4月26日
トラック諸島沖
ヤップ島沖合でのしんばし救助を終えた晴風は、武蔵捜索の為、南太平洋を航行していた。
だが途中、濃霧の中を航行している時だった。
晴風、見張り台
マチコ「はっ!?」
突然、見張り台で見張りをしていたマチコが前方から一隻の艦影を発見する。
更に電探もその姿を正確に捉える。
晴風、艦橋
慧『新たな目標を確認!!』
マチコ『正面に艦影!』
慧『新艦種!!』
艦橋には、艦影発見の報告が続々と齎され、薫と明乃、ましろは、双眼鏡でその艦影を見る。
晴風、見張り台
マチコ「艦橋形状から武蔵と思われます!?」
更に見張り台のマチコから接近してくる目標の艦橋形状から大和型独特の艦橋だっと視認し、武蔵だと断定する。
晴風、艦橋
マチコからの報告を聞いた薫と明乃は、唖然とする。
鈴「ど、如何しよう・・・回避? 」
芽衣「撃っちゃう?てか、これ撃たれたらヤバイよね、これ?」
志摩「うぃ・・・」
武蔵だと判明したせいか、3人は、如何すれば良いか迷う。
明乃「・・・・武蔵・・」
明乃もボ~としている。
幸子「艦長、余裕で向こうの射程に入ってます!? 」
ミーナ「当たったら一溜りも無いぞ!!」
薫「艦長、早く回避命令を出して!!」
明乃「あっ!?・・・と、取舵いっぱ~い!!340度ヨーソロー!!」
3人に言われて、明乃は、急いで回避命令を出す。
鈴「取舵いっぱ~い!!、340度ヨーソロー!!」
明乃に従い、鈴は、左へと回避行動を取る。
そんな時、思わぬ報告が電探室から齎される。
慧『目標、距離13マイル!!』
晴風、見張り台
マチコ「13マイル!?そんなに近い筈は‥‥」
電探室の慧からの報告を受けたマチコは、艦影が武蔵に比べて余りに小さく近くに居る事に驚き、もう1度、正確に視認しようと見張り台の上に登り目を凝らしウィングから身を乗り出す。
すると
マチコ「武蔵?・・・じゃない・・・二連装砲主砲!!・・・金剛型!!」
何とマチコが見た艦影は、武蔵ではなく、金剛型高速巡洋戦艦だった。
晴風、艦橋
マチコ『金剛型右30度、方位角70度、進路変わらず』
見張り台のマチコから武蔵ではなく、金剛型高速巡洋戦艦だと報告が入り、薫と明乃、ましろは、目標を見る。
ましろ「あれは、うちの学校の比叡!? 」
ましろは、目標を見て、相手が金剛型の大型直接教育艦比叡だと視認する。
薫「比叡!?」
幸子「遠くから見ると武蔵そっくりですね・・・でも大きさが全然違いますし・・・野間さんもそのせいで距離感が狂ったのでしょう。」
幸子は、タブレットで武蔵と比叡の艦データを見比べていた。
確かにマチコが見間違えるのもしょうがない。
比叡は、金剛型2番艦として初めて大和型艦橋を採用したテスト艦だ。
その為、武蔵と比叡を見間違えるのは、当たり前だ。
ましろ「行方不明になっていた比叡がこんな所に居たとは・・・」
ましろは、西之島新島で消息を絶っていた比叡がこんな南の海域に居た事に驚いていた時
多聞丸「ミャン~」
ましろ「あっ!?」
突然、後ろから鳴き声が聞こえてきて、ましろは、後ろを向く。
多聞丸「ミャン」
すると、其処には、多聞丸が皿の横に座り、餌をくれとおねだりしていた。
ましろ「ん・・・分かった、分かった。」
ましろは、慌てて餌を揚げる。
薫(あらあら・・・厳しいましろちゃんも多聞丸には、弱いよね・・・)
明乃「比叡の位置と進路を学校に連絡して」
明乃は、直ぐに比叡の位置と進路を横須賀女子海洋学校に連絡するよう指示する。
だが、その時
マチコ『比叡発砲!! 』
ましろ「何だと!? 」
ミーナ「うっ!?」
突然、比叡が晴風目掛けて、砲撃してきた。
薫「緊急回避!!」
明乃「最大船速!!取舵一杯!!」
鈴「取舵いっぱ~い!!」
晴風は、急いで左に舵を切り、砲撃を回避する。
だが、比叡は容赦なく砲撃を続ける。
晴風、艦橋
ましろ「学校からの指示は? 」
幸子「ブルーマーメイドの派遣要請をしてくれました・・・到着は4時間後、それまで可能な限り比叡を捕捉し続けよ・・・但し、晴風の安全を最優先にとの事です。」
横須賀女子海洋学校からは、比叡に対して、ブルーマーメイドに応援を要請しているが、到着は、4時間も掛かるので、それまで晴風は、比叡を見失わない様に捕捉し続けよと指示を受ける。
薫「捕捉!?」
捕捉の命令を聞いて、薫は、難しい命令だと思った。
確かに薫の言う通り、晴風での比叡の捕捉は、難しい。
なんせ比叡の主砲は、武蔵より小さい14インチ砲だが、晴風見たいな駆逐艦などは、一撃で撃沈出来る。
その為、比叡の捕捉は、命がけである。
だが、そんな事、軍人でもない学生にさせる訳にもいかないのだが
そんな事を思っていると
ましろ「あっ!?・・・ん・・・」
隣のましろがある事に気づく。
それは、多聞丸が今度は、艦橋で便を出そうとしていからだ。
ましろ「ああ!?トイレは其処じゃない!? 」
ましろは、急いで多聞丸を便所へと連れて行く。
明乃「・・・リンちゃん、距離をとって大きく回り込んで比叡の後ろについて・・・」
鈴「はい! 」
鈴は、明乃の指示に従い比叡との距離を離し回り込む。
ましろ「撃ってきたという事は、比叡も例のウィルスに・・・」
明乃「うん、感染してるんだと思う・・・・武蔵と同じ様に・・・」
薫「・・・・」
比叡の行動を見て、3人は、比叡が例のウィルスに感染していると推測した。
そんな時
幸子「待ってください!!」
隣で周辺の海域情報を調べていた幸子がある事に気づく。
幸子「比叡がこのままの進路、速度で航行すると・・・3時間後には、トラック諸島に到達します!! 」
『えっ!?』
薫「な、何ですって!?」
何と比叡が向かう場所には、最大の要所、トラック諸島があった。
明乃「トラックって・・・確か?」
幸子「はい、居留人口1万を超えます・・・おまけに海上交通の要所なので1日平均千隻の船が出入りします。」
薫「そんな所に向かえば、一気に感染が広がるわ!?」
薫が言う様に居留人口1万を超える場所にウィルスに感染している比叡が向かえば更に感染が広がる。
しかも海上交通の要所なので、下手すれば世界中に、このウイルスが流出する恐れもある。
ミーナ「ブルマーの到着は4時間後、間に合う可能性は、低い。」
ブルーマーメイドの部隊が到着するのに4時間は、掛かる
とても間に合わない。
その時
鶫『緊急通信です!?』
『えっ!?』
突然、何処からかの緊急通信が入ってきた。
鶫『スピーカに流します。』
鶫は、スピーカに流す。
果たして何所から
『・・・・此方は、Gフォース西部方面混成艦隊・・・晴風応答せよ!!・・・』
薫「に、兄さん!?」
何と緊急通信は、龍之介からだった。
龍之介『繰り返す!!・・・晴風応答せよ!!・・・』
薫「兄さん!?」
龍之介からの応答に薫は、急いで受話器を取る。
薫「此方、Gフォース中佐、山本薫・・・」
明乃「えっ!?」
ましろ「Gフォース?・・・中佐?」
薫が言った言葉に艦橋の皆は、驚く。
龍之介『薫、いや中佐!・・・お前なのか?』
薫「はい准将!!」
龍之介『そうか・・・良いか中佐!・・・現状は、把握している・・・現在、我々は、比叡に向けて、攻撃隊を発進準備中だ!!・・・・到着は、30分後・・・』
何と、龍之介からの緊急通信の内容は、比叡に向けて、攻撃隊を発進準備中の連絡だった。
到着は、30分後、ブルーマーメイドの部隊より到着が早い。
ミーナ「30分で到着!?・・・そんなに近くにおるのか?」
30分だと聞いて、龍之介達が近くに居るのかと推測するミーナ。
正確には、それより遠いマリアナ沖に居るのだ。
龍之介『従って、晴風は・・・攻撃隊が到着するまで、比叡を何としてもトラック諸島に近づけさせるな!!』
何と龍之介は、攻撃隊が到着するまで、晴風に比叡をトラック諸島への接近を阻止せよと命じる。
薫「分かりました・・・30分何とか稼ぎます。」
薫は了解し、受話器を置く。
ミーナ「そんな、無理じゃ!!」
龍之介の命令にミーナが反対する。
明乃「でも感染が広がったら大変な事になる・・・救援が来るまで、私達で阻止しないと・・・」
だが、明乃も救援が来るまで、自分達で何とか比叡をトラック諸島に入るのを阻止するしかないと判断する。
ましろ「具体的には? 」
トラックに向かう比叡を如何阻止するのか、ましろは問う。
明乃「晴風に引きつけてトラックへの航路から逸らせば・・・」
明乃は、自ら晴風に比叡を引き付けて、トラックへの航路から逸らす・・・つまり晴風が囮になると言う事だった。
ましろ「追尾と比べると被弾の危険性が格段に上がりますが、それでもやりますか?」
ましろは、囮になれば危険性が増すと言って、それでもやるのか問う。
薫「・・・やるしかないでしょ!・・・この状況じゃ・・・」
それに対して、明乃より薫が先にやるしかないと判断する。
そして
明乃「・・・うん、教官の言う通り!・・・足はこっちの方が早いし何とか、なると思う。」
明乃も同意する。
ましろ「・・・ん」
2人の判断にましろは、大人しくそれに従う。
明乃「リンちゃん前に出て蛇行して!!」
明乃は、龍之介の指示通り、比叡をトラックへの航路から逸らすべく、晴風を比叡の前に出して、蛇行する様に指示する。
鈴「分かりました。」
明乃に従い、鈴は、全速で比叡へと向かう。
それに対して、比叡は、晴風に向けて、砲撃してきた。
鈴は、舵を左右に切りながら回避し、比叡の前に出る。
画して、攻撃隊到着まで30分間の囮作戦が開始された。
横須賀女子海洋学校、廊下
晴風が30分間の囮作戦を実行している頃
真霜は、例の研究の資料を持って、横須賀女子海洋学校の廊下を校長室目指して歩いていた。
横須賀女子海洋学校、校長室
コン、コン
校長室のドアをノックし
真霜「失礼します。」
校長室に入る。
真霜が入ると真雪は、ちょうど晴風の美波から提出された例のマウスとウィルスに関しての報告書に目を通していた。
だが、真霜が来て、真雪は、話を聞こうと応接用のソファーへと座る。
真雪「貴方が此処に来るという事は、余程の事ね!」
真雪は、此処に来た事情を聞く。
真霜「ええ」
真霜は、カバンの中から例の研究の資料を真雪に提出する。
真雪「これは?」
真雪は、提出された資料に目を通す。
真雪「あっ!?」
資料を見た真雪は、驚愕する。
真雪「実験艦が深度1500mまで沈降・・・制御不能・・・サルベージは、不可能・・・」
真霜「の筈が、海底火山の活動で押し上げられて、浮上してしまった。」
真雪「・・・西ノ島新島!?・・此処は、今年の海洋実習の集合地点よ!・・・教官艦さるしまに、研究員を乗せる手配をしたわ・・・西ノ島新島付近で海洋生物の生態を研究したいという依頼があって・・・」
真雪は、資料に記載されていた地図に実験艦の沈没地点が今年の海洋実習の集合地点だった事に驚き、教官艦さるしまに研究員を乗せる手配をした事を思い出す。
真霜「それが実は、実験艦からデータを回収して。その後、自沈させる為のチームだったんです・・・」
真霜は、真雪に先日の古庄と功の見舞いと聴取を取りに至った時の帰りに研究員の妙な話を聞き、彼らから例の研究の事を問い詰め、研究室を調査したところ、ハムスターの籠の中から例の研究の資料が入ったUSBメモリーを見つけた事を話す。
真霜「それで、私が独自に調査したんです。」
真雪「RAT‥‥?」
真霜「海中プラントで偶然生まれた生物に彼らが付けた名称です・・・この生物が媒介するウィルスは、生体電流に影響を及ぼします・・・その為、感染者同士は、一つの意思に従い行動する。」
真雪「一つの意思・・・まるで軍隊ね・・・アリやミツバチ見たいな・・・」
真霜「ええ、だから記憶が在るのに、行動の理由が説明できない・・・付近の電子機器が狂う原因も、この生体電流の影響です。」
如何やら、EMPの原因は、生体電流の影響だった様だ。
真霜「それと、この研究については、もう一つ驚くべき事実が判明したんです。」
真雪「それは、何?」
真霜「実は、この研究は、日本政府がアメリカ政府との裏取引で行われた研究だったんです・・・首謀者は、田沼総理・・・そして、裏で動いていたのがホワイトドルフィンの野田一等監督官!!」
真霜は、研究の裏で行われた政府の裏取引の事実と首謀者である2人の事を真雪に打ち明けた。
真雪「何ですって!?・・・それで・・・」
真霜から事実を聞いて、驚愕し、2人については、如何なったか問う。
真霜「既に野田監督官については、現在聴衆中で、田沼総理の元には、今、深町国交相が向かっています。」
真霜「そう・・・」
邦夫が逮捕されたと聞いて、真雪は、真霜を見て、元許婚が加担していた事に落ち込んでいるのかと思った。
真霜「あと一つ重要な報告が・・・残念だけど、このウィルスには、抗体がないの!!」
真霜は、ウィルスの抗体の開発がまだ行われていない事を伝える。
だが
真雪「それなら心配は、要らないわ!!・・・先程、晴風から報告書が届いたわ・・・この生物が媒介するウィルスあり、試作した抗体を送るので増産されたし、と・・・」
真雪は、晴風の美波から提出された報告書と試作した抗体の事を真霜に言う。
真霜「抗体を学生が?」
真雪「晴風には鏑木美波が乗っているのよ!」
真霜「えっ!?・・・あの海洋医大始まって以来の天才?」
真雪「飛び級でまだ海洋実習をしてなかったから、今年済ませたいと言われて・・・」
真霜「変わり者とは聞いていたけど…でも助かりましたね!」
真雪「ん・・・感染後の経過時間が短ければ海水がウィルスに対し有効と推測される・・・しかし、時間経過と共にウィルスが全身に行き渡った場合、抗体の投与のみが効果的と思われる。」
首相官邸、総理執務室
一方、首相官邸でも深町が例の研究と裏取引の事を田沼に問い詰めていた。
深町「総理!・・・これは、如何いう事ですか?」
深町は、田沼の前に真霜が提出した資料を出し、問い詰める。
田沼「うう・・・」
処分した筈の研究資料を突き付けられ、田沼は、動揺する。
深町「アメリカ政府との裏取引での研究!?・・・何故、私に黙って・・・」
田沼「・・君は、何を言っているんだ・・・そんな研究、私は、記憶にない・・・」
深町の問いに田沼は、記憶にないとしらを切る。
深町「では、これについてもまだ、記憶にないと言えるんですか?」
田沼「何!?」
深町「宗谷監督官からの報告で総理!・・・貴方が野田監督官を使って、この研究を幹部達に黙認する様、金を送っていた事・・・それについては、当の本人が認めています・・・それでもまだ、記憶にないと言えるんですか?」
しらを切る田沼に深町は、真霜が報告した邦夫の汚職とそれを命じた事を田沼に言う。
田沼「そ、それは・・・」
深町「認めるんですね!」
田沼「う・・・・」
邦夫に裏切られた事を知り、田沼は、なくなく認める。
深町「何故、こんな裏取引を承知したのですか、総理!?・・・昔の貴方は、そんなのでは、無かった筈・・・」
深町は、田沼に何故、こんな裏取引を承知した理由を聞く。
田沼」「き、君に何が分かる!!・・・財政赤字を抱えている我が国が立ち直るには、アメリカの要求に縋るしかなかったのだ。」
裏取引を承知した理由は、国家財政の回復だった。
2008年のリーマン・ショック以来、日本の景気は、回復していたが、逆に国家財政は、赤字になり、赤字回復で借金が膨らむ一方だった。
田沼は、何とか財政を回復し借金を返済しようと画策していたところに突然、アメリカから財政の回復と借金の返済を援助すると言って来て、その見返りに例の研究やRATと呼ばれるマウスの実験を日本で行えるよう裏取引を持ち出してきた。
田沼は、最初は、拒んだが、財政の回復と借金の返済の資金援助の額に目がくらみ、裏取引に乗ってしまったのだ。
深町「・・・たったそれだけの為に・・・こんな事態が起きるのを承知で!?」
財政赤字回復の為にこんな事態が起きるのを承知で裏取引に乗った事に深町は、呆れてしまう。
田沼「それは、予測ができなかった・・・雅か、私が知らない所で研究が行われていたとは・・・」
だが、田沼は、こんな事態が起きるとは、予測できなかったし、自分が知らない所で研究が続けられていた事に愕然とする。
深町「それが欲に駆られて身を滅ぼすという事ですよ総理・・・その欲のせいで、今回の事件が起きた。」
雅に今回の事件は、総理が浴に駆られて起きた事件だ。
田沼「それで・・・私を逮捕するのか?」
深町は、内閣総理大臣でもある田沼を逮捕するのか
深町「いえ、逮捕はしません!!」
何と逮捕は、しなかった。
それもそうだ。
内閣総理大臣でもある田沼を逮捕する権限は、深町には、無い。
それに今、田沼を逮捕すれば国際問題にもなるし、今抱えている事件も迷宮入りになる可能性もある。
深町「ですが、貴方には、この事件が解決するまで、我々に協力をして貰います。」
深町は、逮捕をせず、協力を持ちかけてきた。
田沼「協力!?」
深町「貴方には、償う権利がある。」
罪を犯した田沼には、深町の要求を拒否できなかった。
トラック諸島沖、ピケロット島環礁
そして、場面は、トラック諸島沖で囮作戦を実施している晴風に戻る。
晴風、艦橋
晴風は、比叡の砲撃を避けながらトラック諸島沖のピケロット島環礁海域に逃げ込む。
艦橋には、砲弾がくる警告アラート音が鳴り響いており、操艦してる鈴も泣きながら回避行動を続ける。
晴風、機関室
麻侖「いつまで一杯なんでぇい!!そう長く持たせなれねぇよ!!」
洋美「油も馬鹿喰いしてるんだけど・・・ 」
流石の全速での回避行動の連続で機関室から長くは、持たないと報告が入る。
晴風、艦橋
幸子「もとより航続距離は向こうが上ですし、此方は無理な動きを続けてますからね・・・」
機関室からの報告を受け、限界だと言う事を理解する幸子。
ミーナ「まだ、救援はこんのか、早く次の手を打たなければ何れ限界が来るぞ!!」
ミーナは、龍之介が言っていた攻撃隊は、まだ来ないのかと焦る。
ましろ「教官、艦長、気持ちは分かるがこれ以上は… 」
ましろは、薫と明乃の気持ちも分かるが、最早、限界だと分かり、退避を勧める。
薫「後もう少しだけ待って、もう直ぐ救援が来るから・・・」
だが、薫は、龍之介を信じ攻撃隊が来るまで待つ様、説得する。
しかし、もう既に1時間は、経過しているのに攻撃隊は、一向に現れなかった。
何故なら
空母大鳳、艦橋
龍之介「如何した!?・・・何故、攻撃隊を発進させない?」
信吾「カタパルトが故障!・・・発進不能!!」
何と発進寸前でまたも射出用カタパルトの全てが故障してしまい発進不能に陥った。
龍之介「くそ!!こんな時に・・・修理にどのくらいは、掛かる?」
信吾「3時間は、掛かるそうです。」
龍之介「3時間だと!?・・・それじゃ間に合わない・・・急がせろ!!」
龍之介は、射出用カタパルトの修理を急がせろと命じる。
龍之介「通信主!・・・急いで白鳳に現地へ急行せよと伝えろ!!」
実「はっ!」
更に哨戒中だった白鳳に晴風の元に至急急行せよと命じる。
その事を知らない晴風は、以前、囮作戦を続ける。
晴風、艦橋
薫「あともう少しだけ・・・」
ましろ「しかし」
薫とましろが論争していると
鶫『Gフォースから再び通信!!』
再び龍之介から通信が入る。
『!?』
鶫『スピーカに流します。』
鶫は、スピーカに流す。
龍之介『・・・・此方は、Gフォース西部方面混成艦隊・・・晴風応答せよ!!・・・』
薫「はい此方、山本中佐!」
薫は、受話器を取り応答する。
龍之介『中佐、気の毒だが・・・攻撃隊は来ない!』
『えっ!?』
攻撃隊が来ないと報告を聞いて、驚愕する。
薫「何故ですか?」
龍之介『トラブルの為、攻撃隊の発進が出来なくなった・・・修理に3時間は、掛かる。』
薫「そんな・・・」
龍之介『残念だが、攻撃隊は間に合わない・・・直ちに晴風は、比叡から退避せよ!!』
最早、攻撃隊は、間に合わない。
龍之介は、直ちに晴風に退避するよう命じる。
薫「しかし、比叡は、如何するんですか?」
退避命令を聞いて、薫は、比叡を如何するのか問う。
龍之介『其方には、白鳳を急行させている。』
龍之介は、比叡に対して、白鳳を向かわせていると伝える。
薫「白鳳って!?・・・到着は、どのくらいで?」
龍之介『到着は・・・・2時間後だ!!』
薫「それじゃ間に合わない!!・・・後2時間以内で比叡は、トラック諸島に到達するんですよ!!」
白鳳の到着まで2時間後、とても間に合わない。
龍之介『だが、他に方法はない・・・晴風は、急いで安全圏まで退避せよ!!』
攻撃隊が発進できない以上、白鳳の到着を待つしか方法は、無い。
龍之介は、急いで晴風に急いで安全圏まで退避するよう命じる。
薫「・・・・」
それに対して、従うのか、でも従えば比叡は、トラック諸島に到達する。
そうすれば、ウィルスが世界中にばら撒かれてしまう。
如何するか、薫は、迷いながら、明乃を見る。
すると明乃は、
明乃「教官!・・・私達が諦めたら・・・」
薫に自分達が諦めたら、トラック諸島が危ない事を伝える。
そして、それにましろが
ましろ「ならば教官!・・・比叡の足を止める以外、方法は、ないんじゃないんですか?・・・例え沈める事にしても・・・」
何と晴風で比叡の足を止めるしかないと言ってきた。
例え沈めても
『えっ? 』
ましろの言葉に薫以下艦橋にいる全員が唖然とする。
幸子「・・・比叡の舷側装甲は、武蔵のおよそ半分・・・砲戦では、無理ですが、雷撃なら可能です。」
幸子がタブレットで比叡の装甲強度を調べ、砲撃では、無理だが、魚雷なら沈める事が可能だと言う。
芽衣「よっしゃきたぁー!!来たよー私の時代!西崎、慎んで沈めさせていただきま~す!あ~待ってました・・この時を、撃って撃って撃ちまくるぞ~!」
雷撃と聞いて、芽衣が自分の出番だと興奮する。
薫「それは絶対に駄目!!・・・相手は、貴方達と同じ学生艦よ・・・それを沈めろとは、生徒を殺す事に成り掛けないわ!?」
だが、それに薫は、真っ先に反対する。
ましろ「誰も沈めろとは言ってません、悪まで過程の話です。」
ましろも沈めるとは言ったものの
それは、あくまでも過程の話であって足を止める方法がないと言うだけの話であった。
それを聞いた芽衣のテンションは下がる。
明乃「教官の言う通り・・・比叡に乗ってるのは私達の同級生なんだよ・・・もしもの事があったら・・・」
ましろ「しかし、このままでは、距離を取りながらの追尾しかないだろ!」
退避も出来ないし、沈める事も出来ない。
ましろの言う通り、距離を取りながらの追尾しかない。
『ん・・・・』
如何すれば良いのか、2人は、悩む。
悩んだ結果、明乃が
明乃「・・・何とかして、沈めずに比叡の足を止めよう。」
ましろ「シュペーの時と同じ事を? しかしあの時ですら無理だったんだぞ!!」
明乃は、先のアドミラル・グラフ・シュペー戦と同じ作戦で比叡を止めようとするが、それにましろが無理だと反対する。
幸子「両舷に副砲7門ずつ・・・此方の射程まで乗せる前に蜂の巣ですね・・・」
ましろ「・・・・」
薫「やはり退避するしかないのかな・・・」
最早、龍之介の命令に従い退避するしかないのか、艦橋にいる全員が頭を悩ませる。
そんな時
聡子『あも〜邪魔ぞな!!』
突然、下の海図室から聡子の騒ぎ声が聞こえて来て、下を見ると
多聞丸「ミ~ミャン!?」
艦橋と海図室を繋ぐパイプから多聞丸が出てきた。
聡子「お前も邪魔・・・!!」
五十六「ぬう・・・う・・・う・・・」
続いて五十六も出てくるが、見事にその出たお腹がパイプに引っ掛かった。
明乃「はっ!? 」
パイプに引っ掛かった五十六の姿を見って
明乃「比叡を・・・止められるかも!」
明乃は、比叡を止められる案を思い付く。
薫「えっ!?如何やって?」
果たして、どんな案か、明乃は、薫に説明する。
説明を聞いた薫は、通信で明乃の案を龍之介に伝える。
明乃の案を聞いた龍之介は、無謀だと反対する。
だが、薫は、これしか方法がないと言い明乃の案を認めさせ様と主張する。
それに対して、龍之介は、学生艦を使っての作戦の許可など自分では、決められない。
龍之介は、校長の真雪に相談して、指示を仰ぐよう伝える。
薫と明乃は、直ぐに横須賀女子海洋学校に連絡する。
横須賀女子海洋学校、校長室
校長室の電話が鳴り響き、真雪は、出る。
教頭『校長、晴風より通信です。』
『あっ!?』
教頭『繋ぎます。』
晴風からの通信だと聞いて、真雪は、直ぐに電話をスピーカーモードにする。
薫『此方航洋艦晴風教員の山本薫です・・・現在、比叡監視の任務に就いていますが、比叡もさるしまや武蔵と同じ状態になっていると思われます・・・このままだっと2時間以内にトラック諸島に到達する未踏視なので、比叡の足を止める作戦実行の許可を下さい。』
薫は、明乃が提案した作戦の実行許可を真雪に要請する。
真霜「晴風一隻で比叡を?しかも昼間に・・・・無理よ!・・直ちに退避を・・・」
一緒に電話を聞いていた真霜は、反対する。
夜戦ならば速力と機動性が有利な駆逐艦でも勝機はあるが、昼間の戦闘は視界もよく戦艦など砲戦が得意な艦が有利だ。
その時
真雪「あっ!?」
真雪のパソコンに晴風から作戦の概要が送られてきた。
真雪「・・・・・・よく考えられてるわ・・・これなら実行可能ね!」
送られてきた作戦の概要を見て、真雪は、可能だと判断する。
真霜「そんな、危険すぎるわ!・・・Gフォースの艦隊は、如何したの?」
だが、真霜は、危険すぎると断固反対し、救援に駆けつけている龍之介達は、如何したのか聞く。
薫『残念ながら、間に合いません・・・その為、今この海域に居るのは、私達だけです・・・やらせて下さい! 』
真雪「・・・燃料は足りる?故障個所はない?」
薫『はい、大丈夫です。』
真雪「クラスの子達の体調は?」
薫『問題ありません。』
真雪「・・分かりました・・許可します!・・・但しクラス全員とよく相談して・・・」
薫『ありがとうございます。』
真雪から作戦許可を得た薫は、通信を切る。
真霜「・・・良いの、お母さん?」
真雪「私が見たところ、作戦そのものは、決して無謀なものではないわ・・それに・・・」
真雪は、ある画像を真霜に見せる。
真霜「ん・・・・猫?」
それは晴風に乗艦している五十六の画像であった。
真雪「晴風の報告でね・・・RATを捕らえた猫にはウィルスは、感染しなかったのよ。」
真霜「あっ・・」
真雪「良い風が吹いているのかも知れないわね・・あの艦には・・・」
真雪は微笑みながら晴風の作戦の成功を祈った。
場面は、比叡と戦闘中の晴風へと戻る。
真雪からの作戦許可を得た薫は、明乃に生徒全員に作戦の概要を説明させる。
晴風、主計室
明乃『以上が作戦の概要です。』
明乃は、艦内放送で生徒全員に作戦の概要を説明した。
美海「其処までして、止めなきゃならないの?」
美海は、比叡を止めるのに、其処までする必要があるのかと疑問視する。
明乃『それは・・・』
すると
美波『比叡はウィルスに感染している。』
明乃の代わりに美波が止める理由を説明をする。
美海「え!?」
晴風、艦橋
美波「先日の砲術長の症状を思い出してくれ、さるしまも武蔵も同じウィルスに感染したと思われる・・・これに感染したものは、自分の意思が制御できなくなる。」
晴風、工作室
美波『しかし、私が抗体を開発した。』
媛萌「あの時のアレ!・・・抗体の実験だったんだ。」
美波の説明を聞いた媛萌は、あの時の人体実験は、抗体の実験だったと納得する。
晴風、艦橋
美波「データは学校に届けた。だから足止めさえして置けば、比叡の生徒は、後日治療出来る筈だ・・・しかし・・・今、比叡を放置すれば、トラックの住民に感染するかもしれん・・・と成ると・・・おのずと世界中に感染が広がる。」
明乃「私は皆助けたい!!・・・比叡の子達もトラックの人達も・・・海の仲間は家族だから!!」
明乃は、比叡とトラックの両方を助けたいと告げる。
晴風、機関室
洋美「で、また1人で飛び出すつもり?」
それに対して、機関室の洋美がまた勝手に単独で飛び出すのかと問う。
だが、明乃は
晴風、艦橋
明乃「うんうん、この作戦を成功させるには・・・皆の力が必要なの!!」
1人で飛び出さず、生徒全員と一緒に戦う意思を告げる。
ましろ「あっ!?」
それを聞いたましろは、驚く。
明乃「だけど、皆にも危険が及ぶから、私1人じゃ決められない・・・皆の意見を聞かせて?」
明乃は、生徒全員の意見を問う。
ましろ「・・・・」
晴風、機関室
麗緒「比叡クラスって、優等生だよね?」
留奈「私達じゃ・・無理っぽくない・・・?」
晴風、電探室
鶫「大型艦だもんね・・・・」
慧「武蔵の時も怖かったし・・・」
殆んどの生徒が先の武蔵との戦闘で消極的になっており、作戦に賛同するか疑問に思っていた。
だが、そんな時
晴風、艦橋
薫「お願い皆!・・・無理は、承知で分かるけど・・・このままだと手遅れに成る・・・私達に全てが掛かっているの!!」
消極的な生徒に薫は、訴える。
そして
鈴「わ、私・・やります!頑張ります!!」
突然、鈴がこの作戦をやると涙目ながら声を上げた。
『お・・・』
声を上げた鈴に皆は、注目する。
幸子「引っ込み事案の知床さんが・・・」
いつも逃げると言う鈴がやるなんて、珍しかった。
そして、その勢いに乗じて、
芽衣「ふん・・・如何する?」
志摩「うぃ、うぃ!」
芽衣「よし、やるか!」
まゆみ「やるやる!!」
芽衣、志摩、まゆみの3人も賛同する。
幸子「吝かではありません!」
ミーナ「ワシも手伝う・・・他人事ではないしな」
幸子、ミーナも賛同する。
『わ、私達も・・・!!』
理都子「艦長は、私達を助けってくれたし!」
果代子「今度は、私達の番!」
『だよね』
艦橋に来た理都子と果代子も明乃への恩を返す為、賛同する。
明乃「はっ・・・・」
艦橋の全員が賛同した事に明乃は、嬉しくなる。
それに続くかの様に
晴風、射撃指揮所
光「比叡の全長は、222m、全幅は、31m・・・イケそうじゃん!」
順子「でも、バキュンと着たらヤバくない・・・」
美千留「ぐるぐる回ってれば平気だよ!」
晴風、水測室
楓「万理小路に名にかけって、最善を尽くします。」
晴風、電探室
鶫「私達も」
慧「やれるだけやってみる。」
晴風、海図室
聡子「ま、何とか成るぞな!」
晴風、見張り台
マチコ「波飛沫一滴さえも見逃さない!」
晴風、工作室
百々「こうなったら、覚悟を決めるッスよ!」
媛萌「大変だけどね・・・」
美海「マッチもやる気になっているみたいだし頑張ろう!」
晴風、炊飯所兼食堂室
あかね「私達は…」
ほまれ「如何すれば…」
美甘「う~ん…と、兎に角、ご飯を炊こう!」
『ご飯を炊こう』
やがて、各所から作戦に賛同する声が上がってきた。
晴風、機関室
洋美「でもやっぱり無茶よ!・・・機関が持つかどうか…ねぇ麻侖?」
だが、洋美だけは、最後まで反対し、麻侖も同じ意見だと思った。
麻侖「・・・よ~し!やってやろうってんでぇい!」
しかし、麻侖は、作戦に賛同する。
洋美「ええ?」
麻侖の作戦に賛同に洋美は、驚く。
麻侖「艦長ってのは、神輿よ!軽くて馬鹿でも神輿を担ぐのが江戸っ子の心意気でぇい!」
空「いや、千葉出身でしょ、機関長殿!」
麗緒「でもまぁ、機関長が言うなら…」
桜良「やりますか!」
麻侖に続いて、洋美以外の4人も賛同した。
残るは、洋美のみ
晴風、艦橋
洋美『宗谷さんは、無理だっと思うよね?』
洋美は、最後にましろの意見を聞く。
ましろ「・・・互いの艦の特性を考えれば、不可能ではないと思う・・だから・・・力を貸してくれないか?」
晴風、機関室
洋美「宗・谷・さ・ん・・・・分かった・・・」
洋美は、ましろの言葉にショックを受けるも、作戦に渋々ではあるが賛同した。
これで、殆んどの生徒が、この作戦に賛同した。
晴風、艦橋
ましろ「艦長!・・やるからには、私も全力を尽くします。」
ましろがそう言うと艦橋に居る生徒達は明乃を見る。
明乃「皆・・・ありがとう」
明乃は皆に感謝する。
多聞丸「ニャン!」
すると多聞丸も賛同した。
明乃「ん!」
明乃は、多聞丸の返事を受け取る。
それを見た薫は、受話器を取り
薫「兄さん、お聞きの通りです・・・私達は、この作戦を実行します。」
龍之介にこの作戦の実行を報告する。
空母大鳳、艦橋
龍之介「ん・・・・分かった・・・だが、危なくなったら、直ぐに逃げろ!!いいな・・・」
薫『はい!』
龍之介は、承諾し、通信を切る。
実「准将・・・」
龍之介「カタパルトの修理を急がせろ!!」
信吾「はっ!」
龍之介(・・・死ぬなよ薫!)
龍之介は、大急ぎで修理を急がせて、晴風の無事を祈った。
晴風、艦橋
薫「では、これより晴風による比叡座礁作戦を開始します。」
明乃「戦闘よーい! 」
画して、晴風による比叡座礁作戦が開始された。
晴風は、比叡の砲撃を避けながら、航行する。
晴風、艦橋
幸子「艦長、教官! 見てください!」
幸子が明乃に手持ちのタブレットを見せる。
タブレットには現在晴風と比叡がいる海域の潮流と水深などの詳細のデータが出されてる。
明乃「・・・凄いねこれ…」
明乃は、幸子から見せられたデータに驚いてる。
幸子「データはより多く、より新しくがモットーでして、個人的に収集しています。」
薫「凄いわ!!・・・これだけの情報が揃ってるなら、この作戦は、成功する。」
薫もデータを見て、これだけの情報が揃ってるなら、この作戦は、成功すると確信する。
明乃「助かるよ!ありがとう」
ミーナ「お主やるではないか!!」
幸子「このへんでええとこ見せんともう舞台は回ってきませんけぇ!」
ミーナ「間尺に合わん仕事かもしれんなぁ・・・」
こんな時でも何故か任侠映画のセリフを吐く幸子とミーナであった。
明乃「メイちゃん、タマちゃん準備を! 」
明乃は、芽衣と志摩に砲雷撃戦の準備を命じる。
芽衣「よしきった!」
志摩「うぃ」
芽衣と志摩は、気合いが入る。
幸子「艦長、教官!進路の候補でました!」
幸子は、2人にタブレットを見せる。
タブレットには、比叡を座礁させる幾つかの針路の候補が表示されていた。
薫「艦長、このルートなら」
明乃「ん・・・このルートで行こう!」
2人は、一通り目を通すと、針路の候補を決めた。
明乃「リンちゃんお願い!」
明乃は、鈴にその針路に航行するよう指示した。
鈴「は、はい!!」
鈴は、明乃の指示通りに、その針路通り航行する。
晴風、見張り台
マチコ「右舷に着弾!!」
比叡は容赦なく晴風に向け砲撃する。
晴風、艦橋
明乃「と~りか~じ!」
ましろ「と~りか~じ!」
明乃は、艦橋の天井部分から身を出し、回避指示を出すとましろがそれを復唱し、晴風が取舵を切る。
明乃「もど~せ~!」
ましろ「もど~せ~!」
晴風が元の進路に戻ると、比叡の砲弾は晴風の右舷後方に着弾した。
明乃「シロちゃん! 砲雷撃の指示、お願い!」
ましろ「分かった!」
此処で明乃がましろに晴風の砲雷撃の指示を一任する。
ましろ「戦闘、右手、砲雷同時戦、発射雷数2、比叡の左舷を狙え! 当てるなよ!」
芽衣「難しいな・・・」
芽衣は、水雷方位盤を見ながら答える。
ましろ「主砲、砲では抜けないから当てるつもりで撃って良い・・・但し左舷寄りに着弾させて少しでも右に誘導して!」
志摩「うぃ!」
ましろ「攻~撃~始~め~!!」
ましろの攻撃指示の元、晴風の第二、三主砲が比叡に向けて砲撃を開始、更に第二魚雷発射管より魚雷2本が発射される。
同時に比叡も砲撃する。
晴風、水測室
楓「予定のコースをお進みください・・・海底に障害物がありません。」
楓からソナーで進路上の海底には、何もない事を艦橋に報告する。
晴風、艦橋
ミーナ「勝負どころじゃ・・狙うもんより狙われるもんの方が強いけぇ・・・」
幸子「後がないんじゃ・・・」
台詞どころか顔も任侠を意識している。
薫「・・・・」
薫は、それを見て、不機嫌になる。
鈴「あ・・当たりそぉ・・・・」
鈴は、涙目で操艦する。
やがて、比叡の砲弾が晴風の左舷側の岩礁に着弾する。
ましろ「魚雷左右に1発ずつ・・・」
芽衣「頼むから通ってよ・・・ 」
それに乗じて、今度は、第一魚雷発射管から2本の魚雷が比叡の両側に向けて発射する。
発射された魚雷は、比叡の両舷を通過し、進路をずらす事に成功した。
マチコ『比叡第一ポイントへの誘導に乗りました!』
マチコから比叡は、予定のコースに乗ったと報告が入る。
ミーナ「ケンジ・・・」
幸子「リーベリーヒ・・・」
ましろ「此処で座礁させれば沈めずに足を止められる!」
3人は、双眼鏡で比叡が座礁するのを見守るかのように比叡を見るが
ましろ「抜けられた!?」
薫「まだ早かった!?」
比叡は、座礁せず、そのまま直進して、晴風に向かって再度砲撃してきた。
明乃「撃ってきた!と~りか~じ!」
明乃は、急いで回避命令を出す。
比叡の砲弾は、晴風の左舷後方の付近に着弾。
『きゃあ・・・・・・』
着弾の衝撃波が晴風に襲い艦橋に居る全員がよろける。
晴風、見張り台
マチコ「至近弾、左舷後方に着弾!」
晴風、艦橋
明乃「損害は!?」
晴風、機関室
明乃『後もう少しだけ頑張って・・・』
明乃は、もう少しだけ持ちこたえる様言うが
洋美「わぁ!?」
麻侖「バルブ破損!!」
その時、機関室の圧力バルブが破損し水蒸気が溢れ出てきた。
それを見た麗緒と留奈は、急いで下に降り、手動で圧力を調整する。
洋美「ヤバイって! これ以上の出力維持できないよ!」
麻侖「わ~てる!まだか艦長!!」
晴風、艦橋
明乃「あと10分だけ持たせて!」
晴風、機関室
麻侖「分かったけどよ・・・本当に10分でぶっ壊れるぞ!」
麻侖は、明乃の指示の10分間だけ何とか機関を持たせる。
晴風、艦橋
薫「その10分間が最後の賭けに成る。」
機関室からのあと10分しか持たないと報告で薫は、その10分間が最後の賭けに成ると思った。
晴風、見張り台
マチコ「比叡、第2ポイント、通過を確認!」
マチコから比叡を座礁させる2つ目のポイントを通過したとの報告が入る。
晴風、艦橋
ましろ「艦長! ・・・座礁させるポイントも今度も抜けて来られたぞ! ・・・如何する!?」
既に2か所も座礁ポイントを躱されて、ましろが明乃に次は、如何するのか問う。
明乃「まだだよ!・・・まだ終わってない!」
それに対して、明乃は、まだ終わっていないと言う。
ましろ「しかし、艦長!もう・・・」
だが、ましろは、もう駄目かと思い。
明乃「超えられない嵐はないんだよ!!」
すると、明乃は、超えられない嵐はないんだよと言い、諦めないと主張する。
ましろ「!」
ましろは、明乃の言葉に何かを感じたのか、キョトンとした顔をする。
薫「そうだよ、まだ終わっていない!この10分間が最後の賭けなんだから!!」
明乃に続いて薫も諦めないと主張する。
ましろ「・・・・」
明乃「と~りか~じ!」
明乃は、左へと針路を取る。
ましろ「・・・はっ!?」
すると、ましろがある事に気づく。
ましろ「さっきと同じ所に戻ってきてる・・・ 此処じゃ比叡を座礁しなかったぞ!」
何と、最初に比叡を座礁させようとしたポイントに戻って来たのだ。
ましろは、今度も同じように座礁しないと思ったが
明乃「ヒメちゃん、今!」
媛萌『了解、バラスト排水!!』
その時、明乃が媛萌に艦のバランスを取ってるバラスト水の排水を指示した。
ましろ「バラスト捨てたら安定性が・・・」
ましろの言う様にバラスト水を排水した艦の重さが軽くなり、速力を出しやすくなるが艦のバランスが不安定になる。
薫「いや、これで良いわ!!」
だが、薫は、これで良いと言う。
ましろ「えっ!?」
薫の発言に驚くましろ。
明乃「リンちゃん速度一杯で・・・」
鈴「嘘・・・」
明乃「お願い!」
鈴「は、はい・・・!!」
鈴は、それを覚悟で泣きながら速力を上げる。
晴風は速力を上げながら先ほどの第1ポイントを通過しながら比叡に向けて、砲撃と魚雷を発射する。
晴風、見張り台
マチコ「比叡、先程と同じコースに入りました!」
比叡は、晴風からの砲撃と魚雷を避ける様に先程と同じコースに入る。
晴風、機関室
麻侖「速力下げてくれ! 流石にもう無理だ!!」
機関室から麻侖がもう限界だと速力を下げる様言う。
晴風、艦橋
『ん・・・・』
だが明乃と薫は、比叡が座礁をするのを願う様に比叡を見つめる。
麻侖『艦長!まだっか!?』
機関室からまだっかと言ってきたが、
次の瞬間
ドゴッ‥‥ズシャァァァ‥‥
轟音を立てて先程躱された座礁ポイントにて比叡は座礁した。
マチコ『比叡停止!!』
楓『比叡の機関停止を確認しました。』
とうとう晴風は比叡を座礁させる事に成功させた!
だが
晴風、艦橋
マチコ『比叡、主砲旋回しています!?』
しかし、比叡は機関を止めたが、武装はまだ使用可能な状態だった。
座礁した状態で比叡の主砲が晴風に向けて、旋回してきた。
明乃「えっ!?」
薫「まだ戦う気なの?」
最早、座礁して戦意喪失しているのにまだ戦う気なのかと驚く。
ましろ「艦長、退避を・・・」
直ぐに退避するが、既に晴風の機関も限界だったので速度が低速しかでなかった。
低速では、直ぐに回避も出来ない。
折角、比叡を座礁させたのに
もう此処で終わりなのか?
絶体絶命な状況
その時
ビィィ・・・・
晴風、艦橋
『!?』
突然、比叡の第一主砲にレーザー砲が直撃した。
レーザー砲の直撃で第一主砲は、大破した。
ましろ「な、何だ!?」
薫「今のは、ハイパーレーザー砲!?・・・でも何所から?」
薫は、今の攻撃でハイパーレーザー砲だと分かったが、何所から撃って来たのか
薫は、直ぐにデッキに出て、周りを見る。
すると
薫「あれは!?」
晴風の右舷上空に大型の艦が飛んでいた。
薫「白鳳!?」
それは、白鳳だった。
白鳳、艦橋
白鳳の射撃主「目標に命中!!」
次郎「よし、次だ!!完全に戦闘力を奪うぞ!!」
次郎は、ハイパーレーザ砲で比叡の戦闘力を奪う。
白鳳からのハイパーレーザ砲の連続攻撃で第一主砲に続いて、残り3基の主砲も大破した。
晴風、艦橋
マチコ『比叡、戦闘不能!!』
ミーナ「何じゃ?今の武器は?」
幸子「あっという間に比叡の戦闘力を奪うとは・・・・」
芽衣「凄い!?」
志摩「うぃ!?」
あっという間に比叡の戦闘力を奪った白鳳に4人は、感心する。
白鳳、艦橋
次郎「乗り込むぞ!強襲用意!!」
比叡の戦闘力を奪った白鳳は、翼を格納し降下、比叡の右舷に横付けする。
続いて、白鳳の左舷ハッチから武装(対放射線装備)した古野間達が現れた。
鈴「何、あの人達?」
ましろ「比叡に乗り込む気か?」
明乃「・・・・」
明乃達が見守る中、古野間達は、比叡に乗り込む。
乗り込んだ古野間達は、ウィルスに感染した比叡の生徒達を殺さない様に武器は、閃光手榴弾と麻酔銃で比叡の各部を制圧して行く。
暫くして
GF隊員「クリア!!」
古野間「よ~し、これで制圧は、保々完了だ!!」
比叡の制圧が保々完了した。
ウィルスに感染した生徒達も麻酔銃で眠らせて、ブルーマーメイドが来るまで全員、食堂室に隔離した。
晴風、甲板
やがて、時刻は、夕方
晴風の甲板では、明乃達や次郎達が比叡を制圧した事で盛り上がっていた。
ミーナ「潮の満ち引きか!?」
明乃「ココちゃんのお陰だよ!・・・オンラインの海図だったから水深の変化はリアルタイムで分かったし・・・」
幸子「成程!・・・前に通った時より潮が引いて、水位が下がっていると・・・」
ましろ「其処まで想定していたのか?」
明乃は、作戦開始時に幸子が収集したデータから海域の水深の変化を確認し、それを利用して、比叡を座礁へと追い込んだ。
だが、最初は、何故、比叡は、座礁しなかったのか、それは、最初の時は、まだ、潮が引いておらず水位がまだ下がっていなかったからだ。
だから、明乃は、水位が下がる時間を見計らって、もう一度同じ場所へと比叡を誘い込み比叡を座礁させる事に成功した。
あの時、晴風のバラスト水を排水したのは、座礁を防ぐ為、艦を軽くしたのだ。
鶫「私達が助けたんだよね?」
美千留「トラックと比叡と、両方共!」
GF隊員「ああ、君達のお陰だ!」
GF隊員「お陰で他に被害が出なくて済んだ!」
留奈「うちの艦長って、いけるくちなのかな?」
空「その褒め方、可笑しいから・・・」
GF隊員「貴方は、食べるか喋るか、どちらかにしなさい!」
比叡の生徒、トラック諸島を救った事に晴風の生徒達は、歓喜し、GF隊員がそれを褒めたたえていた。
明乃「私、今、艦長・・だったかな?」
ましろ「まぁ~らしかったです・・・幾分ですが・・・」
今回の作戦成功で明乃は、自分が艦長らしいかっと思うとましろは、幾分だが艦長らしかったと褒め、2人は、見つめ合う。
次郎「あの2人、何だか昔の俺達に似てないか?」
薫「そうね!」
後ろで明乃とましろを見た次郎は、2人が昔の自分達に似てると思い。
薫もそうだっと言う。
確かに昔は、薫と次郎も立場上で対立していたが、ある切っ掛けで2人は、仲良くなり、いつしか恋人に成った。
2人を見て、雅にそう感じる2人。
薫「そう言えば、次郎君!?・・・何で早くこれたの?・・・到着まで2時間以上掛かるって・・・」
薫は、次郎達は、予定よりえら早くこれた訳を問う。
次郎「ああそれ!・・・実は、機関の調整で2時間以上掛かるって事で准将に報告したんだ・・・だが、調整が思ったより早く終わったんで急いでこれたんだ。」
実は、本当は、もっと早く晴風の元へ行けたんだが、機関の調整で2時間以上掛かると准将に報告した。
だが、調整が思ったより早く終わり、急いで晴風の元へと向かったと言う事だ。
薫「そうだったの」
次郎「遅れてしまって、御免な薫!!」
次郎は、遅れた事に謝罪する。
薫「ううん、来てくれなかったら、今頃私達は・・・」
だが、薫は、次郎達が来てくれなかったら、比叡の砲撃で死んでいただろうと感謝する。
そんな時
『ん?』
向こうから黒い塗装をしたインディペンデンス級がやってきた。
ましろ「ま、雅か・・・!」
ましろは、黒いインディペンデンス級を見て、雅かと不味い表情をする。
その艦は、ブルーマーメイド所属の弁天だった。
そして、弁天が晴風の横に泊まると黒いマントを着たBPF隊員が宙返りしながら晴風に着地した。
真冬「ブルーマーメイドの宗谷真冬だ・・・後は任せろ・・・」
それは、正しく、宗谷家の次女の宗谷真冬だった。
次郎「何が任せろだ!!今頃来やがって・・・」
次郎は、任せろと言う真冬に拗ねる。
薫「真冬!?」
薫は、やってきた真冬に声を上げる。
真冬「おう薫!久しぶりだな!」
真冬も声を上げる。
次郎「よお、今頃来たか!」
真冬「げ!お前も居たのかよ!?」
次郎「相変わらず、嫌な野郎だ・・・」
次郎と真冬が目を合わせたら、またも対立する。
その時
真冬「おっ!?」
突然、真冬は、何かに気づく。
すると
真冬「シロじゃねぇか!?」
真冬は、明乃の後ろに居た妹のましろに気づく。
真冬「久しぶりだな、おい!」
真冬は、ましろの肩を無理やり抱きながら、再会を祝う。
ましろ「ちょ、止めてよ姉さん!?」
だが、ましろは、嫌がる。
幸子「成る程、名字が同じですしね!」
三郎「・・・・」
姉妹の再会を皆は、唖然として見る。
真冬「なんだ縮こまりやがって、久しぶりに姉ちゃんが根性注入してやろうか?」
薫「げっ!?」
真冬の根性注入と聞いて、薫は、以前の苦い記憶を思い出す。
明乃「根性・・注入?」
そして、明乃も根性注入に反応する。
ましろ「要らないわよ!」
ましろは、要らないと言うが
明乃「お願いしても良いですか?」
明乃は、真冬に根性を注入してくれとお願いする。
薫「えっ!?」
それを聞いた薫は、驚き。
ましろ「ば、馬鹿やめ・・・」
ましろも止めるが
真冬「おう!任せとけ!」
真冬は、笑顔で任せろと言い。
真冬「覚悟は、良いな?」
拳を鳴らす。
明乃「はい!お願いします!」
真冬「よ~し、先ずは、回れ右だ!!」
真冬は、明乃に回れ右と命令する。
明乃「はい!」
明乃は、回れ右をする。
真冬「行くぜ!!」
真冬は、明乃に構え
真冬「根性・・・注入・・・・・・!!」
明乃に根性を注入するが
ましろ「・・・・・」
直前にましろが身代りになり、尻を揉まれる。
『うぁぁ!?』
その光景を見て、皆は、驚愕する。
『うう・・・』
薫と次郎もその光景を見て、嫌な顔をする。
真冬「根性、根性、根性・・・ってあれ?何でだ?」
ましろの尻を揉んでいた事に気づく真冬。
ましろ「こんな恥ずかし目は、身内で留めて置かないと・・・」
真冬「ふ~ん、お前が良いなら構わねぇが・・・」
真冬は、ましろの尻を揉む。
真冬「船乗りは、尻が命だからな・・・」
ましろ「う・・・止めて・・・!」
ましろは、尻を揉まれながらも止めてと言うが
真冬「おお!?ちょっと柔になってね~か?この尻!」
暫く揉まれていなかったのか、ましろの尻の柔さに気づき、揉みが激しくなる。
ましろ「止めて姉さん!」
ましろは、必死に止めてと言うが
真冬「こんな、尻じゃシケる海は、越えられねぇぞ!」
更に激しくなり
ましろ「止めて姉さん!」
真冬「おらおら、根性!根性!」
ましろ「止めて!!」
真冬「もう一根性だ・・・!!」
結局、ましろは真冬に尻を揉みくちゃにされた。
薫「ああもう!見てられない!!」
次郎「お、おい薫!?」
薫「止めなさい真冬!!ましろちゃんが嫌がっているじゃないの!!」
もう見てられないと薫は、真冬にましろの尻を揉むのを止める様に言う。
真冬「良いじゃねぇか!!・・・か弱いシロに根性注入してるんだから・・・」
真冬は、薫に止められるが、それでもましろの尻を揉もうとする。
薫「良いから止めなさい!!皆が見ている所ではしたない!」
それでも薫は、力づくで止めさせようと2人の間に入り
薫「大丈夫、ましろちゃん?」
ましろに大丈夫かと声を掛けた。
その瞬間に
真冬「付きあり!」
薫「ひっ!?」
真冬は、隙を付いて、薫の尻を揉む。
次郎「な!?」
『うぁぁ!?』
薫「いやぁぁ・・・・!!」
尻を揉まれた薫は、悲鳴を上げる。
次郎「て、てめぇ!!!」
真冬「おっ!?」
それを見た、次郎は、急いで薫から真冬を離れさせる。
真冬「何すんだよ!!」
次郎「五月蠅いこの野郎!!」
薫の尻を揉んだせいで、またしても次郎と真冬の決闘が始まった。
薫「・・・・もう知らない・・・・」
尻を揉まれた薫は、もう知らないと2人を止めようとしなかった。
他の皆も止めず、2人の決闘を唖然として見る。
二人の決闘は、熾烈さを増し、結局、引き分けで終わった。
全くの馬鹿だ!!
画して、晴風は、無事に比叡を止める事に成功した。
首相官邸
深町「ん、ん、分かった・・・ご苦労!」
深町は、真霜から比叡を確保したとの連絡を受ける。
深町「総理!・・・比叡は、無事に確保しました。」
田沼「ん・・・・」
深町「こうなった以上、もう選択の余地は、ありませんよ総理!!」
一時的に災厄の状態に落ちいた事により、総理の責任は、更に悪化した。
こうなった以上、田沼は、深町に協力して、事件の解決をするしか選択は、残されていなかった。
だが、この事は、CIAによって、キング大統領の元に報告された。
ホワイトハウス
大統領執務室
大統領補佐官「大統領閣下!・・・我々が、日本と裏で行っていた研究が、知られてしまいました・・・しかも、その研究で、既にいくつかの学生艦に感染しているとの事です。」
キング「んん・・・」
感染者が出た事を聞いて、キングは、悩む。
大統領補佐官「このままでは、我が国までが責任を追及されます!!」
このままでは、研究を持ちかけたアメリカが日本に責任を追及される恐れがあると補佐官は、言った。
すると
キング「早急に探し出して、始末するしかないな・・・」
キングは、研究の被害者の学生達を早急に探し出して、始末すると言い出した。
始末して、被害が無かった事を示す気だ。
大統領補佐官「しかし、今ブルーマーメイドが動いていては、此方も手が出せません!!」
補佐官の言う通り、ブルーマーメイドが動いている状態では、アメリカも手が出せない。
如何するのか?
キング「それならば、奴らを利用すれば良い!!」
大統領補佐官「何かお考えでも?」
キングは、ある方法で学生艦を一か所に集めて、始末する策を補佐官に告げる。
キングがとった行動がやがて、災厄な事態を引き起こす。
そして、ハワイで出動待機をしていたウィリアム・ボガート中将の太平洋艦隊に出動命令を出す。
命令を受けたボガート中将の太平洋艦隊は、比叡の確保から五日後にハワイを出撃した。
そして
ゴォォォォ・・・・・!!!
海底の地の底から目覚めた巨大生物も、まるで魚見たいに泳ぎながら、晴風が居る環礁付近を通過した。
当然、側に居た白鳳のレーダーも、その巨大生物の反応を捉えていたが、隊員の殆んどが留守だった為、戻ってきた時には、既に反応は、消えていた。
その巨大生物とは
一体何なのか?
何所へ向かっているのか?
誰にも分からなかった。