ハイスクール・フリート Gフォース   作:首都防衛戦闘機

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第9章 婿養子と同居 後編

7月18日

 

横須賀ブルーマーメイド庁舎、廊下

 

BPF隊員「ねぇねぇ、聞いた?・・・私の後輩が今度結婚するそうよ!」

 

BPF隊員「えっ嘘、本当?」

 

BPF隊員「本当よ!・・・ああ、私も早く結婚したいな~」

 

休憩時間にBPF隊員達が恋愛相談をしていた。

 

その時

 

真霜「随分と楽しそうね!」

 

『うぇ!?』

 

後ろに真霜が立っていた。

 

BPF隊員「む、宗谷監督官!?」

 

隊員達は、驚き

 

真霜「何を話してたの?」

 

真霜は、何を話していたのか問う。

 

BPF隊員「いえ、その・・・私の後輩が結婚する話をしていたんです。」

 

隊員達は、恋愛相談をしていたと真霜に言う。

 

真霜「!?」

 

それを聞いた途端、真霜は、反応し

 

BPF隊員「す、すいません!私たら、この場でしちゃいけない話を・・・」

 

それを見た隊員達は、慌てて謝罪する。

 

真霜「い、良いのよ!・・・気にしてないから・・・」

 

真霜は、笑顔で、そう言いながら行ってしまう。

 

BPF隊員「宗谷監督官、可愛そう・・・」

 

BPF隊員「やっぱり山本准将と別れた事を今だに根に持っているのかな?」

 

隊員達は、真霜の笑顔の裏では、落ち込んでいるんだと気づいており、同時に心配していた。

 

横須賀女子海洋学校、軍港エリア

 

一方、当の龍之介の方は、軍港エリアの桟橋で1人海を眺めていた。

 

龍之介「はぁ・・・俺は何をやっているんだ!」

 

龍之介も真霜同様、溜めい気しながら自分が何をやっているんだと悔やんでいた。

 

横須賀女子海洋学校、食堂

 

その頃、薫は、次郎達と共に生徒達の中で昼食を食べていた。

 

はやて「ほんで、宗谷監督官と准将は、まだ喧嘩してんの?」

 

薫「うん・・・あれから、全然口を聞かなくて・・・しかも顔を合わせるたびに暗くなる一方だし・・・私如何したら良いか・・・」

 

薫が言うには、あれから2人は全然口を聞かず、しかも顔を合わせるたびに暗くなる一方だった。

 

なのは「薫先輩も大変だね・・・でも、何で准将は、宗谷家を継がなかったんだろう?」

 

フェイト「よっぽど、この前の事件の事を根に持っているのかな?」

 

やはり龍之介は、この前のRATa事件の事を根に持っているのだとなのはとフェイトは、そう思ったが

 

次郎「それは、違うと思うな!」

 

『えっ?』

 

次郎の方は、違うと言う。

 

次郎「単に事件の事だけじゃなく、むしろ宗谷家を継ぐのにプレシアを感じているんじゃないか・・・なんせ宗谷家は、名門の家柄だからな・・・それをいきなり継がないかと言われたら、本人だって戸惑し、プレシアだって感じる・・・俺も昔はそうだった。」

 

次郎は、龍之介が単にRATa事件の事だけじゃなく、むしろ宗谷家を継ぐのにプレシアを感じているんじゃないかと思い、かつて自分もそうだったと言う。

 

なのは「そうか、次郎君は、財閥の出身だよね?」

 

次郎「ああ、泣く子も黙る小沢家の三男だよ!・・・まあ、俺の方は、嫌気がさして家を飛び出したがな!」

 

次郎も、かつては、名門小沢家の3男として生まれ、後継ぎに指名されたが、本人は、それに嫌気がさし、家を飛び出した。

 

次郎「兎に角、この事は2人が自ら解決するから大丈夫だよ薫!」

 

取り合えず、この問題は、2人が自分から解決すると薫に言って、励ます。

 

薫「ん・・・ありがとう。」

 

薫は、元気を取り戻す。

 

横須賀女子海洋学校、職員室

 

古庄「そう・・・山本准将と宗谷監督官の絶縁は、まだ続いているのね。」

 

功「ええ、宗谷監督官と別れた事で、かなり落ち込んでいますよ・・・私にも話そうとせず、1人で自分を責めています。」

 

古庄「仕方がないわ・・・2人の事は、2人が自ら解決するのを待つしかないわ。」

 

功「そうですね。」

 

此方も同じ様に2人が自分から解決するのを待つしかなかった。

 

横須賀女子海洋学校、運動場

 

『はぁ・・・はぁ・・・』

 

美由紀「あと10週残ってるわよ!ダラダラしない!!」

 

運動場では、美由紀が落ちこぼれのブルーマーメイドとホワイトドルフィンの隊員達を訓練していた。

 

両隊員達は、重いリュックを担ぎながら運動場を50周走らされる。

 

そんな指導中に

 

龍之介「・・・・」

 

龍之介が現れ、訓練中の彼らを見る。

 

美由紀「あら准将!?何か御用ですか?」

 

美由紀が龍之介に気づき、声を掛ける。

 

龍之介「いや、何でもない!」

 

それに対して、龍之介は、別に要はなく、直ぐに去ろうとしたが

 

美由紀「待ってください!」

 

美由紀が待ったを告げ、龍之介は足を止める。

 

美由紀「宗谷監督官の事は聞いています・・・貴方が宗谷家を継がない理由も!」

 

美由紀も龍之介と真霜が別れた事を知っていた。

 

宗谷家を継がない理由も

 

美由紀「ですが、貴方は宗谷家を継ぐ資格はあります・・・これは他の人に譲れません・・・逃げないで下さい。」

 

そして、美由紀は、龍之介に宗谷家を継ぐ資格が有ると言い、逃げるなと告げる。

 

龍之介「分かってるよ・・・だけど、俺は・・・」

 

しかし、龍之介もその事は分かっているが、やはり無理だと思い去ってしまう。

 

龍之介が去った後、美由紀は

 

美由紀(私は何を言っているのかしら・・・宗谷監督官と別れている今、准将を奪えるのに・・・)

 

恋敵である真霜と別れている今、龍之介を自分の物にできるのに、美由紀は、奪おうとせず、それどころか真霜との仲直りの手助けをしてしまった。

 

何故そんな事をしたのか、自分の行動に疑問を持ちながら指導を続ける美由紀。

 

横須賀ブルーマーメイド庁舎、食堂

 

一方、真霜は、真冬と一緒に食事を取っていた。

 

序に平賀や福内も共に食事をする。

 

真霜「はぁ・・・」

 

しかし、真霜は溜息ばかりし、食事に手を付けてもいない。

 

真冬「大丈夫かよ真霜姉?」

 

そんな真霜を心配する真冬。

 

真霜「大丈夫よ真冬!・・・ちょっと気分がすぐれないだけだから・・・」

 

それに対して、真霜は大丈夫だと言う。

 

だが、真冬は、大丈夫だとは思えず、他の2人も心配する。

 

そして、真冬は、思い切って

 

真冬「あのさ真霜姉!」

 

真霜「何真冬?」

 

真冬「あたしが家を継ぐから、真霜姉は・・・龍之介と仲直りしろよ!!」

 

自分が宗谷家を継ぐから真霜は、龍之介と仲直りしろと告げる。

 

真霜「き、急に何言うのよ!?」

 

いきなり真冬が宗谷を継ぐと聞いて、驚く真霜。

 

真冬「だって、あたしも宗谷家の1人だから、あたしが継げば真霜姉は、自由になるだろう・・・それなら龍之介とだって・・・」

 

真冬は、自分が犠牲になり、姉である真霜を自由にさせようとしたが

 

真霜「それは駄目!・・・宗谷家は、長女である私が継がなければならないの・・・これは誰にも譲れない!」

 

真冬「でも!」

 

真霜「何でも言わせないで、私が継ぐから良いの!!」

 

真霜は、あくまで宗谷家は長女である自分が継ぐと言って、譲らなかった。

 

真霜「それに龍之介の事は、もう終わった事だから、もう関係ないでしょう!」

 

更に龍之介の事は、自分にはもう関係ないと言う。

 

真冬「真霜姉・・・」

 

真霜「やっぱり気分がすぐれないから先に戻るわね。」

 

結局、食事に手を付けずに部署へと戻ってしまう。

 

真冬「ん・・・」

 

真霜が去った後、真冬は、何とかしなければならないと思い。

 

平賀「真冬姐さん!?」

 

真冬は、席を立ち

 

真冬「いくぞ2人共!」

 

龍之介の元へと向かう。

 

横須賀女子海洋学校、廊下

 

その頃、龍之介は、生徒がいない廊下で、ある事を考えていた。

 

龍之介(はぁ・・・俺は、何をやっているんだ・・・あいつとの事は何とかしなきゃいけないのは分かっている・・・だが・・・)

 

龍之介も真霜の事は、何とかしなければいけないと思っていたが、如何言えば良いのか分らないでいた。

 

そんな時

 

「見つけたぞ龍之介!!」

 

龍之介「!?」

 

自分を呼ぶ声を聞き、前を向くと

 

龍之介「真冬?」

 

それは真冬で、しかも平賀と福内まで居た。

 

真冬「龍之介!」

 

真冬は、龍之介に近寄る。

 

龍之介「な、何だよ?」

 

龍之介は、何かと思ったが

 

次の瞬間

 

真冬「お願いだ!宗谷家を継いでくれ!!」

 

真冬は、宗谷家を継いでくれと龍之介に頭を下げてお願いする。

 

龍之介「い、いきなり何のマネだ!?」

 

いきなり頭を下げる真冬の行動に驚愕する龍之介。

 

平賀「真冬姐さん何を!?」

 

平賀や福内も驚愕し

 

横女の生徒「な、何?」

 

横女の生徒「何なの?」

 

真冬の大声に校内の生徒達が気づき、3人の前に集まり始める。

 

龍之介「お、おい真冬!」

 

頭を下げる真冬を龍之介は止めさせようとするが

 

真冬「お前が継いでくれないと真霜姉が、真霜姉が・・・頼む、一生のお願いだと思って、宗谷家を継いでくれ!!」

 

真冬は止めず、真霜の為に宗谷家を継いでくれと龍之介の足を握りせがむ。

 

それを集まった生徒達が驚いた顔で見る。

 

また

 

薫「真冬!?」

 

ましろ「真冬姉さん何を!?」

 

ましろと明乃、薫、次郎も、その場を目撃する。

 

龍之介「止めろ真冬!皆見てるだろう!!」

 

生徒の前だったせいか、龍之介は戸惑う。

 

真雪「何をしているの真冬!」

 

生徒の集まりに気づいたせいか、今度は、校長の真雪が現れた。

 

真冬「母さん!・・・母さんからも言ってくれ!!・・・龍之介に宗谷家を継いでくれって・・・」

 

真冬は、母の真雪にも助力をお願いするが

 

真雪「いい加減にしなさい真冬!!・・・生徒の目の前ではしたない!・・・それに、そんな事を無理に龍之介さんに押し付けるんじゃありません!!」

 

余りの真冬の勝手な行動に真雪は、止めるよう真冬を叱る。

 

真冬「でも母さん!!」

 

しかし、叱られても真冬は止めず、それに激怒した真雪は、無理やりにも止めさせようとする。

 

その時

 

「はい、其処まで!」

 

それに待ったを掛ける者が現れた。

 

『!?』

 

龍之介「総司令!?」

 

それは、Gフォース総司令の深町だった。

 

深町「何をしてるんだ?・・・生徒の目の前で見ともないぞ!!」

 

深町は、3人が生徒の前で揉めているのを見ていた。

 

そして、揉め事を止め様と間に入る。

 

深町「宗谷校長!・・・此処は私に任せて貰えませんか?」

 

真雪「あっ・・・」

 

深町が間に入り、真雪は怒るのを止め

 

薫「さあ、手を放しましょう真冬」

 

真冬も薫に言われて、龍之介の足から手を外す。

 

深町「ほら見世物じゃないぞ!さっさと教室に戻らんか!」

 

深町に言われ、生徒達は、教室に戻る。

 

深町「ちょっと来た前!」

 

生徒達を追い払った後、深町は、龍之介を連れて行く。

 

横須賀女子海洋学校、Gフォース総司令室

 

深町は、龍之介を総司令室に連れて行き

 

深町「さて、話を聞こうか?」

 

事情を聞く。

 

龍之介「総司令!・・・俺は、もう分からなくなってしまいました。」

 

深町「・・・・」

 

龍之介「真霜とは仲直りできず、宗谷家の事も継ぐかどうかも判断できない・・・このままでは、俺は・・・」

 

龍之介は、深町に事情を話す。

 

深町「君の気持は、よく分かる・・・しかし、君は宗谷家を継ぐべきだ!・・・皆だって、そう思っているじゃないのか?」

 

話を聞いた深町は、龍之介に宗谷家を継ぐべきだと告げる。

 

だが、当の龍之介は

 

龍之介「確かに皆そう思っていますが・・・俺は、そんな宗谷家を継げる人間ではありません・・・それに継げたとしても、重みに耐えられるかどうか・・・もしかしたら奴みたいになったら・・・俺は、あいつを・・・」

 

自分は、宗谷家を継げる人間ではない。

 

例え告げたとしても、宗谷家の重みに耐えられるかどうか分からない。

 

もしかしたら、前の許婚の邦夫の様に成ったら、自分は真霜を裏切るかも知れないと恐れていた。

 

その為、龍之介は、宗谷家を継げなかった。

 

深町「それは如何かな?・・・君は邦夫君とは違い、真霜君を決して弄んだりしない・・・また、人の命の重さを十分に分かっている・・・だから、オバマやRATa事件では、要請も前に独断で救助を敢行した・・・それを見たからこそ、宗谷校長は、君を選んだんだ!」

 

深町の言う通り、龍之介は邦夫と違い、真霜を決して弄んだりしない。

 

更に両親を早くに亡くしているから、人の命の重さを十分に分かっている

 

更にオバマでの救助作戦やRATa事件での要請も前に独断で救助を敢行した。

 

真雪もそれを見たからこそ、龍之介を婿養子に選んだ。

 

龍之介「あれは皆のお陰で有って、俺には、そんな・・・」

 

深町「いや、君の決断が有ってこそ、あれだけ救助で来たんだ・・・いい加減認めるべきだ!」

 

 

認めない龍之介を無理やり認めさせる。

 

龍之介「はい・・・」

 

龍之介は認める。

 

深町「さて、話は変わるが・・・真霜君とは仲直りできるのかね?」

 

話を変え、真霜と仲直りできるのか問う。

 

龍之介「それは、無理かもしれません。」

 

それに対して、龍之介は、無理だと告げる。

 

深町「如何して・・・謝って、自分の気持ちを言えば良いだけではないか?」

 

何故無理だと言うのか、深町は理由を問う。

 

龍之介「確かに謝って、自分の気持ちを言えば済みますが・・・あいつは、それだけでは・・・」

 

龍之介は、真霜に唯謝って、自分の気持ちを言えば済むとは思えないと分かっていた。

 

仲直りするには、もっと別な方法を考えないといけない。

 

深町「確かに・・・なら、私に良い方法が有るのだが!」

 

龍之介「良い方法?」

 

深町は、龍之介に真霜との仲直りのできる良い方法を教える。

 

横須賀女子海洋学校、校外

 

一方、泣きながら龍之介にお願いをしていた真冬は、薫と次郎に連れられ、校外の廊下の段差に腰を下ろす。

 

薫「大丈夫真冬?」

 

平賀「大丈夫ですか真冬姐さん?」

 

真冬「ああ、わりいな!」

 

心配かける薫や平賀に真冬は、大丈夫だと言って、落ち着いた表情をし

 

ましろ「真冬姉さん?」

 

真冬「シロも御免な、心配かけて・・・明乃にも!」

 

明乃「いいえ」

 

更にましろや明乃にも謝罪をする。

 

次郎「全く何考えているんだお前は?・・・准将の前で、はしたない事やりやがって、お前は、それでもブルーマーメイドか?」

 

それはさて置き、次郎は、さっきの事で真冬を叱る。

 

薫「次郎君だって、人の事言えるの?」

 

だが、薫から自分も人の事言えないと言われる。

 

次郎「俺は良いんだよ!」

 

それに対し、次郎は、自分は良いんだと言い張る。

 

そんな中

 

真冬「くそ、龍之介の奴!何で、宗谷家を継いでくれないんだよ!・・・やっぱり真霜姉とは遊びで!」

 

真冬は、龍之介が宗谷家を継ぐと言わなかったので激怒していた。

 

そして、龍之介は、やはり真霜とは遊びで付き合っていたと思ってしまう。

 

薫「そんな訳・・・」

 

それに対して、薫は、違うと言おうとしたら

 

次郎「それは違うな!」

 

次郎が真っ先に違うと言い出す。

 

『ん?』

 

次郎「俺は、准将を知っているから、よく分かる・・・あの人は決して、遊びでは付き合わない人だ。」

 

真冬「じゃ何で、嫌がるんだよ?」

 

次郎「それはだな・・・きっとプレシアを抱えているんだよ宗谷家に・・・准将だって人間だ!・・・宗谷家を継ぐって事は、そのプレシアに耐えなければならない・・・それは、お前にも分かる筈だ!!」

 

次郎は、さっき薫に言った事を真冬達にも告げる。

 

真冬「ん・・・」

 

ましろ「確かに!」

 

明乃「シロちゃん?」

 

それにましろが反応し

 

ましろ「小沢さんの言う通り、私もご先祖様や母さんにあやかりたいなと思って、今まで宗谷家の名に傷を付けない様プレシアに耐えてきましたから、よく分かります。」

 

次郎の言ってる事を理解する。

 

ましろも以前は、宗谷家の名にプレシアを抱えていた。

 

本当なら学年主席を取れたのに、入学試験で簡単なミスをしてしまい、宗谷家の名に傷を付けた。

 

それを挽回しようと、何とかプレシアに耐えてきた。

 

だが、明乃や晴風クラスとの出会いで、ましろは変わり、今はもうプレシアなど感じなくなっていた。

 

次郎「そうだ・・・だから、宗谷家を継ぎたくないんだ准将は・・・もし継げば、プレシアに耐えられなくなり、宗谷監督官に迷惑を及ぼす事になる・・・准将は、そう考えているんだろ!」

 

次郎は、龍之介が考えている事を殆んど見通し

 

真冬「あいつは、そんな事まで!?」

 

次郎「だから、待て!・・・待てば、そのうち何とかなる。」

 

真冬には待てと、薫に言った事を言う。

 

そして

 

「薫!」

 

『ん?』

 

誰かが薫を呼ぶ声がしたので、7人は、上を向く。

 

薫「兄さん?」

 

すると、其処に居たのは、龍之介本人だった。

 

さっきの事を叱りに来たのかと思ったが

 

龍之介「すまないが・・・今から内火艇を用意してくれ!」

 

そうではなく、唯内火艇を用意してくれと頼みに来た。

 

薫「内火艇を今から!?何するの?」

 

いきなり内火艇を用意してくれと言われ、何するのか問う。

 

龍之介「良いから今すぐ用意してくれ!!」

 

だが、龍之介は、理由を言わず、唯用意してくれと言う。

 

真冬「おい、真霜姉は如何すんだよ!?」

 

側に居た真冬は激怒し、真霜の事は如何するんだ問うと

 

龍之介「心配するな!その為にも内火艇が必要なんだ!」

 

それに対して、龍之介は、その為にも内火艇が必要なんだと真冬に告げる。

 

結局、薫達は、内火艇の用意をする。

 

横須賀ブルーマーメイド庁舎、真霜の執務室

 

その頃、真霜は、自分の執務室で書類仕事をしていた。

 

真霜「はぁ・・・」

 

だが、さっきと同じ真霜は溜息ばかりし、作業は全然捗っていなかった。

 

真霜「早く終わらせないと・・・」

 

早く終わらせようとするが、全然捗らない。

 

そんな時、真霜は、ある事を思ってしまう。

 

真霜(私は何をしているのだろう・・・あいつと仲直りしたいのに・・・家の事になると堆意地を張ってしまう・・・本当に馬鹿みたい・・・)

 

本当は、真霜も龍之介とは仲直りしたかったのだが、宗谷家の事になると、何故か意地を張ってしまい、言い出せない。

 

そんな自分を馬鹿だと思ってしまう。

 

その時

 

ブブ・・・!ブブ・・・!

 

真霜「ん!?」

 

ポケットに入れていた携帯が鳴り、真霜は誰かと思い、着信画面を見る。

 

真霜「真冬!・・何かしら?」

 

如何やら、着信は妹の真冬からで、取り合えず電話に出る。

 

真霜「もしもし・・・」

 

真冬『あっ姉ちゃん、大変だ!!』

 

出ると、いきなり真冬が大変だと怒鳴り

 

真霜「如何したのよ真冬!?いきなり大声出して?」

 

真霜は、何かと問う。

 

真冬『母さんが!母さんが!!』

 

真霜「お母さんが如何かしたの?」

 

真冬『母さんが倒れた!!』

 

何とそれは、母真雪が倒れたと言う知らせだった。

 

真霜「何ですって!?それで病状は?」

 

知らせを聞いた真霜は驚愕し、真雪の病状を問う。

 

真冬『分かんねぇ!・・・いきなり倒れたから・・・早く来てくれ!!』

 

しかし、真冬は困惑しており、早く来てくれと言わんばかりで

 

真霜「分かった!直ぐに行くわ!」

 

真霜は、直ぐに行くと言って、電話を切り、急いで真雪の元へ向かう。

 

横須賀女子海洋学校、桟橋

 

横須賀女子海洋学校の桟橋に着いた真霜は、急いで保健室に向かう。

 

平賀「あっ、宗谷監督官!?」

 

その途中で平賀と福内に出会う。

 

真霜「御免2人共!急いでるから!!」

 

だが、真霜は、そのまま行ってしまう。

 

平賀「如何やら、上手くいった様ね!」

 

福内「これで2人が・・・フフフ」

 

行ってしまう真霜を見て、2人は、ヒソヒソと笑う。

 

横須賀女子海洋学校、保健室

 

真霜「お母さん!!」

 

保健室に着いた真霜は、行き良いよくドアを開ける。

 

すると

 

龍之介「やっと来たか!」

 

真霜「えっ!?」

 

真冬「よぉ真霜姉!」

 

中に入ると、其処には龍之介と真冬が立っていた。

 

真霜「龍之介!?何で貴方が此処に?・・・それよりお母さんは?」

 

何故龍之介が居るのか分らず、それよりも真雪の安否を問う。

 

真冬「ああ、母さんなら大丈夫だぜ!・・・ピンピンしてるよ。」

 

それに対して、真冬は、真雪はピンピンしてるよと告げ

 

真霜「えっだって、さっき倒れたって・・・」

 

真冬「ああ、あれ嘘だぜ!」

 

真霜「嘘!?」

 

真冬「真霜姉を呼ぶ為にちょっと母さんに協力して貰ったんだ。」

 

如何やら、さっきの訃報は、真霜を誘き出す為の嘘だった。

 

真霜「ううう真冬!あ、貴方ね!!!」

 

嘘だと聞いて、真霜は怒りを露にし、真冬を叱ろうとするが

 

龍之介「こいつを責めないでくれ・・・俺がこいつに嘘を付くよう頼んだんだ。」

 

龍之介が間に入り、自分が頼んだと言って、真冬を庇う。

 

真霜「!?」

 

龍之介「こうしないとお前と話が出来なくて・・・」

 

龍之介は、真霜に話が有ると言うが

 

真霜「話?・・・ふざけないで!・・・私は貴方と話す気なんて無いわ!!・・・忙しいんだから・・・帰らせて貰うわ!!」

 

真霜は、聞く耳を持たず、逃げ様とする。

 

龍之介「待ってくれ真霜!!」

 

逃げ様とする真霜を龍之介が手を掴む。

 

真霜「離して!!」

 

真霜は嫌がり、強引に手を離そうとする。

 

龍之介「お願いだ、話を聞いてくれ!!」

 

だが、嫌がる真霜に龍之介は、怯まず話を聞いてくれと訴える。

 

真霜「いや!」

 

それでも真霜は、聞く耳を持たない。

 

そんな時

 

真冬「姉ちゃん!!」

 

真霜「あっ!?」

 

真冬「龍之介の奴が話が有ると言ってるんだ・・・話ぐらい聞いたら如何なんだ!!」

 

嫌がる真霜を見て、真冬が激怒し、話ぐらい聞いたら如何なんだと真霜に告げる。

 

真冬「それに今の姉ちゃんの顔なんて見たくないよ!」

 

真霜「真冬・・・」

 

そして

 

ましろ「真冬姉さんの言う通りだよ!」

 

真霜「ましろ!?」

 

ましろ「本当は真霜姉さんだって、龍之介さんと仲直りしたいと思ってるんじゃないの?」

 

ましろも真霜に本当は、龍之介さんと仲直りしたいと思ってるんじゃないのと告げる。

 

真霜「ん・・・」

 

2人の妹に言われ、真霜は何も言い返さない。

 

真雪「2人の言う事はもっともよ!」

 

真霜「お母さん!?」

 

真雪「真霜!・・・此処は、龍之介さんの話を聞くべきよ!・・・貴方達2人の為にも!」

 

更に真雪まで現れ、一緒になって、真霜を説得する。

 

真霜「はぁ・・・良いわ、話を聞いてあげる。」

 

3人に言われ、真霜は逃げるのを止め、龍之介の話を聞く。

 

龍之介「そう来なきゃな!じゃ行くぞ!!」

 

真霜「えっ、ちょちょっと!?」

 

すると、話を聞こうとする真霜を龍之介は連れて行く。

 

横須賀女子海洋学校、校外

 

真霜「何処へ行くのよ?」

 

龍之介「良いから来い!」

 

真霜は、龍之介が何所に連れて行くのか分らず、仕方なく委ねるしかなかった。

 

横須賀女子海洋学校、埠頭

 

軍港エリアの埠頭まで真霜を連れて来た龍之介は

 

薫「あっ兄さん!?」

 

次郎「やっと来たな、お2人さん!」

 

其処で内火艇を用意していた薫、次郎と合流する。

 

龍之介「準備は出来てるか薫?」

 

薫「準備はOK!何時でも使えますよ!」

 

既に埠頭には、内火艇が用意されていた。

 

龍之介は、そのまま内火艇に乗り

 

龍之介「さあ乗れよ!」

 

真霜を誘う。

 

真霜「一体如何言うつもりなの?内火艇まで用意して・・・」

 

真霜は、龍之介が何を考えているのか問う。

 

龍之介「良いから一緒に来い!・・・来れば分かる。」

 

真霜「ん・・・」

 

だが、龍之介は明かさず、来れば分かると言うだけで、仕方なく真霜は内火艇に乗る。

 

龍之介「じゃ行くぞ!」

 

龍之介は、内火艇のエンジンを起動した時

 

「待たんか准将!!」

 

『ん?』

 

誰かが待ったで、やって来た。

 

次郎「あれ軍医長!?」

 

それは宗方軍医長だった。

 

一体何をしに来たのか

 

吾郎「これを忘れているぞ!」

 

吾郎は、龍之介にある物を渡す。

 

龍之介「これは!?」

 

それは酒瓶だった。

 

吾郎「態々会いに行くんですから必要でしょう?」

 

龍之介「ありがとう軍医長、恩に切るよ!」

 

如何やら龍之介は、誰かに会いに行く様で、その挨拶として酒瓶が必要だった。

 

龍之介「出すぞ!」

 

内火艇のエンジンを起動。

 

埠頭を離れ、東京湾に出る。

 

真霜(このまま外海に出るつもり?)

 

乗船中真霜は、龍之介がこのまま外海に出るのかと思ったが

 

龍之介は、外海えは行かず、逆方向の東京方面へと向かう。

 

真霜(何所へ向かうの?)

 

真霜は、龍之介が何所へ向かっているか分らなかった。

 

内火艇は、晴海から皇居を通過、新宿区に入る。

 

新宿区に入ると、龍之介は内火艇を止める。

 

真霜(止まった?)

 

真霜は、エンジンが止まった事に気づき

 

龍之介「着いたぞ!」

 

如何やら、目的地に着いた様だ。

 

真霜は、辺りを見回す。

 

其処は、住宅やビルなどのフロート艦が有るだけで何も無い。

 

真霜「こんな所まで連れて来て、何をする気?」

 

こんな所に龍之介は何をしに来たのか、真霜は分からなかった。

 

すると龍之介は

 

龍之介「此処はな・・・・俺と薫が暮らしていた場所なんだ!」

 

真霜「えっ!?」

 

何とこの辺りは、龍之介と薫の家、町工場が在った場所だった。  

 

龍之介は、酒瓶を持ち、真霜の横に立ち

 

龍之介「父さん・・・母さん・・・遅くなって御免な!・・・でも良い話が有るんだ・・・薫がようやく身を固めた・・・それに俺も・・・今此処に連れて来ているんだけど・・・」

 

亡き両親に報告しながら、酒を海に流す。

 

真霜「は、初めまして宗谷真霜です!!」

 

龍之介の両親に慌てて、自己紹介する真霜。

 

龍之介「何緊張してるんだよ?」

 

真霜「だって、両親の前何だから緊張ぐらいするわよ!!」

 

いきなり龍之介の両親の前に出されるものだから、真霜は緊張していた。

 

龍之介「ああ、そうか・・・そりゃそうだ。」

 

真霜「ねぇ、如何して此処に連れて来たの?」

 

真霜は、龍之介が何故此処に連れて来たのか問うと

 

龍之介「実はな・・・総司令に言われてな・・・お前、両親に顔を見せていないだろから・・・この際、お前を連れて、両親に顔を見せたら如何なんだって・・・」

 

実は、深町が考えた仲直りの方法とは、亡き龍之介の両親の前で真霜と仲直りする事だった。

 

流石に普通に謝っても簡単に関係は治らない。

 

なら龍之介の亡き両親の墓前の前でお互いの気持ちを言う。

 

亡き龍之介の両親の前なら龍之介も嘘は言えないと深町は考えたのだ。

 

真霜「そうだったの・・・」

 

龍之介「と言っても、墓なんて実は無いし、遺骨だってない。」

 

真霜「無い?」

 

龍之介「ゴジラ戦の後、直ぐにはやての元に引き取られて、両親が死んだ場所に戻れなかった・・・いざ戻って見たら、其処はもう都市開発で何も無くなっていた・・・責めて墓を建てようとしても、墓を建てる金も無い・・・だから残ってるのは・・・」

 

両親を失った龍之介と薫は、直ぐにはやてが居る親戚の元に引き取られてしまい、更に両親の死んだ場所は、残留放射能の被爆を恐れ立入禁止なり、戻る事もできなかった。

 

いざ戻ると、其処は既に都市開発で何も無くなっていた。

 

責めて墓を建てようと思ったが、親の借金や薫やはやての生活費も有ったので、立てる事が出来ず

 

残っている物は

 

龍之介は、そう言って、懐から一枚の写真を出す。

 

真霜「それは?」

 

龍之介「俺の家族の写真だ・・・生まれた時に撮った。」

 

それは家族の写真だった。

 

龍之介が薫から借りて、持って来た唯一の遺品。

 

真霜「これが貴方のお父さんとお母さん・・・何だか貴方と薫に似てるね!」

 

真霜は、写真を見て、両親が2人にそっくりだと思った。

 

龍之介「ああ・・・」

 

龍之介もそう思っていた。

 

そして、龍之介は

 

龍之介「なぁ真霜!」

 

真霜「ん?」

 

龍之介「俺はお前に言わなければならない事が有る。」

 

真霜「・・・・」

 

龍之介「この前は言えなかったけど・・・お前との付き合いは、決して遊びじゃない・・・だけど宗谷家の婿養子と言われた時、俺は正直自分が怖くなった・・・もし、このまま宗谷家を継げば、お前の前の許婚見たいに成るかと思うと怖くて言えなかった・・・だけど、お前がいなくなった途端、俺は後悔した・・・何故はいと言えなかったんだろう・・・今さらこんな事、良い訳にもならないがどうか信じてくれ・・・お前への気持ちに嘘はない!」

 

自分の気持ちを真霜に告げる。

 

真霜は、真剣に聞き

 

更に

 

龍之介「もし、それでも許さないのなら・・・俺は、あの家を出て行くよ!」

 

龍之介は、真霜が許してくれないなら、今下宿している宗谷家を出て行くとまで言い出す。

 

真霜「えっ!?」

 

それを聞いて、真霜は驚愕する。

 

龍之介「そして、お前の前からも消える・・・それで機が済むのなら・・・」

 

龍之介は、既に真霜と別れる覚悟が出来ていた。

 

自分のせいで、もう真霜を苦しめたくなかった。

 

自分の気持ちと別れる覚悟は言った。

 

後は、真霜が如何判断を下すか

 

だが、本人からは何も言ってこない。

 

思わず龍之介は、真霜の方を向く。

 

すると

 

龍之介「あっ!?」

 

龍之介が見た物は、何故か涙を流す真霜の姿だった。

 

龍之介「な、何で泣いているんだ?」

 

何故泣くのか問う。

 

真霜「だって、だって・・・貴方がいなくなると聞いて・・・私耐えられないの!!」

 

龍之介「えっ!?」

 

真霜「本当は私・・・貴方と別れた事を後悔してるの・・・自分がなんて事をしたんだろう・・・直ぐにでも貴方と仲直りしなきゃいけなかったのに・・・でも家の事になると、意地を張ってできなかった!!」

 

真霜は泣きながら、自分の気持ちを龍之介に打ち明けた。

 

本当は、自分も後悔していた。

 

直ぐにでも仲直りしなきゃいけなかったのに、家の事になると、意地を張ってできなかった事も

 

真霜「ほんと私は馬鹿ね!」

 

自分を責める真霜。

 

龍之介「そんな事わない!」

 

真霜「えっ!?」

 

龍之介「直ぐに仲直りだ何て、そんな簡単に出来るもんじゃない!!・・・俺だって言い出せなかったし・・・俺も馬鹿だよ!」

 

それに対して、龍之介も同様だと言い

 

真霜「龍之介?」

 

龍之介「お前は家を守ろうとしただけだ・・・それは消して悪い事じゃない・・・だから自分を責めるのは止めろ・・・良いな!」

 

更に真霜は、家を守ろうとしただけであって、消して悪い事ではないから自分を責めるのは止めろと言って、真霜を慰める。

 

真霜「ん、ん」

 

それを聞いて、真霜も自分を責めるのを止める。

 

龍之介「よっし!・・・じゃ」

 

真霜「あっ!?」

 

真霜が責めるのを止めると、突然龍之介は真霜を抱く。

 

龍之介「しばらく抱いててやるから、今のうちに思い切り泣いとけ!」

 

龍之介は、真霜にしばらく抱いててやるから、今のうちに思い切り泣いとけと言って、真霜が泣きやむまで抱く。

 

真霜「・・・ん!」

 

龍之介の行為に真霜は感謝しながら龍之介に抱かれながら思い切り泣く。

 

泣く真霜を龍之介は優しく頭を撫でる。

 

そんな時

 

龍之介「あっ!?」

 

龍之介は、海上にあるものを見てしまった。

 

それは、死んだ両親の姿だった。

 

龍之介「!!!!」

 

これは、幻なのだろうか

 

まるで生きているのかの様な姿で龍之介と真霜を見ていた。

 

両親の幻影を見て、龍之介は

 

龍之介(もう大丈夫だから心配しないでくれ)

 

そう思って、にっこりと笑顔を見せる。

 

それが分かったのか、両親の幻影は消える。

 

横須賀女子海洋学校、埠頭

 

しばらくして、龍之介と真霜は、横須賀女子海洋学校の埠頭へと戻って来た。

 

龍之介「あれ薫と次郎は何処へ居たんだ?」

 

戻って見ると薫と次郎の姿が無い。

 

真霜「先に帰ったんじゃない?」

 

もう遅いから帰ったんじゃないかと思ったが

 

龍之介「そんな訳が無い!・・・今日は当直なんだぞ!」

 

今日は、2人は当直だから帰る訳がない。

 

すると

 

パーン!パーン!

 

クラッカーの音が鳴り響く。

 

真霜「!?」

 

龍之介「な、何だ!?」

 

いきなりのクラッカー音に龍之介と真霜は困惑し

 

『おめでとう!!』

 

2人の前に薫と次郎、それに真冬と真雪や生徒達が現れた。

 

薫「兄さん、真霜姉さん、おめでとう!」

 

次郎「やったな准将!」

 

龍之介「これは何のマネだ?」

 

龍之介は、これは何かと問う。

 

薫「いやね・・・2人の仲直りを祝おうと・・・皆で待っていたの!」

 

如何やら、薫達は、龍之介と真霜の仲直りを祝おうと2人の帰りを待っていた様だ。

 

真霜「態々、皆で?」

 

薫「はい・・・皆で兄さんと真霜姉さんの帰りを待っていました。」

 

次郎「で、准将!仲直りできたんですか?」

 

改めて、次郎は、龍之介と真霜が仲直りできたのか問う。

 

龍之介「ああ、この通り!」

 

真霜「心配かけて御免ね!」

 

不機嫌な2人は、既にもう元の関係に戻っていた。

 

真冬「やったな龍之介!あたしに感謝しろよ!」

 

真冬は、自分に感謝しろと言うが

 

真霜「何言っているの真冬!・・・龍之介から聞いたわよ!・・・貴方ね人前で何て事をしてるの!!」

 

真霜から自分が人前でした事を叱られる。

 

真冬「げ、勘弁してくれ真霜姉!?龍之介お前!」

 

真霜に叱られ、告げ口した龍之介を睨むが

 

龍之介「まあ、言わなくてもどうせバレるぞ・・・皆見ているんだから・・・」

 

龍之介が言わなくても、いづれ真雪や他の人から言われれば、バレる事だ。

 

真雪「龍之介さん!それに真霜!」

 

すると真雪が来て

 

真霜「お母さん!」

 

龍之介「真雪さん!・・・ご迷惑を掛けて申し訳ありませんでした・・・でも俺決めました。」

 

龍之介は、真雪にある事を告げる。

 

真雪『・・・・』

 

龍之介「俺、宗谷家の婿養子になります。」

 

何と龍之介は、宗谷家の婿養子になる事を決めたと告げる。

 

真雪「良いの、それで?」

 

それを聞いた真雪は驚かず、本当にそれで良いのか問う。

 

龍之介「ええ・・・2人で決めましたから問題ありません。」

 

それに対して、龍之介は2人で決めましたから問題ありませんと言って、真霜

の手を握る。

 

真霜も同意しているかの様に龍之介の手を握る。

 

それを見た真雪は

 

真雪「そう・・・なら宗谷家の婿養子として、これからもよろしくお願いするわね宗谷龍之介さん!」

 

そう言って、龍之介を宗谷家の婿養子として認める。

 

真冬「じゃ、これからは、あたしらは兄弟だな薫!」

 

それを聞いて、真冬やましろは喜び、これからは兄弟だなと薫に言うが

 

薫「ん、そうだね・・・でも、私は宗谷家は入らないわ!」

 

薫は、宗谷家に入らないと言い

 

『えっ?』

 

薫「実は私、宗谷家を出ようと思っているの!」

 

更に宗谷家を出る事と告げる。

 

『ええ!?』

 

それを聞いた真霜は驚愕し

 

真冬「何だよそれ?あたしは聞いてねえぞ!!」

 

真冬は、聞いてないぞと反論する。

 

薫「だって、兄さんの事で言えなかたんだもん・・・でも、それも解決したから、これで迷わず家を出られます。」

 

龍之介の事で薫は、皆に言えなかった。

 

しかし、もうそれも解決したので、改めて皆に家を出る事を打ち明けた。

 

真雪「本当に家を出るの?」

 

真雪は、薫に本当に家を出るのか問う。

 

薫「もう決めました。」

 

それに対して、薫は、もう決めましたと言って、次郎に抱き付く。

 

次郎「ど、どうも!」

 

次郎は照れる。

 

真雪「そう・・・寂しくなるわね。」

 

2人の決心を見て、真雪は納得する。

 

夏雄「よっし!4人の祝福を祝って、乾杯しよう!!」

 

話も終わり、夏雄が4人の祝福を祝って、乾杯しようと告げ

 

美甘達と優衣達がジュースの入ったグラスを配る。

 

吾郎「ジュースで乾杯か・・・酒の方が良かったな・・・」

 

本当は、お酒で乾杯何だが、未成年の生徒達にお酒は、ちょっと無理な為、ジュースで乾杯という事になった。

 

吾郎は、仕方なくジュースで我慢する。

 

夏雄「皆取ったな・・・じゃ乾杯!!」

 

夏雄が乾杯と言い

 

『乾杯!!』

 

『ヨーソロ―!!』

 

皆乾杯と言って、4人の祝福を祝う。

 

はやて「先輩おめでとう!」

 

『おめでとう!!』

 

はやてやなのは、フェイトが祝う中

 

真雪「4人ともおめでとう・・・式は何時上げるの?」

 

真雪が4人の結婚式を何時上げるのか問う。

 

龍之介「まだ、考えていないです・・・2人で話し合って決めようかと・・・」

 

薫「同じくです。」

 

まだ決めていないが、4人とも話合ってから決める事にした。

 

そんな4人を遠くで見る者が居た。

 

高千穂、防空指揮所

 

深町「これで良かったのか?」

 

美由紀「ええ・・・これで思い残す事は有りません。」

 

実は、この祝いは美由紀が深町に頼んでした事だった。

 

これは龍之介との恋を忘れる為のけじめであった。

 

 

画して、龍之介と真霜は元の関係に戻り、更には薫が次郎の元に無事とつぐ事が出来た。

 

それから数日後

 

7月24日

 

4人は、空母大鳳で結婚式を挙げる事になった。

 

空母大鳳、会議室

 

会議室では、ウェディングドレス姿の真霜と薫が居た。

 

真雪「奇麗よ真霜!」

 

真霜「ありがとうお母さん!」

 

はやて「薫先輩奇麗ですよ!」

 

薫「ありがとう!」

 

真雪とはやてが2人のウェディングドレス姿を評価する。

 

真雪「御免なさい・・・本当なら式は教会で挙げたかったけど」

 

薫「仕方ないですよ・・・何分急だったし、それにどうせなら艦の上でってのも良いと思いまして・・・それに皆にも協力して貰ったから!」

 

本当なら教会で挙げたかったが、何分急だったので、会場とかに問題が有って出来なかった。

 

其処で話し合った結果、艦の上で式を上げる事になった。

 

艦の上なら問題も無い。

 

ウェディングドレスもはやて、美奈、百々の3人で作った手作り。

 

会場の設置も皆の協力がって、保々整った。

 

龍之介「準備は出来たか?」

 

薫「うん、大丈夫!」

 

紺色軍服姿の龍之介と次郎が来た。

 

真霜「そっちは、あんまり変わらないわね!」

 

龍之介「まあ、何時も着ている奴だし・・・違うのは次郎だけだな!」

 

次郎「行事の時にしか着ないからな、これ!」

 

ウェディングドレス姿の真霜と薫に比べ、龍之介の服装は変わらず、変わったのは次郎だけである。

 

まあ、紺色軍服は上級幹部や行事以外は着ないものだから、次郎にとっては、あまり着ない物だ。

 

龍之介「それにしても・・・中々奇麗だぞ真霜・・・」

 

真霜「ありがとう」

 

龍之介は真霜のウェディングドレス姿に見惚れる。

 

次郎「薫も奇麗だぞ・・・特に胸辺り・・・」

 

薫「何嫌らしい事考えてるのよ!」

 

次郎「いててて!!!」

 

それとは逆に次郎の方は、薫の胸を見て変な事を考えたので、薫にお仕置きされる。

 

龍之介「全く何考えてるんだ、お前は・・・」

 

そんな次郎に呆れる龍之介。

 

真雪「龍之介さん、小沢さん!」

 

龍之介「真雪さん!」

 

真雪「4人共!・・・これからは夫婦なんだから、幸せにしないといけないわよ!」

 

真雪は、4人に夫婦となるからには、幸せにしないといけないと忠告する。

 

龍之介「大丈夫ですよ!・・・俺は兎も角、次郎の方が危ないかも・・・」

 

それに対して、龍之介は大丈夫だと言うが、問題は次郎の方である。

 

次郎は、嫌らしい面もあるから直ぐ浮気するタイプだ。

 

次郎「そ、そんな事しねぇよ!!」

 

次郎はそうんな事しないと言い張るが

 

5人は、信じようとせず

 

次郎「ひ、酷い!あんまりだ!!」

 

5人に信じて貰えなかったので、次郎は泣く。

 

龍之介「悪かった、悪かった!ほら泣くな・・・」

 

あんまり虐め過ぎたので、泣く次郎を龍之介は慰める。

 

「間もなく式が始まりますので、準備をお願いします。」

 

間もなく式が始まると告げられる。

 

龍之介「じゃ、そろそろ行きましょうか!」

 

6人は、式場へと向かう。

 

空母大鳳、飛行甲板

 

空母大鳳の飛行甲板には、艦載機の姿は1機も無く。

 

結婚式に備え、式場の設置がなされていた。

 

式場には既になのは、フェイト達GF隊員や真冬、平賀、福内達BPF隊員の関係者、更に明乃、ましろ、もえか達横女の生徒が集まっていた。

 

明乃「もう直ぐだねシロちゃん!」

 

ましろ「ん!」

 

明乃やましろが見守る中

 

『新郎新婦の入場です。』

 

新郎新婦の入場の放送が流れ

 

明乃「来た!」

 

皆が見守る中、龍之介と真霜、そして、次郎と薫が入場する。

 

やがて、4人が正餐台に着き、総司令の深町が司祭役として

 

深町「汝は、この者を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

 

結婚の誓約を読み上げ

 

『誓います!』

 

4人は誓いますと告げる。

 

深町「では証として、指輪を花嫁の手に!」

 

そして、証として、2人は花嫁の手に指輪を付け、口付けをする。

 

口付けした瞬間、皆は拍手で祝う。

 

こうして、4人は夫婦に成った。

 

結婚後、薫は宗谷家を出て、次郎の元に新居を構えた。

 

 

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