4月28日
ニューアイルランド島沖
アドミラル・グラフ・シュペーと別れた晴風は、予定通りニューアイルランド島沖で間宮と明石に合流し、被弾した各所の修理を受けていた。
そんな時
晴風、艦橋
麻侖「て~へんだぁ、て~へんだぁ!」
『ん?』
麻侖「て~へんで~い!!」
突然、何やら大変だと叫びながら、麻侖が艦橋に駆け込んできた。
ましろ「何事だ!?」
明乃「機関部の何所か壊れてた?」
麻侖「違ーう!!」
慌てて飛び込んできたので、機関部で問題があったのかと思ったが、違う様だ。
明乃「じゃあ、機関科の誰が体調が?」
麻侖「みんな元気でぇい!」
次に機関科の誰かが病気にでもなったのかと思ったが、それも違う様だ。
芽衣「だったら何!?」
薫「一体如何したと言うの柳原さん?」
芽衣や薫が麻侖に何をそんなに騒いでいるのかを尋ねると
麻侖「もう晴風は赤道を越えてるじゃねぇか!」
麻侖は皆に赤道を越えてる事を目を輝かせて言う。
ましろ「赤道?」
幸子「・・うん、確かに・・そうですね。」
幸子がタブレットで晴風の現在位置を確認すると、確かに麻侖の言う通り、晴風は赤道を越えていた。
柳原「赤道祭だ!!」
そして、それを知った麻侖は、赤道祭だと言い放つ。
『赤道祭?』
赤道祭の言葉に何なのか、明乃達は、分からず
薫「赤道祭・・・つまりお祓いね!」
それに対して、薫もお祓いかっと思った。
麻侖「祭りだ!!祭りだ・・・!!」
こうして、麻侖の主張で赤道祭の企画が持ち上がった。
晴風、教室
その後、明乃は、晴風の生徒全員を教室に集め、赤道祭について協議した。
明乃「本艦は補修中でもありますし、赤道祭を行いたいと思います。」
媛萌「赤道祭?」
百々「また適当に名前つけたッスね!」
百々は、赤道祭が安直なネーミングセンスな祭りだと言う。
麻侖「なにいってぇでい!赤道祭は、由緒正しい祭りだい!」
麻侖は決して安直なネーミングセンスの祭りではないと反論する。
楓「何処が由緒正しいのですか?」
其処へ、楓が赤道祭について麻侖に質問する。
麻侖「それはな…クロちゃん説明してくれい!」
麻侖は隣に立っていた洋美に赤道祭の由来の説明をする様に促す。
洋美「風が吹かないと航海できなかった大航海時代に赤道近くの無風地帯を無事に通過できるように海の神に祈りを捧げたのが始まりだったそうよ・・・赤道通過の時に乗員が仮装をしたり寸劇を演じたりと雅にお祭り騒ぎをした記録が残っているわ!!」
洋美は、皆に赤道祭の由来を説明する。
薫(ああ、そう言えば、昔聞いた事がある・・・・確か戦時中にも赤道を越えた艦が艦の安全や敵撃破を祈ったって・・・)
洋美の説明を聞いて、薫は、昔聞いた戦時中での出来事を思い出す。
順子「ふ~ん!」
美千留「へ・・・」
光「そうなんだ・・・」
だが、洋美から赤道祭の由来を聞いたのに対して、順子や美千留、光は、余り興味が無い様子。
明乃「実行委員には機関長の柳原さんが立候補してくれました。」
赤道祭の実行委員には、言い出しっぺの麻侖が自ら立候補した。
まあ当然である。
麗緒「やっぱり!」
留奈「マジかー!?」
麻侖が自ら立候補した事に機関科四人衆は、分かっていた様な表情をする。
麻侖「皆の衆盛り上がっていくからな!・・・それぞれ出し物を考えておいてくれよな!・・・祭は明日の明日だからな!!」
赤道祭の開催日は、2日目にする事に成り、麻侖は、やる気満々であった
百々「め、めんどくさいッス…」
だが、百々あたりは、めんどくさいと嫌がっていた。
とは、言え、赤道祭は、2日目にする事が決まり、解散する。
晴風、デッキ
そんな中、間宮、明石による晴風の補給と修理作業は、続いていた。
優衣「必要な物は、補充しといたわ!」
珊瑚「主砲の換装はあと2日ぐらい掛かるけど・・・」
必要な物資の補給は、終わり、損壊していた射撃指揮所も新しく備え付けられ、後は、主砲の換装だけであった。
明乃「ありがとう・・・また手間かけさせちゃったね。」
優衣「うんうん・・・晴風の奮闘ぶりは私達も聞いてるから、比叡を座礁させたり、シュペーへの乗り込み作戦を成功させたり‥‥」
珊瑚「変わり者を寄せ集めたって印象だけど凄いね・・・」
優衣と珊瑚は、寄せ集めた晴風の生徒が比叡とアドミラル・グラフ・シュペーを制圧した事に凄いと感心する。
明乃「ハハ‥ありがとう‥‥」
それに対して、明乃は、苦笑いしながら、ありがとうと言う。
2人から作業の状況を聞いた後、明乃は、艦橋に戻って見ると
幸子「出し物、何やります!?」
ましろ「えっ!?」
幸子がましろに赤道祭での出し物は何が良いかを尋ねていた。
如何やら幸子は、赤道祭に出る気満々の様だ。
芽衣「やんなきゃいけないの・・・?」
志摩「う・・・」
しかし、芽衣や志摩達は、、あまり赤道祭には積極的な様子ではなく、むしろめんどくさいと言う印象が強かった。
それでも幸子は、やる気だった。
幸子「私考えても良いですか?」
出し物について自分が考えで決めようとしたが
ましろ「駄目だ!!」
幸子「え・・・!!」
ましろにあっさり拒否された。
鈴「ココちゃんの考える事に私達きっとついていけない気が…」
鈴もましろと同様の意見だった。
確かに2人の言う通り、幸子がやる物は、どうせ任侠映画に関するものだろうと察していたのだ。
幸子「じゃあ、シロちゃんも一緒に考えてくださ~い!!」
そう言って幸子はましろに抱き付く。
ましろ「離せ!」
ましろは、何とか引き離そうとするが
幸子「離さんよ・・・!」
幸子は、離れず
ましろ「離さんかい!」
幸子「離さんよ・・・!」
何度も同じ事が続き
ましろ「離せゆうとるんじゃい!」
幸子「離さんよ・・・!」
ましろ「ワァーもう・・・!!」
結局、離れじまいだった。
鈴「いつの間にか凄く懐いてるね!」
芽衣「何、このうっとしい距離感!」
志摩「うぃ・・・」
鈴「あれ、いっきぴったり!」
芽衣「うん!」
2人の仲良さそうなところを隣で見てた3人は、2人の距離感がうっとしく見えるし、いっきぴったりだと見えた。
そんな時
薫「良いじゃないの、2人とも、仲がよくって・・・」
芽衣「あっ、教官!」
薫が艦橋にやって来て、
薫「納沙さん、私も出し物、何かやろうと思っているの!」
薫も赤道祭で何かをやる気だった。
ましろ「えっ、教官も!?」
薫が赤道祭で何かをやるのにましろは、驚く。
幸子「教官は、何するんですか?」
幸子が薫に何をするのか尋ねると
薫「それは・・・な・い・しょ・・」
それは、秘密で当日に明かす様だ。
晴風で補修と補給作業が行われている時、晴風の後方にGフォースの補給艦せたが到着した。
晴風、後部甲板
薫「あれは、せたじゃない・・・・何故、此処に?」
それから、次の日に龍之介達が補給の為、このニューアイルランド島沖にやってきた
横須賀ブルーマーメイド庁舎、会議室
その頃、横須賀のブルーマーメイド庁舎の会議室では、平賀や福内などのBPF隊員達が集まり、真霜の指導のもと、現在の状況と今後の作戦について、会議が開かれていた。
真霜「検査の結果・・・ウィルスに感染した生徒は正常に戻ったわ・・・Gフォースの支援の下で晴風がシュペーに行った作戦は成功よ!」
スクリーンには晴風が行ったアドミラル・グラフ・シュペーへの救出作戦の映像が流され、更に救出作戦後のゼーアドラー基地で精密検査を受けた生徒達が異常なしだった事を真霜は、報告する。
平賀「凄いですね!」
福内「表彰ものです!」
なのはとフェイト達の支援の下で晴風がアドミラル・グラフ・シュペーを制圧した事を平賀と福内は、大いに評価した。
平賀「やはり、あの戦闘機やヘリは、今後の私達の活動において必要ですね!」
更に平賀は、今回大いに活躍しているGフォースの戦闘機やヘリコプターの必要性を上げる。
真霜「私もそう思うわ!!・・・今回の事態が終息したら、今度こそ、この議題を上に認めさせるつもりよ!」
それに対して、真霜も今回の事件が落着した後に今度こそ、国土保全委員会の幹部達に試作ハイブリッド機烈風の飛行テスト及び量産を認めさせると告げる。
真霜「さぁ、彼らや学生達に負けていられないわよ!・・・我々、もこれからパーシアス作戦を展開するわ!・・・抗体の増産は現在急ピッチで進んでいる・・・完了と共に一斉に行動開始よ!」
そして、武蔵や他の行方不明艦に対し、その制圧と救出を目的とした作戦「パーシアス作戦」を実施すると告げる。
真霜の言葉に平賀達は、一瞬で真剣な表情に変わり、作戦の概要を聞く。
真霜「鳥海、摩耶、五十鈴、ビスマルクは、既に真冬部隊及びGフォース部隊によって制圧済み・・残るのは・・・涼風、天津風、磯風、時津風それから‥武蔵!」
『ああ・・・!?』
武蔵の写真が映し出されると、平賀達に緊張が走った。
まあ、平賀達にとって、今回の作戦で最も脅威なのは、東舞鶴男子海洋学校の教員艦隊を16隻も航行不能にした武蔵である。
他の巡洋艦、駆逐艦級ならば、今の手持ちの戦力で十分に対処が可能であるが、超弩級戦艦並みの武蔵相手では、流石に手持ちの戦力では、少々頼りない。
だが、武蔵に対抗できる戦力が無い以上、今の現状の戦力でやるしかない。
幸い、龍之介達の部隊からの支援もある。
真霜「真冬部隊とGフォースの哨戒機によると・・・武蔵最終確認地点は、ウルシー南方、進路は西・・・恐らくフィリピン方面に向かったと思われるわ・・・但し現在位置は不明よ!」
真冬部隊やE2Gの哨戒にも関わらず、武蔵の現在地は、不明である。
横須賀女子海洋学校、校長室
一方、横須賀女子海洋学校の真雪の所にもパーシアス作戦の概要が届く。
教頭「今後はブルーマーメイド主導で作戦を展開するとの事ですが、学生艦にも協力の要請が来ています。」
今回の作戦は、あくまでブルーマーメイドの主導の下で行う事になった。
何故なら、今回の事件でホワイトドルフィンの最高指揮官の野田が逮捕された。
その為、ホワイトドルフィンは、指揮系統を維持できなくなり、回復が望めない状態である為、ブルーマーメイドの主導で作戦を行うしか無かった。
更に作戦に備え、戦力を増強する為、現在協力している東舞鶴男子海洋学校や横須賀女子海洋学校に作戦への協力要請を申し出たのだ。
真雪「生徒に負担はかけたくないけど・・・感染の拡大は何としても防がなければ・・・艦の現況は?」
作戦への協力要請に真雪は、生徒に負担はかけたくないと戸惑うが、感染の拡大は何としても防がなければならないと要請を受け入れ、艦の現状を問う。
教頭「風早、秋風、浜風、舞風は、学校に戻って来ております・・・長良、浦風、萩風、谷風は依然偵察中・・・そして、晴風は、現在、間宮、明石による修理中です。」
現在、風早、秋風、浜風、舞風の4隻は、学校に帰港し、長良、浦風、萩風、谷風の4隻は、依然、他の行方不明艦を捜索中。
そして、晴風は、間宮、明石による損傷修理と補給が行われている。
真雪「晴風の生徒達の様子は?」
真雪は、アドミラル・グラフ・シュペー救出作戦後の晴風の生徒達の様子を問う。
教頭「山本教官からは、赤道祭の準備中との報告がきています。」
それに対して、晴風に乗艦している薫から赤道祭の準備中との報告が上がている。
真雪「フフフ」
それを聞いた真雪は笑みを浮かべる。
真雪「修理が完了したら作戦に協力するようにと伝えて!」
教頭「はい!」
真雪(薫さんにはまた、面倒をかけるかもしれないけど、この事態を解決させるには貴方の力が如何しても必要なの‥‥生徒達の事を護ってあげてね‥薫さん!!)
パーシアス作戦の準備が着々と進んでいる。
そんな中
4月29日
ニューアイルランド島沖
晴風がニューアイルランド島沖で間宮と明石による修理と補給を受けている時、武蔵を捜索中だったGフォース西部方面混成艦隊の旗艦空母大鳳が艦隊と別れ、航空燃料と弾薬の補給の為、この海域に到着する。
空母大鳳は、晴風と間宮、明石が居る岩礁付近を避け、沖合で補給艦せたと合流する。
空母大鳳、艦橋
美奈「両舷微速!!前方の補給艦」
空母大鳳は、ゆっくりとせたに接近する。
信吾「左舷に晴風他2隻を確認。」
信吾が修理と補給を受けている晴風を確認する。
それを聞いて、龍之介と信吾が双眼鏡で晴風を見る。
信吾「此処からでは、分かりませんが、えらくやられているようですね。」
龍之介「ん・・・」
(薫が無事で居てくれれば良いんだが・・・・)
遠くからでは、分からないが酷く損傷しているのを見て、龍之介は、薫が無事で居て、欲しいと祈りながら双眼鏡で見続ける。
やがて、空母大鳳がせたの右舷に到達し
美奈「両舷停止!!整備員は、直ちに補給作業にかかれ」
空母大鳳は、せたの左舷に停止し、整備員達は、補給作業を開始する。
一方、空母大鳳の隣で修理と補給を受けている晴風では
晴風、見張り台
マチコ「・・・・」
見張り台の上から空母大鳳とせたを見ていたマチコは、直ぐに艦橋へと知らせる。
晴風、艦橋
マチコ『所属不明の大型艦1隻、補給艦と合流!!』
ましろ「所属不明の大型艦?」
マチコの報告を聞いて、ましろは、?する。
芽衣「ブルーマーメイドの艦じゃない?」
志摩「うんうん」
それに対して、芽衣は、ブルーマーメイドの艦艇じゃないかと言い、志摩もそれに同意するが、
幸子「いえ、違う見たいですね・・・」
デッキで双眼鏡を覗いていた幸子がタブレットで調べたが、空母大鳳の詳細が載っていなかったので、ブルーマーメイドの艦艇ではないと判断する。
明乃「・・・何所の艦だろう。」
明乃達が空母大鳳が何所の所属艦か分からなかった時、
薫「心配しないで皆!?あれは、私が艦長をしていた艦よ!」
『ええ・・・!?』
空母大鳳が薫の艦だと聞いて、明乃達は、驚く。
そして、双眼鏡を持って、デッキから、補給を受けている空母大鳳を見る。
明乃「・・・・」
ましろ「あれが薫さんが艦長していた艦!?」
薫「そうだよ!思ったより大きいでしょ!」
芽衣「大きいって、事じゃないよ、結構デカイよ!!」
志摩「うぃ!!!」
空母大鳳の大きさに芽衣と志摩は、驚く。
それもその筈、空母大鳳は、正規空母とは言いえ、大きさは、大和型よりも70m程巨大で、その中には、90機もの艦載機を搭載する艦艇である。
幸子「でも、大きいのに砲塔が無いですね。」
幸子は、空母大鳳の甲板に砲塔が無い事に気づく。
芽衣「あっ!?ホントだ!」
志摩「うぃ!」
それに芽衣も志摩も気づく。
ましろ「確かに砲塔が無いし、甲板には、車見たいなものがあるだけ、輸送艦ですか?」
ましろは、空母大鳳が輸送艦だと思ったが、
薫「いいえ、あれは、航空母艦よ!」
『航空母艦!!!』
空母大鳳が輸送艦ではなく、航空母艦だと聞いて、明乃達は、驚く。
ましろ「航空母艦って・・・何ですか?」
ましろは、航空母艦とは、何かと聞く。
薫「現在ブルーマーメイドが試作している新しい艦種よ!」
薫は、それに対して、ブルーマーメイドが試作している新しい艦種と誤魔化す。
まあ、明乃達にとって、航空母艦が無い世界では、珍しい艦種だろう。
しかも、それが主力だと言う事も
明乃「新しい・・・艦種・・・」
薫の言葉に明乃は、そのまま空母大鳳を見る。
やがて、空母大鳳から内火艇が一隻、晴風に向かってきた。
内火艇には、龍之介、なのは、フェイトの3人と護衛のGF隊員が乗っていた。
内火艇が晴風に着き、梯子から後部甲板に上がる。
晴風、後部甲板
『!!!!』
晴風にやってきた龍之介達を見て、晴風の生徒達は、次郎の時みたいにジロジロ見る。
そんな生徒達になのはとフェイトは、小さく手を振る。
そんな時
薫「准将!?」
奥から薫がやって来て、更に後ろから明乃達がやって来た。
龍之介「薫!?」
2人は、抱き付き、再会を喜んだ。
あの日、宗谷家を出てから雅に24日ぶりである。
龍之介「お前が無事で良かった!!・・・反乱と聞いた時から心配してたんだぞ!!」
薫「御免なさい兄さん!!・・・私も兄さんや他の仲間達が拘束されたと聞いて、心配してたの!!」
2人は、お互いに心配していた事を言う。
龍之介「俺は、この通り、ピンピンしてる・・・だが、参謀がな・・・」
薫「徳吉参謀が如何したの?」
龍之介「拘置所で自白剤を強制的に注射されて、中毒になった。」
龍之介は、功が邦夫によって、中毒にされた事を薫に伝えた。
薫「えっ!?・・・それで徳吉参謀は?」
龍之介「今は、正常に回復して、古庄教官と共に入院中だ!」
薫「良かった。」
薫は、功が無事だった事を聞いて、安心する。
『薫先輩!!』
薫「貴方達も無事でよかったわ!!・・・それから、シュペーの時は、支援してくれてありがとうね!」
薫は、なのはとフェイトにアドミラル・グラフ・シュペーの時に支援してくれた礼を言う。
なのは「いえ、別に感謝される事は・・・」
フェイト「薫先輩達が無事だった事が何よりです。」
薫「ん・・・」
3人が話していると
ましろ「龍之介兄さん!!」
薫の後ろに居たましろが龍之介に声を掛ける。
龍之介「おお、ましろ!?・・・久しぶりだな!!それと・・・・そっちの小さいのは・・・」
龍之介は、ましろに声を返した後、ましろの側に居た明乃の方を向く。
明乃「あっ!?・・・晴風艦長の岬 明乃です。」
明乃は、龍之介に対し官姓名で答える。
龍之介「お前が艦長か・・俺は、ブルーマーメイド艦隊指揮官の山本龍之介だ!!言わば・・・この薫の上司だ!!」
龍之介も官姓名で答え、更にGフォースを隠して、ブルーマーメイド艦隊指揮官と名乗る。
龍之介「早速だが、岬艦長!!・・・少し話す事がある・・・すまないが生徒達を招集してくれるか?」
龍之介は、晴風の生徒達に話す事があるので、明乃に召集をお願いした。
明乃「分かりました。」
明乃は、了解し、直ぐに晴風の生徒達に教室に集まるよう招集を掛ける。
晴風、教室
「何だろうね」
「さあ」
教室に集まるよう招集を掛けられた晴風の生徒達は、何かとざわめいていた。
特にその中でも機関科の4人が
留奈「一体なんだろうね・・・」
桜良「また、ブルマーの指揮官から何か言うらしいよ・・・」
麗緒「そう言えばさあ、そのブルマーの指揮官ね・・・さっき見たけど、この前来た人と同じ男の人だったし・・・」
空「えっ!?本当!!」
桜良「最近のブルマーって代わってるわね・・・」
この前来た次郎達の事と言い、今来た龍之介達を見て、最近のブルーマーメイドは、代わっていると思う4人組だった。
そんな中、教室に薫と明乃とましろが入って来て、更にその後ろに龍之介となのは、フェイトが入って来た。
龍之介は、前に出て、生徒達は、龍之介に注目する。
龍之介「俺は、ブルーマーメイド艦隊指揮官の山本龍之介だ!!」
『えっ!?』
龍之介達を見て、生徒達は、驚きな顔をする。
雅に男がブルーマーメイド艦隊を指揮しているなんて、想像もつかなかったろう。
とは言え、生徒達が驚愕する中、龍之介は、驚く事なく生徒達に話す。
龍之介「君達は、困難の中、比叡、シュペーを止めた事・・・誠に素晴らしい成果をしてくれた。」
龍之介は、先ず困難の中、単独で比叡を座礁させた事やアドミラル・グラフ・シュペーを制圧した事、誠に素晴らしい成果をしてくれたと生徒達を褒める。
龍之介「だが、今度の戦闘は、より厳しくなるだろう・・・本部からの作戦指示があるが、成功するか如何かは、分からない・・・怪我人も出るかもしれない・・・」
褒め言葉は、置いといて、今度の武蔵との戦闘は、より厳しいものになると生徒達に告げた。
明乃「ん・・・・」
龍之介の言葉を聞いた途端、明乃は、俯く。
ましろ「!?」
俯く明乃にましろは、気づく。
龍之介「それに対して、俺が言いたい事は、唯一つだけ・・・」
武蔵との戦闘に対して、龍之介が言いたい事は、唯一つだけ
それは
龍之介「・・・・死ぬな・・・以上だ!!」
死ぬなと言うのは、生きろと言う事、死ぬことは、許さない。
薫「あっ・・・!?」
龍之介の発言に薫は、驚く。
普通なら、これ以上、生徒達を危険に晒す事は、出来ないと言って、横須賀に帰還を命じる筈なのに如何して、戦闘に参加させる様な事を言うのか、薫は、全く分からなかった。
晴風、通路
その後、薫は、教室を出た龍之介の後を追う。
薫「ねぇ兄さん?」
龍之介「何だ薫?」
薫「如何して、あんなこと言ったの?・・・普通なら生徒達を危険に晒す事は、出来ないと言って、横須賀に帰還を命じるじゃないの?」
薫は、何故、生徒達に戦闘に参加させるような事を言ったのか、龍之介に問う。
龍之介「ん・・・確かに普通なら、これ以上、民間人を危険に晒す事は、出来ないのは、俺も分かっている・・・だが、戦力が少ない状況では、流石にそれも難しい。」
それに対して、龍之介も分かっているのだが、武蔵に対する戦力が少ない状況では、流石にそれも難しかった。
薫「・・・・」
龍之介「それに・・・武蔵に乗っているはやての事も気になるしな・・・」
薫「ん・・・」
はやての事を聞いた途端、薫は、気を落としてしまう。
あれからまだ、はやての安否は、確認できていない。
それだけじゃない、武蔵には、明乃の友人であるもえかも乗艦している。
もえか達も安否は、不明である。
龍之介「まあ、そう気を落とすな!・・・はやてなら多分大丈夫だろう・・・あいつは、そうやられる奴じゃないからな・・・」
龍之介は、気を落とす薫を励まそうとはやてのタフを言う。
薫「ん・・・そうだね!」
薫は、気を落としながら納得する。
龍之介「ところで薫・・・此処に来る時から生徒がざわめいていたんだが・・・何かあるのか?」
龍之介は、教室に入る前に幸子や麻侖のざわつきに気づいていた。
薫「ああ、補修作業中で暇だから、機関長の提案で赤道祭の準備中なの・・・」
薫は、赤道祭の準備中だと答えた。
龍之介「赤道祭か…」
赤道祭の準備中だと聞いた龍之介は、浮かない顔をする。
薫「駄目かな?」
それを見た薫は、こんな状況で赤道祭を行うのは、駄目なのか問う。
龍之介「いや別に・・・唯、今のうちにえいきを養う事も良い事だ!!・・・お前の為にもな…」
それに対して、龍之介は、反対しないし、むしろ武蔵との戦闘前にえいきを養う事も良い事だと賛成する。
そう言った龍之介は、甲板へと去っていく。
去っていく龍之介に薫は
龍之介「・・・・ありがとう兄さん!!」
そう言って、作戦に参加させてくれる龍之介の配慮に礼を言うのだった。
晴風、教室
一方、教室に残っていたなのはとフェイトは、晴風生徒達にたわまれていた。
幸子「あの、お二人は、ブルーマーメイドなんですよね?」
幸子がなのはとフェイトにブルーマーメイドなのか聞く。
実は、幸子は、二人が来ている制服が前に来た平賀達と違う事に気づく。
なのは「うん・・・ブルーマーメイドなのかは、ちょっと言えないけど…」
フェイト「その事については、極秘です。」
それに対して、なのはは、言えず、フェイトは、極秘だと答える。
秀子「じゃ、何で男の人がブルーマーメイドを指揮しているんですか?」
今度は、秀子が何故、龍之介がブルーマーメイドを指揮しているのか問う。
なのは「別に男が指揮して何か悪いの?」
秀子「いや別に悪くないんですけど、普通は、私達見たいな女性じゃないんですか?」
なのは「それは・・・」
フェイト「それも極秘です。」
それも極秘だと答える。
幸子「お二人は、ブルーマーメイドで何をしているんですか?」
更に今度は、ブルーマーメイドで何をしているのか問う。
光「砲術?」
美甘「主計かな?」
桜良「機関じゃない?」
フェイト「それも極秘です。」
それも極秘で押し通すフェイト。
まあ確かに彼ら生徒達に自分達が航空機パイロットって、言っても分からないだろう。
芽衣「何か、極秘が多いね?」
志摩「うぃ・・・?」
麻侖「ほんとにブルーマーメイドかいな?」
フェイトが極秘ばかりで何も答えないので、2人がブルーマーメイドなのか、怪しくなる。
そんな時
薫「皆!!・・・そんな怪しい目で見ちゃ駄目でしょ!!・・・彼女達は、あのシュペー戦で窮地に立たされていた私達を救ってくれた恩人なんだから・・・」
薫が2人を怪しむ生徒達に対し、アドミラル・グラフ・シュペー戦での2人のお陰で晴風が危機を脱した事を言う。
『ええ・・・・!?』
ましろ「じゃ・・・あの空に飛んでいた物に乗っていた方ですか?」
それを聞いたましろは、あの時のアドミラル・グラフ・シュペー戦で晴風の窮地を謎の飛行物体が救ってくれた事を思い出す。
なのは「そうだよ!・・・因みにあれは、戦闘機って言うんだけど・・・」
それに対して、なのはがあっさり認めてしまい、更に戦闘機の事をバラしてしまう。
『戦闘機!?』
戦闘機と聞いて、生徒達は、驚愕する。
フェイト「駄目だよなのは!!・・・機密事項を言っちゃ・・・折角、私が極秘で押し通したのに・・・」
秘密をバラしてしまったなのはにフェイトが極秘で押し通したのにと叱る。
フェイト「薫先輩も機密事項を晴らす様な発言は、控えて下さい!!」
薫も機密事項を晴らすような発言は、控えて下さいと叱られる。
薫「・・・御免なさい・・・」
薫は、なくなく反省する。
フェイト「兎に角、これ以上は、話せませんので、場所を変えましょう。」
これ以上教室に居たら機密を漏らす可能性大と考え、フェイトは、場所を変えるよう薫にお願いする。
薫「じゃ、取り合えず私の部屋に・・・」
薫は、取り合えず教員用居住室へと場所を変える。
晴風、教員用居住室
フェイト「一時は、如何なるかと思いましたよ・・・」
教員用居住室に場所を変えて、ホッとするフェイト
なのは「御免ね、フェイトちゃん!!」
機密をバラしてしまった事をフェイトに謝罪するなのは。
フェイト「なのはは、口が軽いんだよ・・・」
なのは「だって・・・」
2人は、親子喧嘩見たいな状態に成る。
それを横で見ていた薫が
薫「2人とも仲が良いね・・・」
2人の親子喧嘩を見て、仲が良いねと言う。
『ん!?』
薫「本当は・・・・此処に・・・・はやてちゃんが居てくれたら・・・」
薫は、此処にはやてが居たらと思うと表情を暗くする。
『・・・・』
そんな薫を2人は、黙って聞く。
薫「でも、はやてちゃんは、今武蔵に居る・・・・そして、武蔵は、今、行方が分からない・・・」
なのは「薫先輩・・・」
薫「だけど・・・・それでも、私は・・・・はやてちゃんを助けに行かなきゃならない・・・・それが、今の私の使命だから!!」
そう言って、薫は、武蔵とはやてを助けに行くと心に決める。
フェイト「その調子ですよ先輩!!」
なのは「今度は、私達が付いているから・・・・」
薫「なのはちゃん・・・・フェイトちゃん・・・・ありがとう!!」
2人に慰められ薫は、嬉しくなる。
そんな時
五十六「ぬっ」
多聞丸「ニャ~ン」
五十六と多聞丸が教員用居住室に入って来た。
薫「五十六!?・・・それに多聞丸まで・・・」
薫は、入って来た五十六と多聞丸に気づく。
フェイト「あれ何で猫が?」
なのは「うわぁ~!?可愛い!!」
なのはとフェイトは、入って来た五十六と多聞丸に驚きながら、2匹の猫を撫で撫でする。
晴風、後部甲板
その後、晴風を視察した龍之介達は、空母大鳳へと帰っていった。
薫「・・・・」
薫は、内火艇で空母大鳳へと戻る龍之介達を見送る。
その見送る中、
ましろ「教官!?」
突然、ましろが現れる。
薫「何、副長?」
薫は、何かと思いましろの方を向く。
ましろ「前からずっと気になっていたんですが・・・教官は、本当にブルーマーメイドですか?」
ましろは、薫にトンデモナイ疑惑を問う。
薫「あっ!?」
それを聞いた薫は、驚愕する。
ましろ「あの空飛ぶ艦や謎の飛行物体・・・・普通は、存在しない物ばかり・・・教官、いえ、薫さん達は、一体何者なんですか?」
ましろは、あの時(白鳳を見た時から)から、薫がブルーマーメイドなのか疑問を懐いていたのだ。
それに対して、薫は
薫「副長、いえ、ましろちゃん!・・・・悪いけど、今は、それは、言えない・・・だけど・・・これが終わったら全部話すわ!!・・・・だから、ましろちゃんは、今自分がすべき事をして…」
残念ながら、今は、大事な作戦が控えている為、ましろの問いには、答えられない。
だが、薫は、この事件が解決した暁には、ましろに全部話すと約束し、それまで、ましろに自分がすべき事をするように言う。
薫が言うましろがすべき事
それは、いずれ分かる事だ。