8月10日
薫と晴風クラスが特別実習に行っている頃
国土交通省
国土保全委員会
「では今回の予算案について、閣議を始めます。」
国土保全委員会では、来年度の予算案について会議が行われていた。
龍之介も真霜と共に主席していた。
今回の予算案の会議では、烈風の量産や試作中の深山の量産許可、それと飛行場の設営地の確保について協議が行われた。
橘「では、今回の課題である航空機の量産及び拡張計画について・・・Gフォースの宗谷准将!」
橘 文絵新国土交通大臣に言われ
龍之介「はい!」
龍之介は、Gフォースの代表として、委員会の幹部達の前に立つ。
龍之介「今回の航空機の量産及び拡張計画についてですが・・・RATa事件では、学生艦の捕捉や拿捕に大いに活躍をしました・・・これを機に方々には航空機の量産許可を認めてもらいたい・・・それと訓練に必要な飛行場の確保も!」
龍之介は、RATa事件での活躍を話し、委員会の幹部達に航空機の量産をこぎつけ様とする。
更に訓練に必要な飛行場の確保も提案した。
『・・・・』
それを聞いた委員会の幹部達は、何も反対はしない。
RATa事件以降、殆んど委員会の幹部達は交代している。
真霜も反対しない。
このまま通ると思った。
しかし
「お待ち下さい!!」
それに待ったをかける者がいた。
橘「滝 一等監督官」
それはホワイトドルフィンの滝 総一郎一等監督官。
前任の野田に代わって、新たにホワイトドルフィンの最高責任者に就任した。
総一郎「宗谷准将に言う事も最もですが、私は反対です!・・・確かに航空機の量産は必要です・・・ですが我々ホワイトドルフィンに必要なのは武蔵より強力な戦闘艦です・・・この前のRATa事件では、武蔵相手にブルーマーメイド艦3隻があっという間に航行不能になりました・・・その原因は噴進魚雷などの誘導兵器に頼り過ぎた事です・・・これを機に現在建造している超甲巡あづま型の量産計画を提案します。」
総一郎は航空機の量産及び拡張計画に反対する。
更にこの前のRATa事件の教訓を生かして、現在建造している超甲巡あづま型の量産計画を提案して来た。
龍之介「愚かだな!」
それに対して、龍之介は愚かだと告げる。
総一郎「何だと!?」
龍之介「いくら最強の戦闘艦を増やしても航空機には勝てない!」
龍之介は、総一郎にいくら最強の戦闘艦を増やしても航空機には勝てない事を告げる。
総一郎「そんな事はない!・・・あづまの武装は強力だ!・・・航空機など蠅よりも恐ろしくない!」
それに対して、総一郎は、あづまの武装は強力だと言って譲らない。
龍之介「まだ分からないのか!・・・いくら武装が強力でも、航空機の速さには叶わない!・・・それは、この前の戦闘でも出ているだろう・・・そんな事も分からないのか?」
龍之介もいくら武装が強力でも、航空機の速さには叶わないと言って馬鹿にする。
総一郎「何だと!」
龍之介「何を!」
双方とも意見を怯まない。
それを見かねた橘国交相は
橘「止めなさい2人共!」
争う2人を止める。
橘に言われ2人は争うのを止める。
橘「取り合えずこの件は後日改めてと言う事で・・・」
結局、この件は後日に決まる事になった。
会議は終了し、退出する。
龍之介「くそ!あともう少しで!」
退出した龍之介はご機嫌斜めだった。
真霜「ご機嫌斜めね!」
龍之介「ああ!・・・折角通ると思ったのに・・・何なんだあいつは?」
龍之介は、真霜に総一郎とは何者か問う。
真霜「滝 総一郎・・・最近ホワイトドルフィンの監督官に就任した凄腕のエリートよ!」
それに対して、真霜は最近ホワイトドルフィンの監督官に就任した凄腕のエリートだと説明する。
龍之介「そんなヤツがホワイトドルフィンに居たとは驚きだな!」
真霜「確か前任者に嫌われて、地方に左遷されていたらしいわよ!・・・」
如何やら邦夫によって、地方に左遷されていたが、邦夫の失脚で呼び戻されたそうだ。
龍之介「じゃ、今回は復帰と言う事か・・・」
龍之介は、再び敵が現れたと感じ取る。
一方、反対側の通路でも
総一郎(宗谷龍之介・・・あの忌まわしい野田を失脚に追いやった人物!・・・深町前国交相や宗谷監督官の後ろ盾を良い事に好き勝手しているが・・・私が復帰した以上そうはさせない!・・・何としてもこの計画を通さねば!)
総一郎は、龍之介の好き勝手にはさせない為にもあづまの量産計画を何としても通さねばと考えていた。
横須賀女子海洋学校、Gフォース艦隊指揮官室
龍之介「ただいま!」
功「お帰りなさい!」
国土交通省から戻って来た龍之介を功と美由紀が迎える。
美由紀「如何でした?」
美由紀は早速会議の結果を問う。
龍之介「保留になったよ!」
龍之介は、保留になったと伝える。
功「保留?」
美由紀「如何いう事ですか?」
2人は保留になった理由を問う。
龍之介「ホワイトドルフィンから思わぬ邪魔が入った。」
それに対して、ホワイトドルフィンから思わぬ邪魔が入ったと言う。
功「ホワイトドルフィン!?」
美由紀「またホワイトドルフィンが!?・・・一体誰が?」
またもホワイトドルフィンが介入した事に美由紀は腹をかきながら、誰だと問う。
龍之介「滝 総一郎!・・・何でも地方に左遷されていたエリートで、新しく監督官に着任したそうだ。」
龍之介は、総一郎の事を説明する。
功「ほう・・・態々地方から呼び戻したと言う事は・・・その新しく着任した監督官は余程のキツネですかね?」
総一郎の事を聞いて、余程のキツネだと言うが
美由紀「単に馬鹿なだけでしょう・・・地方に飛ばされるぐらいだから・・・どうせいやいやで戻されたんでしょう。」
美由紀は、単に馬鹿なだけだと侮る。
龍之介「いや、参謀の言う通りかも知れない・・・そいつは逆に超甲巡あづま型の量産計画を提案して来た。」
龍之介も功と同じで、更に総一郎が提案して来た超甲巡あづま型の量産計画の事を告げる
美由紀「何と愚かな!」
超甲巡あづま型の量産計画を聞いて、愚かだと言う美由紀。
龍之介「確かにな・・・だが、向こうのも保留になっている事だし、こっちの提案もまだ生きている・・・次の予算会議で決まるだろう・・・その時こそ、俺達の提案が通るだろう。」
次の予算会議では、間違いなく航空機量産と空母の量産が通ると龍之介は確信する。
だが、そう事が上手く運ぶだろうか
何れにせよ
次の予算会議で決まる。
果たして、どちらが選ぶだろうか
そして、龍之介は、この事を総司令の深町に報告した。
横須賀女子海洋学校、Gフォース総司令室
龍之介「以上が予算会議での結果です。」
深町「ん・・・ホワイドルフィンが・・・」
龍之介「雅か、またホワイドルフィンがじゃまだてするとは・・・ゴジラ対策と言い、今回の事も・・・我々に何の恨みがあるのか?」
龍之介は、何度も邪魔をするホワイドルフィンは、自分達Gフォースに何か恨みがあるのかと思ったが
深町「恨みなど無いだろう・・・向こうは前の監督官を失脚するきっかけを作った我々に感謝しているだろう。」
深町は、今のホワイドルフィンは恨みなど無く、前任である邦夫を失脚させたきっかけを作ったGフォースに感謝しているのだと告げる。
龍之介「では何故邪魔を?」
深町「恐らく我々がこれ以上好き勝手しない様にと歯止めを掛け様としているんだろう・・・相変わらずな奴だ!」
深町は、総一郎の考えを呼んでいた。
龍之介「随分と滝監督官の事に詳しいですね・・・如何いう関係で?」
深町「私の教え子だよ!」
龍之介「教え子!?」
何と総一郎は、深町の教え子だった。
深町「私がまだホワイトドルフィンに在席していた頃、短期間だったが、彼の指導教官をした・・・優秀な生徒だったよ・・・君とは比較にならない程・・・」
深町は、かつてホワイトドルフィンに在席していた頃、短期間だが総一郎の指導教官をしていた。
深町が言うには、総一郎の優秀差は、龍之介とは比較にならない程だと言う。
龍之介「成程!・・・しかし、何故そんな優秀な男が今まで地方に左遷されていたんですか?」
それに対して、龍之介は何故そんな優秀な総一郎が今まで地方に左遷されたのか問う。
深町「左遷と言うよりは更迭だ・・・彼は野田監督官の右腕だった・・・だが、突然彼は更迭され地方に飛ばされた・・・理由も明かされないままな!」
総一郎は、かつて邦夫の右腕だったが、突然更迭され地方へと左遷された。
更迭の理由は、深町にも分からず
龍之介「奴の右腕だったなら益々警戒しなくてはなりませんな!」
邦夫の右腕だったと知った以上、龍之介は総一郎の動きを警戒する。
深町「ん・・・」
しかし、深町には別の方向で見ていた。
横須賀女子海洋学校、地下ドック
此処は、横須賀女子海洋学校の地下ドック
此処では、横須賀女子海洋学校所属の学生艦やGフォース艦の整備が行われている。
白鳳は此処に有った。
GF隊員「お~い!管制システム如何だ?」
GF隊員「異常なし!・・・現在30%まで修復!」
GF隊員「推進システムは?」
GF隊員「此方も20%までしか修復が完了していません!」
ゴジラとの戦闘で白鳳は大きく損傷を受け、この地下ドックで大規模修理が行われていた。
装甲が外され、更に武装も外されてむき出しの状態だった。
次郎「此処から見ると・・・・まだ修理には大分掛かりそうだな!」
慶介「ええ、まだ機関部の修理に大分掛かりそうです・・・それから外装の取り換え・・・更にハイパーメ―サー砲からプラズマグレネード砲への換装・・・そしてシステムチェック・・・少なくともあと1年は・・・」
慶介の見立てでは、機関のレーザー核融合炉の修復に時間が掛かっていた。
更に外装の取り換え、新装備の換装、システムのチェック。
少なくともあと1年は掛かる。
次郎「1年!?・・・そんなに待てねぇよ!何とかならないのか?」
修理期間が1年と聞いて、次郎はそんなに待てないと言って、何とかならないのかと問う。
慶介「こればかりは如何する事も・・・」
流石の慶介にもこればかりは如何する事も出来なかった。
次郎「1年か・・・何も無ければ良いんだが・・・」
次郎は、何も無ければ良いと祈る。
慶介「そう言えば・・・山本中佐は一緒じゃないんですか?」
話は変わり、薫は一緒じゃないんですか問う。
すると
カン!
いきなり手摺りを叩き
次郎「古庄教官と一緒に晴風クラスの特別実習だそうだ・・・俺は置いてきぼり・・・」
暗い顔をしながら晴風クラスの特別実習に行った事や自分が置いてきぼりにされた事を言う。
慶介「そ、それはお気の毒に・・・」
次郎「だろう!・・・折角結婚したのに、これじゃ俺は・・・ううう!!!」
薫に置いてきぼりにされた事にかなり落ち込んでいた。
慶介「そんなに泣かないで下さいよ・・・今にきっと良い事がありますよ!」
落ち込む次郎に慶介は慰め様とするが
次郎「そんなの今欲しいよ!!」
次郎には、無駄な慰めだった。
横須賀ホワイドルフィン庁舎
此処は、ブルーマーメイドと並ぶホワイドルフィンの本部がある場所。
横須賀ホワイドルフィン庁舎、総一郎の執務室
ホワイドルフィンの執務室では総一郎が書類作業をしていた。
そんな時
ブーブー
電話が鳴り
総一郎「はい!」
出ると
『Gフォースの深町総司令が面会したいと』
何と深町が総一郎に面会する為、態々出向いて来たのだ。
総一郎「深町国交相が!?・・・お通ししろ!」
それを聞いた総一郎は、直ぐに深町を通す。
深町「久しぶりだな滝!」
総一郎「お久しぶりです深町教官!」
師と教え子、久しぶりに2人は再会する。
深町「教官はよしてくれ!・・・今はGフォースの深町総司令として此処に居る。」
総一郎「そうでしたね・・・それで、此処には何様で?」
再開も束の間、深町に何よう出来たのか問う。
深町「率直に言おう・・・滝!・・・お互いに争うのを止めて、我々に協力して欲しい!」
深町は、率直に協力を申し出るが
総一郎「ん・・・それはできません!」
総一郎は拒否する。
深町「何故だ?・・・君と私は日本を守る事では考えが同じの筈?」
拒否する総一郎に深町は理由を問う。
総一郎「確かに日本を守る事では貴方と考えは同じです・・・ですが貴方々は単にそれを口実にして、我々の上に立とうとしている・・・結果貴方々は組織を独占している・・・だから私は、それを阻止しようと・・・」
総一郎は、Gフォースがゴジラから日本を守る事を口実に自分達の上に立とうとしている。
結果的にGフォースが組織を独占している様にしか見えなかった。
深町「確かに君の言う通り、我々は組織を独占しているのかもしれない・・・だが、我々は決して、君達の上に立とうとしてはいない・・・あくまでGフォース、ブルーマーメイド、ホワイトドルフィン・・・三体制による協力体制を確立したいだけだ・・・それがいずれ来るゴジラ戦の備えにもなる。」
それに対して、深町はあくまでいずれ来るゴジラ戦の為に、三体制による協力体制を確立したいだけだと言うが
総一郎「では、その後は?・・・その体制を維持できるのですか?」
深町「ん・・・」
総一郎「維持できないでしょう・・・何れ戦いが終われば、貴方達は我々を・・・」
総一郎は、ゴジラ戦の後の事を恐れていた。
今は協力体制を確立してても、ゴジラ戦が終われば、その体制は一気に崩れる。
そうなれば、一番に功績を挙げるGフォースがブルーマーメイド、ホワイトドルフィンを潰すかもしれない。
深町「そんな事はない・・・我々は、その事を重々承知している・・・だから私は絶対そんな事は無いと信じている。」
それに対して、深町は龍之介達がそんな事は全然考えていないと分かっている。
だから、そんな事は絶対ないと告げる。
総一郎「これ以上話しても無駄ですね・・・結局、貴方とは敵同士という事です。」
深町「残念だよ!・・・君とは争いたくなかったが・・・」
結局、2人の意見は一致せず、敵同士となった。
深町「最後に聞きたい・・・君は何故更迭されたんだ・・・君ほどの優秀な?」
深町は、最後に何故更迭されたのか問う。
総一郎「嫌気ですよ!」
深町「嫌気?」
総一郎「私は野田監督官がしている事に嫌気がさしたんですよ・・・あの男は監督官でありながら、予算を横領したり、その金を委員会と政府に横流しをしていたんです・・・更にはアメリカとの裏取引も・・・」
深町「君はRATt事件の事を知っていたのか・・・何故、止めなかったんだ?」
総一郎「止め様としました・・・ですがあの男は、私の意見には全く耳を持たず、あろう事か、私を更迭しようとしました・・・私は抵抗しましたが、部下達に裏切られ、止む追えず去りました。」
総一郎は、邦夫の右腕として活躍しようとしたが、邦夫が裏で行っていた事に激怒し、更にRATtの実験に関与を止める様に進言したが、聞き入れられず、逆に更迭され地方に左遷されてしまった。
深町「そうだったのか・・・すまない事をした。」
左遷された理由を聞いて、深町は何もできなかった事を悔やむ。
首相官邸
その頃、首相官邸では、田沼に代わって、二階堂友里恵通商大臣が日本初の女性総理大臣として就任していた。
側近A「総理!外務省から報告が!」
二階堂「何と?」
側近A「アメリカから我が国との関係を修復したいとの要求が来ています!」
RATt事件以降関係を悪くしていた日本政府との関係を修復したいとアメリカ政府から要求が来ていた。
二階堂「まだ、RATt事件から数ヶ月しか経っていないのに・・・何故今になって?」
二階堂は、RATt事件から数ヶ月しか経っていないにもかかわらず、何故今になって日本との関係を修復したいのか、分からなかった。
側近A「分かりません・・・ですが、散々我が国を侮辱しておきながら今になっての関係修復とは・・・これは何か思惑があっての事だと思われます。」
確かに、RATt事件の時に散々日本を悪者同然に言っておきながら今になっての関係修復は、何かアメリカの思惑が有るのかと推測する。
二階堂「では如何すれば良いと思う?」
二階堂は、側近に返事は如何すれば良いのか問う。
側近A「今は拒否して、様子を見る方がよろしいと思います・・・今承諾すれば、前の総理と同様に何らかの裏取引きを強引に交わされる恐れが・・・」
今は拒否して、様子を見る方が良いと提案する。
友里恵「そうね・・・国民を守っている我々がそんな事に手を染める訳にはいかないわね・・・良いでしょう・・・この件は丁重にお断りする様に伝えて!」
側近A「はっ!」
結局、アメリカからの要請は拒否する事にした。
側近A「それと国交相から!」
二階堂「!?」
側近A「Gフォース及びホワイトドルフィンからの別々の提案が出されているので、どちらを上げれば良いのかと意見が来ていますが」
橘から保留になっているGフォース及びホワイトドルフィンからの別々の提案でどちらを取り上げれば良いのかと意見が来ていた。
二階堂「流石の橘国交相もお手上げ見たいね!・・・取り合えず此方でも検討してから後日に返答すると伝えて!」
二階堂は、自ら検討してから返答すると伝えた。
果たしてどちらの提案が取り上げられるのか
宗谷家、リビング
真霜「そう、深町総司令でも駄目だったのね!」
龍之介「ああ、総司令が何度も言ったが駄目だった。」
龍之介は真霜に総一郎の説得が駄目だった事を告げる。
真霜「折角、RATt事件が終息したのに、また争う事になるなんて・・・」
龍之介「仕方がない・・・こればかりは如何しようもない!」
真霜「一体何が不満なの?」
龍之介「総司令が言うには・・・如何やら俺達が組織を独占している事が不満らしい・・・」
真霜「あり得ないわ!だってそんな事!」
龍之介「得なくもない!」
真霜「えっ!」
龍之介「確かに俺達GフォースはRATt事件やゴジラ戦で大きな功績を上げた・・・その為にブルーマーメイド、ホワイトドルフィンと同様に国土保全委員会で大きな発言権を得ている・・・しかし、いつの間にか出し抜いてまで意見を言っている・・・これじゃ、俺達が組織を独占していると言われても仕方がない!」
Gフォースは、RATt事件やゴジラ戦で大きな功績を上げた。
その為にブルーマーメイド、ホワイトドルフィンと同様に国土保全委員会で大きな発言権を得た。
だが、いつの間にか出し抜いてまで意見を言える様にまでなってしまった。
これでは独占していると言われても仕方がない。
真霜「じゃ、如何するの?」
龍之介「本当は大人しくしたいんだが・・・ゴジラの存在がある以上それもできない・・・このまま行くしかない!」
確かに独占していると言われるなら、此処は大人しくするべきだが、ゴジラの存在が有る以上そうはいかず、このまま行くしかなかった。
真霜「出来れば協力したいんだけど・・・」
それに対して、真霜は協力できれば良かったが
真霜「流石にブルーマーメイドまで巻き込むのは不味い・・・折角の2体制の協力が崩れるのは避けたい。」
流石にブルーマーメイドまで巻き込むのは不味いと思い、龍之介は協力を断った。
それから二日後
8月12日
国土交通省
国土保全委員会
橘「では、保留にしていた件ですが・・・」
遂にこの日、保留になっていた案が決まる。
『・・・・』
決まるのは龍之介の案か
それとも総一郎の案か
両者共緊張が走る。
そして
橘「検討した結果・・・・・・滝監督官の案を了承いたします!」
採用されたのは総一郎のあずま量産計画だった。
龍之介の航空機の量産及び拡張計画は採用されなかった。
龍之介「・・・・」
敗北した事に龍之介は何も言わない。
反対する者もおらず、これで終わりと思ったが
真霜「待ってください!!」
真霜が待ったを掛けた。
橘「宗谷監督官!?」
真霜「何故宗谷准将の案ではなく、滝監督官の案が採用されるのですか?」
何故総一郎の案が採用されたのか理由を問う。
橘「それは滝監督官の案が最も最適だからです・・・確かに宗谷准将の案も発想も良いですが・・・今からの航空機の量産及び拡張すればかなりの予算が掛かるし、能力も掛かる・・・それよりは超甲巡あづま型の量産の方が予算も掛からず、無駄な能力もいらない・・・だから採用したのです。」
理由は、予算が安い事と無駄な能力がいらなかった事だった。
龍之介の航空機の量産及び拡張計画は発想は良いが、今からすればかなりの予算と能力が必要になる。
今の政府にそんな余力はない。
その為、総一郎の超甲巡あづま型の量産の方が予算も掛からず、無駄な能力もいらないから採用されたのだ。
真霜「納得できません!!・・・確かに航空機の量産や搭乗員の育成には予算も能力も掛かります・・・ですが、新しいのを取り入れる事は、それぐらいの代償が必要になる・・・それは当たり前じゃないですか!!」
だが、真霜は納得せず、予算と能力が掛かるのは当たり前じゃないですかと反論するが
橘「いくら貴方が反論しても決定を変える気はありません。」
橘は決定を変える気はなく、それでも真霜は反論するが
真霜「橘国交相!あっ!?」
龍之介「止せ真霜!」
それを龍之介が止めた。
真霜「!?」
龍之介「もう良いんだ!」
真霜「龍之介・・・」
龍之介の言葉に真霜は大人しく反論するのを止める。
龍之介「分かりました・・・決定を変える気はないと言うなら、此方としては従うしかないでしょう・・・ですが、後からこの決定が誤りだった事を後悔しない様に・・・」
龍之介は、橘に従うもこの決定が誤りだった事を後悔しない様にと忠告した。
会議は終了し、龍之介と真霜は会議室を後にする。
国土交通省、廊下
帰路につく中
真霜「如何して止めたの!」
真霜は、龍之介に何故反論を止めたのか理由を問う。
龍之介「あのまま反論したって、向こうが変える気がないなら無駄な足掻きだろう。」
それに対して、龍之介は向こうが変える気がないなら無駄な足掻きだろうと告げる。
真霜「そうだけど、でも!」
龍之介「俺の代わりに反論した事は感謝する・・・だが、今は耐える事だ真霜・・・何れこの案を採用した事を後悔する日が来るまでな!」
龍之介は、真霜に反論した事を感謝しながら今はこの案を採用した事を後悔する日が来るまで耐えろと告げて行く。
真霜「ん・・・」
それに対して、真霜は何も言わず龍之介の後を追う。
その時
「宗谷准将!」
突然待ったを掛ける者が居た。
龍之介「!?」
真霜「滝監督官?」
それは、総一郎であった。
総一郎「何故何も言わない?」
総一郎も何故反論しないのか問う。
龍之介「言ったところで何も変わらないからだ。」
それに対して、真霜と同じ事を告げる。
総一郎「最後に一つ聞きたい・・・貴方はゴジラとの戦いで何を望む?」
それを聞いた総一郎は、龍之介にゴジラとの戦いで何を望むのか問う。
龍之介「何も!・・・唯望むと言ったら・・・それは安らかな平和だ!」
それに対して、安らかな平和だと言う。
総一郎「その平和で貴方は如何するのですか?」
龍之介「そうだな・・・取り合えず一線を引く!」
何と安らかな平和がくれば龍之介は一線を引くと告げる。
『!?』
それを聞いて2人は驚く。
龍之介「平和になれば俺みたいな奴はいらないし・・・それに代わりも居る・・・後はそいつらに任せるだけだ。」
龍之介は、既に自分に代わる後継者を育てていて、後の事をその人に任せて、自分はさっさと一線を引く事にしていた。
そう言って、龍之介は去る。
真霜は、不安そうな顔をしながら後を追う。
総一郎「やはり侮れない!」
総一郎は、龍之介の真意を聞いて、侮れないと覚った。
画して、龍之介の航空機の量産及び拡張計画は振り出しに戻ってしまった。
だが、これで終わりではない。
アメリカ、ワシントンD.C
ホワイトハウス、大統領執務室
一方、アメリカのホワイトハウスでは
大統領補佐官「大統領!・・・日本政府が我々の要求を拒否しました。」
日本政府がアメリカ政府の要求を拒否したと報告が入る。
キング「おのれミス二階堂め!女だと見て甘く見過ぎた!・・・折角日本に我が国の借金を肩代わりし様と思ったが・・・」
報告を聞いたキングは、二階堂総理を女だと思って甘く見すぎていた為、要求が拒否されるとは思わなかったのだろう。
お陰で日本がアメリカの借金を肩代わりするのを防いだ。
しかし
大統領補佐官「相手は元々ブルーマーメイドから政治家に転身した人物です・・・そう簡単に我々の意のままになるとは思いません!」
キング「寄りにも寄ってブルーマーメイドが総理になるとは・・・やはりあの時ミスター田沼を切り捨てるべくではなかったな!」
キングは、相手が元ブルーマーメイドの出身だと聞いて、やりにくい相手だと思い、田沼を切り捨てた事を後悔する。
大統領補佐官「今さらくいても仕方ありません・・・此処は日本政府に我が国に盾突いた事を思いしらしめるべきです!!」
補佐官は、拒否する日本政府に対して、制裁を加えるよう言うが
キング「しかし、そんな事で日本に制裁を加える事はできない・・・唯でさえ国際問題になる。」
キングの言う通り、戦争行為なら兎も角、たかだ要求を拒否した事で制裁を加えるれば国際問題になる。
大統領補佐官「仰る通りです・・・ならば我々以外で!」
それに対して、補佐官はアメリカ政府以外に頼もうとする。
キング「ほう・・・具体的に?」
大統領補佐官「例えば・・・海賊とか!」
何とそれは世界の海上交通を脅かす武装集団
つまり海賊である。
キング「成程!・・・奴らにテロ行為をさせると言うのかね?」
大統領補佐官「そうです!・・・日本政府が手に負えない程の大規模テロ行為を発生させれば・・・日本政府とて我々に救援をこうでしょう・・・其処を狙って、救援の代償に要求を付き付けるのです・・・さすれば日本政府とて、要求を飲むしかないでしょう。」
海賊を利用して、日本政府が手に負えない程の大規模テロ行為を発生させる。
日本政府が手に負えなくなりアメリカ政府に救援をこう様にする。
其処を狙って、救援の代償に要求を付き付ける。
またもアメリカ政府の陰謀が進行しようとしていた。