ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第26章 ミーナでピンチ!

4月26日

 

トラック諸島沖、ピケロット島環礁

 

武蔵を捜索していた晴風は、トラック諸島沖を航行している途中、行方不明になっていた比叡と遭遇した。

 

比叡がトラック諸島に向かっていると分かり、ブルーマーメイド、Gフォース艦隊の救援が難しい中で晴風は、単独で比叡のトラック侵入を阻止、座礁させる事に成功した。

 

その後、白鳳と弁天が駆け付け、比叡は、完全に制圧された。

 

晴風、甲板

 

真冬「比叡は、三原の支援隊が後の面倒を見る事になった。」

 

座礁した比叡は、後から来るブルーマーメイドの別働隊に任せる事になった。

 

明乃「よろしくお願いします。」

 

真冬と次郎に対し、明乃は深く頭を下げる。

 

真冬「でだ、我々は、引き続き、武蔵以外の不明艦捜索を続ける・・・お前達は如何するきだ?」

 

真冬と次郎達は、このまま武蔵捜索を続けるが、明乃達は、如何するのか問う。

 

ましろ「如何しますか、艦長?」

 

明乃「学校からの指示は、武蔵探索です・・・皆の依存が無ければ、そのまま続けたいと思います。」

 

明乃は、晴風の生徒全員の異存がなければ、このまま武蔵捜索を続けると言う。

 

真冬「へっ!よ~し、よく言った!・・・唯無理は、しない様に、無理だっと思ったら、我々に連絡を入れって、避難しろ!・・・本来これは、私達ブルーマーメイドの仕事だからな!」

 

明乃「はい!」

 

次郎「薫、お前は?」

 

薫「私は、このまま晴風と行動するわ!・・・それが教官としての勤めだから・・・」

 

薫も明乃達と一緒に武蔵捜索を続けると言った。

 

次郎「そうか・・・だが無理するなよ!・・・危ない時は、直ぐに駆け付けるからな!」

 

薫「ありがとう」

 

危ない時は、直ぐに駆け付けると言う次郎の言葉に嬉しくなる薫。

 

その時

 

鶫「艦長!」

 

明乃「ん?」

 

通信員の鶫が突然、スマホを持って、此方に駆け込んできた。

 

鶫「広域通信に正体不明の大型艦目撃情報が複数入っています!!」

 

鶫がスマホで広域通信の内容を5人に伝える。

 

ましろ「南方200マイル、アドミラルティ諸島と北東300マイル、トラック諸島方面か・・・」

 

正体不明の大型艦の目撃情報は、二つ。

 

一つは、此処から南の位置にあるアドミラルティ諸島ともう一つは、此処から北東のトラック諸島付近からだった。

 

薫「このどちらかに武蔵が居ると言う事ね・・・」

 

薫は、この目撃情報の二つのどちらかに武蔵が居ると睨んだ。

 

次郎「そうと決まれば、どっちに行くかだ!!」

 

果たしてどっちに行くか

 

真冬「よし!・・・我々は、トラックへと向かう!・・・すまぬが、近場のアドミラルティ諸島を確認して貰えるか?」

 

明乃「分かりました!」

 

真冬は、トラック諸島付近に向かう事に決め、明乃には、アドミラルティ諸島の方をお願いし、タラップを登り、弁天に戻る。

 

そして

 

薫「次郎君達も真冬と一緒にトラック方面に行って!」

 

薫は、次郎にも真冬と共にトラック諸島付近に向かう様言う。

 

次郎「でも薫、それじゃ・・・」

 

次郎は、自分達が向こうへ行ったら、晴風だけになると心配する。

 

薫「私達は、大丈夫!危なくなったら准将に救援を呼ぶから・・・」

 

薫は、もしもの事が有ったら、龍之介に支援を要請して貰うと次郎に告げる。

 

次郎「ん・・・・分かった!・・・薫が言うなら、仕方なくアイツの尻拭いをしてやるよ!」

 

次郎もなくなく承諾する。

 

GF隊員「艦長!晴風の機関の応急修理終わりました。」

 

GF隊員達の協力の元、晴風の機関の応急修理は、完了した。

 

次郎「おお、ご苦労!」

 

薫「お願いね!」

 

次郎「ああ、任せておけ!!」

 

こうして、白鳳と弁天は、トラック諸島付近へ、晴風は、アドミラルティ諸島へと向かう事になった。

 

晴風の生徒達は、白鳳と弁天に向かい手を大きく振り、それを見た真冬は、制帽を振り、次郎は、礼砲を複数撃った。

 

画して、晴風は、アドミラルティ諸島へと進路をとる。

 

晴風、艦橋

 

芽衣「よーし!やるぞ~!」

 

聡子「単位よーけ貰えるぞな!」

 

秀子「ねぇねぇ!ひょっとして、私達って結構やるんじゃない?」

 

まゆみ「そうそう!比叡ってすっごい艦なんだよね!・・・それを止めたって凄くない?」

 

志摩「下剋上…」

 

比叡のトラック侵入を阻止した事で、晴風の生徒達は、自信に溢れているせいか、浮かれていた。

 

そんな皆を明乃、ましろ、ミーナは、仕方ないなと言った表情で見る。

 

薫「士気が上がるのも良いけど、あまり浮かれない様に…」

 

薫は、士気が上がるのは、良いが、あまり浮かれない様にと告げる。

 

それを聞いた5人は、浮かれるのを止める。

 

その時

 

鶫『目標が分かりました!!』

 

鶫から不明艦の正体が判明したと言う報告が入る。

 

晴風、通信室

 

ましろ『報告!』

 

鶫「識別帯は白と黒。ドイツのドイッチュラント級直教艦アドミラル・シュペーです!」

 

晴風、艦橋

 

『えっ!?』

 

何と不明艦の正体は、ドイツのヴィルヘルムスハーフェン海洋学校所属、小型直接教育艦アドミラル・グラフ・シュペーだった。

 

報告を聞いた薫と明乃達は、驚愕する。

 

中でも一番に反応したのは、他ならぬミーナであった。

 

4月27日

 

晴風、教室

 

明けて翌日、アドミラル・グラフ・シュペーの報告を聞いた晴風の生徒は、唖然としながら朝食をとる。

 

ミーナも報告を聞いてから浮かない顔をしていた。

 

それもその筈、アドミラル・グラフ・シュペーには、ミーナの仲間の生徒が乗艦している。

 

そして、その中でも特に心配しているのが、自分に退艦を命じた艦長テアの安否だ。

 

ミーナは、テアの事が心配で仕方なかった。

 

ましろ「今度はシュペーか‥‥」

 

再び晴風の前に立ちはだかるアドミラル・グラフ・シュペーにましろは呟く。

 

百々「ミーナさんが乗ってた艦ッスよね・・・?」

 

媛萌「あの時大変だったな・・・」

 

百々「そうスッよね・・・!」

 

アドミラル・グラフ・シュペーと戦闘した時の事を思い出したのか、媛萌と百々は、あの時の事を話題にしていた。

 

ましろ「艦長如何します?」

 

ましろが明乃にアドミラル・グラフ・シュペーにどう対処するか問う。

 

明乃「・・・作戦は・・えっと・・・」

 

それに明乃が答えようとすると・・・

 

突然、教室に幸子や楓、美海、理都子、果代子、美甘、ほまれ、あかね、美波の9人が入って来て

 

幸子「カチコミです!」

『おお・・・!!』

 

幸子「助けに行きましょう!」

 

アドミラル・グラフ・シュペーの救出を進言してきた。

 

幸子がそう言うと楓が自前の薙刀を出して構え、美甘とほまれ、あかねが戦闘糧食を見せ、続いて美海と理都子、果代子が竹筒水鉄砲を構え、美波が白衣の裏に大量の注射器を備えてるのを自慢気に見せ、何時でもアドミラル・グラフ・シュペーの救出に向かえる構えを見せる。

 

薫「皆やる気ね!」

 

それを見た薫は、頼もしいと嬉しくなる。

 

ミーナ「ワシの為に・・・」

 

彼女らの頼もしさにミーナは、申し訳なさそうに言う。

 

朝食を終えた後、薫と明乃達は、教室でアドミラル・グラフ・シュペー制圧救出作戦を練る。

 

ましろ「具体的な、手順は?」

 

幸子「ミーちゃん!・・・前に聞いたシュペーの足止めする方法教えてもらえます?」

 

ミーナ「本気なのか?ド本気なのか?」

 

ミーナは、自分1人の為に晴風の生徒を危険に晒す様な作戦に気が進まなかったが

 

幸子「当然です!」

 

薫「此処まで来たら、やるしかないでしょ、ミーナさん!!」

 

既に晴風の生徒達は、覚悟を決めていた。

 

ミーナ「燃料中間タンクを加熱する為の蒸気パイプが甲板上に露出しておる・・・其処なら晴風でも破壊可能じゃ、それを壊せば足止めできる筈じゃ‥‥」

 

幸子がタブレットでプロジェクターを操作して、ミーナが映し出されたアドミラル・グラフ・シュペーの図面を元に足を止める方法を説明する。

 

ましろ「確かに、シュペーは比叡に比べて砲力も装甲も速力も下だ!」

 

聡子「楽勝ぽいの・・・」

 

ましろの言葉に聡子が楽勝だと浮かれるが

 

ましろ「だが、巡洋艦並みの小さな体に晴風では、抜けない装甲と晴風を一撃で沈める強力な28㎝砲を搭載している・・・その上、小さいと言う事は、小回りが利くと言う事だ。危険は、大きい!」

 

ましろは、アドミラル・グラフ・シュペーは、比叡よりは、小さいが巡洋艦並みの防御力と戦艦並みの攻撃力を搭載している事を説明し、皆に危険は、大きいと言う。

 

それを聞いたミーナは、浮かない顔をする。

 

薫「それは、大丈夫だと思う。」

 

だが、薫がそれについて、大丈夫だと言った。

 

ミーナ「えっ!?」

 

それを聞いたミーナは、驚く。

 

薫「支援要請をして置くから・・・比叡の時は、駄目だったけど、今度は、必ず・・・」

 

薫は、念の為、マリアナ沖から南下している龍之介に支援を要請しておいた。

 

此処で場面は、マリアナ沖から南下しているGフォース西部方面混成艦隊に移る。

 

空母大鳳、飛行甲板

 

整備士「急げ、支援要請が来ているんだ!」

 

薫の言う通り、空母大鳳の飛行甲板では、既に戦闘攻撃機春乱6機にAAM‐4(99式空対空誘導弾)4発とMk.82 500ポンド爆弾2発を装備作業中だった。

 

何時でも出撃が可能だった。

 

更に哨戒中のE2Gからの報告で、行方不明だった鳥海、摩耶、五十鈴の発見に伴い、艦載機を発進させた。

 

これによりGフォース西部方面混成艦隊の反撃が始まった。

 

そして、場面は、晴風へと戻る。

 

晴風、教室

 

ましろ「で如何します、艦長?」

 

如何するのかましろは、明乃に問うが

 

明乃「・・・ミーちゃんは如何したい?」

 

明乃は、ミーナに如何したいかを尋ねる。

 

ミーナ「・・ワシは‥‥」

 

ミーナの言葉に皆がミーナに注目する。

 

それに対して、ミーナは

 

ミーナ「我が艦アドミラルシュペーの乗員の皆を…そして艦長を、テアを助けてほしい!・・・晴風の皆を危険に晒す事になってしまう‥‥」

 

と言って、ミーナは、危険を承知でアドミラル・グラフ・シュペーの乗員と艦長のテアの救出を頭を下げて頼みこむ。

 

だが

 

幸子「大丈夫!!」

 

鈴「や、やってみましょう!!」

 

芽衣「やろう!!やろう!!」

 

志摩「うぃ!!」

 

既に覚悟を決めている彼らに危険など恐れずアドミラル・グラフ・シュペーの乗員と艦長の救出しようと士気が上がっていた。

 

幸子「一度なめられたら終生取り返しがつかんのが、この世間よのぉう・・・時には命張ってでもっちゅう性根がなけりゃあ・・・女が廃るんだわ!」

 

更に幸子がどんな危険な目に遭おうとも、友達の為なら助けると積極的に救出を決意する。

 

それを聞いた薫は

 

薫「決まりね!」

 

明乃「じゃ・・・作戦開始!!」

 

こうして、晴風によるアドミラル・グラフ・シュペー制圧救出作戦が開始された。

 

晴風は、アドミラルティ諸島へと向かう。

 

4月27日

 

アドミラルティ諸島沖

 

数時間後、アドミラルティ諸島沖に到着した晴風は、早くも航行しているアドミラル・グラフ・シュペーを発見した。

 

晴風は、気づかれない様にアドミラル・グラフ・シュペーの後方に付く。

 

晴風艦橋

 

明乃「めぐちゃん!・・・シュペーの位置は?」

 

晴風、電探室

 

慧「前方10マイル!」

 

晴風、艦橋

 

ましろ「野間さん!・・・向こうの様子は?」

 

晴風、見張り台

 

マチコ「砲の仰角はかかってませんが・・・」

 

晴風、艦橋

 

ミーナ「確かに、此方に気がついた様子はないぞ!」

 

薫「ん・・・行動を起こすなら今が絶好の好機!艦長!!」

 

明乃「よし、戦闘よーい!」

 

明乃の号令の元、楓が戦闘配置のラッパを吹き、主砲に砲弾が装填される。

 

明乃「第四戦速!」

 

鈴「第四戦速!!」

 

更に速力を27ノットに上げ、シュペーの左側に舵を取る。

 

ミーナ「ドアホ、もう少し右じゃ、シュペーの艦橋から死角になる様に・・・」

 

ミーナは、アドミラル・グラフ・シュペーの死角に入ろうと鈴に少し右に舵を切るよう命じる。

 

鈴は、言われた通り舵を少し。右に切る

 

ミーナ「・・・テア、今行く。」

 

ミーナが小声のドイツ語でテア、今行くと呟く。

 

明乃「戦闘、右魚雷戦! 30度シュペー!!」

 

アドミラル・グラフ・シュペーの死角に入ったところで明乃は、魚雷戦の号令を出す。

 

芽衣「敵針180度、敵速20ノット、雷速52ノット、写真角0度。」

 

芽衣が水雷方位盤でアドミラル・グラフ・シュペーの位置を捕捉する。

 

明乃「距離2万で遠距離雷撃!」

 

芽衣「一番管発射雷数4、有りっ丈ぶっ放すよ!」

 

晴風、一番魚雷発射管

 

理都子「はーい・・・!!」

 

晴風、艦橋

 

芽衣「発射準備よし!!」

 

明乃「攻撃始め!!」

 

芽衣「撃てぇ!!」

 

晴風から魚雷4本がアドミラル・グラフ・シュペーに向け発射される。

 

晴風、見張り台

 

マチコ「はっ!?シュペー!主砲旋回中!」

 

魚雷発射された直後、此方に気づいたのか、アドミラル・グラフ・シュペーの主砲が晴風に向けられる。

 

晴風、艦橋

 

薫「作戦通り!」

 

明乃「リンちゃん、回避を・・ おも~かじ!」

 

鈴「おも~かじ!」

 

晴風は、右に回避行動をする。

 

明乃「向こうが魚雷を回避して、速度を落ちたところを主砲で狙うから見張りよろしく」

 

『はい!』

 

明乃の作戦は、此方の魚雷をアドミラル・グラフ・シュペーが回避したところで晴風が全速でアドミラル・グラフ・シュペーに突入し、弱点である蒸気パイプを主砲で破壊、その後、接舷して、制圧する作戦である。

 

晴風、見張り台

 

マチコ「シュペー発砲!」

 

予定通りアドミラル・グラフ・シュペーは、反撃してきた。

 

晴風、艦橋

 

明乃「もーどせ!」

 

鈴「もーどせ!」

 

明乃は、右から左へと舵を戻しながら、アドミラル・グラフ・シュペーの砲撃を回避する。

 

晴風の周りに3つの水柱が立つ。

 

芽衣「魚雷、シュペーに向かっている!」

 

魚雷は、順調にアドミラル・グラフ・シュペーに向かっている。

 

明乃「魚雷に合わせて、突入!!」

 

明乃は、予定通りアドミラル・グラフ・シュペーが魚雷を回避したところで突入の命令を出そうとした。

 

その時

 

秀子「シュペー回避しません!」

 

ましろ「何!」

 

薫「えっ!?」

 

何とアドミラル・グラフ・シュペーは、晴風が発射した魚雷を回避せず、そのまま直進をしてきたのだ。

 

明乃「・・・・けっ! 主砲!」

 

志摩「うぃ!」

 

魚雷では、回避しなかったので、今度は、砲撃で回避させようとする。

 

晴風の砲弾は、アドミラル・グラフ・シュペーの至近に着弾したが、アドミラル・グラフ・シュペーは、全く進路を変えず、そのまま直進する。

 

ましろ「何故進路を変えない!」

 

魚雷と砲撃を浴びせているのに何故、アドミラル・グラフ・シュペーは、回避しないのか、ましろは、驚愕する。

 

芽衣「かよちゃん!次行くよ!」

 

晴風、二番魚雷発射管

 

果代子「はいー!」

 

だが、一度目の失敗で辞める訳には、行かない。

 

再び晴風から魚雷4本が発射される。

 

魚雷発射後、アドミラル・グラフ・シュペーの副砲が晴風に向けて連射してきた。

 

副砲弾は、晴風の左右至近に着弾し、その中の1発がまたしても晴風の第三主砲に命中した。

 

晴風、艦橋

 

ましろ「被害報告!」

 

媛萌『三番砲大破!』

 

百々『二番砲被弾射撃可能ッス!』

 

麻侖『機関全力発揮可能でい!』

 

副砲の砲撃で第三主砲塔は、大破し、側に合った第二主砲塔も被害を受けたが、砲撃は、可能、機関も今のところは、異常は、無い。

 

まだ辛うじて、戦闘続行は、可能だ。

 

だが、続けてアドミラル・グラフ・シュペーの主砲が砲撃してきた。

 

晴風は、全速で回避する。

 

まゆみ「夾叉されました!」

 

殆んどが馬路かの至近に着弾したので完全に晴風は、アドミラル・グラフ・シュペーに捕捉されていた。

 

明乃「リンちゃん、回避して!」

 

鈴「ヨーソロー」

 

明乃は、何とか回避しながら捕捉から逃れようとする。

 

だが、回避中、またしてもアドミラル・グラフ・シュペーは、魚雷を回避せず直進してきた。

 

晴風、見張り台

 

マチコ「全魚雷、シュペーの船底を通過!」

 

魚雷は、そのままアドミラル・グラフ・シュペーの艦底を通過した。

 

晴風、艦橋

 

ましろ「回避しなかった…これじゃ弱点を狙うのは、無理だ!」

 

一度ならず2度までも失敗した事でましろは、弱点を狙うのは、無理だと覚った。

 

薫「何故なの?・・・作戦通りの筈なのに・・・・雅か!?」

 

薫は、2度の失敗を見て、雅かウィルスが戦術を学習しているのかと察知した。

 

薫(だけど、ウィルスは、唯の病原体!・・・戦術など学べない筈なのに如何して!)

 

確かに、そんな事は、あり得ない筈なのに如何してだろうか?

 

薫は、アドミラル・グラフ・シュペーの行動を理解できなかった。

 

明乃「・・・・如何しよう?」

 

芽衣「照準もバッチリだったのに…」

 

志摩「しゅほう・・・」

 

鈴「逃げるも嫌だけど・・・」

 

ミーナ「これでは、接舷乗り込みなぞ不可能じゃ‥‥出直すべきじゃ‥‥」

 

最早、2度の失敗で作戦続行は、絶望的になり、ミーナは、撤退を進言する。

 

幸子「ミーちゃん諦めちゃ駄目だよ!」

 

だが、幸子は、それに反対する。

 

ミーナ「しかし直撃したら、この艦、一瞬で吹き飛んでしまう・・・これ以上、皆を危険に晒す訳には、いかん!」

 

だが、ミーナは、これ以上、晴風の生徒を危険に晒す事は、出来ないと断固撤退を進言する。

 

それを側で聞いていた薫は

 

薫(確かにミーナの言う通り、一時撤退もあり得るけど、それでは、諦める事になる・・・如何すれば良いの?・・・まだ航空隊も到着していないのに・・・)

 

そう思い如何すれば良いか迷っていた。

 

その頃、航空隊は、既に空母大鳳を発進していたが、到着までまだ掛かる。

 

 

最早、撤退するのか

 

 

その時、幸子が

 

幸子「でも、前に行けたじゃない!」

 

と言って、前回のアドミラル・グラフ・シュペーの戦闘の事を言う。

 

芽衣「はっ!・・・艦長、教官、スキッパーなら行けるんじゃない?」

 

それを聞いた芽衣は、その時、明乃と薫がスキッパーで砲撃を回避しながらミーナの救出に向かった事を思い出し、スキッパーならアドミラル・グラフ・シュペーに向かう事が出来るんじゃないかと進言する。

 

薫「そうだわ!?その手があったわね!」

 

芽衣の進言に薫もそうだと思い付く。

 

ましろ「確に小さくて小回りのきくスキッパーなら砲撃を避けるのは、容易です・・・ですが至近弾でも吹き飛ばされって、もう作戦続行は不可能になります!」

 

だが、スキッパーは、小型ゆえ、砲撃を回避するなぞ容易にできるが、至近弾で吹き飛ばされてしまえば、使い物にならなくなるし生徒にも危険が及ぶ。

 

ましろ「如何します、艦長?」

 

果たして行くのか、それとも

 

明乃の決断にかかっていた。

 

明乃「・・・私は・・・行きたい!」

 

明乃は、芽衣の進言通り、スキッパーで作戦続行を決断する。

 

そして、自らもスキッパーでアドミラル・グラフ・シュペーに向かう事を決める。

 

ましろ「・・・どうせそう言うと思ってました・・・行って下さい!!」

 

ましろは、事前に明乃のする事は、分かっていたので、それに反対せず、行くよう薦める。

 

それを聞くと明乃は、自分の艦長帽を取り、ましろに渡す。

 

ましろは、それを受け取る。

 

明乃「了解です! ・・・以後の本艦の指揮は宗谷ましろ!・・・貴官に命じます!」

 

ましろ「了解です!」

 

こうして、晴風の指揮権は、明乃からましろに一時的移譲した。

 

薫(やっぱりましろちゃんは、成長しているわ!!)

 

それを見た薫は、ましろが以前より成長しているのだと気づく。

 

明乃「突入班・・・用意!!」

 

画して、スキッパーによるアドミラル・グラフ・シュペーへの乗り込み作戦が開始された。

 

明乃とミーナは、突入班の聡子、マチコ、美海、百々、楓、美波、五十六の6人1匹と共にスキッパーでアドミラル・グラフ・シュペーへと向かう。

 

そして、ましろは、いつも後ろで留めてる髪留めを外し、艦長帽を被る。

 

ましろ「先ずは、シュペーの目をこっちに引き付けるぞ!!」

 

『はい!』

 

ましろは、明乃達をアドミラル・グラフ・シュペーに無事に着かせる為、アドミラル・グラフ・シュペーの目を晴風に引き付けさせる。

 

薫「ましろちゃんよく似合うわよ!その艦長帽!」

 

ましろ「!!!!」

 

薫に似合うと言われましろは、照れる。

 

とは言え、晴風は、アドミラル・グラフ・シュペーの目をこっちに向かせる為、アドミラル・グラフ・シュペーに接近する。

 

海上

 

そして、明乃達は、スキッパーでアドミラル・グラフ・シュペーの死角に成っている岩陰を進んでいた。

 

楓「突入予定時間まで後30秒!」

 

明乃「了解!」

 

明乃は、晴風の砲撃と同時に岩陰から出てアドミラル・グラフ・シュペーに突入する行動に出る。

 

楓「後20秒!」

 

明乃「サドちゃん、合図を出したら突入して!」

 

聡子「うちの腕を見せる単騎ぞな!!」

 

晴風、艦橋

 

そして、晴風でも明乃達が岩陰から出た同時に砲撃する構えを執っていた。

 

幸子「10秒前!」

 

ましろ「艦をシュペーに後200近づけって!」

 

鈴「任せてー!」

 

ましろは、あと200程接近させる。

 

幸子「4・・3・・用意!」

 

そして、いよいよ

 

ましろ「撃て!!」

 

晴風は、アドミラル・グラフ・シュペーに向けて砲撃を開始。

 

まゆみ「艦長着ました!」

 

芽衣「どんぷっしゃ!」

 

それと同時に明乃達が岩陰から出現。

 

アドミラル・グラフ・シュペーの反対側から乗り込むべく向かう。

 

薫「よ~し、予定通り!!」

 

ましろ「あとはシュペーをできる所まで引き付ける!」

 

あとは、アドミラル・グラフ・シュペーを晴風で可能な限り、明乃達から逸らそうとする。

 

だが、その時

 

秀子「副長! 副砲弾直撃コース!!」

 

秀子からアドミラル・グラフ・シュペーからの副砲弾が晴風へと向かってくる報告が入る。

 

ましろ「あっ…かい」

 

薫「知床さん! 回避を!」

 

ましろが報告から数テンポ判断遅れて回避の指示を出そうとした時、薫が判断が遅れたましろに変わって回避の指示をしたが、時遅く、副砲弾は、晴風艦橋の上部に命中した。

 

『う・・・』

 

命中した事により、艦が揺れる。

 

ましろ「何所に当たった!?」

 

ましろは、揺れながら被害状況を聞く。

 

慧『電探室異常ありません』

 

理都子『第一魚雷発射管被害なし!』

 

果代子『第二魚雷発射管大丈夫です。』

 

各所に被害は、無かったが

 

幸子「副長! 射撃指揮所付近です!」

 

薫「えっ!?」

 

如何やら射撃指揮所に命中した様だ。

 

ましろ「射撃指揮所! 大丈夫か!?」

 

幸子からの報告を聞いたましろは、直ぐに射撃指揮所への伝声管で無事か如何か聞く。

 

ましろ「はっ!?」

 

だが、言っても返事が無い。

 

射撃指揮所に居た光、美千留、順子の安否は

 

すると

 

光「あー聞こえてます!」

 

ましろ「はっ!」

 

一瞬絶望的だと思われたが、その時、伝声管から光の声がした。

 

晴風、射撃指揮所

 

射撃指揮所の被弾の時に安全装置が作動、3人は、無事であった。

 

光「小笠原無事です。」

 

美千留「武田異常なし」

 

順子「日置大丈夫でーす。」

 

3人は、安全装置のエアーバッグに挟まれた状態だったが、元気だった。

 

晴風、艦橋

 

ましろ「はぁ・・・」

 

3人が無事だった事にましろは、安心する。

 

だが、射撃指揮所が破壊された以上、もう砲撃は、出来ない。

 

ましろ「これ以上、皆を危険に晒せない!」

 

ましろは、これ以上、晴風の生徒を危険にさらす事は、出来ないと発言する。

 

薫「そうだね・・・もう十分に私達は、やったから、後は、艦長達に任せましょう!」

 

そして、薫もましろと同意見で後の事は、アドミラル・グラフ・シュペーに突入した明乃達に任せる事にした。

 

ましろ「・・・艦長シュペーを頼みます!・・・最大戦速!進路最短でシュペーの射程外に出るコースへ!!」

 

ましろは、最短コースでアドミラル・グラフ・シュペーの射程外へと離脱する。

 

ましろ「向こうの射程外に出るのに、どれくらい掛かる?」

 

ましろは、幸子にアドミラル・グラフ・シュペーの射程外に出るのにどれくらい掛かるのか問う。

 

幸子「主砲射程外まで最大戦速で30分、副砲は20分です!」

 

主砲射程外まで30分、副砲射程外まで20分は、掛かる。

 

鈴「ふぇ!?あ、後30分も!」

 

それを聞いた鈴は、驚愕する。

 

だが、驚愕しているのも束の間

 

『うぁ・・!?』

 

またしてもアドミラル・グラフ・シュペーの副砲弾が晴風の後部付近に命中した。

 

媛萌『第四運用科倉庫に浸水!』

 

被弾場所は、後部の第四運用科倉庫で浸水も発生していた。

 

薫「防水作業急いで!!」

 

薫は、急いで防水作業を命じる。

 

その頃、明乃達は、アドミラル・グラフ・シュペーへと接近していた。

 

アドミラル・グラフ・シュペーに接近後、先ずマチコがワイヤー銃で柵にワイヤーを掛けて乗り込んだ。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、甲板

 

アドミラル・グラフ・シュペーに乗り込んだマチコを待ち受けていたのは、ウィルスに感染したリーデとエリーザ、マリーア、サンドラの4人だった。

 

マチコ「私を倒せると思うなよ!」

 

4人に対しマチコは、単独で戦う。

 

百々「ああ、もうマッチが戦ってる!」

 

そして、マチコに遅れて百々も梯子を登って

 

百々「マッチ!!」

 

単独で戦うマチコに加勢しようとした。

 

だが、マチコは、4人の攻撃を両手に持っていたライフル式水鉄砲で振り払いながら水鉄砲で先ずエリーザ、マリーアを攻撃した。

 

海水を受けたエリーザ、マリーアは、その場で意識を失い倒れる。

 

続いて、残るリーデ、サンドラが背後から攻撃してきたが、マチコは、またも同じ様に振り払い、残る2人も水鉄砲で攻撃し倒した。

 

ミーナ「・・・見事だ。」

 

マチコの戦闘を見てミーナはドイツ語で一言そう呟いた。

 

百々「・・・遅かった・・・」

 

マチコに加勢しようとした百々は、マチコが1人で4人をあっという間に倒したところを見て、驚愕する。

 

晴風、第四運用科倉庫

 

突入隊がアドミラル・グラフ・シュペーに乗り込んでいる頃、晴風の第四運用科倉庫では、媛萌が1人で防水作業をしていた。

 

媛萌「うわぁ!?こんなに水が・・・」

 

防水作業をしに来た途端、既に膝辺りまで水が溜まっていた事に驚く。

 

媛萌「大変だ百々!」

 

この状態では、とても自分一人では、防げないと思い、同じ応急員の百々を呼ぼうとしたが

 

媛萌「って、居ないんだった・・・私1人じゃん!?」

 

残念ながら百々は、突入隊として、アドミラル・グラフ・シュペーに居たので、此処には、あいにく自分1人だけだった事に気づく。

 

媛萌「あ・・如何しよう・・・誰か助けって!!」

 

1人では、如何する事も出来ず、媛萌は、誰か助けってと泣き叫ぶ。

 

その時

 

「とう!」

 

突然上から誰かが降りてきた。

 

媛萌「えっ!?」

 

媛萌は、後ろを向く。

 

其処には

 

媛萌「砲術科の」

 

何と砲術員の光、美千留、順子の3人が居た。

 

光「助けに」

 

順子「着ましたよ!」

 

美千留「いや、指揮所を壊れて、暇だし・・・」

 

如何やら3人は、射撃指揮所が砲撃で破壊されたので、暇になったところを媛萌が1人で防水作業をしていたのを聞いて、加勢に来たのだ。

 

媛萌「皆・・・ありがとう!」

 

加勢に来た3人に媛萌は、嬉しく感謝した。

 

美千留「さっさと直しちゃおう!」

 

順子「そうそう、ババーンと指示して!」

 

媛萌「じゃ、こっちお願い!」

 

3人の協力で防水作業は、順調に進む。

 

海上

 

一方、海上では、明乃と聡子が突入隊をアドミラル・グラフ・シュペーに乗り込ませた後、付近で待機していた。

 

明乃「皆…早く射程外に出て・・・」

 

明乃は、付近で待機しながら射程外に離脱する晴風を見ていた。

 

聡子「あないようけん水柱が! 艦長なんとかならんのかの?撹乱とか?」

 

聡子は、射程外に離脱する晴風を援護しようと明乃に進言する。

 

明乃「艦はシロちゃんと皆に任せたから私達は突入班に何かあった時に備えてなきゃ!」

 

だが、明乃は、アドミラル・グラフ・シュペーに乗り込んだ突入隊に何かあった時に備えて、アドミラル・グラフ・シュペーの付近で待機する。

 

その時、晴風の前方でアドミラル・グラフ・シュペーの主砲弾が着弾し、大きな水柱が立ち、晴風の艦首が跳ね上がる。

 

聡子「晴風が!?」

 

明乃「シロちゃん、教官…お願い皆を守って・・・」

 

明乃がそう思いつつ突入隊の成功を待つ。

 

晴風、艦橋

 

ましろ「・・・まだなのかぁ、艦長?」

 

ましろも一方的に攻撃されてる状況を我慢しながら突入隊の成功を待つ。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、甲板

 

一方、アドミラル・グラフ・シュペーに乗り込んだミーナ、マチコ、楓、百々、美海、美波、五十六の6人1匹は、マチコを先頭に次々とウィルスに感染した生徒を倒していた。

 

倒した生徒は、美波が1人1人、抗体を注射する。

 

ミーナ「・・・・こっちじゃ!」

 

『ん』

 

ある程度、甲板の制圧が完了したところで、ミーナの案内の元、テアが居る艦橋を目指しながら艦内に入った。

 

晴風、機関室

 

その頃、晴風の機関室では、アドミラル・グラフ・シュペーの砲撃を回避する為、最大出力が出しっ放し、その結果、サウナ状態に成っていた。

 

麗緒「ああ・・室度90ぱぁ超えた・・!!」

 

桜良「送風機止まってない?」

 

留奈「熱いよ・・・」

 

空「温度も40度越えてる・・・ヤバイよ!」

 

室内の温度は、40度も超え、既に4人は、厚さに駄々をこねていた。

 

洋美「まだ全開なの?外は、如何なっているのよ!?」

 

洋美は、まだ全開を続けるのか、外の状況は、如何なっているのか伝声管で艦橋に問う。

 

すると

 

ましろ『あと少しだ!頑張ってくれ!』

 

洋美「宗谷さん!?」

 

明乃かと思ったが、答えたのがましろだった事に洋美は、驚愕する。

 

ましろ『今は、私が指揮中だ!頼んだぞ!』

 

洋美「はい!頑張ります!!」

 

明乃に代わって、艦長として、ましろが指揮している状況でましろにあと少しだけ頑張ってくれと頼まれ、洋美は、頑張りますと率直に言う。

 

洋美「あと少し、頑張ろう!!」

 

そして、駄々をこねる4人にあと少し、頑張ろうと言い。

 

『お~う!!』

 

4人もそれに声を上げるが

 

麻侖「それ・・・麻侖の仕事なのに・・・!!」

 

洋美にセリフを奪われ、麻侖は、顔を丸くする。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、艦内

 

一方、ミーナ達は、艦橋を目指すべく、艦内を進んでいたが

 

ミーナ「はっ!?」

 

前方からウィルスに感染したレターナ、ロミルダ、アウレリアの3人が立ちはだかった。

 

ミーナは、足を止めた。

 

ミーナ「ん?」

 

その時、後ろに居た楓が前に出て来て、持っていた薙刀の布を外し

 

楓「万里小路流薙刀術!」

 

3人に向け薙刀を構える。

 

『うがああっ!!!』

 

3人は、楓に襲いかかてきた。

 

楓「当たると・・・痛いですよ!!」

 

襲ってくる3人を楓は、薙刀で素早く1人ずつ倒した。

 

百々「うぉ・・!凄いッス・・・!」

 

3人を一瞬に倒した事に百々は、驚きながら感想を呟いた。

 

美波「兵は敵に因りて勝ちを制す。」

 

美波もことわざを言いながら、楓が倒した3人に抗体を注射する。

 

百々「あれ?」

 

その時、倒した3人の1人の服の中から例のマウス、RATが出て来て、前方へと逃げて行く。

 

五十六「ぬぉ~!」

 

それを見た五十六は、全速でRATを追いかける。

 

百々「五十六!!」  

 

RATを追いかけていった五十六を百々が追いかける。

 

晴風、艦橋

 

その頃、晴風は、まだアドミラル・グラフ・シュペーの射程外まで退避中であった。

 

『・・・・』

 

薫とましろは、まだ射程外から出られないのかと思いつつ唖然とする。

 

幸子「シュペーから11マイル!副砲の射程外に出ました!!」

 

ようやく副砲の射程外に出たが、まだ主砲の射程内。

 

ましろ「くっ・・・まだか・・・まだなのか・・・?」

 

ましろは、耐えながら突入隊の成功をまだかまだかと待ち続ける。

 

幸子「主砲射程外まで約10分!」

 

主砲の射程外まであと10分に成った時だった。

 

秀子「副長、主砲弾直撃コース!」

 

アドミラル・グラフ・シュペーの主砲弾が晴風に向かってきた。

 

ましろ「回避!」

 

ましろは、今度は、躊躇わず回避の命令を出すが

 

秀子「間に合いません!!」

 

時遅く、主砲弾は、晴風に命中しようとした。

 

その時

 

ボーン!!

 

何故か主砲弾は、晴風に命中せず、上空で爆発した。

 

『わぁ!?』

 

爆発の衝撃で艦は、揺れた。

 

ましろ「な、何だ?」

 

秀子「空中で爆発!」

 

芽衣「如何なってんの?」

 

志摩「うぃ!」

 

何故空中で爆発したのか、全く分からなかったが

 

薫「あれは!?」

 

薫が艦橋から上空を見ると、6機の飛行物体が飛来していた。

 

薫「あれは・・・春乱!!」

 

その飛行物体は、紛れもなくGフォースの戦闘攻撃機春乱だった。

 

春乱、操縦席

 

なのは「良かった!間にあった!!」

 

春乱を操縦していたのは、なのはとフェイトだった。

 

晴風、艦橋

 

鶫『通信です!』

 

『えっ!?』

 

鶫『スピーカーに流します。』

 

鶫は、入った通信をスピーカーに流す。

 

なのは『此方スターズ隊の高町なのはです・・・支援要請を受けて、唯今、到着しました。』

 

薫「なのは!?」

 

なのはからの通信と知り、急いで受話器を取る。

 

薫「なのは、此方は、晴風に乗艦している薫よ!!」

 

なのは『薫先輩!!大丈夫ですか?』

 

薫「私は、大丈夫!・・・でも晴風は、シュペーの射程外に退避するところなの・・・援護をお願い!」

 

薫は、なのはに晴風の援護をお願いする。

 

なのは『了解!』

 

春乱、操縦席

 

なのは「行くよフェイトちゃん!」

 

フェイト「ん」

 

なのはとフェイト達は、左右からアドミラル・グラフ・シュペーに攻撃を開始した。

 

なのは「目標ロックオン・・・・発射!」

 

なのは機からAAM‐4(99式空対空誘導弾)一発が発射され、アドミラル・グラフ・シュペーの前部にある射撃指揮所に命中した。

 

それに遅れて、フェイト機からもAAM‐4が一発発射され、後部の射撃指揮所に命中した。

 

攻撃するなのはとフェイト達に対しアドミラル・グラフ・シュペーは、容赦なく反撃するが前後部の射撃指揮所を破壊され照準が合わず、更にマッハ1で突っ込んでくる春乱に対し主砲や副砲の砲弾は、当たらなかった。

 

前後部の射撃指揮所を破壊され、更に攪乱するなのはとフェイト達に攻撃が集中したので、晴風への砲撃は、止んだ。

 

晴風、艦橋

 

芽衣「凄い、何あれ!?」

 

志摩「うぃ!?」

 

鈴「あんなに砲撃されてるのに、全く当たってない・・・」

 

幸子「あんな乗り物のデータにありません!!」

 

攻撃し攪乱するなのはとフェイト達に3人は、驚愕し、幸子は、春乱のデータを検索するが、全くない。

 

ましろ「・・・あれも教官の・・・」

 

薫「ん、私の大事な・・・仲間よ!」

 

画して、なのはとフェイト達の援護によって、晴風は、無事にアドミラル・グラフ・シュペーの射程外に出た。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、艦内

 

その頃、突入隊は、艦橋目前の所まで来ていた。

 

ミーナ「此処を上がれば艦橋じゃ!」

 

ミーナを先頭に楓、マチコ、美波、美海が艦橋に続く階段を登ろうとした時に後ろからウィルスに感染した生徒3人が迫ってきた。

 

それに気づいた美海は

 

美海「此処は行かせない!!・・・マッチは私が守る!」

 

そう言って、3人の前に通せん坊するが

 

美海「って!・・・多いな・・・・」

 

3人に飛び込まれて下敷きになる。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、艦橋

 

艦橋に着いたミーナ達は、辺りを見る。

 

辺りを見ると上には、なのは達によって破壊された射撃指揮所があって、その下にミーナと同じ士官服を着てコートを纏った1人の生徒が立っていた。

 

ミーナ「・・・艦長!!」

 

ミーナは、その生徒に向かって艦長と呼ぶ。

 

その生徒は、紛れもなく、アドミラル・グラフ・シュペーの艦長であり、ミーナの親友テア・クロイツェルだった。

 

だが、ミーナが呼んだがテアは、ミーナの方を向いた時、テアの目がウィルスに感染した生徒と同じ目をしていたので、テアもウィルスに感染していた。

 

恐らくあの時、ミーナがテアから退艦するよう言われた時からウィルスに感染していたのであろう。

 

とは言え、ウィルスに感染したテアは、ミーナ達の前に立ちはだかる。

 

ミーナ「艦長!」

 

ミーナは、もう一度、テアに呼ぶが、

 

ミーナ「はっ!?」

 

テア「うぅぅ・・いや!」

 

テアは、ミーナに対して、容赦なく回し蹴りをする。

 

ミーナ「・・・」

 

テアの回し蹴りがミーナの顔にヒットするが、ミーナは、表情を変えず足を退かす。

 

テアは、ミーナから離れようとしたが、ミーナは、そのままテアを抱きしめ動けない様にする。

 

その隙に美波がテアに抗体を注射する。

 

抗体を注射され、テアは、そのまま落ち着きを取り戻し、ミーナに抱かれたまま気を失った。

 

ミーナ「・・・遅れて御免なさい。」

 

気を失ったテアにミーナは、抱きかかえたまま救出が遅れた事を謝罪した。

 

その後、マストに制圧完了の白旗が上がる。

 

海上

 

明乃「あっ!?」

 

聡子「艦長! やったぞな!!」

 

海上で待機していた明乃と聡子は、制圧完了の白旗を確認し

 

晴風、艦橋

 

ましろ「あっ!?・・・やった!! 」

 

ましろも双眼鏡で制圧完了の白旗を確認。

 

それを聞いた艦橋の皆は、それぞれでハイタッチをした。

 

薫「任務・・完了!!」

 

薫も任務完了と言って、喜ぶ。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、艦内

 

美海「マッチ・・・私・・・役にたった・・かな?」

 

ウィルスに感染した生徒3人の下敷きに成り、ボロボロになっていた美海は、やがて階段の上から誰かが降りてくるのを見るが美海は、それがマチコとも気づかず、そのまま意識を失った。

 

そして、意識を失った美海をマチコは、肩に担いで美波の元に運ぶ。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、甲板

 

五十六「ぬぅ!」

 

甲板上では五十六が捕まえてきたRATを百々の前で置く。

 

百々「これで10匹目…お手柄ッスね・・・」

 

艦内に居たRATを全て捕まえた五十六を百々は、大いに褒めたたえる。

 

生徒の救出と艦も制圧され、作戦は、無事に終了する

 

上空

 

フェイト「終わったみたいだね!」

 

なのは「さあ、帰るよ!!」

 

作戦が完了した事を確認したなのはとフェイト達は、何も言わず、そのまま帰路に着いた。

 

その後、晴風は、アドミラル・グラフ・シュペーに接舷する。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、甲板

 

薫「美波さん、もう抗体の接種、終わった?」

 

薫は、美波に殆んどの生徒の抗体接種は、終わったか確認する。

 

美波「これで最後・・・」

 

美波は、これで最後だと言って、自分に注射する。

 

如何やら、抗体接種が終わっていなかったのは、美波だけだった様だ。

 

その時

 

ミーナ「明乃、ましろ、教官!」

 

明乃「ミーちゃん!?」

 

ミーナが薫と明乃、ましろの前に意識を取り戻したテアを連れてきた。

 

テア「ミーちゃん?」

 

ミーナの事をミーちゃんと呼んでいる事にテアは、不思議に思った。

 

ミーナ「紹介する・・此方が…」

 

ミーナが前へと手を出すとテアは一歩前に出て。

 

テア「艦長のテア・クロイツェルだ・・・話は聞いた我々を救ってくれて感謝する。」

 

そう言ってテアは、明乃に手を出して明乃もそれに応えると

 

明乃「晴風艦長の岬 明乃です・・・此方が」

 

明乃も自己紹介をし

 

ましろ「副長の宗谷 ましろです。」

 

明乃「そして、此方が」

 

薫「晴風教員の山本薫です。」

 

ましろと薫も自己紹介をして、お互いに手を交わす。

 

薫「全員無事でしたか?」

 

薫は、テアにアドミラル・グラフ・シュペーの生徒は、全員無事出したかを確認する。

 

テア「現状は‥これからゼーアドラー基地に戻って補給だ。」

 

それに対して、テアは、攻撃で被害を受けた個所の修理やウィルスに感染してからの物資の不足の為、南にあるゼーアドラー基地に寄港する事にした。

 

薫「そうですか」

 

テアが薫と話してると明乃はある事に気付く。

 

明乃「じゃあミーちゃんも…」

 

テア「あぁ、当然我々と行く。」

 

それは、ミーナの事でアドミラル・グラフ・シュペーの副長であるミーナは、当然、艦に戻らなければならない。

 

だが、それに一番ショックを受けた者が居た。

 

幸子「えっ!?」

 

幸子である。

 

幸子は、テアの言葉を聞いて、目に涙を浮かべて人知れず何処かへと行ってしまった。

 

美波「基地に戻ったら、念の為、精密検査を受けて欲しい。」

 

美波は、テアにゼーアドラー基地に寄港したら、後遺症がないか精密検査を受けるよう頼む。

 

テア「分かった。」

 

テアは、それを受けると約束する。

 

暫くして

 

ほまれ「ご飯できました・・・」

 

あかね「できました・・・!!」

 

杵﨑姉妹がパーティーの準備が出来た事を知らせてきた。

 

初めての海洋実習でお互い色々あったが、改めて、お互いに交流しようと、交流パーティーをする事になった。

 

テア「これは、ラックスフィレだな!」

 

ミーナ「そうです艦長!寿司とも言います。」

 

様々な料理の中でテアは、中央に置いてあった寿司に注目する。

 

『我々も手伝いました!!』

 

この寿司作りには、レオナとアウレリアも手伝った様だ。

 

テア「・・・・」

 

寿司に注目していると

 

薫「テアちゃんは、お寿司を見るのは、初めて?」

 

薫がテアに寿司を見るのは、初めてなのか聞く。

 

テア「いや、そう言う訳では・・・」

 

それに対して、テアは、そう言う訳ではないと言う。

 

すると横から

 

レオナ「クネーデルやマチェスも乗せてみました。」

 

とレオナがそう言って、クネーデルやマチェスを乗せた寿司を出す。

 

テア「ああ、スシ、サシミ、カロウシってやつか?」

 

あかね「最後のは、何か違う。」

 

テアの最後のカロウシと言う言葉に、あかねが何か違うと思う。

 

薫「確かに変だわ・・・」

 

薫も変だと思った。

 

テア「これはアイントプフだな?」

 

続いてテアはおでんに興味を持った。

 

ミーナ「そうです艦長!おでんとも言います。」

 

レオナ「お、おでん?」

 

アウレリア「ん?」

 

如何やらレオナとアウレリアは、おでんを見るのは、初めての様だ。

 

ミーナ「うふ・・・艦長、挨拶を!」

 

ミーナに挨拶をするよう言われ、テアは皆の前に立つ。

 

テア「我々の不断の努力により、艦と自らの制御を取り戻した・・・このめでたい日に感謝して晴風艦長から乾杯の音頭を頂きたい。」

 

明乃「えっ!?・・私・・が?」

 

ミーナ「はい!」

 

テアに乾杯の音頭を任せると言われ明乃は、皆の前に立つ。

 

明乃「じゃあ‥‥皆さん‥乾杯!!」

 

『乾杯ー!!』

 

『プロースト!!』

 

明乃の乾杯の音頭を機に薫と生徒達は、一斉にそれぞれ乾杯し、交流パーティーを始める。

 

パーティーの中で山盛りのザワークラウトを見た美波は、ドン引きしたが、その山盛りのザワークラウトをテアが代わりに貰い、美波は、ホッとする。

 

如何やら美波は、お子様なのか、野菜の料理が嫌いの様だ。

 

その他、さっきレオナとアウレリアが作ったクネーデルやマチェスを乗せた寿司を洋美と百々、麗緒、桜良、留奈の5人が試食したが、口に合わなかったようで不味い様な顔をする。

 

そして、今回の作戦で勇敢に戦った美海にローザから賞状を送られた。

 

マチコの方は、アドミラル・グラフ・シュペーの生徒に囲まれ注目の的になっていた。

 

ミーナ「はい、艦長あーん」

 

テアは満面の笑みをしながら口を開き、ミーナからブルストを食べる。

 

明乃「それソーセージ?」

 

ミーナ「あぁ、我が艦特製のブルストじゃ!これがずっと食べたくてな・・・」

 

楓「はむっ、モグモグ‥‥なかなかいけますね・・・」

 

皿に残った2本のヴルストの内一本を食べた楓はうっとりしながらヴルストを食べる。

 

それを見て、ましろもブルストを取ろうとした時

 

五十六「うむ!」

 

ましろ「あっ!?」

 

横から五十六にがめ捕られてしまった。

 

五十六にブルストをがめ捕られましろは、落ち込む。

 

その光景を見て、周りは、笑ってしまう。

 

薫「ましろちゃん・・私のを上げるわ!」

 

落ち込むましろに薫が代わりに自分のブルストを上げる事でましろに救いの手を差し伸べる。

 

そして、その中でミーナは

 

ミーナ「艦長・・・ずっと預かっていた・・・これ…」

 

そう言って、ずっと預かっていた艦長帽を脱ぎ、テアに返そうとしたが

 

テア「被せてくれ!」

 

テアは、被せてくれと言って、せがみ、後ろを向く。

 

ミーナは、テアの後ろから艦長帽をテアの頭に被せる。

 

その瞬間、テアの目から涙が出てきた。

 

鈴「艦長さん・・・」

 

薫「嬉しくて、泣いているのテアちゃん!」

 

テア「私は泣いてない! 」

 

テアは、そう言って、手で涙を拭う。

 

テア「しかし、其方の艦は相当酷い状態だな・・・」

 

テアは、晴風の損傷個所を見ながらそう呟く。

 

芽衣「誰のせいかな・・・・でもナイスパンチだったよ!・・・私達を倒すにはちょっと足りなかったけど・・・」

 

芽衣がテアに健闘を称える言葉を言うとテアは顔を上げ。

 

テア「我々と共にゼーアドラーに行って修理を受けたらどうだ?」

 

テアは、自分達と共にゼーアドラー基地に寄港しないか、明乃に提案するが

 

明乃「いえ、私達は明石と合流する様に連絡を受けています。」

 

明乃はこの後、明石と合流する様、学校から連絡を受けていた。

 

テア「そうか・・・では此処でお別れだな!」

 

明乃「はい」

 

明乃はテアと再び握手を交わした。

 

そんな時

 

ミーナ「・・・あっ?・・・ん?」

 

ミーナは、幸子の姿が無い事に気づく。

 

晴風、士官寝室

 

その頃、幸子は、晴風の士官寝室で1人、仁義のない映画を布団を被って、寂しそうに見ていた。

 

幸子「盃はかえしますけん・・・以降わしを晴風の者と思わんでつかい・・・・帰るゆうても・・・帰えれんぞ!」

 

台詞を言いながら、ミーナとの別れを悲しむ幸子。

 

いつかは、別れる日が来るのは、分かっていたが、いざ別れる日が来ると悲しくて、本当は、別れたくない気持ちで一杯だった。

 

やがて、夜に成り、お互いに盛り上がっていた交流パーティーも終わり、アドミラル・グラフ・シュペーは、ゼーアドラー基地に向け、出航の準備を整える。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、左舷甲板

 

左舷甲板では、ミーナがテアの横で何故か、晴風の甲板を見渡していた。

 

テア「如何したんだ?」

 

それに対して、テアが声を掛けた。

 

ミーナ「ココ・・いえ、何でもありません・・・」

 

ミーナは、何でもありませんと言ったが、ミーナは交流パーティーに居なかった幸子を、居ないと気づいた時からずっと探していのた。

 

やがて、アドミラル・グラフ・シュペーは、ゆっくりと進み始めた。

 

マストには、U、W、1の国際信号旗が掲げられ「協力に感謝する・・・ご安航を祈る」と言う意味で晴風に感謝と航海の安全を祈る事を伝える。

 

晴風もマストにU、Wの国際信号旗を掲げ、「貴艦の安全な航海を祈る」とアドミラル・グラフ・シュペーの安全な航海を祈ると伝えた。

 

ミーナ「楽しかったぞ!!」

 

ミーナがそう叫ぶと晴風からもましろが

 

晴風、甲板

 

ましろ「私達もです! ・・・良い航海を・・・」

 

ミーナとテアに航海の安全を祈った。

 

薫「ミーナさん!!また会いましょうね!!」

 

薫もミーナにまた会いましょうと叫ぶ。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、左舷甲板

 

ミーナ「グーテ ライゼ・・・!!」

 

薫や明乃達に見送られ、アドミラル・グラフ・シュペーは、ゼーアドラー基地に向け、出航した。

 

ボォ・・・!!

 

アドミラル・グラフ・シュペーが汽笛を上げると

 

晴風、士官寝室

 

幸子「はっ!?」

 

それを聞いた幸子は、急ぎ部屋から飛び出て甲板に出る。

 

やはり、このままミーナと顔を合わせずに別れるのはこの先、ずっと後悔すると思い、その思いが彼女を突き動かしたのだ。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、左舷甲板

 

ミーナは、別れる晴風に向け手を振っていると

 

ミーナ「あっ!?」

 

晴風の艦首に向かう幸子の姿を見つけた。

 

ミーナ「わしゃあ!旅いってくるけん!」

 

艦首に来た幸子に対しミーナは、別れの言葉を投げかける。

 

晴風、艦首

 

幸子「体を厭えよ・・・!!」

 

幸子もミーナに別れの言葉を投げかけた。

 

アドミラル・グラフ・シュペー、左舷甲板

 

ミーナ「ありがとう・・・!!」

 

ミーナは、幸子に手を振り、旅立っていた。

 

晴風、艦首

 

幸子がミーナを見送っっていると、後ろからましろが肩に手を掛けて

 

ましろ「間尺に合わん仕事をしたのう」

 

と言って、珍しくましろが仁義のない映画の台詞を幸子に言った。

 

それに対して、幸子も

 

幸子「・・・・もう一文なしや・・・」

 

と台詞で返す。

 

そして、薫も幸子の肩に手を差し伸べて

 

薫「大丈夫よ!・・・出会いがあれば、また必ず会えるわ・・・別れは永遠ではないから・・・」

 

と幸子を慰める。

 

幸子「教官‥‥そうですね‥‥!」

 

幸子は、いつかミーナと再会できる日を信じて、アドミラル・グラフ・シュペーが水平線に消えるまで見送った。

 

こうして、晴風とアドミラル・グラフ・シュペーの戦闘は、終わり、ミーナも自分の艦に戻っていた。

 

トラック北東沖

 

同じ頃、晴風と別れた弁天と白鳳は、アドミラル・グラフ・シュペーと同じドイツのヴィルヘルムスハーフェン海洋学校所属の超大型直接教育艦ビスマルクを制圧していた。

 

ビスマルク、甲板

 

ビスマルクの甲板では、ウィルスに感染した生徒が抗体を注射され担架で運ばれていた。

 

三郎「大変だ、艦長!!」

 

次郎「如何した副長?」

 

三郎「今、准将から連絡が有って、晴風が・・・アドミラル・シュペーを制圧したそうだ!!」

 

真冬「えっ、あの大型艦を!?」

 

真冬は、晴風が比叡だけじゃなくアドミラル・グラフ・シュペーまでも制圧した事に驚く。

 

次郎「1度ならず2度もやるとは、流石晴風の連中だ!!」

 

次郎は、アドミラル・グラフ・シュペーまでも制圧した晴風を褒めたたえるが

 

三郎「いえ・・・正確には、戦闘機の支援もあったからだそうです。」

 

次郎「何だよ、単艦で制圧したんじゃないのか・・・」

 

三郎からなのはとフェイト達の支援が有った事を聞いて、単艦で制圧したんじゃない事にガックリした。

 

それから、真冬達と別れ、真冬の弁天は、このまま行方不明艦を捜索に次郎の白鳳は、制圧したビスマルクを南のゼーアドラー基地へと護送する。

 

4月28日

 

ニューアイルランド島沖

 

 

一方、アドミラル・グラフ・シュペーと別れた晴風は、予定通り、ニューアイルランド島沖で明石と間宮に合流した。

 

明石、甲板

 

ましろ「何とか、上手くいきましたね艦長!」

 

明乃「でも・・・・晴風がこんなにボロボロに・・・・」

 

明乃は、今回の戦いで晴風の被害がこんなに大きかった事に落ち込んでいた。

 

明乃は、今回の戦いで晴風の被害を見て、もし武蔵相手だったら、こんな被害では、済まないと心配する。

 

ましろ「・・・・」

 

薫「・・・・」

 

そんな明乃に薫とましろは、何も言えなかった。

 

何れ、この明乃の心配さが本人の決断力を鈍らせる事に成るとは、この時、2人は、知る好も無かった。

 

 




次回の赤道祭でピンチ!では、龍之介と薫が再会。

明乃と初めて対面する。
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