、薫が今何所に居るか心配していた。

 

オーシャンモール四国沖店、とある女子トイレ

 

その頃、薫は、明乃達と別れ、1人トイレに行っていた。

 

何故、薫が此処に居るのか、それは明乃達と一緒に福引会場に向かう途中、急にトイレに行きたくなり、仕方なく、トイレが済み次第、無料シャトルバスの駅で合流する事で別れたのだ。

 

ドサ・・・

 

薫「はぁ~スッキリした!・・・・さて・・・皆の元に急いで戻らないと・・・」

 

トイレを済ました薫は、急いで明乃達と合流するべく無料シャトルバスの駅へと向かう。

 

薫「ん!?・・・あれは!?」

 

無料シャトルバスの駅に向かう途中、薫は、思わぬものを見てしまう。

 

薫「ひ、平賀さん!?」

 

それは、拘束した明乃達を連行する平賀達の姿だった。

 

薫は、急いで壁に隠れて、様子を伺う。

 

薫「な、何で平賀さん達が此処に・・・」

 

何故、平賀達が此処に居るのか、分からなかった。

 

だが、明乃達が捕まっている以上、薫がやる事は、一つ

 

薫は、バックからある物を取り出す。

 

それは、閃光手榴弾だった。

 

安全ピンを抜き、それを平賀達に向け思い切り投げた。

 

カン、カン

 

平賀「!?」

 

平賀の足元に閃光手榴弾がコロと落ちてきて

 

薫「伏せって!!」

 

明乃「はっ!?」

 

薫に言われ、明乃達は、その場に伏せる。

 

次の瞬間

 

ピーカー!!

 

閃光手榴弾が爆発

 

『わぁ!?』

 

強力な光が発し、平賀達は、一時的に目と耳をやられて、行動不能になる。

 

薫「今よ!」

 

薫は、平賀達が閃光手榴弾で行動不能になっている間に捕まっていた明乃達の元に向かう。

 

薫「皆・・・私に付いてきて・・・急いで!!」

 

明乃「は、はい!」

 

薫は、明乃達を連れて、急いでその場を去る。

 

平賀「ま、待ってください薫さん!!」

 

平賀達は、何とか薫達の後を追おうとしたが、閃光手榴弾を受けたせいで、暫くは動けなかった。

 

そして

 

次郎「な、何だ今の音は!?」

 

古野間「閃光手榴弾の様だ!!」

 

次郎「行って見よう!!」

 

直ぐ近くに居た次郎達も閃光手榴弾の爆発音に気づき、急いで向かう。

 

数分後

 

薫達は、何とか平賀達から逃げる事に成功し、とあるビルとビルの間にある路地に逃げこんだ。

 

路地に逃げ込んだ薫は、路地から辺りを見回し、誰も追ってこないのを確認する。

 

薫「・・・・如何やら、まいた様ね・・・」

 

誰も追ってこないのを確認し、取り合えず安心する。

 

薫「皆、怪我なかった?」

 

薫は、平賀達から逃げる時に怪我をしていないか問う。

 

明乃「だ、大丈夫です。」

 

如何やら怪我はない様だ。

 

媛萌「い、今の何!?」

 

薫「閃光手榴弾よ!・・・こんな事もあろうかと一応、艦から持って来たの・・・ま~あ、役には立った見たいだけど・・・」

 

美波「耳がピンピンする。」

 

美波は、さっきの閃光手榴弾を受けたせいか、耳がピンピンする様だ。

 

薫「暫くの間だけよ・・・直ぐ治るわよ!」

 

美甘「ああ・・・折角のトイレットペーパーを置いて来ちゃったよ・・・!」

 

美甘は、平賀達から無事助けられた事に感謝したが、残念な事に折角、福引で当てたトイレットペーパーを置いてきた事を悔やんでいた。

 

薫「仕方ないわよ!・・・無事なだけでも感謝しなさい!!」

 

薫は、悔む美甘を慰める。

 

薫「取り合えず急いで晴風に戻りましょう・・・トイレットペーパーの事は諦めるしかないわ!!」

 

薫は、取り合えずトイレットペーパーは、諦めて、急いで晴風に戻る事を提案する。

 

明乃「そうですね教官!」

 

薫の提案に明乃も同意する。

 

媛萌「はぁ・・・トイレットペーパーは、いるけど、逃げるしかない・・・」

 

美甘「そうだね・・・」

 

媛萌は、トイレットペーパーを何としても手に入れたかったが、今は、逃げるのが先決だと思い、美甘もそれに同意する。

 

美波「三十六計逃げるに如かず」

 

美波もことわざで言う。

 

その時

 

ガチャ!

 

薫「あっ!?」

 

突然、後ろから黒いスーツ姿をした男性が現れる。

 

謎の黒ずくめの男「動くな!?」

 

男は、薫の頭にある物が付き付ける。

 

それは正しく・・・拳銃(アメリカのベレッタ 92)だった。

 

『うえっ!?』

 

薫の頭に拳銃を付き付ける男に明乃達は驚愕する。

 

薫「何なの、貴方達?」

 

薫は、手を上げて、問う。

 

だが、次の瞬間

 

隙を狙って、薫は、男の急所に蹴りを入れる。

 

謎の黒ずくめの男「う!?」

 

急所を蹴られ、その場に体勢を崩す。

 

そして、今度は、握っていた拳銃の手に蹴りを入れ、男から拳銃を捨てさせた。

 

薫「女性の頭に拳銃を付き付ける何て、最低よ!」

 

急所をやられて、薫の前に体勢を崩す男。

 

男は、甘かった。

 

薫は、船の技術と戦術だけじゃなく、格闘術も学んでいたのだ。

 

だから、銃を持った相手を倒すなど、どおさも無かった。

 

だが、相手に勝利したのも束の間過ぎなかった。

 

明乃「教官!」

 

明乃の声に薫は、振り向く。

 

薫「えっ!?」

 

何と男は、1人じゃなかった。

 

明乃達の後ろにもう2人程隠れていたのだ。

 

謎の黒ずくめの男B「動くな!・・妙なマネをすれば、この2人の命は無いぞ!!」

 

その2人は、明乃と美甘を捕まえて、彼女らの頭に拳銃を付き付ける。

 

美甘「教官!?」

 

薫「う・・・」

 

流石の薫も生徒を人質に取られては、手も足も出ない。

 

此処は、大人しく従うしかなかった。

 

オーシャンモール四国沖店、解体区

 

それから、黒ずくめの男達3人は、薫と明乃達を人けの無い廃墟へと連行する。

 

明乃「教官!?」

 

薫「大丈夫よ?」

 

媛萌「全然、大丈夫じゃないよ!!」

 

美甘「私達如何なるんですか?」

 

美波「万事休す」

 

明乃達は、恐怖に怯えながら廃墟に入る。

 

廃墟に入ったところで薫と明乃達を真中に座らせ、男の1人が薫の前に立つ。

 

謎の黒ずくめの男A「心配しないでください・・・我々に従えれば、危害は加えません。」

 

薫「何が危害は加えないわよ!・・・人に拳銃を付き付けて置いて・・・」

 

薫は、彼らに向かって、反論する。

 

謎の黒ずくめの男A「我々は、ある組織の者です!」

 

薫「組織?」

 

男は、ある組織の者だと言って、薫は?する。

 

謎の黒ずくめの男A「我々は、あるお方の命令で、山本二等監督官!・・・貴方に要が有って伺った次第です!!」

 

薫「私に・・・何の要なの?」

 

如何やら男は、薫に要が有る様だ。

 

謎の黒ずくめの男A「知れた事・・データを渡して貰いましょう!!」

 

謎の黒ずくめの男達は、薫に持っている、あるデータを渡す様要求する。

 

薫「データ!?・・・何の事?」

 

いきなり何の事を言っているのか薫は、分からなかった。

 

謎の黒ずくめの男B「しらを切る気ですか・・・山本一等監督官から預かっている筈!・・・極秘情報のデータが入ったメモリーカードを・・・」

 

薫「ま、待ってよ!・・・何かの間違いよ!・・・私は、そんな物何か預かっては・・・はっ!?」

 

薫は、ある事を思い出す。

 

薫(そう言えば、海洋実習に参加する前・・・兄さん、私にお守りを渡してくれたけど・・・もしかして!?・・・あのお守りの中に・・・・)

 

海洋実習に参加する前に龍之介からお守りを貰った事を思い出し、そのお守りの中に入っていたのではないのかと気づく。

 

薫(でも・・・あのお守りは・・・)

 

しかし、それを今確認する事が出来ない。

 

何故なら、薫は、今お守りを持っていなかったのだ。

 

お守りは、薫ではなく、はやてが持っているからだ。

 

しかし、そんな事は恐らく、この連中は信じないだろう。

 

でも、今生徒を人質に取られては、下手に抵抗は出来ない。

 

如何すれば良いのか

 

謎の黒ずくめの男A「如何したんですか?・・・早く渡して下さい・・・さあ!」

 

薫「悪いけど・・・今、私は、そのデータを持っていないわ!!」

 

データを渡す様、迫るに対し、薫は、持っていないと答える。

 

謎の黒ずくめの男A「嘘はいけませんね、山本二等監督官!」

 

しかし、黒ずくめの男達は、薫の言葉を信じなかった。

 

薫「嘘なんて付いていない!!本当に持っていないのよ!!」

 

謎の黒ずくめの男B「くう~何処まで、しらを切る気だこのアマ!」

 

薫「うっ!?」

 

頭にきたか、謎の黒ずくめの男の1人が薫を殴る。

 

明乃「お姉ちゃん!?」

 

薫「私は、大丈夫よ!・・・殴りたいなら殴りなさいよ!・・・何度殴られても私は、持っていないわ!!」

 

殴られても薫は、怯まず持っていないと言い張る。

 

謎の黒ずくめの男B「く~そ・・・・舐めやがって・・・!!」

 

謎の黒ずくめの男A「待って!・・・・そんなにしらを切る気なら此方にも考えが有ります・・・・おい!」

 

明乃「う・・うぁ・・・!?」

 

美甘「艦長!!」

 

黒ずくめの男は、突然、明乃を薫の前に突き出す。

 

薫「何をする気!?」

 

謎の黒ずくめの男A「こうするんですよ!」

 

黒ずくめの男は、明乃の頭に拳銃を付き付ける。

 

明乃「お、お姉ちゃん!!」

 

拳銃を付き付けられ怯える明乃。

 

美甘「艦長に何するんですか!?」

 

媛萌「犯罪よ!殺人罪よ!」

 

薫「止めって!!・・・その子は関係ないでしょ!!・・・撃つなら、私を撃ちなさい!!」

 

薫は、明乃を庇おうと自分を犠牲に仕様とするが

 

謎の黒ずくめの男A「それは無理な話です・・・貴方を殺しては、生徒を殺した犯人として、祭り上げる事が出来なくなりますので・・・」

 

如何やら、明乃達を殺した犯人として、薫にその罪を着せようとの魂胆の様だ。

 

薫「何て卑劣な!・・・貴方達、それでも人間なの?」

 

謎の黒ずくめの男A「我々は、手荒なマネをしても手に入れるつもりなのですよ山本二等監督官!」

 

黒ずくめの男は、拳銃の引き金を手を入れる。

 

いつでも殺せる状態だ。

 

薫「止めって!!お願い止めって!!」

 

謎の黒ずくめの男A「止めって欲しければ・・・データを渡して貰おう。」

 

薫「だから、持っていないってば!!」

 

謎の黒ずくめの男A「では、可愛そうな少女に死んでもらいましょう・・・」

 

黒ずくめの男は、拳銃の引き金を引こうとする。

 

薫「止めって!!!」

 

 

ボーン!!

 

 

廃墟に1発の銃声が鳴り響く。

 

平賀「今のは?」

 

寒川「銃声の様です?」

 

志度「向こうからの様です!!」

 

後を追っていた平賀達も銃声を聞いて、付近に建っていた廃墟へと急いで向かう。

 

薫「!?」

 

銃声が鳴り響いた後、薫は、驚く表情をする。

 

何故なら、明乃を撃とうとした男の手から拳銃が離れて、地面に落ちていた。

 

謎の黒ずくめの男A「うう!?」

 

黒ずくめの男は、手を傷めたせいか、その場に体勢を崩す。

 

一体何が如何なっているのか

 

すると

 

「止せよ!・・・子ども相手に拳銃を向けるなんて、大人のする事じゃないぜ!!」

 

横から1人の男が現れた。

 

薫「じ、次郎君!?」

 

次郎「帰って来たぜ薫!!」

 

何とそれは、次郎だった。

 

謎の黒ずくめの男A「き、貴様!?」

 

次郎「おっと動くな!お前らもだ!!」

 

次郎は、拳銃を黒ずくめの男に向け、そして、後2人にも動くなっと警告する。

 

謎の黒ずくめの男B「何?」

 

何故なら

 

GF隊員「動くなよバカ野郎!!」

 

古野間「動くな!」

 

『うう』

 

次郎の仲間が後ろから2人の黒ずくめの男を取り押さえていたからだ。

 

次郎「形勢逆転だな!」

 

あっという間に形勢は逆転し、薫達は、次郎達のお陰で危機を脱した。

 

薫「岬ちゃん!!」

 

薫は、助かった明乃に抱き付く。

 

『艦長!!』

 

美波「艦長!」

 

そして、人質になっていた媛萌、美甘、美波も助かった明乃の元に向かう。

 

美甘「大丈夫?怪我ない!!」

 

明乃「う、うん、大丈夫!」

 

媛萌「全く、一時は、如何なるかと思ったよ・・・」

 

美波「何と言う幸運・・・」

 

明乃が無事な事に3人は、安心した。

 

次郎「お~い、薫!・・・折角、助けたのにお礼もないのかよ・・・」

 

4人が安心していると次郎が助けた礼もないのかと言う。

 

薫「あっ!?・・・御免ね次郎君!・・・でも如何して次郎君達が此処に?・・・地中海に居たんじゃ・・・」

 

薫は、何故、次郎達が此処に居るのか問う。

 

次郎「急な帰還命令が出たから可笑しいと思って、権藤中佐が俺達だけ逃がしたんだ!!」

 

次郎は、此処に来た経緯を話す。

 

薫「権藤中佐は?」

 

次郎「逃げた後だから、安否は不明だ・・・だが、中佐の事だから、多分無事だろう。」

 

薫「そう・・・」

 

美由紀達の事を聞いて薫は、唖然とする。

 

次郎「しかし、お前、何でこんな所に居るんだ?」

 

今度は、次郎が何故、薫が此処に居るのか問う。

 

薫「それは・・・・話せば長くなるわ!!」

 

次郎「そうか・・・まあ、それは良いとして・・・・こいつらは、何者だ?・・・何故お前を狙ったんだ?」

 

話が長くなるので、其処は、後で聞くとして、次郎は、捕まえた謎の黒ずくめの男達が何故薫を襲ったのか薫に問う。

 

薫「それは・・・」

 

薫が黒ずくめの男達の目的を言おうとした時

 

平賀「居たわ!」

 

『ん!?』

 

次郎に続いて、今度は、平賀達が着た。

 

平賀「薫さん!!」

 

薫「平賀さん!?」

 

平賀「良かった!やっと見つけた!!」

 

ようやく薫達を見つけて、安心したと思いきや

 

次郎「くう!」

 

平賀「!?」

 

薫「じ、次郎君!?」

 

次郎は、平賀に拳銃を向ける。

 

次郎「薫、気をつけろ!・・・こいつらは、敵だ!!」

 

平賀「待ってください小沢さん!!・・私達は、味方です!!」

 

次郎「何が味方だ!!准将や俺達の仲間を拘束したくせに!!」

 

薫「拘束?」

 

平賀「あれは、私達ではありません!!・・・田沼総理と釣るんだもの達が勝手にした事で・・・私達は、宗谷監督官の命令で山本監督官達の無実を証明すべく薫さん達、晴風を助けに来たんです!!」

 

平賀、次郎に味方だと弁明するが

 

次郎「助けにだ?・・・殺しの間違いだろ!!」

 

平賀「本当です信じて下さい!!」

 

次郎「信用できねえ・・・」

 

平賀の弁明も次郎は信じず

 

止む無く平賀は、思わぬ行動を取る。

 

次郎「な、何のマネだ!?」

 

寒川「監察官、何を?」

 

平賀は、次郎に近づき、向けている拳銃を自分の胸に向ける。

 

平賀「そんなに私の言葉が信用できないなら・・・撃ってください!!」

 

平賀は、自分の言葉が信用できないなら撃つよう次郎に告げる。

 

次郎「お、お前、本気か!?・・・・俺が撃たないと思っているのか?」

 

平賀の行動に次郎は、驚愕する。

 

平賀「いえ、ですが私は、貴方達を保護するよう宗谷監督官から命じられています・・・ですから、私達は、貴方達を殺しに来たのではありません!!」

 

次郎に自分の胸に拳銃を付き付けて、弁明する平賀。

 

次郎「ん・・・」

 

平賀の命懸けの弁明に次郎は、本当に信じて良いのか悩む。

 

そんな時

 

薫「銃を降ろして、次郎君!」

 

薫が次郎に拳銃を降ろすよう命じる。

 

次郎「でも、薫?」

 

薫「良いから銃を降ろして、次郎君!・・・平賀さんの言っている事は、本当の要よ・・・」

 

次郎「ん・・・薫が言うなら信じよう・・・」

 

薫に説得され次郎は、拳銃を降ろす。

 

平賀「分かってくれましたか!?」

 

次郎「だが・・・」

 

次郎は、黒ずくめの男達の元に向かい

 

次郎「こいつらは!・・・お前達の仲間じゃないのか?」

 

次郎は、黒ずくめの男達が真霜が送り込んだ暗殺者なのか平賀に問う。

 

謎の黒ずくめの男A「・・・・」

 

平賀「貴方達は!?」

 

平賀は、黒ずくめの男達を見て、平賀は驚く。

 

次郎「顔見知りか?」

 

平賀「ええ・・・横須賀基地で山本監督官と徳吉監督官を拘束した人達です!!」

 

何と黒ずくめの男達の正体は、龍之介と功を拘束した者達だった。

 

次郎「何だって!?」

 

平賀「大方、野田監督官の手の者でしょう!!」

 

平賀は、黒ずくめの男達が邦夫の手の者だと見抜く。

 

謎の黒ずくめの男A「ち、違う・・我々は、個人的に動いている・・・断じて野田監督官とは無関係だ!!」

 

黒ずくめの男達は、あくまで野田の手先ではないと言い張る。

 

平賀「黙りなさい!!・・・貴方達を殺人未遂及び恐喝罪で逮捕します・・・連行して!!」

 

平賀は、寒川と志度に黒ずくめの男達を連行するよう命じる。

 

『はっ!』

 

寒川と志度は、黒ずくめの男達を連行する。

 

薫「終わったみたいだね!」

 

悪夢の様な時間がようやく終わり、薫は、安心するが

 

媛萌「私達、これから如何なるんですか?」

 

ブルーマーメイドに保護されて、これから自分達が如何なるのか、明乃達は不安になる。

 

薫「大丈夫!・・・私が付いているから心配ないよ・・・」

 

不安になる明乃達を安心させる。

 

次郎「序に俺達も居るから安心しろ!」

 

媛萌「全然大丈夫じゃないし!!・・て言うかこの人達、誰ですか?」

 

媛萌は、次郎に何者かと言う。

 

すると

 

次郎「ふん・・・聞いて驚くなよ!・・・・俺は、かお・・・」

 

薫「はいはい、それは良いから・・・」

 

次郎「まだ途中なのに・・・」

 

託けて、名のろうとしたが、薫に止められ、次郎は、まだ途中なのに愚痴を言う。

 

平賀「さあ、此処では、何ですから・・・取り合えず、我々の支部に行きましょう・・・話は、其処で・・・」

 

次郎「ああ、ちゃんと説明しろよ!・・・この事態をな!」

 

薫「さあ、行きましょう皆!!」

 

薫と次郎達は、事情を説明する為、平賀達と一緒にオーシャンモール四国沖店のブルーマーメイドの支部へと向かう。

 

横須賀ブルーマーメイド庁舎、真霜の執務室

 

最初の電話から数時間が経過した後、再び真霜のところに電話が入る。

 

真霜「はい、もしもし・・・」

 

平賀『宗谷監督官!・・・平賀です!』

 

電話の相手は、平賀からだった。

 

真霜「如何したの平賀監察官!?・・・先程、報告を終えたばかりのなのに・・・何かあったの?」

 

平賀『その・・・・山本二等監督官と接触しました。』

 

真霜「かお‥‥山本二等監督官と!?・・・それで、彼女は今何処に?」

 

平賀から薫と無事接触した報告を聞き、真霜は、薫が今何所に居るか問う。

 

平賀『今此処に・・・・支部で小沢監督官達と一緒に状況を説明しているところです。』

 

真霜「そう・・・良かった!!」

 

薫達が無事、平賀と一緒にブルーマーメイドの支部に居る事を聞いて、真霜は安心する。

 

平賀『それと・・・報告には、まだ続きが・・・』

 

真霜「!?」

 

真霜は、平賀から、ある思わぬ報告を聞く。

 

平賀『山本二等監督官達を保護したとは、別に妙な男達を拘束しました。』

 

真霜「妙な男達?」

 

平賀『詳しくは、分かりませんが、おそらく野田監督官の手の者かと・・・その男達は、晴風の乗員を人質にとって、山本二等監督官に従わなければ乗員を一人ずつ殺すと脅したそうです。』

 

平賀は、拘束した黒ずくめの男達の事とその男達が明乃達を人質にとって、薫を脅した事を真霜に報告する。

 

真霜「何ですって!?それで、晴風の乗員は?」

 

真霜は、明乃達の安否を問う。

 

平賀『殺される寸前で小沢監督官達が彼らを救出しました。』

 

真霜「そう・・・良かった・・・」

 

明乃達が無事な事に安心した。

 

平賀『それで・・・これから彼らと共に晴風の元に向かうつもりです。』

 

平賀は、これから晴風に向かう事を真霜に告げる。

 

真霜「そう・・・くれぐれもお願いね!」

 

平賀『はっ!』

 

薫『ちょっと替わってください平賀さん!・・・・・・真霜姉、いや、宗谷監督官!』

 

平賀は、薫と電話を代わる。

 

真霜「薫!?・・・薫なのね?」

 

薫『は、はい!』

 

真霜「何で直ぐ連絡しなかったの!!・・今まで何所に居たの!!・・・私とお母さんがどれ程心配したか!!」

 

真霜は、薫に怒りを露にする。

 

真霜は、怒りを露にする程、薫や晴風の生徒を心配していたのだ。

 

薫『ご、御免なさい!!』

 

薫は、真霜に連絡しなかった事や今まで居場所を教えなかった事を謝罪した。

 

真霜「まあ良いわ!・・・貴方と生徒が無事で・・・」

 

真霜は、兎に角、薫と晴風の生徒が無事で安心した。

 

薫『あの・・・平賀さんから聞きました・・・真霜姉さんが私と兄さんや皆、そして、晴風の生徒を助ける為にあっちこっち動いてたそうですね!・・・何とお礼したら良いか・・・』

 

薫は、真霜が自分や龍之介達と晴風の生徒を助ける為にあっちこっちで動いていた事に薫は、感謝がたりない程、感謝していた。

 

真霜「当たり前でしょ!・・・私にとって、貴方やましろ、そして、龍之介は、大事な家族よ!・・・家族を救うのは当然でしょ!!」

 

真霜は、家族を救うのは、当然の義務だと言う。

 

薫『うっ‥‥うっ‥‥ありがとうございます!!』

 

真霜の言葉に薫は、涙ながら感謝する。

 

話は変わり

 

真霜「それで今から貴方も晴風の元に向かうのね。」

 

薫『はい!・・・取り合えず・・・間宮と明石を連れて、途中で白鳳と後龍してから晴風に戻るつもりです。』

 

真霜「ましろには、くれぐれも私とお母さんが心配してったと伝えて置いてね!」

 

薫『はい・・・では・・・』

 

真霜は、電話を切る。

 

支部での事情説明を終えた後、薫、次郎と明乃達(美甘と媛萌、美波は、スキッパーで古野間とGF隊員は、高速艇)は、平賀達と共に明石と間宮を連れてブルーマーメイドの哨戒艇で晴風に向かう。

 

そして、海底で沈座している白鳳も

 

特殊戦闘艦白鳳

 

白鳳の通信主「先遣隊より入電!!」

 

三郎「艦長から・・・で内容は?」

 

白鳳の通信主「はっ!・・・・ワレ、オーシャンモールシコクオキテンニテ・・・ヤマモトチュウサトセッショク・・・」

 

三郎「何!?・・・山本中佐と接触したのか?」

 

白鳳の通信主「はい・・・それと・・・・コレヨリブルーマーメイドトトモニハレカゼニムカウ・・・キカンモタダチニゴウリュウサレタシ・・・との事です。」

 

三郎「ブルーマーメイドと共に・・・・大丈夫なのか?」

 

白鳳の操縦主「如何しますか副長?」

 

三郎「・・・・取り合えず艦長を信用しよう・・・・浮上用意!・・・これより会合地点に向かう!!」

 

『はっ!』

 

次郎からの連絡を受け取り、白鳳は浮上し、晴風へと向かう。

 

4月13日

 

18:00

 

一方、晴風は、荒れ狂海上の中、買い出しに行った薫と明乃達の帰りを待ち続けていた。

 

晴風、甲板

 

理都子「うわ、漂流物漁っている場合じゃなくなってきたね!」

 

果代子「・・・・気持ち悪い・・・・」

 

昼間からずっと漂流物を漁っていた理都子と果代子であったが、荒れてきた海の中で、下を向いて作業をしていた為か船酔いを催した様子。

 

2人の周りには、漁った漂流物が山ほど置かれていた。

 

晴風、艦橋

 

芽衣「そろそろ教官と艦長が戻ってくる時間だよね・・・・」

 

幸子「此処で合流にしたんですけどね・・・・・・」

 

買い出しに行った薫と明乃達の帰りが遅いのに2人は、気になっていた。

 

と其処へ

 

ましろ「教官と艦長はまだか!」

 

もう1人、薫と明乃達の帰りをまだかまだかと待ち浴びていたましろが艦橋に怒鳴りながら戻って来た。

 

鈴「ひっ!?」

 

怒鳴るましろに鈴は、ビックリする。

 

幸子「まだですね・・・」

 

ましろ「何、呑気に買い物してるんだ!」

 

ましろは、余りに帰りが遅い薫と明乃達に呆れ果てる。

 

そんな時

 

五十六「ぬう・・」

 

五十六が艦橋に突然やって来て、

 

ましろ「!?・・・・ひっ!」

 

ましろは、何かと思い五十六の方を向くと突然、ビックリな顔をする。

 

何故なら、五十六がある物を口の咥えていたのだ。

 

それは、昼間、通販会社の箱から逃げたあのマウスだった。

 

五十六はマウスを生け捕りにして、まるで艦橋の皆に自慢するかの様に見せた。

 

志摩「・・・・かわ・・・・いい・・・・」

 

志摩は、五十六が生け捕りにしたマウスを見て、可愛いとうれしながら五十六が床に置いたマウスを手に取る。

 

五十六「フギャ・・・・・・!!」

 

すると五十六がまるで俺の獲物を横取りするな!!と言っているかの様にマウスを取り替えそうと暴れるが

 

芽衣「こら、こらぁ」

 

芽衣に抑えられて奪い返す事が出来なかった。

 

志摩「!?・・・・」

 

マウスは自らを手のひらに乗せてくれた志摩の頬に自らの頬を寄せる。

 

幸子「人懐っこいですね・・・」

 

幸子はマウスを見て和む。

 

ましろ「生き物は持ち込み禁止だろ!」

 

規律を守るましろは、マウスを持ち込んだ事に腹を立つが

 

幸子「飼い主が見つかるまで預かっておきましょうか?」

 

幸子が飼い主が見つかるまで、自分が責任を持って、預かると言うが

 

ましろ「ん・・・・」

 

それに対して、ましろは、何も反論できなかった。

 

晴風、見張り台

 

ましろと幸子がマウスの処置について話している頃

 

見張り台で見張りをしていたマチコが双眼鏡で水平線に浮かぶ4つの黒い物体を発見する。

 

マチコ「ん!?・・・・」

 

何かと思い、もう一度双眼鏡を覗くと

 

マチコ「!!・・・・」

 

何とそれは、晴風と同じ横須賀女子海洋学校所属の給糧支援教育艦間宮と工作支援教育艦明石、そして護衛の航洋直接教育艦浜風、舞風だった。

 

晴風、艦橋

 

マチコ『間宮・明石、及び、護衛の航洋艦2隻右60度、200、此方に向かう!!』

 

鈴「また攻撃されちゃうの・・・!?」

 

また攻撃されるのかと鈴は、泣き叫ぶ。

 

ましろ「・・・・いやな予感が当たった・・・・」

 

ましろは、薫と明乃達の帰りが余りに遅かったので、もしや捕まったのではないかと思ったが、それが的中した様だ。

 

鈴「ど、如何しよう!?・・教官と艦長まだ戻って来てないし・・・・」

 

ましろ「ボイラーの火を落としてるから、何れにせよ逃げられない!」

 

薫と明乃は、まだ戻っていないし、更にボイラーも火を落としている状態なのでエンジンも動かせない。

 

絶体絶命の危機。

 

志摩「・・・・」

 

不安そうに事のなり行きを見る志摩。

 

この時、志摩の手に居たマウスは、先程見せた人懐っこい姿はなく、まるで魔界の使い魔か小悪魔の様な雰囲気を出していた。

 

とは言え、間宮、明石、浜風、舞風は探照灯と照らしながら二手に分かれ、更に美甘と媛萌、美波が乗るスキッパー2艇と薫、明乃と平賀、次郎達を乗せたブルーマーメイドの哨戒艇及び古野間とGF隊員を乗せた高速艇が晴風に向かう。

 

次郎「あれが晴風か?」

 

薫「そうだよ・・・」

 

次郎「何だ・・・大型艦と思ったが、見て見れば駆逐艦だな・・・」

 

次郎は、晴風が最初、大和見たいな大型艦かと思ったが、実際に見たら駆逐艦並だと知り、ガッカリする。

 

薫「昔を思い出すでしょ!」

 

次郎「まあな!」

 

2人が思い出に浸っているうちに晴風は、間宮、明石、浜風、舞風の4隻に完全に囲まれ

 

晴風、甲板

 

光「囲まれた!!」

 

甲板に居た光、美千留、理都子は、不安そうに周囲を見渡す。

 

果代子「おぇ・・・・・・!」

 

だが、果代子だけは船酔いでそんな余裕も無く、1人吐いていた。

 

晴風、艦橋

 

鈴「逃げられないよ・・・!!」

 

完全に包囲され鈴は、泣き叫ぶ。

 

ミーナ「ド間抜け共が何をやってる!・・・艦長や教官は如何した!?」

 

その時、ミーナが艦橋に怒鳴り込んできた。

 

幸子「まだ戻ってきていません!!」

 

ミーナ「何・・・・・・!?」

 

薫と明乃が戻っていない事にミーナは、驚愕する。

 

その時

 

晴風、見張り台

 

マチコ「はっ!?」

 

晴風の左方向から4隻とは、別に不明艦が高速で接近してくる。

 

晴風、艦橋

 

マチコ『左舷より不明艦、此方に向かう!』

 

『!?』

 

ましろ「新手か!?」

 

マチコからの報告を聞いて、ましろは、新たな敵かと思ったが

 

ブルーマーメイド哨戒艇

 

次郎「来たか!」

 

接近してくる艦艇は、Gフォースの特殊戦闘艦白鳳だった。

 

特殊戦闘艦白鳳

 

三郎「このまま前進し、あの艦艇の横に付けるんだ。」

 

白鳳の操舵主「本気ですか!?」

 

三郎「命令だ!・・・補給艦の横に付けろ!!」

 

白鳳は、水上航行しながら間宮に接近する。

 

晴風、見張り台

 

マチコ「教官達が戻ってきました・・・!!」

 

マチコが白鳳とは、別に美甘と媛萌、美波が乗るスキッパー2艇を視認。

 

マチコ「はっ!?・・・・ブルーマーメイドの哨戒艇及び高速艇もいます!」

 

更に薫、明乃と平賀、次郎達を乗せたブルーマーメイドの哨戒艇と古野間とGF隊員を乗せた高速艇も確認する。

 

ましろ「何!?」

 

鈴「ブルーマーメイドって・・・・私達を捕まえに来たの!?」

 

4隻の艦艇と不明艦に包囲され、更に後ろからはブルーマーメイドの哨戒艇まで現れた。

 

晴風の艦橋の不安と緊張がピークに達したその時

 

「カレーなんか食ってる場合じゃねぇ・・・・・・!!」

 

突如、艦橋に怒声が響いた。

 

『!?』

 

何かと思い皆が怒声の方向を向くと其処には、志摩が立っていた

 

しかし、その状態は、大人しい性格とは違い、まるで野人化した状態になっていた。

 

幸子「た、立石さん?」

 

幸子は普段の志摩からは考えられない声を出した彼女に困惑する。

 

ミーナ「何だ、カレーって!?」

 

ミーナも今日の夕飯のメニューでもないカレーの事を口走った志摩に困惑する。

 

鈴「そ、それより、逃げないと‥‥」

 

鈴は何とかしてこの場から逃げようと言うが、

 

志摩「何言ってんだ!!逃げてたまるか!!攻撃だ・・・!!」

 

志摩は、正気を失って、攻撃だと言い張る。

 

その態度は余りにも普段の志摩らしからぬ態度であった。

 

芽衣「おっ!・・撃つか!?・・撃つのか!?」

 

そんな志摩の態度に疑問を感じつつ砲を撃てるかもしれないと芽衣は少し期待した目をする。

 

ましろ「止めろ、戦闘禁止だ!!」

 

ましろは、絶対に攻撃するなと言うが

 

志摩「黙れ!!」

 

完全に正気を失っている志摩は、全く聞く耳を持たなかった。

 

『っ!?』

 

鈴「タマちゃん如何しちゃったの急に・・・・・・」

 

志摩の異常に鈴は、泣き叫ぶ。

 

幸子「『もう逃げるのは嫌!』『そうよね、逃げちゃ駄目!私、戦う!』」

 

幸子がまた一人芝居を始める。

 

全く空気も読めないのか?

 

ましろ「良いから、止めろ!!」

 

完全に正気を失っている志摩をましろと芽衣が取り押さえる

 

志摩「離せぇ・・・・・・」

 

芽衣「大人しくしろ・・・!」

 

2人に抑えられ志摩は、暴れ出す。

 

次の瞬間

 

『うわっ!?』

 

志摩の物凄い力にましろと芽衣は、壁に叩き付けられる。

 

ミーナ「うっ!?・・・・お、落ち着け!」

 

ミーナは、志摩に落ち付けと言うが

 

志摩「!!!!!!」

 

2人を振り払った志摩は、全く聞かず、猿の姿勢を取りながら艦橋を飛び出す。

 

そんな志摩をミーナは急いで追い掛ける。

 

晴風、甲板

 

艦橋を出た志摩は、まるで猿の様にデッキから魚雷発射官から更に飛び移って行く。

 

『あっ・・・・・・』

 

甲板で様子を伺っていた光、美千留、理都子、果代子は、飛び移る志摩を見て、何かと思い志摩が飛び移る方向を見る。

 

やがて、志摩は、7.7mm機銃が置かれている場所にたどり着く。

 

志摩は、何の躊躇いもなく7.7mm機銃の照準を明石へと向ける。

 

芽衣「本当に撃つ気だ!」

 

芽衣は、てっきり志摩が冗談で言っているのかと思ったが、如何やら志摩は、本気の様だ。

 

志摩「明石・・・間宮・・・おめーらにやられるタマじゃねぇんだこっちは!!」

 

ドォン、ドォン、ドォン

 

志摩は、7.7mm機銃を四方八方に乱射する。

 

機銃の乱射にデッキに居たましろと芽衣、幸子、鈴は、床に伏せる。

 

更にそれを見た光、美千留、理都子、果代子は、怯える。

 

ブルーマーメイド哨戒艇

 

次郎「な、何だ!?」

 

志度「晴風から発砲!」

 

平賀「発砲!?・・・薫さん、これは如何いう事ですか?」

 

薫「分からない!!誰なの発砲したのは?」

 

明乃「タマちゃん!?」

 

薫「えっ!?」

 

突然の発砲に薫と平賀、次郎達は困惑し、更に発砲したのが志摩だと聞いて、薫は驚く。

 

甲板で見ていた

 

特殊戦闘艦白鳳

 

白鳳の操舵主「目標艦から発砲!?」

 

三郎「発砲だと!?」

 

白鳳の攻撃主「如何します?反撃しますか?」

 

三郎「ま、待て!・・・見たところ相手は、機銃弾だ・・・機銃弾程度じゃ、かすり傷程度しか付かない・・・様子を見よう・・・」

 

志摩の撃った7.7mm機銃弾は、白鳳にも届いたが、7.7mm機銃弾程度では、かすり傷程度しか付かず、とは言え、反撃も考えたが、様子を見る事にした。

 

晴風、デッキ

 

芽衣「ああ、撃っちゃたね!」

 

ましろ「何て事をしたんだ!・・・・」

 

志摩が撃った事でましろの中にこれで本当に自分達は反逆者になってしまったと言う絶望感が沸き上がる。

 

晴風、甲板

 

やがて、機銃弾全弾を討ち尽くした志摩は別の7.7mm機銃へと移動しようとした時

 

ミーナ「このドアホウの・・ドマヌケがぁ・・・」

 

追いついてきたミーナが志摩を掴むと思いきり投げ飛ばす。

 

しかし、運悪く志摩が落ちたところは、冷たい夜の海だった。

 

ミーナ「しまった!?」

 

志摩を海へと投げ込んだ後、ミーナは止める為とは言え、冷たい夜の海に人を投げ込んでしまった事の重大さに気づく。

 

『タマちゃーん!!・・・立石さーん!!・・・大丈夫!!・・・』

 

甲板からは、光、美千留、理都子、果代子が海に投げ飛ばされた志摩の安否を心配する。

 

すると海に落ちた志摩は、何と自ら晴風の甲板へと戻ってきた。

 

志摩「うっ!!・・・・??」

 

志摩は、何事もなく甲板に着地した。

 

理都子「戻って来た!!」

 

自ら晴風の甲板へと戻ってきた志摩に4人は、驚く。

 

やがて投げ飛ばしたミーナやデッキに居た4人が志摩の元にかけつける。

 

幸子「大丈夫?」

 

鈴「タマちゃん」

 

自ら晴風の甲板へと戻ってきた志摩に幸子と鈴が声を掛ける。

 

ミーナ「よくぞ、ド無事で!」

 

更にミーナも志摩に泣きながら抱き付く。

 

芽衣「それを言うなら、ご無事だって‥‥」

 

芽衣は、冷静にミーナの間違った日本語にツッコミを入れる。

 

幸子「!?・・・・あら?・・・あなたそんな所にいたの?」

 

幸子は志摩のスカートのポケットに入っていたマウスに気づく。

 

マウスは、一時的に海水に浸かったせいかぐったりとしていた。

 

明乃「タマちゃん大丈夫・・・?」

 

明乃が志摩に怪我がないかを尋ねる。

 

志摩「うぃ!」

 

芽衣「あれ、いつもの調子に戻ってる?」

 

志摩は、先程の様子と違い何時もの無口な状態に戻っていた。

 

明乃「聞いて!・・補給艦の皆は、助けに来てくれたんだよ・・・!!」

 

ましろ「え!?」

 

ましろは、明石のマストを向くと、マストには、救助に来たという信号用の旗が掲げられていた。

 

ブルーマーメイド哨戒艇

 

次郎「如何やら、終わった見たいだな・・・」

 

薫「ん」

 

ようやく難が終わり、薫と次郎は、ホッと安堵するが

 

次郎「それにしても、今のは、何だたんだ?・・・なあ薫、お前の生徒は、頭が可笑しくなってるのか?」

 

次郎は、さっきの志摩の行動を見て、晴風の生徒は、頭が可笑しくなってるのかと問う。

 

薫「そんな訳無いでしょ!うちの生徒は、皆穏やかな性格よ!」

 

次郎に対して、薫は、晴風の生徒は、穏やかだと言うが

 

次郎「でも、あれは・・・」

 

薫が穏やかだと言っても次郎は、曲げなかった。

 

薫「バカな事言わないで!!」

 

しかし、薫は、そんな事を言わないでと言う。

 

次郎「わ、悪かった。」

 

流石に言い過ぎたので次郎は、謝罪する。

 

哨戒艇は、晴風の左舷に接岸、タラップが降ろされる。

 

高速艇の方は、白鳳に戻る。

 

薫「それじゃ平賀さん・・・私と艦長が先に皆に状況を説明しに上がりますので、それまで待ていて下さい。」

 

平賀「分かりました。」

 

まず薫と明乃が上がり、晴風の生徒に状況を説明する事にした。

 

2人は、タラップを上がって、ましろ達が居る1番魚雷発射管へと向かう。

 

明乃「シロちゃん!」

 

ましろ「か、艦長!?」

 

買い出しから出かけて半日、ようやく明乃は、ましろと再会した。

 

明乃「シロちゃんや皆、怪我ない?」

 

ましろ「・・はい・・・今のところは・・・」

 

明乃「良かった・・・」

 

さっきの発砲で晴風の生徒に怪我が無い事に明乃は、安心した。

 

そして、ミーナに投げ飛ばされた志摩も無事だが、

 

薫「立石さん!」

 

薫は、そのままミーナと一緒に居る志摩の元に行き

 

志摩「うぃ・・・・」

 

薫を見て、志摩は、さっきの事で怒られるのかと思い困惑する。

 

ミーナ「きょ、教官殿!・・・こ、これは・・・」

 

ミーナが志摩を庇おうと代わりに釈明するが

 

志摩「うぃ!?」

 

薫は、志摩に抱きつく

 

薫「良かった!・・・怪我はない見たいね!」

 

薫は、志摩に対して、怒るどころか、志摩の事を心配してくれた。

 

志摩「う~ぃ」

 

そんな薫に志摩は、笑顔を露にする。

 

それを見たましろ達は、安心して、2人を見る。

 

そして、後ろから次郎が心配になって、薫の後を追いかけてきた。

 

次郎(何だ心配で追いかけてきたんだが、その必要も無かった様だ。)

 

次郎は、2人を見て、心配は、不要だったと思う。

 

そして、薫は、ましろ達にこれまでの経緯を説明する。

 

やがて包囲が解かれ、明石、間宮は、晴風の左右に接舷する。

 

明石が横付けされた際、薫は明石艦長の杉本珊瑚より、真雪からの親書を手渡された。

 

白鳳は、付近に待機し、三郎が高速艇で晴風にやって来た。

 

三郎も揃ったところで薫は、平賀と次郎、三郎を教員用居住室へと案内する。

 

晴風、教員用居住室

 

教員用居住室で薫は、3人の前で真雪からの親書を開けて読む。

 

真雪からの親書からも海上安全整備局が勝手に晴風撃沈命令を下した事

 

そして、真雪と真霜が晴風撃沈命令を撤回する事に対し奔走している事

 

真霜が龍之介達の解放に対し奔走している事

 

学校側からも今回の事件の原因究明の調査を行っている事

 

命の危険にさらしてしまった事に関しての謝罪が記されていた。

 

薫「‥‥」

 

次郎「・・・・」

 

三郎「ん・・・・確か艦長の言う通り、この親書からも宗谷監督官と平賀監察官が我々の味方だと言う事が証明できます。」

 

親書を見て、三郎は、平賀と真霜達が味方だと確認した。

 

平賀「分かって頂ければ恐縮です・・・それに先程、意識不明だった古庄教官の意識が戻ったと言う知らせがありました。」

 

薫「古庄教官が!?良かった!!」

 

古庄の意識が回復した事を知らされ、薫は、喜ぶ。

 

何故なら、これで薫や龍之介達が無実だと証明出来るからだ。

 

平賀「ついては、補給と整備が済み次第、晴風と白鳳は、事情聴衆の為、横須賀に帰還して貰います。」

 

事情聴衆の為、晴風は、補給と整備が済み次第、白鳳と共に横須賀に帰還する事を告げる。

 

次郎「承知した。」

 

三郎「了解した。」

 

平賀の帰還に次郎と林は、承諾する。

 

平賀「では、私は、晴風の艦長のところへ参りますので・・・薫さん?」

 

平賀は、明乃の元に向かおうと薫に声を掛けた時

 

薫「あっ、平賀さん!?」

 

薫は、ある事を平賀に問う。

 

平賀「何ですか薫さん?」

 

薫「その・・・・武蔵は・・・如何なりましたか?」

 

薫は、武蔵の事を聞く。

 

平賀「えっ?」

 

薫「武蔵から非常通信を受信したんですけど・・・」

 

平賀「武蔵から!?本当ですか!?」

 

薫「はい・・・通信記録も残っているので、確かです!!」

 

平賀「武蔵は、現在ビーコンを切っていて・・・行方不明なんです。」

 

薫「行方不明!?・・それで捜索は、如何なっていますか?」

 

行方不明の言葉を聞いて、薫は、驚愕し、捜索は、如何なっているのか問う。

 

平賀「今、真冬姐さん達が捜索を行っています。」

 

現在、真冬の捜索部隊や応援として、東舞鶴男子海洋学校から教員艦隊が出動し、武蔵以下の不明艦を捜索中

 

薫「真冬が・・・私も捜索に・・・」

 

薫も武蔵捜索に参加しようと願い出るが

 

平賀「それには、及びません・・・東舞校も捜索に参加しているので、薫さん達は、補給が済み次第、横須賀に戻ってください。」

 

しかし、その必要はなく、平賀は、再度横須賀に帰還する様告げる。

 

薫「でも」

 

薫は、捜索に加わりたいと主張を枉げなかった。

 

平賀「今晴風は、撃沈命令が解けていない状態なんです・・・いつ撃沈されても可笑しくありません!!」

 

まだ、晴風は、危険な状態から脱してはいない。

 

そんな状況で武蔵の捜索など自殺行為だ。

 

薫「・・・・分かりました・・・・速やかに横須賀に戻ります。」

 

平賀の言葉を聞いて、最早反論する事は出来ず。

 

結局、平賀に従い横須賀に帰投を承諾する。

 

平賀「では、参りましょう!」

 

薫「はい」

 

次郎(大丈夫なのか!?・・・・本心じゃ偉く落ち込んでいるが・・・・)

 

次郎は、薫が本心じゃ捜索に参加できないから偉く落ち込んでいると察したが、次郎は、何も言えなかった。

 

とは言え、平賀は、薫を連れて、明乃の元に向かう。

 

晴風、倉庫

 

同じ頃、明乃は、ましろと芽衣と共に、勝手に攻撃をした志摩を連行していた。

 

明乃「御免ね!・・・疑いが晴れるまで少しの間此処に居て貰う事になるけど・・・」

 

明乃は、疑いが晴れるまで志摩を倉庫に監禁する。

 

志摩「うぃ・・・」

 

流石に監禁されるのに動揺するが

 

芽衣「あのっ!艦長・・・私も一緒に・・・!」

 

明乃「メイちゃん・・・」

 

何と、動揺する志摩に芽衣が一緒に入ると言い出す。

 

流石に志摩1人だけ此処に置いて置くのも可哀そうだと思い同じ砲術科でもある芽衣が一緒に入る事にしたのだ

 

ましろ「何を言ってる・・・意味もなく拘束する訳には・・・」

 

ましろは、流石に芽衣の我儘に反対するが

 

明乃「じゃあメイちゃんは、監視役としてタマちゃんの傍に居てくれる?」

 

明乃は、芽衣の気持ちを察して、志摩の監視役として一緒に居る事を許した。

 

芽衣「了解!」

 

明乃に許され、芽衣は、喜ぶ。

 

ましろ「・・・まぁ、そう言う事なら・・・」

 

芽衣が監視役として居るなら、ましろも許可した。

 

明乃「お願いね!」

 

ましろ「取り合えず!・・・やる事ないのも辛いだろうからトイレットペーパーを箱にでも詰めておけ!」

 

ましろは、監禁されている間、志摩と芽衣に明乃達が福引で当てたトイレットペーパーを箱に補充するよう命じる

 

芽衣「ほいほーい」

 

ましろ「緊張感に欠ける・・・」

 

芽衣の緊張感に欠ける態度にましろは、呆れる。

 

とは言え、明乃とましろは、志摩と芽衣を倉庫に残した後、薫と平賀が待っている甲板に向かう。

 

4月14日

 

6:00

 

晴風、甲板

 

甲板に出た明乃とましろは、薫と平賀と合流

 

薫「此方は、私と同僚で、海上安全整備局、安全監督室情報調査隊の平賀二等監察官!!」

 

薫は、さっきの落ち込みを2人に見せず、平賀を明乃とましろに紹介した。

 

ましろ「誠に申し訳ありませんでした!!」

 

ましろは、志摩が発砲した件について平賀に謝罪した。

 

ましろ「あ、あの・・・・姉さん・・・・いや、宗谷真霜がいる部署の方ですか?」

 

平賀「ええ、私は、宗谷一等監督官の命令で貴方々に接触したんです。」

 

平賀は、ましろに真霜の命令で接触したと説明する。

 

明乃「シロちゃんのお姉さんって、ブルーマーメイドだったんだ!?」

 

明乃は、ましろの姉真霜がブルーマーメイドだった事に驚く。

 

薫「そうよ、岬ちゃん!」

 

ましろ「ん」

 

薫はそうと言い、ましろもそれに頷く。

 

平賀「海上安全整備局は、さるしまの報告を鵜呑みに晴風が反乱したという情報を流しています・・・・ですが、我々、安全監督室の見解は、異なっています!!」

 

ましろ「えっ!?」

 

平賀「先程、教員の薫さんや艦長の岬さんからも聞きましたが、晴風は自衛の為にやむを得ず交戦したのですね?」

 

平賀は、ましろに真霜達が晴風がさるしまを攻撃したのは、自衛の為にやった事だと見解していると言う。

 

平賀が説明している途中、間宮の艦長藤田優衣と明石の艦長杉本珊瑚がタラップを渡り、晴風の甲板に降り立つ。

 

ましろ「はい、その通りです!!」

 

平賀の説明にましろは、その通りですと答える。

 

平賀「今回、攻撃した生徒は?」

 

平賀は、志摩を如何したかと問う。

 

明乃「取り合えず拘束しています。」

 

明乃は、倉庫に監禁している事を平賀に言う。

 

平賀「そう‥‥」

 

明乃「すみません、普段は大人しくて、あんな攻撃する子じゃないんだけど‥‥」

 

明乃は、志摩の性格からあり得ないと平賀に説明する。

 

平賀「また戦闘になると思って気が動転したのかもしれないわね。」

 

平賀もこれまでの経緯から志摩も疑心暗鬼になっていたのだろうと思い志摩に対して、厳罰を下す様な事はしなかった。

 

晴風、倉庫

 

その当の志摩本人は、芽衣と一緒に倉庫でトイレットペーパーを段ボール箱に詰めていた。

 

芽衣「しばらく拘束されるのは仕方ないよね・・・まぁ、私も付き合うからさ!」

 

志摩 「うん・・・」

 

志摩は、今だに自分のせいで大勢の人に迷惑をかけたと深く落ち込んだままな様子

 

芽衣「いや・・・良い撃ちっぷりだったよタマ!・・・引っ込み思案な砲術長だな~って思っていたけど、見直した!」

 

落ち込んでいる志摩に芽衣は、元気づけようと励まし?の言葉を掛ける。

 

志摩「・・・・でも・・・・何であんな事したのか・・・?」

 

志摩は、発砲した事は、覚えていたが、何故、自分があんなマネをしたのかは、全く分からなかったのだ。

 

芽衣「心に、撃て撃て魂があるんだよ!」

 

志摩「うぃ?」

 

安定のトリガーハッピーな西崎の発言に首をかしげる志摩。

 

そんな時

 

コン!コン!

 

2人が居る倉庫のドアがノックされ

 

『差し入れで~す』

 

杵﨑姉妹が監禁されている2人の為に差し入れを持ってきたのだ。

 

あかね「立石さんがカレー食べたがっているって聞いたから・・・・」

 

杵﨑姉妹が持ってきた差し入れは、志摩が好きなカレーだった。

 

志摩「・・・・あ・・・・とう・・・・」

 

芽衣「ありがとうって言っている。」

 

杵﨑姉妹の粋な計らいに志摩は、感謝に言いきれず代わりに芽衣が言った。

 

晴風、甲板

 

珊瑚「ホントに教官艦が攻撃してきたの?」

 

珊瑚は、明乃にさるしまが攻撃した事を確認をするかの様に問う。

 

明乃「うん」

 

優衣「我々は、演習が終わった後に合流する予定だったから状況がよく分からなかったの・・・・」

 

優衣は、演習終了後に合流する予定だったので、詳しい事は、分からないと明乃に伝える。

 

明乃「あの、じゃあ如何して、私達に補給を?」

 

優衣「校長先生の指示で‥‥」

 

ましろ「お母さ・・・校長の?」

 

薫「真雪さんが?」

 

晴風の補給を指示したが真雪だと知って、驚く。

 

平賀「我々も宗谷校長に依頼を受けたの・・・海上安全整備局の見解と違って、校長は晴風がさるしまや潜水艦を攻撃したとは思えない・・・・と主張しているわ。」

 

平賀はましろに先程、薫に手渡した新書と同じ内容をましろに説明した。

 

平賀「さるしまの艦長、古庄教官の意識がやっと戻ったみたいだから、これで何が起こったのかが解明できると思う・・・・」

 

『‥‥』

 

明乃、ましろにして見ても、あの時、何故古庄がいきなり実弾を使用して発砲してきたのか?

 

何故、先制攻撃をしてきたにも関わらず、古庄は虚偽の報告をしたのか?

 

2人はその事実を知りたかった。

 

平賀「後程、発砲した生徒には、聴取を行います・・・それでは、後は頼んだわね、2人共?」

 

『はい!』

 

平賀は、補給と補修の指揮を珊瑚と優衣に任せ、志摩の聴取の準備の為、薫と共に一度哨戒艇へと戻って行った。

 

明乃「ありがとう」

 

ましろ「!?・・・・何故、私に?」

 

明乃「だってシロちゃんのお母さんが私達を信じてくれたから、疑いが晴れたんだもん!」

 

ましろ「・・・・うちの母は自分の信念を貫く人だから・・・・」

 

ましろは、明乃に礼を言われ、拗ねる。

 

明乃「それでこそブルマーだよね!」

 

ましろ「ブルマー?」

 

明乃の発した言葉に驚くましろ。

 

明乃「うん、皆ブルーマーメイドの事、こう呼んでいるよ!」

 

ましろ「ブルーマーメイドを略すな!!」

 

ブルーマーメイドを略す事に反対するが

 

ましろ「んっ!?」

 

突然、ましろの目の前に

 

ましろ「んっ!?え、ええ??」

 

ポールの上で寝転がる五十六と配下見たいに側で寝転ぶ二匹の猫がいた。

 

明乃「うぁ・・・」

 

ましろ「な、何故、猫が増えてる!?」

 

猫が増えているのにましろは、驚く。

 

優衣「あ、うちと明石の猫よ!」

 

明乃「あっ、そうなんだ!」

 

珊瑚「補給艦はネズミが発生しやすいので飼っているの・・・」

 

如何やら猫2匹は、間宮と明石でネズミ対策として、2艦で飼われている猫の様だ。

 

優衣と珊瑚がそう話していると2匹の猫は、突然、寝転ぶのを止めて、如何いう訳かましろの元に行き始めた。

 

ましろ「来るな・・・・来るな・・・・来るな・・・・・・」

 

二匹の猫は、恐る恐るましろに近づいてくる。

 

それを見たましろは、段々困惑して来て

 

次の瞬間

 

ましろ「来るな・・・・・・!!!」

 

ましろは、悲鳴を出しながら逃げていった。

 

2匹の猫もその後を追う。

 

明乃「シロちゃんって、猫に好かれて良いな・・・」

 

明乃は呑気にそんな事を言っていた。

 

横須賀女子海洋学校、校長室

 

一方、横須賀女子海洋学校では、真霜が晴風を無事に保護した事が真雪に報告していた。

 

真霜『艦長、乗員共可笑しな様子はありませんでした。』

 

真雪「そう・・・・ありがとう」

 

真霜『海上安全整備局にも報告を上げたけど・・・・まだ、晴風に危険分子がまだ乗船してるいのではないかと疑っているわ・・・学校に戻る前に全員拘束するべきではないかとの意見もあるの・・・・これ以上晴風に何かあると、私だけじゃなくお母さんの立場も危うくなるわ!』

 

真雪「私の心配はしなくて良いわ・・・でも・・・・何か異常事態が発生している・・・貴方はその解明を急いで・・・それと、龍之介さんの解放もね!」

 

真霜は、自分の立場が危うくなっても真霜に今回の事件を引き起こした発端を調べるよう要請した。

 

ついでに龍之介達を救う事も

 

真霜『分かっているわ!・・・ついては、私に考えがあるの!』

 

真雪「考え?」

 

真霜『私に任せてほしいの!』

 

真霜は、平賀が逮捕した黒ずくめの男達を使って、ある作戦を実行に移そうとしていた。

 

晴風、医務室

 

その頃、晴風の医務室では

 

幸子「結局、飼い主が見つからなくて、此処で預かって置いて貰えますかね?」

 

幸子が美波に例のマウスの面倒を美波に頼んでいた。

 

美波「無問題(モーマンタイ)」

 

美波はこのハムスターの様な生物の面倒を見ると言う。

 

美波「・・・・但し、ハムスター・・・・には非ず‥‥」

 

美波は飼育箱に入っているマウスをジッと見て、この生物はハムスターではないと断言する。

 

幸子「じゃあ何ですかね?」

 

美波「調べてみる。」

 

美波はこの生物が一体何なのかを調べる事にした。

 

しかし、美波は、気づかなかった。

 

このマウスこそが今回の事件を引き起こした発端と言う事を

 

 

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