競闘遊戯会当日
ヴェルニー公園
スー「う・・・う・・・う・・・グッドモーニン・・・」
夜が明けて、スーは1人寝ぼけながら起きて見ると
スー「う?」
隣には、明乃とましろの姿はなく
唯前に朝ご飯のおにぎりと水筒が置かれていた。
スー「サンキュー シロ、ミケ!」
スーは、2人の行為に感謝する。
スー「はむっ!」
そして、おにぎりを食べながら横須賀港を見下ろし、リュックから携帯用端末を取り出し、港内の地図と見比べ
スー「OK 行こう・・・はーむっ!」
港内の出入り口を確認した後、何処かへと行ってしまった。
競闘遊戯会、会場
一方、会場では待ちに待った競闘遊戯会が開催されようとしていた。
会場には、既に4校の生徒達が集まっている。
来賓である龍之介達や真霜達も既に来て、技量をきそう生徒達を見守る。
古庄『それでは、唯今より、競闘遊戯会を開始します!』
遂に競闘遊戯会が開始され
4校の生徒達「いけーっ!頑張れ!」
観覧席から4校の生徒達がそれぞれのクラスを応援する。
そして、薫とはやても晴風クラス達と共に観覧していた
古庄『第1種目・・障害物航走』
第1種目は、内火艇による障害物競走である。
右から呉、舞鶴、佐世保、横須賀の順でスタートラインに付き
明乃達晴風クラスは、最後尾に付く。
因みにこの競技には、明乃、ましろ、鈴、まゆみ、秀子、聡子が参加していた。
古庄『用意!』
用意の号令のもと各クラスは、発進用意をし、審判の合図で発進する。
各クラスは、一斉に発進し、前方の廃棄フロートを目指す。
観覧席
薫「始まった!」
はやて「お手並み拝見やね!」
観覧席で薫とはやてが晴風クラスと共に行く末を見守る。
見守っている薫の表情は、昨日と違い穏やかだった。
内火艇
明乃「此処からコースが狭くなるよ!」
ましろ「前方、側方に注意!」
『ヨーソロ―!』
明乃達は、左右を警戒しながら廃棄フロートを通過する。
観覧席
順子「何か凄いとこに入ってくね!」
美海「廃棄予定の小型フロートを通過するコースなんだって!」
観覧席で薫とはやて、晴風クラスが見守る中、各クラスは、無事に廃棄フロートを通過する。
通過後、直ぐに敷設されていた模擬機雷が内火艇の接近を探知し浮上。
前方に立ちはだかる。
内火艇
明乃「面舵いっぱーい!」
鈴「面舵いっぱ~い!」
明乃達は、右に舵を切りながら前方の機雷を回避する。
機雷によって、各クラスは、次々と脱落して行き、晴風クラスが3位に登りつめてきた。
観覧席
はやれ「あらあらもう3位に上がってきよった!?」
観覧席で見ていたはやては、明乃達が3位に登り上がって来た事に驚愕する。
薫「流石は岬ちゃん達!良い調子で意気投合している!」
それを見ていた薫も明乃達が意気投合している事が分かる。
はやて「それに比べてうちのクラスは、負け取る・・・」
武蔵クラスが負けていた事にはやては、がくんとする。
薫「アハハハ・・・」
そんなはやてを薫が嘲笑う。
無事に機雷を回避した晴風クラスだったが、更なる難関が待ち受けていた。
内火艇
まゆみ「右120度から魚雷!」
ましろ「左10度、魚雷!此方に向かう!」
今度は、模擬魚雷が左右から襲い掛かって来た。
鈴「取り舵一杯!」
鈴は、急いで左に回避するが
聡子「後ろ!真艦尾からも2本ぞな!」
秀子「左80度からも来てるよ!」
今度は、後ろと左から同時に魚雷が向かって来た。
全方位からの魚雷攻撃
絶体絶命だったが
鈴「逃げるのは任せて!!」
此処で鈴、必殺の逃げ逃げ根性が炸裂する。
パーン!パーン!
魚雷接近の警報音が鳴り
明乃「はっ!皆、衝撃に備えて!!」
明乃達は、ショック態勢を取る。
晴風クラスの内火艇は右に舵を切って、2本の魚雷を回避、続けて左に転舵し、2本の魚雷を回避した。
全方位の魚雷攻撃を回避する事に成功したが、回避によって艇が大周りをしてしまいコースから外れ、その間に各クラスがすり向けて行く。
各クラスは、巧みに魚雷を回避する。
特に大和クラスは、向かってくる魚雷をわざとぶち当てて、魚雷の進路を狂わせた。
観覧席
留奈「え・・!?今の当たってるじゃん・・・ズルい!!」
今の技を見て、留奈がずるいと叫ぶ。
美千留「魚雷1発に付き、ゴールタイムに3秒の加算ペナルティだよね?」
美千留も魚雷が当たっているのに何故かペナルティが加算しないのに驚いていた。
理都子「命中する時の角度が浅いと本物の魚雷でも威力が落ちるんだよね」
果代子「撃発しない事も有るよ」
それに対して、理都子と果代子がその理由を説明する。
留奈「そうなんだ。」
それを聞いた留奈は納得する。
美海「流石上級生!・・・最小限のロスで魚雷に対処してるって事ね!」
大和クラスを見て、美海は感心する。
順子「でも、うちのクラスもまだドキュンと挽回できる位置だよ!」
美千留「ペナルティゼロだし、上位狙えるよね!」
だが、まだ晴風クラスも負けていない。
このまま行けば1位も狙える。
麻侖「1発も当たらねえってのは凄いけど抜かれまくってるぞ!」
しかし、流石に回避の連続で順位が落ちていた。
幸子「回避に専念し過ぎて、本来の目的を見失ってますね。」
『ああ・・・』
順位が落ちている事に皆は、愕然とするが
薫「大丈夫!・・・まだ取り返せる。」
まだ順位を取り返せると薫は、信じていた。
魚雷を回避しながら順位を詰めて来る晴風クラス
そろそろ終盤に差し掛かろうとしていた。
内火艇
秀子「後ろから比叡クラスが追い上げて来てるよ!」
追い抜いた比叡クラスが盛り返してきた。
ましろ「はっ!?・・・比叡・・・」
しかし、秀子の言葉を聞いていたましろは、つい比叡クラスの方を見てしまい見張りを疎かにしてしまった。
明乃「できるだけ抜かれない様に!」
鈴「分かりました!」
その間に明乃は、抜かれない様に出来るだけ比叡クラスと距離を開けようとするが
ましろが見張りを疎かにしてしまったせいで魚雷2本が左舷から来ていた事に全く気付かなかった。
明乃「はっ!?回避!!」
鈴「はっ!」
直前で明乃がそれに気づき右に回避を命じるが
『わぁ・・・!?』
既に遅く2本が命中した。
まゆみ「え~!?何所から?」
いきなりの魚雷攻撃にまゆみは、何所から来たかと分からなかった。
ましろ「うっ・・・すみません!!」
しかし、ましろは、それが自分のミスだと分かり明乃達に謝罪する。
秀子「見えづらい所から来てたんだね。」
聡子「死角って奴ぞな・・仕方がないぞな。」
だが、明乃達は、それを責めず自分達も気づかなかった事に反省し、ましろをフォローする。
ましろ「ん・・・」
しかし、それでもましろは、自分が比叡クラスに夢中になったせいで折角のタイムを台無しにした事を悔しがる。
古庄『協議終了!・・・首位、呉女子海洋学校大和クラス!!』
結局、大和クラスが1位でゴールし、晴風クラスは、最下位でゴールした。
観覧席
観声が出る中、見ていた晴風クラスの生徒達は、明乃達が最下位でゴールした事にガッカリする。
薫「あっ・・・」
しかし、他の生徒がガッカリする中、薫だけは、驚いていた。
何故かと言うとさっきの魚雷は、上手く行けば回避できたのに何故できなかったのだろうと思っていたからだ。
美甘「皆!お疲れ様!・・・飲み物用意してあるから飲んで・・・」
負けて帰還した明乃達を美甘と杵崎姉妹が飲み物を用意して出迎えてくれた。
鈴「ううう・・・うっ、御免なさい!!」
負けた事に鈴は、大声で泣く。
明乃「皆で頑張ったんだけど・・・」
頑張ったのに結局最下位だった事に明乃は申し訳なかったが
あかね「気にしないで・・・まだ最初の競技が終わったばかりだし!」
ほまれ「きっと盛り返していけるよ!」
観覧していた皆は、そんな事は気にしないで、次の競技で挽回できると明乃達を励ます。
明乃「うん、そうだね。」
あかねの励ましに明乃は、元気を取り戻す。
そんな中、ましろは、1人ボーと立っていた。
そんな時
ましろ「あっ!?」
前から一人の生徒とぶつかってしまい
ましろ「失礼・・・」
ましろは、謝罪するが
もえか「あ・・・」
それは、明乃の親友であるもえかだった。
ましろ「知名艦長・・・」
もえかと気づいたましろは
ましろ「あの・・・」
思い切ってもえかに声を掛け
もえか「何?」
もえかは、何かと問う。
ましろ「つかぬ事をお聞きしますが・・・貴方にとって艦長とは何ですか?」
ましろは、もえかに自分にとっての艦長は何なのか問う。
もえか「私は・・・艦の皆のお姉さんになれたらなって思ってる・・・」
もえかは、艦長として、クラスのお姉さんになれたら良いとましろに言い
もえか「そう言えば、ミケちゃんは、艦のお父さんになりたいって言ってたな・・・」
以前、明乃が話していた事を思い出す。
ましろ「・・・・」
それを聞いたましろもその事を思い出す。
それを後ろで見ていた薫もある事を思い出す。
それは、まだ龍之介達が向こうの世界に居た頃の話である。
Gフォース東部方面艦隊との大演習を終えて、横須賀に帰還した事である。
空母大鳳、炊飯所兼食堂室
演習を終え、殆んどのGF隊員が休息する中
次郎「そう言えば聞きたかたんだが・・・」
薫「ん?」
次郎「お前にとって理想の艦長って何だ?」
次郎が突然妙な事を薫に問う。
はやて「それうちも聞きたい!」
なのは「私も!」
フェイト「私も聞きたいです!」
それにはやてやなのは、フェイトの3人が反応する。
薫「そうね・・・私にとって、艦長はお母さんて感じかな・・・皆の側にいて、皆を守る存在・・・」
薫にとっての艦長は、艦のお母さんって感じで、母として、皆の側にいて、皆を守る存在だと思っている。
はやて「お母さんか・・・薫先輩には、お似合いやね!」
なのは「そうだね!・・・私達いつも薫先輩達のお陰で、無事に帰還出来てるし!」
フェイト「うん!」
それを聞いた3人は、納得し
次郎「じゃあ、俺は親父だな!・・・親父として、妻を守るのが男の役目だ!」
それを聞いた次郎も薫がお母さんなら自分は、お父さんだと言う。
はやて「ほんまにおとんかな?・・・何時もトラブルばかり起こしとるけど・・・」
だが、はやて達には、お父さんと言うか、悪いイメージしかなかった。
次郎「それを言うなよ!」
それを言うなと次郎は叫び
『フハハハ・・・』
それを見ていた薫となのは、フェイトは笑う。
薫(こんな時が永遠に続けば良いな・・・)
笑う中、皆を見て薫は、こんな時が永遠に続けば良いと思った。
でもそれが永遠に続くわけがない。
いづれは別れが来る。
薫は、それを思い出しながらましろを見ていた。
第1種目が終わって、それから第2,3,4の競技が行われ、続けて第5種目に移る。
競技フィールド
古庄『間もなく競技を開始します!・・・選手は各配置へ移動して下さい!』
水上に設置された不安定なフロートの上に指定水着姿の生徒達が頭に水風船を付けて、バットを持ち、それぞれ配置に着く。
晴風クラスからもマチコ、楓、美海、幸子、麻侖、洋美、空、留奈の8人が参加し、助っ人として、我が空母大鳳の機関長である夏雄(態々横須賀女子海洋学校の指定水着を着ている)が特別参加していた。
美海「うちのクラス、此処まで、良い所ないし・・・この競技は、頑張らないとね!」
幸子「はい!」
麻侖「おうよ!」
夏雄「まあ、あたしがいる陰り、優勝は間違いない!」
各校の生徒は、配置に付き
楓「先輩方の胸をお借りしましょうか?」
マチコ、楓が先頭に立ち、両者構える。
観覧席
薫「いくら特別参加とは言え、うちの機関長を参加させて大丈夫かな?」
はやて「せやけど、この競技に参加できるのは、うち機関長だけやから・・・」
本来は、学生でもないGF隊員を競闘遊戯会に参加させる事は普通駄目なのだが、我が空母大鳳の機関長の夏雄は、体格が小さいから大丈夫だと判断、古庄に頼んで、助っ人として、晴風クラスに送り込んだのだ。
競技フィールド
古庄『それでは第5種目・・・水上無差別合戦・・・用意!・・・始め!』
とは言え、競技は開始され、各生徒は戦闘に入った。
晴風クラスも先頭の楓が先発し
マチコ「フンッ!」
後方のマチコが楓に自分のバットを投げる。
バットを受け取った楓は、二刀流で相手生徒を次々と倒して行く。
それを見ていた十海は、楓の強さに感心する。
一方、隣でもシュぺークラスが奮闘していた。
テア「舐めるな!」
テアも小さい体格ながらも相手生徒を次々と倒して行く。
ミーナ「流石我が艦長!」
それを見ていたミーナも感心していた。
夏雄「オラ!オラ!・・・死にてい奴は掛かってこい!!」
夏雄も突撃しながら、相手生徒を次々と倒して行く。
古庄『風船が割れた選手は速やかに競技フィールドから出る様に・・・』
各生徒が奮戦する中
リーゼロッテ「あっ・・・」
亜澄のバットが弾みでリーゼロッテのブラジャーをめくてしまい
リーゼロッテは、自分から落水する。
古庄『風船が無事でも落水は失格とします。』
落水した事でリーゼロッテは失格となった。
洋美「じゃあ・・・これも・・ありなのね!」
古庄からのルール―を聞いた洋美は、得意の相撲で相手生徒をフィールドへと放り投げる。
一方、楓とマチコは、相手生徒に包囲されていた。
楓「全周目標ですね!」
絶体絶命
全方位から相手生徒が2人に向かって襲い掛かって来た。
マチコ「ううっ・・・」
だが、此方も負けていない
マチコは、楓を高く投げ
楓「はああっ!」
投げ出された楓は、必殺の竜巻サイクロンで襲い掛かってくる生徒を一瞬に倒す。
観覧席
まゆみ「あれは幻の合体技・・竜巻サイクロン!」
ましろ「は?」
秀子「高速回転の遠心力で破壊力は通常の4倍・・・風による追加ダメージで更に4倍・・・合わせて16倍!・・・接近する相手の動きも鈍らせる・・・雅に攻防一体の必殺技」
聡子「恐ろしいぞな!」
マチコと楓の必殺技に関心する。
競技フィールド
しかし、マチコと楓、洋美、夏雄が奮戦しているものの
美海「うわあっ!・・・ヤバいわ、これ!」
空「バトルロイヤルですからね!・・・生き残る事が重要・・・」
戦況は、晴風クラスに振りになっていた。
麻侖「うわっ!てことは・・・逃げるが勝ちだい!」
結局戦況を打開できずに麻侖達は敵を前にして逃げる。
留奈「逃げるって何所に?」
留奈の言う通り、此処は不安定なフロートの上、逃げ場などないのだが
そして、此処にも
幸子「そっちとは、やり合いとうなかったわ!」
ミーナ「そがな極楽、この世界にはありゃあせんで・・トルか、トラれるかよ!」
幸子がミーナと対峙していたが
幸子「ふっ」
ミーナ「ふん!はあっ!」
幸子「うわあっ!きゃあ・・・ほんきですね、これは!」
此方も勝てないと思い逃げる。
夏雄「こら!逃げんな!!」
奮戦する夏雄は、逃げる麻侖達を見て逃げるなと叫ぶ。
彼らが逃げた場所は
美海「マッチ!助けて・・・」
マチコ、楓、洋美がいる場所であった。
3人が前を見ると
麻侖達が相手生徒に追いかけられながら逃げて来る。
逃げて来た麻侖達は、3人の後ろに隠れる。
麻侖「はぁ・・・これで一安心だな!」
幸子「この3人がいれば鉄壁の守りですよ!」
マチコ、楓、洋美がいる限り大丈夫だと思い麻侖達は、安心するが
洋美「ちょっと、貴方達・・・此処は・・・」
安心するのも束の間、逃げた場所は災厄にも不安定な端っこだった。
『わっ・・あたた・・・わわ・・・・・・!!』
洋美「ウレタンマットの端・・・」
重さのせいで8人は、運悪く落下、落水した。
晴風クラス8人全員が失格となり、残ったのは
夏雄「ふん!・・・結局、残ったのは・・・あたしだけか!」
特別参加の夏雄だけになった。
十海「・・・・」
亜澄「・・・・」
テア「・・・・」
夏雄は1人、相手生徒に包囲される。
夏雄「周りは敵だらけ・・・死に場所にはもってこいてんでぇい!」
包囲され夏雄は覚悟を決め
夏雄「どっから出も掛かってこいてんでぇい!!」
単身相手生徒に特攻する。
だが結局、相手生徒達にボコボコにされ、晴風クラスは敗北した。
観覧席
ましろ「駄目だ!」
麻侖達の敗北にましろは、駄目だとガッカリし
明乃「アハハハ・・・」
明乃は、嘲笑う。
そして
薫「あらら・・・」
はやて「機関長、メッタ、メッタやで・・・」
ボコボコにされた夏雄を見て、薫とはやては、同情する。
そんな時
「ミケ、シロ・・・今は夜より仲よしか?」
『うん?』
後ろから声を掛けられ
『え?』
後ろを振り向くと
スー「フフッ」
其処にはスーが立っていた。
薫(誰かしら・・・岬ちゃんの友達?・・・それともましろちゃんの友達かしら?)
薫もスーを見て、2人の友達なのかと思った。
午前の競技も終わり生徒達は、昼休みに入る。
五十六「ぬう!」
『ニャ~ン!』
五十六、多聞丸、ミーくんの3匹が見てる前で晴風クラスも昼休みをまんしつしていた。
美波「美味しい。」
ハンバーグを美味しく食べる美波。
美甘「美波さん!ハンバーグまだ沢山有るよ!」
ほまれ「肉じゃがも作って来たから・・・」
あかね「どんどん食べてね!」
弁当を配る美甘と杵崎姉妹。
美波「楽しい・・・これこそ和気あいあい。」
和やかで楽しく打ち解けた気分が満ちていると言う意味。
桜良「美波さん、飛び級でずっと忙しかったから・・・こんな風にご飯食べるの初めてなのよね!」
美波「ああ、代えがたい喜びを感じる。」
ここんとこ、美波は、研究とかで忙しかったので、こう言う風に皆と過ごした事が無かった。
久々の休みを美波は、まんしつする。
だが、隣では
夏雄「ううう・・・」
夏雄が恨めしくしていた。
頭には無数のタンコブが有った。
はやて「ええ加減機嫌直したってぇなぁ機関長!」
薫「皆も悪気があって、逃げたんじゃないんだから・・・」
恨めしくする夏雄を薫とはやてが慰め様とするが
夏雄「いいや許さねえ!!・・・敵を目の前にして、逃げ出すとは如何いうりょうけんでぇい!!」
さっきの競技で麻侖達が逃げた事に夏雄は、切れていた。
留奈「だって怖かったんだもん!!」
空「あの場合普通逃げるでしょ」
それに対して良い訳するが
夏雄「良い訳なんて聞きたくねぇ!!・・・敵を前にして逃げるとは、お前らそれでも漢かってんでぇい!?」
夏雄は、それでも許さず、訳分からない事を言う。
果代子「私達、女性ですけど・・・ 」
夏雄「似た様なもじゃねえか!」
幸子「違うと思いますけど」
麻侖「まあまあ夏雄!・・・もう負けた事をとやかく言うのはもう止めにしようぜ!・・・ほれ!」
そんな夏雄を同じ機関長である麻侖が慰め様とおにぎりを手渡す。
夏雄「・・・・ふん!」
夏雄は、黙ってそのおにぎりを食べる。
『ハハハ・・・!!』
そんな夏雄を皆は笑う。
麗緒「ねえ、艦長!・・・この子、誰?」
改めて、麗緒が明乃にスーの事を問う。
明乃「あ・・・スーちゃん?・・・私とシロちゃんの友達だよ!」
明乃は、皆にスーを紹介する。
薫「へ・・・岬ちゃんとましろちゃんの友達か・・・」
明乃から聞いて、薫は納得する。
留奈「OKー!じゃあ、一緒に食べよう。」
留奈がスーに一緒に食べようと誘う。
スー「おおっ、食べて良いのか?」
薫「良いわよ!」
スー「はむっ!」
一緒に食べようと誘われ、スーは、弁当をがぶがぶ食う。
聡子「凄い食欲ぞな!?」
はやて「よっぽどお腹空いてたんやね!」
スーのあまりの食欲に聡子とはやては、驚く。
秀子「名前、スーちゃんって言うの?」
スー「うん!」
秀子「何所から来たの?」
秀子は、スーに何所から来たのか問う。
スー「外国!!」
するとスーは、外国だと答える。
まゆみ「私達はね、海洋学校って言って、船乗りの勉強をする学校の生徒なの!」
まゆみは、自分達の事をスーに紹介する。
スー「おー!皆、艦の学校の子か!?」
まゆみから聞いたスーは、明乃達が横須賀女子海洋学校の生徒達だと理解する。
美甘「そうだよ!・・・で、私は艦のコックさん!」
スー「ハハッ!スーはコックさん大好き!!」
スーがコックさんと聞いて、それに飛び付く。
媛萌「フフフ・・・と言うか、食べるのが大好きなんじゃないの?」
スー「そうとも言う。」
『ハハハ・・・!!』
スーの面白さに皆は笑う。
スー「スーは艦も大好き!・・・スーの国では艦の仕事してた・・・サイトシーイングのゲストを乗せたり大きい艦も動かすよ!」
スーは、自分の国で艦の仕事をしていた事を皆に言う。
美波「まだ小さいのに大したものだ。」
それに対して、美波がスーを褒め称える。
麗緒「あ・・・」
すると突然、スーが美波の元に来て
美波「う・・・」
美波は何かと思ったが
スー「スーの方が大きい!」
スーが美波と身長を比べて、自分の方が背が高いと告げる。
美波「ぐ、ぐぬぬ・・・」
それを聞いた美波はショックを受け
『ハハハ・・・!!』
皆は笑う。
慧「スーちゃんの方がちょっと高いね・・・」
美波「これは誤差という・・・」
スーと美波は同じ年の子とは言え、スーは外人だから日本人の美波より背は高いだろう。
そんな中、ましろは浮かない顔をして、何処かへと行ってしまう。
明乃「ウフフ・・・あ・・・!?」
それに気づいた明乃は
明乃「シ・・・」
声を掛けようとしたが、流石に声を掛けられず
そのまま何処かへ行くましろの後ろ姿を見ているしかなかった。
薫(如何したのかしら・・・あの2人?)
一部始終を見ていた薫は、何故2人が不仲なのか分らなかった。
その時
「薫!」
薫「あっ!?」
後ろから誰からか声を掛けられ、振り向くと
其処には次郎が立っていた。
次郎「ちょっと良いか?」
次郎は、薫と話そうと薫を誘う。
それに薫は、黙って次郎について行く。
薫と次郎が去って、明乃は、まだ、ましろの後ろ姿を見ていた。
そんな時
スー「ミケ!何で行かない?」
それを見かねていたスーが明乃に何故ましろの元に行かないのか問う。
明乃「えっ?何でって・・・」
それに対して、明乃は戸惑い。
スー「ミケはシロと一緒が良いんじゃないの?」
戸惑う明乃にスーは、明乃にましろを如何思っているのか問う。
明乃「私は・・・」
それに対して、明乃は
スー「ん?」
明乃「・・・・私は今、やりたい事をやれてる・・・シロちゃんや皆のお陰で・・・だから、シロちゃんにもやりたい事をやってほしい。」
明乃は、ましろや晴風クラスの皆のお陰で今、艦長として此処に居る。
だから、ましろにも自分がやりたかった艦長をして欲しい。
それが明乃がましろに対しての気持ちだった。
スー「それがミケの気持ち?・・・だったら気持ちの通りにすれば良い!」
明乃の気持ちを聞いたスーは、ならそうすれば良いと明乃に告げる。
明乃「うん、そうだね!」
明乃は、そうする事にした。
競闘遊戯会、本部テント
その頃、本部テントでは、教員達や来賓のブルーマーメイドが午後の打ち合わせやお昼をまんしつしていた。
龍之介「午後の最後には、なのは達のデモンストレーションもあるな・・・」
真霜「楽しみね!」
龍之介も真霜と仲良く弁当を食べていた。
そんな時
ブブ・・・!ブブ・・・!
『!?』
真霜の携帯に着信を知らせる振動音が鳴り、真霜は、箸を置いて、携帯の着信を見る。
真霜「あっ!?」
携帯の着信を見た真霜は、怪しげな顔をする。
龍之介「如何した?」
それに気づいた龍之介は、如何したのかと問う。
すると真霜は、自分の携帯を龍之介に見せる。
龍之介「こりゃ!?」
真霜の携帯の着信を見て、龍之介は何かの事件が発生した事を認識する。
2人は、席を立ち
龍之介は直ぐに深町総司令の元に、真霜は真雪の元へと向かう。
龍之介「総司令・・・」
深町「何事かね宗谷准将?」
深町に緊急事態が発生した事を密かに知らせ
真雪「?」
真霜も真雪に緊急事態が発生した事を密かに知らせて、平賀、福内を連れて、庁舎へと戻る。
深町「分かった・・・至急幹部達に召集を掛けたまえ・・・密かにな・・・」
龍之介「はっ!」
龍之介も功と美由紀を連れ、幹部達を密かに招集する。
そんな中、もえかが校内を歩いている時に真霜達が偶然通り掛かり、もえかは啓礼するが、真霜達は見向きもせず行ってしまう。
その態度にもえかは、何か事件でも発生したのじゃないかと察する。
桟橋
一方、次郎と薫は、人気がない桟橋に居た。
薫「何?」
薫は、次郎が此処まで連れてきた理由を問う。
すると次郎は
次郎「薫・・・俺は昔、財閥の3人兄弟の末っ子だった・・・暮しに不自由なく過ごしてった。」
いきなり自分の出成の事を言う。
薫「そんなの知ってる事じゃないの?」
薫は、既にそれは知ってる事だと言うが
次郎「話は最後まで聞け!・・・でも、俺は、そんな暮らしをしている時、何か自分のやりたい事が違うと分かって、親父の反対を押し切って、国防軍の海士学校に入り海の男である艦長を目指した・・・結局、副長だったが・・・それでもお前の副長としてやりがいがあった。」
話の中で次郎は、薫の副長として、後悔はない人生だった。
薫「ん・・・」
次郎「俺はもうやりたい事を成し遂げている・・・お前もやりたい事をすれば良い!」
もう自分はやりたい事を成し遂げているので、薫にもやりたい事をすれば良いと告げる。
薫「それが次郎君の気持ちなの?・・・私がいない方が良いんだ!」
次郎の気持ちを聞いた薫は、ショックを受けて涙を流して、自分がいない方が良いんだと次郎に言う。
次郎「それは違うぞ薫!」
だがそれに対して、次郎は、違うと答える。
薫「えっ?」
次郎「お前がいなくなったら寂しい!・・・でも、お前の夢を潰したくないんだ!!・・・それにいくら離れても俺達は、繋がっている・・・どんな時だって・・・そうだろう?」
次郎は、薫がいないと寂しいと思ったが、薫が望んでいたブルーマーメイド行きを潰したくなかった。
それに離れていても次郎達とは、どんな時でも繋がっている。
薫「ん!」
それを聞いた薫は、悲しかったが少し嬉しくなる。
次郎「だから、お前はブルーマーメイドに入いれ、俺はGフォースでお前の活躍を見守っているから・・・」
次郎は、Gフォースに残って、薫の活躍を見守ると告げる。
薫「ありがとう次郎君・・・でも、私は・・・」
それに対して、薫が自分の気持ちを言おうとした。
その時
ビビ・・・!ビビ・・・!
『あっ!?』
突然、2人の携帯が鳴り、見て見ると
薫「非常?」
次郎「召集?」
それは、龍之介からの緊急招集の知らせだった。
2人は、仕方なく切り止めて、直ぐに向かう。
横須賀女子海洋学校、校舎入口
その頃、明乃達から別れたましろは、1人校舎の入り口前に立っていた。
ましろ「はぁ・・・」
ましろの顔に笑顔はなく、唯溜息をする。
そんな時
「シロ!」
ましろ「えっ!?」
突然誰からか声を掛けられ、振り向くと、其処には、さっき明乃と一緒に居た筈のスーがいた。
ましろは、何だと思ったが
スー「トイレ何所?」
スーは、トイレに行きたい様だ。
ましろ「ああ・・・中に入って右だ!」
ましろは、慌ててトイレの場所を教えるが
スーは何故かましろをジッと見ていた。
ましろ「何だ?・・・トイレに行くんじゃないのか?」
そんなスーにましろは、トイレに行くんじゃないのかと問う。
するとスーは
スー「シロは!・・・此処に何をしに来た?」
ましろに何故この学校に来たのか問う。
それを聞いたましろは、校舎の上に飾られているブルーマーメイドの標識を見て
ましろ「此処に・・私は・・・何をしに来たのか・・・」
そう言う。
本当は、ブルーマーメイドとして、また艦長になる為に此処に来た筈なのに
今は何故か、此処に来た目的が分からなくなっていた。
スー「シロは、何がしたい?」
そんなましろにスーが何をしたいのか問う。
ましろ「何がしたいのか決めないとな・・・」
それに対して、シロは何をしたいのか迷う。
スー「ミケはシロのやりたい事分かっている見たい!」
迷っているましろにスーは、明乃のがましろのやりたい事を既に知っていると伝える。
ましろ「えっ?」
それを聞いたましろは驚く。
スー「シロがやりたい事やってほしいって言ってた。」
更にスーは、ましろに対する明乃の気持ちも伝える。
ましろ「そうか・・・」
スーから明乃の気持ちを聞いて、ましろは、少し安心し
ましろ「スーは、やけに私達の事気にかけてくれるんだな?」
やけに自分達を気にかけてくれる事に何故だか問う。
スー「当たり前!だって一緒にご飯食べたし、寝る時も一緒にいてくれた・・・もうファミリーと同じ!」
スーは、もう明乃達を自分の家族の一部だと思っていた。
だから、気にかけるのも当たり前だ。
ましろ「フフフ・・・そうか!・・・スーのお父さんも早く見つかると良いな・・・家族は一緒にいるのが・・・」
ましろは納得し、スーの父親が見つかる事を願う。
スー「もう直ぐ見つかる!」
だが、スーは、既に自分の父親を見つけた様な素顔をする。
何故だか分からなかった。
その時
古庄『間もなく午後の部を開始します!・・・学生の皆さんは会場に集合して下さい!』
午後の競技を開始するアナウンスが成り
スー「スーは行く!」
ましろ「え?」
スー「シロ・・バイバイ!」
スーは、何処かへと去ってしまった。
ましろ「あ・・・トイレじゃなかったのか?」
ましろは、スーが何しに来たのか分らなかった。
洋美「・・・・」
そのましろを草むらの影から見ていた洋美の姿が有った。
横須賀女子海洋学校、講堂
古庄『午後は図上演習の競技を行います!・・・個人競技なので参加希望者は本部に申し出て下さい!』
午後の競技は、図上演習の競技。
図上演習とは、艦隊戦を想定した模擬演習の事である。
普通は、空母などを使った艦隊航空戦が主流だが、この時代には航空機がない、その為、戦艦などを使った艦隊水上戦が主流になっている。
幸子「やはり暗黙の了解で、どのクラスも艦長がエントリーする見たいですね!」
美海「毎年そうらしいわね!・・・指揮能力がモロに出る競技だし・・・」
この競技には、殆んどの艦長が参加していた。
本人達の指揮能力が試されるのである。
そして
ましろ「艦長!」
明乃「んっ?」
ましろ「艦長、お願いがあります!」
ましろは、明乃にあるお願い事をする。
ましろ「私は図上演習競技に出ます!」
『え?』
ましろ「艦長も出て下さい!・・・出て、私と勝負して下さい!」
何とましろのお願いとは、自分と一緒に図上演習競技に出て、自分と勝負する事だった。
『ええ!?』
それを聞いた幸子達は驚愕する。
明乃「うん、分かった!」
だが、明乃は、それを素直に受ける。
『えええ!?』
ましろの挑戦を受ける明乃にまたも驚愕する。
こうして、明乃とましろの勝負が始まろうとしていた。
もえか「・・・・」
反対側では、もえかが何か難しい顔をしていた。
夏美「艦長!エントリーされないんですか?」
そんなもえかに夏美が図上演習競技に出ないのか問う。
もえか「私はパスするから出たい子は自由に出て!」
だが、もえかは何故か参加を拒否し何処かへ行ってしまう。
夏美「えっ!?よろしいんですか?・・・艦長なら優勝狙えると思うのですが・・・」
もえかの参加拒否に夏美は、驚愕する。
参加すれば優勝できるのに何故だろうか
それは、いづれ分かる事だ。
桟橋
その頃、桟橋では、スーが何処からかボートを持ってきた見たいで、それを桟橋まで持てきて、水面に下し、エンジンを起動させて、何処かへと向かっていた。
向かっている先には、先程の障害物航走の競技に使っていた廃棄フロートがあった。
横須賀女子海洋学校、講堂
一方、講堂では、図上演習競技の一回戦が行われ様としていた。
最初は、千華と沙千帆の勝負とつむぎと亜澄の勝負が開始され、ましろの相手は、十海だった。
両者は、パネルを操作し、戦闘の準備をする。
芽衣「一回戦目から、いきなり大和の艦長に当たっちゃうなんて・・・やっぱりついていないね・・・うちの副長!」
一回戦でましろが最悪にも十海に当たった事に芽衣は、ついていないと思った。
戦闘は開始され、先ず十海が先頭の航洋艦1隻を攻撃。
攻撃を受けて、ましろは航洋艦1隻を失う。
幸子「回避失敗?」
見ていた幸子は、回避が失敗したのかと思った。
ミーナ「筋金入りのついてなさじゃな!」
ミーナも同じでましろの不運を嘆く。
テア「人は誰しも不運が続くと闘争本能が衰えるものだ・・・しかし・・・」
だが、テアは何故か違うと考えていた。
『うん?』
テア「あれは諦めている人間の顔ではない!」
テアは、まだましろが諦めていないと推測していたのだ。
ましろ(ついていない事は、最初から分かっている・・・だったら、それも織り込み済みで策を考えるだけだ!)
ましろ「んっ・・・」
こうしている間にもまたも航洋艦1隻を失い、戦況は十海に有利と思ったが
十海「あ・・・」
十海は何故か、ましろが落ち着いていた事に気になって画面を見ると
十海「ん!?」
何と自分の陣営の大巡1隻が攻撃を受け、更に接近戦で大型艦1隻が攻撃を受けた。
この攻撃で十海は大型艦1隻、大巡1隻を一瞬に失った。
『あっ・・・』
思いもよらない戦況に驚愕する。
鈴「こ・・・これって、もしかして、ちょっと盛り返してる?」
テア「ああ・・・幾度もの不運に見舞われながら、損害を最小限に食い止めて反撃できる形を作った。」
テアの推測通り、ましろは攻撃に耐えながらも反撃のチャンスを伺っていた。
そして、反撃を開始したのだ。
十海「あっ・・・」
思わぬ反撃に十海も反撃する。
テア「図上演習は現実の海戦を模倣したもの・・・運、不運が勝敗に大きく影響するが、それで、全てが決まる訳ではない・・・大和の艦長は攻めっ気を誘われたな・・・不運が功を奏したとも言える。」
テアの言う通り、ましろは、次々と十海の艦艇を撃破していき、あっという間に十海の陣営は全滅した。
古庄『宮里対宗谷、試合終了!・・・勝者、宗谷!』
これによりましろは一回戦を無事に通過した。
十海「あっ・・・こんな事が・・・」
思わぬ敗北に十海はショックを受けるが
ましろは、そんな十海に一礼をし
十海「あ・・・」
それに応えて、十海も一礼をする。
十海「やられたわ・・・でも不思議ね!・・・何で、貴方見たいな子が航洋艦の副長なのか?」
一礼を返した後、十海は、実力が有るましろが何故、航洋艦の艦長なのか気になる。
ましろ「いえ、その・・・」
それに対して、ましろは恥ずかしくて、言えなかった。
十海が去るとましろはある事を考えていた。
ましろ(もし、最後まで勝ち続ける事が出来たら・・・)
それは、このまま勝ち続ければいづれ明乃と勝負する事になるだろうと察していたからだ。
タグボート
その頃、スーは、ボートで廃棄フロートを曳航しているタグボートに向かっていた。
無人で停泊するタグボートにスーは乗り込み、艦橋を目指す。
タグボート、艦橋
艦橋に入ったスーは、直ぐに操縦席に座り、隣に置いてあった無線機のスイッチを入れる。
スー「フロートの機関は?」
『いつでも動かせるぜ』
スーは、無線で誰かと会話していた。
スー「じゃあ速力は3ノットで、行き足が付いたら停止・・・私がタグボートでを止めたらフロートも少し後進をかけて止めて・・・」
『分かった。』
スー「じゃあ、始めよう。」
スーは、無線で指示を出しながらタグボートを操縦し、それに乗じて廃棄フロートも動き始めた。
横須賀女子海洋学校、ブルーマーメイドに危機が迫っていた。
そして、学生艦と一緒に停泊してある我が空母大鳳にも
空母大鳳、格納庫
文雄「作業を急がせろ!!」
その頃、空母大鳳の格納庫では、出撃に備え機体の整備を急がせていた。
だが、整備している整備員の中に
謎の男「よし、この隙に・・・」
何者かが整備員達の中に紛れ込み、航空燃料タンクに高性能爆弾をしかけていた。
そして、機関室にも
空母大鳳、機関室
謎の男「へへ・・・」
謎の男2人がへへと笑いながら
謎の男「これでこの艦は、海のもクズだな・・・我々の受けた屈辱を受けるがいい。」
機関に高性能爆弾を仕掛けて、嘲笑っていた。
その時
「おいお前!あたしの機関に何をしてるんでぇい?」
いきなり誰かに見つかり
謎の男「ギク!?」
後ろを振り向くと、其処には、頭にタンコブだらけの夏雄が立っていた。
謎の男「だ、誰だ!?」
夏雄「あたしは機関長の夏雄だ!・・・緊急招集で帰って来て見たら・・・お前見られない顔だな?・・・あたしの機関に何を仕掛けていた・・・素直に答えろてんでぇい!!」
夏雄は、問い詰め様としたが
謎の男「く、くそ!」
謎の男は、懐から拳銃を取り出し夏雄に向けるが
夏雄「ふん!」
夏雄はスパナを投げつけ
謎の男「うわぁ!?」
見事に拳銃に命中し、足元に落ちる。
夏雄「オラ!」
その隙に夏雄が男に飛び掛かり、男をボコボコにする。
謎の男「如何した?」
夏雄がボコボコにしている最中にもう1人の男が、それに気づきこっちに来たが
謎の男「うわぁ!?」
隠れていた機関員達に取り押さえられた。
取り押さえた後、直ぐに警報装置を作動させた。
ブゥ・・・!ブゥ・・・!
空母大鳳艦内に警報音が鳴り響く。
空母大鳳、格納庫
謎の男「ば、バレた!?」
警報音にビビる。
整備員「な、何事だ!?」
整備員「機関室に侵入者だ!!」
機関室に侵入者が出たと聞いて、整備員達は急いで機関室に向かう。
謎の男「しめた!・・・この隙に・・・」
整備員達が機関室に向かっている隙に逃げ様とする。
しかし
慶介「何をしているんだ?」
たまたま機体の能力改修をしていた慶介に見つかってしまう。
謎の男「いや、その・・・」
慶介「見られないな顔だな?・・・名前と階級は?」
謎の男「お、俺は・・・」
慶介に問い詰められ、男は、懐から拳銃を取り出す。
慶介「ん?」
慶介は何かと思ったが
謎の男「死ね!!」
男は拳銃を慶介に向け、引き金を引こうとする。
だが
文雄「動くな!」
謎の男「うっ!?」
直前に文雄に阻止される。
文雄「一歩でも引き金を引いて見ろ!お前の頭は吹っ飛ぶぞ!」
謎の男「うう」
文雄に頭に拳銃を突き付けられ、男は引き金から手を外し
文雄「拳銃を床に捨てろ!」
謎の男「く、くそ・・・」
言う通りに拳銃を床に捨てる。
文雄「ふん!」
謎の男「うっ!?」
拳銃を捨てた途端、文雄は男をスパナで殴る。
スパナで殴られ男は、その場で倒れる。
倒れた後、男は必死にベルトに付いていた起爆スイッチを押そうとするが
慶介に阻止される。
慶介「ふぅ・・・」
文雄「危ないところでしたね主任!」
危機一髪、爆発は回避された。
慶介「安心するのはまだ早い!・・・艦内に爆発物を仕掛けられているかも知れません?」
だが、安心はできない
慶介は、艦内に爆弾が仕掛けられているかも知れないと思い艦内調査を文雄に命じる。
文雄「分かりました!いくぞ!!」
文雄は急いで、艦内調査をする。
整備員と機関員達の必死の努力で、艦内に仕掛けられていた高性能爆弾合計6個を発見。
直ぐに慶介が解体した。
捕まえた男3人も艦底の独房に放り込んだ。
これにより空母大鳳の破壊工作は未然に防ぐ事が出来た。
だが、これで終わりじゃなかった。
横須賀女子海洋学校、講堂
そんな状況になっているのも知らず、講堂では
古庄『それでは図上演習競技の決勝戦を開始します!』
図上演習競技の決勝戦が始まろうとしていた。
明乃「シロちゃんは残ると思ってたよ!」
ましろ「私も艦長が残ると信じてました!」
既に此処まで勝ち抜いた明乃とましろ。
2人の勝負が開始された。
先ず明乃がましろの陣営の航洋艦1隻を攻撃、脱落する。
『おお・・・!?』
その攻撃にざわつく。
攻撃後、両陣営は、接近する。
麻侖「うちの艦長と副長で決勝戦とはな!」
秀子「でも、あの2人はまるで、こうなる事を分かってた見たいな雰囲気だね!」
秀子は、2人がこうなる事を分かっていたと察する。
まゆみ「いや、雅か、そんな・・・」
まゆみは否定する。
聡子「・・・で、どっちが勝つぞな?」
どちらが勝つのか
そんな時
『ん?』
鶫「これで予想して見る。」
鶫がいつものタウジングで占うと言う。
慧「ハハッ・・・」
それに慧は呆れる。
本部でも
古庄「宗谷ましろも・・・知名もえか、岬 明乃と並んで、指揮官の素養を十分に備えていますね!」
真雪「・・・・」
古庄と真雪は、ましろを見て、もえかや明乃と並んで、指揮官の素養を十分に備えていると察する。
そんな時
ブブ・・・!ブブ・・・!
真雪の携帯に着信を知らせる振動音が鳴り、真雪は携帯の着信を見る。
真雪「はっ!?」
携帯の着信を見た真雪は、怪しげな顔をし、何処かへと行ってしまった。
ましろ「艦長!もし私が艦長に勝てたら、その時は・・・」
明乃「うん・・分かってるよ!シロちゃん!」
ましろ「だから、絶対手は抜かないで下さい!」
明乃「勿論だよ!・・・そんな事したら、シロちゃんには、直ぐばれちゃうし!」
ましろ「そうですね!」
2人の勝負は果たして
横須賀女子海洋学校、会議室
その頃、横須賀女子海洋学校の会議室では、非常事態が起きていた。
真雪が会議室に入ると
深町「おお宗谷校長!ちょうど良かった!」
会議室には、既に秘書の老松とGフォース総司令の深町、総参謀長の一誠がいて、画面に出ている真霜から状況を聞いていた。
真雪「状況は?」
真雪も深町と一緒に真霜から状況を聞く。
真霜『北緯26度、東経135度付近の洋上で試験運用されている・・・水精製プラントが海賊に占拠されたわ!』
真霜からの情報によると日本の南方海域で試験運用中だった水精製プラントが海賊に占拠されたと言う。
一誠「水精製プラント?」
真雪「確か・・植物栽培と人口蛋白合成ユニットが付いている自己完結型の・・・」
真雪の推測通り、占拠された水精製プラントは、大型の海水淡水化装置と植物生成プラントを搭載した自給自足可能な自己完結型フロートだった。
真霜『そう・・プラントの技術者は全員人質にされている。』
しかも、その技術者も海賊に人質に取られている。
真雪「やっかいね!」
深町「やっかいだな!」
人質を取られている事に厄介だと考える2人。
真霜『それだけじゃないの!』
だが、占拠されたのはプラントだけじゃなかった。
深町「まだ有るのか?」
真霜『南シナ海でモスボールされていた海上要塞も同じ組織とみられる海賊に奪取されて、動き出しているのよ!』
深町「何だと!?」
真雪「何ですって?」
何とプラントと同時に南シナ海でモスボールされていた海上要塞も占拠され、プラントに向かっていると言うのだ。
真霜『アメリカからの情報だと海上要塞の武装は破壊してあるから使えないらしいわ・・・但し、プラントと合流したら人質に無理やり修理させるでしょうね!』
通報してきたアメリカ側からは、海上要塞の武装は既に破壊されていると言っている。
深町「アメリカから!?」
だが、アメリカからの情報だと聞いて、深町は急に難しい顔をする。
真雪「国土保全委員会の方針は?」
真霜『人質救出が最優先・・・主力をプラントに向けて、海上要塞は余剰戦力でマークする事になりそうよ!』
この事態に国土保全委員会からは、人質救出が最優先とし、主力部隊をプラントに向かわせて、海上要塞については、残った兵力で足止めする様だ。
真雪「この装甲厚では・・・ブルーマーメイドやホワイトドルフィンの艦艇で足止めするのは困難ね!」
海上要塞を見て真雪は、要塞の装甲がブルーマーメイドやホワイトドルフィンの艦艇の火力では、太刀打ちできないと推測する。
真霜『数で囲んで、乗り込んで止めるしかないわ・・・向こうに撃てる砲がない間にね!』
その為、真霜は、数で対抗し、素早く開放する作戦を計画する。
真雪「万一、プラントと海上要塞が合流すれば、難攻不落な上、自給自足が可能になる!」
真霜『移動できる海賊行為の拠点・・・想定しうる最悪の結末よ!』
真雪「ん・・・」
もしプラントと海上要塞が合流すれば、無敵の海賊の拠点ができる。
そうなれば最悪の事態になりかねない。
深町「・・・・」
2人がそれを考えている中、深町は、何かを考えていた。
そして、もう一つ
「・・・・」
隣の部屋で、この会話を盗み聞きしている者がいた。
横須賀女子海洋学校、教室
一方、龍之介も緊急事態を受け、薫達を招集させていた。
次郎「ん・・・」
薫「・・・・」
何事かとGF隊員達はざわめいている中、さっきの薫の気持ちを聞けなかったせいか、薫を見ていた。
龍之介「諸群!お楽しみのところ招集させてすまない!」
龍之介が功と美由紀を連れて、教室に入って来た。
フェイト「何事ですか?」
いきなりの召集に薫達は、何事か問う。
龍之介「詳細は、総司令からおって知らせがある・・・直ちに出撃準備に掛かってくれ!!」
『はっ!』
自体の詳細は、いづれ深町から伝えられると聞いて、薫達は、直ぐ出撃準備に取り掛かる。
その時
実「准将!」
突然、実が教室に駆け込んできた。
龍之介「如何した?」
突然、駆け込んだ実に何事かと問う。
実「大変です!・・・旗艦からの緊急連絡で侵入者が出たそうです!」
実は、空母大鳳から侵入者が出たと報告をする。
『えっ!?』
実からの報告を聞いて、薫達は驚愕する。
龍之介「それで?」
それで如何なったのか続きを聞く。
実「侵入者3人は逮捕・・・仕掛けられていた爆発物も無事に解体したとの事です。」
侵入者3人は、既に夏雄や文雄達に捕らえられ、仕掛けられていた爆発物も無事に解体された。
美奈「ふぅ・・・助かったわ!もし爆発してたら・・・」
信吾「今頃、大爆発だったろうな!」
報告の続きを聞いて、薫達は、安心した。
だが、龍之介は安心せず、ある事を考える。
龍之介(可笑しいな・・・真霜からの緊急事態を受けた途端に空母に侵入者とは・・・まるで我々の動きを封じる見たいだ・・・いや、まだこれだけじゃないかも・・・はっ!?)
ふっと龍之介は、ある事に気づき
龍之介「緊急命令だ!直ちに艦艇を港外に退避させろ!!」
直ちにGフォースの艦艇を港外に退避させるよう命じる。
『えっ?』
いきなりの退避命令に薫達は何事かと思い。
龍之介「急げ!!」
薫達は、急いで艦艇を港外へと避難させる。
だが、時既に遅く、更なる非常事態が起き様としていた。
横須賀女子海洋学校、講堂
その頃、講堂では、明乃とましろの死闘が繰り広げられていた。
やられながらも耐えるましろ。
ミーナ「あやつ!さっきから事も無げに低い確率の成功判定を引き当てよる。」
明乃とましろの対戦を見て、ミーナは、明乃がさっきから事も無げに低い確率の成功判定を引き当ている事に気づく。
幸子「艦長のラッキーとシロちゃんの不運の相乗効果ですかね?」
それに幸子が2人の相乗効果だと言う。
テア「しかし、宗谷も唯、やられている訳ではない!」
だが、ましろも負けてはいない事をテアは見抜く。
『え?』
テア「先程撃沈されたのは、今までの攻撃で、既に中破していた艦だった・・・宗谷は岬が何処を狙ってくるか読んで、継戦能力の落ちた艦を其処に配置し、被害担当艦としていた。」
テアの言う通り、ましろは、既に被害を受けた艦を楯にしていた。
百々「名勝負っス!漫画にしたいくらいの!」
麗緒「これ、もうどっちが勝つか分んないわ!」
留奈「口八手八丁ってやつだね!」
空「それ全然、使いどころ違うから・・・」
鈴「うう・・・どっちも頑張れ・・・!」
2人の勝負の行く末を見守る晴風クラス。
反対側でも
沙千帆「いや~やられちゃったね・・・」
啓子「ですね!」
亜澄「雅か3人そろって、晴風の副長にやられるなんて!?」
啓子「でも、うちの千葉さんは惜しかったですよ!」
沙千帆「いや、私だけじゃないんだ・・・宮里も阿部もぎりぎりの所で逆転負けしている・・・つまりそれがあの子の勝ちパターンなんだ!」
十海「千葉先輩のおっしゃるとおりです・・・終番の入り口まで、常に優位に運んでいたので、私とした事がつい緩んでしまいました・・・そして、其処からの驚異的な粘りにやられました。」
亜澄「みやさんが珍しく油断したのも無理ないだら・・・あの子本当についてなかったし・・・こりゃ勝ってると誰でも思うんじゃんね・・・それにしても悔しいな・・・」
十海「私も悔しくはありますが、彼女は勝つべくして勝ったと言うべきでしょう。」
沙千帆「何処までも敗北を受け入れない者は、何時か勝利を手にするって事か?」
十海「はい!我々も見習うべき感じが有りました。」
十海達が2人の勝負の行く末を伺っていた。
横須賀女子海洋学校、会議室
真雪「直ちに競闘遊戯会を中断して、横須賀港内のブルーマーメイド艦を全て出港させる様・・・来賓に伝えて!」
真雪は、直ちに競闘遊戯会を中断し、港内に停泊するブルーマーメイド全艦を出港させる様、来賓に伝えるよう命じる。
老松「了解しました。」
命を受けた老松は会議室を出る。
一誠「我々も直ちに出動させましょう!」
そして、一誠もGフォース艦隊を出撃させ様とするが
深町「いや、我々は行かない!」
深町は、何故か出撃を拒否した。
真雪「えっ?」
一誠「行かないとは如何いう事ですか?」
深町の出撃拒否に一誠は理由を問う。
深町「言った通りだ・・・我々は、出撃しない!」
一誠「何故ですか!・・・我が艦隊が出撃すれば海上要塞などあっという間に落とせるではないですか?」
一誠の言う通り、Gフォース艦隊を差し向ければ、海上要塞などひとひねりで落とせる。
深町「私は気に喰わないのだよ・・・アメリカからの情報が・・・本当に海上要塞の武装は破壊しているのか?」
だが、深町は、アメリカの情報が信じられなかった。
本当に海上要塞の武装は破壊しているのか分らなかったからだ。
一誠「そ、それは・・・」
深町「それにプラントの占拠と言い、海上要塞の占拠・・・海賊にしては、上手くいきすぎている・・・もしかしたら、これも奴らの策略かもしれない」
プラントの占拠と言い、海上要塞の占拠。
これらの海賊の動きに余りにも上手くいきすぎていると思い、もしかしたらアメリカの陰謀かと察した。
一誠「あり得ませんよ!・・・これは単なる海賊による悪質な占拠事件で有って、国が介入する事など・・・」
それに一誠は、あり得ないと言うが
深町「だとしても・・・何が待ち受けているか分らない海域に隊員達を行かせる訳にはいかない!!・・・それに我々の任務は、ゴジラ迎撃で有って、海賊退治ではない!・・・これは決定事項だ!」
それでも深町は、大事な隊員を危険な場所へは、行かせられない。
結局、龍之介達の出撃は無いと決定された。
一誠「分かりました・・・宗谷准将にはそう伝えます。」
一誠も納得し、会議を出る。
深町「すまないな宗谷校長!・・・これ以上、犠牲を出したくないのだよ!」
龍之介達を出撃させない事に申し訳ないと真雪に謝罪する。
真雪「分かっています・・・これも仕方がない事でしょう。」
真雪もその事は分かっていた。
そんな時
真雪「はっ!?・・・はい!」
突然画面に通信が入り
通信員「校長!廃棄フロートが動いているのですが・・・」
廃棄フロートが動いている報告が入る。
真雪「日没後、移動する予定だった筈よ?至急、確認して!」
予定にない行動に真雪は、直ぐに確認するよう命じる。
通信員「はい!」
真雪「何故、こんな時に・・・」
深町「嫌な事ばかり起きるな・・・」
2人は、何か嫌な予感がすると感じた。
タグボート、艦橋
そして、その廃棄フロートを曳航しているタグボートは
スー「あと少しね!」
横須賀港の出入り口に接近していた。
スー「私が合図したら微速後進にして!」
自分の合図で微速後進を掛けるよう無線で指示するが
『・・・・』
スー「?・・・聞こえてる?」
無線からの応答はない。
横須賀女子海洋学校、桟橋
そんな中、港内に停泊していたGフォース艦は、全艦慌ただしく出港する。
龍之介「何とか無事に出港出来たな!」
何とか無事に出港出来た事に安心する龍之介。
一誠「宗谷准将!」
龍之介「野田総参謀?」
其処に深町からの出撃拒否の知らせを持って来た一誠がやって来た。
一誠「何故勝手に艦艇を出港させた!?」
何故勝手に艦艇を出港させたのか問う。
龍之介「勝手な事をしてすいません・・・後でどんな処罰もお受けします・・・ですが、今は急いで艦艇を港外に避難させないと・・・」
それに対して、龍之介は、具体的な理由は後にして、兎に角まずは、艦艇を急いで港外へと避難させるのが先決だと艦艇の出港を急がせる。
だが、時既に遅く。
すくね、艦橋
志津真「間もなく、港外に出ます。」
出港した巡洋艦すくねは、港の出入り口に差し掛かろうとしていた。
すくねの見張り員「前方に障害物!!」
五月「!?」
しかし、前方にスーが曳航している廃棄フロートが行く手を阻む。
横須賀女子海洋学校、講堂
同じ頃、講堂では、明乃とましろの勝負が大詰めになろうとしていた。
ましろ「このターンで決着ですね!」
最早戦況は、完全にましろが有利となり
明乃「うん、シロちゃん、やっぱり凄いよ!私なんかより、ずっと立派な・・・」
勝敗が決し様としたその時だった。
ボーン!!ボーン!!
明乃「わっ、うわっ!?」
ましろ「はっ!?」
突然講堂に爆発音が鳴り響く。
横須賀女子海洋学校、桟橋
一誠「な、何だ!?」
龍之介「しまった!?」
いきなりの爆発音に龍之介達は、急いで状況が見える丘へと向かい、丘から状況を見ると
何と港内の出入り口付近で廃棄フロートが爆発しているではないか
すくね、艦橋
五月「りょ、両舷停止!後進一杯!!」
港外に出ようとしていたすくねは、爆発に巻き込まれない様に急いで後進を掛ける。
廃棄フロートの爆発で港の出入り口が残骸で塞がれてしまった。
美由紀「これじゃ殆んどの艦艇が出港出来ない!」
龍之介「やられた!・・・やはり破壊工作だけじゃなかったか?」
出入り口が残骸で塞がれてしまった事により、停泊しているブルーマーメイド艦及びGフォース艦は出港出来なくなった。
龍之介の予感は見事に的中したのだ。
そして、明乃とましろや他の生徒達も丘の上から廃棄フロートが爆発しているのを見る。
そんな時
明乃「あっ・・・」
明乃は、廃棄フロートが爆発している付近で何かを目撃し
明乃「あれは・・・ちょっと貸して!」
秀子から双眼鏡を借りて見ると
爆発している付近でBPF隊員達が誰かを救助していた。
良く見るとそれは
明乃「スーちゃん!」
『えっ?』
何とそれは、スーだった。
恐らく脱出する時に爆発で起きた荒波に巻き込まれたのだろう。
ましろ「艦長!」
明乃とましろは、急いで救助されたスーの元に向かう。
薫「岬ちゃん!?」
龍之介と一緒に現状を見ていた薫もスーの元に向かう明乃とましろを見かけて
次郎「おい何所行くんだよ薫?」
2人の後を追い、次郎も一緒に向かう。
そして隣の方でも
進愛「如何いう事やで?」
十海「廃棄フロートが爆沈している。」
沙千帆「フロートに人はいない様だが・・・」
啓子「あれは!?港の出入り口を塞ぐ形になっていますね!」
亜澄「嫌な予感がする・・・港内のブルーマーメイド艦が外に出られなくなっている。」
現状を見て、十海達は最悪の状態になっていると理解する。
そんな時
「阿部先輩のおっしゃる通り!危険な状況です!」
『あっ!?』
十海達の前にもえかが現れた。
亜澄「君は武蔵艦長の?」
もえか「はい、知名もえかです・・・皆さんに相談したい事が有って来ました。」
もえかは、十海達に何かの相談事を持ちかける。
龍之介「ん?」
そして、龍之介達ももえかが相談事をしている所を目撃する。
横須賀女子海洋学校、会議室
老松「爆沈したフロートの操舵を行っていたと見られる少女を保護しました・・・他に怪我人はありません・・・唯、水路が塞がれた為、横須賀港内のブルーマーメイド及びGフォース艦は全て出航不能です。」
老松からスーを保護したと、また、港内の出入り口が塞がれた事でブルーマーメイド及びGフォース艦は全て出航不能と言う報告を受ける。
真霜『やられたわ!・・・対処できるまとまった戦力は、ホワイトドルフィンだけに・・・』
真雪「うっ・・・」
報告を受けた真霜と真雪は、悔しさを露にする。
真霜の言う通り、港内の出入り口が塞がれた事でブルーマーメイドとGフォース艦全てが出港不能となり、残っているのは、ホワイトドルフィンの艦艇だけとなった。
深町(ブルーマーメイドとが出動できない以上・・・残るは、ホワイトドルフィン・・・後は、我が艦隊旗艦の空母大鳳と高千穂の2隻のみか・・・)
そして、深町も残っている戦力が空母大鳳と高千穂の2隻のみだと分かり、出撃させるのか迷う。
ワシントンD.C、ホワイトハウス、大統領執務室
横須賀で危機的状態になっている頃、此処ホワイトハウスでは
補佐官「大統領閣下!・・・彼らが上手くやってくれました・・・これで邪魔なブルーマーメイド艦隊とGフォース艦隊は動きを封じたも同然です。」
補佐官が横須賀の危機的状態をキングに報告する。
キング「うむ・・・作戦の第一段階は上手く行ったな・・・後は海上要塞とプラントが合流すれば・・・無敵の海賊行為の拠点が完成する。」
報告を聞いたキングは、作戦の第一段階は上手く行き、後は海上要塞とプラントが合流すれば無敵の海賊行為の拠点が完成すると察する。
補佐官「拠点が出来た暁には、日本の海上治安は益々悪化するでしょう・・・そうなれば日本政府も我々に助けを請うしかないでしょう・・・その時こそ、再び日本を裏から操れます。」
実は、このテロ事件は、全てアメリカが裏で糸をひいていたのだ。
RATt事件以降、アメリカに対する日本政府の対応が厳しくなった。
特に裏取引や資金援助が一切中止となり、日本から借金を肩代わりできなくなた事で赤字が増えキング大統領は、危機的状態に陥っていた。
これを打開しようとするが、流石に武力行使は国際問題になる為できない。
其処で裏のルートを利用し、海賊と取引きした。
モスボールしていた海上要塞をワザと占拠されたと見せかけて、海賊に提供し、プラントの情報を海賊に教え、プラントの占拠を援助した。
更に海賊を利用して、これらを奪取できない様に予めブルーマーメイド艦隊とGフォース艦隊を港内に封じ込め出撃出来ない様し、Gフォース艦隊旗艦の空母大鳳も爆沈させる。
後は、海上要塞とプラントが合流すれば無敵の海賊行為の拠点が完成する。
そうなれば日本の海上治安維持が悪化し、アメリカに助けを請う事になる。
そう言う計画だった。
キング「最早勝ったも同然だな!」
キングは、勝利を確信する。
だが、残念な事に空母大鳳の破壊工作は失敗、更に学生艦が無傷だった事を知らなかった。
これは、事件が起きる数週間前の出来事
とある町の路地裏
此処は、とある町の路地裏でスーは、怪しげな男と会っていた。
謎の男「お前の腕を見込んで、頼みたい仕事があるんだが・・・」
男はいかにも怪しげな表情でスーにある事を頼みこむ。
スー「どんなの?」
スー頼み事の内容を聞く。
謎の男「所定の時間にフロートを動かして欲しい・・・タグボートは用意する。」
スー「それだけで良いの?」
スーは、男の頼み事を聞きながらタブレットを見る。
謎の男「見ての通り・・・停船位置に対してフロートの幅はギリギリだ・・・付近の水深も浅い・・・並の船乗りならぶつけちまうが、お前なら・・・」
男が言うには、タブレットに記載された通り、水路が狭い割に水深も浅い、普通の水先案内人ならぶつけてしまう程。
しかし、スーの腕なら可能だ。
スー「簡単だわ!」
話を聞いたスーは簡単だと言う。
謎の男「ふっ、流石だな!」
スー「でもこれ何所なの?」
スーは、何所の港か問う。
謎の男「ああ、横須賀と言う日本にある港だ!」
男は横須賀だと言う。
スー「日本・・・・・・」
謎の男「出入国の段取りは此方でやるし、報酬も弾む」
スー「お金はいらない!・・・その代わり、日本にいる私のお父さんを探せるかな?」
スーは、お金の代わりに行方不明の父親を捜す手伝いをして欲しいと要求する。
謎の男「ああ、そんな事ならお安い御用だ!」
男は易々とスーの要求を引き受ける。
スー「ほんと!じゃあやる!任せて!」
それを聞いたスーは、男の頼み事をあっさり引き受ける。
謎の男「但し、この仕事は誰にも気づかれない様にやってくれ・・・サプライズなんだ・・・近くでフェスティバルがあってな・・・その客にフロートから打ち上げる花火を見せるんだ。」
付け加えて、サプライズな為、この事は、他の人には内緒と言う条件をスーに付き付ける。
スー「分かった!」
スーもその条件を飲み、何処かへと去る。
黒ずくめの男「大丈夫なのか、あんな頼み事を引き受けて?」
スーが去った後、黒ずくめの男が現れ、スーの頼み事を簡単に引き受けて大丈夫なのか問う。
謎の男「問題ない・・・役目が終われば最早用済みだ。」
それに対して、問題ないと答える。
男は、最初からスーの要求など引き受ける気はなかった。
男は海賊のボスで、今言った事は全てスーを誑かす為の嘘。
そして、もう1人は、CIAの諜報員で、このボスとキングの仲介役を務めていた。
そうとは知らずにスーは、男が用意した偽装パスポートで日本に向かう。
横須賀病院、病室
そして、男の要求を満たしたスーは用済みとなり、海に落ちたところをBPF隊員達に救助され、此処横須賀病院の病室に収容された。
吾郎「命に別状はない・・・少し安静が必要だ。」
病室には空母大鳳軍医長の宗方吾郎がスーの主治医として居り、スーの側には事情を聞こうと古庄も居た。
スー「あ・・・」
そんな中、スーは、目を覚ます。
吾郎「気が付いた様だな!」
スー「此処・・・何所?」
目が覚めたスーは、自分がいる所が分からなかった。
古庄「大丈夫?・・・貴方に聞きたい事が有るのだけど・・・あのフロートを動かしていたのは・・・貴方で間違いない?」
目が覚めたスーに対し、古庄は気に掛けながら、フロートを動かしていた事を問う。
スー「・・・・」
それに対して、スーは、だんまりするが
ボーン!
入口から何か物音がし
古庄「あっ!?」
吾郎「な、何だ?」
2人は何かと思ったが、しばらくすると
BPF隊員『ドアから離れなさい!』
BPF隊員『学生は会場で待機よ!』
『お願いします・・・入れて下さい!・・・あの子は私達の友達なんです!』
『どうか、お願いします!』
『私からもお願いします!・・・この子達を如何か通してください!・・・この子達は、あの子の友達!』
BPF隊員『駄目です!』
如何やら廊下で歩哨に立っているBPF隊員と誰かが揉めてる様だ。
スー「ミケ、シロ!」
だが、スーは、それが明乃達だと直ぐに分かった。
古庄「あの子達と知り合いなの?」
それを聞いた古庄はスーが明乃達と知り合いなのか問う。
スー「うんうん」
スーはそうだと頷き
古庄「その2人を通して!」
それを聞いた古庄は、通すよう命じる。
命令を受け、BPF隊員達は、明乃達を病室に入れる。
明乃「スーちゃん!?」
スー「ミケ!シロ!」
病室に入った明乃はスーに抱き付く。
後からましろと薫、次郎も入って来て
吾郎「お前ら何をやっているんだ?」
吾郎に叱られる。
薫「すみません軍医長!スーちゃんの容体は?」
叱られながら薫は、スーの容体を聞く。
吾郎「心配するな!命に別状はない!」
それに対して、命に別条ないと言う。
薫「そうですか・・・」
それを聞いた薫も安心し
明乃「良かった!」
明乃も安心する。
スー「う・・・うう・・・うわぁぁ・・・!!」
明乃に抱きつかれ、スーは突然泣き出す。
スー「仕事ちゃんとすれば、パパを捜してくれるって・・・うわぁぁ・・・!!」
スーは泣きながら自分が海賊に利用された事を吐く。
泣くスーを明乃とましろが慰める。
薫「酷い!・・・父親の事に付け込んで利用するなんて、許せない!」
スーから利用された話を聞いて薫は、怒り狂う。
吾郎「酷い話だ!」
吾郎も酷い話だと言って、スーに同情する。
そして、側で聞いていた古庄は、スーから詳しい事情を聞く。
横須賀女子海洋学校、会議室
古庄「少女は海賊に利用されていました。」
古庄は、スーから聞いた事を真雪と深町に報告する。
深町「自分の手を汚さず、その少女の内情に付け込んで利用する・・・犯罪者がよく使う手だな!」
報告を聞いた深町は、犯罪者がよく使う手だと察する。
古庄「なお、日本に来る前に海賊の依頼を受けて、海上要塞でも仕事をしていたそうです・・・今、要塞の内部構造を話して貰っています。」
更に古庄は、スーが例の海上要塞で働いていた事も報告する。
深町「その子は、要塞の構造に詳しいのだな?」
古庄「はい!」
深町「ん・・・」
スーが要塞の構造に詳しいと分かり、深町は
深町(なら・・・その子を使って、海上要塞に殴り込みを掛けるか?・・・だが、今の戦力では・・・)
スーを道案内役として、海上要塞に殴り込みを考えるが、稼働できる艦が立った2隻しかいないので無理だと判断する。
だが、真雪は
真雪「ん・・・その子は動けるの?・・・怪我は?」
何故かスーの容体を聞く。
古庄「大きな外傷はありません・・・脳波と内臓も異常なしです。」
古庄は、命に別条はないと報告する。
真雪「ん・・・」
それを聞いた真雪は
真雪「その子を・・・武蔵に乗せられないかしら?」
古庄「えっ?」
何とスーを武蔵に乗せられないかなと発言する。
深町「雅か宗谷校長?」
真雪の言葉に深町は、真雪が自分と同じ事を考えていると察し、
深町「無理だ!・・・要塞相手に武蔵だけでは・・・」
反対する。
真雪「ですが、誰かが行かないと・・・此処は、私が行くしかありません・・・要塞の内情を知っている少女がいる今、落とせる見込みがあります。」
だが、真雪は、要塞の攻略を知るスーがいる以上、落とせる見込みが有ると言って、断固行くのを諦めない。
深町「如何しても行く気なのか?」
真雪「はい!」
深町「・・・分かった・・・私も行こう・・・高千穂と武蔵・・・2隻なら申し分も無いだろう!」
真雪の頑固さに深町は折れ、自分も高千穂で一緒に行くと真雪に言う。
こうして、真雪は、深町と共にプラントと海上要塞奪取に向かう。
横須賀女子海洋学校、桟橋
武蔵と高千穂に乗艦すべく、3人は、内火艇に乗艇しようとしていたが
ましろ「待って下さい!!」
それに待ったを掛けて来るかのように明乃とましろ、薫、次郎がやって来た。
真雪「学生は全員、会場で待機と命令が出ている筈よ!」
深町「何しに来た!お前達も待機だと命じているだろう。」
2人は、4人に待機を命じている筈が何しに来たか問う。
明乃「スーちゃんを連れて行くなら、私達も行かせてください」
ましろ「その子を1人で行かせたくないんです!」
『お願いします!』
明乃とましろは、スーだけを行かせる訳にも行かないと言って、自分達も同行を頼む。
スー「ミケ、シロ・・・」
深町「お前達もか?」
薫「はい、この子達が行くなら私達も!」
次郎「俺もだ!」
そして、薫と次郎も明乃とましろが行くなら自分達も行くと深町に言う。
明乃「スーちゃんは私達の友達なんです」
ましろ「側に、付いていたいんです・・・同じ艦に乗るのが無理なら、せめて晴風で随伴を!」
薫「私達も大鳳で!」
4人は、一緒に乗れないなら自分の艦で随伴すると言う。
それに対して、真雪と深町は
真雪「随分、はっきり物を言う様になったわね・・・ましろ!」
深町「流石は、准将の妹だな・・・山本中佐!」
はっきりと物を言う2人を褒め
ましろ「はっ!」
薫「じゃあ私達も一緒に・・・」
同行できると思ったが
真雪「それとこれとは話が別よ!・・・貴方達を連れて行く訳には・・・」
真雪は、それでも駄目だと言って、水平線を見た途端、表情を変わる。
深町「はっ!?」
真雪の表情変わりに気づいた深町も水平線を見ると突然驚いた顔をする。
2人が見た先には、何と学生艦が一斉に煙突から煙を出し、何時でも出撃できる態勢をとっていた。
真雪「罐に火が?」
深町「如何いう事だ?」
何故、学生艦が出撃態勢を取っているのか、分からなかった。
その時
もえか「私達に行かせてください!」
明乃「もかちゃん!?」
ましろ「知名艦長!?」
薫「兄さん!?」
次郎「准将!」
4人の後ろからもえかと龍之介達が現れた。
龍之介「また勝手な事をしてたなお前達!」
現れた龍之介は、勝手な事をした薫と次郎を叱る。
薫「御免なさい!・・・でも私!」
叱られても薫は自分の気持ちを言おうとしたが
龍之介「分かってるよ!」
だが、龍之介は、薫が言いたい事は、既に分かっていた。
もえか「いつでも出港出来る様に機関科の子達には、先に動いてもらいました。」
もえかは、真雪にいつでも出撃準備は出来ていると告げる。
龍之介「ついでに俺達も、この子に言われて、いつでも出撃準備は出来ていますよ総司令!」
そして、改めて龍之介も深町にいつでも出撃準備は出来ていると告げる。
深町「君は、何をしているのか分かっているのか!?・・・勝手に学生と組んで・・・学生を危険にさらす気か?」
真雪「その通りです!・・・学生を危険にさらす訳にはいかないわ!」
それを聞いた真雪と深町は、勝手に動いた事を叱る。
龍之介「だが、他に手はない!・・・今使える戦力が有るなら、大いに使うべきです!」
しかし、龍之介は、今使える戦力が有るなら大いに使うべきだと尊重する。
もえか「それに要塞の武装は使えない状態にあると聞きました・・・ですから、私達が事態に臨んでも危険は大きくないと見積もります。」
もえかも要塞の武装が使えない状態であるという情報を言って、自分達が行っても問題ないと告げる。
真雪「貴方!何所でそれを・・・」
もえかの情報に驚く真雪。
もえかが言っている情報は、一部の人しか知らない情報なのに何故もえか見たいな学生が知っているのか
深町「雅か准将!?」
それに対して、深町は、龍之介がもえかに情報を全部教えたと思ったが
龍之介「いや、俺は何も話していないんです・・・この子が最初から全部知っていた様で・・・」
龍之介は何も話しておらず、もえかが最初から全部の情報を知っていたと告げる。
深町「何!?」
それを聞いた深町は驚愕する。
実は、その出来事は、数時間前に遡る。
横須賀女子海洋学校、丘
港内の出入り口が塞がれ、生徒達がその現状に夢中になっている頃、もえかは、十海達とある相談をしていた。
亜澄「い、いきなりだな!?・・・ていうか、この騒ぎでよく見つけられたね私達を?」
もえかがこの騒ぎに自分達を見つけた事に驚く。
もえか「状況を一番よく見渡せるのは、この地点ですから、先輩達が此処にいるんじゃないかなって・・・」
もえかは、最初から十海達が此処にいると分かっていた様だ。
亜澄「成程!・・・で、相談というのは?」
亜澄は、もえかに何の相談か聞く。
もえか「協力していただきたいんです・・・私達大和型4隻の力が必要になります。」
沙千帆「話がデカイな君は?」
十海「ちょっと待って!さっき貴方が言っていた危険な情報とは具体的には何なの?」
もえか「ブルーマーメイド及びGフォース艦を港に封じ込めた上で大規模な海洋テロが行われようとしています・・・具体的には海水淡水化装置と植物精製プラントを搭載したフロート・・・及び移動式海上要塞を合流させ自給自足可能のテロ行為の拠点を形成する事が狙いと見積もります。」
もえかは、今起きようとしているテロ事件の内容を十海達に説明する。
進愛「あんたそれ、何を根拠で言っとるの?」
啓子「随分とっぴおしないお話に聞こえますけど・・・」
それを聞いた十海達は、もえかの話を直ぐには信じなかった。
もえか「根拠はあります!実は・・・」
もえかは、その情報を仕入れた先を告げようとした時
龍之介「何の話をしてるんだ?」
もえか「はっ!?」
『ん?』
龍之介と功、美由紀が気になってやって来た。
もえか「宗谷准将!?」
十海「宗谷!?」
宗谷と聞いて、十海は驚く。
恐らく宗谷と聞いて、龍之介が男だった事に驚いているんだろう。
まあ、まだ宗谷家に婿養子として入籍したばかりだから仕方がない。
ついでに宗谷家に婿養子する代わりに次郎にも山本家へと婿養子させた。
龍之介「面白い話をしているな!・・・俺達も仲間に入れてくれないか知名艦長?」
話を変え、何を話しているのかもえかに問う。
もえか「調度良い所に!・・・後から宗谷准将達にも相談をするところだったんで!」
だが、もえかは、十海達に相談した後、龍之介達にも相談する予定だった様だ。
龍之介「何だ、それなら今此処で説明して貰おうじゃないか知名艦長?」
それを聞いた龍之介は、今此処で説明しろともえかに命じる。
もえか「はい!」
もえかは、龍之介達にもさっきのテロ事件の内容を説明し、情報を仕入れた先を告げる。
それは、まだ港内が封鎖される数時間前に遡る。
もえかは、図上演習競技をパスして、楓と一緒にいた。
もえか「御免なさい万里小路さん!・・・ミケちゃんから話は聞いていると思うんだけど・・・」
楓「はい!岬さんから伺っています・・・知名艦長のお手伝いをして欲しいと!」
もえかは楓に何かを手伝わせ様とする。
もえか「晴風の艦長と副長が決勝戦をしている最中に本当に申し訳ないんだけど、如何しても万里小路さんの力が必要なの!」
楓「おきになさらないで下さいな!わたくしにできる事でしたら何なりと!」
楓は、易々ともえかの手伝いを引き受ける。
もえか「ありがとう・・・じゃ、これを使って・・・」
もえかは感謝し、楓にある物を渡す。
楓「聴診器・・ですか?」
それは、医者がよく検診に使う聴診器だった。
もえか「私と一緒に会議室の隣の部屋に忍び込んで、中の会話を聞いてほしいの・・・中にいる人達には分からない様に・・・」
楓「盗聴・・ですね!」
如何やら、聴診器で会議室の会話を盗聴する見たいだ。
もえか「理由は後で説明します。」
もえかは、何故聴診器を使うのかは後で話すと言う。
楓「委細、承りました!・・・岬さんが信頼している知名艦長をわたくしも信頼します。」
楓ももえかの事を信じる。
もえか「ありがとう・・・会議室の隣が無人である事は確認済みだから・・・唯、壁の厚さが10㎝、もちろん断熱材や防音材も入ってる・・・普通の人間では聴診器を使っても会話は聞き取れないの・・・でも、万里小路さんなら!」
もえかが言う様に会議室は、完全に密閉されてて、普通の人なら中の会話は聞けない。
だが、楓なら水測員として、密閉された部屋の会話なぞ、物ともせず聞き取れる筈。
楓「最善を尽くします。」
楓は最善を尽くすと告げる。
もえか「聞き取った内容は、このノートに書き留めて!」
もえかは、楓に盗聴用のノートを渡す。
楓「承知いたしました。」
もえか「じゃ行こう!」
楓「はい!」
2人は、会議室の隣の部屋へと向かう。
もえか「万里小路さん、足音は消せる?」
楓「はい、勿論!」
もえかと楓は、密かに会議室の隣の部屋に入り、会議室の会話を盗聴し、ノートに記載した。
もえか「と言う訳なんです!」
『ええ・・・!?』
もえかから盗聴の事を聞いて、十海達は驚愕する。
龍之介「成程!」
だが龍之介達は驚かなかった。
もえか「これが、その時取ったノートです。」
もえかは、盗聴した会話を記載したノートを十海達と龍之介達に見せる。
美由紀「貴方勝手に会議室の会話を盗聴したわね!」
見ている間に美由紀は、盗聴した事でもえかを叱る。
もえか「申し訳ありません・・でも、状況を知るには、これしか・・・」
もえかも盗聴に関しては、お叱り覚悟だった。
美由紀「まあ良いわ・・・貴方のお陰で、この情報を知れたのだから・・・今回だけは大目に見てあげるわ!」
美由紀も今回のテロ事件の内容を知れた事を感謝し、これ以上もえかを叱らなかった。
功「ん・・・よく聞き取れている。」
十海「確かに!・・・これは危険な状況ね!・・・主張の根拠も明白になった。」
龍之介「破壊工作や廃棄フロートの爆破・・・全てはこの為だったか!」
ノートを見た十海達は、もえかが言っている事をようやく信じ、龍之介もさっきの空母大鳳の破壊工作や港内の出入り口封鎖の確証を得る。
亜澄「て言うか無茶苦茶するな君!」
もえかの盗聴に無茶苦茶だと言う亜澄。
燕「うちの社長に無茶苦茶呼ばわりするの初めて見ましたよ私!」
沙千帆「そもそも何故会議室を盗聴しようと思ったんだ?」
沙千帆は何故会議室を盗聴したのか問う。
もえか「昼休みに来賓でいらしゃっているブルーマーメイドの皆さんの様子がちょっと・・・雰囲気に違和感があったので・・・」
もえかは、廊下を歩いている時、真霜達とバッタリ会ってしまい、その時、真霜達の雰囲気に違和感があると気づき、何か有ったと察したのだ。
龍之介(あっちゃ・・・真霜の奴、雰囲気でばれているじゃないか?)
雰囲気でばれた事に龍之介は呆れる。
亜澄「それだけの事で盗聴までするのか君は?」
十海「結果的に当たっている訳だけど、自分の直感にじゅんづる為には、手段を選べないのね貴方!」
亜澄と十海は、もえかのやり方に呆れる。
もえか「ブルーマーメイド艦で出動できるのは、宗谷真冬さんの弁天のみ、後は、ホワイトドルフィン艦隊・・・これらは、全て人質がいるプラントに回されます・・・海上要塞の足止めには、残っている宗谷龍之介さん達の大鳳と高千穂、そして、学生艦で臨むほかありません!」
もえかは、今使える戦力の現状まで十海達と龍之介達に告げる。
龍之介(もの凄い観察力だ!・・・将来真霜と競うのが面白くなってきた!)
龍之介は、もえかの観察力に感心する。
進愛「でも、武装はついとらんて言っとたやろ?」
もえか「その確証は無いと思料します。」
美由紀「私も同感だわ!」
以外にももえかと美由紀の意見が一致した。
沙千帆「其処で大和型の力が必要になると言う事か、成程分かった!」
もえかから大体の事情を聞いて、十海達は納得する。
亜澄「専務!うちの社員に召集を掛けて、機関科最優先で艦に送りこんで!」
燕「はい、社長!」
十海「副長!うちも釜に火を入れておきましょう!」
進愛「了解!」
沙千帆「啓子さん!」
啓子「指示を出しておきました。」
沙千帆「ありがとう」
十海達は、直ぐに出撃準備を命じる。
龍之介「参謀!現在の出撃準備の状況は?」
功「既に大鳳には、機関長と整備班長が乗り込んでいます。」
美由紀「此方も既に出撃準備は整えています・・・後はご命令を待つのみです!」
そして、龍之介達も十海達より先に出撃準備を整えていた。
もえか「ご理解いただき、ありがとうございます・・・これが今回の作戦指示書です」
もえかは、龍之介達と十海達に作戦指示書を渡す。
美由紀「これ、貴方が全部練ったの?」
美由紀は、もえかが自分で練った作戦指示書を見て驚愕する。
十海「予定航路・・・・接触想定日時・・・・良く練られているわね・・・・艦隊編成は・・・・」
沙千帆「ん?・・・旗艦が武蔵になっているが・・・・」
美由紀「何故武蔵なの?」
編成を見て、艦隊旗艦が武蔵に成っているのに驚く。
亜澄「い~やい~や、この非常時に1年生が旗艦とかないから!」
亜澄は、武蔵が旗艦なんてありえないと言う。
沙千帆「そうだな、此処は我々紀伊が旗艦をやろう!・・・テロリストが接舷して乗り込んだ時に最も戦えるのは、うちの艦だ!」
十海「失礼ながら申し上げますと・・・今回の任務において統制射撃のしょげんを出すのは、旗艦がこれを行うのが合理的ではないでしょうか?・・・主砲の命中率は私達の方が先輩達より上です。」
亜澄「うちの砲術員なら24時間撃ち続けられるよ!」
燕「非常時だからこそ、ホントそう言うの止めて下さい社長!」
それに乗じて、3人は、自分の艦を旗艦にしたいと言い出す。
美由紀「何を言ってるの!・・・貴方達が旗艦を務めるのは十年早い!・・・此処は、我が艦隊旗艦の大鳳が旗艦を務めるべきです。」
だが、それに対して、美由紀が大和型とは別の空母大鳳を旗艦にすべきだと言う。
亜澄「大鳳?・・・何所かで聞いた事が有る艦だが・・・戦艦かな?」
亜澄は、大鳳が戦艦だと思ったが
龍之介「戦艦じゃない、空母だ!」
それに対して、龍之介は戦艦じゃないと否定する。
十海「戦艦じゃない艦が旗艦を務めるなんて、あり得ないわ!」
戦艦じゃない艦が旗艦を務めるなんて、あり得ないと十海は言う。
美由紀「いいえ、准将が乗るのだから旗艦は大鳳です。」
それでも美由紀は旗艦は空母大鳳だと言い張る。
龍之介「だが中佐!・・・俺のところは航空攻撃などの指示は出来ても統制射撃指示はできないぞ!」
言い張る美由紀に対し、龍之介は、空母大鳳では高千穂と大和型4隻に対し、統制射撃の指示はできないと告げる。
確かに空母大鳳は、航空機への航空管制が出来るが、砲撃への統制射撃指示はできなかった。
美由紀「統制射撃など必要ありません!」
だが、美由紀は統制射撃は必要ないと告げる。
『えっ?』
美由紀の言葉に十海達は驚愕する。
美由紀「相手は海賊・・・護衛の航空機もない・・・此処は、得意の航空攻撃で一気に叩くべきです・・・それから砲撃を加える・・・そうなれば統制射撃も必要なく叩けます。」
美由紀はもえかの作戦指示に反して、空母大鳳の航空機を使って要塞を沈黙かさせ、後から砲撃で無力化する作戦を立てる。
沙千帆「何を言ってるんだこの人は?」
進愛「全く意味が分からへん?」
美由紀が言ってる事に十海達は分からなかった。
功「確かに、それなら落とせるが、向こうは要塞!・・・攻撃をする高町隊長やハラオウン隊長達を危険にさらす訳には・・・」
功は流石にそんな作戦でなのは達を危険にさらす訳に行かないと反対する。
美由紀「高々要塞相手に何を言うんですか参謀・・・あの子達の腕なら必ず!」
それに対して、美由紀は、なのは達の腕を信じていた。
もえか「でも、恐らく旗艦は武蔵になりますから・・・」
しかし、それを覆すかの様にもえかは、旗艦は武蔵になると察する。
『はぁ!?』
美由紀「如何いう事?」
何故武蔵になるのか理由を問う。
もえか「先ず、多分ですけど・・・うちの校長先生が自ら武蔵に乗り込んで指揮を取ろります・・・そして、准将の所の深町総司令もそれに乗じて、高千穂で指揮を取ろうとします。」
もえかは、真雪が最初から武蔵に乗り、それに乗じて、深町も高千穂に乗ると推測していたのだ。
沙千帆「そうか!お宅の校長・・・来島の巴御前だもんな!」
十海「あり得るわね!」
もえかの推測に沙千帆と十海は納得する。
龍之介(成程・・・母さんならあり得るな・・・でもうちの総司令までも雅か・・・)
もえかの推測に龍之介もあり得ると思うが、深町も一緒に行く事になるとは思ってもみなかった。
もえか「ですが多分、国土保全委員会から横やりが入ります。」
しかし、もえかは、途中で国土保全委員会が横やりをすると言う。
進愛「どんな横やりやって?」
もえか「プラントと海上要塞と言う2正面作戦になるので・・・宗谷校長と深町総司令には陸上に残って統合作戦参謀をやってほしい・・・という要請がくるのではないかと・・・海上治安維持法第11条にブルーマーメイド及びホワイトドルフィン関係者を一時的、強制的に認容する条文が有りますから・・・」
もえかは、国土保全委員会が海上治安維持法第11条で真雪と深町を統合作戦参謀に据え置くと推測。
亜澄「国土保全委員会がやりそうな事ではあるけど・・・如何かな?」
もえか「そして多分、校長先生は、自分らが陸上に残る代わりにブルーマーメイドの宗谷真霜さんを武蔵に乗せて、宗谷龍之介さんと共に現場の指揮官に据える・・・この様にして、武蔵が艦隊司令、即ち旗艦になると思います。」
更に2人に代わって、現場の指揮を龍之介と真霜に任せると推測した。
亜澄「多分多分って言っている割には、まるで見て来た様に話すね君は?」
大胆な推測に亜澄は、まるで全部見た様だと言う。
美由紀「憶測でしょ?そんな事になる訳が・・・」
美由紀もそんな推測を信じる事は出来なかった。
もえか「でも多分こうなりますよ!」
しかし、もえかは、そうなると判断する。
進愛「でも、仮定の話をされてもね・・・」
それでも信じられなかったが
沙千帆「・・・よし!・・・分かった!・・・じゃ、君が言う通りの展開になったら我々は一切異論を唱えず武蔵を旗艦とし統制射撃も武蔵に従うよ!」
沙千帆はもえかの推測が本当の展開になったらもえかの言う通りにすると告げる。
亜澄「うちもそれで良いよ!だってそんな都合良く全てが予想通り運ぶなら経営者は誰も苦労しないよ!」
十海「私達も異論はありません!」
それに亜澄と十海も賛同する。
沙千帆「じゃ、この子の予想が外れた時に何所の子が旗艦をやるか、じゃんけんでも決めておくか?」
啓子「千葉さんグッドアイデアですよ!」
沙千帆「だろう!」
但し、外れた時の事も入れてだが
もえかとの打ち合わせをした十海達は、各々それぞれの艦の準備へと戻る。
そんな中
美由紀「随分と自信があるわね?」
もえか「?」
美由紀「何故?」
美由紀は、何故もえかかが自信があるのか問う。
もえか「私も自信なんて、本当は無いんです!・・・唯、私は海の仲間を守りたいだけなんです。」
本当は、もえかも自信など無かった。
唯、自分は海の仲間を守りたいだけだと美由紀に告げる。
美由紀「フフハハハ・・・・貴方面白いわね!・・・うちの部隊に欲しいわ!」
もえかの言葉を聞いた美由紀は笑い。
自分の部隊に欲しいと言う。
もえか「ありがとうございます・・・でも、私は、ブルーマーメイドを目指しますから・・・」
だが、もえかは、ブルーマーメイドを目指すと美由紀に告げる。
美由紀「残念ね!・・・まあ取り合えず貴方の筋書き通りになるか・・・お手並み拝見するとしましょう。」
もえかに断られた事に美由紀は残念だと思いながらもえかの筋書き通りになるか、お手並みを拝見する。
龍之介「案外・・・そうなるかも・・・」
2人が話してる中、龍之介は、案外もえかの筋書き通りになると考える。
という経緯で今に至る。
横須賀女子海洋学校、桟橋
沙千帆「始まったな!」
十海「始まりましたね!」
遠くから十海達と美由紀が会話の様子を伺っていた。
亜澄「宗谷校長が武蔵に乗る気満々と言うところまでは、あの子の言った通りになっている見たいだけど・・・」
美由紀(確かにうちの兄さんまで、宗谷校長と一緒に行くところまで・・・あの子の筋書き通りに・・・)
遠くから会話を聞いて、もえかの筋書き通りに進んでいる事に驚く。
燕「まあ、こうなりますよね・・・」
亜澄「罐に火は入れたけど・・・結局、ブルーマーメイドが使う事になるかもね・・・私達の艦!」
真雪と深町の学生を危険にさらす訳にはと言う言葉を聞いて、燕と亜澄は、自分達の出撃は無いと思った。
美由紀(さあ如何する・・・知名艦長?)
更に会話が進み、もえかが真雪達しか知らない情報を真雪と深町に告げた。
沙千帆「賭けに出たな!」
もえかが真雪達しか知らない情報を言った事に賭けに出たと沙千帆は言う。
進愛「本来知りえん情報じゃんね!・・・それをぶつけるとは良い度胸やね!」
進愛は、もえかが真雪に極秘情報をぶつけた事に感心する。
そして
ピピ・・・!ピピ・・・!
真雪の携帯が鳴り
真雪「宗谷です!」
真雪は出る。
『!?』
沙千帆「この連絡は、雅か!?」
啓子「雅かですね?」
一体何の連絡か周りの者はそれに注目する。
真霜『国土保全委員会から深町吾郎総司令と宗谷真雪校長に緊急要請です!』
何と真霜から国土保全委員会より深町と真雪にある要請が下る。
真霜『二正面作戦の困難性を鑑み、深町吾郎、宗谷真雪両名に統合作戦参謀として協力していただきたい・・・この要請は海上治安維持法第11条に基づくものである。』
その要請とは、海上治安維持法第11条に基づくもので、深町と真雪両名に統合作戦参謀として協力しろと言う要請だった。
深町「11条だと!?」
真雪「11条・・・ブルーマーメイド及びホワイトドルフィン関係者を一時的に強制的に任用する条文ね!」
真霜『ご協力をお願いします深町総司令、宗谷校長!』
しかもそれは、もえかの筋書き通り。
龍之介「ふん・・・やはりな!」
『えっ?』
11条と聞いて、龍之介は、もえかの筋書き通りなったと確証する。
美由紀「あっ!?」
沙千帆「本当に来ちゃたよ11条!?」
進愛「嘘だらう!?」
十海「でも、此処からが問題ですよ!」
そして、後ろで聞いていた美由紀や十海達も、もえかの筋書き通りなった事に驚愕しながら、会話を聞く。
もえか「時間がありませんし、学生艦の扱いに慣れている私達が乗った方が良いと思うんです・・・砲の偏差も舵の癖も毎日触って知っていますから!」
『うん!』
もえかは、改めて、時間がないので、自分達に行かせてほしいと真雪にお願いする。
『あ・・・』
深町と真雪は黙ってしまい
沙千帆「聖論で押し切った!」
啓子「宗谷校長・・・黙ってしまったですね!」
2人が見てる中で
もえか「艦隊編成と作戦概要です・・・宗谷准将や他のクラスの子達と先輩達にも賛同して頂いています。」
もえかは、艦隊編成と作戦概要を記したタブレットを深町と真雪に見せ、既に龍之介達や十海達などが賛同している事を告げる。
ましろ「いつの間に・・・」
いつの間にそんな事をしたのか問う。
もえか「宗谷さんとミケちゃん、それに薫さん達は、スーちゃんの所に居たから、伝えるのが今になっちゃったけど・・・フフ!」
それに対して、もえかは、4人がスーの所に行っている間と言って、ふふっと笑う。
真雪「よく出来ているわ!・・・但し、ブルーマーメイド宗谷真霜、そして、龍之介さん両名を現場責任者として乗せます・・・分かっているわね?」
艦隊編成と作戦概要を確認した真雪は、遂に出撃を承諾し、現場監督として、龍之介と真霜を武蔵に乗艦させる。
もえか「はい、指揮に従います!」
もえかもそれに賛同し、指揮に従うと告げる。
真雪「フフ・・・」
それを聞いた真雪は笑う。
だが
龍之介「ちょっと待てくれ!」
真雪「ん?」
いきなり龍之介が待ったを掛け
龍之介「悪いが俺は、大鳳に乗るよ!」
自分は、空母大鳳に乗ると告げる。
『えっ!?』
それを聞いた明乃達や薫達、そして、もえかも驚く。
龍之介「その方が2人固まっているより、上手く指揮が執れるし・・・何よりこいつらを守れる。」
龍之介の言う通り、1つの艦に2人の指揮官がいては、上手く指揮が執れない
それなら自分は古巣の空母大鳳で指揮を執り、学生艦隊を支援すると言うのだ。
真雪「分かったわ!・・・貴方の好きな様にしなさい!」
龍之介の理由を聞いて、真雪は承諾する。
龍之介「ありがとうございます宗谷校長!・・・聞いた通りだ!・・・お前ら急いで出撃準備に取り掛かれ!!」
それを聞いた龍之介は感謝し、急いで出撃準備に取り掛かるよう命じる。
『は、はい!』
明乃達と薫達は、直ぐに自分の艦へと向かう。
こうして、真霜は武蔵に龍之介は空母大鳳へ乗り込み指揮を執る事になった。
『ええ!?』
その会話を遠くで聞いていた十海達は驚き
美由紀「ふん!・・・見事だわ!」
美由紀は、見事だと言ってもえかを褒める。
亜澄「最初から最後まで全部あの子の言う通りになったよ!?」
燕「何なんですかあの子?」
沙千帆「こりゃ武蔵も旗艦で、統制射撃も武蔵に従うって事でやるしかないな!」
啓子「そう言う約束でしたからね!」
十海「宗谷校長に対する交渉術を含めて、ちょっと普通じゃないですよあの子?」
進愛「一体何者がって?」
もえかの余りの凄さに十海達は、何者なのかと驚愕していると
もえか「あっ先輩達!?此処にいらしゃたんですね!」
『あっ!?』
打ち合わせを終えたもえかが現れ
もえか「皆さんにご協力いただいたお陰で、うまくいきました・・・いたなる点も思いますが、今回の作戦よろしくお願いします。」
十海達の協力に感謝し、今回の作戦もよろしくとお願いする。
美由紀「フフ・・了解!」
美由紀は了解と告げ
十海「全力を尽くすわ!」
十海も全力を尽くすと告げる。
もえか「ありがとうございます。」
それにもえかは感謝し、自分の艦へと戻っていた。
沙千帆「ふん!まああれだ!・・・海の上では、我々の方がキャリアが有るんだし、頼れるところも見せてやらないとな!」
亜澄「してやられたまんまじゃ、先輩とは言えないもんね!・・・あの子達の力になってあげないと・・・」
十海「そうですね!」
筋書きには負けたが、それ以外では負けられないと思う十海達。
美由紀「何やってるの?さっさと行きなさい!!」
だが、そんな事を思っている間に美由紀に早く自分の艦に行くよう命じられる。
十海「ん・・・行きましょう!」
十海達は自分の艦へと向かい、そして、美由紀も自分の艦へと向かのだった。
それぞれが艦に向かう中
深町「君は自分が何をしているのか分かっているのか?」
深町は、龍之介に自分が何をしているのか分かっているのか問う。
龍之介「分かっていますよ!」
龍之介もそんな事は分かっていた。
深町「なら何故、私が君達を行かせなかったか、分かるだろう・・・もしかしたら、これも奴らの陰謀かも知れないんだぞ!」
深町は、この事件が何かの陰謀が有ると思い龍之介達を行かせたくなかった。
龍之介「それでも・・・学生だけ行かせて、自分達だけ行かないなんて、出来る訳無いでしょう・・・それに俺達は、こんな事は慣れてますから心配いりませんよ総司令!」
しかし、龍之介は、そんな陰謀には慣れているし、学生達だけ行かせる訳にも行かなかった。
深町「はぁ・・・君には本当に驚かされるよ・・・生徒の事を頼むぞ宗谷准将!」
それを聞いた深町は、龍之介に呆れ、生徒を頼むと言って、真雪同様に出撃を承諾する。
龍之介は、空母大鳳に向かう為、SH-60 Gが駐機している場所へと向かう。
発進態勢のSH-60Gに乗り込む中、次郎は、SH-60Gに乗り込む薫を見て
次郎「これが・・・薫との最後の任務になるのか・・・」
この任務が薫との最後の任務だと思いながらSH-60Gに乗り込む。
龍之介と功、薫、次郎の4人を乗せたSH-60Gは飛び立ち、空母大鳳へと向かう。
武蔵、甲板
その頃、武蔵に戻ったもえかは、艦橋に向かう途中
真霜「ねぇ、知名さん!」
もえか「えっ?」
突然、真霜に声を掛けられ、何かと思い真霜の方を向く。
真霜「貴方も行きたがるのは・・・お母さんの事があるから?・・・私達も憧れた・・・凄腕のブルーマーメイド」
真霜は、もえかの亡き母親の話をする。
もえか「ありがとうございます・・・母の事を覚えていてくださって・・・」
もえかは、真霜が亡き母親の事に感謝し、水平線を見る。
もえか「私も海にいる皆を守りたいんです・・・道は遠いけど・・・いつかは・・・」
もえかは、真霜に美由紀に言った事とを告げる。
内火艇
一方、晴風に向かう内火艇では
ましろ「はぁ・・・艦長との勝負はつかなかった。」
ましろが明乃との勝負がつかなかった事に嘆く。
ましろ「けど・・・結論は出さなければならない。」
だが、自分の結果を出さなければならないと告げ、晴風へと向かう。
横須賀女子海洋学校、会議室
会議室では、統合作戦参謀の真雪と深町が海上安全整備局と会談をしていた。
海上安全整備局長『くれぐれも人質の安全を最優先してくれ・・・これは政府全体の総意だ!』
政府から人質の安全を最優先と言う指示が出される。
真雪「それは、勿論です!・・・ところで海賊側からの要求は?」
真雪は勿論と答え、海賊側からの要求を問う。
海上安全整備局長『現時点では、全く入っていない。』
それに対して、今のところは全くないと告げる。
深町「入ってないだと?」
要求がない事に深町は、違和感を感じる。
海上安全整備局長『君達の報告は読んだ・・・我々も同じ考えだ・・・要塞にプラントを取り込み半永久的に稼働可能な移動要塞として、海賊行為を行うか・・・』
真雪「もしくは・・・直接都市を狙う?」
深町「最悪の筋書き・・・」
海上安全整備局長『その通り!・・・要塞がどこかの都市に突っ込んで来たら止める手立てはない・・・人質の救出は最優先だが、プラントと要塞を絶対に合流させるな!・・・それには、あらゆる手段を許可する。』
真霜からの報告を読んだ海上安全整備局も同じ考えで、人質の救出は最優先にし、どんな手段を使ってもプラントと要塞を絶対に合流させるなと命じる。
深町「なりふり構わずか?」
あらゆる手段を許可すると聞いて、深町は、雅になりふり構わずだと思い。
真雪「了解しました。」
真雪は、了解したと告げる。
海上安全整備局長『人命が最優先だが、要塞は必ず破壊しろ!』
空母大鳳、艦橋
薫「出港準備!」
空母大鳳に戻った薫は、出港準備を命じる。
美奈「航海科準備よし!いつでも行けます!」
実「通信機準備よし!」
空母大鳳、CIC室
信吾「レーダー及び武器管制用意よし!」
空母大鳳、作戦室
なのは「航空隊も全員居るよ!」
フェイト「同じく!」
空母大鳳、格納庫
文雄『艦載機全機!・・・いつでも出せるぞ!』
空母大鳳、機関室
夏雄『機関はご機嫌斜めだぜい!』
各部からの準備よしのもと
空母大鳳、艦橋
はやて「近錨、各部出港準備完了や!」
出港準備が完了する。
そして、龍之介が現れ、指揮官椅子に座る。
龍之介「晴風に信号!・・・直ちに出港せよ!」
晴風に出港指示の信号を出すよう命じる。
薫「了解!・・晴風に信号!」
空母大鳳から晴風に出港指示の発光信号が出される。
晴風、艦橋
明乃「出港準備!」
一方、晴風でも明乃達が出港準備をしていた。
志摩「うぃ!」
芽衣「砲術、水雷準備完了!」
鈴「航海・・行けます!」
晴風、機関室
麻侖「機関、いつでも行けるぜい!」
『ヨーソロ―!!』
晴風、艦橋
幸子「艦内警戒閉鎖よし!」
ましろ「ひとつ甲板、近錨・・・各部出港準備よし!」
各部の出港準備が完了し、ましろは、羅信義の上に置いてあった艦長帽を取ろうとする。
艦長帽の上には五十六が寝むていた。
艦長帽を取ろうとしたが、何故か躊躇う。
五十六「んん・・・」
それに気づいたか五十六は目を覚まし
五十六「ぬっ!」
地面に降りる。
降りた後、ましろは艦長帽を取り、明乃に差し出す。
明乃「副長!」
ましろ「行きましょう!」
明乃は、艦長帽を受け取る。
やがて
晴風、見張り台
マチコ「大鳳から発光信号!・・・直ちに出港せよ!」
空母大鳳から晴風に出港指示の発光信号が来た。
晴風、艦橋
明乃「晴風出港!!」
明乃は、出港命令を出す。
出港命令と同時に楓がラッパを吹き、錨が上がる。
美海が旗を上げて用意よしと知らせると晴風は、汽笛を鳴らしながら出港する。
空母大鳳、艦橋
次郎「晴風が出港する。」
薫「出港!両舷前進微速!!」
晴風出港と同時に薫は、出港命令を出す。
美奈「両舷前進微速、赤黒なし・・進路130度!」
出港命令と同時に美奈がテレグラフを操作し、夏雄がバルブを開ける。
空母大鳳も出港、晴風の後方に付く。
晴風、艦橋
出港する中
明乃「あ・・・」
明乃は、前方の武蔵を見る。
武蔵、艦橋
晴風、空母大鳳が出港する中、武蔵でも
もえか「出港準備完了しました。」
もえかが真霜に出港準備が完了したと報告し
親子「各艦、出港準備完了!」
各艦も出港準備が完了する。
それを聞いた真霜は手を上げ
親子「信号・・・予定順序に各艦揚錨・・・出港せよ!」
各艦に出港命令を出す。
もえか「出港用意!・・・錨を上げ!」
各艦の出港命令と同時にもえかは出港用意を命じ、ラッパと同時に錨が上げられる。
もえか「両舷前進微速!・・・130度よーそろ・・・航海長操艦!」
両舷前進微速を出し、航海長に操艦を任せる。
武蔵航海長「いただきました航海長!」
すると後ろから武蔵の航海長が現れ
武蔵航海長「両舷前進微速、赤黒なし・・進路130度」
操艦の指示を出す。
武蔵も汽笛を出しながら出港する。
高千穂、艦橋
文夫「武蔵が出港します!」
美由紀「出港!両舷前進微速!」
武蔵に続いて、高千穂も出港した。
武蔵、艦橋
真霜「定刻5分前行動・・・何事もブルーマーメイドの慣習通り・・・先行させた晴風もそうだけど・・・よい腕ね!」
真霜は、明乃ともえかの操艦ぶりに感心する。
もえか「ありがとうございます。」
真霜「よろしい・・・湾外に出次第、第4警戒航行序列に占位せよ!」
もえか「了解!」
真霜は、湾外に出次第、第4警戒航行序列の陣形を取るよう命じる。
晴風を先頭に、空母大鳳、武蔵、高千穂の順に各艦が進み、後から真冬の弁天が艦隊に合流、先頭を行く。
横須賀女子海洋学校、会議室
老松「遅れて来たべんてんだけが動けるとは・・・」
真雪「全くだわ・・・あの子は悪運が強いのよね!」
老松「悪運ですか?」
ブルーマーメイドの艦で動けるのは真冬の弁天のみ、雅に悪運が強い証拠だ。
武蔵、艦橋
そんな中、スーは、武蔵の艦橋で1人その場に座っていた。
もえか「如何したの?」
そんなスーにもえかが声を掛ける。
スー「知ってる人・・・いない」
如何やら友達がいないので、寂しい様だ。
もえか「そうでもないよ!」
だが、もえかはそうではないよと言って、右側を指す
スー「ん?」
スーは右側を見ると晴風が右側を航行していた。
スー「ミケ、シロ!」
艦橋から明乃とましろが手を振っていた。
それに気づいたスーは手を振る。
更に発光信号が晴風から送られ
スー「えっと・・・あれ・・・私の知らない信号・・・何て言ってる?」
スーは、読もうとしたが分からず
もえか「”戻ったら一緒にご飯食べようね”だって!」
もえかが代わりに読んで聞かせる。
スー「うん、食べる!」
もえか「フフ!」
晴風、艦橋
明乃「届いたかな?」
明乃は、さっきの信号が届いているか心配になったが
ましろ「大丈夫見たいですね・・・ほら!」
ましろが大丈夫と言って武蔵の艦橋を指す。
艦橋から手を振るスーともえかの姿が有った。
明乃「良かった。」
明乃は安心した。
その時
まゆみ「後方のシュペーから信号です!」
後方にいたアドミラル・グラフ・シュペーから信号の旗が掲げられる。
ましろ「読み上げろ!」
まゆみ「はい!」
まゆみは信号を読む。
まゆみ「”本艦も協力する”との事です。」
それは、アドミラル・グラフ・シュペーもこの作戦に参加すると言う内容だった。
幸子「えっ!」
内容を聞いた幸子は
幸子「う・・・」
双眼鏡でアドミラル・グラフ・シュペーの方向を見る。
すると艦橋にミーナが晴風に向けて何かを言っている。
幸子「『仁義で首くくっとれ言うんならくくろうじゃないの』・・・艦長、シュペーへ応答して、よろしいでしょうか?」
ミーナからの内容を聞いて、返信して良いか明乃に問う。
明乃「えっ?・・うん・・良いよ!」
明乃は許可する。
幸子「『ワシら海で、ええ思いする為に船乗りになったけえ』」
幸子は、返信する。
アドミラル・グラフ・シュペー、艦橋
ミーナ「『海で体張ろういうんが何所が悪いの』か」
幸子からの返信を見て
ミーナ「フフ・・・やるな!」
フフと笑う。
テア「副長、楽しそうだな」
後方からテアが現れ、ミーナに楽しそうだなと言う。
ミーナ「ええ、帰国する前にもう一度晴風たちと同行できるとは思いませんでしたから・・・」
テア「そうだな・・・この作戦に参加する為に随分母国とやり取りしていたし・・・その努力は尊敬する。」
ミーナ「このシュペーの実力をきちんと見せるいい機会でもありますから」
本当は、この作戦には、テア達は参加できなかった。
何故なら、これは日本領海で起きている事件で有って、他国は干渉できない。
だが、ミーナの粘りの交渉でアドミラル・グラフ・シュペーだけ参加する事を許された。
『フフ』
2人は、そう言いながら出港する。
横須賀の学生艦などが出港する中、他校の学生艦の方は
大和、艦橋
進愛「罐の温度が上がっとらんだらぁ!横須賀に負けんようにしりん!」
十海「副長!」
進愛「あ・・・」
十海「無理をさせて罐を壊しては元も子もないわ・・・少し落ち着きましょう。」
進愛「はい」
信濃、艦橋
亜澄「1年も2年も気合十分・・・うちの子達も24時間残業いけそうなテンションね!」
燕「また、そう言うブラックな人使いを・・・」
亜澄「先ずは武蔵と大鳳の艦長がどんな仕事っぶりか、お手並み拝見といこうかな・・・」
紀伊、艦橋
沙千帆「さて・・・如何なる事やら・・・」
啓子「1年生とあの平べったい艦が旗艦ですが・・・大丈夫でしょうか?」
沙千帆「事前の根回しは完璧だったな・・・我々上級生のメンツも潰さず、むしろ手伝おうと言う気分にさせたんだ。」
啓子「成程見事なものですが・・・あまり活躍されると私達の立場が脅かされるかもしれませんよ!」
沙千帆「ふっ!頼もしいじゃないか・・・それくらいでないと我々も張り合いがない!」
6人は、なんだかんだ言いながら
『出港用意!』
横須賀の学生艦に遅れる事、出港した。
出港して行く艦艇を桟橋から居残り組の五月達や岸間達が手を振りながら見送る。
横須賀女子海洋学校、会議室
真雪「必ず全員無事で帰って来なさい!」
深町「心配はいりませんよ!・・・彼らなら必ず!」
そして、真雪や深町も無事を祈りながら見送る。
画して、Gフォース、ブルーマーメイド、そして学生艦で編成された混成艦隊はプラント及び海上要塞制圧に向けて出撃した。
続く。