6月9日
横須賀女子海洋学校、学生寮、幸子の部屋
幸子は、部屋で任侠物のDVDを見ながら、考え事をしていた。
幸子「ドイツに行けばミーちゃんと一緒で・・・でも・・・折角シロちゃんとも親友になったのに・・・それに岬さんじゃない艦長になるんですよね・・・」
ミーナの言う通りにドイツに留学すればミーナと同じ艦に乗れるが、これまで共にした晴風の生徒達と別れる事になる。
如何すれば良いのか、幸子の心は、迷っていた。
6月10日
横須賀女子海洋学校、正門
翌日、幸子は登校途中にましろと出会い、これまでの事を話す。
ましろ「あの指示書でそんな事が?」
幸子から聞いて、指示書にクラス再編の件が記載されている事に驚くましろ。
幸子「はい・・・このままだとクラスがバラバラになっちゃいます・・・急いで艦長に相談を・・・」
幸子は、危機感を覚える。
ましろ「分かった!・・・艦長に直ぐ報告する!・・・その間にクラス全員を上手く纏めて置いてくれ!」
それに対して、ましろは、自分から明乃に相談すると言って、その間に幸子には、晴風の生徒をまとめるよう命じる。
幸子「了解しました!・・・ふう!」
ましろの命令に素直に了承する幸子。
ましろ「ん・・・」
素直に了承する幸子に気が乗らないましろだが、今は、任せるしかない。
横須賀女子海洋学校、図書室
ましろは、放課後、図書室で書類仕事をしている明乃、もえかの2人に伝える。
ましろ「如何も、晴風クラスが解散になるって噂が流れっている様です!」
明乃「えっ!?うちのクラスが?」
もえか「そんな話は聞いてないけどなぁ・・・」
明乃は、クラスが解散になると聞いて驚いていたが、親友のもえかは、そんな話を聞いてはおらず、冷静な様子。
明乃「もかちゃん何か知っているの?」
もえか「明石や間宮の艦長が晴風クラスの子を欲しがっていたって噂は、耳にしたけど・・・」
もえかは、珊瑚や優衣が麻侖や美甘達をスカウトしていた事を知っていた。
明乃「え・・・!家族がバラバラになるのは嫌だな、唯でさえ、家がきこうなのに・・・」
それを聞いた明乃は、クラスが解散になるのを嫌がる。
もえか「じゃあミケちゃん、うちに来る?」
そんな明乃にもえかは、武蔵に誘うが
明乃「ん・・・もかちゃんと一緒は、嬉しいけど、私の家は、晴風だから!」
明乃は、あっさり断る。
もえか「フフフ・・・そう言うと思ってた・・・じゃ私もちょっと情報を集めて見るね!」
明乃が断る事は、もえかは、分かっていた。
そんな明乃に協力し様ともえかは、スマホを使って情報を集め始める。
明乃「私も皆の所に行かなきゃ!」
明乃も行動しようとするが
ましろ「今、納沙さんに、全員の取り纏めを頼んであります・・・なので、艦長はまず始末書の提出を急いでください!」
ましろは、明乃に始末書を先に仕上げるよう言う。
明乃「ええ・・・・!?じゃあ、シロちゃんも手伝ってよ・・・!!」
だが、流石に始末書が終わらない事に明乃は、ましろに救援を頼む。
ましろ「はぁ~仕方ありませんね・・・」
明乃の救援にましろは、仕方なく応じる。
明乃「わ~い、ありがとう!!」
ましろの救援もあって、明乃は、スムーズに始末書を仕上げて行く。
しかし、3人の会話を密かに聞いていた者が居た。
「・・・・」
諏訪大神社、諏訪公園
その頃、諏訪大神社の諏訪公園のベンチで幸子は、鶫、慧の3人で、如何やったらクラス解散を阻止できるのかを話し合っていた。
幸子「クラス全員を纏めるなんて・・・如何やったら良いんでしょうか?」
鶫「先ずは、連絡!」
幸子「それだけだと、何か足りなさそうですね・・・」
3人が悩んでいると
幸子「あっ!?」
幸子の視線の先に戦艦三笠の装甲板が目に入った。
幸子「東郷ターンですよ!!・・東郷ターン!!」
『?』
幸子の言う東郷ターンの意味が分からず首をかしげる鶫と慧。
鶫「直進する艦隊に向け、進路を塞いで、頭を抑える為に敵前で大回頭する。」
鶫はスマホを使い東郷ターンとは何なのかを調べる。
東郷ターンとは、かつて龍之介の世界でも行われた東郷平八郎の戦術。
日露戦争の最後の戦いである日本海海戦で日本の連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を前にして、司令長官の東郷平八郎は全艦に取舵を指示し、敵に横腹を見せる様に舵をきった。
この時のターンの事を東郷ターンと呼ぶ。
慧「これに何の関係が?」
鶫が調べ、慧は、東郷ターンとクラス解散阻止と一体何の関係があるのか問うと
幸子「『敵前で進路変更!的になるだけです!!・・・いや、前撃てる砲に少ない方にこの距離では、簡単には、当たらない!!・・・それより、相手の進路を塞ぎ、両方戦に持ち込む!!・・・成程、全艦力合わせって砲撃すれば・・・』」
恒例の幸子の一人芝居が始まる。
それを鶫と慧は冷えた目で見る。
幸子「そう・・・皆が一つになれば、どんな難関でも打ち破れます・・・その為に署名を集めましょう!!」
幸子は、クラス再編を阻止しようと署名活動を思い付く。
慧「何で署名?」
慧は、何故署名なのか分らなかったが
幸子「全員の一致団結には最適じゃないですか!」
鶫「横須賀市の人にも広く呼び掛けて、晴風存続を学校に訴える・・・一石二大黄土・・・」
鶫は、幸子が何故署名をするのか理解できた。
慧「いや、そのネタ古すぎるよ!」
幸子「それです!」
慧「え・・・」
慧は本当に大丈夫なのか?と疑問視していた。
その時
「いや!・・・その策!・・・案外行けるかも知れないぞ!!」
突然何処からか声が聞こえ
慧「だ、誰!?」
誰かと思い3人は、辺りを見回すと
「とお!!」
後ろの石碑から誰かが現れた。
『あっ!?』
次郎「白鳳艦長小沢次郎!・・・只今参上!!」
それは、次郎だった。
次郎「話は、全部聞いたぞ!!・・・俺も署名活動に協力するぞ!!」
幸子達の話を全部聞いていた次郎は、署名活動に協力すると言う。
幸子「えっ!?」
次郎の協力に驚く幸子だが
幸子「でも、部外者である皆さんにご迷惑が掛かるのでは?」
流石に自分達とは、関係ない次郎達に迷惑は、掛けられなかったが
次郎「固い事言うなよ・・・事件を解決した友じゃないか!・・・それに・・・ピンチになっている薫の教え子を助けたいしな・・・」
それに対して、次郎は、そんな事は、関係なく、共に事件を解決に導いた晴風の生徒達がピンチになっているのを見過ごせなかった。
それに実は、次郎は、薫が不安になるのをこれ以上見ていられなかったのだ。
幸子「ありがとうございます!」
次郎の親切に幸子は、感謝する。
画して、クラス再編を阻止する為の署名活動が開始された。
まず、4人が向かったのは
ボウリング場
美千留「勝った・・・!!」
『イエーイ!』
光「次は負けないよ!」
順子「足引っ張って御免・・・」
果代子「大丈夫、フォーム直せばいけるから・・・」
順子「ホント?」
ボウリング場では、理都子、果代子、光、美千留、順子の5人が二チームに分かれてボウリングで対戦していた。
結果は、理都子と美千留のチームが勝ち3人のチームは、負けた。
足を引っ張った事に順子は、落ち込むも果代子がそれを慰める。
其処へ
幸子「楽しそうですね・・・ちょっと良いですか?」
クリップボードを抱えた幸子がやって来て
美千留「ん?」
光「何これ?」
5人の前に署名書を出す。
順子「晴風クラス解散阻止?」
理都子「真情書?」
果代子「それっと署名簿だって・・・」
幸子「はい!・・・シロちゃんからクラスをまとめる様に頼まれたので、全員が一致団結して、晴風クラスの解散を阻止しましょう!!」
幸子は、5人にクラス再編を阻止する為に皆で署名活動し様と誘うが
美千留「でも他のクラスって、どんな感じなのかな?」
それに対して、美千留が他のクラスは、如何なのか思い付く。
光「ああ、砲術委員としては、武蔵の46サンチ砲とか撃ってみたいよね!!」
順子「ズバーンと憧れちゃうな!!」
美千留の言葉に光と順子が、どうせ代わるなら武蔵の砲術員になりたいと憧れるが
美千留「でも、他のクラスって、もう砲術委員居るよね?」
順子「当然居るでしょう!!」
美千留「そうなったら、あたし達もバラバラに成るのかな?」
幸子「うんうん」
光「それどころか、射撃指揮所に入れるか如何かも分からないよ?」
幸子「ん・・・・」
当然他艦にも砲術員がおり、バラバラに配置されるか人数が多いと射撃指揮所にも入れない可能性に気づく美千留と光。
順子「え・・・!それは、やっだよ!」
流石に離れ離れになるのは、嫌だと言う順子。
理都子「そもそも武蔵って、魚雷無いよね?」
武蔵には、魚雷が無い事に気づく理都子
果代子「私達、居場所無いよ!」
魚雷が無い事によって武蔵には、自分達の居場所が無い事に気づく果代子。
美千留「やっぱり、皆一緒が良いよね・・・・」
結局5人は、一緒に居る事に同意し
幸子「じゃ署名お願いできますか!!」
『は~い!!』
それらの要素から砲雷科の5人は署名活動に協力する。
雀荘いりふね
その頃、雀荘いりふねでは、相変わらず機関員の4人が麻雀をしていた。
麗緒「瑠奈、それチョンボ!」
瑠奈「うわぁ!!ヤバ・・・!?」
桜良「またなの?」
空「瑠奈!さっきから上の空だよ!」
瑠奈は、さっきから麻雀に集中していなかった。
瑠奈「・・・・他のクラスに移ったら、もう一緒に卓囲めないんだよね?」
もうクラスが再編されたら、この3人とは、一緒に麻雀が出来ない事に瑠奈は、不安を抱いていた。
麗緒「えっ!?・・・一緒に映るんじゃないの?」
それを聞いた麗緒は、4人一緒かと思っていた見たいだが
空「人員足りない艦なんて無いでしょ!」
配置されるとしたら皆バラバラの配置になる事を空が指摘する。
桜良「じゃクラス別れちゃうの!?」
空の指摘を聞いて、桜良は、驚いて椅子から立ち上がる。
その衝撃で牌が倒れ
瑠奈「うわぁ!!チイステンパイ!?・・・テン・・・」
自分の手札が丸見えになった。
麗緒「しかも、九面待ちじゃん!?」
更に桜良の手札は、もう既に上がる寸前であった。
幸子「あっ!チューレンポートンですか!?」
其処へ幸子と慧がやってきて桜良の牌を見る。
幸子「これ、上がったら死ぬんですよねぇ・・・」
と縁起でもない事を平然と言った後、次に来る予定の牌を手に取る。
幸子「あっ!つぎ上がりですよ!」
次の牌は上がりの牌だった。
あのまま続けていたらどうなっていた事やら?
桜良「ええーっ!?これまだ大丈夫でしょう!?私まだツモってないし!!」
幸子の縁起悪い話を真に受けて慌てる桜良。
慧「じゃあ・・・」
そんな彼女に慧は
慧「生きている内に署名を?」
デビルズスマイルを浮かべて桜良に署名を迫る。
その後、事情を説明して機関科の4人も署名に協力するよう申し入れる。
はらどけい
此処は、はらどけいと言う学生御用達の店である。
その店の外で芽衣と志摩は、将棋の再戦をしていた。
芽衣「おお!苦しい状況を打開する為にそう来たか・・・」
志摩「うぃ!」
芽衣「でも、こんな入力じゃ、如何にも成らないよ・・・」
志摩「う~い!」
戦況は相変わらず志摩の不利であった。
横須賀ポートマーケット
航海科の4人は、横須賀ポートマーケットの屋外フードコートでクラス解散について考えていた。
鈴「艦長や皆と別れるのは、いやだな・・・」
まゆみ「うちの艦長と鈴ちゃん・・・結構良い組み合わせだったもんね・・・」
秀子「あの艦橋、居心地いいよね・・・」
聡子「皆と一緒に居たいぞな・・・」
やっぱり4人もクラス解散には反対の様子だった。
そんな時
幸子「ソンナ、アナタガタニ・・・ビッグニュース!・・・ワタシノハナシヲキケバ・・・ソンナナヤミイッキニカイケーツ!!」
幸子がチャライナンパ口調か怪しい宗教勧誘口調で航海科の4人に声を掛ける。
鶫「胡散臭い!」
やはり鶫も今の幸子は怪しい宗教勧誘している人にしか見えない。
そしてそんな鶫の手にはあのダウジングに使う金属棒が握られている。
前回と違い、今回はダウジングで晴風の生徒の居場所を探っているみたいだ。
慧「落ち込んでいる時は其処にドンドン漬け込むのが定石」
慧の方は怪しいデビルズスマイルを浮かべてボソッと呟く。
彼女が闇墜ちしたら詐欺師にならないか心配である。
鶫「あれは完全にダメなパターンでしょう!」
しかし、鶫は明らかに幸子の口調、態度は怪しすぎると言う。
幸子「黙って、此処にサインすれば・・晴風クラスはそのままで、艦長と別れる事も無く・・各自の立場もそのまま・・その上・・成績もうなぎ上り!!」
幸子は、航海科の4人に署名に協力すればクラス解散はしなくて済むし、その上、成績も上ると言う。
鈴「サインする!!」
聡子「サインするぞな!!」
それを聞いた鈴と聡子がまっさきにサインすると言う。
鶫「するんだ‥‥」
そんな鈴と聡子の様子を冷めた目で見る慧と鶫。
幸子「署名は、此処に・・・」
幸子は、4人の前に署名書を出すが
まゆみ「えっ、怪しいですよ?」
秀子「うん、怪しい?」
まゆみと秀子は怪しいと疑う。
そもそも、署名しただけで成績が上がるのであれば苦労はない。
慧「今なら、美白効果も着いてくるし、胸が大きくなるかもしれないよ!」
『します!』
其処を慧が美白効果と胸が大きくなると言って幸子の援護射撃をする。
すると、まゆみと秀子もあっさりと署名した。
鶫「えっ?それで良いの?」
鶫も航海科のメンバーの行動を見て、彼女らの将来を心配した。
聡子「で?これ何の書類ぞな?」
署名した後に書類について尋ねる聡子。
鶫「勝田さん、絶対に振り込め詐欺とかに引っかかるタイプ」
鶫は、聡子が詐欺に掛かりやすいタイプだと確信する。
幸子「・・・・この勢いでどんどん署名を集めちゃおう!」
慧「おう!」
『お~う!』
航海科4人の協力を得て次なる獲物を求める幸子達であった。
中央公園
その頃、横須賀の中欧公園では、マチコ、美海、媛萌、百々の4人は、写真撮影をしていた。
美海「マッチ・・・・!!うっ・・・・」
媛萌「ああ、もうちょっと下から照らして!」
百々「こっちッスか?」
媛萌、百々が鏡を持って、左右から照らし
美海がマッチを写す。
そんな時
マチコ「ん!・・・誰か来た?」
マチコは、誰かの気配を感じ、眼鏡を戻すと
其処へダウジングで晴風の生徒を探している幸子達がやって来た。
鶫「居た!?」
『居た!?』
幸子と慧は、雅か鶫のダウジングで晴風の生徒の居場所が分かるとは思ってはおらず、見つかった事に思わず声を上げる。
だが、慧の場合は以前、晴風でも鶫のダウジングは見たのにその事をすっかり忘れているのか、あの時は偶々だと思っていたのだろう。
マチコ「署名活動?」
幸子「そうです!晴風クラス存続の為にお願いします!」
幸子は、4人にクラス再編を阻止する為、署名活動を行っている事を説明する。
すると
百々「ふっふっふ、成らば、私のコレクションが火を吹くッスよ・・・」
百々が『我に策あり』と言った様子で協力すると言う。
その策と言うのが、マチコにコスプレ衣装を着せて駅前に立たせ、注目を浴びせるモノだった。
美海「わぁ・・・!?革命だ・・・・!!」
しかし、注目する美海だけで、署名活動には何の影響もなかった。
幸子「駄目ですね。」
幸子は、一言でこの策は失敗だと言い切る。
百々「良い案だと思ったッスけどね・・・」
媛萌「釣れるの美海だけでしょう!!」
媛萌も幸子同様この策は失敗だと言い放つ始末だ。
幸子「私、次行きますね・・・」
幸子も此処で無駄に時間を潰す訳にはいかないのであっさりと他の生徒達を探しに行った。
ヴェルニー公園
水測員の楓は、ヴェルニー公園から浮きドック船が見える所に居た。
幸子「万里小路さん!」
其処へ幸子達がやって来て
楓「あ!・・納沙さん!・・・それに皆様もお揃いで、如何されたのですか?」
幸子「昨日、つい聞いてしまったのですが・・・万里小路さん、実家に連れ戻されてしまうんですか?」
幸子は、楓に昨日聞いた事を問う。
楓「一旦戻りますが、直ぐ帰ってきますわ・・・オーパンバルの準備がありまして」
如何やら社交界に出る為に一度実家に戻ると言う事だった様だ。
幸子「そうだったんですね・・・てっことは、万里小路さんもうデビタントなんですか?」
幸子は、安心し、楓が社交界にデビューするのか問う。
楓「いいえ、18に成るまでに、まだ時間がありますもの」
楓は、18歳になるまで社交界にデビューしないそうだ。
幸子「ですよね!」
慧「2人が宇宙語を話している。」
慧は、2人の会話が理解できなかった。
鶫「オーパンバルは、大舞踏会、華族女性が社交界にデビューする場所!」
だが、鶫は、理解できていた。
慧「え!つぐちゃんも知ってるの?」
慧は、鶫が2人の会話が理解できる事に驚く。
鶫「世界中の電波が教えってくれた。」
如何やら鶫は、スマホで調べた様だ。
幸子「で、今署名活動をしているんですけど、協力して貰えますか?」
幸子は、楓にクラス再編を阻止する為、署名活動に協力を申し出る。
楓「まぁ・・!面白そうですわね!」
楓は、快く引き受ける。
慧「万里小路重工の協力なら、あっという間に数万人あつまるんじゃない?」
楓の協力に慧は、楓の実家が加われば100人力と思ったが
楓「あら、お父様の力を借りるのでは、本当の協力になりませんわ」
楓は親の力を借りては本当の協力にならないと言って、個人として協力する。
慧「え・・・其処は借りおうよ・・・・」
だが、慧は、其処は借りおうよと駄々をこねる。
幸子「素晴しいです!」
『ん?』
幸子「自らの力にって、逆境を切り開く・・それこそが晴風魂ですね!」
幸子は、楓の個人としての協力に尊敬する。
慧「そんな魂あったけ?」
鶫「同然」
2人は、幸子の言葉に呆れながら、署名活動を続ける。
横須賀女子海洋学校、Gフォース区画
此処は、横須賀女子海洋学校のGフォース専用区画
此処には、GF隊員以外は、立ち入り禁止でミサイルなどの兵器が置かれていた。
次郎「じゃ、これ頼むぞ!」
幸子達と別行動をしていた次郎は、龍之介には、内緒で署名活動をしていた。
三郎「良いんですか、こんな事をして・・・准将にばれたら大事ですよ!」
龍之介に内緒で署名活動したら、厳罰になる。
三郎は、恐れていた。
次郎「薫の教え子がピンチになっているのに、そんな事言ってる場合か!?・・・言われた通り、署名を集めろ!!」
次郎は、そんな事は、関係なく、GF隊員達から署名を集める。
それを見た三郎は
三郎「ああ、全く・・・山本中佐の事になると直ぐこれ何だから・・・まあ、それも良いけど・・・」
呆れながらも、次郎に協力しながら、署名を集める。
しかし、その行動は、龍之介に知られていた。
龍之介「・・・・何やってるんだ・・・あの馬鹿は?」
功「何か、晴風クラス解散阻止の署名だそうです!」
龍之介「署名!?・・・何余計な事をしているんだあいつは!」
クラス再編を阻止する為の署名だと聞いて、呆れる龍之介。
功「止めさせますか?」
功は、次郎達の署名活動を止めさせますかと問う。
龍之介「ん・・・・いや・・・そのままにしてやれ・・・・」
功「分かりました。」
しかし、龍之介は、次郎達の署名活動を止めなかった。
実は、龍之介は、既に晴風の事に何かの手を打っていた。
Yデッキ
一方、横須賀中央駅のYデッキでは、晴風の生徒7人が署名活動を行っていた。
美波「・・・・」
其処へ美波がセグウェイミニに乗って通り過ぎると
聡子「其処のお嬢さん!」
美波「ん!?」
聡子「ちょっと寄っていくぞな!」
聡子に呼び止められ、美波は、足を止める。
幸子「美波さん!・・・海洋医大の研究でもう戻ってこれないんじゃ?」
幸子は、美波がもう学校にも戻ってこないと思っていたのだが
美波「何だそれは?そんなつもりはないぞ!」
如何やら本人は、そのつもりは、無い様だ。
幸子「えっ?」
それを聞いた幸子が驚いていると
秀子「それより美波さん、何でそんなのに乗ってるの?」
秀子が美波に何でセグウェイミニに乗っているのか問う。
美波「揺れ耐える訓練だ!」
美波がセグウェイミニに乗っているのは、揺れに対する訓練の為であった。
秀子「うぉ!」
美波の訓練に秀子は、驚き
鈴「うわぁ!あたしそれ乗るのは、無理だよ・・・」
逆に鈴は、セグウェイミニ乗るのは、無理だと判断する。
幸子「雅か、美波さんまた艦に乗るんですか?」
幸子は、これらの経緯から美波がまた艦に乗る事を察する。
美波「晴風の航海実習は、まだ終わっていない。」
幸子の察し通り、美波の海洋実習の単位は、まだ貰っていないので、また実習を受けなければならない。
鈴「じゃ、美波さんも署名お願いできるかな?」
其処で鈴が美波にも署名活動の協力を求めた。
美波「・・・一体何の署名だ?」
いきなり署名と言われ、美波は、何なのかと問うと
幸子「晴風クラスが解散になるかもしれなっくて・・・」
幸子は、美波にクラス再編の事を言う。
美波「なっ!?・・・それは、困る・・・」
それを聞いた美波は、皆と離れるのは、嫌だと困り果てる。
鈴「うん!・・・だから、ココちゃんが晴風クラス解散阻止署名運動を呼びかけているの!」
それに対して、鈴が幸子がクラス再編を阻止する為、署名活動を行っていると説明する。
美波「舵適う、要するに署名が沢山あれば、良いんだな?」
鈴の説明を聞いた美波は、要は、署名が集まれば良いと理解し
美波「これを使えば、何万人でも署名が集まるぞ!」
持っていたタブレット端末でクラス再編をSNSに拡散して、署名を集め様とする。
秀子「ヤバイ!!美波さん手段を択ばない形の人だ!?」
まゆみ「あんな危ない人だったなんて!?」
美波のやり方に秀子とまゆみは、流石にSNSに拡散するのは、危険だと判断する。
鈴「美波さん!不正は、駄目だと思います!!」
そして、鈴も美波のやり方に危険だと判断し、止めさせる。
美波「駄目なのか?凄く残念・・・」
鈴に止められ、美波は、落ち込む。
聡子「気持ちは、つたわあたから、一緒に頑張るぞな!」
鈴「皆で集めた方が楽しいよ!」
聡子「そうぞな」
落ち込む美波に聡子と鈴は、励ましながら一緒に署名活動をしようと誘う。
美波「・・・分かった・・やってみよう。」
2人に励まされ、美波は、一緒に署名活動をする事にした。
とある漁港の倉庫
その頃、とある漁港の倉庫では麻侖が冷凍保存用の大型冷蔵庫の修理をしていた。
洋美「漁港の漁船全部直したのにまだやるの?」
麻侖「機械を弄っていないと落ち着かねぇでぃ」
漁港の漁船全部直しても機械を弄っていないと落ち着かない見たいだ。
そんな時
光「ああ!機関長やっと見つけた!?」
其処へ砲雷科の5人がやってきた。
理都子「港に入たら、今日は、来ていないって言われちゃって!」
順子「空ちゃんに聞いたら多分此処だろうって!」
如何やら5人は、麻侖と洋美を探す為、漁港を探して、空に聞いて、こっちに来た様だ。
麻侖「おっ!なら調度良い手伝ってくれてぇんでい」
麻侖は、調度来た5人に冷蔵庫の修理を手伝うよう言うが
果代子「私達、機関分かんないよ?」
流石の砲雷科に機関の事など無理だろう。
理都子「それより署名を?」
理都子は、麻侖と洋美に署名をお願いするが
麻侖「それよりとは、何でぃ!?」
麻侖は、手伝いより署名が大事なのかと駄々をこねる。
5人は、麻侖と洋美にクラス再編阻止の署名である事を説明し協力を申し出る。
横須賀女子海洋学校、学生寮、ラウンジ
幸子「あ・・・疲れた・・・」
1日中署名活動をしていたので、学生寮に帰って来た幸子は、疲れてラウンジのソファーに座る。
ミーナ「でも元気なった様じゃな!」
隣で幸子を見ていたミーナは、幸子が昨日見たいに落ち込みが無くなった事を指摘する。
幸子「はい、晴風クラス解散阻止の為に署名運動をやる事にしたんです!」
幸子は、クラス再編阻止の目標が出来た事にやる気を見せ、署名活動をする事をミーナに言う。
ミーナ「そう言うと思っっておった・・・で、弾は、何ぼ必要なんじゃ?」
それを聞いたミーナは、幸子が署名活動をやる事を察していた見たいに協力を申し出る。
テア「支援砲撃が必要なのか?我が校も協力するぞ!!」
それに続いてテアも協力を申し出た。
幸子「姉さん方、世話をかけるぞ」
2人の協力に幸子は、仁義語で感謝し
ミーナ「石工一般の恩義、此処で返すのも、渡世の義理中ヤツやん!」
ミーナも仁義語で受けた借りを返すと言う。
すると
ましろ「何をやっている?」
ましろがクラス再編の事を話し合いに来たのか、学生寮にやって来た。
幸子「シロちゃん!?・・シュペーの皆も署名に協力してくれる事になったんです!」
幸子は、ましろにミーナとテアが署名に協力してくれる事を伝える。
ましろ「署名?何の事だ?」
署名と聞いて、ましろは、何の事か問う。
幸子「晴風クラス解散阻止活動です!」
それに対して、幸子がクラス再編阻止活動だと告げる。
ましろ「ふぇ!?何でそんな事になっている!!」
それを聞いたましろは、自分が知らない間にそんな事にまで発展していた事に驚愕する。
そんな時
次郎「お~い書記!」
幸子「あっ小沢さん!?」
次郎が署名書を持って、学生寮にやって来た。
ましろ「ん?」
次郎「うち隊員達から署名を集めて来たぜ!!」
次郎は、GF隊員達から集めた署名書の山を幸子に提出する。
幸子「こんなに沢山集めてくれたんですか!?」
署名書の山に幸子は、驚愕する。
ミーナ「凄いなお主!?」
次郎「皆晴風の生徒には、感謝しているんだよ・・・だから、晴風クラスが解散と聞いたら、皆直ぐ署名に協力してくれたんだ。」
次郎達GF隊員達は、晴風の生徒に感謝していた。
晴風のお陰で自分達の無実を証明する事ができたし、真っ先に事件を解決してくれた事に感謝していたので、次郎からクラス再編の事を聞いて、隊員達は、恩返し仕様と署名に協力してくれたのだ。
ましろ「何をしているんですか小沢さん?」
次郎「何だ、ましろ?」
こうして、署名は、順調に集まっている。
密封指示書開封まであと3日
6月10日
横須賀駅
翌日、鈴達5人は、横須賀駅でクラス再編阻止の署名活動をしていた。
だが、昨日とは違い、署名が集まらない。
鈴「署名全然集まらないよ・・・!!」
署名が集まらない事に鈴は、涙を流し絶叫する。
まゆみ「日に焼けちゃうよ・・・!!」
太陽の下で活動している為、日焼けをしてしまうとまゆみも嘆く。
聡子「如何すれば良いぞな・・・?」
署名を集めるには、如何すれば良いのか聡子は困り果てる。
美波「人を集めて趣旨を説明し、署名をして貰うしかないだろう」
それに対して、美波が署名して貰うには、先ず、人を集めて趣旨を説明してから署名を貰わなければならないと言うが
鈴「でも、後2日じゃ、そんなに集まらないよ!」
鈴の言う通り、いくら美波の言う通りに署名を集めてても、後2日じゃそんなに集まらない。
既に半分は、集まっているが、それでもまだ足りない。
このまま署名が集まらないままなのか
そんな時
もえか「それなら、いい手があるよ・・・ふぅ!」
もえかが5人に救いの手を差し伸べる。
それからもえかは、5人にある秘策を言い、明乃とましろ以外の晴風生徒全員に伝える。
さかくら総本家倉庫
此処は、機関科4人が麻雀していた雀荘いりふねの上にあるさかくら総本家の倉庫の一室。
美海「マッチとの別れを防ぐためなら、何でもやる。」
もえか「次は、公園使用申請書を」
この一室で美海は、もえかの秘策に従い、必要な書類を作成していた。
美甘「知名さん!」
もえか「ん?」
美甘「仕込み終わったよ!」
続いて、俊秋と美甘、マチコの3人が何かに使う仕込みが完了した事をもえかに告げる。
百々「チラシもできたッスよ。」
美海がマチコに悲鳴を上げてる中、百々が何かのチラシの作成が完成した事をもえかに告げる。
もえか「じゃ、こっちのレイアウトもお願い」
百々「・・・・晴風の真実?」
もえかは、百々にチラシの他に何かの号外見たいな物の作成を頼む。
はらどけい
その頃、はらどけいでは、芽衣と志摩が相変わらず、将棋の再戦をしていた。
芽衣「話しかけないでよ・・・・ぜぇ~ったいに話しかけないでよ・・・」
今度は、積み重ね将棋をやっていた。
普通の将棋だと芽衣ばかり勝っていたので、志摩は、ゲームを変えて、積み重ね将棋をする事にしたのだ。
慎重に一つの駒を山積みになっている駒から引き抜いていく芽衣。
しかし
芽衣「ああ・・・!!しまった!!」
駒が崩れてしまい芽衣は、頭を抱えながら叫ぶ。
志摩「ふぅ・・・」
だが、志摩は、易々と山積みの駒をスッーと持って行く。
芽衣「嘘でしょう!?」
これには芽衣も驚く。
志摩「うぃ!」
志摩は、芽衣に勝った事にドヤ顔をする。
これまで将棋で散々芽衣に辛酸を舐めさせられて来た志摩が遂に将棋で芽衣に勝つ事が出来たのだ。
そんな中
幸子「ああ・・・!!」
志摩「あっ!?」
幸子が2人の元に来て
幸子「此方に居たんですね、実は・・・」
現状を説明し、署名活動に協力を申し出た。
三笠公園
夕焼けに包まれる中、此処三笠公園では、晴風の生徒達が屋台の制作やイベントの準備を行っていた。
媛萌「屋台後いくつ?」
美甘「うちのは、これで大丈夫?」
百々「砲雷科も手伝ってほしいッス!」
媛萌「了解・・・」
媛萌は、聞きながら作業を続ける。
美海「何とか協賛してくれるお店が集まったよ!」
既にイベントに備え、協賛してくれるお店を集めた事にホッとする美海。
そんな時
次郎「お~い、晴風諸群!」
『ん!』
次郎がなのは、フェイト、美奈、実、信吾、三郎の6人を引き連れてやって来た。
次郎「署名活動の為のイベントをやるって聞いて、何か手伝える事が無いか、こいつらを連れて来た。」
百々「助かるッス!」
なのは「次郎君に言われてやって来たけど・・・」
フェイト「同じく!」
美奈「助けに来たよ…」
信吾「美奈が行くって言うから来たけど…」
実「同じく来た。」
三郎「こんな事准将にばれたら…」
何だかんだ言いながら、6人は、作業を手伝うんだった。
麻侖「ああ、そっちの様子は、どうでぇい?」
麗緒『麗緒、空、設置完了!』
桜良「こっちも準備完了よ、機関長!」
次郎達と晴風の生徒達がイベントの準備に追われてる中
密封指示書開封まであと1日
6月11日
三笠公園、晴風スぺシャルカレーフェス、会場
麻侖「よ~し・・・晴風スぺシャルカレーフェス・・・開幕でぇい!!」
翌日、三笠公園で晴風主催の晴風スぺシャルカレーフェスが開幕した。
そう、萌香が考えた秘策とは、このイベントで人を集め、一気に署名をして貰おうと言うのだ。
会場の入り口で鈴、秀子、まゆみ、媛萌、百々、美奈の6人が来場してくる人に署名と号外を配り
美甘「晴風特性カレー・・・さあ、限定300皿です!!」
あかね「甘納豆エクレアもあります!」
ほまれ「ハハハ・・・」
更に美甘と俊秋が晴風カレーを杵崎姉妹がバイトしていた時に作っていた甘納豆エクレアを販売。
光がダーツの店を構え、隣で楓が茶をもてなし、美千留の射的や順子の輪投げ、果代子と理都子の魚雷グッズ専門店が構えている。
ついでにコスプレ衣装を来たマチコとの記念撮影ブースもあった。
『晴風存続にご協力ください!!』
次郎が設営台の上から、メガホンで署名の協力を訴える。
三郎「恥ずかしいから止めて下さいよ艦長!」
そんなやり方に三郎は、恥ずかしくて止める様言う。
その隣で実と信吾が署名活動をする。
もえか「皆、これお願いして良い?」
親子「分かりました。」
夏美「人とうりが多いところで配りますね。」
もえかも親子達に署名活動をさせる。
麻侖「祭りだ!祭りでぇい!!」
祭りだと盛り上がる麻侖。
しかし
洋美「でも全然人いないわね・・・」
肝心の人が集まらない為、いまいち盛り上がりにかける。
麻侖「あっあ・・・」
現実を知って、落ち込む麻侖。
密封指示書の開封まであと19時間
幸子「これじゃ署名が集まりません!!」
ミーナ「確かに、このままでは、時間切れじゃ!」
このままでは時間切れで署名が集まらない。
テア「まだ星が足りないな!」
美波「むぅ…」
署名が足りない事にテアと美波が悔しがる。
次郎「何弱気な事言ってるんだ!最後まで希望を捨てるな!!」
幸子「でも時間が・・・」
次郎「どんな事が有っても諦めるな!!それが晴風魂だろう!」
弱気になっている幸子達に次郎が気合を入れる。
其処へ
「皆!!」
『ん?』
明乃「遅くなって御免!!」
明乃とましろが始末書の提出を終えて、やって来た。
幸子「艦長!シロちゃん!・・・助けてください!!」
幸子は、涙ながら明乃とましろに助けを請う。
明乃「えっ!何が如何したの?」
明乃は、何が何だかと思い幸子から事情聞く。
ましろ「つまり、署名を集める為に人を集めようと・・・」
幸子からあらかた事情を聞いて、ましろは、理解する。
麻侖「祭りも人が居ないと盛り上がらね!」
次郎「何か言い手がないのか?」
麻侖と次郎が人を集めるがないかぼやいていた。
そんな中、明乃は、考えながら、辺りを見回すと
明乃「あっ!?」
明乃は、公園内にある舞台を見て妙案を思い付く。
もえか「もかちゃん、手伝ってくれる?」
もえか「ん?」
もえかは、何かと思い、明乃に協力する。
明乃の妙案とは、公園内にある舞台でライブして、人を集める事だった。
麻侖「よお~し、艦長が来たからには、100人力でぇい!!」
美甘「艦長来たの!」
鈴「良かった・・・」
明乃が来た事で生徒達の士気は上がり
それに乗じて、西崎と立石が漫才を行い、幸子達や次郎達チラシと号外を配る。
麻侖「お~、盛り上がってきやがった!」
その成果があってか、徐々に人が集まり始めた。
これならば、署名活動も捗るかと思いきや、予想外の出来事が起きた。
美甘「カレー追加できる?」
ほまれ「無理、ご飯終わっちゃうよ・・・」
予想よりも人の集まりが多く、食材が切れかけていた。
その時
慧「チキンバサラ持って来たよ!」
あかね「ランもあるよ。」
聡子「ピロシキ、持って来たぞな!」
麗緒「お好み焼き出来るよ。」
空「具も沢山あるから!」
桜良「たこ焼きも作れるわ。」
あかねと慧、聡子、麗緒、空、桜良の6人が追加の食材を持って来た。
なのは「ご飯もありったけ持って来たよ・・・」
フェイト「カレーの追加ができるわよ!」
更になのはとフェイトがご飯とカレーの補充を持って来た。
美甘「ああ・・・ありがとうございます・・・晴風新メニュー続々到着です!!」
補充と追加のメニューで、息を吹き返す。
明乃『皆さん帰りに署名所に寄ってください!!』
もえか『晴風クラス解散阻止の署名を集めています!!』
『よろしくお願いします!!』
もえかと明乃が集まった人々に署名活動の趣旨を説明し、署名の協力を呼び掛ける。
そして、夕方になると今まで人が居なかったのがもう人ざかいが出来ていた。
麻侖「大分盛り上がってるな・・・」
幸子「流石艦長!これで何とかなるかもしれません。」
麻侖「景気付けに一丁やるか!クロちゃんやってくれ!!」
人ざかいが出来て来たのを見て、麻侖が景気付けに花火を打ち上げる。
幸子「花火何て勝手に打ち上げて良いんですか?」
打ち上げ花火は普通の花火と異なり様々な手続きや資格が必要だ。
それを心配して幸子は麻侖に尋ねる。
麻侖「ああ、クロちゃんはなあ、炎火賞非法案手帳持ってるんでぇい!」
如何やら洋美が必要な資格を持ってるので、問題は、無い様だ。
洋美「花火は、資格を持っている砲雷科の皆と辻さんが協力して作ってくれたのよ!」
花火玉に関しては、砲雷科と実が協力して作成したお手製らしい。
洋美「解散にならなければ良いわね晴風クラス」
出来るだけの事はやった。
後は運を天に任せるしかない。
明乃「皆!・・・乾杯!!」
『乾杯!!』
晴風スぺシャルカレーフェスは大盛況に終わり、打ち上げの際、皆はラムネで乾杯し、成功を祝った。
幸子「凄い数の署名ですね!?」
次郎達が集めた署名と更にイベントで集めた署名の数を入れて、沢山の署名が集まった。
ましろ「だが、何所から晴風クラス解散なんて話に成ったんだ?」
ましろは、何所から再編の話になったのか、そもそもの話の出所を尋ねる。
最初は、美甘と杵崎姉妹が優衣にスカウトされていた時
聡子「みかんちゃん達が間宮にスカウトされてたぞな!」
美甘「断ったけどね。」
美甘は、あっさり断った事を告げる。
まゆみ「マロンちゃん達も明石にヘッドハントされて・・・」
続いて、麻侖と洋美が珊瑚にスカウトされた時
麻侖「それも断ったんでぇい」
まゆみ「ええっ!?」
如何やら此方もあっさり断った見たいだ。
幸子「万里小路さんと美波さんも誤解でしたし・・・」
理都子「あれ?・・・ひょっとして・・・」
果代子「話広げたのって・・・」
楓や美波については、幸子の誤解だとして、後は
麗緒「えっ、私達!?」
機関科の4人しかいない。
ましろ「ん・・・・」
そうだと知ったましろは、4人を睨む。
『御免なさい!!』
4人は、謝罪する。
次郎「でもクラス解散は、本当だろう!・・・でなきゃ、密封指示書なんて渡す訳無いだろう?」
だが、次郎が真雪が密封指示書を渡すぐらいなら、クラス再編は、本当じゃないかと言う。
ましろ「ん・・・確かに・・・」
それにましろは、確証はないが、密封指示書を渡すぐらいなら本当かも知れないと思う。
次郎「だから、こうやって署名も集まった事だし、あん校長もこの署名を見たら、文句も言えんだろう。」
次郎の言う通り、これだけの署名を見れば、真雪とって、クラス再編は、出来ないだろう。
そんな時
「次郎君!!」
次郎「薫!?」
薫がはやてと共にやって来た。
薫「もういないと思ったらこんな所に・・・・皆で何してたの?」
如何やら薫とはやては、次郎達が居ない事に気づき、態々探しに来た様だ。
次郎「何って、晴風クラス解散阻止の署名活動をしてたんだ。」
次郎は、薫にクラス再編阻止の署名活動をしていた事を話す。
薫「しょ、署名活動!?・・・何を勝手な事を!!・・・こんな事が兄さんにばれたら、次郎君厳罰だよ!!」
次郎が龍之介の許可なしに勝手に署名活動をしていた事を怒る薫。
次郎「かまやしねよ!・・・お前の為なら厳罰なんて怖くないし!」
それに対して、次郎は、薫の為なら何とも思わない。
薫「私の為?」
次郎「お前があまりにもこいつらを心配していたから・・・俺がお前に代わって、こいつらを助け様と思ったんだ!!・・・だから、なのはやフェイト達には、責任はない・・・悪いのは、俺1人だ。」
次郎は、薫が晴風のクラス再編の事を聞いて、心配していたので、次郎が薫に代わって、彼らを助けた。
だから次郎は、責任を全部1人で被るつもりだった。
薫「次郎君・・・ありがとう・・・でも、次郎君だけ責任を負わせないわ!・・・私も一緒に責任取るから・・・皆で真雪さんの所に署名を持って行きましょう。」
そんな次郎に薫は、感謝したが、次郎1人だけに責任を負わせず、自分も責任を取ると言って、次郎に協力する。
次郎「良いのか薫?」
薫「私は、艦長であり、貴方の妻です・・・どんな時でも次郎君について行くわ!」
次郎「妻って、まだ結婚してないだろう・・・まあ、ありがとう。」
薫の思いに照れる次郎だった。
密封指示書の開封まであと14時間
横須賀女子海洋学校、校内
イベントを終えた明乃達は、署名を持って、真雪の元に向かっていた。
次郎も薫だけを伴って付いてきた。
幸子「艦長!・・・東郷ターン・・・成功させましょう!!」
明乃「うん!」
明乃は、校長室へと入る。
それから後は、分からず
6月12日
横須賀女子海洋学校、中庭
そして密封指示書の開封日時となり、晴風の生徒達は、中庭に召集される。
あの後、真雪は、自分達の要望を聞いてくれたのか
集まった生徒達は皆不安そうな表情でざわつく。
教頭「静かに!」
教頭の一声で生徒達は静まる。
真雪の隣では、龍之介と薫、次郎が見守っていた。
真雪「晴風クラス・・・・密封指示書を開封せよ!」
真雪は、晴風の生徒達に密封指示書を開封せよと命じる。
生徒達は、次々と封筒を開けて中に入っている書類を取り出す。
皆ドキドキしながらその書類に書かれている事に目を通していく。
幸子「えっ?」
幸子は其処に書かれている内容を見て驚愕する。
書類には以下の内容が書かれていた。
『航洋直接教育艦晴風航行不能に際したクラス編入に関して(通知)
標記の要項について、横須賀女子海洋学校関係者等の審議を踏まえ
6月13日をもって、貴殿に航洋直接教育艦 Y-469への異動を通知します。
より、一層の能力を発揮して学業に励むことを期待します。
以上』
と書かれていた。
明乃「Y・・・・46・・9・・・ん・・・」
それは、新しい艦への転属だった。
真雪「岬艦長!」
真雪に声を掛けられ、明乃は書類から顔を上げる。
真雪「貴女がたの行動力と団結力を見せてもらたわ・・・艦が沈んでしまった以上、クラスを分けるべきだと言う意見もあったけど、一緒にしておいて良かった見たいね。」
実は、晴風が沈んだ後、クラス再編の案もあったが、龍之介の要望もあり、真雪は、そのまま新しい艦に転属させる事にしたのだ。
真雪のこの言葉を聞いてまた皆一緒のクラスに慣れた事に喜ぶ晴風の生徒達。
幸子「艦長!シロちゃん!東郷ターン成功ですよ!!やりましたよ!!」
自分の策が成功した事に涙を出しながら喜ぶ幸子。
ましろ「クラスを守れましたね、艦長!」
明乃「・・・・うん」
その後、生徒達は、乗艦予定の艦、Y-469が係留されている埠頭へと向かう。
横須賀女子海洋学校、埠頭
埠頭に着いて、自分達が乗る艦を見た生徒達は思わず目を奪われる。
其処には晴風と同じ陽炎型の教育艦が係留されていた。
生徒達が目を奪われていると
龍之介「その艦は、俺達からお前らへの贈り物だ!!」
龍之介が晴風の生徒に自分達からの贈り物だと告げる。
明乃「えっ?贈り物って如何いう・・・」
明乃は、贈り物って如何いう事なのか問う。
龍之介「聞くより、直接中を見たら如何だ?」
それに対して、龍之介は、自分に聞くより、直接艦を見たら如何だと言う。
明乃「ん・・・」
鈴「岬さん?」
明乃は、言われる通りに艦に乗艦する。
芽衣「タマ!」
志摩「うぃ!」
続いて生徒達も乗艦する。
教育艦、艦橋
乗艦した明乃は、艦橋に登り、辺りを見回すと
明乃「あっ!?」
まるで明乃を待っていたかの様に羅針盤の上に
明乃「五十六!」
五十六「ぬう」
五十六が乗っていた。
明乃「あ・・・あっ」
それを見た明乃は、五十六に近づくがあっさり逃げてしまう。
だが、驚く事は、それだけじゃなかった。
芽衣「水雷方位盤、晴風と同じ奴だよ艦長!!」
明乃「えっ?」
何と艦橋に備え付けられていた水雷方位盤が晴風の物だと芽衣が言う。
まゆみ「艦長!!・・・これ晴風の双眼鏡です!!」
秀子「ですよ!!」
更に双眼鏡も晴風の物だと言うまゆみと秀子。
志摩「これも・・・同じ」
志摩も同じだと断言する。
明乃「タマちゃんも・・・あっ・・・・この羅針儀も?」
明乃も羅針儀が晴風の物だっと気づく。
更に艦橋だけじゃなかった。
麻侖『艦長!!』
明乃「あっ!?」
教育艦、機関室
麻侖「操作盤が晴風のと同じでぇい!!」
機関室も機関の操作系統の部品が全部晴風の物だった。
洋美「マロン!・・見てよこれ」
更にもう二つ
洋美「百々と媛萌が作ってくれた奴!」
麻侖「・・この椅子並べると、昼寝良いんだよな・・・」
それは、前の晴風の時に使っていた手作りの椅子だった。
留奈「機関長!!」
『ん?』
留奈「同じだよ、同じ、冷蔵庫も同じだよ!!」
そして、もう一つは、設置している冷蔵庫も晴風の物だった。
すると
「あったりめえでぇい!!・・・なんせこのあたしが修理したからな・・・」
『あっ!?』
機関科6人の前にある人物が機関のドアから現れた。
麻侖「な、夏雄!?」
それは、何と空母大鳳の機関長である夏雄だった。
洋美「修理したって如何いう事なの?」
夏雄「実はな・・・・お前らが艦を失ったと聞いて、可哀そうだと思って、准将に新しい艦の整備をあたしらにやらせるよう頼んだんでぇい!」
実は、この教育艦の製造には、全て夏雄と文雄達機関員と整備員がしていたのだ。
留奈「そうだったんだ!?」
空「流石は、機関長と瓜二つ!」
留奈と空は、夏雄を拝む。
麻侖「夏雄・・・ありがとう」
そして、麻侖は、あまりの嬉しさに夏雄に抱き付く。
夏雄「だ、抱き付くなよ・・・麻侖・・・」
麻侖に抱きつかれ嫌な感じをする夏雄。
教育艦、、炊飯所兼食堂室
美甘「炊飯器ちゃん、また会えたね!!」
美甘は、前使っていた炊飯器と再会する。
あかね「美甘ちゃんその炊飯器!?」
ほまれ「この器具も・・・」
2人は、辺りを見回し
『同じだ!!』
同じだと認識する。
教育艦、、一番魚雷発射管及び二番魚雷発射管
果代子「りっちゃん、発射管一所だね・・・」
理都子「同じだね、かよちゃん!」
果代子と理都子も魚雷発射管2基も晴風の物だと認識する。
教育艦、マスト
美海「マッチ!!何処までも着いて行くから・・・」
マチコ「全艦異常なし!!」
マチコは、マストに上がり辺りを見回し、全艦異常なしと告げる。
教育艦、第一主砲塔付近
光「新しい主砲だ!!」
美千留「また、大っきくなってる。」
順子「でも、射撃指揮所は前のだよ!?」
砲術員3人は、主砲が強力になっている事に驚きながら、射撃指揮所は、以前晴風に設置されていた94式方位盤照準装置だと気づく。
教育艦、水測室
楓「ソナー室も保々同じですわ・・・ラッパもいらしゃいます。」
水測室も全て同じで楓が使っていたラッパも据え付けてあった。
教育艦、無線室
鶫「此処も同じだ・・・」
教育艦、電探室
慧「此方も同じです!」
無線室も電探室も同じ
教育艦、医務室
美波「保健室、だいだよしょうじ」
医務室も同じだと断言する美波。
教育艦、艦橋
幸子「・・・そう言えば、この電話も・・・」
電話で聞いていた幸子は、受話器が晴風の物だと気づく。
鈴「この舵輪の手触り同じだよ・・・」
鈴も舵輪の手触りで晴風の物だと気づく。
聡子「海図室も同じだったぞな!!」
そして、聡子も自分の居る海図室が同じだと気づく。
そんな中
ましろ「うわぁ!!私のブルースが・・・・付いてない・・・・」
ましろは、自分の物である鮫のぬいぐるみを見つけたが、沈んだ晴風から引き揚げたので、表面は、傷だらけだった。
傷だらけだった事にましろは、深く落ち込む。
生徒達が晴風の物だと気づく中
真雪「新しい艦の様子は、如何かしら?」
真雪が新しい艦の様子は、如何か確認しに上がって来た。
明乃「校長先生・・・これは、一体?」
明乃は、真雪に何故こんなに晴風の物が有るか問う。
真雪「沖風は、艤装前だったから、晴風の部品の一部で完成させたのよ!」
明乃「それで、こんなに晴風の物が・・・」
如何やらこの教育艦は、偽装前だったので、廃艦になる晴風の物が使用されたのだ。
龍之介「そうだ!」
明乃「えっ?」
そして、龍之介と薫と次郎が上がって来て
龍之介「あの後、お前達がピンチだと聞いて、篠原機関長や山崎整備班長の皆が自分達の代わりに武蔵を止めたお前らに何かできないかと思って、考えた結果・・・お前達に新しい艦を与える事がせめてもの贈り物だと決断したんだ。」
明乃にこの教育艦の製造の経緯を話す。
さっきも言った通り、この艦の製造は、夏雄と文雄達がしていたのだ。
実は、晴風が沈んで、生徒達がピンチだと聞いて、夏雄と文雄以下機関員と整備員は、何もできなかった自分達に代わって、武蔵を止めた晴風の生徒達に何かできないと思い考えた結果、彼らにこのまま実習を続けさせようと新しい艦の製造を自分達にやらせてくれと龍之介と真雪に進言したのだ。
明乃「そうだったんですか・・・ありがとうございます山本准将!」
龍之介から経緯を聞いて、明乃は、礼を言う。
龍之介「礼なら皆に言ってくれ!・・・あいつらのお陰でこの艦が完成したからな!」
龍之介は、自分に礼を言われる筋合いはなく、製造に携わったGF隊員達全員に言えと言う。
薫「そんなの聞いてないわよ兄さん!?」
次郎「酷いですよ准将!俺達に黙っていた何て!!」
薫と次郎が龍之介が自分達に内緒でそんな事をやっていた事に驚き何で言わなかったのか問い詰める。
龍之介「皆に口止めされてたんだ・・・知ってたのは、俺と参謀のごく一部だったんだ!!・・・それにお前らに話したら即言うだろう!!」
それに対して、龍之介は、皆から口止めされていたので言えなかったし、言えば即晴風の生徒達に言うだろう。
薫「た、確かに・・・」
次郎「俺口軽いから・・・」
龍之介に言われ、口が軽い事を2人は、認めた。
龍之介「全くお前らは・・・こいつらに面して、今回の事は、全て目をつぶってやる!」
龍之介は、今回の次郎の勝手な行動を不問にした。
次郎「ほんとですか?」
龍之介「但し・・・今回だけだからな!!」
『はい!』
不問になった事で薫と次郎は、喜ぶ。
真雪「岬艦長!・・・ちゃんと動くか如何か試して見なさい。」
話は、変わり、真雪は、ちゃんと動くかどうか出航させてみなさいと明乃に言う。
明乃「はい!あっ!!でも艦名は?」
明乃は、出港しようとしたがまだ艦名が決まっていない。
真雪「沖風の予定だったけど、晴風でも良いわよ岬艦長!」
それに対して、前の通り、晴風で良いと真雪は、許可する。
明乃「あっ・・・!!」
晴風のままで良いと言われ明乃は、喜ぶ。
薫「良かったね岬さん!」
こうして、晴風は、龍之介達の手で再び蘇ったのだ。
早々に出港準備をしていると
晴風、甲板
媛萌「あれ?」
百々「如何したんッスかね?」
媛萌と百々が埠頭辺りで何かを目撃する。
真雪「機密解除されたとはいえ、勝手に晴風の情報を開示して貰っては、困ります。」
それは、機密情報を勝手に開示したもえか達が真雪に説教を受けていたところだった。
艦首で錨が上げられてゆくのを確認したラッパ手の楓がラッパを吹き。
晴風、艦橋
明乃「晴風出港!両舷前進微速!!」
晴風は、埠頭から離れ、大海原へと出港する。
埠頭からは、ミーナ、テア、もえか、珊瑚、優衣が反対側に真雪、古庄、教頭、龍之介、次郎が見送った。
明乃「あっ!?」
そして、引き上げられた初代晴風に向かって、明乃と薫は、敬礼する。
明乃「航海長操艦!」
『航海長操艦!!』
明乃「両舷前進原速、赤黒なし、進路・・150度!」
晴風は、試験航海へと出航して行った。
画して、晴風の生徒は、再び晴風へ帰り着いたのだった。