4月15日
18:00
横須賀女子海洋学校、会議室
真雪「東舞校艦16隻が航行不能!?」
武蔵と東舞鶴男子海洋学校の教員艦隊の戦闘の報は、直ちに横須賀女子海洋学校の真雪の元に齎された。
真雪「雅か、武蔵が本当に反乱したの?」
報告を聞いた真雪は、驚愕する。
武蔵が反乱した事に信じられなかったからだ。
しかも、それを止め様と交戦した東舞鶴男子海洋学校の教員艦隊が全て航行不能になった事に驚いていた。
老松「この報告からは、判りかねます。」
報告した老松も真雪と同じ意見だった。
真雪「武蔵の損害は、軽微、晴風も攻撃から離脱するのが精一杯で、目標をロスト・・・教員艦は最新鋭だった筈!?・・・なのに如何して‥‥?」
真雪は、何故、最新鋭の艦を持つ東舞鶴男子海洋学校の教員艦隊が武蔵に敗れたのか疑問視する。
いくら武蔵の生徒が優秀でも高性能の戦闘艦なら、勝てる筈なのに如何して敗北したのか
すると老松が
老松「電子機器と誘導弾が全て機能不全を起こした模様です。」
敗北した原因を告げる。
真雪「乗組員は?」
真雪は、教員艦隊の乗員の安否を聞く。
老松「3重の安全装置は、伊達ではありませんね・・・死者は0、軽傷者数名です。」
3重もの安全装置を装備してたお陰で死者はなく、軽度の負傷者が出たのみだった。
真雪「はぁ・・」
それを聞いた真雪は、はぁと安心し
真雪「武蔵の燃料と弾薬は?」
武蔵の燃料と弾薬を確認する。
老松「出航時に満載状態なので、推定で、燃料、弾薬共に8割以上残っている筈です。」
老松の確認で何と武蔵の燃料と弾薬は、満載状態で、しかもまだ8割以上残っている状態だ。
真雪「何故そんなに搭載を?」
何故、満載状態にしたのか理由を問う。
老松「大和型の砲弾を洋上補給するのは困難ですので‥‥」
如何やら武蔵の洋上補給が難しいと考え、あえて満載状態にした。
結果、それが仇になった。
そんな時
トン、トン
教頭「校長!?」
突然、教頭が会議室に駆け込んできて
教頭「比叡、鳥海との連絡が途絶しました!!」
新たに連絡が途絶した学生艦が出たと報告した。
老松「あっ!?」
真雪「何ですって!?」
教頭からの報告を聞いて、2人は、驚愕する。
真雪「‥‥武蔵以外に所在不明の艦艇は?」
真雪は、急ぎスクリーンで行方不明の学生艦を確認する。
教頭「比叡、鳥海、摩耶、五十鈴、名取、天津風、磯風、時津風ならびにドイツより演習参加予定だったアドミラル・グラーフ・シュペー、ビスマルクです。」
行方不明の学生艦は、先の報告を入れて8隻、それにドイツからの留学生艦2隻を入れて、全部で10隻に及ぶ。
真雪「そんなに‥‥今、動かせる艦は?」
行方不明の学生艦が10隻も居る事に真雪は、驚きながら、現在使用可能な学生艦を問う。
老松「補給活動中の間宮、明石、風早、護衛の秋風、浜風、舞風、偵察に出ている長良、晴風、浦風、萩風、谷風のみです。」
教頭「山城、加賀、赤城、伊吹、生駒はドッグに入っていて、どんなに急いでも半年以上は動けません・・・航洋艦は多少前倒し可能ですがそれでもせいぜい三か月かと‥‥」
現在、使用可能な学生艦は、小型巡洋直接教育艦1隻と航洋直接教育艦8隻、支援教育艦2隻のみで、他の艦艇は、全てドックに入っていて、半年ぐらいは、動かせない状態だった。
真雪「武蔵との遭遇地点に向かわせられるのは?」
真雪は、使用可能な学生艦の中で現在、武蔵の居る海域に向かえる学生艦を確認する。
老松「晴風以外は、他の艦艇の捜索に出ているので少なくともあと数日は…」
使用可能な学生艦の殆んどが行方不明の学生艦の捜索に出払っている状態なので現在、武蔵の居る海域に向かえる学生艦は、武蔵を追跡している晴風1隻のみだった。
老松からの報告を聞いた真雪は、深刻そうにスクリーンに映る晴風、武蔵を見る。
白鳳、艦橋
一方、武蔵と東舞鶴男子海洋学校の教員艦隊が戦闘している頃、晴風と別れた次郎達は、無事に横須賀に戻ってきた。
次郎「帰ってきたな、横須賀に・・・」
三郎「地中海から9日間、色々ありましたね!」
次郎「何言ってるんだ副長!?・・・俺達は、もう反逆者じゃないんだ!!・・・これで晴風が帰還すれば、殆んどが好じゃないか・・・」
三郎「そうですね。」
白鳳の操舵主「着水します!!」
横須賀に付いた白鳳は、翼を折り畳んで海上に着水する。
三郎「それにしても晴風は、如何したんでしょ?」
三郎は、白鳳と共に帰還する筈だった晴風の帰還が遅い事に気づく。
次郎「こっちが早く発進したからな、きっとまだ遅れてるんだろう。」
次郎は、こっちが早く発進したので、晴風は、まだ遅れているんだろうと思っていた。
三郎「そうかもしれませんね。」
三郎もそうだと思う。
しかし、2人は、知らなかった。
晴風は、真雪の指示で武蔵の元に向かった事を
次郎「まあ、それは兎も角、皆に会いに行こうぜ!!・・・なんせ久しぶりだからな!」
帰還した次郎達は、真っ先に龍之介達が居る横須賀基地へと向かう。
横須賀基地
次郎が横須賀基地に付いた途端、横須賀基地では、慌ただしく隊員達が作業をしていた。
次郎「何だか、基地内が慌ててるな?」
三郎「そうですね・・・しかも、慌ただしく動いているのは、うちの隊員じゃないですか!?」
次郎「そういや、そうだな!?」
三郎の言う通り、慌ただしく動いているのは、次郎達と同じGF隊員達だった。
更にもう一つ
次郎「あい、あれは、大鳳じゃないのか!?・・・ドック入りしてたんじゃ?」
三郎「そうですね!?・・・何故此処に?」
次郎達の目の前にドックに入渠中の空母大鳳が停泊していて、しかも基地に置かれていた艦載機を積む作業が行われていた。
一体、何をしているのか?
とは言え、次郎達は、基地施設に入る。
中に入ると其処には、なのはとフェイトがお互いに話している最中だった。
次郎「よう!!・・・なのは、フェイト!!」
そんな2人に次郎は、声を掛ける。
なのは「次郎君!?」
次郎「帰って来たぜ!!」
『・・・・』
次郎は、声を掛けるが、2人は、何故か深刻そうな顔をしていた。
次郎「如何したんだ2人とも!?・・・そんな深刻な顔をして・・・・」
何故、深刻そうにしているのか理由を聞く。
なのは「・・・次郎君・・・落ち着いて聞いてね・・・実は・・・」
なのは は、ある事を次郎に告げる。
次郎「何だよ?」
なのは「武蔵が・・・反乱したんだって!!」
次郎「む、武蔵が!?」
三郎「うっ、嘘でしょ!?」
武蔵の反乱を聞いて、次郎と三郎は、驚愕する。
フェイト「さっき報告があって、如何やら本当らしいの・・・もしかして、はやてが・・・」
次郎「そんな馬鹿な事が有るか!・・・はやてがそんな事をする訳が無い!・・・それは、お前ら2人も分かるだろう!!」
なのは「私達だって、はやてちゃんがそんな事をする訳が無いって信じてる・・・でも・・・」
フェイト「こんな報告を聞いたら、皆疑ってしまうから・・・」
次郎「・・・・」
確かにあの優しいはやてが反乱をする訳が無い事は、隊員達は、信じていたが、武蔵反乱の報告を受けた途端、隊員達は、疑うしかなかった。
次郎「兎に角、この事は、薫には、黙っておけよ!・・・この報告を聞いたら、あいつは、何をしでかすか分からないからな・・・」
次郎は、武蔵の反乱の報告を薫達、晴風には、知らせない様に2人にお願いした。
だが、
『・・・・』
次郎「雅か!?」
なのは「ん、さっきの報告は、晴風からの報告なの!」
次郎「何だって!?・・・如何いう事だ!?・・・晴風は、横須賀に帰還している筈じゃ?」
次郎は、晴風が武蔵のところに向かっていると聞いて、驚く。
フェイト「それが、途中で命令が変更されたらしいの・・・」
次郎「んっ!」
なのは「次郎君!?」
次郎「准将の元に行く。」
フェイト「准将は、今、宗谷監督官の元に・・・・・行っちゃった。」
次郎は、1人で飛び出して行ってしまった。
なのは「私達も行こう。」
フェイト「ん、そうだね。」
なのはとフェイトも次郎の後を追う。
三郎「はぁ・・・私は、如何すれば・・・」
こうして、3人は、横須賀のブルーマーメイド庁舎へと向かう。
此処で時系列は、武蔵を追跡中の晴風に戻る。
アスンシオン島沖
明乃「・・・もかちゃん・・・」
薫「んっ」
2人は、スキッパーから去っていく武蔵を見る。
すると、武蔵の第三主砲の1門が追跡してくる晴風を砲撃。
『はぁ!?』
武蔵の砲撃を晴風は、回避する。
しかし、その為、追跡を断念する。
薫と明乃も急いで晴風に戻る。
戻る中
明乃「・・・私、やっぱり艦長失格なのかな・・・」
明乃は、ましろの言葉を思い出し、自分は、艦長失格なのかなと思う。
薫(・・・・それならば、私も教員として、失格だ!!)
薫も明乃の言葉を聞いて、自分も教員として、失格だと思った。
とは言え、2人は、晴風へと帰還する。
晴風、前部甲板
媛萌「用収よし!」
媛萌がスキッパーの収容を終える。
明乃「くちゅん!」
薫「!?」
帰還した途端、明乃は、突然、クシャミをする。
鈴「大丈夫?」
クシャミをする明乃に鈴がタオルを手渡す。
明乃「ありがとう。」
鈴「教官も!」
薫にも鈴は、タオルを手渡す。
薫「ありがとう知床さん!」
2人は、タオルを受け取り頭から拭き始める。
鈴「濡れたままだと風邪ひくよ!お風呂に入ったら?」
鈴が明乃にお風呂に入るよう勧める。
薫「そうね!・・・少しでも体を温めたら・・・」
明乃「うん…」
薫もそれに同意し、3人は、大浴場に向かう。
大浴場に向かう時、明乃は、艦橋を見た。
晴風、艦橋
ましろ「・・・・」
ましろは、こっちを見ている明乃をみてクッとなった。
芽衣「あの教官と艦長の事だし、どうせ無事だと思っていたけど・・・」
志摩「うぃ!」
芽衣と志摩は、薫と明乃の性格から、大丈夫だと分かっていた様だ。
そんな時
聡子「武蔵〜凄かったぞな・・・!!」
鈴と交代していた聡子は、先の武蔵の戦闘を見て、興奮していた。
ましろ「勝田さん、現在位置は?」
ましろは、興奮する聡子に晴風の位置を問う。
だが
聡子「分からんぞな?」
ましろ「えっ!?」
芽衣「ぞな!?」
志摩「ぞ~な?」
聡子の言葉に3人は、注目する。
聡子「逃げるので精一杯で位置を把握する余裕もかけらもありませんでしたぞ・・・」
如何やら、武蔵からの砲撃を回避するのに頭が一杯だったので、位置の把握を忘れていた様だ。
ましろ「んん・・被害報告と周辺状況確認!!」
ましろは、呆れながら伝声管で被害報告と周辺状況を確認する。
すると
マチコ『前方何も見えません。』
秀子「左弦何も見えません。」
まゆみ「右弦もです。」
慧『電探真っ白です。』
鶫『通信も駄目でーす。』
楓『水測も聞こえません。』
ましろ「うう・・・一斉に言うな!!」
一斉に報告が来たに対して、一斉に言うなとましろは、怒る。
幸子「何か電子機器が全滅ぽいです。」
先程の報告で電子機器が機能不全を起こしたと幸子が察する。
ましろ「壊れたのか?」
ましろは、故障かと問うが
幸子「原因不明のノイズばっかりで…」
如何やら故障ではなく、何か電子機器に障害が発生している様だ。
その直後、足元に、この前、五十六が捕まえ、今は、保健室で美波が預かっている筈のマウスが走り去る姿が有った。
保健室から逃げたのか、それともまだ仲間が居たのか、いづれにせよ足元を走り去るマウスにましろと幸子は、気づかなかった。
その時
マチコ『星が見えまーす。』
見張り台のマチコから星が見えると報告が上がる。
ましろ「天測急いで!!」
ましろは、直ぐに秀子とまゆみに天測を指示する。
『了~解』
2人は天測儀を持って、天測する。
しばらくして
秀子「現在位置でました!!」
まゆみ「北緯35度15分29秒、東経136度4分35秒」
天測された数値を幸子は、タブレットに打ち込んでいく。
やがて、
幸子「現在地は?・・・えっーと!?」
2人からの天測で位置は分かったが、突然、幸子は、報告しにくくなる。
ましろ「何所だ?」
位置は、何所だとましろは、迫るが
幸子「あの・・・その・・・」
ましろの迫りに更に報告しにくくなり
ましろ「報告は素早く正確に!!」
ましろは、早く言えと迫る。
すると
幸子「琵琶湖中心です!!」
何と琵琶湖中心と言う、まったく見当違いな位置だった。
秀子「そっかー琵琶湖か!」
まゆみ「そうだよね!・・今入れるもんね!」
聡子「道理で波が静かだと思ったぞな・・・」
それを聞いた秀子とまゆみは、受けたと思った途端
『って!?・・・ふんなわけないだろ!!』
4人に怒られ
『スイマセーンもう一回調べまーす!!』
もう一度、天測をやり直す。
こんな時に天測を間違えるとは、情けない。
晴風、更衣室
その頃、薫と明乃は、鈴に連れられ、晴風の大浴場へと向かおうと更衣室に入る。
更衣室では、機関員四人衆の麗緒、留奈、桜良が居た。
麗緒「うわぁ、汗でビショリ!」
桜良「さ、さとお風呂は入って、サッパリしたいね・・・」
3人は、機関室で受けた汗を流そうと服と下着を脱ぐ。
そんな時、薫と明乃が更衣室に入ってきた。
留奈「あっ!?」
留奈が入ってきた薫と明乃に気づく。
留奈「あれ、教官に艦長?・・・今は、機関科の時間だよ?」
今は、航海科の時間ではないのに何で此処に居るのか留奈が問う。
明乃「ああ・・・」
明乃は、理由を言おうとした途端、隣から
洋美「トップが順番を守らないのは、如何かと思いますが・・・」
服を脱いでいた洋美に注意される。
明乃「んっ、ん」
洋美に怒られ、言いづらくなる。
鈴「う・・う・・」
明乃が洋美に責められるのを鈴は、ドアから怯えて見ていた。
ミーナ「ん?」
隣からミーナもやって来て、様子を見る。
2人が様子を見ていると
薫「止めって黒木さん!!」
隣に居た薫が横棒を指す。
洋美「教官!?」
薫「岬さんは、先、海に落ちたから、このままだと風邪ひくと思ったから、教員として、私が命じたの・・・」
薫は、明乃が洋美に責められるのを止め、洋美に事情を話す。
その時
麻侖「なんでぇい!なんでぇい!・・何揉めてぇね!?」
先に入っていた機関長の麻侖が気になって、3人の間に割って入ってきた。
麻侖「ん、艦長・・・あらら、びしょ濡れじゃねえか!?・・・非常時に、順番も経た暮れもあるか、さっさと入んな!!」
割って入った麻侖のお陰でこの場は、凌げた。
鈴「ふぅ・・・」
この場を凌いだ事に鈴は、ふぅと安心する。
すると
麻侖「ん!?・・・あんたらもそんなところで見てないで、さっさと入んな!!」
『え!?』
後ろに居た2人に気づき、麻侖は、一緒に入ろうと誘い2人は、入る。
薫「ありがとね機関長!・・・では、私はこれで・・・」
薫は、麻侖に感謝し、その場を去ろうとしたが
麻侖「教官もどうでい?」
麻侖は、薫にも一緒に入ろうと誘う。
薫「え、いや私は・・・」
麻侖「そんなこと言わんでぇ、教官と色々と話をしたいから裸になって、話そうでい!」
薫「・・・分かったわ機関長!・・・じゃ、お言葉に甘えて・・・」
薫も麻論の誘いに甘んじて受け、風呂に入る。
国土交通省、国土保全委員会
その頃、国土保全委員会では、今回の武蔵反乱の対策を練る為、国交相の深町と一誠以下の国土保全委員会の幹部達が集まっていた。
そして、田沼総理のお目付け役として、邦夫が参加していた。
委員会幹部A「東舞校の教員艦が武蔵の攻撃で航行不能?」
委員会幹部B「やはり学生の反乱なのか?」
委員会の幹部達は、今回の武蔵と東舞鶴男子海洋学校の教員艦隊の戦闘報告書や戦闘を撮影した画像、また行方不明の学生艦の所在が映ってる図を見ながら、学生の反乱なのか協議していた。
すると邦夫が
邦夫「今のところ断定は、できませんが・・・今回武蔵には、前回の晴風と同様、Gフォースの隊員が教員として、乗艦しているそうです。」
幹部達にはやてが教員として、武蔵に乗艦している事を告げる。
委員会幹部C「それは、本当なのかね?」
邦夫「私の調査の結果、間違いありません。」
『ん・・・・』
邦夫の調査報告を聞いて、委員会の幹部達は、動揺する。
更に邦夫は
邦夫「もしかしたら、今回の武蔵の反乱は、その教員が独自に起こしたのではないかと・・・」
と今回の武蔵反乱をはやてが独自に行ったのではないかと今度は、はやてを容疑者に仕立てようとする。
邦夫は、まだ龍之介への復讐を諦めてはいなかった。
その為、今回武蔵が反乱した事で、邦夫は、再び龍之介に復讐しようとしたが、龍之介達を再び拘束すれば、またもや真霜に脅迫されるだろう。
其処で龍之介の部下であるはやてを容疑者に仕立て上げて、龍之介達を今度こそ陥れようとした。
だが
一誠「待て野田監督官!・・・まだ確証も得ていないのに、そう断定するのは、早いのではないのか?」
邦夫の勝手な推測に一誠が異議を唱えた。
邦夫「しかし、今回武蔵は、保護しに来た東舞校の教員艦を無残にも攻撃しているんですよ!!・・・これを反乱とは、言えないと言い切れるんですか?」
しかし、邦夫は、屈せずはやてを容疑者だと断定させ様とする。
深町「・・・・深町監督官!、君は、その教員が反乱を起こしていると言うが・・・前回の晴風の件もそう言い切れるのかね?」
それに対して、深町は、前回の晴風反乱の件を出し、これもそう言い切れるのかと邦夫に問いかける。
邦夫「あれは、其処に居る野田一誠元国交相代行が命じた事で、私が出した命じた事ではありません!!」
邦夫は、前回の晴風反乱の件で撃沈命令を出したのは、父親の一誠の命令であって、自分には、関係ないと言う。
一誠「ん・・・・」
それに対して、一誠は、何も反論できなかった。
本当は、あの命令は、息子の邦夫と田沼が一誠に命じて、実行した事なんだが、一誠は、何も反論できない。
それは、当然だ。
いくら邦夫と田沼から脅されて、命じられたとは言え、自分が命じた事に代わりはない。
だから反論できない。
邦夫「あの命令を出して、よく此処に顔を出せた者ですよ・・・」
それなのに息子の邦夫は、言いたい放題言う。
自分の父親なのに情けなくて腹が立つ。
深町「もうそのくらいにしておけ!!・・・取り合えず、今は、武蔵による対策が先だ!!」
これ以上の親子喧嘩を見るに見かねた深町は、そのくらいにしておけと邦夫を止め、武蔵による対策へと話を変える。
委員会幹部C「・・・もし反乱だとして、武蔵が都市部に向かって来たら食い止められるのか?」
もし武蔵が反乱したと推測して、現在のブルーマーメイドとホワイトドルフィンの戦力で武蔵を食い止められるのか問う。
委員会幹部B「晴風の報告によると誘導弾は効かなかった・・・大量の魚雷を浴びせるか砲撃でなんとかならんのか?」
委員会幹部A「武蔵には成績優秀な生徒が集められている・・・無誘導の魚雷が射程外からそう簡単に当たるか?」
委員会幹部D「難しいな・・・」
晴風の報告を元、武蔵に対して、主力の高性能の誘導弾が使えない。
後は、通常魚雷と砲撃による通常攻撃しかない。
だが、武蔵には、優秀な横須賀女子海洋学校の生徒が乗艦している。
従がって、射程外からの攻撃は、難しかった。
残る手は
委員会幹部D「だとしたら…同等の戦力をぶつけるしかない。」
委員会幹部C「18インチには18インチか?」
武蔵と同じ火力を持つ艦をぶつけるしかなかったが
委員会幹部B「だが呉の大和も舞鶴の信濃もドッグ入りしている。」
委員会幹部D「佐世保の紀伊は?」
委員会幹部C「駄目だ・・遠洋航海中で地球の反対側だ!!」
委員会幹部D「16インチ砲や14インチ砲では太刀打ちできん!」
武蔵以外、大和、信濃は、ドックに入渠中、紀伊は、遠洋航海で地球の反対側にいる為、間に合わない。
かと言って、他の艦艇では、武蔵に太刀打ちできない。
武蔵に対して、如何すれば良いのか、委員会の幹部達は悩む。
そんな時
深町「一つだけ手がある。」
それに対して、深町がある提案を持ちかける。
『ん?』
深町「一つだけ武蔵に対抗できる手がある。」
委員会幹部C「それは、何ですか深町国交相?」
深町の提案に委員会の幹部達は、注目する。
果たして、深町の提案とは
深町「武蔵に対して・・・航空攻撃で対処するのだ!!」
深町の提案、それは、武蔵の最大の脅威、航空攻撃、つまり航空機による武蔵への攻撃だった。
『!?』
それを聞いた途端、一誠や邦夫と委員会の幹部達は、驚愕する。
それもその筈、深町が言う航空攻撃とは、武蔵の最大の脅威である航空機によって、攻撃する事だが、今のブルーマーメイド、ホワイトドルフィンには、航空兵力はない。
有るのは、龍之介が率いるGフォース西部方面艦隊のみだったからだ。
邦夫「意義あり!」
驚愕する中、深町の提案に邦夫が異議ありと反論する。
邦夫「深町国交相は、航空攻撃で対処するというが、それは、山本監督官率いるGフォースに助けを求めると言う事では・・・」
邦夫の言う通り、深町が言ってる事は、龍之介達の力を借りて、武蔵に太刀打ちしようと言うもの。
つまり龍之介達を拘束するよう命じた国土保全委員会が、今度は、龍之介達に助けを請うものだった。
委員会幹部D「私も反対だ!!」
委員会幹部B「私もだ!!」
委員会幹部A「第一、そんな事を許せば彼らに反乱を口実を与えてしまうではないか?」
委員会幹部C「その時は、如何責任を取るんですか深町国交相!?」
邦夫の意義に委員会の幹部達も同意し反対する。
委員会の幹部達は、この機に乗じて、龍之介達がまた、反乱を企てるかも知れないと思い、あえて邦夫の意義に同意し反対したのだ。
しかし、それを聞いた途端、深町は
深町「この大馬鹿者共!!」
ついに切れた。
委員会幹部C「こ、国交相・・・」
切れた深町に委員会の幹部達が驚愕する。
深町「こんな状況で君達は、まだ彼らを疑っているのか!?」
委員会幹部A「・・・・」
深町「他に武蔵に対抗する案が無い以上・・・・此処は、彼らに頼むべきだ!!」
委員会幹部B「・・・・」
委員会幹部D「・・・・」
深町の言う通り、他に武蔵に対抗する案が全く無い以上、龍之介達に頼むしかなかった。
それを聞いた幹部の1人が
委員会幹部B「だが・・・我々は、彼らを一度、叛逆罪で拘束し、起訴までした!!・・・そんな我々に彼らは、助けてくれるのだろうか?」
確かに龍之介達を反逆罪で拘束し起訴までしたのは、国土保全委員会だ。
そんな龍之介達が今度は、助けてくれるのか、委員会の幹部達は、動揺する。
深町「確かに冤罪の罪で彼らを拘束して、起訴した事は、我々の誤りだった・・・だが、山本監督官もその事は、もう分かっている・・・だから我々が頭を下げて、お願いすれば、向こうも分かってくれるだろう・・・これは・・・我々に突き付けられた最大の危機なのだ!!」
深町は、一誠がした事をあえて、自分達のせいにして、龍之介の前で頭を下げてお願いするよう命じた。
一誠「私も深町国交相の提案に賛成だ!!・・・今戦力が無い以上・・・彼らに頼るしかない・・・」
深町の提案に一誠も賛成し、それ聞いた委員会の幹部達は、最初、艦隊のいち指揮官に頭を下げるのを嫌がったが、国土保全委員会の最大の危機や一誠の賛成もあり、結局、承諾した。
しかし
邦夫(クソ!!・・・・何で俺があいつに頭を下げなきゃいけないんだ!!・・・こうなったのも全て・・・あいつのせいだ!!・・・・あいつさえ居なければ!!)
邦夫は、深町に不服だった。
何れ何か企んでくるだろう。
まあそれは、兎も角、国土保全委員会の幹部達は、深町の提案に賛成した。
これで、後は、龍之介が如何判断するかで状況は、代わる。
横須賀ブルーマーメイド庁舎、作戦本部
一方、その龍之介は、真霜と共に武蔵や他の行方不明の学生艦の対応に追われていた。
真霜「晴風の報告で東舞校艦16隻が航行不能になったそうよ!」
龍之介「武蔵の攻撃でか?」
真霜「ええ」
龍之介「信じられん!・・・現代の最新鋭艦が旧時代の戦闘艦に敗北するとは・・・一体、如何なってるんだ!?」
龍之介は、現代の最新鋭艦の教員艦が武蔵の様な旧時代の戦闘艦に敗北するなんて、信じられなかった。
真霜「報告によると原因は、電子機器の機能不全だそうよ!」
龍之介「電子機器の機能不全!?・・・そんな事が・・・矢野主任!・・・この事態をどう思いますか?」
敗北の原因を聞いた龍之介は、直ぐに慶介に意見を聞く。
慶介「そうですね・・・・恐らく機能不全の原因は、EMPによるものかと・・・」
慶介は、電子機器の機能不全の原因をEMPだと断定する。
真霜「EMP?」
龍之介「電磁衝撃波だ!・・・・核兵器による爆発で起きる現象の事だ!!・・・それが起きれば電子機器の殆んどが麻痺してしまう。」
EMP
通称 電磁パルスとも呼ばれ、核爆発や太陽嵐で起きる現象。
かつて第2次ゴジラ戦でもソ連の戦術核弾頭が成層圏内で誤爆した時もEMPが発生し、国防軍のスーパーXやその他の兵器を使用不能にした経緯もある。
真霜「成程!・・・確かに今回の事態も似ているわ・・・でも、近くで核爆発は、起きていないわ。」
真霜の言う通り、武蔵が居た海域で核爆発は、起こっていない。
すると慶介が
慶介「核爆発以外でも太陽嵐や磁気嵐でもこの現象は、起きます・・・天文台に問い合わせて見ます。」
と言って、太陽嵐が起きていないか天文台に問い合わせにその場を離れる。
龍之介「EMPは兎も角として、そもそも何故こんな事になったんだ!?」
そもそも、何故こんな事になったのか
すると、真霜が
真霜「それは、私にも分からないわ・・・でも、お母さんが言ってたわ!!・・・・何か異常事態が発生しているって・・・・」
真霜は、以前、真雪が言った何か異常事態が発生しているとの事を龍之介に言う。
龍之介「真雪さんが!?・・・まるで予言者だな!・・・で、その異常事態って?」
真霜「それは、分からないわ・・・でも・・・何かが発生しているのは、確かよ!」
龍之介「・・・・とは言え、今動かせる艦艇で武蔵を追跡できるか真霜?」
何かが発生している事は、置いといて、今、武蔵を追える艦艇が有るのか真霜に問う。
真霜「ん・・・・残念だけど・・・真冬部隊や他の艦艇は、武蔵以外の不明艦を捜索中で・・・今、武蔵を追えるのは・・・・武蔵に一番近い晴風だけよ!」
横須賀女子海洋学校と同様に真冬の部隊やその他の艦艇も武蔵以外の不明艦を捜索中。
真霜は、今、武蔵を追えるのは、薫達の晴風のみだと告げる。
龍之介「ん・・・・また、薫や生徒達に無理をお願いしなくちゃならないのか・・・」
真霜から晴風のみだと聞いて、龍之介は、落胆する。
その時
「どけ!!」
廊下から何やら騒がしい声が聞こえ
龍之介「ん!?」
それに気づいた龍之介が後ろを向くとドアが急に開き
次郎「准将!!」
龍之介「次郎!?」
中に入って来たのは、先程、横須賀に帰投した次郎だった。
龍之介「帰ってたのか?」
次郎「先着いた!!・・・それより、何で晴風を武蔵が居る海域に向かわせたんだ!!」
次郎は、単刀直入に晴風を武蔵が居る海域に向かわせた事を龍之介に問い質す。
龍之介「その事か・・・・」
なのは「次郎君!」
直ぐ後からなのはとフェイトが来て、龍之介に絡む次郎を止め様とするが、龍之介が手で手を出すなと2人に伝え、2人は、その場に立ち尽くす。
次郎「今、薫は、はやての事で頭が一杯なんだ!!・・・そんな状態で武蔵の元に行けば、あいつは、何をしでかすか分からないんだ!!」
次郎は、帰還する前、薫がはやての事で気持ちが不安定になっていた事を知っていた。
だから、武蔵が居る海域に晴風を向かわせた事に怒っていたのだ。
龍之介「次郎!・・・状況を知る為には、如何してもやらなきゃいけなかった・・・それがGフォース隊員の務めだ!!」
それに対して、龍之介はGF隊員の務めだと言って、次郎に納得させる。
次郎「あ、あんたは!?」
それを聞いた次郎は、更に切れ龍之介を責めようとする。
後ろでは、なのはとフェイトが不安で立ち尽くしっていた。
真霜「止めなさい小沢二等監督官!!・・・あの場合、仕方が無かったの!!・・・現状で武蔵に近かったのがたまたま晴風だったから、状況を知る為には、やも得なかったのよ!!」
真霜は、次郎を何とか止めようと説得する。
次郎「・・・だからと言って、何で俺に言わなかったんだ!!・・・聞いたら直ぐにでも武蔵に向かったのに・・・」
次郎は、何故、武蔵の発見の報告を知らせなかったのか、理由を問う。
真霜「それは、此方も予測できなかったの・・・雅か戦闘になっているとは、思わなかったのよ!!」
知らせなかったのは、雅か、武蔵と東舞鶴男子海洋学校の教員艦隊が戦闘しているとわ思わなかったので、単に通信が途絶しただけだと真霜、真雪は、そう思い、状況を把握しようとあえて横須賀に帰還する筈だった晴風を向かわせたのだ。
真霜「だから、晴風に命じた校長と私にも責任があるわ!!・・・決して龍之介だけのせいじゃないわ!!」
次郎に理由を説明し、改めて自分と真雪が命じた事を次郎に対し頭を下げて、謝罪する。
次郎「んん・・・責めたりして、すいませんでした。」
頭を下げる真霜に対し、次郎は、龍之介を責めるのを止め、責めた事を謝罪する
龍之介「いや、良いんだ!!・・・俺もお前がそんなに薫の事を按じていたとは・・・・すまない。」
龍之介は、次郎の無礼を許し、自分も次郎が薫の事をそんなにも心配していた事に謝罪する。
そして、改めて、今後の事について協議する。
真霜「兎も角!・・・晴風には、武蔵の追跡の任に当たらせるわ!!・・・宗谷校長にもそう伝えるわね?」
龍之介「ああ、それと、もし危険と見なしたら、直ぐ逃げるように伝えてくれ。」
真霜「分かったわ!」
真霜は、真雪に晴風を追跡の任に当たらせるよう連絡する。
龍之介「さ~て、俺達も・・・」
次郎「何所に行くんですか?」
龍之介「決まっている!・・・行動の準備だ!!」
後の事を真霜に任せ、龍之介達は、一先ず横須賀基地に戻る。
晴風、更衣室
場面は、また晴風に戻る。
薫達は、麻侖達と一緒にお風呂に入るべく更衣室で服を脱いでいた。
『・・・・』
服を脱いでいると何故か、麗緒、留奈、桜良の3人が同じく服を脱いでいるミーナに釘付けになる。
特に注目したのが胸・・・
ミーナの胸は、晴風の生徒の中で一番大きかった桜良よりも大きかった。
3人は、それにショックを受けた。
だが、最もショックを受けたのが
薫(ん!?)
薫の胸だった。
特にその大きさは、桜良やミーナの胸を凌ぐ程、大きかった。
前にも言った通り薫は、女性としては、恵まれている。
誰にも負けないふくよかな巨乳と臀部、そして、美しい脚、雅に、この晴風の中でトップであろう。
『・・・・』
薫の巨乳を見て、3人は、更にショックを受ける。
薫(・・・何で皆、そんなにガックリするの?・・・)
薫は、3人が何故、ショックを受けているのか分らなかった。
本当は、自分の胸のせいなのに
晴風、大浴場
バシャー!!
服を脱いだ8人は、お風呂に入る。
ミーナ「・・・今回主砲が5インチから、3,9インチになったんじゃろう。」
入浴中にミーナは、晴風の主砲の事を話す。
すると隣で体を洗っている桜良から
桜良「5インチには、5インチの良さがあったのに・・・」
と、10cmより12.7cmの方が良かったのにとガックリする。
それを聞いた薫は
薫「でも3,9インチにも良いところが有るわよ!」
10cmの良さをアピールする。
桜良「どんなところですか?」
薫「例えば・・・・航空機に対する攻撃に対処できる事かな・・・」
桜良「航空機って、教官そんな空想みたいな物は、ありませんよ!」
薫「あっ!?・・・」
桜良の言葉に薫は、つい、機密を漏らしてしまい黙る。
留奈「教官って、時々、私達の知らない事をしてるね!」
麗緒「雅か、神様だったりして?」
それに釣られて、留奈と麗緒は、薫を神様だと思ってしまうが
薫「・・・・私は、神様じゃないよ!」
薫は、自分は、神様じゃないと言う。
そんな時ミーナが
ミーナ「しっかし、これは良いな・・・うちの艦にも欲しいぞ!!」
晴風の大浴場の良さを褒め、自分の艦にも欲しいと言う。
麻侖「6万馬力でたいた晴風自慢の風呂でぇい!!」
ミーナに褒められ、麻侖は自慢げに言う。
だが
留奈「錘が大変だけどね・・・」
桜良「しょっちゅう駄々こねるし・・・」
麗緒「そうそう・・・結局、出力落としてるから、高圧艦とか意味無くない・・・」
洋美「艦橋からは、直ぐ全速って、言ってくるしね・・・」
他の3人からは、逆に不満を言われ、更に洋美から艦橋の悪愚痴を言われる。
明乃「えへ・・」
鈴「・・・・」
薫「・・・・」
それに対して、明乃は、笑顔で誤魔化し、薫と鈴は、何も言わず唖然とする。
麻侖「で、艦長、上では、如何なってんでぇい?」
話を和もうと麻侖が現在の状況を明乃に問う。
明乃「上?」
麻侖「うちら釜たきは、外の事は、全然分かんね・・・こんな時じゃねっと話しが聞けねから・・・」
明乃「あ・・・えっと、東舞校の教員艦が武蔵と交戦してって・・・」
明乃は、麻侖達に武蔵と東舞鶴男子海洋学校の教員艦隊が戦闘していた事を言う。
留奈「武蔵って、うちの学校の!?」
桜良「東舞校って、此間の潜水艦の!?」
麗緒「教員艦だから、最新鋭のでしょう!?」
留奈「うちらも先生に撃たれたけど・・・」
それを聞いた3人は、驚愕し、さるしまの時の事を思い出す。
麻侖「それと、同じ状況だったって?」
さるしまの時と同じ状況だったのか、麻侖は、明乃に問う。
明乃「分からない、だから止め様と思っったんだけど・・・」
それに対して、明乃は、分からないと答え、自分は、止め様と武蔵に行こうとした事を告げた。
だが、そんな明乃に洋美が
洋美「艦長なのに、また飛び出したからよ!・・・スキッパー1隻で止められるわけ無いでしょ!」
明乃「う~ん」
洋美「他にもっと艦長に向いている人が居るんじゃない!」
と、またもや明乃の悪愚痴を言い、明乃よりも、ましろを艦長に推薦するなど、責めている一方だ。
薫「ん・・・くろ」
それを聞いているだけでも腹が立った薫は、明乃を責める洋美を止めようと怒ろうとした時だった。
麻侖「クロちゃん!!」
洋美「あっ!?」
麻侖「昔から言うだろうみこしは、軽くって馬鹿がいいて、アハハハ・・・!!」
何と、薫の代わりに麻侖が洋美を諌めてくれたのだ。
『うん、うん』
他の3人もそれに同調する。
薫(・・・ありがとう柳原さん!!)
麻侖が洋美を諌めてくれた事に薫は、心の中でお礼を言った。
晴風、後部甲板
薫達が入浴している頃、媛萌と百々、美海は、先の戦闘での損傷確認をしていた。
媛萌「左舷、フレーム番号135番、垂線付近に20cm×50cmの発光、僅かな重油の漏れを確認!!」
百々「うぇ、結構被害大きいッスぅね!?」
美海が上からライトを照らし、媛萌が損傷部分を確認、それを百々が記録する。
3人が見たところ、被害は、予想以上に大きかった。
麻侖「あぁ~良い風呂だったなぁ~」
入浴を終え、ラムネを飲みながら麻侖は満足そうに戻って行いった。
薫と明乃、ミーナ、鈴も艦橋に戻る。
戻る中、
鈴「心配だよね、武蔵・・・」
明乃「ん・・・」
ミーナ「武蔵の艦長はお主の友人なのか?」
明乃「幼馴染なんだ‥‥」
ミーナ「んん・・・教官の方は?」
薫「私の方も艦長と同じ武蔵には、私の従妹が教員として、乗っているの・・・」
ミーナ「そうだったんじゃな・・・お互い同じなんじゃな・・・」
ミーナは、薫と明乃が同じ思いだと知る。
明乃「武蔵に何が起こってるんだろう‥‥如何したら助けられるんかな‥‥」
明乃は、武蔵に何が遭ったのか、如何したら助けられるのか、言っていると
洋美「人の心配する前に自分の艦の面倒を見るのが先じゃない!!」
洋美が怒りながら、そう言って、戻って行った。
『・・・・』
戻っていく洋美に明乃は、何も言わず、唯見ている事しかできなかった。
それを見た薫は
薫「・・・気にしないでね、黒木さんは、唯貴方にもっと艦長として、やって欲しいと言っているだけだから・・・」
と、何とか明乃を励まそうとする。
するとミーナがある事を話す。
ミーナ「もしかすると我が艦長と同じ様に艦を守ろうとしているのかもしれんな。武蔵の艦長とその教員も‥‥」
『・・・・』
ミーナ「我が艦長は、テアはいつも素早く決断し毅然と行動する素晴らしい艦長じゃ・・・艦長が不安になれば、艦内すべってが不安になる・・・だから、いつも艦長は、その不安を胸のうちに押し隠し、1人で全てを背負うと言っておった。」
ミーナは、明乃にテアが以前、言っていた事を明乃に告げる。
明乃「私はそんな立派な艦長じゃないね!」
ミーナの話を聞いた明乃は、自分が艦長の器じゃないと思い暗くなる。
ミーナ「何を言っておるんじゃ、お主は、ワシを助けってくれたではないか?」
明乃「え!?」
ミーナ「感謝しておるぞ!・・・こうして此処に居られる事に・・・」
鈴「そうだよ!・・・逃げ逃げだった私だって、頑張ろうって思ったし・・・」
明乃「・・・・ん」
2人に励まされ、明乃は、笑顔を取り戻す。
3人を見ながら薫は、ある事を考えていた。
薫(岬ちゃんには、こんなにも慕ってくれる人が居る・・・・でも、やっぱり岬ちゃんには、ましろちゃんが必要だ!!・・・・如何したら2人を仲直りできるのかな・・・・)
薫は、明乃にいくら慕ってくれる人が居ても、やはり明乃には、ましろが必要だと思い、如何したら2人を仲直りできるのか悩む。
そんな4人を洋美は、奥から隠れて見ていた。
晴風、医務室
その頃、晴風の医務室では、美波が顕微鏡である調べ物をしていた。
晴風、艦橋
艦橋へ戻った4人は、それぞれ配置に戻る。
だが、明乃は、ましろの姿を見てちょっと気まずくなっていた。
其処へ
鶫「あの、艦長!・・ちょっと良い?」
鶫が艦橋へと上がり、明乃に声を掛ける。
明乃「如何したの?」
何事かと明乃は、聞く。
鶫「さっきから全然通信が入らないんだけど艦内から微弱な電波を拾っていて‥‥」
鶫が言うには、通信は、以前不能のままで、何か微弱な電波が晴風艦内から発生していると言う。
薫「微弱な電波?」
芽衣「携帯じゃないの?」
それを聞いた芽衣は、携帯だと思ったが
鶫「違うんだよね・・・」
如何やら携帯じゃない様だ。
薫「確認する必要があるわね・・・八木さん案内して頂戴!」
鶫「は~い」
薫は、調査しようと鶫に案内を頼む。
薫「行くわよ、艦長!」
そして、薫は、明乃を連れ出す。
明乃「はっ、はい・・・・シロちゃ・・・副長、後は、お願い!!」
ましろ「は、はい!」
明乃は、気まずいながら、ましろに留守を任せる。
晴風、艦内
こうして、薫と明乃は、鶫の案内の下、謎の微弱な電波が流れている場所へと向かう。
そして何故か、五十六を抱いた志摩もついて行く。
その途中、楓と慧も合流し、鶫がダウジングを使って、謎の微弱な電波の発生箇所へと皆を導く。
楓「それでお分かりになりますの?」
楓がダウジングを興味深そうに見る。
慧「無理でしょう・・・そんなので電波が拾えたら‥‥」
しかし、慧は無理だろうと否定するが
鶫「あっ!?こっち!」
『えっ?』
突然、鶫の持つダウジングが反応する。
その反応先は?
慧「此処?」
何と反応先は、晴風の医務室だった。
薫「此処は、医務室よ!」
5人は、恐る恐る医務室のドアを開ける。
其処には
美波「うふふふ‥‥」
スタンドライトの灯りだけを灯し、怪しい笑みを浮かべ、預かっていた例のマウスを解剖しようとしている美波の姿があった。
慧「うわぁ・・・・・・!!」
その姿を見た慧は思わず絶叫する。
楓「あら?お化けですわ!」
楓は、お化けと言う割には落ち着いた口調で言う。
明乃「あれは美波さんだから・・・」
明乃が、冷静にツッコミを入れる。
薫「・・・何してるの?」
薫は、呆れる。
そんな時、開けられた医務室に解剖している例のマウスと同じマウスが一匹入ってきた。
美波「むっ?」
医務室に入ってきたマウスは、そのまま美波を睨む。
すると、志摩が抱いていた五十六がまたも本能に目覚め、そのマウスに襲い掛かる。
『うぁ・・・・・・』
五十六とマウスの死闘で艦内は、ざわめきあう。
晴風、艦橋
死闘の末、マウスは、五十六に捕獲され、明乃の前に引き出された。
志摩「ちび可愛」
明乃「五十六凄いね!鼠捕まえたんだ!!」
薫「鼠を捕まえるとは、五十六もやっぱり猫ね!」
マウスを捕まえた五十六を3人は、褒める。
だが、
明乃「あれ?・・・色が違う‥‥」
普通の鼠としては、変だと思った明乃が五十六が捕まえたマウスに手を伸ばそうとした途端
美波「触るな!!」
美波がそれに待ったを掛けた。
美波「それは鼠ではない!」
待ったを掛けた美波は、明乃にこのマウスが普通の鼠ではないと告げる。
その時
鶫『通信回復しました!!』
慧『電探復活、これでなんでも見えます!』
楓『周辺の音がよく聞こえております。』
全ての機能不全を起こしていた電子機器が機能を回復したと報告が続々と上がり始めた。
明乃「え!?ひょっとして・・・」
報告を聞いた明乃は、今捕まえたマウスが原因なのかとマウスを見る。
美波「如何やらコイツが原因だった様だな!」
美波も明乃と同じ、このマウスが電波障害の原因だったと指摘する。
薫「これが!?こんな小さな動物が?」
薫は、マウスを見て、こんな小さいのが電波障害を引き起こしていた何て、驚いていた。
明乃「これ何なの?」
明乃は、このマウスは、一体何なのか美波に問う。
美波「遺伝子構造が鼠とは、僅かに異なっていて、更に変なウィルスに感染している・・・そのウィルスは砲術長の血液からも検出された。」
美波の説明によれば、このマウスは、DNAが鼠とは、僅かに違いがあり、更にマウスから未知の新種のウィルスに感染している事が判明した。
しかも、そのウィルスは、志摩の血液からも検出された。
明乃「ウィルス?」
志摩「うぃ‥‥」
ウィルスに感染していたと言う事を聞いた途端、志摩は、恐ろしくなったのか思わず明乃にしがみ付く。
美波「砲術長が暴れたのも電子機器が故障したのもそいつが原因の可能性がある。」
更に美波は、今までの事態の原因をこのマウスだと指摘する。
志摩「うぃ‥‥」
明乃「じゃあそれを調べれば、皆を救えるかも?」
美波「可能性はある。」
薫「ん・・・・美波さん!・・・早急、このマウスとウィルスに対する抗体の調査に取り掛かって・・・」
美波「承知した。」
薫「納沙さん、この事を学校に連絡を・・・」
幸子「分かりました。」
薫は、美波にマウスの調査と新種のウィルスに対する抗体の製造をお願いし、更に幸子にこの事を横須賀女子海洋学校に報告するよう命じた。
明乃「五十六凄い!!お手柄だよ!!」
真っ先にマウスが原因だと発見した五十六を明乃は、大いに褒め。
明乃「今日から提督って呼ぼう!!」
更に五十六を大艦長から提督に昇進させる。
志摩「大!!」
明乃「大提督!」
しかも提督より上の大提督だった。
幸子「勝手に提督とか付けたら不味くないですか?」
幸子は、勝手に昇進するのに反対するが明乃と志摩は、もう五十六を大提督とする事に決めた様だ。
ましろ「それより学校に報告が先だろう!!」
そんな2人にましろが怒る。
その時、
マチコ『前方に浮遊物?』
『はっ!?』
見張り台のマチコから報告が入る。
晴風、見張り台
マチコ「はっ!?・・・機雷です!!」
何と前方に機雷が敷設されていた。
実は、晴風は、電子機器が今まで不調を起こしていたので、知らないうちに機雷原のど真ん中に迷い込んだのだ。
晴風、艦橋
明乃「取舵一杯!!全速後進!!」
明乃は、直ぐに回避するよう指示する。
鈴「と、取舵一杯!!」
鈴は、左に舵を切って、回避行動をする。
だが、時遅く機雷は、晴風の右舷に命中した。
マチコ『右舷にて爆発!!』
ましろ「被害報告!!」
ましろが機雷爆発の被害報告を知らせるよう命じる。
薫「これ以上の夜間航行は危険だわ・・・艦長!!・・・直ぐに機関を停止させ、朝まで待ちましょう。」
薫は、晴風が機雷原のど真ん中に居る為、これ以上の夜間航行は、危険と判断、一時この場に停止し、朝まで待つ事にした。
明乃「そうですね・・・リンちゃん、機関停止!!」
明乃は、薫の指示に従い、直ぐに機関停止させる。
鈴「き、機関停止!!」
晴風は、機関を停止し、夜が明けるまで、この場に待機する事にした。
こうして、晴風は、機雷原のせいで立ち往生する事になり、その間に武蔵から段々距離が開いてしまい、結果、追跡は、より困難になった。